JP3784743B2 - エタノール製造システム - Google Patents

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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、混合する廃木材を効率よく管理することができるエタノール製造システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
廃木材を原料としてエタノール製造するプロセスにおいて、各種接着剤、塗料、防虫剤等の不純物が発酵工程の菌体に及ぼす影響は非常に大きい。接着剤の成分としては主にジメチルロールユリア、メラミン、フェノール化合物、防虫剤の成分としては、フェノール化合物、ヒ素化合物、クロム化合物、クレオソート、ホウ素、そして塗料としてアセトン、テレピン油などが含まれている。発酵菌体に及ぼす不純物の限界濃度は、発酵工程の内容によって様々であるが、一例としてその代表例を示すと、ジメチルロールユリアでは、A(ppm)、ヒ素化合物はB(ppm)、そしてフェノール化合物はC(ppm)である。
【0003】
また、廃木材の種類としては、純粋な木材である集成材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードなどがあり、それぞれの廃木材あるいは使用場所、用途により、含まれる接着剤、防虫剤、塗料等は異なる。従って、多種の廃木材を原料に、この限界濃度の範囲内でエタノール製造設備を運転するためには、原料の配合が重要となる。例えば、ジメチルロールユリアをA(ppm)にするには、合板:パーティクルボード:ファイバーボードをa:b:c、あるいは合板:パーティクルボードをd:eに混合する必要がある。このように、限界濃度の範囲内でエタノール製造設備を効率よく運転するために、原料の配合の管理を効率よく行うことが望まれている。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、原料の配合の管理を効率よく行うことができるエタノール製造システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原料槽に供給された廃木材を原料としてエタノールを製造するエタノール製造システムであって、前記廃木材に付与された前記廃木材の種類を識別するための種類情報と前記廃木材の量とを示す廃木材情報を入力する入力部と、前記入力部から入力された廃木材情報に含まれる廃木材の量を在庫量として前記廃木材情報に含まれる廃木材の種類の情報に対応付けて記憶する在庫データベースと、発酵工程における発酵菌体に影響を及ぼす不純物を限界濃度以下にするための廃木材を混合する比率に基づいて設定された混合比率情報を記憶する混合比率記憶部と、前記混合比率記憶部から混合比率情報を読み出し、読み出した混合比率情報と前記在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、前記原料槽に供給する廃木材の種類と供給量とを演算する演算部と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、上述のエタノール製造システムにおいて、前記演算部は、廃木材の在庫量を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、在庫量が存在する種類を含む混合比率情報を選択する選択部とを有し、前記選択部によって選択された混合比率情報と前記在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、供給量を演算することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述のエタノール製造システムにおいて、前記演算部は、前記在庫データベースに記憶された廃木材の在庫量の増減に応じて、前記選択部によって混合比率情報を選択し、供給量を演算することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述のエタノール製造システムにおいて、前記廃木材情報は、バーコードであり、前記入力部は、前記バーコードを読み取るバーコードリーダであることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述のエタノール製造システムにおいて、前記在庫データベースは、前記在庫量と種類の情報とにさらに廃木材の粗破砕が必要であるか否かを示すサイズの情報を対応付けて記憶しており、前記エタノール製造システムは、前記在庫データベースのサイズの情報に基づいて、廃木材の粗破砕が必要である廃木材の在庫量と予め設定された設定値とを比較し、在庫量が設定値以上である場合に、粗破砕が必要であることを通知する廃木材管理部を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、原料槽に供給された廃木材を原料としてエタノールを製造するエタノール製造システムに用いられる廃木材混合比率決定方法であって、入力手段から、前記廃木材に付与された前記廃木材の種類を識別するための種類情報と前記廃木材の量とを示す廃木材情報を入力し、前記入力される廃木材情報に含まれる廃木材の量を在庫量として前記廃木材情報に含まれる廃木材の種類の情報に対応付けて在庫データベースに記憶し、発酵工程における発酵菌体に影響を及ぼす不純物を限界濃度以下にするための廃木材を混合する比率に基づいて設定された混合比率情報を記憶する混合比率記憶部から混合比率情報を読み出し、読み出した混合比率情報と前記在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、前記原料槽に供給する廃木材の種類と供給量とを演算することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるエタノール製造システムを図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態によるエタノール製造プラントの構成を示す概略ブロック図である。この図において、コンテナ30は、予め廃木材の種類(上述の種類情報に対応)、大きさを示すサイズ情報、量を示す情報を含む廃木材情報となるバーコード31が貼り付けられている。ここでいう廃木材とは、例えば、建築物を解体する際に発生する建材などであり、分類方法にもよるが、例えば、純粋な木材である集成材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードに分類される。また、サイズ情報には、原料槽17に直接投入可能な大きさのもの(以下、通常サイズと称す)と、粗破砕が必要なもの(以下、大型と称す)とを示す情報が含まれる。また、廃木材情報の量としては、重さや体積等を基準にする方法があげられるが、この実施形態については、コンテナの個数を示す情報が含まれる場合について説明する。コンテナ30には、廃木材の種類と大きさによって分別され、種類と大きさとコンテナ数1に該当するバーコード31が各コンテナ30に貼り付けられる。なお、このコンテナには、予め決められた重量の廃木材が投入される。
【0013】
次に、エタノール製造システム1について説明する。バーコードリーダ10は、コンテナ30に貼り付けられたバーコード31を読み取る。バーコードデータベース10aは、種類情報と廃木材の大きさの情報とをバーコードに対応付けて記憶する。在庫データベース11は、バーコードリーダ10から出力された廃木材情報に基づいて、廃木材情報に含まれる廃木材の量を在庫量とし、廃木材情報に含まれる廃木材の種類の情報とサイズ情報に対応付けて在庫情報として記憶する。
【0014】
混合比率記憶部15は、発酵工程における発酵菌体に影響を及ぼす不純物を限界濃度以下にするための廃木材を混合する比率を示す混合比率情報を記憶する。この混合比率情報は、ジメチルロールユリアが限界濃度A(ppm)以下であり、かつ、ヒ素化合物がB(ppm)以下であり、かつ、フェノール化合物がC(ppm)以下となるための合板、パーティクルボード、ファイバーボード、集成材を混合する比率が混合パターンとして、例えば図2に示すように予め設定されている。また、この混合パターンは、パターン1からパターンn(nは2以上の自然数)まで複数種類記憶されている。
【0015】
演算部12は、混合比率記憶部15から混合比率情報を読み出し、読み出した混合比率情報と在庫データベース11に記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、原料槽17に供給する廃木材の種類と供給量とを演算する。また、演算部12は、それぞれの種類における廃木材の現在の在庫量について検出する検出部13と、検出部13の検出結果に基づいて、在庫量が0ではない種類の廃木材を混合するための混合パターンを選択する選択部14とを有する。
【0016】
原料供給部16は、各種廃木材を個別に一時貯留するホッパを有しており、演算部12からの指示に従って、種類と量とに応じた廃木材を原料槽17に原料として供給する。原料槽17は、供給された廃木材を加水分解・発酵部18に供給する。加水分解・発酵部18は、供給された廃木材を加水分解し、加水分解された廃木材を発酵させる発酵工程を行い、エタノールを製造する。
【0017】
廃木材管理部19は、予め決められた時間ごとに在庫データベース11から在庫情報を読み出し、読み出した在庫情報のうち、サイズ情報に基づいて、大型の廃木材の在庫量が予め決められた設定値以上であるか否かを検出し、該設定値以上である場合に、粗破砕が必要であることを出力部20よって通知する。出力部20は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置、スピーカなどである。ここでいう粗破砕とは、大型の廃木材を原料供給部16に供給可能な大きさに破砕することである。なお、原料供給部16に廃木材を供給する場合に、必要に応じて、粗破砕した廃木材をさらに細かく破砕して供給したり、通常サイズの廃木材をさらに細かく破砕して供給したりする場合もある。
