JP3784210B2 - Hydraulic drive device for self-propelled crusher - Google Patents
Hydraulic drive device for self-propelled crusher Download PDFInfo
- Publication number
- JP3784210B2 JP3784210B2 JP21086499A JP21086499A JP3784210B2 JP 3784210 B2 JP3784210 B2 JP 3784210B2 JP 21086499 A JP21086499 A JP 21086499A JP 21086499 A JP21086499 A JP 21086499A JP 3784210 B2 JP3784210 B2 JP 3784210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- crushing
- hydraulic pump
- horsepower
- feeder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジョークラッシャ、ロールクラッシャ、シュレッダ等、破砕原料を破砕する破砕装置を備えた自走式破砕機に関し、更に詳しくは、破砕用油圧モータの負荷の増減にかかわらずその回転速度を十分に安定化して破砕物製品の品質を十分に向上でき、生産性を向上できる自走式破砕機の油圧駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊などの建設現場で発生する大小さまざまな岩石・建設廃材、あるいは産業廃棄物等を、運搬する前にその作業現場で所定の大きさに破砕することにより、廃材の再利用、工事の円滑化、コスト削減等を図るものである。
【0003】
このような破砕機のうち、例えば自走式破砕機は、左・右の無限軌道履帯を備えた走行体と、ホッパから投入された破砕原料を所定の大きさに破砕する破砕装置と、この破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助機械、例えば前記ホッパから投入された破砕原料を前記破砕装置へ導くフィーダ、前記の破砕装置で破砕され小さくなった破砕物を運搬するコンベア、及びこのコンベアの上方に設けられ該コンベア上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機とから構成されている。
【0004】
このような構成において、破砕機上部のホッパに投入された破砕原料は、ホッパ下方のフィーダによって破砕装置へ導かれ、この破砕装置で所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、破砕装置下部の空間から破砕装置下方のコンベア上に落下し、このコンベアで運搬される。この運搬の途中で、コンベア上方に配置された磁選機によって例えばコンクリート塊に混入している鉄筋片等を吸着して取り除き、大きさがほぼ揃えられて最終的に破砕機の前部又は後部から搬出される。
【0005】
このとき、前記の無限軌道履帯、破砕装置、フィーダ、コンベア、及び磁選機は、それぞれに対応する油圧駆動のアクチュエータによって駆動動作される。すなわち、これら油圧アクチュエータを含む自走式破砕機の油圧駆動装置は、例えば、1つの原動機によって駆動される可変容量型の複数(例えば2つ)の油圧ポンプと、これら油圧ポンプから吐出される圧油によりそれぞれ駆動され、前記破砕装置及び補助機械をそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及び補助機械用油圧モータ(例えばフィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、及び磁選機用油圧モータ)と、前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブと、前記油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御手段等から構成されており、前記油圧ポンプから吐出された圧油は、各コントロールバルブを介して各油圧モータに供給されるようになっている。
【0006】
ところで、一般に、破砕装置においては、破砕物の粒度は破砕用油圧モータの回転速度(回転数)に依存する、すなわち回転速度が大きくなると粒度が小さくなり回転速度が小さくなると粒度が大きくなる特性があることが知られている。したがって、粒度の揃った高品質の破砕物製品を得るためには、破砕用油圧モータの回転速度をなるべく一定とすることが好ましい。
【0007】
このような観点から、特開平8−257425号公報に記載されているように、油圧源と、破砕装置を駆動する破砕用油圧モータと、フィーダを駆動するフィーダ用油圧モータと、前記油圧源から前記破砕用油圧モータ及びフィーダ用油圧モータへの圧油の流れをそれぞれ制御する破砕用コントロールバルブ及びフィーダ用コントロールバルブとを有する自走式破砕機の油圧駆動装置において、破砕装置の回転速度を設定する回転速度設定手段と、破砕用油圧モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記回転速度設定手段で設定された回転速度及び前記回転速度検出手段で検出された回転速度に基づき、フィーダ用コントロールバルブを切り換える制御手段とを設ける構成が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、制御手段が、破砕装置の負荷が増大し破砕用油圧モータの回転速度が第1の所定値以下になるとフィーダ用コントロールバルブを中立位置にしフィーダを停止して破砕装置への破砕原料の供給を停止し、破砕用油圧モータの回転速度が第2の所定値以上になるとフィーダ用コントロールバルブを再び切り換えて破砕装置への破砕原料の供給を再開する。これにより、破砕装置内の破砕原料の量を常時適正な量として破砕装置の負荷を適正範囲に保ち、破砕用油圧モータの回転速度の変動を低減することにより、破砕物の粒度分布を良好に維持し製品の品質を向上させるものである。
【0009】
しかしながら、上記従来技術では、以下のような課題が存在する。
すなわち、上記従来技術中に特に明示はされていないが、この場合、通常のこの種の油圧駆動装置と同様、油圧源として原動機(例えばエンジン)で駆動される可変容量型の油圧ポンプを用いるとともに、ポンプ制御手段でその油圧ポンプの入力馬力が原動機の出力馬力を超えないようにその油圧ポンプの吐出流量を制御するいわゆる馬力制御を行うのが一般的である。この馬力制御においては、いわゆるP−Q特性線に基づき油圧ポンプの吐出圧Pが大きくなるとその吐出流量Qの最大値Qmaxが小さく制限され、これによって油圧ポンプの入力馬力が所定値以下に制限される。
【0010】
このP−Q特性線は、油圧ポンプの吐出流量Qのとり得る最大値Qmaxを規定するものであり、特に高圧力側では、原動機の最大馬力を使用したときの最大吐出流量を表している(すなわち等馬力線となっている)。ここで、破砕作業を行うにあたっては、原動機の馬力に若干の余裕を持たせ原動機最大馬力よりもやや小さい馬力で原動機を使用して、P−Q特性線の等馬力線部分よりも内側(低圧側)の領域に相当するポンプ吐出圧及びポンプ吐出流量となるようにポンプを制御するのが通常である。
【0011】
ここで、破砕装置への破砕原料の供給が多くなった等の理由により破砕用油圧モータの負荷が大きくなると、これに応じてポンプ吐出圧Pが増大するため、動作点が高圧力側にシフトすることとなるが、はじめのうちは消費馬力が原動機の最大馬力よりも小さいP−Q特性線等馬力線部分の内側領域であることから、吐出流量Qが一定のまま吐出圧Pのみが増大する。そして、さらに破砕用油圧モータの負荷が大きくなり、動作点がP−Q特性線等馬力線部分上に達すると、その後動作点はポンプ吐出圧Pの増大に伴い等馬力線上を右下がりに移動してポンプ吐出流量Qが減少するため、破砕用油圧モータの回転速度NCが減少することとなる。
【0012】
この従来技術では、このようにして破砕用油圧モータの回転速度NCが減少し前記の第1の所定値以下となったことによって破砕用油圧モータの負荷増大を検知し、フィーダによる破砕原料投入を停止する。そしてこれによって破砕用油圧モータの回転速度NCを再び増大させ、前記の第2の所定値以上となったことで同様に破砕用油圧モータの負荷減少を検知してフィーダによる破砕原料投入を再開し、これを繰り返すことにより、破砕用油圧モータの回転速度NCを略一定値に保つようになっている。
【0013】
このように破砕用油圧モータの回転速度NCの増減が生じた後にそれを修正するような制御を行う構成であるため、実際は、破砕用油圧モータの回転速度NCは第1の所定値と第2の所定値との間を変動する。そのため、回転速度NCを十分に安定させることはできず、破砕物の粒度分布がある程度ばらつき、製品の品質を十分に向上させることが困難となる。したがって、高品質の製品を得るためには、破砕物を篩手段等を用いてふるい分ける必要があり、生産性が低下する。
【0014】
本発明の目的は、破砕用油圧モータの負荷の増減にかかわらずその回転速度を十分に安定化して破砕物製品の品質を十分に向上でき、生産性を向上できる自走式破砕機の油圧駆動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、前記ホッパに投入された破砕原料を前記破砕装置へ搬送するフィーダとを有する自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動される第1及び第2油圧ポンプと、前記第1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置及び前記フィーダをそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及びフィーダ用油圧モータと、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モータ及び前記フィーダ用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する破砕用制御弁手段及びフィーダ用制御弁手段とを有し、かつ前記第1及び第2油圧ポンプのうち少なくとも第1油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプである自走式破砕機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段とを有し、前記フィーダ制御手段は、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させるものであり、前記フィーダ制御手段は、前記流量設定手段の設定値と前記基準馬力とに対応する前記第1油圧ポンプの基準吐出圧を算出する基準吐出圧算出手段と、前記基準吐出圧と前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧とに応じて、前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させる信号を出力する信号出力手段とを備えるものとする。
【0016】
破砕作業時には、第2油圧ポンプから吐出された圧油がフィーダ用制御弁手段を介してフィーダ用油圧モータに供給される一方、第1油圧ポンプから吐出された圧油が破砕用制御弁手段を介して破砕用油圧モータに供給される。これにより、フィーダ及び破砕装置が動作し、ホッパに投入された破砕原料をフィーダが破砕装置へ搬送し、破砕装置がその搬送された破砕原料を破砕する。ここで、流量設定手段で第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定すると、ポンプ流量制御手段によって第1油圧ポンプの吐出流量はこの設定値に応じた値、例えば設定値と同一値に制御されるので、破砕用油圧モータはその第1油圧ポンプ吐出流量に対応した一定の速度で回転し、破砕物製品の粒度はその一定速度に応じた大きさに揃えられる。
【0017】
このとき、第1油圧ポンプの吐出流量はまた、第1ポンプ馬力制限制御手段によって、第1油圧ポンプの入力馬力が原動機の出力馬力に関連する基準馬力、例えば原動機有効出力馬力の1/2以下に制限されるように制御されている(いわゆる馬力制御)。
【0018】
ここで、例えばフィーダから破砕装置への破砕原料の供給が多かったり圧縮強度が大きかったりして破砕用油圧モータの負荷が大きくなると、これに応じて第1油圧ポンプ吐出圧が増大するため、上記馬力制御のP−Q特性線図上において動作点が高圧力側にシフトすることとなるが、通常、このとき前述した流量制御手段の制御によって動作点はP−Q特性線の等馬力線部分より内側の領域となっており、またその流量制御手段の制御によって第1油圧ポンプの吐出流量は一定のまま吐出圧のみが増大する。すなわち、動作点はP−Q特性線の等馬力線内側領域を水平に右側へ移動する。
【0019】
その後、さらに破砕用油圧モータの負荷が大きくなると動作点はさらに高圧側に移動してP−Q特性線の等馬力線部分上に至るが、このとき、第1吐出圧検出手段で検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、フィーダ制御手段によって第1油圧ポンプの実際の出力馬力が基準馬力を超えないように、すなわち上記のP−Q特性線等馬力線部分(基準馬力に相当)上に至った動作点がそれ以上等馬力線部分を右下がりに動かないように、フィーダ用制御弁手段を制御する。つまり、フィーダ用制御弁手段を中立位置に復帰させ又は開度を減少させ、これによって第2油圧ポンプからフィーダ用油圧モータへの圧油供給が停止又は減速する。これにより、フィーダ動作が停止又は遅くなり、破砕装置への破砕原料の投入が停止又は減少するので、破砕用油圧モータの負荷は小さくなり、第1油圧ポンプ吐出圧が減少して動作点は上記P−Q特性線等馬力線部分から離れ再び低圧力側にシフトして復帰する。
【0022】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記信号出力手段は、前記基準吐出圧と前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧との差が、第1所定値以下になると前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させ、第2所定値以上に戻ると前記フィーダ用制御弁手段の開度を設定値に戻す。
【0023】
(3)また、上記目的を達成するために、本発明は、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、前記ホッパに投入された破砕原料を前記破砕装置へ搬送するフィーダとを有する自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動される第1及び第2油圧ポンプと、前記第1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置及び前記フィーダをそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及びフィーダ用油圧モータと、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モータ及び前記フィーダ用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する破砕用制御弁手段及びフィーダ用制御弁手段とを有し、かつ前記第1及び第2油圧ポンプのうち少なくとも第1油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプである自走式破砕機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段とを有し、前記流量設定手段は、前記破砕用油圧モータの回転速度を設定する回転速度設定手段を備えるものとする。
【0024】
(4)また、上記目的を達成するために、本発明は、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、前記ホッパに投入された破砕原料を前記破砕装置へ搬送するフィーダとを有する自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動される第1及び第2油圧ポンプと、前記第1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置及び前記フィーダをそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及びフィーダ用油圧モータと、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モータ及び前記フィーダ用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する破砕用制御弁手段及びフィーダ用制御弁手段とを有し、かつ前記第1及び第2油圧ポンプのうち少なくとも第1油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプである自走式破砕機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段とを有し、前記第1ポンプ馬力制限制御手段は、前記基準馬力として前記原動機の有効出力馬力の略1/2を用い、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の有効出力馬力の略1/2以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するものとする。
【0025】
(5)また、上記目的を達成するために、本発明は、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、前記ホッパに投入された破砕原料を前記破砕装置へ搬送するフィーダとを有する自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動される第1及び第2油圧ポンプと、前記第1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置及び前記フィーダをそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ及びフィーダ用油圧モータと、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モータ及び前記フィーダ用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する破砕用制御弁手段及びフィーダ用制御弁手段とを有し、かつ前記第1及び第2油圧ポンプのうち少なくとも第1油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプである自走式破砕機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段と、前記第2油圧ポンプの吐出圧を検出する第2吐出圧検出手段とを有し、前記第1ポンプ馬力制限制御手段は、前記基準馬力として、前記原動機の出力馬力を前記検出された第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じた比率で第1油圧ポンプ側に分配した第1分配基準馬力を用いて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記第1分配基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するものとする。
【0026】
原動機の出力馬力を第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じた比率で分配する全馬力制御を行うことにより、相対的に高負荷である破砕用油圧モータに係る第1油圧ポンプと相対的に低負荷であるフィーダ用油圧モータに係る第2油圧ポンプとに対しその負荷の差に応じた形で原動機の馬力を効果的に配分することができる。すなわち、フィーダ用油圧モータの必要馬力が小さいことで余った第2油圧ポンプへの馬力の余剰分を、必要馬力の大きい破砕用油圧モータのために第1油圧ポンプに供給することができる。このように原動機の馬力を有効に活用することができるので、省エネルギ化を図ることができる。
【0027】
(6)上記目的を達成するために、また本発明は、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、前記ホッパに投入された破砕原料を前記破砕装置へ搬送するフィーダと、前記破砕装置で破砕された破砕物を搬出するコンベアと、このコンベア上を運搬中の前記破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機と、走行手段とを有する自走式破砕機に設けられ、原動機により駆動される可変容量型の第1及び第2油圧ポンプと、これら第1及び第2油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置、前記フィーダ、前記コンベア、前記磁選機、及び前記走行手段をそれぞれ駆動する破砕用油圧モータ、フィーダ用油圧モータ、コンベア用油圧モータ、磁選機用油圧モータ、及び左・右走行用油圧モータと、前記第1及び第2油圧ポンプから前記破砕用油圧モータ、前記フィーダ用油圧モータ、前記コンベア用油圧モータ、前記磁選機用油圧モータ、及び前記左・右走行用油圧モータに供給される圧油の流れをそれぞれ制御する破砕用制御弁手段、フィーダ用制御弁手段、コンベア用制御弁手段、磁選機用制御弁手段、及び左・右走行用制御弁手段とを有する自走式破砕機の油圧駆動装置において、前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、この設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧をそれぞれ検出する第1及び第2吐出圧検出手段と、前記原動機の出力馬力を前記検出された第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じた比率で第1及び第2油圧ポンプ側にそれぞれ分配した第1及び第2分配基準馬力を用いて、前記第1及び第2油圧ポンプの入力馬力を前記第1及び第2分配基準馬力以下にそれぞれ制限するように、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び第2ポンプ馬力制限制御手段と、前記設定された目標吐出流量と前記第1分配基準馬力とに対応する前記第1油圧ポンプの基準吐出圧を算出する基準吐出圧算出手段と、前記基準吐出圧と前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧との差が、第1所定値以下になると前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させ、第2所定値以上に戻ると前記フィーダ用制御弁手段の開度を設定値に戻す信号を出力する信号出力手段とを備えるものとする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自走式破砕機に適用した場合の実施の形態を図1〜図17を用いて説明する。
【0029】
本発明による自走式破砕機の油圧駆動装置の第1実施の形態を図1〜図14を用いて説明する。
【0030】
図1は、本実施の形態が適用される自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。この図1において、自走式破砕機1は、例えば油圧ショベルのバケット等の作業具により破砕原料が投入され、その破砕原料を受け入れるホッパ2、側断面形状が略V字形をなしホッパ2に受け入れた破砕原料を所定の大きさに破砕する破砕装置、例えばジョークラッシャ3、及びホッパ2に受け入れた破砕原料をジョークラッシャ3へと搬送し導くフィーダ4を備えた破砕機本体5と、ジョークラッシャ3で破砕され小さくなった破砕物を破砕機1の後方側(図1中右側)に運搬し搬出するコンベア6と、このコンベア6の上方に設けられコンベア6上を運搬中の破砕物に含まれる磁性物を磁気的に吸引除去する磁選機7と、前記の破砕機本体5の下方に設けられ左・右の無限軌道履帯8a及びトラックフレーム8bを備えた走行体8とを有する。
