JP3784725B2 - 混合攪拌装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は可動部を有さないで物質流を混合できる静止型混合攪拌装置の改良に関し、更に詳細には、圧力損失を可変調整できる混合攪拌装置に関し、化学関係や薬品関係、食品関係、塗料関係、製紙関係等のプラントにおいて主に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、静止型混合攪拌装置とは、機械的動力を用いることなく物質流体を混合攪拌できる装置を云い、気体―気体、気体―液体、液体―液体、固体―液体などのように、複数の物質流体を混合攪拌して、物質流体間の化学反応を促進させたり、一様な混合流体を形成したりする装置である。
【0003】
従来、この種の静止型混合攪拌装置として、水平流を上下2方向に分流する第1エレメントと、垂直流を左右2方向に分流する第2エレメントを用意し、この第1エレメントと第2エレメントを交互にn個直列接続することにより、1本の物質流を2n本の物質流に分流して混合攪拌する装置が知られていた。
【0004】
この静止型混合攪拌装置では、1本の物質流を2n本の物質流にまで分流できる利点を有する。しかし、近年の分子科学の進歩は、分子を一個一個のレベルで制御する必要性に迫られており、よりミクロな混合攪拌が要求されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この従来技術を改良するため、本発明者等は特開2000−254469の発明を公開している。この発明では、1本の物質流をm×4n本にまで分流する技術を提案している。
【0006】
まず、第1エレメントにm個の錘台形の第1孔部を穿設し、同時に第2エレメントにもm個の錘台形の第2孔部を穿設する。第1孔部と第2孔部は一端に大開口部を他端に小開口部を有した錘台形に形成され、第1孔部の小開口部が4個の第2孔部の大開口部に接触するように両エレメントを重ね合わせる。
【0007】
つまり、小開口部から出た物質流は4個の大開口部に分流するように、第1孔部と第2孔部の配置パターンが構成されている。従って、n個のエレメントにより4n本に分流されるから、m個の孔部の存在により、一本の物質流はm×4n本にまで分流されることになる。前述した従来例と比較すると、分流倍率はm×4n/2n=m×2nになり、混合攪拌性能が格段に向上していることが分かる。
【0008】
しかし、この静止型混合攪拌装置においては、第1孔部の小開口部を4個の第2孔部の大開口部に接触するように第1エレメントと第2エレメントを重ね合わせ、しかもm個の孔部についてこの関係を満足させるために、両エレメントの重ね合わせ位置は唯一1箇所しか存在しない。
【0009】
即ち、この従来技術は、両エレメントの唯一の重ね合わせ位置においてm×4nの分流化を達成できる内容であり、幅広い混合攪拌操作を行なう観点からはその構造が限定された静止型混合攪拌装置であると云うことができる。
【0010】
しかし、実際には、混合攪拌性能を自在に調整できる柔軟な構造の混合攪拌装置が要望されている。混合攪拌性能を調整するには、分流本数を変化させるという考え方から転換する必要がある。
【0011】
従がって、本発明は、第1エレメントと第2エレメントを交互に積層する従来の構造形式を踏襲しながら、物質流の混合攪拌性能を自在に調整できる混合攪拌装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数個の第1孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第1エレメントと、複数個の第2孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第2エレメントを用意し、この第1エレメントと第2エレメントを交互に複数個積層して組立体を構成し、この組立体の内部に物質流を流通させて物質流を混合攪拌する混合攪拌装置において、前記第1孔部と第2孔部の交叉面積を変化させるために第1エレメントと第2エレメントを軸心の周りに相対的に所望角度だけ回転変位できるようにし、所望の相対回転角度において両エレメントを回転不能に一体化することを特徴とする混合攪拌装置である。前記第1孔部と第2孔部は同一形状でも異なった形状でもよく、また第1孔部の配置パターンと第2孔部の配置パターンは同一でも異なっていてもよい。
【0013】
請求項2の発明は、複数個の第1孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第1エレメントと、複数個の第2孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第2エレメントを用意し、この第1エレメントと第2エレメントを重ねてユニットを形成し、第1エレメントと第2エレメントが交互に反復するように前記ユニットを複数段積層して組立体を構成し、この組立体の内部に物質流を流通させて物質流を混合攪拌する混合攪拌装置において、前記第1孔部と第2孔部の交叉面積を変化させるために第1エレメントと第2エレメントを軸心の周りに相対的に所望角度だけ回転変位できるようにし、所望の相対回転角度において両エレメントを回転不能に一体化することを特徴とする混合攪拌装置である。同様に、前記第1孔部と第2孔部は同一形状でも異なった形状でもよく、また第1孔部の配置パターンと第2孔部の配置パターンは同一でも異なっていてもよい。
【0014】
請求項3の発明は、前記第1エレメントと第2エレメントを同形の円板に形成し、第1エレメントと第2エレメントの周縁近傍にピン孔を穿設し、第1エレメントと第2エレメントを相対的に所望角度だけ回転変位させて両エレメントの合致連通したピン孔により回転角度が分かるように構成され、この合致連通したピン孔にピンを挿通して両エレメントの回転を不能にし、しかも前記組立体を前記ピンにより一体化した請求項1又は2に記載の混合攪拌装置である。
【0015】
請求項4の発明は、前記第1エレメントと第2エレメントの一方の周縁に1個のピン孔を穿設し、他方のエレメントの周縁に複数のピン穴を円周方向に穿設した請求項3に記載の混合攪拌装置である。
【0016】
請求項5の発明は、前記第1孔部と第2孔部は錐台形に形成され、第1孔部の出口部が第2孔部の入口部と接触して交叉面積を形成するように第1エレメントと第2エレメントを重ね、物質流を流通させる請求項1又は2に記載の混合攪拌装置である。
【0017】
請求項6の発明は、前記錐台形は円錐台形又は角錐台形である請求項5に記載の混合攪拌装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、第1孔部を有する第1エレメントと第2孔部を有する第2エレメントを相互に重ね合わせて混合攪拌性能を調整できる構造につき鋭意研究した結果、第1孔部と第2孔部が重なって形成される交叉面積を変化させることによって、物質流の混合攪拌性能を調整できるのではないかと想到するに到った。
【0019】
第1孔部と第2孔部が完全に重なった場合には、その交叉面積は100%となり、この場合には孔部を通過する物質流にはほとんど抵抗は作用せず、物質粒子は直進する。従がって、この抵抗力が弱い分だけ、粒子相互の混合攪拌性能は低くなると考えられる。他方、両エレメントには孔部以外の壁面があり、この壁面が物質流に対する抵抗として作用し、壁面との衝突によって物質流は混合攪拌される。
【0020】
第1孔部と第2孔部の位置を相互にずらせた場合には、その交叉面積は例えば50%に低下する。このとき、物質流は大きな抵抗を受け、小さな交叉開口部から噴き出すために、物質流同士の相互撹乱が生じ、混合攪拌性能が増大すると考えられる。
【0021】
このように、両エレメントにおいて第1孔部と第2孔部の交叉面積を可変にすることによって、物質流に対する抵抗力を変化させることができ、即ち物質流の混合攪拌性能を調整することが可能になる。
【0022】
前記交叉面積を変化させるには、第1エレメントと第2エレメントを重ね合わせるときに、両エレメントをその軸心の周りに相互に回転可能にし、第1エレメントと第2エレメントの間を相対的に回転ずれが生じる構造、即ち相互に回転変位できる構造にすればよい。本発明はこの着眼点から完成されたものである。両エレメントを同形の円板に形成すれば、この回転変位も容易に設定できる。