【0018】
運転可能時間演算部20は、在庫データベース11に記憶された廃木材の在庫量と演算部12によって演算された廃木材の供給量とに基づいて、同じ混合比率情報において廃木材を原料供給部16に供給することが可能な時間である運転可能時間を演算し、演算結果を出力部20に出力する。この運転時間の演算は、混合比率情報が選択部14によって新たに選択される毎に演算される。
【0019】
次に、上述したエタノール製造プラントの動作について図3から図6を用いて説明する。
図3のフローチャートにおいて、まず、建築物などを解体した際の建設系廃木材が発生すると(図3ステップS1)中間業者によって収集されるあるいは直接(図3ステップS2)、エタノール製造プラント内に搬送される。エタノール製造プラントの作業者は、搬送された廃木材を種類と大きさに基づいて分別し(図3ステップS3)、種類と大きさに該当するバーコード31が貼り付けられたコンテナ30に積み込む(図3ステップS4)。この場合、大型の廃木材40(図1)と通常サイズの廃木材50(図1)は、分類され、さらに、種類毎に分別され、別々のコンテナ30に積み込まれる。そして、各コンテナ30のバーコード31が読み取られ、読み取られた結果に基づいて、廃木材を混合させる混合比率を決定し、廃木材の供給量の演算を行い、演算結果に従った運転条件に変更する(図3ステップS6)。
【0020】
次に、図3ステップS6の処理について図4のフローチャートを用いて説明する。各コンテナ30のバーコード31が読み取られると、バーコードリーダ10は、バーコードデータベース10aから読み取ったバーコードに対応する種類情報とサイズ情報を読み出し、読み出した種類情報とサイズ情報とを在庫情報として在庫データベース11に記憶する(ステップS11)。このとき、量の情報として、コンテナ数「1」が付加される。そして、在庫データベース11の在庫情報には、例えば、図6に示すように、種類、サイズ、コンテナ数の項目に従って記憶される。このコンテナ数については、バーコードリーダ10によってバーコード31が読み取られる毎にカウントアップされる。
【0021】
一方、エタノール製造システムのオペレータは、発酵工程における菌体に影響を及ぼさないような混合比率情報を混合比率記憶部15に入力する(ステップS12)。この入力は、必要に応じてオペレータによって更新される。なお、混合比率情報は予め記憶されていてもよい。
在庫データベース11に在庫情報が記憶されると、演算部12は、検出部13によって、それぞれの種類の廃木材の在庫量を検出し、検出結果に応じた混合比率を選択部14によって選択する。ここで、演算部12の選択部14は、検出部13によって検出された検出結果に基づいて、在庫量がない廃木材Aの混合比率は0とし、在庫量を保有する廃木材Bの混合比率がある値以上となる混合パターンを選択する(ここでは、発酵槽内の不純物濃度が、設定値以下となるように混合比率が選択される)。そして、演算部12は、選択された混合パターンに基づいて、各種廃木材の供給量を演算して演算結果を出力部20に出力する。例えば、集成材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードの在庫量のコンテナ数がそれぞれ1以上である場合、選択部14は、集成材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードの混合比率がいずれも0ではない混合パターン1(図2)を選択する。そして演算部12は、在庫量と混合パターン1とに基づいて、実際に原料槽17に供給する量(例えば、1時間当たりに廃木材を供給する重量)を算出し、算出結果を供給量として出力部20に出力する。さらに、演算部12は、この算出結果における加水分解・発酵部18の加水分解行程における制御条件を演算する。演算部12によって供給量が決定されると、運転可能時間演算部20は、この供給量と在庫データベース11に記憶された廃木材の在庫量とに基づいて、運転可能時間を演算し、演算結果を供給量とともに出力部20に出力する(ステップS13)。
【0022】
算出された供給量および運転時間が出力部20に出力されると、オペレータは、出力部20に表示された供給量を確認した後、運転条件変更ボタン16aを押下する。これにより、原料槽17に廃木材を供給する供給量設定値として原料供給部16に設定され、原料供給部16によって、この設定値に応じた集成材、合板、パーティクルボード、ファイバーボードをa:b:c:dの割合で混合され原料槽17に供給される(ステップS14)。これにより、廃木材は、原料槽17を介して加水分解・発酵部18に供給され、演算部12によって演算された加水分解行程における制御条件に基づいてエタノールが製造される。
【0023】
原料供給部16から廃木材が順次供給され、ホッパ内の廃木材の量が減少してくると、作業員は、廃木材をコンテナ30からホッパ内に投入する作業を行い、投入したコンテナ数と廃木材の種類をキーボードやマウスなどを介してエタノール製造システムに入力する。これにより、投入したコンテナ数と廃木材の種類が在庫データベース11に通知され、在庫量から差し引かれる。