【0031】
ジョークラッシャ3は、動歯(図示せず)と固定歯(同)とを備えており、クラッシャ用油圧モータ9で発生した駆動力を公知の変換機構で動歯の揺動運動に変換し、この動歯を固定歯に対して前後に揺動させることにより、フィーダ4より供給された破砕原料を所定の大きさに破砕するようになっている。
【0032】
フィーダ4は、いわゆるグリズリフィーダと称されるものであり、フィーダ用油圧モータ10で発生した駆動力によって、ホッパ2からの破砕原料を載置する複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振する。これによってホッパ2に投入された破砕原料を順次ジョークラッシャ3に搬送供給するとともに、その搬送中において破砕原料に付着した細かい土砂等を鋸歯状プレート4aの鋸歯の隙間から下方に落下させるようになっている。
【0033】
コンベア6は、コンベア用油圧モータ11によってベルト6aを駆動し、これによってジョークラッシャ3からベルト6a上に落下してきた破砕物を運搬するようになっている。
【0034】
磁選機7は、支持部材12を介し、後述のパワーユニット18に取り付けられており、前記のコンベアベルト6aの上方にこのコンベアベルト6aと略直交するように配置された磁選機ベルト7aを、磁選機用油圧モータ13によって磁力発生手段(図示せず)まわりに駆動することにより、磁力発生手段からの磁力をベルト7a越しに作用させて磁性物をベルト7aに吸着させた後、コンベアベルト6aと略直交する方向に運搬してそのコンベアベルト6aの側方に落下させるようになっている。
【0035】
無限軌道履帯8aはそれぞれ、トラックフレーム8bに設けられた駆動輪14とアイドラ15との間に掛け渡されており、駆動輪14側に設けられた左・右走行用油圧モータ16,17(17は後述の図5参照)によって駆動力が与えられることにより破砕機1を走行させるようになっている。
【0036】
トラックフレーム8bは、その長手方向後方側(図1中右側)端部の上部に、パワーユニット18を搭載している。そして、前記のクラッシャ用油圧モータ9、フィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、磁選機用油圧モータ13、左・右走行用油圧モータ16,17等の油圧アクチュエータへの圧油を吐出する油圧ポンプ19,20(後述の図7参照)と、前記油圧ポンプ19,20を駆動する原動機としてのエンジン21(同)と、これら油圧ポンプ19,20から前記油圧アクチュエータへ供給される圧油の方向・流量を制御する第1及び第2弁グループ22,23(後述の図5及び図6参照)を備えたコントロールバルブユニット91,92(後述の図5及び図6参照)とを内蔵している。
【0037】
また、パワーユニット18の前方側(図1中左側)には、操作者が搭乗する運転席24が設けられている。
【0038】
ここで、上記ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、磁選機7、及び走行体8は、この自走式破砕機1に備えられる油圧駆動装置によって駆動される被駆動部材を構成している。図5、図6、及び図7は、本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の第1実施の形態を表す油圧回路図である。
【0039】
これら図5〜図7において、油圧駆動装置は、上記エンジン21と、このエンジン21によって駆動される可変容量型の上記第1油圧ポンプ19及び上記第2油圧ポンプ20と、同様にエンジン21によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ25と、第1及び第2油圧ポンプ19,20から吐出される圧油がそれぞれ供給される前記油圧モータ9,10,11,13,16,17と、第1及び第2油圧ポンプ19,20からそれら油圧モータ9,10,11,13,16,17に供給される圧油の流れ(方向及び流量、若しくは流量のみ)を制御する6つのコントロールバルブ26,27,28,29,30,31と、前記の運転席24に設けられ(図1参照)、左・右走行用コントロールバルブ27,28(後述)をそれぞれ切り換え操作するための左・右走行用操作レバー32a,33aと、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量を調整するポンプ制御手段、例えばレギュレータ装置34,35と、破砕機本体5(例えば前記の運転席24内)に設けられ、ジョークラッシャ3、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7の始動・停止を操作者が指示入力して操作するための操作盤36とを有している。
【0040】
6つの油圧モータ9,10,11,13,16,17は、前述のように、ジョークラッシャ3動作用の駆動力を発生する上記破砕用油圧モータ9、フィーダ4動作用の駆動力を発生する上記フィーダ用油圧モータ10、コンベア6動作用の駆動力を発生する上記コンベア用油圧モータ11、磁選機7動作用の駆動力を発生する上記磁選機用油圧モータ13、及び左・右無限軌道履帯8aへの駆動力を発生する上記左・右走行油圧モータ16,17とから構成されている。
【0041】
コントロールバルブ26〜31は、2位置切換弁又は3位置切換弁であり、破砕用油圧モータ9に接続された破砕用コントロールバルブ26と、左走行油圧モータ16に接続された左走行用コントロールバルブ27と、右走行油圧モータ17に接続された右走行用コントロールバルブ28と、フィーダ用油圧モータ10に接続されたフィーダ用コントロールバルブ29と、コンベア用油圧モータ11に接続されたコンベア用コントロールバルブ30と、磁選機用油圧モータ13に接続された磁選機用コントロールバルブ31とから構成されている。
【0042】
このとき、第1及び第2油圧ポンプ19,20のうち、第1油圧ポンプ19は、左走行用コントロールバルブ27及び破砕用コントロールバルブ26を介して左走行用油圧モータ16及び破砕用油圧モータ9へ供給するための圧油を吐出するようになっている。これらコントロールバルブ27,26はいずれも、対応する油圧モータ16,9への圧油の方向及び流量を制御可能な3位置切換弁となっており、第1油圧ポンプ19の吐出管路37に接続されたセンターバイパスライン22aを備えた上記第1弁グループ22において、上流側から、左走行用コントロールバルブ27、破砕用コントロールバルブ26の順序で配置されている。なお、センターバイパスライン22aの最下流側には、ポンプコントロールバルブ38(詳細は後述)が設けられている。
【0043】
一方、第2油圧ポンプ20は、右走行用コントロールバルブ28、フィーダ用コントロールバルブ29、コンベア用コントロールバルブ30、及び磁選機用コントロールバルブ31を介し、フィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、及び磁選機用油圧モータ13へ供給するための圧油を吐出するようになっている。これらのうち右走行用コントロールバルブ28は対応する右走行用油圧モータ17への圧油の流れを制御可能な3位置切換弁となっており、その他のコントロールバルブ28,29,30,31は対応する油圧モータ10,11,13への圧油の流量を制御可能な2位置切換弁となっており、第2油圧ポンプ20の吐出管路39に接続されたセンターバイパスライン23a及びこれの下流側にさらに接続されたセンターライン23bを備えた上記第2弁グループ23において、上流側から、右走行用コントロールバルブ28、磁選機用コントロールバルブ31、コンベア用コントロールバルブ30、及びフィーダ用コントロールバルブ29の順序で配置されている。なお、センターライン23bは、最下流側のフィーダ用コントロールバルブ29の下流側で閉止されている。
【0044】
上記コントロールバルブ26〜31のうち、左・右走行用コントロールバルブ27,28はそれぞれ、パイロットポンプ25で発生されたパイロット圧を用いて操作されるセンターバイパス型のパイロット操作弁である。これら左・右走行用コントロールバルブ27,28は、パイロットポンプ25で発生され前述の操作レバー32a,33aを備えた操作レバー装置32,33で所定圧力に減圧されたパイロット圧により操作される。
【0045】
すなわち、操作レバー装置32,33は、操作レバー32a及び33aとその操作量に応じたパイロット圧を出力する一対の減圧弁32b,32b及び33b,33bとを備えている。操作レバー装置32の操作レバー32aを図5中a方向(又はその反対方向、以下対応関係同じ)に操作すると、パイロット圧がパイロット管路40(又は41)を介して左走行用コントロールバルブ27の駆動部27a(又は27b)に導かれ、これによって左走行用コントロールバルブ27が図5中上側の切換位置27A(又は下側の切換位置27B)に切り換えられ、第1油圧ポンプ19からの圧油が吐出管路37、センターバイパスライン22a、及び左走行用コントロールバルブ27の切換位置27A(又は下側の切換位置27B)を介して左走行用油圧モータ16に供給され、左走行用油圧モータ16が順方向(又は逆方向)に駆動される。
【0046】
なお、操作レバー32aを図5に示す中立位置にすると、左走行用コントロールバルブ27はばね27c,27dの付勢力で図5に示す中立位置に復帰し、左走行用油圧モータ16は停止する。
【0047】
同様に、操作レバー装置33の操作レバー33aを図5中b方向(又はその反対方向)に操作すると、パイロット圧がパイロット管路42(又は43)を介し右走行用コントロールバルブ28の駆動部28a(又は28b)に導かれて図5中上側の切換位置28A(又は下側の切換位置28B)に切り換えられ、右走行用油圧モータ17が順方向(又は逆方向)に駆動されるようになっている。操作レバー33aを中立位置にするとばね28c,28dの付勢力で右走行用コントロールバルブ28は中立位置に復帰し右走行用油圧モータ17は停止する。
【0048】
ここで、パイロットポンプ25からのパイロット圧を操作レバー装置32,33に導くパイロット導入管路44a,44bには、コントローラ45からの駆動信号St(後述)で切り換えられるソレノイド制御弁46が設けられている。このソレノイド制御弁46は、ソレノイド駆動部46aに入力される駆動信号StがONになると図7中左側の連通位置46Aに切り換えられ、パイロットポンプ25からのパイロット圧を導入管路44a,44bを介し操作レバー装置32,33に導き、操作レバー32a,33aによる左・右走行用コントロールバルブ27,28の上記操作を可能とする。
【0049】
一方、駆動信号StがOFFになると、ソレノイド制御弁46はばね46bの復元力で図7中右側の遮断位置46Bに復帰し、導入管路44aと導入管路44bとを遮断すると共に導入管路44bをタンク47へのタンクライン47aに連通させ、この導入管路44b内の圧力をタンク圧とし、操作レバー32a,33aによる左・右走行用コントロールバルブ27,28の上記操作を不可能とするようになっている。
【0050】
破砕用コントロールバルブ26は、両端にソレノイド駆動部26a,26bを備えたセンターバイパス型の電磁比例弁である。ソレノイド駆動部26a,26bには、コントローラ45からの駆動信号Scrで駆動されるソレノイドがそれぞれ設けられており、破砕用コントロールバルブ26はその駆動信号Scrの入力に応じて切り換えられるようになっている。
【0051】
すなわち、駆動信号Scrがジョークラッシャ3の正転(又は逆転、以下、対応関係同じ)に対応する信号、例えばソレノイド駆動部26a及び26bへの駆動信号ScrがそれぞれON及びOFF(又はソレノイド駆動部26a及び26bへの駆動信号ScrがそれぞれOFF及びON)になると、破砕用コントロールバルブ26が図5中上側の切換位置26A(又は下側の切換位置26B)に切り換えられる。これにより、第1油圧ポンプ19からの圧油が吐出管路37、センターバイパスライン22a、及び破砕用コントロールバルブ26の切換位置26A(又は下側の切換位置26B)を介して破砕用油圧モータ9に供給され、破砕用油圧モータ9が順方向(又は逆方向)に駆動される。
【0052】
駆動信号Scrがジョークラッシャ3の停止に対応する信号、例えばソレノイド駆動部26a及び26bへの駆動信号ScrがともにOFFになると、コントロールバルブ26がばね26c,26dの付勢力で図5に示す中立位置に復帰し、破砕用油圧モータ9は停止する。
【0053】
ポンプコントロールバルブ38は、流量を圧力に変換する機能を備えるものであり、前記のセンターバイパスライン22aとタンクライン47bとを絞り部分38aaを介して接続・遮断可能なピストン38aと、このピストン38aの両端部を付勢するばね38b,38cと、前記のパイロットポンプ25の吐出管路79に接続されてパイロット圧が導かれる管路80に上流側が接続され、下流側がタンクライン47cに接続され、かつ前記のばね38bによってリリーフ圧が可変に設定される可変リリーフ弁38dとを備えている。
【0054】
このような構成により、ポンプコントロールバルブ38は以下のように機能する。すなわち、上述したように左走行用コントロールバルブ27及び破砕用コントロールバルブ26はセンターバイパス型の弁となっており、センターバイパスライン22aを流れる流量は、各コントロールバルブ27,26の操作量(すなわちスプールの切換ストローク量)により変化する。各コントロールバルブ27,26の中立時、すなわち第1油圧ポンプ19への要求流量が少ない場合には、第1油圧ポンプ19から吐出される圧油のうちほとんどがセンターバイパスライン22aを介してポンプコントロールバルブ38に導入され、比較的大きな流量の圧油がピストン38aの絞り部分38aaを介してタンクライン47bへ導出される。これにより、ピストン38aは図5中右側に移動するので、ばね38bによるリリーフ弁38dの設定リリーフ圧が低くなり、管路80から分岐して設けられ後述のネガティブ傾転制御(ネガティブコントロール)用の第1サーボ弁95へ至る管路81a,81bに、比較的低い制御圧力(ネガコン圧)Pc1を発生する。
【0055】
逆に、各コントロールバルブ27,26が操作されて開状態となった場合、すなわち第1油圧ポンプ19への要求流量が多い場合には、センターバイパスライン22aに流れる流量は、油圧モータ16,9側へ流れる流量分だけ減じられるため、ピストン絞り部分38aaを介しタンクライン47bへ導出される圧油流量は比較的小さくなり、ピストン38aは図5中左側に移動してリリーフ弁38dの設定リリーフ圧が高くなるので、管路81a,81bの制御圧力Pc1は高くなる。
【0056】
本実施の形態では、後述するように、この制御圧力(ネガコン圧)Pc1の変動に基づき、第1サーボ弁95が第1油圧ポンプ19の斜板19Aの傾転角を制御するようになっている(詳細は後述)。
【0057】
なお、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出管路37,39から分岐した管路87,88には、リリーフ弁89及びリリーフ弁90がそれぞれ設けられており、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧P1,P2の最大値を制限するためのリリーフ圧の値を、それぞれに備えられたばね89a,90aの付勢力で設定するようになっている。また、第1油圧ポンプ19の吐出管路37内の吐出圧P1を検出する圧力センサ105が設けられており、この圧力センサ105は対応する検出信号をコントローラ45へ出力するようになっている。
【0058】
フィーダ用コントロールバルブ29は、ソレノイド駆動部29aを備えた電磁切換弁である。ソレノイド駆動部29aには、コントローラ45からの駆動信号Sfで駆動されるソレノイドが設けられており、フィーダ用コントロールバルブ29はその駆動信号Sfの入力に応じて切り換えられるようになっている。すなわち、駆動信号Sfがフィーダ4を動作させるON信号になると、フィーダ用コントロールバルブ29が図6中上側の切換位置29Aに切り換えられる。
【0059】
これにより、吐出管路39、センターバイパスライン23a、及びセンターライン23bを介し導かれた第2油圧ポンプ20からの圧油は、切換位置29Aに備えられた絞り手段29Aaから、これに接続する管路50、この管路50に設けられた圧力制御弁51(詳細は後述)、切換位置29Aに備えられたポート29Ab、及びこのポート29Abに接続する供給管路52を経て、フィーダ用油圧モータ10に供給され、この油圧モータ10が駆動される。駆動信号Sfがフィーダ4の停止に対応するOFF信号になると、フィーダ用コントロールバルブ29はばね29bの付勢力で図6に示す遮断位置に復帰し、フィーダ用油圧モータ10は停止する。
【0060】
コンベア用コントロールバルブ30は、上記フィーダ用コントロールバルブ29同様、そのソレノイド駆動部30aにコントローラ45からの駆動信号Scomで駆動されるソレノイドが設けられる。駆動信号Scomがコンベア6を動作させるON信号になると、コンベア用コントロールバルブ30は図6中上側の連通位置30Aに切り換えられ、センターライン23bからの圧油が、切換位置30Aの絞り手段30Aaから、管路53、圧力制御弁54(詳細は後述)、切換位置30Aのポート30Ab、及びこのポート30Abに接続する供給管路55を介しコンベア用油圧モータ11に供給されて駆動される。駆動信号Scomがコンベア6の停止に対応するOFF信号になると、コンベア用コントロールバルブ30はばね30bの付勢力で図6に示す遮断位置に復帰し、コンベア用油圧モータ11は停止する。
【0061】
磁選機用コントロールバルブ31は、上記フィーダ用コントロールバルブ29及びコンベア用コントロールバルブ30同様、ソレノイド駆動部31aのソレノイドがコントローラ45からの駆動信号Smで駆動される。駆動信号SmがON信号になると、磁選機用コントロールバルブ31は図6中上側の連通位置31Aに切り換えられ、圧油が絞り手段31Aa→管路56→圧力制御弁57(詳細は後述)→ポート31Ab→供給管路58を介し磁選機用油圧モータ13に供給されて駆動される。駆動信号SmがOFF信号になると、磁選機用コントロールバルブ31はばね31bの付勢力で遮断位置に復帰する。
【0062】
なお、上記したフィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、及び磁選機用油圧モータ13への圧油の供給に関し、回路保護等の観点から、供給管路52,55,58とタンクライン47bとの間を接続する管路59,60,61に、それぞれリリーフ弁62,63,64が設けられている。
【0063】
ここで、前述した管路50,53,56に設けた圧力制御弁51,54,57に係わる機能について説明する。
【0064】
フィーダ用コントロールバルブ29の切換位置29Aの前記ポート29Ab、コンベア用コントロールバルブ30の切換位置30Aの前記ポート30Ab、及び磁選機用コントロールバルブ31の切換位置31Aのポート31Abには、それぞれ、対応するフィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、磁選機用油圧モータ13の負荷圧力をそれぞれ検出するための負荷検出ポート29Ac、負荷検出ポート30Ac、負荷検出ポート31Acが連通されている。このとき、負荷検出ポート29Acは負荷検出管路65に接続しており、負荷検出ポート30Acは負荷検出管路66に接続しており、負荷検出ポート31Acは負荷検出管路67に接続している。
【0065】
ここで、フィーダ用油圧モータ10の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路65と、コンベア用油圧モータ11の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路66とは、さらにシャトル弁68を介して負荷検出管路69に接続され、シャトル弁68を介して選択された高圧側の負荷圧力はこの負荷検出管路69に導かれるようになっている。またこの負荷検出管路69と、磁選機用油圧モータ13の負荷圧力が導かれる前記負荷検出管路67とは、シャトル弁70を介して最大負荷検出管路71に接続され、シャトル弁70で選択された高圧側の負荷圧力が最大負荷圧力として最大負荷検出管路71に導かれるようになっている。
【0066】
そして、この最大負荷検出管路71に導かれた最大負荷圧力は、最大負荷検出管路71に接続する管路72,73,74,75を介して、対応する前記圧力制御弁51,54,57の一方側にそれぞれ伝達される。このとき、圧力制御弁51,54,57の他方側には前記の管路50,53,56内の圧力、すなわち絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力が導かれている。
【0067】
以上により、圧力制御弁51,54,57は、コントロールバルブ29,30,31の絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力と、フィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、及び磁選機用油圧モータ13のうちの最大負荷圧力との差圧に応答して作動し、各油圧モータ10,11,13の負荷圧力の変化にかかわらず、前記の差圧を一定値に保持するようになっている。すなわち、絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね51a,54a,57aによる設定圧分だけ高くするようになっている。
【0068】
一方、第2油圧ポンプ20の吐出管路39に接続したセンターバイパスライン23a及びセンターライン23bから分岐したブリードオフ管路76には、ばね77aを備えたリリーフ弁(アンロード弁)77が設けられている。このリリーフ弁77の一方側には、最大負荷検出管路71、これに接続する管路78を介し最大負荷圧力が導かれており、またリリーフ弁77の他方側にはポート77bを介しブリードオフ管路76内の圧力が導かれている。これにより、リリーフ弁77は、管路76及びセンターライン23b内の圧力を、前記の最大負荷圧力よりもばね77aによる設定圧分だけ高くするようになっている。すなわち、リリーフ弁77は、管路76及びセンターライン23b内の圧力が、最大負荷圧が導かれる管路78内の圧力にばね77aのばね力分が加算された圧力になったときに、管路76の圧油をポンプコントロールバルブ82を介してタンク47へと導き、これによってフィーダ用コントロールバルブ29、コンベア用コントロールバルブ30、及び磁選機用コントロールバルブ31からの流量が一定になるように制御する。
【0069】
またこのときばね77aで設定されるリリーフ圧は、前述したリリーフ弁89及びリリーフ弁90の設定リリーフ圧よりも小さい値に設定されている。
【0070】
そして、ブリードオフ管路76のリリーフ弁77より下流側には、前記のポンプコントロールバルブ38と同様の流量−圧力変換機能をもつポンプコントロールバルブ82が設けられており、ブリードオフ管路76とタンクライン47dとを絞り部分82aaを介して接続・遮断可能なピストン82aと、このピストン82aの両端部を付勢するばね82b,82cと、前記のパイロットポンプ25の吐出管路79に接続されてパイロット圧が導かれる管路83に上流側が接続され、下流側がタンクライン47dに接続され、かつ前記のばね82bによってリリーフ圧が可変に設定される可変リリーフ弁82dとを備えている。
【0071】
このような構成により、破砕作業時において、ポンプコントロールバルブ82は以下のように機能する。すなわち、上述したようにセンターライン23bの最下流側端は閉止されており、また破砕作業時には後述のように右走行用コントロールバルブ28は操作されないため、センターライン23bを流れる圧油の圧力は、フィーダ用コントロールバルブ29、コンベア用コントロールバルブ30、磁選機用コントロールバルブ31の操作量(すなわちスプールの切換ストローク量)により変化する。各コントロールバルブ29,30,31の中立時、すなわち第2油圧ポンプ20への要求流量が少ない場合には、第2油圧ポンプ20から吐出される圧油はほとんど供給管路52,55,58に導入されないため、リリーフ弁77から下流側へ導出され、ポンプコントロールバルブ82に導入される。これにより、比較的大きな流量の圧油がピストン82aの絞り部分82aaを介してタンクライン47dへ導出されるので、ピストン82aは図6中右側に移動してばね82bによるリリーフ弁82dの設定リリーフ圧が低くなり、管路83から分岐して設けられ後述のロードセンシング傾転制御用の第1サーボ弁96へ至る管路84に、比較的低い制御圧力(ロードセンシング圧)Pc2を発生する。