以下に、本発明に係る混合攪拌装置の実施形態を図面に従がって詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に用いられる第1エレメントの第1実施形態の概略説明図である。(A)は第1エレメント1の斜視図であり、十字状に5個の円錐台形の第1孔部1aが穿設されている。円錐台形であるため、一端側は大開口部1bとなり、他端側は小開口部1cとなっている。周縁には3個のピン孔1dが穿孔され、左右に一対形成されている。
【0024】
(B)は第1エレメント1の左正面図であり、大開口部1bの中に小開口部1cが見えている。大開口部1bは表面側に位置し、小開口部1cは裏面側に位置している。3個のピン孔1d、1d、1dは、水平位置(0°位置)と22.5°位置と45°位置に存在する。
【0025】
回転角を0°〜45°の範囲に設定した理由は、第1孔部1aの配置パターンが十字配置であるため、90°回転で同一配置に戻るから、最大の回転変位(回転ずれ)は45°になるからである。0°〜45°の中に更に多数のピン孔1dを形成してもよく、ピン孔が多いほど混合攪拌性能は多段階に調整することが可能になる。また、回転範囲は第1孔部の配置パターンに依存することは云うまでもない。
【0026】
(C)は、(B)のA−A線断面図である。第1孔部1aが円錐台形であることが明瞭に理解できる。図面の左側から右側に行くに従がって、第1孔部1aは直線状に縮径してゆくが、曲線を描いてもよい。また、円錐台形といっても、真円であるだけでなく、変形円や多角形をも包含する。
【0027】
図2は、本発明に用いられる第2エレメントの第1実施形態の概略説明図である。(A)は第2エレメント2の斜視図であり、正方形状に4個の円錐台形の第2孔部2aが穿設されている。前記第1孔部1aと同様に、第2孔部2aは円錐台形であるため、一端側は大開口部2bとなり、他端側は小開口部2cとなっている。周縁には1個のピン孔2dが水平位置(0°位置)に穿孔され、左右に一対形成されている。
【0028】
(B)は第2エレメント2の左正面図であり、大開口部2bの中に小開口部2cが見える。大開口部2bは表面側に位置し、小開口部2cは裏面側に位置している。この第2エレメント2のピン孔2dは水平位置に1個であるが、このピン孔2dを基準にして第1エレメント1の3個のピン孔1dを回転配置させることになる。
【0029】
(C)は、(B)のB−B線折曲断面図である。第2孔部2aが円錐台形であることが明瞭に理解できる。図面の左側から右側に行くに従がって、第1孔部2aは直線状に縮径してゆくが、曲線を描いてもよい。また、円錐台形といっても、真円であるだけでなく変形円や多角形であってもよいことは勿論である。
【0030】
図3は、第1エレメントと第2エレメントを0°位置で重ねたユニットの概略説明図である。(A)は正面図であり、0°位置(水平位置)にあるピン孔1dとピン孔2dが連通孔4を形成するように、第1エレメント1と第2エレメント2を重ねてユニット3を構成する。このとき、実線で表す十字配置の第1孔部1a・・と破線で表す正方形配置の第2孔部2a・・とが(A)に示されるような位置関係になる。
【0031】
(B)はC−C線折曲断面図である。この位置関係では、第1孔部1aの小開口部1cは第2孔部2aの大開口部2bとほとんど重なっていないため、C−C線の直線断面図では重なりが表現できない。そこで、C−C線の折曲断面図を用いることによって、両孔部1a、2aの微小な交叉を示す。この位置関係では、その交叉面積は極めて小さいことは云うまでもない。
【0032】
この位置関係で、物質流が第1孔部1aの大開口部1bに流入した場合、物質流は第2孔部2aを通過することが難しく、小量の物質流が通り抜けるだけである。従がって、入口側圧力PIが大きいのに対して、出口側圧力は極めて小さく、小さな出口側圧力PSが得られるに過ぎない。圧力差PI−PSは圧力損失(圧損、Pressure Loss)と呼ばれる。
