JP3785915B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロ波加熱装置に設けられた無線器および他の機器に設けられた無線器で通信を行う無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の無線通信システムにおけるマイクロ波加熱装置、各無線器の間の通信方式を示す図であり、無線通信規格BLUETOOTH SPECIFICATION Version1.0Bに基づくものである。図において、紙面の上から下への方向は時間経過、横方向は周波数帯域をそれぞれ示す。Nはマイクロ波加熱装置(図示せず)を動作させた場合に生じるマイクロ波のノイズ、fは無線器間の通信に用いられる周波数である。
【0003】
次に動作について説明する。
マイクロ波加熱装置からのマイクロ波のノイズ分布を図8(a)に示す。
まず、通信周波数を図8(b)のf(k+n)とし、受信側の周波数も送信側の周波数に同期して変化させ、無線器間の通信を試みる。しかしながら、通信周波数がf(k+n)では、信号レベルよりもノイズレベルの方が大きいため、通信不可となる。そこで、625us経過後に、図8(c)に示すように通信周波数をf(k+n+1)にずらし、無線器間の通信を試みる。
【0004】
しかしながら、通信周波数がf(k+n+1)でも、信号レベルよりもノイズレベルの方が大きいため、通信不可となる。そこで、625us経過毎に順次、通信周波数がfをずらしていき、(625×m)us経過後に、図8(d)に示すように信号レベルがノイズレベルよりも大きい通信周波数f(k+n+m)になると、無線器間の通信が可能となる。
【0005】
以上のように、625us単位で無線器から送信する通信周波数を時間的に変化させ、また受信側の周波数も送信側の周波数に同期して変化させることにより、マイクロ波加熱装置の加熱のときに発生するマイクロ波のノイズが一様に分布していない場合でも、625×m時間経過後には通信することができる。なお、この通信方式は周波数ホッピング方式と呼ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の無線通信システムにおける周波数ホッピング方式によるノイズ回避の方法では、マイクロ波のノイズが通信に利用する周波数帯に一様に分布している場合は、通信周波数を時間的に変化させても通信することができず、具体的には、通信によって、マイクロ波加熱装置の動作を開始できても、開始後のマイクロ波ノイズの発生により、動作を停止できなくなったり、また、マイクロ波加熱装置の周囲に存在する無線器が、マイクロ波のノイズにより、互いに通信できなくなるという問題点があった。
【0007】
また、通信周波数が通信できる周波数帯に移動するまで、通信エラーが連続して発生し、例えば図8の場合にはm回の通信エラーが発生してしまうという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、マイクロ波のノイズが通信に利用する周波数帯に一様に分布している場合でも、通信周波数を時間的に変化させることなく通信することができ、また、マイクロ波のノイズが発生する場合でも、通信エラーを発生させない無線通信システムを得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に関わる無線通信システムは、マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備え、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でもマイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、加熱停止時間に受信したデータ数に比べて減少しない場合は、次回加熱停止時間におけるマイクロ波の出力レベルを上げるものである。
【0010】
また、マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でもマイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、前回加熱停止時間に受信したデータ数より減少した場合は、1つの前の出力に戻し、加熱動作を行うものである。
【0011】
また、マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でもマイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、カウントしたデータ数が0の場合は、次回加熱停止時間におけるマイクロ波の出力レベルを最大にするものである。
【0012】
また、マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でもマイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、加熱停止時間に受信したデータ数に比べて減少しない場合は、次回加熱停止時間におけるマイクロ波の出力レベルを上げると共に、加熱停止時間に受信したデータ数より減少した場合は、1つの前の出力に戻し、加熱動作を行うものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である無線通信システムの構成図、図2はこの無線通信システムにおける各機器の無線通信部のブロック図、図3はこの無線通信システムの動作を示す図である。
【0017】