【0072】
逆に、各コントロールバルブが操作されて開状態となった場合、すなわち第2油圧ポンプ20への要求流量が多い場合には、ブリードオフ管路76に流れる流量が油圧モータ10,11,13側へ流れる流量分だけ減じられるため、ピストン絞り部分82aaを介しタンクライン47dへ導出される圧油流量は比較的小さくなり、ピストン82aは図5中左側に移動してリリーフ弁82dの設定リリーフ圧が高くなるので、管路84のロードセンシング圧Pc2は高くなる。このようなポンプコントロールバルブ82のピストン82aの通過流量と制御圧力Pc2との関係の一例を図8に示す。本実施の形態では、後述するように、このロードセンシング圧Pc2の変動に基づき、第2油圧ポンプ20の斜板20Aの傾転角を制御するようになっている(詳細は後述)。
【0073】
以上説明した、圧力制御弁51,54,57による絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力と最大負荷圧力との間の制御、及びリリーフ弁77によるブリードオフ管路76内の圧力と最大負荷圧力との間の制御により、絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの前後差圧を一定とする圧力補償機能を果たすこととなる。これにより、各油圧モータ10,11,13の負荷圧力の変化にかかわらず、コントロールバルブ29,30,31の開度に応じた流量の圧油を対応する油圧モータに供給できるようになっている。
そして、この圧力補償機能と、ポンプコントロールバルブ82からのロードセンシング圧Pc2の出力に基づく後述の油圧ポンプ20の斜板20Aの傾転角制御とにより、結果として、第2油圧ポンプ20の吐出圧と絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力との差が一定に保持されるようになっている(詳細は後述)。
【0074】
また、最大負荷圧が導かれる管路78とタンクライン47dとの間には、リリーフ弁85が設けられ、管路78内の最大圧力をばね85aの設定圧以下に制限し、回路保護を図るようになっている。すなわち、このリリーフ弁85と前記リリーフ弁75とでシステムリリーフ弁を構成しており、管路78内の圧力が、ばね85aで設定された圧力より大きくなると、リリーフ弁85の作用により管路78内の圧力がタンク圧に下がり、これによって前述のリリーフ弁77が作動しリリーフ状態となるようになっている。
【0075】
なお、上記のような配置において、第1弁グループ22の破砕用コントロールバルブ26及び左走行用コントロールバルブ27と、第2弁グループの右走行用コントロールバルブ28と、ポンプコントロールバルブ38と、リリーフ弁89,90とは、高圧側系統としてまとめられ、メインバルブユニット91に一体的に組み込まれている。一方、第2弁グループ23のフィーダ用コントロールバルブ29、コンベア用コントロールバルブ30、及び磁選機用コントロールバルブ31と、リリーフ弁77と、ポンプコントロールバルブ82と、リリーフ弁85とは、低圧側系統としてまとめられ、サブバルブユニット92に一体的に組み込まれている。メインバルブユニット91のセンターバイパスライン23aの下流側のキャリオーバポート91aは、センターライン23bに連通するサブバルブユニット92のポンプポート92aに接続されている。
【0076】
またこのとき、詳細構造は図示しないが、フィーダ用コントロールバルブ29、コンベア用コントロールバルブ30、及び磁選機用コントロールバルブ31のそれぞれのスプールの径は、破砕用コントロールバルブ26、左走行用コントロールバルブ27、及び右走行用コントロールバルブ28のスプールの径よりも小さくなっている。
【0077】
レギュレータ装置34,35は、傾転アクチュエータ93,94と、第1サーボ弁95,96と第2サーボ弁97,98とを備え、これらのサーボ弁95〜98によりパイロットポンプ25や第1及び第2油圧ポンプ19,20から傾転アクチュエータ93,94に作用する圧油の圧力を制御し、第1及び第2油圧ポンプ19,20の斜板19A,20Aの傾転(すなわち押しのけ容積)を制御するようになっている。
傾転アクチュエータ93,94は、両端に大径の受圧部93a,94a及び小径の受圧部93b,94bを有する作動ピストン93c,94cと、受圧部93a,93b及び94a,94bがそれぞれ位置する受圧室93d,93e及び94d,94eとを有する。そして、両受圧室93d,93e及び94d,94eの圧力が互いに等しいときは、作動ピストン93c,94cは受圧面積の差によって図7中右方向に移動し、これによって斜板19A,20Aの傾転は大きくなり、ポンプ吐出流量が増大する。また、大径側の受圧室93d,94dの圧力が低下すると、作動ピストン93c,94cは図7中左方向に移動し、これによって斜板19A,20Aの傾転が小さくなりポンプ吐出流量が減少するようになっている。なお、大径側の受圧室93d,94dは第1及び第2サーボ弁95〜98を介して、パイロットポンプ25の吐出管路79に連通する管路99に接続されており、小径側の受圧室93e,94eは直接管路99に接続されている。
【0078】
第1サーボ弁95,96のうち、レギュレータ装置34の第1サーボ弁95は前述したようにポンプコントロールバルブ38から管路81a,81b及びソレノイド制御弁102(後述)を介し導かれる制御圧力(ネガコン圧)Pc1により駆動されるネガティブ傾転制御用のサーボ弁であり、レギュレータ装置35の第1サーボ弁96は、前述したようにポンプコントロールバルブ82から管路84を介し導かれる制御圧力(ロードセンシング圧)Pc2により駆動されるロードセンシング制御用のサーボ弁であり、これらは互いに同等の構造となっている。
【0079】
すなわち、制御圧力PC1,PC2が高いときは弁体95a,96aが図7中右方向に移動し、パイロットポンプ25からのパイロット圧PPを減圧せずに傾転アクチュエータ93,94の受圧室93d,94dに伝達し、これによって斜板19A,20Aの傾転が大きくなって第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量を増大させる。そして制御圧力PC1,PC2が低下するにしたがって弁体95a,96aがばね95b,96bの力で図7中左方向に移動し、パイロットポンプ25からのパイロット圧PPを減圧して受圧室93d,94dに伝達し、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量を減少させるようになっている。これらサーボ弁95,96の動作によって実行される制御圧力PC1,PC2に対する第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量の制御特性の一例を図9に示す。
【0080】
以上により、レギュレータ装置34の第1サーボ弁95では、前述したポンプコントロールバルブ38の機能と併せてコントロールバルブ26,27の要求流量に応じた吐出流量が得られるよう、具体的にはセンターバイパスライン22aから流入しポンプコントロールバルブ38を通過する流量が最小となるように第1油圧ポンプ19の斜板19Aの傾転を制御する、前述のネガティブ傾転制御(ネガティブコントロール)が実現される。
【0081】
このとき、前記の管路81a,81bには、コントローラ45からの駆動信号Suで切り換えられるソレノイド制御弁102が設けられている。このソレノイド制御弁102は、ソレノイド駆動部102aに入力される駆動信号SuがONになると図7中左側の切換位置102Aに切り換えられて管路81aと管路81bとを連通させ、これによって、上記のようなネガティブコントロールを可能とする。
【0082】
一方、駆動信号SuがOFFになると、ソレノイド制御弁102はばね102bの復元力で図7中右側の切換位置102Bに復帰して管路81aと管路81bとを遮断するとともに、パイロットポンプ25の吐出管路79に連通する管路80から分岐して設けられた管路103と管路81bとを連通させる。またこのとき、管路103にはコントローラ45からの駆動信号Spに応じて切り換えられる電磁比例弁104が設けられている。この電磁比例弁104は、パイロットポンプ25の吐出管路79、管路80、及び管路103を介し導入されたパイロット圧をもとに、ソレノイド駆動部104aに入力される駆動信号Spの駆動電流値が大きいほど大きくなりかつ駆動電流値が小さいほど小さくなるような制御圧力(ポジコン圧)Pc3を生成する。これにより、レギュレータ装置34の第1サーボ弁95では、後述するように操作盤36のクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に応じたポンプ吐出流量となるように第1油圧ポンプ19の斜板19Aの傾転を制御する、いわゆるポジティブ傾転制御(ポジティブコントロール)が実現される。
【0083】
また、レギュレータ装置35の第1サーボ弁96では、前述したポンプコントロールバルブ82の機能と併せ、第2油圧ポンプ20の吐出圧P2と絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力との差が一定に保持されるように第2油圧ポンプ20の吐出流量が制御されるいわゆるロードセンシング制御が実現される。
【0084】
一方、第2サーボ弁97,98は、いずれも馬力制御(入力トルク制限制御)用のサーボ弁で、互いに同一の構造となっている。すなわち、第2サーボ弁97,98は、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧P1,P2により作動する弁であり、それら吐出圧P1,P2が、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出管路37,39から分岐して設けられた吐出圧検出管路100,101を介し、操作駆動部97aの受圧室97b及び操作駆動部98aの受圧室98bにそれぞれ導かれるようになっている。
【0085】
すなわち、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧力P1,P2によって操作駆動部97a,98aに作用する力がばね97c,98cで設定されるばね力によって弁体97d,98dに作用する力より小さいときは、弁体97d,98dは図7中右方向に移動し、パイロットポンプ25から第1サーボ弁95,96を介し導かれたパイロット圧PPを減圧せずに傾転アクチュエータ93,94の受圧室93d,94dに伝達し、これによって第1及び第2油圧ポンプ19,20の斜板19A,20Aの傾転を大きくして吐出流量を大きくする。
そして、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧力P1,P2による力がばね97c,98cのばね力設定値による力よりも大きくなるにしたがって弁体97d,98dが図7中左方向に移動し、パイロットポンプ25から第1サーボ弁95,96を介し導かれたパイロット圧PPを減圧して受圧室93d,94dに伝達し、これによって第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量を減少させるようになっている。
【0086】
以上により、レギュレータ装置34においては、第1油圧ポンプ19の吐出圧力P1が上昇するに従って第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1の最大値Q1maxが小さく制限され、第1油圧ポンプ19の入力馬力(入力トルク)をエンジン21の出力馬力(出力トルク、さらに詳しくは後述の有効出力馬力、以下同様)の1/2以下に制限するように第1油圧ポンプ19の斜板19Aの傾転が制御される(公知の馬力制御)。また、レギュレータ装置35においては、第2油圧ポンプ20の吐出圧力P2が上昇するに従って第2油圧ポンプ20の吐出流量Q2の最大値Q2maxが小さく制限され、第2油圧ポンプ20の入力馬力(入力トルク)をエンジン21の出力馬力(出力トルク)の1/2以下に制限するように第2油圧ポンプ20の斜板20Aの傾転が制御される(公知の馬力制御)。このように、第1油圧ポンプ19側と第2油圧ポンプ20側とでエンジン21の馬力を1/2ずつ割り振ることにより、第1油圧ポンプ19及び第2油圧ポンプの入力馬力(入力トルク)の合計をエンジン21の出力馬力(出力トルク)以下に制限するようになっている。すなわち、エンジン21の出力馬力を、第1油圧ポンプ19側と第2油圧ポンプ20側とで1/2ずつ等分していることとなる。
【0087】
第2サーボ弁97,98によって実現される上記馬力制御を示す、第1及び第2油圧ポンプ19,20のP(ポンプ吐出圧)−Q(ポンプ吐出流量)特性線の一例を図10に示す。本実施の形態では、第1油圧ポンプ19及び第2油圧ポンプ20の両方がほぼこの特性線で表される特性に制御される。
【0088】
図5〜図7に戻り、操作盤36には、ジョークラッシャ3を起動・停止させるためのクラッシャ起動・停止スイッチ36aと、ジョークラッシャ3の動作方向を正転又は逆転方向のいずれかに選択するためのクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル36bと、ジョークラッシャ3の動作速度を設定するためのクラッシャ速度設定ダイヤル36cと、フィーダ4を起動・停止させるためのフィーダ起動・停止スイッチ36dと、コンベア6を起動・停止させるためのコンベア起動・停止スイッチ36eと、磁選機7を起動・停止させるための磁選機起動・停止スイッチ36fと、走行操作を行う走行モード及び破砕作業を行う破砕モードのいずれか一方を選択するためのモード選択スイッチ36gとを備えている。
【0089】
操作者が上記操作盤36の各種スイッチ及びダイヤルの操作を行うと、その操作信号が前記のコントローラ45に入力される。コントローラ45は、操作盤36からの操作信号に基づき、前述した破砕用コントロールバルブ26、フィーダ用コントロールバルブ29、コンベア用コントロールバルブ30、磁選機用コントロールバルブ31、及びソレノイド制御弁46のソレノイド駆動部26a,26b、ソレノイド駆動部29a、ソレノイド駆動部30a、ソレノイド駆動部31a、ソレノイド駆動部46a、ソレノイド駆動部102a、及びソレノイド駆動部104aへの前記の駆動信号Scr,Sf,Scom,Sm,St,Su,Spを生成し、対応するソレノイド駆動部にそれらを出力するようになっている。
【0090】
すなわち、操作盤36のモード選択スイッチ36gで「走行モード」が選択された場合には、ソレノイド制御弁46の駆動信号StをONにしてソレノイド制御弁46を図7中左側の連通位置に切り換え、操作レバー32a,33aによる走行用コントロールバルブ27,28の操作を可能とするとともに、ソレノイド制御弁102の駆動信号SuをONにしてソレノイド制御弁102を図7中左側の切換位置に切り換えてポンプコントロールバルブ38を用いた前述のネガティブコントロールを行うようにする。
操作盤36のモード選択スイッチ36gで「破砕モード」が選択された場合には、ソレノイド制御弁46の駆動信号StをOFFにして図7中右側の遮断位置に復帰させ、操作レバー32a,33aによる走行用コントロールバルブ27,28の操作を不可能とするとともに、ソレノイド制御弁102の駆動信号SuをOFFにしてソレノイド制御弁102を図7中右側の切換位置に復帰させて電磁比例弁104を用いた前述のポジティブコントロールを行うようにする。
【0091】
また、操作盤36のクラッシャ正転・逆転選択ダイヤル36bで「正転」(又は「逆転」、以下、対応関係同じ)が選択された状態でクラッシャ起動・停止スイッチ36aが「起動」側へ押された場合、破砕用コントロールバルブ26のソレノイド駆動部26a(又はソレノイド駆動部26b)への駆動信号ScrをONにするとともにソレノイド駆動部26b(又はソレノイド駆動部26a)への駆動信号ScrをOFFにし、破砕用コントロールバルブ26を図5中上側の切換位置26A(又は下側の切換位置26B)に切り換え、第1油圧ポンプ19からの圧油を破砕用油圧モータ9に供給して駆動し、ジョークラッシャ3を正転方向(又は逆転方向)に起動する。このとき、クラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量信号に応じた駆動電流値の駆動信号Spを生成して電磁比例弁104のソレノイド駆動部104aに出力し(後述の図11のフロー中のステップ120も参照)、電磁比例弁104を切り換え、これによってクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量(すなわち設定値、以下同じ)に応じた量の圧油を破砕用油圧モータ9に供給し、ジョークラッシャ3をその操作量に応じた速度で動作させる。
その後、クラッシャ起動・停止スイッチ36aが「停止」側へ押された場合、破砕用コントロールバルブ26のソレノイド駆動部26a及びソレノイド駆動部26bの駆動信号ScrをともにOFFにして図5に示す中立位置に復帰させ、破砕用油圧モータ9を停止し、ジョークラッシャ3を停止させる。
【0092】
また、操作盤36のフィーダ起動・停止スイッチ36dが「起動」側へ押された場合、フィーダ用コントロールバルブ29のソレノイド駆動部29aへの駆動信号SfをONにして図6中上側の切換位置29Aに切り換え、第2油圧ポンプ20からの圧油をフィーダ用油圧モータ10に供給して駆動し、フィーダ4を起動する。その後、操作盤36のフィーダ起動・停止スイッチ36dが「停止」側へ押されると、フィーダ用コントロールバルブ29のソレノイド駆動部29aへの駆動信号SfをOFFにして図6に示す中立位置に復帰させ、フィーダ用油圧モータ10を停止し、フィーダ4を停止させる。
【0093】
同様に、コンベア起動・停止スイッチ36eが「起動」側へ押された場合、コンベア用コントロールバルブ30を図6中上側の切換位置30Aに切り換え、コンベア用油圧モータ11を駆動してコンベア6を起動し、コンベア起動・停止スイッチ36eが「停止」側へ押されると、コンベア用コントロールバルブ30を中立位置に復帰させ、コンベア6を停止させる。
また、磁選機起動・停止スイッチ36fが「起動」側へ押された場合、磁選機用コントロールバルブ31を図6中上側の切換位置31Aに切り換え、磁選機用油圧モータ13を駆動して磁選機7を起動し、磁選機起動・停止スイッチ36fが「停止」側へ押されると、磁選機用コントロールバルブ31を中立位置に復帰させ、磁選機7を停止させる。
【0094】
ここで、本実施の形態の要部は、破砕作業中(すなわちジョークラッシャ3及びフィーダ4の動作中)において、破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなったとき、従来技術よりも早めにフィーダ4の動作を停止又は遅くする(詳細は後述)ことにより、破砕用油圧モータ9の回転速度減少を未然に防止することにある。この機能に関するコントローラ45の制御内容を、その制御フローである図11を参照しつつ説明する。
【0095】
図11において、コントローラ45は、まずステップ100で、クラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に応じた操作信号を入力し、次にステップ110で、この操作信号に応じた(例えば予め定められ記憶された所定のテーブルに基づき、操作信号にほぼ正比例するような)第1油圧ポンプ19の目標吐出流量Q1を算出し設定する。
【0096】
その後、ステップ120に移り、先にも触れたように、上記Q1に対応する大きさの駆動電流値を備えた駆動信号Spを生成して電磁比例弁104に出力し、電磁比例弁104を駆動する。
【0097】
そして、ステップ130で、先に図10に示した第1油圧ポンプ19のP−Q特性線(右下がりの等馬力線部分が第1油圧ポンプ19の基準馬力を表す)に基づき、上記Q1に対応する第1油圧ポンプ19の基準吐出圧P10(図10参照)を求める。これは具体的には、以下のような演算を行って算出する。
【0098】
すなわち、エンジン21の仕様によって一意的に定まる出力馬力の(例えば実用上の)最大値をW[kW]、エンジン21の機械的損失等を含むすべての損失を勘案した効率係数をηとすると、エンジン21の全出力馬力のうち第1油圧ポンプ19と第2油圧ポンプ20とで実際に利用できる部分(有効出力馬力)は、W×η[kW]となる。そして、前述のように本実施の形態ではこの有効出力馬力を第1油圧ポンプ19側と第2油圧ポンプ20側とで1/2ずつ等分しているので、第1油圧ポンプ19に割り振ることができる馬力W1は、
W1=(W×η)/2 [kW]
となり、これが図10の横軸にP1をとった場合のP−Q特性線図の等馬力線部分(右下がり曲線部分)に相当する。
これにより、上記Q1に対応する基準吐出圧P10(図10参照)は、
P10=(W1/Q1)×60 [MPa]
となる。
【0099】
以上のようなステップ130の後は、ステップ140に移り、上記基準吐出圧P10に応じたフィーダ停止用圧力P11及びフィーダ動作再開用圧力P12を設定する(図10参照)。これらP11,P12の設定方法としては、例えば、P10との差圧(P10−P11,P10−P12)をそれぞれ第1所定値及び第2所定値(但し第1所定値<第2所定値)とするようにすればよい。これら所定値も、それぞれ固定値としてもよいし、あるいはP10に応じた値(例えばP10−P11=0.1×P10、P10−P12=0.2×P10)としてもよい。
【0100】
そして、ステップ150で、第1油圧ポンプ19の吐出圧P1を検出する圧力センサ105からの検出信号を入力し、ステップ160でP1が上記P11より大きくなっているかどうかを判定する。P1≦P11の場合は、この判定が満たされず、前記のステップ150に戻って同様の手順を繰り返す。P1>P11となっている場合は、破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなり過ぎていると判断し、ステップ170に移る。なお、このステップ160の判断を、上記P1>P11の状態が所定時間継続したかどうかを基準としてもよく、この場合は、過渡的あるいは瞬間的なP1の上昇を対象から除き、より正確な制御が行えるというメリットがある。
【0101】
ステップ170では、フィーダ用コントロールバルブ29への駆動信号SfをOFFにして中立位置に復帰させ、これによってフィーダ用油圧モータ10への圧油の供給を停止し、フィーダ4を停止させる。なお、フィーダ用コントロールバルブ29を単なるON−OFF弁とせず、ソレノイド駆動部29aへの駆動信号Sfの駆動電流値に応じて供給管路52への圧油供給量を制御可能としておき、このステップ170でフィーダ用コントロールバルブ29への駆動信号Sfの駆動電流値を小さくしてフィーダ用油圧モータ10への圧油の供給を減少させ、フィーダ4を減速させてもよい。
【0102】
以上のようなステップ170の後は、ステップ180に移り、再び圧力センサ105からの検出信号P1を入力し、ステップ190でP1が上記P12より小さくなっているかどうかを判定する。P1≧P12の場合は、この判定が満たされず、前記のステップ180に戻って同様の手順を繰り返す。P1<P12となっている場合は、破砕用油圧モータ9の負荷の過大が解消したと判断し、ステップ200に移る。
【0103】
なお、上記ステップ160同様、このステップ190の判断を、上記P1<P12の状態が所定時間継続したかどうかを基準としてもよいことは言うまでもない。
【0104】
ステップ200では、フィーダ用コントロールバルブ29への駆動信号SfをONにして再び(例えばフルストローク位置に)切り換え、これによってフィーダ用油圧モータ10への圧油の供給を再開し、フィーダ4の動作を再開させる。なお、前述したフィーダ4を停止させず減速させた場合には、このステップ200でフィーダ用コントロールバルブ29への駆動信号Sfの駆動電流値を当初の値(フィーダ4減速前の値)まで大きくし、フィーダ用コントロールバルブ29の切り換え位置を当初の位置(減速前の位置)まで復帰させ、フィーダ4をもとの動作速度に戻す。