【0033】
このように交叉面積が小さいと、物質流は大きな混合攪拌を受け、この混合攪拌過程の中で物質流を構成する物質粒子は衝突し、化学反応を行なう物質種に関しては化学反応が促進されると考えられる。そして通過する物質量が一定となるように操作した場合は圧力損失が大きくなる。また、圧力が一定となるように操作した場合は、通過する物質流が少ないため、化学反応等によって一定量の生成物を得るためには時間が掛かる。
【0034】
図4は、第1エレメントと第2エレメントを22.5°の相対回転位置で重ねたユニットの概略説明図である。(A)は正面図であり、22.5°位置にあるピン孔1dと水平位置にあるピン孔2dが合致するように、第1エレメント1を第2エレメント2に対し22.5°だけ時計方向に回転して両エレメント1、2を重ね合わせ、ユニット3を構成する。
【0035】
従がって、実線で表す十字配置の第1孔部1a・・と破線で表す正方形配置の第2孔部2a・・とが(A)に示されるような位置関係になる。第1孔部1aと第2孔部2aとの交叉面積は約50%であり、図3(A)よりも増大している事が分かる。即ち、第1孔部1aの小開口部1cが第2孔部2aの大開口部2bとかなり交叉するため、第1孔部1aから第2孔部2aへ通過する物質流は相当程度増大する。
【0036】
(B)はD−D線断面図である。D−D線位置においては第1エレメント1のピン孔1dは第2エレメント2のピン孔とは連通していない。しかし、(A)から分かるように、第2エレメント2のピン孔2dは第1エレメント1の22.5°位置にあるピン孔1dと連通し、この位置で連通孔4を形成する。
【0037】
この交叉面積が約50%の位置関係では、物質流が第1孔部1aの大開口部1bに流入した場合、物質流は50%の交叉面積を通して第2孔部2aを通過し、中間量の物質流が通り抜けてゆく。従がって、入口側圧力PIに対して、出口側圧力も比較的大きくなり、中間出口側圧力PMが得られる。つまり、圧力損失PI−PMは図3(B)と比べてかなり小さくなる事が分かる。
【0038】
このように交叉面積が約50%位になると、半量の物質流は壁面で反射されるから物質流はかなりの混合攪拌を受け、物質粒子同士の反応は促進される。また、半量の物質流は交叉面積を通過してゆくから、混合攪拌性能は約50%と大雑把に見積もる事ができる。換言すれば、この交叉状態では、物質流は混合攪拌を受けながら、同時に大きな圧力損失を生じないで流通すると考えられる。
【0039】
図5は、第1エレメントと第2エレメントを45°相対回転位置で重ねたユニットの概略説明図である。(A)は正面図であり、45°位置にあるピン孔1dと水平位置にあるピン孔2dが合致するように、第1エレメント1を第2エレメント2に対し45°だけ時計方向に回転して両エレメント1、2を重ね合わせ、ユニット3を構成する。
【0040】
従がって、実線で表す十字配置の第1孔部1a・・と破線で表す正方形配置の第2孔部2a・・とが(A)に示されるような位置関係になる。この状態では、第1孔部1aと第2孔部2aとの交叉面積は最大の100%に達することが分かる。即ち、第1孔部1aの小開口部1cのほとんどが第2孔部2aの大開口部2bと交叉するため、第1孔部1aから第2孔部2aへ通過する物質流は最大量にまで増大する。
【0041】
(B)はE−E線断面図である。E−E線位置においては第1エレメント1のピン孔1dは第2エレメント2のピン孔とは連通していない。しかし、(A)から分かるように、第2エレメント2のピン孔2dは第1エレメント1の45°位置にあるピン孔1dと連通し、この位置で連通孔4を形成する。
【0042】
この交叉面積が約100%の位置関係では、物質流が第1孔部1aの大開口部1bに流入した場合、物質流は100%の交叉面積を通して第2孔部2aを通過し、全量の物質流が通り抜けてゆく。従がって、入口側圧力PIに対して、出口側圧力も最大に達し、最大出口側圧力PLが得られる。つまり、圧力損失PI−PLも最小になることが分かる。
【0043】