図において、1は例えば電子レンジ等のマイクロ波加熱装置であり、装置内の加熱室に食品を入れ、マグネトロンから生じるマイクロ波を食品へ照射し、食品を加熱調理する。2は空調機、3はマイクロ波加熱装置1および空調機2を各々遠隔から操作するリモコンであり、リモコン3はマイクロ波加熱装置1や空調機2との無線信号の送受信により、マイクロ波加熱装置1のON/OFF、動作状態の確認、空調機2の温度設定、動作状態の確認などの各種指示・確認を行う。
【0018】
マイクロ波加熱装置1、空調機2、リモコン3には、それぞれ無線器4、5、6が内蔵されている。無線器4は、無線通信LSI7とアンテナ8を備え、マイクロ波加熱装置1の加熱制御などを行うマイクロプロセッサ9から送信されるデータを無線通信LSI7、アンテナ8を通じて無線信号として出力する。また、アンテナ8を通じて受信した無線信号は、無線通信LSI7を通じて、マイクロプロセッサ9にデータとして受信される。
【0019】
無線器5は、無線通信LSI10とアンテナ11を備え、空調機2の室内機制御などを行うマイクロプロセッサ12から送信されるデータを無線通信LSI10、アンテナ11を通じて無線信号として出力する。また、アンテナ11を通じて受信した無線信号は、無線通信LSI10を通じて、マイクロプロセッサ12にデータとして受信される。無線器6は、無線通信LSI13とアンテナ14を備え、リモコン3の制御を行うマイクロプロセッサ15から送信されるデータを無線通信LSI13、アンテナ14を通じて無線信号として出力する。また、アンテナ14を通じて受信した無線信号は、無線通信LSI13を通じて、マイクロプロセッサ15にデータとして受信される。
なお、マイクロ波加熱装置1、空調機2、リモコン3の各種通信動作の制御は、それぞれマイクロプロセッサ9、12、15により行われる。
【0020】
次に、動作について図3に基づいて説明する。
まず、マイクロ波加熱装置1はリモコン3から送信された「加熱開始指示S1」の信号を受信すると、「加熱開始S2」の信号をマイクロ波加熱装置1の無線器4を除く全無線器5、6に一斉同報し、その直後から加熱運転を開始する。(以下、加熱はマイクロ波による加熱を示す)。そして、加熱開始後5秒間経過すると、5秒間加熱を休止する。それ以降、マイクロ波加熱装置1は5秒間経過毎に加熱と休止を繰り返す。
【0021】
一方、「加熱開始S2」の信号を受信した無線器5、6および無線器4は、自己の通信用のタイマをリセットし、5秒間はマイクロ波加熱装置1の加熱動作によって生じるマイクロ波のノイズにより、通信性能が劣化、または全く通信できなくなるため通信動作を停止する。そして、5秒間経過し、加熱動作が休止してから、各無線器4、5、6は各無線器毎にランダムな時間間隔(数ms程度)を空けてからデータ送受信を開始し、5秒間経過すると、加熱動作が再開されるため、全無線器4、5、6は通信動作を停止する。それ以降、加熱動作の停止と加熱動作の再開に対応して、データ送受信と停止を繰り返す。
【0022】
また、マイクロ波加熱装置1の上記加熱停止時間は、加熱、停止を速いサイクルで繰り返すほど加熱性能の低下を少なくでき、通信の応答性能の低下を少なくすることができる。
【0023】
なお、上記説明では、リモコン3を介してマイクロ波加熱装置1を動作させた場合を示したが、マイクロ波加熱装置1自体に設けられたスイッチ、例えば調理開始スイッチ(図示せず)を操作することにより動作させた場合も同様に「加熱開始S2」の信号がマイクロ波加熱装置1の無線器4を除く全無線器5、6に送信され、これを受信した無線器5、6および無線器4は、自己のタイマーをリセットし、加熱停止時間に通信を行ってもよいことは言うまでもない。
【0024】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2である無線通信システムの動作を示す図である。なお、無線通信システムの構成図、各機器の無線通信部のブロック図は図1、図2と同様である。
【0025】
上記実施の形態1では、マイクロ波加熱装置1からマイクロ波加熱装置1の無線器4を除く全無線器5、6への「加熱開始S2」の通知は加熱開始の合図だけであり、その後の加熱、加熱休止は予め定められた時間に基づいて行われており、「加熱開始S2」の通知を受信した無線器5、6および無線器4は、前述の予め定められた加熱、加熱休止時間に基づいて通信動作時間、通信停止時間を設定したものを示したが、本実施の形態2では、「加熱開始S2」の信号送信時に、「加熱動作時間」と「加熱停止時間」の情報を含めて送信し、これを受信した全無線器は、実施の形態1と同様に、この情報に基づいてマイクロ波加熱装置1の停止時間に合わせて通信を行う。
【0026】
図4は「加熱開始S2」の信号送信時に、加熱動作時間が4秒間、加熱休止時間が3秒間の情報を送信し、全無線器が3秒間のマイクロ波加熱装置1の停止時間に合わせて通信することを示したものである。
よって、マイクロ波加熱装置1では、調理の種類・方法にしたがって、柔軟に加熱の動作時間と停止時間の間隔を変更することができる。
【0027】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3である無線通信システムの動作を示す図である。なお、無線通信システムの構成図、各機器の無線通信部のブロック図は図1、図2と同様である。
【0028】
上記実施の形態2では、一旦、加熱を開始すると、定められた加熱動作時間と停止時間が運用され、途中でこれらの時間をを変更しないものを示したが、本実施の形態3では、毎回、停止時間の最後に、次回の加熱動作時間と停止時間を定め、「次の加熱動作時間長S3」としてマイクロ波加熱装置1からマイクロ波加熱装置1の無線器4を除く全無線器5、6に送信するものである。「次の加熱動作時間長S3」の信号を受信する無線器5、6および無線器4は、その毎に、自己の通信用のタイマをリセットし、マイクロ波加熱装置1の加熱中は通信動作を停止し、加熱休止中に各無線器4、5、6は各無線器毎にランダムな時間間隔(数ms程度)を空けてからデータ送受信を行うものである。