その後は、ステップ150へ戻り、同様の手順を繰り返す。
【0105】
以上説明した構成において、無限軌道履帯8aが特許請求の範囲記載の走行手段を構成し、左走行用コントロールバルブ27及び右走行用コントロールバルブ28は、左・右走行用制御弁手段を構成し、破砕用コントロールバルブ26が破砕用制御弁手段を構成する。またフィーダ用コントロールバルブ29がフィーダ用制御弁手段を構成し、コンベア用コントロールバルブ30がコンベア用制御弁手段を構成し、磁選機用コントロールバルブ31が磁選機用制御弁手段を構成する。
【0106】
また、操作盤36のクラッシャ速度設定ダイヤル36cが破砕用油圧モータの回転速度を設定する回転速度設定手段を構成し、これと、コントローラ45の制御機能のうち図11に示したステップ100,110とが、第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段を構成する。また、吐出圧検出管路100及び圧力センサ105は、第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段を構成し、コントローラ45の制御機能のうち図11に示したステップ120、電磁比例弁104、及びレギュレータ装置34の第1サーボ弁95が、設定された目標吐出流量に応じて第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段を構成し、レギュレータ装置34の第2サーボ弁97が、検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、第1油圧ポンプの入力馬力を原動機の出力馬力に関連する基準馬力(本実施の形態では前述したように原動機の有効出力馬力の1/2)以下に制限するように第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段を構成する。
【0107】
さらに、コントローラ45の制御機能のうち図11に示したステップ130が、流量設定手段の設定値と基準馬力とに対応する第1油圧ポンプの基準吐出圧を算出する基準吐出圧算出手段を構成し、ステップ140〜200が、基準吐出圧と検出された第1油圧ポンプの吐出圧とに応じて、フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させる信号を出力する信号出力手段を構成する。
【0108】
次に、上記構成の本発明の第1実施の形態に係る自走式破砕機の動作及び効果を以下に説明する。
【0109】
上記構成の自走式破砕機1において、例えば破砕作業を行う箇所まで自走式破砕機1を自走させる時には、操作者は、操作盤36のモード選択スイッチ36gで「走行モード」を選択し、運転席24に搭乗して操作レバー32a,33aを前方に操作する。これにより、左・右走行用コントロールバルブ27,28が図5中上方の切換位置27A,28Aに切り換えられ、第1油圧ポンプ19からセンターバイパスライン22aを介し導かれた圧油が左・右走行用油圧モータ16,17に供給され、これらが順方向に駆動され、破砕機1の両側の無限軌道履帯8aが順方向に駆動されて走行体8が前方へ走行する。
【0110】
また、破砕作業時には、操作者は、操作盤36のモード選択スイッチ36gで「破砕モード」を選択して走行操作を不可能にした後、クラッシャ正転・逆転選択ダイヤル36bで「正転」を選択しかつクラッシャ速度設定ダイヤル36cを所望の設定速度となる位置までまわしつつ、磁選機起動・停止スイッチ36f、コンベア起動・停止スイッチ36e、クラッシャ起動・停止スイッチ36a、及びフィーダ起動・停止スイッチ36dを順次「起動」側へ押す。
【0111】
上記の操作により、コントローラ45から磁選機用コントロールバルブ31のソレノイド駆動部31aへの駆動信号SmがONになって磁選機用コントロールバルブ31が図6中上側の切換位置31Aに切り換えられ、またコントローラ45からコンベア用コントロールバルブ30のソレノイド駆動部30aへの駆動信号ScomがONになってコンベア用コントロールバルブ30が図6中上側の切換位置30Aに切り換えられる。さらに、コントローラ45から破砕用コントロールバルブ26のソレノイド駆動部26aへの駆動信号ScrがONになるとともにソレノイド駆動部26bへの駆動信号ScrがOFFになり、破砕用コントロールバルブ26が図5中上側の切換位置26Aに切り換えられ、またフィーダ用コントロールバルブ29のソレノイド駆動部29aへの駆動信号SfがONになってフィーダ用コントロールバルブ29が図6中上側の切換位置29Aに切り換えられる。
【0112】
これにより、第2油圧ポンプ20からの圧油がメインバルブユニット91のセンターバイパスライン23a及びキャリオーバポート91aを介し、サブバルブユニット92のポンプポート92a及びセンタライン23bへ導入され、さらに磁選機用油圧モータ13、コンベア用油圧モータ11、及びフィーダ用油圧モータ10に供給され、磁選機7、コンベア6、及びフィーダ4が起動される。一方、第1油圧ポンプ19からの圧油が破砕用油圧モータ9に供給されてジョークラッシャ3が正転方向に起動される。
【0113】
そして、例えば油圧ショベルのバケットでホッパ2に破砕原料を投入すると、その投入された破砕原料が、フィーダ4において所定粒度以上のもののみが選別されつつジョークラッシャ3へと導かれ、ジョークラッシャ3で所定の大きさに破砕される。破砕された破砕物は、ジョークラッシャ3下部の空間からコンベア6上に落下して運搬され、その運搬途中で磁選機7によって破砕物に混入した磁性物(例えばコンクリートの建設廃材に混入している鉄筋片等)が取り除かれ、大きさがほぼ揃えられて、最終的に破砕機1の後部(図1中右端部)から搬出される。
【0114】
このとき、第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1は、レギュレータ装置34の第2サーボ弁97によって、第1油圧ポンプ19の入力馬力がエンジン21の有効出力馬力の1/2以下に制限されるように(すなわち図10に示したP−Q特性線の等馬力線部分を含みそれより内側の領域で動作するように)制御されている。そして、この制限条件のもとで、さらに第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1は、電磁比例弁104がクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に対応した開度で管路103を管路81bに接続することから、そのクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に応じた流量に制御される。これにより、破砕用油圧モータ9はその吐出流量Q1に対応した一定の速度で回転する。
【0115】
ここで、一般に、ジョークラッシャ等の破砕装置においては、破砕物の粒度は、その動作速度(すなわち破砕用油圧モータの回転速度)に応じて変化することが知られており、油圧モータの回転速度が大きくなると粒度が小さくなり回転速度が小さくなると粒度が大きくなる。このことを、図12を用いて説明する。
【0116】
図12は、動歯3a及び固定歯3bを備えたジョークラッシャ3において破砕された破砕物106がジョークラッシャ3内において下方へ排出されていく状態を模式的に示した図である。この図12において、動歯3aを揺動させる破砕用油圧モータ9の回転数をNC[rpm]とすれば、動歯3aが一往復(一旦開いた後に再び元の位置まで閉じる)するのに要する時間(周期)tは、
t=60/NC[s] … (式1)
で表される。そしてこの時間t[s]の間に、破砕物106が自重によって下方へと落下する距離hは、重力加速度をgとして、
h=gt2/2 … (式2)
となる。
【0117】
すなわち、式1と式2とにより、hはNCの2乗に反比例することとなるため、回転速度NCを増大させるほど、1周期tの間に破砕物106が進む距離hが小さくなる。そのため、ジョークラッシャ3上方から投入されてから下方に排出されるまでの間に動歯3a及び固定歯3bによって押圧破砕される回数が増加し、より細かく破砕されるようになって粒度が小さくなる。逆に回転速度NCが小さくなるほど、1周期tの間に破砕物106が進む距離hが大きくなるため、ジョークラッシャ3上方から投入されてから下方に排出されるまでの間に動歯3a及び固定歯3bによって押圧される回数は減少し、あまり細かく破砕されないようになって粒度が大きくなる。
【0118】
なお、その他のタイプの破砕装置、すなわちロールクラッシャ、シュレッダ等においても、破砕用油圧モータの回転数を増大させるほど1周期の間に破砕物が進む距離が小さくなるという同じ原理で、上記同様の特性が成り立つ。
【0119】
本実施の形態においては、前述のように、破砕用油圧モータ9がクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に応じた一定の速度で回転するので、コンベア6から搬出されてくる破砕物製品の粒度は、その一定速度に応じた大きさに揃えられる。
【0120】
ここで、例えばフィーダ4からジョークラッシャ3への破砕原料の供給が多かったり圧縮強度が大きかったり(すなわち硬かったり)して破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなると、これに応じて第1油圧ポンプ19の吐出圧P1が増大する。そのため、前述した馬力制御のP−Q特性線図上において第1油圧ポンプ19の動作点は高圧力側にシフトすることとなる。例えば、図13において、最初の第1油圧ポンプ19の動作点が上記クラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作によってP−Q特性線の等馬力線部分(曲線の部分)より内側の領域の点(0)となっていたとした場合、破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなると第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1は一定のまま吐出圧P1のみが増大する。すなわち、動作点はP−Q特性線の等馬力線部分内側領域を水平に右側へ移動することとなる(図13(a)中の右向き矢印参照)。
【0121】
その後、さらに破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなると吐出圧P1がさらに増大し動作点はさらに高圧側に移動してP−Q特性線等馬力線部分に近づいていくが、ある時間t1となると、この吐出圧P1が前述したフィーダ停止用圧力P11より大きくなる(図13(b)参照、図13(a)では点▲1▼に相当)。これによって、前述した図11のフローのステップ160の判定が満たされ、ステップ170にてフィーダ4が停止又は減速される(図13(c)参照)。これにより、ジョークラッシャ3への破砕原料の投入が停止又は減少するので、破砕用油圧モータ9の負荷は小さくなり、第1油圧ポンプ19の吐出圧P1は再び減少に向かい(図13(b)参照)第1油圧ポンプ19の動作点はP−Q特性線等馬力線部分から離れる方向すなわち低圧力側に再びシフトし復帰する(図13(a)中の左向き矢印参照)。
【0122】
なお、このようなP−Q特性線の等馬力線部分に至る前に低圧力側に復帰させる制御内容で明らかなように、コントローラ45の制御機能のうち図11に示したステップ130及びステップ140〜200は、言い換えれば、検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、第1油圧ポンプの出力馬力が基準馬力を超えないように、フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段に相当している。
【0123】
その後、破砕用油圧モータ9の負荷がさらに小さくなると第1油圧ポンプの吐出圧P1はさらに減少し動作点はさらにP−Q特性線等馬力線部分と反対側の低圧側に移動していく(図13(a)参照)が、ある時間t2となると、この吐出圧P1が前述したフィーダ動作再開用圧力P12より小さくなる(図13(b)参照、図13(a)では点▲2▼に相当)。これによって、前述した図11のフローのステップ190の判定が満たされ、ステップ200にてフィーダ4が通常動作速度に復帰する(図13(c)参照)。これにより、ジョークラッシャ3への破砕原料の投入が再開される。
【0124】
これ以降、上記の制御を繰り返すことで、第1油圧ポンプ19の吐出圧P1は図13(b)に示すようにP11及びP12を略上・下限とする幅以内での変動にとどまり、第1油圧ポンプ19の動作点は図13(a)に示すようにP−Q特性線等馬力線部分上に至ることなく(あるいはP−Q特性線等馬力線部分上に到達してもそれ以上等馬力線上をスライドしないようにしてもよい)、点(1)と点(2)との間を往復する挙動となる。
【0125】
以上のような本実施の形態に対し、前述した特開平8−257425号公報記載の従来技術を比較例として説明する(比較の明確化のために本実施の形態と同じ符号を付す)。この場合、前述したように破砕用油圧モータ9の回転速度NCが低下した後にそれを修正するような制御である。
【0126】
すなわち、例えば図14(a)に示すように、この場合、上記本発明の第1実施の形態と同様、まず第1油圧ポンプ19の動作点はP−Q特性線の等馬力線部分より内側領域の点(0′)に位置し、破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなると第1油圧ポンプ19の吐出圧P1が増大し右側へ水平に移動する(図14(a)中の右向き矢印参照)。そして、さらに破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなると動作点はP−Q特性線の等馬力線部分上に達するが、この時点で油圧モータ9の回転速度NCはまだ低下しておらず(図14(d)参照)フィーダ4は通常動作を続けているため(図14(c)参照)、さらに破砕用油圧モータ9の負荷が大きくなって第1油圧ポンプ19の吐出圧P1がさらに増大する(図14(b)参照)。そのため、第1油圧ポンプ19の動作点は等馬力線上を右下がりにスライドしていき(図14(a)中矢印参照)、これによって吐出流量Q1が低下していくため、破砕用油圧モータ9の回転速度NCも徐々に低下していく(図14(d)参照)。
【0127】
そして、ある時間t1′となると、この回転速度NCが予め定められた第1の所定値NC1より小さくなる(図14(d)参照、図14(a)では点▲1▼′に相当)。これによって、フィーダ4からジョークラッシャ3への破砕原料の投入が停止して破砕用油圧モータ9の負荷は小さくなり、第1油圧ポンプ19の吐出圧P1は再び減少に向かう(図14(b)参照)。そのため、第1油圧ポンプ19の動作点はP−Q特性線等馬力線部分上を再び左上方に戻るようにスライドしていき(図14(a)中の左向き矢印参照)、これによって第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1が増大するため、破砕用油圧モータ9の回転速度NCが再び徐々に増大していく(図14(d)参照)。
【0128】
その後、ある時間t2′となると、回転速度NCが予め定められた第2の所定値NC2より大きくなる(図14(d)参照、図14(a)では▲2▼′に相当)ので、フィーダ4からジョークラッシャ3への破砕原料の投入が再開される。
【0129】
このような従来技術の制御において、図14(d)からも分かるように、破砕用油圧モータ9の回転速度NCの増減が生じた後にそれを修正するものであるため、破砕用油圧モータ9の回転速度NCは第1の所定値NC1と第2の所定値NC2との間を変動する。そのため、回転速度NCを十分に安定させることはできず、破砕物の粒度分布がある程度ばらつき、製品の品質を十分に向上させることが困難となる。したがって、高品質の製品を得るためには、破砕物を篩手段等を用いてふるい分ける必要があり、生産性が低下するという問題がある。
【0130】
これに対して、図13(a)から図13(d)を用いて説明した前述の本実施の形態においては、動作点がP−Q特性線の等馬力線上に少なくとも至った時点でフィーダ4を停止させることにより、破砕用油圧モータ9の回転速度NCが低下する前に第1油圧ポンプ19の動作点を低圧力側に復帰させるので、破砕用油圧モータ9の回転速度NCの低下を未然に防止することができる。したがって、破砕用油圧モータ9を、操作盤36のクラッシャ速度設定ダイヤル36cの設定に応じた一定の速度で安定的に回転させることができる。これにより、破砕物製品の粒度をその一定速度に応じた大きさに揃えることができるので、生産性を向上することができる。
【0131】
また、前述した特開平8−257425号公報に記載の従来技術では、破砕装置が回転速度設定手段で設定された回転速度となるように破砕用コントロールバルブを切り換えて破砕用油圧モータに供給される圧油量を制御しているため、例えば回転速度設定手段で比較的低速度が設定された場合、油圧ポンプからの圧油を破砕用コントロールバルブで絞ることにより破砕用油圧モータに供給される流量を低減することとなる。そのため、破砕用コントロールバルブで大きな圧力損失が発生し、その分、原動機の馬力が無駄になり、エネルギ効率が低下する。
これに対し、上記実施の形態では、第1油圧ポンプ19から、クラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量(設定値)に応じた流量Q1が吐出されるので、破砕用コントロールバルブ26で生じる圧力損失が著しく低減される。これにより、エネルギ効率を向上することができる。
【0132】
さらに、操作盤36のクラッシャ速度設定ダイヤル36cの設定に応じて破砕用油圧モータ9の動作速度を制御することによる、次のような効果もある。
【0133】
例えば、従来、自走式破砕機の油圧駆動装置において破砕用油圧モータの回転速度を自在に制御するものとして、特開平8−25704号公報に記載されているように、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、原動機により駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置を駆動する可変容量型の破砕用油圧モータと、前記油圧ポンプから前記破砕用油圧モータに供給される圧油の流れを制御する破砕用制御弁手段と、前記破砕装置に作用する負荷の大小を検出する手段と、この検出された負荷に応じて前記破砕用油圧モータの容量を変化させる手段とを設ける構成が提案されている。
【0134】
上記の従来技術では、破砕装置の負荷が増大すると破砕用油圧モータの容量を大きくすることにより低速回転とし、出力トルクを大きくして大きな破砕力を確保する一方、破砕装置の負荷が減少すると破砕用油圧モータの容量を小さくすることにより高速回転とし、作業効率を向上させるものである。
【0135】
しかしながら、上記従来技術では、油圧ポンプから破砕用油圧モータへの吐出流量は基本的に一定(可変容量型の油圧ポンプの容量はいわゆる馬力制御によってのみ制御されている)としつつ、負荷の大小によって破砕用油圧モータの容量を変化させる構成であるため、破砕用油圧モータの低速回転時にも高速回転時にも、油圧ポンプから破砕用制御弁手段を介し破砕用油圧モータへ至る圧油供給経路を流れる流量は変わらない。そのため、破砕用油圧モータの低速回転時にも高速回転時と同様の大流量が前記圧油供給経路を流れる結果、この圧油供給経路における圧力損失(例えば配管やコントロールバルブでの圧損)が大きくなり、その分、低速回転時において、自走式破砕機の各機器の中でも最も大きな馬力を必要とする破砕装置に投入できる馬力が減少することとなり、エネルギ効率が低下する。また、これによって、原動機の馬力が不足しがちとなり、流量不足によって破砕装置等の動作速度が低下し、生産性が低下する可能性もある。これを防止するためには、より大きな原動機が必要となるため、コスト高騰を招く。
【0136】
これに対し、上記実施の形態においては、コントローラ45が、図11で示したステップ100で、クラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に応じた操作信号を入力し、ステップ110で、この操作信号に応じた第1油圧ポンプ19の目標吐出流量Q1を設定し、ステップ120でこのQ1に対応する大きさの駆動電流値を備えた駆動信号Spを生成して電磁比例弁104に出力し、電磁比例弁104を駆動する。これにより、電磁比例弁104が、クラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量に対応した開度で管路103を管路81bに接続するので、第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1は、前記の操作量に応じた流量Q1(=一定)に制御され、破砕用油圧モータ9はその吐出流量Q1に対応した一定の速度で回転する。
【0137】
すなわち、破砕用油圧モータ9を所望の速度で高速回転させるときにはクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量を大きめにすることで、第1油圧ポンプ19からの吐出流量Q1がその大きめの設定に対応して増大し、破砕用油圧モータ9を所望の速度で低速回転させるときにはクラッシャ速度設定ダイヤル36cの操作量を小さめにすることで、第1油圧ポンプ19からの吐出流量Q1がその小さめの設定に対応して減少する。
【0138】
このように、破砕用油圧モータ9を低速回転させるか高速回転させるかに応じて、第1油圧ポンプ19から破砕用コントロールバルブ26を介し破砕用油圧モータ9へ至る圧油供給経路を流れる流量を変化させることで、破砕用油圧モータ9の低速回転時には高速回転時に比べて圧油供給経路を流れる流量を低減できるので、この圧油供給経路における圧力損失を高速回転時よりは小さくすることができる。したがって、上記従来技術に比べて、その分、エネルギ効率を向上することができる。また、これによって、エンジン21の馬力が不足するのを防止し、生産性の低下を防止できるので、エンジン21の大型化が不要となり、コスト高騰を防止できる。
【0139】
なお、上記の効果に基づき、上記実施の形態を上記従来技術と対比させた場合には、上記実施の形態は、ホッパから投入された破砕原料を破砕する破砕装置と、原動機により駆動される可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により前記破砕装置を駆動する破砕用油圧モータと、前記油圧ポンプから前記破砕用油圧モータに供給される圧油の流れを制御する破砕用制御弁手段とを有する自走式破砕機の油圧駆動装置において、前記油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、前記設定された目標吐出流量に応じて前記油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段とを有することを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置の発明であるととらえることもできる。
【0140】
このとき、上記発明においては、既に前述したように、前記の破砕用コントロールバルブ26が破砕用制御弁手段を構成し、操作盤36のクラッシャ速度設定ダイヤル36と、コントローラ45の制御機能のうち図11に示したステップ100,110とが、第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段を構成し、コントローラ45の制御機能のうち図11に示したステップ120、電磁比例弁104、及びレギュレータ装置34の第1サーボ弁95が、設定された目標吐出流量に応じて第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段を構成することとなる。
【0141】
本発明の第2実施の形態を図15〜図17により説明する。本実施の形態は、第1油圧ポンプと第2油圧ポンプとについていわゆる全馬力制御を行う場合の実施の形態である。図15〜図17中、第1の実施形態と同等の部分については同一の符号を付す。
【0142】