このように交叉面積が約100%位になると、物質流は孔部以外の壁面で適度の混合攪拌を受けながら、物質流の全量が第1孔部1aと第2孔部2aを通過してゆく。しかし、交叉面積が約50%の図4と比較すると、混合攪拌性能は低下すると考えられる。
【0044】
しかし、混合攪拌性能は交叉面積だけで決定されるものではない。第1エレメント1も第2エレメント2も孔部を有するが、孔部の開口面積はエレメントの全面積の一部に過ぎない。物質流は孔部が形成されていない壁面とは衝突するから、この衝突によって当然に混合攪拌される。
【0045】
両エレメント1、2の面積を100%とするとき、仮に孔部の全開口面積を40%とすると、残りの衝突壁面は60%になる。孔部1a、2aの交差によって、孔部の開口面積は40%〜0%にまで変化する。従がって、物質流が衝突する壁面の面積は60%(100%交叉のとき)〜100%(0%交叉のとき)に変化する。
【0046】
物質流の衝突断面積が混合攪拌性能を与えると考えると、この場合には混合攪拌性能は60%〜100%の範囲で変化すると考えられる。従がって、100%の交叉面積においても、60%の混合攪拌が行なわれるのである。つまり、第1孔部1aと第2孔部2aが100%交差しても、十分なる混合攪拌が行なわれるように設計しておけば、交叉面積を0%〜100%に変化させても、十分なる混合攪拌を与えながら、同時に圧力損失を適性値に調整することが可能となる。
【0047】
図6は、複数のユニットを積層した組立体の構成図である。この図では3組のユニットを積層して組立体5を構成しているが、例えば5層でもよいし、その他任意の個数の積層が可能である。ピン孔2dに連通するピン孔1dが必ず存在するから、左右の連通孔4にピン6a、6aを挿通して、エレメント1、2の回転を不能にして組立体5を一体化する。
【0048】
この組立体5を静止型混合攪拌装置6として使用することもできる。この組立体5はユニット3を積層して構成されたから、その積層数をnとすると、エレメント枚数は2×nになる。しかし、ユニット3を適当数だけ積層して、その端面に第1エレメント1を1枚だけ積層することも可能であり、この場合にはエレメント数は2×n+1となる。この組立体5も本発明の混合攪拌装置6を構成する事はいうまでもない。物質流は大開口部1bから矢印a方向に供給され、小開口部2cから流出する。
【0049】
図7は、組立体をケース内に装填した混合攪拌装置の断面図である。組立体5だけでも混合攪拌装置6を構成するが、通常は、この組立体5をケースの中に装填して混合攪拌装置6を構成する。ケースの構造には種々のものがあり、図7では第1ケース体7と第2ケース体8によってケースが構成されている。
【0050】
即ち、第1ケース体7の収納部7bと第2ケース体8の収納部8bの中に組立体5を装填し、前後の段部7a、8aで組立体5を狭持し、中間の接合部を半割型締付金具9a、9bで締め付けて固定する。このようにして混合攪拌装置6が構成される。
【0051】
この混合攪拌装置6を流体を循環させる配管の途中に接続し、この配管内に流体を流すと、混合攪拌装置6の中で流体は強力に混合攪拌される。相対回転角度を変化させてピン6a、6aで固定すると、混合攪拌性能が自在に調整される。物質流の種類や流速、供給圧力、流体温度などに応じて混合攪拌性能を適正に調整しながら、物質流の混合攪拌を実現する事ができる。物質流は矢印a方向に供給され、混合された物質流が矢印b方向へと流出してゆく。
【0052】
【実施例】
図8は、物質流による混合攪拌装置の圧力損失を測定するための実験装置図である。この実験装置は、配管10、循環ポンプ11、流量計12、貯蔵タンク17、熱交換器13、本発明の混合攪拌装置6及びガス供給部16から構成され、混合攪拌装置6の入口側及び出口側に圧力計14、15を設置した。なお、流体は矢印c方向に流通する。
【0053】
混合攪拌装置6では、第1エレメント1と第2エレメント2を0°、22.5°及び45°の3種類の相対回転させた場合について、実験を行なった。第1エレメント1と第2エレメント2の直径は35mmで、第1エレメントの孔数は5孔、第2エレメント2の孔数は4孔である。第1孔部1aと第2孔部2aの大開口部1b・2bの直径は9mmで、小開口部1c・2cの直径は6.8mmである。また、ユニットの積層段数は3ユニットとした。