【0029】
図5は「加熱開始S2」の信号送信時に、加熱動作時間が3秒間、加熱休止時間が4秒間の情報を送信し、加熱停止時間の最後に「次の加熱動作時間長S3」として加熱動作時間が4秒間、加熱休止時間が3秒間の情報を送信し、その後も加熱停止時間の最後の度に加熱動作時間、休止時間の情報を送信することを示したものである。
よって、動作時間と停止時間を可変長にすることが可能になり、マイクロ波加熱装置1における、より柔軟な加熱方式が可能となる。
【0030】
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、加熱停止時間には加熱を完全に停止したものを説明したが、本実施の形態4では全無線器が通信可能なマイクロ波の出力レベルで加熱を行うことについて説明する。
図6はこの発明の実施の形態4である無線通信システムの動作の状態遷移図を示す。なお、無線通信システムの構成図、各機器の無線通信部のブロック図は図1、図2と同様である。
【0031】
まず、実施の形態1〜3では、加熱動作時間と加熱停止時間が交互に発生し、「加熱開始S2」のデータを受信したマイクロ波加熱装置1以外の全無線器5、6は、加熱停止時間毎にデータを送信し、送信すべきデータがない場合には、「通信性能検定用」データを送信する。一方、マイクロ波加熱装置1は、常に全無線器のデータを受信し、受信したデータ数、すなわち、存在する全無線器の数を管理する。
【0032】
そこで、本実施の形態4では、マイクロ波加熱装置1は、初回の加熱停止時間には完全に加熱を停止し、全無線器のデータ数をカウントする。このとき、全無線器のデータ数が0である場合は、周囲に無線器が存在しないため、以降、加熱停止が不要となり、マイクロ波加熱装置1は、マイクロ波加熱装置1のタイマで設定された加熱動作時間に最大出力で加熱を行う。
【0033】
一方、全無線器のデータ数がカウントされ、無線器の存在を確認した場合は、無線器の個数を記憶する。そして、マイクロ波加熱装置は、2回目の加熱停止時間には、加熱を完全に停止せず、低電力の加熱運転を行う。例えば、通常の加熱動作の最大出力が400Wとすれば、100Wの出力で加熱する。さらに、この低出力加熱時間においても上述と同様に、マイクロ波加熱装置1は、全無線器のデータを受信し、加熱動作開始後に、受信したデータ数を初回に受信した全無線器のデータ数と比較する。その結果、受信データ数が減少していた場合は、低電力の加熱運転により、データ送受信できない無線器が生じたことになるため、1つ前の出力に戻し、加熱動作を行う。一方、受信データ数が減少しない場合は、3回目の加熱停止時間には、2回目よりも電力を上げて低電力の加熱運転を行う。以下同様に、加熱動作と停止または弱運転を繰り返していく。
【0034】
また、加熱動作において、加熱動作と停止または弱運転の繰り返しを行わなくても、弱運転で加熱動作が適正に行われる場合には、この弱運転で加熱動作し、この場合は、全無線器へ「加熱停止」と同じ指示であるが、「タイマー停止」の指示を通知し、全無線器がいつでもデータ送受信を行うようにする。
【0035】
次に、図6を用いて具体的に説明する。
まず、マイクロ波加熱装置1は、加熱室に入れた食品の加熱に必要な出力を求め、J6の例えば400Wの加熱を設定する。そして、加熱を開始すると、「加熱開始S2」のデータをマイクロ波加熱装置1の無線器4の除く全無線器5、6へ送信し、J6の400W加熱動作に遷移し(T1)、一定時間、例えば5秒間、加熱動作を行う。そして、この加熱動作終了後、J1の加熱停止に遷移し(T2)、全無線器4、5からのデータを待つ。各無線器4、5から送信されるデータを受信する。これにより、周囲に存在する全無線器の数が確認できる。この場合は2個となる。
【0036】
その後、一定時間、例えば5秒経過後、J6の400W加熱動作に遷移し(T3)、5秒間、加熱動作を行う。そして、この加熱動作終了後、弱運転のJ2の100W加熱動作に遷移し(T4)、全無線器からのデータ数を確認する。そこで、先に確認した無線器の数よりも減少した場合には、弱運転によりデータ送受信できない無線器が生じたことになるため、以降、マイクロ波加熱装置1は、「400W加熱」と「加熱停止」の繰り返しにより、加熱動作を行う。
【0037】
一方、無線器の数がJ1の加熱停止時に確認した数と同じであれば、J2の100W加熱動作を5秒間行い、その後、J6の400W加熱動作に遷移し(T5)、400W加熱動作で5秒間経過後、J3の200W加熱動作に遷移し(T6)、200W加熱動作で、全無線器からのデータ数を確認する。ここで、J1の加熱停止時確認した無線器の数よりも減少した場合には、以降、マイクロ波加熱装置1の動作は、「400W加熱」と「100W加熱」の繰り返しで加熱動作を行う。
【0038】
一方、無線器の数がJ1の加熱停止時に確認した数と同じであれば、J3の200W加熱動作を5秒間行い、その後、J6の400W加熱動作に遷移し(T7)、400W加熱動作で5秒間経過後、J4の300W加熱動作に遷移し(T8)、300W加熱動作で、全無線器からのデータ数を確認する。以降、同様に行い、マイクロ波加熱装置1と全無線器が通信可能な弱運転の最大出力を決定する。
そこで、J5の400W加熱動作とJ6の400W加熱動作間で通信できることが確認できた場合には、加熱中でも通信できるため、全無線器に「タイマー停止」の指示を通知し、タイマーに無関係に通信するようにする。
【0039】
実施の形態5.
上記実施形態1〜3では、マイクロ波加熱装置1の加熱動作中は無線機間の通信を停止するものを示し、実施形態4では、無線機間で通信可能なマイクロ波の出力レベルに調整するものを示したが、マイクロ波加熱装置1の加熱動作時間中であっても、全無線器のうちマイクロ波加熱装置1から放射される電磁ノイズの小さな領域(場所)に存在する無線器同士は通信できる可能性がある。