図15は、本実施の形態による自走式破砕機の油圧駆動装置の要部構造を表す油圧回路図であり、第1実施の形態の図7に相当する図である。この図15において、本実施の形態が第1実施の形態と異なるのは、第2油圧ポンプ20の吐出圧P2を検出し対応する検出信号をコントローラ45へ出力する圧力センサ107を設けた点と、レギュレータ装置34,35の第2サーボ弁97,98のそれぞれに対し、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧P1,P2が導入され、これに応じて各第2サーボ弁97,98が第1及び第2油圧ポンプ19,20に対していわゆる全馬力制御を行っている点である。
【0143】
すなわち、レギュレータ装置34,35の第2サーボ弁97,98は、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧P1,P2により作動する弁であり、それら吐出圧P1,P2が、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出管路37,39から分岐して設けられた吐出圧検出管路100a〜c,101a〜cを介し、操作駆動部97aの受圧室97ba,97bb及び操作駆動部98aの受圧室98ba,98bbにそれぞれ導かれるようになっている。
【0144】
そして、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧力の和P1+P2によって操作駆動部97a,98aに作用する力がばね97c,98cで設定されるばね力によって弁体97d,98dに作用する力より小さいときは、弁体97d,98dは図15中右方向に移動し、パイロットポンプ25から第1サーボ弁95,96を介し導かれたパイロット圧PPを減圧せずに傾転アクチュエータ93,94の受圧室93d,94dに伝達し、これによって第1及び第2油圧ポンプ19,20の斜板19A,20Aの傾転を大きくして吐出流量を大きくする。
そして、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧力の和P1+P2による力がばね97c,98cのばね力設定値による力よりも大きくなるにしたがって弁体97d,98dが図15中左方向に移動し、パイロットポンプ25から第1サーボ弁95,96を介し導かれたパイロット圧PPを減圧して受圧室93d,94dに伝達し、これによって第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量を減少させるようになっている。
【0145】
以上により、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧力P1,P2が上昇するに従って第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量Q1,Q2の最大値Q1max,Q2maxが小さく制限され、第1及び第2油圧ポンプ19,20の入力馬力の合計をエンジン21の出力馬力(詳細には第1実施の形態同様に有効出力馬力、以下同じ)以下に制限するように第1及び第2油圧ポンプ19,20の斜板19A,20Aの傾転が制御され、さらに詳細には、第1油圧ポンプ19の吐出圧P1と第2油圧ポンプ20の吐出圧P2との和に応じて、第1及び第2油圧ポンプ19,20の入力馬力の合計をエンジン21の出力馬力以下に制限する全馬力制御が実現される。
【0146】
第2サーボ弁97,98によって実現される上記全馬力制御を示す、第1及び第2油圧ポンプ19,20のP(ポンプ吐出圧)−Q(ポンプ吐出流量)特性線の一例を図16に示す。本実施の形態では、第1油圧ポンプ19及び第2油圧ポンプ20の両方がほぼこの特性線で表される特性に制御される。すなわち、レギュレータ装置34の第2サーボ弁97において第1油圧ポンプ19を制御するときにおける第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧の和P1+P2と第1油圧ポンプ19の吐出流量Q1の最大値Q1maxとの関係と、レギュレータ装置35の第2サーボ弁98において第2油圧ポンプ20を制御するときにおける第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧の和P1+P2と第2油圧ポンプ20の吐出流量Q2の最大値Q2maxとの関係とが、互いに略同一の関係(例えば10%程度の幅で)となるように、かつ、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量Q1,Q2の最大値Q1max,Q2maxを互いに略同じ値(同)で制限するようになっている。
【0147】
なお、その他の油圧回路は、第1実施の形態と同様である。
【0148】
図17は、本実施の形態におけるコントローラ45の制御内容の制御フローを示す図であり、第1実施の形態の図11に相当する図である。
この図17において、図11と異なる点は、上記の全馬力制御に連携して、ステップ120とステップ130との間にステップ125が設けられていることである。
【0149】
すなわち、コントローラ45は、ステップ120で、電磁比例弁104に駆動信号Spを出力して駆動した後、ステップ125に移り、上記圧力センサ107からの第2油圧ポンプ20の吐出圧P2を入力する。
【0150】
その後、ステップ130で、先に図16に示した第1及び第2油圧ポンプ19,20のP−Q特性線に基づき、上記Q1に対応する第1油圧ポンプ19の基準吐出圧P10t(図16参照)を求める。これは、第1実施の形態のステップ130とは若干内容が異なる以下のような演算を行って算出する。
【0151】
すなわち、第1実施の形態で前述したように、エンジン21の全出力馬力のうち第1油圧ポンプ19と第2油圧ポンプ20とで実際に利用できる部分(有効出力馬力)は、エンジン21の出力馬力の最大値をW[kW]、効率係数をηとして、W×η[kW]となる。
【0152】
ここで、破砕作業中には、第2油圧ポンプ20からの圧油は、フィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、及び磁選機用油圧モータ13に供給されるが、これら油圧モータ10,11,13はそれぞれ、その仕様上、動作時に必要な流量は一意的に決まっている。また、第1実施の形態で前述したように、レギュレータ装置35の第1サーボ弁96を用いたロードセンシング制御により、破砕作業時には、第2油圧ポンプ20の吐出圧P2は、それら油圧モータ10,11,13の最大負荷圧力より一定値だけ高くなるように常に保持され、各油圧モータ10,11,13を駆動するために必要な最小限の圧力及び流量となるように制御される。したがって、破砕作業時における第2油圧ポンプ20の吐出流量Q2を、前述した油圧モータ10,11,13の必要流量から求めることができる。
【0153】
このようにして求めたQ2と、前記圧力センサ107で検出したP2とを用いると、エンジン21の有効出力馬力W×ηのうち第2油圧ポンプ20で消費する馬力W2は、
W2=P2×max(Q1,Q2)/60 [kW]
で表される。ここでmax(Q1,Q2)とするのは、全馬力制御によりP1とP2とをそれぞれクロスセンシングしているからである。このW2は、図16のP−Q特性線図の等馬力線部分αを、第2油圧ポンプ側に分配される馬力(第2分配基準馬力)を示すようにスライドさせた等馬力線部分βに相当している。
【0154】
そして、このようにW2が求められたことにより、エンジン21の有効出力馬力W×ηのうち第1油圧ポンプ19で消費できる馬力W1は、
W1=W×η−W2
=W×η−P2×max(Q1,Q2)/60
となる。このW1は、図16のP−Q特性線図の等馬力線部分αを、第1油圧ポンプ側に分配される馬力(第1分配基準馬力)を示すようにスライドさせた等馬力線部分γに相当している。これにより、上記Q1に対応する第1油圧ポンプ19の基準吐出圧P10tを、
P10t=(W1/Q1)×60 [MPa]
で求めることができる。ちなみに、上記Q1に対応する第2油圧ポンプ20の吐出圧P20tは、図16に示す値となり、図示のようにP10t−P10=P10−P20tとなる。
【0155】
以上のようなステップ130の後は、ステップ140に移り、上記基準吐出圧P10tに応じたフィーダ停止用圧力P11t及びフィーダ動作再開用圧力P12tを設定する(図16参照)。これらP11t,P12tの設定方法は、第1実施の形態のP11,P12の設定方法と同様である。
【0156】
これ以降の、ステップ150〜200では、第1実施の形態のP11,P12の代わりに上記P11t,P12tを用いる以外は、第1実施の形態と同様の制御手順を行う。なお、図16と図10とを比較すればわかるように、本実施の形態では、上記のように全馬力制御を行う結果、フィーダ停止用圧力はP11からP11tに、フィーダ動作再開用圧力はP12からP12tに増大する。
【0157】
なお、以上において、吐出圧検出管路100a〜c及び圧力センサ105が第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段を構成し、吐出圧検出管路101a〜c及び圧力センサ107が第2油圧ポンプの吐出圧を検出する第2吐出圧検出手段を構成し、コントローラ45の制御機能のうち図17に示したステップ120、電磁比例弁104、及びレギュレータ装置34の第1サーボ弁95が、設定された目標吐出流量に応じて第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段を構成する。
【0158】
また、レギュレータ装置34,35の第2サーボ弁97,98が、原動機の出力馬力を、検出された第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じた比率で第1及び第2油圧ポンプ側にそれぞれ分配した第1及び第2分配基準馬力(本実施の形態ではそれぞれ図16の等馬力線部分γ,βに相当する馬力)を用いて、第1及び第2油圧ポンプの入力馬力を第1及び第2分配基準馬力以下に制限するように第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び第2ポンプ馬力制限制御手段を構成する。
【0159】
さらに、コントローラ45の制御機能のうち図17に示したステップ125,130が、流量設定手段の設定値と第1分配基準馬力とに対応する第1油圧ポンプの基準吐出圧を算出する基準吐出圧算出手段を構成する。
【0160】
以上のように構成した本実施の形態においては、以下の効果を奏する。
【0161】
一般に、自走式破砕機においては、破砕作業中は、破砕用油圧モータ9の負荷圧力はフィーダ用油圧モータ10、コンベア用油圧モータ11、磁選機用油圧モータ13の負荷圧力に比べて大きく、それら油圧モータ10,11,13のために必要なエンジン21の馬力は破砕用油圧モータ9のために必要な馬力よりも小さい。
【0162】
そこで上記第2実施の形態においては、レギュレータ装置34,35の第2サーボ弁97,98において、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧P1,P2の和P1+P2に応じ第1及び第2油圧ポンプ19,20の入力馬力の合計をエンジン21の出力馬力以下に制限しかつ第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出圧P1,P2に応じた比率でエンジン21の馬力を分配するように、第1及び第2油圧ポンプ19,20の吐出流量を制御する全馬力制御を行い、これによって相対的に高負荷である破砕用油圧モータ9に係る第1油圧ポンプ19と相対的に低負荷である油圧モータ10,11,13に係る第2油圧ポンプ20とに対しその負荷の差に応じた形でエンジン21の馬力を効果的に配分することができる。すなわち、油圧モータ10,11,13の必要馬力が小さいことで余った第2油圧ポンプ20への馬力の余剰分を、必要馬力の大きい破砕用油圧モータ9のために第1油圧ポンプ19に供給することができる。このように、高負荷で必要馬力の大きい破砕用油圧モータ9により多くの馬力を割り振ることでエンジン21の馬力を有効に活用でき、エネルギ効率を大きく向上することができる。これにより、省エネルギ化を図ることができる。
【0163】
なお、以上2つの実施の形態では、第1サーボ弁95,96及び第2サーボ弁97,98を備えた油圧方式のレギュレータ装置34,35によって第1及び第2油圧ポンプ19,20のポンプ制御手段を構成したが、破砕用油圧モータ9を一定の速度で安定的に回転させるという本発明の基本的な効果を得る限りにおいては、これに限られない。例えば、第1及び第2吐出圧検出手段としての圧力センサからの検出信号を入力しこれに応じて駆動信号を出力する傾転制御用コントローラと、この傾転制御用コントローラからの駆動信号に応じてパイロットポンプ25からのパイロット圧を減圧する電磁比例減圧弁と、第1及び第2油圧ポンプ19,20の斜板19A,20Aに連結され、その電磁比例減圧弁を介したパイロット圧により動作する油圧作動ピストンとを備えたポンプ制御手段を用いても良い。この場合、上記本発明の第2実施の形態で第2のサーボ弁97,98で油圧的に行っていた全馬力制御は、前記の傾転制御用コントローラ内に所定のテーブルを設けて全馬力制御が可能となるように設定すれば足りる。
【0164】
また、上記2つの実施の形態においては、フィーダ停止用の圧力P11又はP11tとフィーダ動作再開用の圧力P12又はP12tとを別個に設けることでいわゆる制御上のヒステリシスを設定し、これによってフィーダ停止・動作再開を短時間のうちに繰り返すハンチングを起こさないようにしているが、必ずしもこれに限られない。すなわち、制御上の不安定さが生じる可能性が少ない場合あるいは生じても問題の少ない場合等においてはフィーダ停止用の圧力とフィーダ動作再開用の圧力とを同一値にすることも考えられる。このとき、前述の図11や図17のフローにおけるステップ160及びステップ190の判定基準とする所定の継続時間を、フィーダ停止時とフィーダ動作再開時とで異なる値とすることで、上記制御上の不安定さを回避する構成も考えられる。
【0165】
さらに、上記2つの実施の形態においては、管路65,66,67,69,71,78及びシャトル弁68,70で油圧モータ10,11,13の最大負荷圧力を検出する一方、圧力制御弁51,54,57で、絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの下流側圧力と最大負荷圧力との差圧を一定に保持し、さらにアンロード弁77で第2油圧ポンプ20の吐出圧P2と上記最大負荷圧力との差圧を一定に保持し、これらによって絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの前後差圧をそれぞれ一定に保持し、確実な分配機能を得るようにしたが、これに限られるものではない。例えば、単に絞り手段29Aa,30Aa,31Aaの前後差圧がそれぞれ両端に導かれる圧力補償弁を設け、そのばねの設定圧によって上記前後差圧を一定に保持するようにしてもよい。
さらに、上記において、アンロード弁77を用いて第2油圧ポンプ20の吐出圧P2と上記最大負荷圧力との差圧を一定に保持することによりロードセンシング制御を行ったが、これにも限られない。すなわち、第2油圧ポンプ20の吐出圧P2を例えば圧力センサ等で検出しておき、また上記最大負荷圧力も圧力センサ等で検出しておき、両方の検出結果をロードセンシング用コントローラに入力してそれらの差圧を演算し、その演算結果に応じて、その差圧が一定に保持されるように、ポンプ制御手段によって第2油圧ポンプ20の傾転角を制御してもよい。
また、上記した本発明の基本的な効果を得る限りにおいては、上記したロードセンシングや圧力補償による確実な分配機能は必ずしも必要ではなく、第1油圧ポンプ19の動作点が少なくともP−Q特性線の等馬力線上に至ったときに低圧側に復帰するようにして破砕用油圧モータ9の回転速度NCの低下を防止すれば足りることは言うまでもない。
【0166】
さらに、上記2つの実施の形態においては、左・右走行用コントロールバルブ27,28のうち、左走行用コントロールバルブ27を第1弁グループ22に、右走行用コントロールバルブ28を第2弁グループ23に振り分け配置したが、本発明の上記基本的な効果を得る限りにおいては、必ずしもこのような配置である必要はなく、例えば右走行用コントロールバルブ28も第1弁グループ22に配置しても良い。但しこの場合は、直進性確保の観点から、走行時に左・右走行用コントロールバルブ27,28を介し左・右走行用油圧モータ16,17へ供給される圧油のバランスをとる何らかの手段(例えば左・右走行用コントロールバルブ27,28の圧力補償手段)を設けることが好ましい。
【0167】
また、上記2つの実施の形態においては、破砕装置として動歯と固定歯とで破砕を行うジョークラッシャ3を備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に破砕原料を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより破砕原料をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)を備えた破砕機にも適用可能である。これらの場合にも同様の効果を得る。
【0168】
さらに、上記2つの実施の形態においては、フィーダ4として、油圧モータの駆動力を用いて、破砕原料を載置する複数枚の鋸歯状プレート4aを含む底板部を加振するグリズリフィーダを備えた自走式破砕機1を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、他のタイプのフィーダ、例えば、ホッパから投入された破砕原料をホッパ下方に設けた略平板形状の底板に載置し、この底板を油圧モータで発生した駆動力に基づきベース駆動機構によって略水平方向に往復運動させることにより、後続の破砕原料の投入によって先行の破砕原料を底板上で順次押し出し、底板の前端から破砕原料を破砕装置へと順次供給するいわゆるプレートフィーダを備えた破砕機にも適用可能である。
【0169】
また、上記2つの実施の形態においては、破砕装置による破砕作業に関連する作業を行う補助機械としてフィーダ4、コンベア6、及び磁選機7を備えた自走式破砕機1に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、コンベア6及び磁選機7のうち、少なくとも一方を適宜省略した自走式破砕機、例えば作業事情に応じ磁選機7が省略されているものに対し適用しても良い。逆に、フィーダ4、コンベア6、及び磁選機7に加え、さらに追加の補助機械、例えば、コンベア6の路程を長くするためにコンベア6の下流側(又は上流側)に位置する補助コンベア(2次コンベア、3次コンベア、サブコンベア等)や、破砕物の粒度に応じさらなる選別を行うためにジョークラッシャ3の下流側に位置する振動スクリーンを設けた自走式破砕機に適用しても良い。なお、補助機械を追加する場合、これに対応するコントロールバルブを第2弁グループ23に設け、第2油圧ポンプ20からの圧油を供給されるようにすることは言うまでもない。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0170】
【発明の効果】
本発明によれば、破砕用油圧モータの負荷が大きくなったとき、動作点がP−Q特性線の等馬力線部分上を高圧側にスライドして破砕用油圧モータの回転速度が減少した後にそれを修正する制御を行う従来技術と異なり、動作点がP−Q特性線の等馬力線部分上に少なくとも至った時点で動作点を低圧力側に復帰させるので、破砕用油圧モータの回転速度減少を未然に防止することができる。したがって、破砕用油圧モータを、流量設定手段の設定値に応じた一定の速度で十分に安定的に回転させることができる。これにより、破砕物製品の粒度をその一定速度に応じた大きさに揃えることができるので、破砕物製品の品質を十分に向上でき、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態が適用される自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態が適用される自走式破砕機の全体構造を表す上面図である。
【図3】図1中A方向から見た正面図である。
【図4】図1中B方向から見た後面図である。
【図5】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の第1実施の形態を表す油圧回路図である。
【図6】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の第1実施の形態を表す油圧回路図である。
【図7】本発明の自走式破砕機の油圧駆動装置の第1実施の形態を表す油圧回路図である。
【図8】図6に示したポンプコントロールバルブのピストンの通過流量と制御圧力との関係の一例を示した図である。
【図9】図7に示した第1サーボ弁の動作によって実行される制御圧力に対する第1及び第2油圧ポンプの吐出流量の制御特性の一例を示す図である。
【図10】図7に示した第2サーボ弁によって実現される馬力制御を表す、第1及び第2油圧ポンプのP−Q特性線の一例を示す図である。
【図11】図7に示したコントローラの制御内容を示す制御フローである。
【図12】図1に示したジョークラッシャにおいて破砕用油圧モータの回転速度と破砕物の粒度との関係を説明するための模式図である。
【図13】本発明の油圧駆動装置の第1実施の形態における破砕用油圧モータ負荷増大時の挙動を説明するための説明図である。
【図14】従来技術の油圧駆動装置における破砕用油圧モータ負荷増大時の挙動を説明するための説明図である。
【図15】本発明の第2実施の形態による自走式破砕機の油圧駆動装置の要部構造を表す油圧回路図である。
【図16】図15に示した第2サーボ弁によって実現される全馬力制御を示す、第1及び第2油圧ポンプP−Q特性線の一例を示す図である。
【図17】図15に示したコントローラの制御内容を示す制御フローである。
【符号の説明】
1 自走式破砕機
2 ホッパ
3 ジョークラッシャ(破砕装置)
4 フィーダ
6 コンベア
7 磁選機
8a 無限軌道履帯(走行手段)
9 破砕用油圧モータ
10 フィーダ用油圧モータ
11 コンベア用油圧モータ
13 磁選機用油圧モータ
16 左走行用油圧モータ
17 右走行用油圧モータ
19 第1油圧ポンプ
20 第2油圧ポンプ
21 エンジン(原動機)
26 破砕用コントロールバルブ(破砕用制御弁手段)
27 左走行用コントロールバルブ(左走行用制御弁手段)
28 右走行用コントロールバルブ(右走行用制御弁手段)
29 フィーダ用コントロールバルブ(フィーダ用制御弁手段)
30 コンベア用コントロールバルブ(コンベア用制御弁手段)
31 磁選機用コントロールバルブ(磁選機用制御弁手段)
34 レギュレータ装置
35 レギュレータ装置
36 操作盤
36c クラッシャ速度設定ダイヤル(回転速度設定手段、流量設定手段)
45 コントローラ
95 第1サーボ弁(ポンプ流量制御手段)
97 第2サーボ弁(第1ポンプ馬力制限制御手段)
98 第2サーボ弁(第2ポンプ馬力制限制御手段)
100 吐出圧検出管路(第1吐出圧検出手段)
100a〜c 吐出圧検出管路(第1吐出圧検出手段)
101a〜c 吐出圧検出管路(第2吐出圧検出手段)
104 電磁比例弁(ポンプ流量制御手段)
105 圧力センサ(第1吐出圧検出手段)
107 圧力センサ(第2吐出圧検出手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a self-propelled crusher equipped with a crushing device that crushes crushing raw materials, such as a jaw crusher, a roll crusher, and a shredder. More specifically, the rotation speed is sufficiently high regardless of increase or decrease in the load of a crushing hydraulic motor. The present invention relates to a hydraulic drive device for a self-propelled crusher that can sufficiently improve the quality of a crushed product and improve productivity.