【0054】
[実施例1:22.5°回転位置:交差面積約50%]
実験は次のように実施した。80%のアクリル酸水溶液4.17kgに35%の水酸化ナトリウム水溶液5.13kgとイオン交換水1.89kgを添加して原料水溶液11.19kgを調製し、50Lの貯蔵タンク12に仕込んだ。次いで、ガス供給部16により6Nm3/hの空気を混合攪拌装置の入口側に供給し、流量計12で計測しながらポンプ動力を調製し、循環流量を1400L/hに設定した。
【0055】
循環開始から10分経過した後、35%の亜硫酸水素ナトリウム水溶液1.38kgを貯蔵タンク17に一括投入し、重合反応を開始した。重合開始10分後、重合率99.7%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液を得た。そのとき、混合攪拌装置6の入口側圧力計14はP1=0.25MPa、出口側圧力計15はP2=0.14MPaを示し、圧力損失ΔPはΔP=P1−P2=0.11MPaであった。なお、重合率は高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により測定した。
【0056】
[実施例2:45°回転位置:交差面積約100%]
第1エレメント1と第2エレメント2を45°だけ相対回転変位させて混合攪拌装置6を構成した。これ以外は実施例1と全く同様の操作を行なった結果、重合開始10分後、重合率は99.8%のポリアクリル酸ナトリウム水溶液を得た。その時の混合攪拌装置6の入口側圧力計14はP1=0.19MPa、出口側圧力計15はP2=0.13MPaを示し、圧力損失ΔPはΔP=P1−P2=0.06MPaであった。
【0057】
[実施例3:0°回転位置(回転なし):交差面積約0%]
第1エレメント1と第2エレメント2を相対回転させないで混合攪拌装置6を構成した。これを0°回転位置とする。これ以外は実施例1と全く同様の操作を行なった結果、重合開始10分後、重合率は99.8%のポリアクリル酸ナトリウム水溶液を得た。その時の混合攪拌装置6の入口側圧力計14はP1=0.29MPa、出口側圧力計15はP2=0.12MPaを示し、圧力損失ΔPはΔP=P1−P2=0.17MPaであった。
【0058】
実施例1〜実施例3までの結果を表1に纏める。
<表1>回転角度と圧力損失と重合率の関係
No 回転角度 交叉面積 圧力損失 重合率
実施例1 22.5° 約50% 0.11Mpa 99.7%
実施例2 45° 約100% 0.06MPa 99.8%
実施例3 0° 約0% 0.17Mpa 99.8%
【0059】
表1から分かるように、交叉面積が小さいほど圧力損失が大きくなることが理解される。しかし、重合率は交叉面積とは関係がない結果が得られている。これは、前述したように、第1エレメント1も第2エレメント2においても、孔部が形成されていない衝突面がかなり大面積に存在していることを意味する。
【0060】
この衝突面に原料となる気液の混相流が衝突すると、入射流は反射流へと転じ、この反射流と入射流の間でかなり大きな衝突攪拌が発生する。そのため交叉面積の大小によらない重合率になったと考えられる。
【0061】
図9は、図8の装置により得られた圧力損失のデータ図である。縦軸は圧力損失(MPa)を示し、横軸は平均線流速(m/s)を与えている。0°回転(回転無し)が最大の圧力損失を示し、22.5°回転が中間の圧力損失を与え、45°回転が最小の圧力損失になっている。使用した流体は40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液で、同液の粘度は、20℃で600mPa・s、30℃で400mPa・s、40℃で250mPa・sであった。
【0062】
また、液体の温度が高くなると圧力損失が低下することが分かる。温度が高くなるに従って、液体の粘性が低下し、圧力損失が低下したと考えられる。
【0063】