そこで、本実施の形態5では、全無線器は、マイクロ波加熱装置1が加熱動作時間中であっても、通信の可能性が低いことを知りながら、敢えて加熱時間中にも通信を行い、もし、通信が成功しなかった場合には、マイクロ波加熱装置1の停止時間を利用して通信を行うものを示す。
【0040】
図7はこの発明の実施の形態5である無線通信システムの動作を示す図である。なお、無線通信システムの構成図、各機器の無線通信部のブロック図は図1、図2と同様である。なお、換気扇は図示していないが、空調機等と同様に、換気扇制御用マイクロプロセッサおよび無線器を備え、この無線器はアンテナ、無線通信LSIを備えている。
【0041】
次に動作について図7に基づいて説明する。
まず、マイクロ波加熱装置1の加熱動作中にリモコン3が、空調機2へ信号を送信し(S11)、リモコン3は空調機2からの受信応答を受けた(S12)ことにより通信が成功したことを検知する。次に、リモコン3が換気扇へ信号を送信し、換気扇は受信した(S13)が、リモコン3が受信応答を受け取れなかった(S14)ことにより、通信失敗と判断する。但し、リモコン3はマイクロ波加熱装置1の加熱動作中に通信しているため、換気扇への通信は、通常時の通信失敗とは区別し、マイクロ波加熱装置1の停止時間中に再度通信を行う。
【0042】
なお、上記説明では、リモコン3と換気扇との通信について説明したが、マイクロ波加熱装置1といずれか1つの機器(無線器)との1対1の通信についても同様に行われる。
以上のように、マイクロ波加熱装置1の加熱動作中でも通信できる無線器同士は、加熱停止中と同様に加熱動作中も通信することにより、加熱停止中の通信はマイクロ波加熱装置1の停止が必須な無線機器同士の通信に限定でき、トラヒックの低減に寄与できる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0044】
マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、この第1の無線器と無線信号を送受信する第2の無線器とを備え、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間と加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、第1の無線器は第2の無線器へマイクロ波加熱装置の加熱運転開始を送信し、第2の無線器はこの加熱運転開始に基づいて加熱動作時間中は通信を停止し、加熱停止時間中に通信を行うので、加熱中に発生するノイズを避けて、通信させることができ、加熱時に発生するノイズによる通信エラーをなくすことができる。
【0045】
また、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、予め定められた加熱動作時間および加熱停止時間に基づいて加熱動作と停止を行うとともに、第1の無線器は第2の無線器へマイクロ波加熱装置の加熱運転開始を送信し、第2の無線器はこの加熱運転開始に基づいて加熱動作時間中は通信を停止し、加熱停止時間中に通信を行うので、加熱中に発生するノイズを避けて、通信させることができ、加熱時に発生するノイズによる通信エラーをなくすことができる。
【0046】
また、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を定め、加熱動作と停止を行うとともに、第1の無線器は第2の無線器へマイクロ波加熱装置の加熱運転開始、加熱動作時間、加熱停止時間を送信し、第2の無線器はこの加熱運転開始、加熱動作時間、加熱停止時間に基づいて加熱動作時間中は通信を停止し、加熱停止時間中に通信を行うので、加熱時に加熱方法を自由に設定することができ、他の無線器において、加熱時に発生するノイズによる通信エラーをなくすことができる。
【0047】
また、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を毎回定め、加熱動作と停止を行うとともに、第1の無線器は第2の無線器へマイクロ波加熱装置の加熱運転開始、加熱動作時間、加熱停止時間を毎回送信し、第2の無線器はこの加熱運転開始、加熱動作時間、加熱停止時間に基づいて加熱動作時間中は通信を停止し、加熱停止時間中に通信を行うので、マイクロ波加熱装置の加熱制御方法を、細かく設定することができ、加熱時に発生するノイズによる通信エラーをなくすことができる。
【0048】
また、第2の無線器を複数個備え、第2の無線器は第1の無線器または第2の無線器間同士と通信するので、複数の無線器を用いた場合に、加熱中に発生するノイズを避けて通信することができる。
【0049】
また、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を行うとともに、加熱停止時間でもマイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行うので、最適な加熱パワーで加熱することができ、加熱時に発生するノイズによる通信エラーをなくすことができる。
【0050】