[0002]
[Prior art]
The crusher works before transporting various large and small rocks, construction waste, industrial waste, etc. generated at the construction site, such as concrete lumps delivered at the time of building demolition and asphalt lumps discharged at road repairs. By crushing to a predetermined size at the site, reuse of waste materials, smoothing of construction, cost reduction, and the like are intended.
[0003]
Among such crushers, for example, a self-propelled crusher includes a traveling body provided with left and right endless track tracks, a crushing device that crushes crushing raw material input from a hopper into a predetermined size, Auxiliary machines that perform operations related to the crushing operation by the crushing device, for example, a feeder that guides the crushing raw material introduced from the hopper to the crushing device, a conveyor that conveys the crushed material that has been crushed and reduced by the crushing device, and this The magnetic separator is provided above the conveyor and magnetically attracts and removes magnetic substances contained in the crushed material being conveyed on the conveyor.
[0004]
In such a configuration, the crushing raw material introduced into the hopper above the crusher is guided to a crushing device by a feeder below the hopper, and is crushed to a predetermined size by the crushing device. The crushed crushed material falls from the space below the crushing device onto a conveyor below the crushing device, and is conveyed by this conveyor. In the middle of this transportation, for example, the reinforcing bar pieces mixed in the concrete lump are adsorbed and removed by a magnetic separator arranged above the conveyor, and the sizes are almost aligned and finally from the front or rear of the crusher It is carried out.
[0005]
At this time, the endless track crawler, the crushing device, the feeder, the conveyor, and the magnetic separator are driven by hydraulic actuators corresponding thereto. That is, a hydraulic drive device for a self-propelled crusher including these hydraulic actuators includes, for example, a plurality of (for example, two) variable displacement hydraulic pumps driven by one prime mover, and a pressure discharged from these hydraulic pumps. A crushing hydraulic motor and an auxiliary machine hydraulic motor (for example, a feeder hydraulic motor, a conveyor hydraulic motor, and a magnetic separator hydraulic motor) respectively driven by oil and driving the crushing device and the auxiliary machine, respectively, and the hydraulic pump From a plurality of control valves that respectively control the flow of pressure oil supplied to the hydraulic motor and pump control means that controls the discharge flow rate of the hydraulic pump, and the pressure oil discharged from the hydraulic pump Is supplied to each hydraulic motor via each control valve.
[0006]
By the way, in general, in the crushing apparatus, the particle size of the crushed material depends on the rotation speed (rotation speed) of the crushing hydraulic motor, that is, the particle size decreases as the rotation speed increases, and the particle size increases as the rotation speed decreases. It is known that there is. Therefore, in order to obtain a high-quality crushed product having a uniform particle size, it is preferable to keep the rotational speed of the crushing hydraulic motor as constant as possible.
[0007]
From such a viewpoint, as described in JP-A-8-257425, a hydraulic source, a crushing hydraulic motor that drives the crushing device, a feeder hydraulic motor that drives the feeder, and the hydraulic source In the hydraulic drive device of a self-propelled crusher having a crushing control valve and a feeder control valve that respectively control the flow of pressure oil to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, the rotation speed of the crushing device is set Based on the rotation speed set by the rotation speed setting means, the rotation speed detection means for detecting the rotation speed of the crushing hydraulic motor, and the rotation speed detected by the rotation speed detection means. There has been proposed a configuration in which a control means for switching the control valve is provided.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, when the load of the crushing apparatus increases and the rotation speed of the crushing hydraulic motor becomes equal to or lower than the first predetermined value, the control means sets the feeder control valve to the neutral position and stops the feeder to feed the crushing apparatus. When the supply of the crushing raw material is stopped and the rotational speed of the crushing hydraulic motor becomes equal to or higher than the second predetermined value, the feeder control valve is switched again to restart the supply of the crushing raw material to the crushing apparatus. As a result, the amount of crushed raw material in the crushing device is always set to an appropriate amount, the load on the crushing device is kept within an appropriate range, and fluctuations in the rotational speed of the crushing hydraulic motor are reduced, thereby improving the particle size distribution of the crushed material. Maintain and improve product quality.
[0009]
However, the following problems exist in the above-described conventional technology.
In other words, in this case, a variable displacement type hydraulic pump driven by a prime mover (for example, an engine) is used as a hydraulic source, as is the case with a normal hydraulic drive device of this type. In general, the pump control means performs so-called horsepower control for controlling the discharge flow rate of the hydraulic pump so that the input horsepower of the hydraulic pump does not exceed the output horsepower of the prime mover. In this horsepower control, when the discharge pressure P of the hydraulic pump increases based on the so-called PQ characteristic line, the maximum value Qmax of the discharge flow rate Q is limited to a small value, thereby limiting the input horsepower of the hydraulic pump to a predetermined value or less. The
[0010]
This PQ characteristic line defines the maximum value Qmax that the discharge flow rate Q of the hydraulic pump can take, and particularly on the high pressure side, it represents the maximum discharge flow rate when the maximum horsepower of the prime mover is used ( In other words, it is an equal horsepower line). Here, when carrying out the crushing work, a slight margin is given to the horsepower of the prime mover, and the prime mover is used with a horsepower slightly smaller than the maximum horsepower of the prime mover. In general, the pump is controlled so that the pump discharge pressure and the pump discharge flow rate correspond to the region of the side).
[0011]
Here, when the load of the crushing hydraulic motor increases due to an increase in the supply of crushing raw materials to the crushing device, the pump discharge pressure P increases accordingly, and the operating point shifts to the high pressure side. However, since the power consumption is initially in the region inside the PQ characteristic line and other horsepower lines where the horsepower consumption is smaller than the maximum horsepower of the prime mover, only the discharge pressure P increases while the discharge flow rate Q remains constant. To do. When the load of the crushing hydraulic motor further increases and the operating point reaches the horsepower line portion of the PQ characteristic line, the operating point moves to the lower right on the horsepower line as the pump discharge pressure P increases. Since the pump discharge flow rate Q decreases, the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor decreases.
[0012]
In this prior art, when the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor decreases in this way and falls below the first predetermined value, an increase in the load of the crushing hydraulic motor is detected, and the crushing raw material is fed by the feeder. Stop. As a result, the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor is increased again, and when it exceeds the second predetermined value, a decrease in the load of the crushing hydraulic motor is similarly detected, and the crushing material input by the feeder is resumed. By repeating this, the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor is maintained at a substantially constant value.
[0013]
Thus, since the control is performed to correct the increase / decrease in the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor, the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor is actually set to the first predetermined value and the second value. It fluctuates between a predetermined value. Therefore, the rotational speed NC cannot be sufficiently stabilized, the particle size distribution of the crushed material varies to some extent, and it becomes difficult to sufficiently improve the quality of the product. Therefore, in order to obtain a high-quality product, it is necessary to screen the crushed material using a sieving means or the like, and productivity is lowered.
[0014]
The object of the present invention is to provide a hydraulic drive for a self-propelled crusher that can sufficiently improve the quality of the crushed product by sufficiently stabilizing its rotational speed regardless of increase or decrease of the load of the crushing hydraulic motor, and improve the productivity. To provide an apparatus.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, the present invention is a self-propelled having a crushing device for crushing a crushing raw material input from a hopper and a feeder for conveying the crushing raw material input to the hopper to the crushing device. Hydraulic motor for crushing which is provided in the type crusher and which drives the crushing device and the feeder by the first and second hydraulic pumps driven by the prime mover, and the pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, respectively And a feeder hydraulic motor, a crushing control valve means and a feeder control valve means for controlling the flow of pressure oil supplied from the first and second hydraulic pumps to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, respectively. And at least the first hydraulic pump of the first and second hydraulic pumps is a hydraulic drive device for a self-propelled crusher, which is a variable displacement hydraulic pump. , A flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump, a first discharge pressure detection means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump, and the first discharge pressure according to the set target discharge flow rate. According to the pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the hydraulic pump and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the input horsepower of the first hydraulic pump is reduced below a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. Based on the first pump horsepower limit control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump so as to limit, and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the output horsepower of the first hydraulic pump is the reference horsepower. Feeder control means for controlling the feeder control valve means so as not to exceedAnd the feeder control means switches the feeder control valve means to a neutral position or reduces the opening so that the output horsepower of the first hydraulic pump does not exceed the reference horsepower, The feeder control means includes reference discharge pressure calculation means for calculating a reference discharge pressure of the first hydraulic pump corresponding to a set value of the flow rate setting means and the reference horsepower, the reference discharge pressure and the detected first pressure. According to the discharge pressure of the hydraulic pump, there is provided signal output means for switching the feeder control valve means to a neutral position or outputting a signal for reducing the opening degree..
[0016]
During the crushing operation, the pressure oil discharged from the second hydraulic pump is supplied to the feeder hydraulic motor via the feeder control valve means, while the pressure oil discharged from the first hydraulic pump passes the crushing control valve means. To the hydraulic motor for crushing. Thereby, a feeder and a crushing apparatus operate | move, a feeder conveys the crushing raw material thrown into the hopper to a crushing apparatus, and a crushing apparatus crushes the conveyed crushing raw material. Here, when the target discharge flow rate of the first hydraulic pump is set by the flow rate setting means, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled by the pump flow rate control means to a value corresponding to this set value, for example, the same value as the set value. Therefore, the crushing hydraulic motor rotates at a constant speed corresponding to the discharge flow rate of the first hydraulic pump, and the particle size of the crushed product is adjusted to a size corresponding to the constant speed.
[0017]
At this time, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is also controlled by the first pump horsepower restriction control means so that the input horsepower of the first hydraulic pump is less than ½ of the reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover, for example, the prime mover effective output horsepower. (So-called horsepower control).
[0018]
Here, for example, if the load of the crushing hydraulic motor is increased due to a large supply of crushing raw material from the feeder to the crushing device or a high compressive strength, the discharge pressure of the first hydraulic pump increases accordingly. The operating point shifts to the high pressure side on the PQ characteristic diagram of the horsepower control. Normally, however, the operating point is controlled by the above-described flow rate control means so that the operating point is the equal horsepower line portion of the PQ characteristic line. Only the discharge pressure increases while the discharge flow rate of the first hydraulic pump remains constant by the control of the flow rate control means. That is, the operating point moves horizontally to the right side of the equi-horsepower line inner region of the PQ characteristic line.
[0019]
After that, when the load of the crushing hydraulic motor further increases, the operating point moves further to the high pressure side and reaches the equi-horsepower line portion of the PQ characteristic line, but at this time, it was detected by the first discharge pressure detecting means. Based on the discharge pressure of the first hydraulic pump, the feeder control means prevents the actual output horsepower of the first hydraulic pump from exceeding the reference horsepower, that is, the PQ characteristic line horsepower line portion (corresponding to the reference horsepower). The feeder control valve means is controlled so that the operating point reaching the upper side does not move the equal horsepower line portion downward to the right.That isThe feeder control valve means is returned to the neutral position or the opening degree is decreased, whereby the supply of pressure oil from the second hydraulic pump to the feeder hydraulic motor is stopped or decelerated. As a result, the feeder operation is stopped or slowed down, and the charging of the crushing raw material to the crushing apparatus is stopped or reduced, so that the load on the crushing hydraulic motor is reduced, the discharge pressure of the first hydraulic pump is reduced, and the operating point is It moves away from the horsepower line portion such as the PQ characteristic line and shifts again to the low pressure side and returns.
[0022]
(2)the above(1)GoodPreferably, the signal output means switches the feeder control valve means to a neutral position when a difference between the reference discharge pressure and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump is not more than a first predetermined value. Alternatively, when the opening degree is decreased and returned to the second predetermined value or more, the opening degree of the feeder control valve means is returned to the set value.
[0023]
(3)In order to achieve the above object, the present invention is a self-propelled type having a crushing device for crushing a crushing raw material introduced from a hopper and a feeder for conveying the crushing raw material introduced into the hopper to the crushing device. A first and second hydraulic pump provided in the crusher and driven by a prime mover; a crushing hydraulic motor that drives the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps; A feeder hydraulic motor, a crushing control valve means and a feeder control valve means for controlling the flow of pressure oil supplied from the first and second hydraulic pumps to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, respectively And at least the first hydraulic pump of the first and second hydraulic pumps is a hydraulic drive device for a self-propelled crusher that is a variable displacement hydraulic pump. , A flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump, a first discharge pressure detection means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump, and the first discharge pressure according to the set target discharge flow rate. According to the pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the hydraulic pump and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the input horsepower of the first hydraulic pump is reduced below a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. Based on the first pump horsepower limit control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump so as to limit, and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the output horsepower of the first hydraulic pump is the reference horsepower. The feeder control valve means for controlling the feeder control valve means,The flow rate setting means includes a rotation speed setting means for setting a rotation speed of the crushing hydraulic motor.Shall.
[0024]
(4)In order to achieve the above object, the present invention is a self-propelled type having a crushing device for crushing a crushing raw material introduced from a hopper and a feeder for conveying the crushing raw material introduced into the hopper to the crushing device. A first and second hydraulic pump provided in the crusher and driven by a prime mover; a crushing hydraulic motor that drives the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps; A feeder hydraulic motor, a crushing control valve means and a feeder control valve means for controlling the flow of pressure oil supplied from the first and second hydraulic pumps to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, respectively And at least the first hydraulic pump of the first and second hydraulic pumps is a hydraulic drive device for a self-propelled crusher that is a variable displacement hydraulic pump. , A flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump, a first discharge pressure detection means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump, and the first discharge pressure according to the set target discharge flow rate. According to the pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the hydraulic pump and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the input horsepower of the first hydraulic pump is reduced below a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. Based on the first pump horsepower limit control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump so as to limit, and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the output horsepower of the first hydraulic pump is the reference horsepower. The feeder control valve means for controlling the feeder control valve means,The first pump horsepower restriction control means uses approximately 1/2 of the effective output horsepower of the prime mover as the reference horsepower, and reduces the input horsepower of the first hydraulic pump to approximately 1/2 or less of the effective output horsepower of the prime mover. The discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled to limitShall.
[0025]
(5)In order to achieve the above object, the present invention is a self-propelled type having a crushing device for crushing a crushing raw material introduced from a hopper and a feeder for conveying the crushing raw material introduced into the hopper to the crushing device. A first and second hydraulic pump provided in the crusher and driven by a prime mover; a crushing hydraulic motor that drives the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps; A feeder hydraulic motor, a crushing control valve means and a feeder control valve means for controlling the flow of pressure oil supplied from the first and second hydraulic pumps to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, respectively And at least the first hydraulic pump of the first and second hydraulic pumps is a hydraulic drive device for a self-propelled crusher that is a variable displacement hydraulic pump. , A flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump, a first discharge pressure detection means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump, and the first discharge pressure according to the set target discharge flow rate. According to the pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the hydraulic pump and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the input horsepower of the first hydraulic pump is reduced below a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. Based on the first pump horsepower limit control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump so as to limit, and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the output horsepower of the first hydraulic pump is the reference horsepower. Feeder control means for controlling the feeder control valve means so as not to exceedSecond discharge pressure detecting means for detecting the discharge pressure of the second hydraulic pumpAndPossess,The first pump horsepower restriction control means distributes the output horsepower of the prime mover to the first hydraulic pump side at the ratio according to the detected discharge pressure of the first and second hydraulic pumps as the reference horsepower. Using the distribution reference horsepower, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled so that the input horsepower of the first hydraulic pump is limited to the first distribution reference horsepower or less.Shall.