図10は第1エレメントと第2エレメントの第2実施形態の概略説明図である。第1孔部1aと第2孔部2aの形状が四角錘台形になっている点が特徴である。その他の構造は第1実施形態と同様であるから、その説明を省略する。このように錘台形の形状であれば、円錐台形と同様に、本発明の効果を発揮できる。その他の錘台形状も利用できることは云うまでもない。
【0064】
図11は、第1エレメントと第2エレメントの第3実施形態の概略説明図である。第1孔部1aと第2孔部2aの形状は円錐台形であるが、この実施形態では第1実施形態と比べて多数の孔部が形成されている点が特徴となっている。他の構造は第1実施形態と同様であるから、その説明を省略する。このように多数の孔部を形成しても、回転により交叉面積が変化し、圧力損失を自在に調整できることは第1実施形態と同様である。
【0065】
図12は、第1エレメント又は第2エレメントの第4実施形態の概略断面図である。この実施形態では、第1エレメント1の第1孔部1aの断面形状、或いは第2エレメント2の第2孔部2aの断面形状は砂時計型に形成されている。即ち、その断面形状は入口側開口部1e(2e)と出口側開口部1f(2f)が同程度の大開口部となっており、中間部に小開口面積の中間開口部1g(2g)が形成されている。この場合でも、2枚のエレメントの相対回転により第1孔部と第2孔部の交叉面積を可変に調整できる。
【0066】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々の変形例や設計変更をその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、第1エレメントと第2エレメントを相対回転させることにより、第1孔部と第2孔部の交叉面積を変化させることができ、しかもその交叉面積を固定できるから、その結果流体抵抗の変化を通して物質流の圧力損失や流速を自在に変化させる事が可能となる。この調整自在性によって、反応装置や物質流の種類や温度や圧力や流速に応じて、物質流を所望の混合攪拌性能に調整することができる。
【0068】
請求項2の発明によれば、第1エレメントと第2エレメントを適当角度だけ相対回転させて重ね孔部の交叉面積を所望値に設定したユニットを単位とし、このユニットを所望数だけ積層する事により、反応装置や物質流の種類や温度や圧力や流速に応じて、物質流を所望の混合攪拌性能に調整することができる混合攪拌装置を提供する。
【0069】
請求項3の発明によれば、ピン孔とピンの機構を使用して、第1エレメントと第2エレメントを所望の相対角度だけ変位させて固定でき、ワンタッチ操作で任意の混合攪拌性能に調整できる混合攪拌装置を実現できる。
【0070】
請求項4の発明によれば、第1エレメントと第2エレメントの一方の周縁に1個のピン孔を穿設し、他方のエレメントの周縁に複数のピン孔を円周方向に穿設するから、相対回転させた後のピン孔の合致の確認が容易であり、この合致したピン孔にピンを容易に挿通できる混合攪拌装置を提供できる。
【0071】
請求項5の発明によれば、第1孔部と第2孔部を錐台形に形成し、大開口部から小開口部に向かって物質流を流通させる構成にするから、物質流の流通が円滑になり、しかも小開口部から物質流が流出するから高速流の状態で混合攪拌され、混合攪拌が極めて迅速でしかも渦流状態で生起し、十分な混合攪拌を行なう混合攪拌装置を市場に提供できる。
【0072】
請求項6の発明によれば、第1孔部と第2孔部を円錐台形又は角錐台形に形成するから、加工が容易でありしかも安価に形成できるから、実用的な混合攪拌装置を提供することができる。
本発明は上述の通り、優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる第1エレメントの第1実施形態の概略説明図である。
【図2】本発明に用いられる第2エレメントの第1実施形態の概略説明図である。
【図3】第1エレメントと第2エレメントを0°位置で重ねたユニットの概略説明図である。
【図4】第1エレメントと第2エレメントを22.5°の相対回転位置で重ねたユニットの概略説明図である。