【0024】
そして、混合パターン1の比率で廃木材が原料槽17に供給された後、順次廃木材が搬入されてコンテナに積み込まれ、バーコード31が読み取られると、在庫量が変動する。例えば、ファイバーボードの在庫量が0すなわちコンテナ数が0になった場合、選択部14は、合板とパーティクルボードと集成材を混合するための混合パターンを混合比率記憶部15から選択する。この場合、ファイバーボードの在庫量が0であるので、ファイバーボードの混合比率が0である混合パターン2が選択される。
【0025】
このように、発酵工程における発酵菌体に影響を及ぼさないような混合比率であり、かつ、発酵菌体に影響を及ぼす不純物の濃度が常に一定値以下となる混合比率を在庫量に応じて選択するようにしたので、効率よくエタノールを製造することができる。
【0026】
なお、上述の実施形態において、運転可能時間演算部20は、混合パターンが変更される毎に運転可能時間の演算を行うほか、所定の時間毎に在庫データベース11にアクセスし、廃木材の在庫量の増減に応じて運転可能時間を演算し、出力部20に出力する。これにより、運転可能時間が、例えば、「8時間」、「7.5時間」のように、在庫量の減少に応じて、順次運転可能時間が更新されて表示される。
【0027】
次に、粗破砕処理について図5のフローチャートを参照して説明する。廃木材管理部19は、所定の時間ごとに在庫データベース11から在庫情報を読み出し、在庫量をチェックする(ステップS21)。このチェック内容としては、サイズが大型である廃木材の予め決められ廃木材管理部19内に記憶された設定値と現在の在庫量とを比較し、在庫量が設定値以上であるか否かについてである。そして、在庫量が設定値以上である場合に、廃木材管理部19は、大型廃木材の在庫量と設定値との差を演算し、演算結果を粗破砕必要量として粗破砕作業を指示するための画面を出力部20によって出力する(ステップS22)。このとき出力部20には、例えば、「合板の粗破砕が必要です。粗破砕が必要なコンテナ数は3です。」等の表示がなされ、警告音が放音される。
【0028】
粗破砕作業の指示と粗破砕必要量が出力部20に出力されると、オペレータは、この粗破砕作業の指示を確認した後、コンテナ3つ分の合板を粗破砕する指示を作業員にする。作業員は、オペレータからの指示に基づき、エタノール製造システム1内に設けられた粗破砕装置によって、コンテナ3つ分の合板を粗破砕し、コンテナ3つ分の合板を粗破砕したことをエタノール製造システム1に接続されるキーボードやマウスなどを介して入力する。これにより、在庫データベース11の大型の合板のコンテナ3つ分が在庫量から差し引かれる。また、粗破砕された合板は、サイズ「通常」の合板のコンテナ30に積み込まれる(ステップS23)。この新たに積み込まれたコンテナ30のバーコードがバーコードリーダ10によって読み取られることにより、在庫データベース11の在庫量に反映される。
【0029】
なお、上記実施形態における廃木材情報は、コンテナ内に積み込まれた廃木材を識別することができれば、バーコードに限られるものではなく、例えば、ICタグ等に記憶してコンテナに貼り付けておき、読み取り装置によって読み取るようにしてもよい。
【0030】
また、上述の実施形態において、混合比率情報を決定する場合に、廃木材の種類毎にサンプルを採取し、採取したサンプルからジメチロールユリア、ヒ素化合物、フェノール化合物が含まれる量を測定し、測定結果をサンプルの種類毎にサンプル情報としてサンプル情報データベース21に記憶する。そして、このサンプル情報に基づいて、混合比率情報演算部22によって混合比率を演算し、混合比率記憶部15に記憶するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、混合比率記憶部15に記憶される混合比率を設定する場合に、発酵菌体に影響を及ぼす不純物がジメチロールユリア、ヒ素化合物、フェノール化合物、の3種類である場合について説明したが、不純物は、この3種類に限られるものではなく、例えば、4種類以上であってもよい。
【0031】
また、図1におけるバーコードリーダ10、演算部12、検出部13、選択部14、廃木材管理部19の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより廃木材混合比率管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0032】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、廃木材の量を在庫量として廃木材情報に含まれる廃木材の種類の情報に対応付けて記憶しておき、複数の種類の廃木材を混合する場合における比率を示す混合比率情報を読み出し、読み出した混合比率情報と在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、原料槽に供給する廃木材の種類と供給量とを演算するようにしたので、発酵工程における菌体に影響を及ぼさないような混合比率であり、かつ、在庫量を均一にするように混合比率を選択することができ、これにより、効率よくエタノールを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態によるエタノール製造プラントの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 混合比率記憶部15に記憶される混合比率情報の一例を示す図面である。