[0026]
By performing total horsepower control that distributes the output horsepower of the prime mover at a ratio corresponding to the discharge pressures of the first and second hydraulic pumps, the relative power to the first hydraulic pump according to the relatively high load crushing hydraulic motor In addition, the horsepower of the prime mover can be effectively distributed to the second hydraulic pump related to the feeder hydraulic motor having a low load in a form corresponding to the difference in the load. In other words, surplus horsepower for the second hydraulic pump remaining due to the small required horsepower of the feeder hydraulic motor can be supplied to the first hydraulic pump for the crushing hydraulic motor having a large required horsepower. As described above, since the horsepower of the prime mover can be effectively used, energy saving can be achieved.
[0027]
(6In order to achieve the above object, the present invention also includes a crushing device that crushes crushing raw material input from a hopper, a feeder that conveys the crushing raw material input to the hopper to the crushing device, and the crushing device. It is provided in a self-propelled crusher having a conveyor for carrying out the crushed crushed material, a magnetic separator for magnetically removing the magnetic material contained in the crushed material being conveyed on the conveyor, and traveling means. , Variable displacement type first and second hydraulic pumps driven by a prime mover, and the crushing device, the feeder, the conveyor, the magnetic separator, and the pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, A crushing hydraulic motor, a feeder hydraulic motor, a conveyor hydraulic motor, a magnetic separator hydraulic motor, a left / right traveling hydraulic motor, and the first and second hydraulic pressures that respectively drive the traveling means. The crushing hydraulic motor controls the flow of pressure oil supplied from the pump to the crushing hydraulic motor, the feeder hydraulic motor, the conveyor hydraulic motor, the magnetic separator hydraulic motor, and the left / right traveling hydraulic motor. In the hydraulic drive device for a self-propelled crusher, comprising: a control valve means; a feeder control valve means; a conveyor control valve means; a magnetic separator control valve means; and a left / right running control valve means. Flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the pump, pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump according to the set target discharge flow rate, and discharges of the first and second hydraulic pumps First and second discharge pressure detecting means for detecting the pressure respectively, and the first and second hydraulic pumps at a ratio corresponding to the detected output pressure of the first and second hydraulic pumps for the output horsepower of the prime mover. The first and second distribution reference horsepowers respectively distributed to the sides are used to limit the input horsepower of the first and second hydraulic pumps to be less than or equal to the first and second distribution reference horsepowers, respectively. First and second pump horsepower limit control means for controlling the discharge flow rate of the second hydraulic pump, respectively, and the reference discharge pressure of the first hydraulic pump corresponding to the set target discharge flow rate and the first distribution reference horsepower When the difference between the reference discharge pressure calculating means for calculating the reference discharge pressure and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump falls below a first predetermined value, the feeder control valve means is switched to the neutral position. Or a signal output means for outputting a signal for returning the opening degree of the feeder control valve means to a set value when the opening degree is decreased and returned to a second predetermined value or more.Shall.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment when the present invention is applied to a self-propelled crusher will be described with reference to FIGS.
[0029]
A first embodiment of a hydraulic drive device for a self-propelled crusher according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0030]
FIG. 1 is a side view showing the overall structure of a self-propelled crusher to which the present embodiment is applied. In FIG. 1, a self-propelled
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
The endless track crawler belt 8a is spanned between a
[0036]
The
[0037]
In addition, a
[0038]
Here, the
[0039]
5 to 7, the hydraulic drive device is driven by the
[0040]
The six
[0041]
The
[0042]
At this time, of the first and second
[0043]
On the other hand, the second
[0044]
Among the
[0045]
That is, the operating
[0046]
When the
[0047]
Similarly, when the operation lever 33a of the
[0048]
Here, a
[0049]
On the other hand, when the drive signal St is turned OFF, the
[0050]
The crushing
[0051]
That is, the drive signal Scr corresponds to forward rotation (or reverse rotation, hereinafter, the same correspondence) of the
[0052]
When the drive signal Scr is a signal corresponding to the stop of the
[0053]
The
[0054]
With such a configuration, the
[0055]
Conversely, when the
[0056]
In the present embodiment, as will be described later, the
[0057]
In addition, a
[0058]
The
[0059]
As a result, the pressure oil from the second
[0060]
As with the
[0061]
As with the
[0062]
Regarding the supply of pressure oil to the feeder
[0063]
Here, functions related to the
[0064]
The port 29Ab at the
[0065]
Here, the
[0066]
The maximum load pressure guided to the maximum load detection pipe 71 is connected to the corresponding
[0067]
As described above, the
[0068]
On the other hand, the
[0069]
At this time, the relief pressure set by the
[0070]
A
[0071]
With such a configuration, the
[0072]
On the contrary, when each control valve is operated and opened, that is, when the required flow rate to the second
[0073]
Control between the downstream side pressure of the throttle means 29Aa, 30Aa, 31Aa and the maximum load pressure by the
The pressure compensation function and the tilt angle control of the
[0074]
In addition, a relief valve 85 is provided between the
[0075]
In the arrangement as described above, the crushing
[0076]
At this time, although the detailed structure is not shown, the diameters of the spools of the
[0077]
The
The tilting
[0078]
Among the
[0079]
That is, when the control pressures PC1 and PC2 are high, the valve bodies 95a and 96a move rightward in FIG. 7, and the pressure receiving chambers 93d and 94d of the tilting
[0080]
As described above, in the
[0081]
At this time, a
[0082]
On the other hand, when the drive signal Su is turned off, the
[0083]
In the
[0084]
On the other hand, the
[0085]
That is, the force that acts on the operation drive parts 97a and 98a by the discharge pressures P1 and P2 of the first and second
Then, as the force due to the discharge pressures P1 and P2 of the first and second
[0086]
As described above, in the
[0087]
FIG. 10 shows an example of a P (pump discharge pressure) -Q (pump discharge flow rate) characteristic line of the first and second
[0088]
5 to 7, the
[0089]
When the operator operates various switches and dials on the
[0090]
That is, when the “travel mode” is selected by the mode selection switch 36g of the
When the “crushing mode” is selected by the mode selection switch 36g of the
[0091]
In addition, the crusher start / stop switch 36a is pushed to the “start” side in a state where “forward” (or “reverse”, hereinafter the same relationship) is selected by the crusher forward / reverse selection dial 36b of the
Thereafter, when the crusher start / stop switch 36a is pushed to the "stop" side, both the solenoid drive unit 26a and the drive signal Scr of the solenoid drive unit 26b of the crushing
[0092]
Further, when the feeder start /
[0093]
Similarly, when the conveyor start / stop switch 36e is pushed to the “start” side, the
When the magnetic separator start /
[0094]
Here, the main part of the present embodiment is that when the load on the crushing hydraulic motor 9 is increased during the crushing operation (that is, during the operation of the
[0095]
In FIG. 11, the
[0096]
Thereafter, the process proceeds to step 120, and as described above, a drive signal Sp having a drive current value corresponding to Q1 is generated and output to the electromagnetic
[0097]
Then, in step 130, based on the PQ characteristic line of the first
[0098]
That is, assuming that the output horsepower (for example, practically) maximum value uniquely determined by the specifications of the
W1 = (W × η) / 2 [kW]
This corresponds to the equal horsepower curve portion (downward curve portion) of the PQ characteristic diagram when P1 is taken on the horizontal axis of FIG.
Thus, the reference discharge pressure P10 (see FIG. 10) corresponding to the above Q1 is
P10 = (W1 / Q1) × 60 [MPa]
It becomes.
[0099]
After step 130 as described above, the routine proceeds to step 140, where the feeder stopping pressure P11 and the feeder operation resuming pressure P12 corresponding to the reference discharge pressure P10 are set (see FIG. 10). As a method for setting these P11 and P12, for example, the differential pressure (P10−P11, P10−P12) with respect to P10 is set to a first predetermined value and a second predetermined value (where the first predetermined value <the second predetermined value), respectively. You just have to do it. These predetermined values may be fixed values or may be values corresponding to P10 (for example, P10−P11 = 0.1 × P10, P10−P12 = 0.2 × P10).
[0100]
In
[0101]
In step 170, the drive signal Sf to the
[0102]
After step 170 as described above, the process proceeds to step 180 where the detection signal P1 from the pressure sensor 105 is input again, and in
[0103]
Needless to say, as in
[0104]
In
Thereafter, the process returns to step 150 and the same procedure is repeated.
[0105]
In the configuration described above, the endless track crawler belt 8a constitutes the traveling means described in the claims, and the left traveling
[0106]
Further, the crusher speed setting dial 36c of the
[0107]
Further, among the control functions of the
[0108]
Next, operations and effects of the self-propelled crusher according to the first embodiment of the present invention having the above-described configuration will be described below.
[0109]
In the self-propelled
[0110]
In the crushing operation, the operator selects “crushing mode” with the mode selection switch 36g of the
[0111]
As a result of the above operation, the drive signal Sm from the
[0112]
As a result, the pressure oil from the second
[0113]
For example, when the crushed raw material is introduced into the
[0114]
At this time, the discharge flow rate Q1 of the first
[0115]
Here, in general, in a crushing device such as a jaw crusher, it is known that the particle size of the crushed material changes according to its operation speed (that is, the rotation speed of the crushing hydraulic motor). The particle size decreases as the value increases, and the particle size increases as the rotational speed decreases. This will be described with reference to FIG.
[0116]
FIG. 12 is a diagram schematically illustrating a state in which the crushed
t = 60 / NC [s] (Formula 1)
It is represented by And during this time t [s], the distance h at which the crushed
h = gt2 / 2 (Formula 2)
It becomes.
[0117]
That is, according to
[0118]
In other types of crushing devices, that is, roll crushers, shredders, etc., the same principle that the crushed material travels in one cycle becomes smaller as the rotation speed of the crushing hydraulic motor is increased. The characteristics hold.
[0119]
In the present embodiment, as described above, since the crushing hydraulic motor 9 rotates at a constant speed corresponding to the operation amount of the crusher speed setting dial 36c, the particle size of the crushed product carried out from the
[0120]
Here, for example, when the supply of the crushing raw material from the
[0121]
Thereafter, when the load of the crushing hydraulic motor 9 further increases, the discharge pressure P1 further increases and the operating point further moves to the high pressure side and approaches the horsepower line portion such as the PQ characteristic line, but at a certain time t1. The discharge pressure P1 becomes larger than the above-mentioned feeder stop pressure P11 (see FIG. 13B, corresponding to point (1) in FIG. 13A). As a result, the determination at
[0122]
It should be noted that step 130 and step 140 shown in FIG. 11 of the control functions of the
[0123]
Thereafter, when the load of the crushing hydraulic motor 9 is further reduced, the discharge pressure P1 of the first hydraulic pump is further reduced, and the operating point further moves to the low pressure side opposite to the horsepower line portion such as the PQ characteristic line ( When a certain time t2 is reached (see FIG. 13A), the discharge pressure P1 becomes smaller than the above-described feeder operation resumption pressure P12 (see FIG. 13B, in FIG. 13A, the point {circle around (2)}. Equivalent). As a result, the determination at
[0124]
Thereafter, by repeating the above control, the discharge pressure P1 of the first
[0125]
With respect to the present embodiment as described above, the conventional technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 8-257425 will be described as a comparative example (the same reference numerals as those of the present embodiment are given for the sake of clarity of comparison). In this case, as described above, the control is such that the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor 9 is corrected after it decreases.
[0126]
That is, for example, as shown in FIG. 14 (a), in this case, as in the first embodiment of the present invention, first, the operating point of the first
[0127]
At a certain time t1 ', the rotational speed NC becomes smaller than a predetermined first predetermined value NC1 (see FIG. 14 (d), corresponding to point (1)' in FIG. 14 (a)). As a result, charging of the crushing raw material from the
[0128]
Thereafter, at a certain time t2 ', the rotational speed NC becomes larger than a predetermined second predetermined value NC2 (see FIG. 14 (d), corresponding to (2)' in FIG. 14 (a)). The charging of the crushing raw material from 4 to the
[0129]
In such conventional control, as can be seen from FIG. 14 (d), since the increase / decrease of the rotational speed NC of the crushing hydraulic motor 9 occurs, it is corrected. The rotational speed NC fluctuates between the first predetermined value NC1 and the second predetermined value NC2. Therefore, the rotational speed NC cannot be sufficiently stabilized, the particle size distribution of the crushed material varies to some extent, and it becomes difficult to sufficiently improve the quality of the product. Therefore, in order to obtain a high-quality product, it is necessary to screen the crushed material using a sieving means or the like, and there is a problem that productivity is lowered.
[0130]
On the other hand, in the above-described embodiment described with reference to FIGS. 13A to 13D, the
[0131]
In the prior art described in the above-mentioned JP-A-8-257425, the crushing control valve is switched so that the crushing device has a rotation speed set by the rotation speed setting means, and the crushing device is supplied to the crushing hydraulic motor. Since the amount of pressure oil is controlled, for example, when a relatively low speed is set by the rotation speed setting means, the flow rate supplied to the crushing hydraulic motor by throttling the pressure oil from the hydraulic pump with the crushing control valve Will be reduced. Therefore, a large pressure loss is generated in the crushing control valve, and the horsepower of the prime mover is wasted correspondingly, and the energy efficiency is lowered.
On the other hand, in the above embodiment, since the flow rate Q1 corresponding to the operation amount (set value) of the crusher speed setting dial 36c is discharged from the first
[0132]
Furthermore, there are the following effects by controlling the operating speed of the crushing hydraulic motor 9 according to the setting of the crusher speed setting dial 36c of the
[0133]
For example, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-25704, a conventional crusher that has been supplied from a hopper as a device that freely controls the rotation speed of a crushing hydraulic motor in a hydraulic drive device of a self-propelled crusher. A crushing device for crushing raw materials, a variable displacement hydraulic pump driven by a prime mover, a variable displacement crushing hydraulic motor for driving the crushing device by pressure oil discharged from the hydraulic pump, and the hydraulic pump Crushing control valve means for controlling the flow of pressure oil supplied to the crushing hydraulic motor from the crushing means, means for detecting the magnitude of the load acting on the crushing device, and the crushing valve according to the detected load A configuration has been proposed in which means for changing the capacity of the hydraulic motor is provided.
[0134]
In the above prior art, when the load on the crushing apparatus increases, the crushing hydraulic motor increases in capacity to achieve low speed rotation, and the output torque is increased to ensure a large crushing force. By reducing the capacity of the hydraulic motor, the rotation speed is increased and the working efficiency is improved.
[0135]
However, in the above prior art, the discharge flow rate from the hydraulic pump to the crushing hydraulic motor is basically constant (the capacity of the variable displacement hydraulic pump is controlled only by so-called horsepower control), but depending on the magnitude of the load. Since the capacity of the crushing hydraulic motor is changed, it flows through the pressure oil supply path from the hydraulic pump to the crushing hydraulic motor via the crushing control valve means at both low speed and high speed rotation of the crushing hydraulic motor. The flow rate does not change. Therefore, even when the crushing hydraulic motor rotates at a low speed, a large flow rate similar to that at high speed flows through the pressure oil supply path. As a result, pressure loss in the pressure oil supply path (for example, pressure loss in piping and control valves) increases. Therefore, at the time of low-speed rotation, the horsepower that can be input to the crushing apparatus that requires the largest horsepower among the devices of the self-propelled crusher is reduced, and the energy efficiency is lowered. In addition, this tends to cause a deficiency in the horsepower of the prime mover, and the operation speed of the crushing device or the like may decrease due to the insufficient flow rate, which may reduce productivity. In order to prevent this, a larger prime mover is required, resulting in an increase in cost.
[0136]
On the other hand, in the above embodiment, the
[0137]
That is, when the crushing hydraulic motor 9 is rotated at a desired speed at a high speed, the operation amount of the crusher speed setting dial 36c is increased so that the discharge flow rate Q1 from the first
[0138]
In this way, the flow rate flowing through the pressure oil supply path from the first
[0139]
In addition, based on said effect, when the said embodiment is contrasted with the said prior art, the said embodiment is the variable driven by the crushing apparatus which crushes the crushing raw material thrown in from the hopper, and a motor | power_engine. A displacement type hydraulic pump, a crushing hydraulic motor that drives the crushing device by pressure oil discharged from the hydraulic pump, and a crushing that controls the flow of pressure oil supplied from the hydraulic pump to the crushing hydraulic motor In a hydraulic drive device for a self-propelled crusher having a control valve means, a flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the hydraulic pump, and a discharge flow rate of the hydraulic pump according to the set target discharge flow rate The invention can also be regarded as an invention of a hydraulic drive device for a self-propelled crusher characterized by having a pump flow rate control means for controlling.
[0140]
At this time, in the above-described invention, as described above, the crushing
[0141]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, so-called full horsepower control is performed for the first hydraulic pump and the second hydraulic pump. In FIGS. 15 to 17, parts that are the same as in the first embodiment are given the same reference numerals.
[0142]
FIG. 15 is a hydraulic circuit diagram showing a main part structure of the hydraulic drive device of the self-propelled crusher according to the present embodiment, and corresponds to FIG. 7 of the first embodiment. In FIG. 15, the present embodiment is different from the first embodiment in that a
[0143]
That is, the
[0144]
The force acting on the operation drive parts 97a and 98a by the sum P1 + P2 of the discharge pressures of the first and second
Then, as the force due to the sum P1 + P2 of the discharge pressures of the first and second
[0145]
As described above, the maximum values Q1max and Q2max of the discharge flow rates Q1 and Q2 of the first and second
[0146]
FIG. 16 shows an example of a P (pump discharge pressure) -Q (pump discharge flow rate) characteristic line of the first and second
[0147]
The other hydraulic circuits are the same as those in the first embodiment.
[0148]
FIG. 17 is a diagram showing a control flow of control contents of the
17 differs from FIG. 11 in that step 125 is provided between step 120 and step 130 in cooperation with the above-described total horsepower control.
[0149]
That is, the
[0150]
Thereafter, in step 130, based on the PQ characteristic lines of the first and second
[0151]
That is, as described above in the first embodiment, the portion (effective output horsepower) that can be actually used by the first
[0152]
Here, during the crushing operation, the pressure oil from the second
[0153]
Using Q2 thus determined and P2 detected by the
W2 = P2 × max (Q1, Q2) / 60 [kW]
It is represented by The reason why max (Q1, Q2) is used is that P1 and P2 are cross-sensed by total horsepower control. This W2 is an equal horsepower line portion β obtained by sliding the equal horsepower line portion α of the PQ characteristic diagram of FIG. 16 so as to indicate the horsepower distributed to the second hydraulic pump side (second distribution reference horsepower). It corresponds to.