【図5】第1エレメントと第2エレメントを45°相対回転位置で重ねたユニットの概略説明図である。
【図6】複数のユニットを積層した組立体の構成図である。
【図7】組立体をケース内に装填した混合攪拌装置の断面図である。
【図8】物質流の圧力損失を測定する実験装置図である。
【図9】図8の装置により得られた圧力損失のデータ図である。
【図10】第1エレメントと第2エレメントの第2実施形態の概略説明図である。
【図11】第1エレメントと第2エレメントの第3実施形態の概略説明図である。
【図12】第1エレメント又は第2エレメントの第4実施形態の概略断面図である。
【符号の説明】
1は第1エレメント、1aは第1孔部、1bは大開口部、1cは小開口部、1dはピン孔、1eは入口側開口部、1fは出口側開口部、1gは中間開口部、2は第2エレメント、2aは第2孔部、2bは大開口部、2cは小開口部、2dはピン孔、2eは入口側開口部、2fは出口側開口部、2gは中間開口部、3はユニット、4は連通孔、5は組立体、6は混合攪拌装置、6aはピン、7は第1ケース体、7aは段部、7bは収納部、8は第2ケース体、8aは段部、8bは収納部、9a・9bは半割型締付金具、10は配管、11は循環ポンプ、12は流量計、13は熱交換器、14は入口側圧力計、15は出口側圧力計、16はガス供給部、17は貯蔵タンク、P1・PIは入口側圧力、P2は出口側圧力、PSは小さな出口側圧力、PMは中間出口側圧力、PLは大出口側圧力。
Claims (6)
- 複数個の第1孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第1エレメントと、複数個の第2孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第2エレメントを用意し、この第1エレメントと第2エレメントを交互に複数個積層して組立体を構成し、この組立体の内部に物質流を流通させて物質流を混合攪拌する混合攪拌装置において、前記第1孔部と第2孔部の交叉面積を変化させるために第1エレメントと第2エレメントを軸心の周りに相対的に所望角度だけ回転変位できるようにし、所望の相対回転角度において両エレメントを回転不能に一体化することを特徴とする混合攪拌装置。
- 複数個の第1孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第1エレメントと、複数個の第2孔部を所定パターンに穿設したディスク型の第2エレメントを用意し、この第1エレメントと第2エレメントを重ねてユニットを形成し、第1エレメントと第2エレメントが交互に反復するように前記ユニットを複数段積層して組立体を構成し、この組立体の内部に物質流を流通させて物質流を混合攪拌する混合攪拌装置において、前記第1孔部と第2孔部の交叉面積を変化させるために第1エレメントと第2エレメントを軸心の周りに相対的に所望角度だけ回転変位できるようにし、所望の相対回転角度において両エレメントを回転不能に一体化することを特徴とする混合攪拌装置。
- 前記第1エレメントと第2エレメントを同形の円板に形成し、第1エレメントと第2エレメントの周縁近傍にピン孔を穿設し、第1エレメントと第2エレメントを相対的に所望角度だけ回転変位させて両エレメントの合致連通したピン孔により回転角度が分かるように構成され、この合致連通したピン孔にピンを挿通して両エレメントの回転を不能にし、しかも前記組立体を前記ピンにより一体化した請求項1又は2に記載の混合攪拌装置。
- 前記第1エレメントと第2エレメントの一方の周縁近傍に1個のピン孔を穿設し、他方のエレメントの周縁近傍に複数のピン孔を円周方向に穿設した請求項3に記載の混合攪拌装置。
- 前記第1孔部と第2孔部は錐台形に形成され、第1孔部の出口部が第2孔部の入口部と接触して交叉面積を形成するように第1エレメントと第2エレメントを重ね、物質流を流通させる請求項1又は2に記載の混合攪拌装置。
- 前記錐台形は円錐台形又は角錐台形である請求項5に記載の混合攪拌装置。
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