また、マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を行うとともに、加熱動作時間に第1の無線器および1つまたは複数の第2の無線器が通信を行い、通信不可の場合は、加熱停止時間中に再度通信を行うので、加熱停止中の通信は加熱の停止が必須な無線器同士の通信に限定でき、トラヒックの低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す無線通信システムの構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す無線通信システムにおける各機器の無線通信部のブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す無線通信システムの動作を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における無線通信システムの動作を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における無線通信システムの動作を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4における無線通信システムの動作の状態遷移図を示す。
【図7】 この発明の実施の形態5における無線通信システムの動作を示す図である。
【図8】 従来の無線通信システムの通信方式を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波加熱装置、 2 空調機、 3 リモコン、 4 無線器、 5 無線器、 6 無線器、 7 無線通信LSI、 8 アンテナ、 9 マイクロプロセッサ、 10 無線通信LSI、 11 アンテナ、 12 マイクロプロセッサ、 13 無線通信LSI、 14 アンテナ、 15 マイクロプロセッサ。
Claims (4)
- マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、
このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、
この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、
前記マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でも前記マイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を前記第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、
前記加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、前回加熱停止時間に受信したデータ数に比べて減少しない場合は、次回加熱停止時間におけるマイクロ波の出力レベルを上げることを特徴とする無線通信システム。 - マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、
このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、
この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、
前記マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でも前記マイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を前記第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、
前記加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、前回加熱停止時間に受信したデータ数より減少した場合は、1つの前の出力に戻し、加熱動作を行うことを特徴とする無線通信システム。 - マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、
このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、
この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、
前記マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でも前記マイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を前記第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、
前記加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、カウントしたデータ数が0の場合は、次回加熱停止時間におけるマイクロ波の出力レベルを最大にすることを特徴とする無線通信システム。 - マイクロ波を照射し、被照射物を加熱するマイクロ波加熱装置と、
このマイクロ波加熱装置に設けられ、無線信号を送受信する第1の無線器と、
この第1の無線器または無線器同士で無線信号を送受信する複数の第2の無線器とを備えた無線通信システムにおいて、
前記マイクロ波加熱装置の加熱運転に、加熱動作時間および加熱停止時間を設け、加熱動作と停止を繰り返すとともに、加熱停止時間でも前記マイクロ波加熱装置によるマイクロ波の出力を前記第1の無線器および複数の第2の無線器が通信可能なレベルに可変して加熱動作を行い、
前記加熱停止時間に全無線器からのデータ数をカウントして、前回加熱停止時間に受信したデータ数に比べて減少しない場合は、次回加熱停止時間におけるマイクロ波の出力レベルを上げると共に、前回加熱停止時間に受信したデータ数より減少した場合は、1つの前の出力に戻し、加熱動作を行うことを特徴とする無線通信システム。
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