【図3】 エタノール製造プラントの動作について説明するためのフローチャートである。
【図4】 エタノール製造プラントの動作について説明するためのフローチャートである。
【図5】 エタノール製造プラントの動作について説明するためのフローチャートである。
【図6】 在庫データベース11の在庫情報の一例について説明するための図面である。
【図7】 サンプル情報データベース21に記憶に記憶されるサンプル情報の一例を示す図面である。
【符号の説明】
1 エタノール製造システム 10 バーコードリーダ
10a バーコードデータベース 11 在庫データベース
19 廃木材管理部 20 出力部
12 演算部 13 検出部
14 選択部 15 混合比率記憶部
16 原料供給部 17 原料槽
18 加水分解・発酵部 30 コンテナ
31 バーコード 40、50 廃木材

Claims (6)

  1. 原料槽に供給された廃木材を原料としてエタノールを製造するエタノール製造システムであって、
    前記廃木材に付与された前記廃木材の種類を識別するための種類情報と前記廃木材の量とを示す廃木材情報を入力する入力部と、
    前記入力部から入力された廃木材情報に含まれる廃木材の量を在庫量として前記廃木材情報に含まれる廃木材の種類の情報に対応付けて記憶する在庫データベースと、
    発酵工程における発酵菌体に影響を及ぼす不純物を限界濃度以下にするための廃木材を混合する比率に基づいて設定された混合比率情報を記憶する混合比率記憶部と、
    前記混合比率記憶部から混合比率情報を読み出し、読み出した混合比率情報と前記在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、前記原料槽に供給する廃木材の種類と供給量とを演算する演算部と、
    を有することを特徴とするエタノール製造システム。
  2. 前記演算部は、
    廃木材の在庫量を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、在庫量が存在する種類を含む混合比率情報を選択する選択部とを有し、
    前記選択部によって選択された混合比率情報と前記在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、供給量を演算する
    ことを特徴とする請求項1記載のエタノール製造システム。
  3. 前記演算部は、前記在庫データベースに記憶された廃木材の在庫量の増減に応じて、前記選択部によって混合比率情報を選択し、供給量を演算する
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載のエタノール製造システム。
  4. 前記廃木材情報は、バーコードであり、前記入力部は、前記バーコードを読み取るバーコードリーダであることを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれかに記載のエタノール製造システム。
  5. 前記在庫データベースは、前記在庫量と種類の情報とにさらに廃木材の粗破砕が必要であるか否かを示すサイズの情報を対応付けて記憶しており、
    前記エタノール製造システムは、
    前記在庫データベースのサイズの情報に基づいて、廃木材の粗破砕が必要である廃木材の在庫量と予め設定された設定値とを比較し、在庫量が設定値以上である場合に、粗破砕が必要であることを通知する廃木材管理部
    を有することを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれかに記載のエタノール製造システム。
  6. 原料槽に供給された廃木材を原料としてエタノールを製造するエタノール製造システムに用いられる廃木材混合比率決定方法であって、
    入力手段から、前記廃木材に付与された前記廃木材の種類を識別するための種類情報と前記廃木材の量とを示す廃木材情報を入力し、
    前記入力される廃木材情報に含まれる廃木材の量を在庫量として前記廃木材情報に含まれる廃木材の種類の情報に対応付けて在庫データベースに記憶し、
    発酵工程における発酵菌体に影響を及ぼす不純物を限界濃度以下にするための廃木材を混合する比率に基づいて設定された混合比率情報を記憶する混合比率記憶部から混合比率情報を読み出し、読み出した混合比率情報と前記在庫データベースに記憶された廃木材の種類及び在庫量に基づいて、前記原料槽に供給する廃木材の種類と供給量とを演算する
    ことを特徴とする廃木材混合比率決定方法。
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