[0154]
Since W2 is thus obtained, the horsepower W1 that can be consumed by the first
W1 = W × η−W2
= W × η−P2 × max (Q1, Q2) / 60
It becomes. This W1 is an equal horsepower line portion γ obtained by sliding the equal horsepower line portion α of the PQ characteristic diagram of FIG. 16 so as to indicate the horsepower distributed to the first hydraulic pump side (first distribution reference horsepower). It corresponds to. Thereby, the reference discharge pressure P10t of the first
P10t = (W1 / Q1) × 60 [MPa]
Can be obtained. Incidentally, the discharge pressure P20t of the second
[0155]
After step 130 as described above, the routine proceeds to step 140, where the feeder stopping pressure P11t and the feeder operation resuming pressure P12t corresponding to the reference discharge pressure P10t are set (see FIG. 16). The setting method of P11t and P12t is the same as the setting method of P11 and P12 of the first embodiment.
[0156]
In
[0157]
In the above, the discharge pressure detection pipes 100a to 100c and the pressure sensor 105 constitute first discharge pressure detection means for detecting the discharge pressure of the first hydraulic pump, and the discharge pressure detection pipes 101a to 101c and the
[0158]
Further, the
[0159]
Further, among the control functions of the
[0160]
The embodiment configured as described above has the following effects.
[0161]
In general, in a self-propelled crusher, during the crushing operation, the load pressure of the crushing hydraulic motor 9 is larger than the load pressure of the feeder
[0162]
Therefore, in the second embodiment, the first and
[0163]
In the two embodiments described above, pump control of the first and second
[0164]
In the above two embodiments, the feeder stopping pressure P11 or P11t and the feeder operation restarting pressure P12 or P12t are separately provided to set a so-called control hysteresis. Although hunting that repeats the operation resumption within a short time is not caused, this is not necessarily limited thereto. That is, when there is little possibility of instability in control or when there are few problems even if it occurs, it may be possible to set the pressure for stopping the feeder and the pressure for restarting the feeder operation to the same value. At this time, by setting the predetermined continuation time used as the determination criterion in
[0165]
Furthermore, in the above two embodiments, the maximum load pressure of the
Furthermore, in the above, load sensing control is performed by using the unload
In addition, as long as the basic effects of the present invention described above are obtained, the above-described reliable distribution function by load sensing or pressure compensation is not necessarily required, and the operating point of the first
[0166]
Further, in the two embodiments, of the left and right traveling
[0167]
In the above two embodiments, the self-propelled
[0168]
Further, in the above two embodiments, the
[0169]
Moreover, in the above-mentioned two embodiments, the case where it is applied to the self-propelled
[0170]
【The invention's effect】
According to the present invention, when the load of the crushing hydraulic motor increases, the operating point slides on the equal horsepower line portion of the PQ characteristic line to the high pressure side and the rotation speed of the crushing hydraulic motor decreases. Unlike the prior art that performs control to correct this, the operating point is returned to the low pressure side when the operating point reaches at least the equi-horsepower line portion of the PQ characteristic line. Reduction can be prevented in advance. Therefore, the crushing hydraulic motor can be rotated sufficiently stably at a constant speed according to the set value of the flow rate setting means. Thereby, since the particle size of the crushed product can be adjusted to a size corresponding to the constant speed, the quality of the crushed product can be sufficiently improved, and the productivity can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing the overall structure of a self-propelled crusher to which a first embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 of the present inventionFirstIt is a top view showing the whole structure of a self-propelled crusher to which an embodiment is applied.
FIG. 3 is a front view seen from the direction A in FIG. 1;
4 is a rear view seen from the direction B in FIG. 1. FIG..
[FIG. 5 is a hydraulic circuit diagram showing a first embodiment of a hydraulic drive device for a self-propelled crusher according to the present invention.
FIG. 6 is a hydraulic circuit diagram showing a first embodiment of a hydraulic drive device for a self-propelled crusher according to the present invention.
FIG. 7 is a hydraulic circuit diagram showing a first embodiment of a hydraulic drive device for a self-propelled crusher according to the present invention.
8 is a view showing an example of the relationship between the passage flow rate of the piston of the pump control valve shown in FIG. 6 and the control pressure.
FIG. 9 is a diagram showing an example of control characteristics of discharge flow rates of the first and second hydraulic pumps with respect to a control pressure executed by the operation of the first servo valve shown in FIG. 7;
10 is a diagram showing an example of PQ characteristic lines of the first and second hydraulic pumps representing horsepower control realized by the second servo valve shown in FIG. 7; FIG.
FIG. 11 is a control flow showing the control content of the controller shown in FIG. 7;
12 is a schematic diagram for explaining the relationship between the rotational speed of the crushing hydraulic motor and the particle size of the crushed material in the jaw crusher shown in FIG. 1; FIG.
FIG. 13 is an explanatory view for explaining the behavior when the load of the crushing hydraulic motor is increased in the first embodiment of the hydraulic drive device of the present invention;
FIG. 14 is an explanatory diagram for explaining the behavior when the load of a crushing hydraulic motor is increased in a conventional hydraulic drive device;
FIG. 15 is a hydraulic circuit diagram showing a main structure of a hydraulic drive device for a self-propelled crusher according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a diagram showing an example of first and second hydraulic pump PQ characteristic lines showing full horsepower control realized by the second servo valve shown in FIG. 15;
FIG. 17 is a control flow showing the control content of the controller shown in FIG. 15;
[Explanation of symbols]
1 Self-propelled crusher
2 Hoppers
3 Jaw crusher
4 Feeder
6 Conveyor
7 Magnetic separator
8a Endless track crawler (traveling means)
9 Hydraulic motor for crushing
10 Hydraulic motor for feeder
11 Hydraulic motor for conveyor
13 Hydraulic motor for magnetic separator
16 Left running hydraulic motor
17 Hydraulic motor for right travel
19 First hydraulic pump
20 Second hydraulic pump
21 engine (motor)
26 Control valve for crushing (control valve means for crushing)
27 Control valve for left travel (control valve means for left travel)
28 Control valve for right travel (control valve means for right travel)
29 Control valve for feeder (control valve means for feeder)
30 Conveyor control valve (Conveyor control valve means)
31 Control valve for magnetic separator (control valve means for magnetic separator)
34 Regulator device
35 Regulator device
36 Operation panel
36c Crusher speed setting dial (rotation speed setting means, flow rate setting means)
45 controller
95 1st servo valve (pump flow rate control means)
97 Second servo valve (first pump horsepower limiting control means)
98 Second servo valve (second pump horsepower limiting control means)
100 Discharge pressure detection pipeline (first discharge pressure detection means)
100a-c Discharge pressure detection pipeline (first discharge pressure detection means)
101a-c Discharge pressure detection pipeline (second discharge pressure detection means)
104 Solenoid proportional valve (pump flow rate control means)
105 Pressure sensor (first discharge pressure detecting means)
107 Pressure sensor (second discharge pressure detecting means)
Claims (6)
前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、
前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、
前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段とを有し、
前記フィーダ制御手段は、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させるものであり、
前記フィーダ制御手段は、前記流量設定手段の設定値と前記基準馬力とに対応する前記第1油圧ポンプの基準吐出圧を算出する基準吐出圧算出手段と、前記基準吐出圧と前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧とに応じて、前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させる信号を出力する信号出力手段とを備えることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。 A first and a first driven by a motor are provided in a self-propelled crusher having a crushing device that crushes crushing raw material charged from a hopper and a feeder that conveys the crushing raw material charged into the hopper to the crushing device. A second hydraulic pump, a crushing hydraulic motor and a feeder hydraulic motor that respectively drive the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, and the first and second hydraulic pumps Crushing control valve means and feeder control valve means for respectively controlling the flow of pressure oil supplied to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, and the first and second hydraulic pumps Among them, at least the first hydraulic pump is a variable displacement hydraulic pump in a hydraulic drive device for a self-propelled crusher,
Flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump;
First discharge pressure detecting means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump;
Pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump according to the set target discharge flow rate;
In accordance with the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled so as to limit the input horsepower of the first hydraulic pump to a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. First pump horsepower limit control means for
Feeder control means for controlling the feeder control valve means so that the output horsepower of the first hydraulic pump does not exceed the reference horsepower based on the detected discharge pressure of the first hydraulic pump;
The feeder control means switches the feeder control valve means to a neutral position or reduces the opening so that the output horsepower of the first hydraulic pump does not exceed the reference horsepower.
The feeder control means includes a reference discharge pressure calculating means for calculating a reference discharge pressure of the first hydraulic pump corresponding to a set value of the flow rate setting means and the reference horsepower, the reference discharge pressure and the detected first pressure. 1. A self-propelled crusher comprising: signal output means for outputting a signal for switching the feeder control valve means to a neutral position or reducing the opening according to the discharge pressure of a hydraulic pump. Hydraulic drive device.
前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、
前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、
前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段とを有し、
前記流量設定手段は、前記破砕用油圧モータの回転速度を設定する回転速度設定手段を備えていることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。 A first and a first driven by a motor are provided in a self-propelled crusher having a crushing device that crushes crushing raw material charged from a hopper and a feeder that conveys the crushing raw material charged into the hopper to the crushing device. A second hydraulic pump, a crushing hydraulic motor and a feeder hydraulic motor that respectively drive the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, and the first and second hydraulic pumps Crushing control valve means and feeder control valve means for respectively controlling the flow of pressure oil supplied to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, and the first and second hydraulic pumps Among them, at least the first hydraulic pump is a variable displacement hydraulic pump in a hydraulic drive device for a self-propelled crusher,
Flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump;
First discharge pressure detecting means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump;
Pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump according to the set target discharge flow rate;
In accordance with the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled so as to limit the input horsepower of the first hydraulic pump to a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. First pump horsepower limit control means for
Feeder control means for controlling the feeder control valve means so that the output horsepower of the first hydraulic pump does not exceed the reference horsepower based on the detected discharge pressure of the first hydraulic pump;
The hydraulic drive device for a self-propelled crusher, wherein the flow rate setting means includes a rotation speed setting means for setting a rotation speed of the crushing hydraulic motor.
前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、
前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、
前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段とを有し、
前記第1ポンプ馬力制限制御手段は、前記基準馬力として前記原動機の有効出力馬力の略1/2を用い、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の有効出力馬力の略1/2以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御することを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。 A first and a first driven by a motor are provided in a self-propelled crusher having a crushing device that crushes crushing raw material charged from a hopper and a feeder that conveys the crushing raw material charged into the hopper to the crushing device. A second hydraulic pump, a crushing hydraulic motor and a feeder hydraulic motor that respectively drive the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, and the first and second hydraulic pumps Crushing control valve means and feeder control valve means for respectively controlling the flow of pressure oil supplied to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, and the first and second hydraulic pumps Among them, at least the first hydraulic pump is a variable displacement hydraulic pump in a hydraulic drive device for a self-propelled crusher,
Flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump;
First discharge pressure detecting means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump;
Pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump according to the set target discharge flow rate;
In accordance with the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled so as to limit the input horsepower of the first hydraulic pump to a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. First pump horsepower limit control means for
Feeder control means for controlling the feeder control valve means so that the output horsepower of the first hydraulic pump does not exceed the reference horsepower based on the detected discharge pressure of the first hydraulic pump;
The first pump horsepower restriction control means uses approximately ½ of the effective output horsepower of the prime mover as the reference horsepower, and reduces the input horsepower of the first hydraulic pump to approximately ½ or less of the effective output horsepower of the prime mover. A hydraulic drive device for a self-propelled crusher, wherein the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled to be limited.
前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、
前記第1油圧ポンプの吐出圧を検出する第1吐出圧検出手段と、
前記設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に応じて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記原動機の出力馬力に関連する基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御する第1ポンプ馬力制限制御手段と、
前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧に基づき、前記第1油圧ポンプの出力馬力が前記基準馬力を超えないように、前記フィーダ用制御弁手段を制御するフィーダ制御手段と、
前記第2油圧ポンプの吐出圧を検出する第2吐出圧検出手段とを有し、
前記第1ポンプ馬力制限制御手段は、前記基準馬力として、前記原動機の出力馬力を前記検出された第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じた比率で第1油圧ポンプ側に分配した第1分配基準馬力を用いて、前記第1油圧ポンプの入力馬力を前記第1分配基準馬力以下に制限するように前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御することを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。 A first and a first driven by a motor are provided in a self-propelled crusher having a crushing device that crushes crushing raw material charged from a hopper and a feeder that conveys the crushing raw material charged into the hopper to the crushing device. A second hydraulic pump, a crushing hydraulic motor and a feeder hydraulic motor that respectively drive the crushing device and the feeder by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, and the first and second hydraulic pumps Crushing control valve means and feeder control valve means for respectively controlling the flow of pressure oil supplied to the crushing hydraulic motor and the feeder hydraulic motor, and the first and second hydraulic pumps Among them, at least the first hydraulic pump is a variable displacement hydraulic pump in a hydraulic drive device for a self-propelled crusher,
Flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump;
First discharge pressure detecting means for detecting a discharge pressure of the first hydraulic pump;
Pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump according to the set target discharge flow rate;
In accordance with the detected discharge pressure of the first hydraulic pump, the discharge flow rate of the first hydraulic pump is controlled so as to limit the input horsepower of the first hydraulic pump to a reference horsepower related to the output horsepower of the prime mover. First pump horsepower limit control means for
Feeder control means for controlling the feeder control valve means based on the detected discharge pressure of the first hydraulic pump so that the output horsepower of the first hydraulic pump does not exceed the reference horsepower;
And a second discharge pressure detection means for detecting a delivery pressure of said second hydraulic pump,
Before Symbol first pump horsepower limiting control means, first as the reference horsepower, was dispensed output horsepower of the prime mover to the first hydraulic pump side ratio corresponding to the discharge pressure of the first and second hydraulic pumps which is the detected A self-propelled crusher that controls the discharge flow rate of the first hydraulic pump so as to limit the input horsepower of the first hydraulic pump to the first distribution reference horsepower or less by using one distribution reference horsepower. Hydraulic drive device.
前記第1油圧ポンプの目標吐出流量を設定する流量設定手段と、
この設定された目標吐出流量に応じて前記第1油圧ポンプの吐出流量を制御するポンプ流量制御手段と、
前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧をそれぞれ検出する第1及び第2吐出圧検出手段と、
前記原動機の出力馬力を前記検出された第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に応じた比率で第1及び第2油圧ポンプ側にそれぞれ分配した第1及び第2分配基準馬力を用いて、前記第1及び第2油圧ポンプの入力馬力を前記第1及び第2分配基準馬力以下にそれぞれ制限するように、前記第1及び第2油圧ポンプの吐出流量をそれぞれ制御する第1及び第2ポンプ馬力制限制御手段と、
前記設定された目標吐出流量と前記第1分配基準馬力とに対応する前記第1油圧ポンプの基準吐出圧を算出する基準吐出圧算出手段と、
前記基準吐出圧と前記検出された第1油圧ポンプの吐出圧との差が、第1所定値以下になると前記フィーダ用制御弁手段を中立位置に切り換えるか又は開度を減少させ、第2所定値以上に戻ると前記フィーダ用制御弁手段の開度を設定値に戻す信号を出力する信号出力手段とを備えていることを特徴とする自走式破砕機の油圧駆動装置。A crushing device for crushing crushing raw material input from the hopper, a feeder for conveying the crushing raw material input to the hopper to the crushing device, a conveyor for carrying out the crushed material crushed by the crushing device, and on this conveyor Variable capacity type first and second motors provided in a self-propelled crusher having a magnetic separator for magnetically attracting and removing magnetic substances contained in the crushed material being transported and driven by a prime mover Two hydraulic pumps, a crushing hydraulic motor for driving the crushing device, the feeder, the conveyor, the magnetic separator, and the traveling means by pressure oil discharged from the first and second hydraulic pumps, and a feeder hydraulic pressure, respectively. A motor, a conveyor hydraulic motor, a magnetic separator hydraulic motor, a left / right traveling hydraulic motor, the crushing hydraulic motor from the first and second hydraulic pumps, and the feed Crushing control valve means for controlling the flow of pressure oil supplied to the hydraulic motor for the conveyor, the hydraulic motor for the conveyor, the hydraulic motor for the magnetic separator, and the hydraulic motor for the left and right running, respectively. In a hydraulic drive device for a self-propelled crusher having a control valve means for a conveyor, a control valve means for a magnetic separator, and a control valve means for left and right traveling,
Flow rate setting means for setting a target discharge flow rate of the first hydraulic pump;
Pump flow rate control means for controlling the discharge flow rate of the first hydraulic pump according to the set target discharge flow rate,
First and second discharge pressure detecting means for detecting discharge pressures of the first and second hydraulic pumps, respectively;
Using the first and second distribution reference horsepower distributed to the first and second hydraulic pumps respectively at a ratio according to the detected discharge pressure of the first and second hydraulic pumps, the output horsepower of the prime mover, First and second pump horsepowers for controlling the discharge flow rates of the first and second hydraulic pumps, respectively, so as to limit the input horsepowers of the first and second hydraulic pumps to the first and second distribution reference horsepowers, respectively. Restriction control means;
Reference discharge pressure calculating means for calculating a reference discharge pressure of the first hydraulic pump corresponding to the set target discharge flow rate and the first distribution reference horsepower;
When the difference between the reference discharge pressure and the detected discharge pressure of the first hydraulic pump is equal to or less than a first predetermined value, the feeder control valve means is switched to a neutral position or the opening degree is decreased and a second predetermined pressure is decreased. A hydraulic drive device for a self-propelled crusher, comprising signal output means for outputting a signal for returning the opening degree of the feeder control valve means to a set value when the value returns to a value or more.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21086499A JP3784210B2 (en) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | Hydraulic drive device for self-propelled crusher |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21086499A JP3784210B2 (en) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | Hydraulic drive device for self-propelled crusher |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001029834A JP2001029834A (en) | 2001-02-06 |
JP3784210B2 true JP3784210B2 (en) | 2006-06-07 |
Family
ID=16596376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21086499A Expired - Fee Related JP3784210B2 (en) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | Hydraulic drive device for self-propelled crusher |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3784210B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4745555B2 (en) * | 2001-08-10 | 2011-08-10 | 株式会社小松製作所 | Impact crusher |
DE112004002012T5 (en) * | 2003-10-29 | 2006-09-21 | Komatsu Ltd. | comminution device |
CN106762988B (en) * | 2017-01-23 | 2019-08-06 | 柳工美卓建筑设备(常州)有限公司 | A kind of hydraulic control system for mobile screening plant |
CN118634976A (en) * | 2024-08-15 | 2024-09-13 | 中慧农牧股份有限公司 | Intelligent control system of feed grinder |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP21086499A patent/JP3784210B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001029834A (en) | 2001-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7318463B2 (en) | Self-propelling crusher | |
CN101563508B (en) | Hydraulic drive device for hydraulic excavator | |
KR20170068471A (en) | Shovel | |
JP2006349093A (en) | Hybrid system of working machine | |
JP2000136739A (en) | Engine control device for crushing machine | |
JP3784210B2 (en) | Hydraulic drive device for self-propelled crusher | |
JPH11226446A (en) | Feeder controller for crusher | |
JP4262864B2 (en) | Hydraulic drive unit for self-propelled recycling machine | |
JP4014782B2 (en) | Hydraulic drive unit for self-propelled recycled product production machine | |
JP2001041202A (en) | Hydraulic driving device for mobile crusher | |
JP4199906B2 (en) | Self-propelled wood crusher | |
JP2004261758A (en) | Prime mover controller for self-propelled crusher | |
CN105089094B (en) | Work machine | |
JP3657765B2 (en) | Hydraulic drive device for self-propelled crusher | |
JP3631044B2 (en) | Hydraulic drive device for self-propelled crusher | |
JP3840381B2 (en) | Hydraulic drive device for self-propelled crusher and operation panel for self-propelled crusher | |
JPH11253831A (en) | Feeder controlling device for crusher | |
JP2002239409A (en) | Hydraulic driving device for self-traveling recycled product production machine | |
JP2010069388A (en) | Crusher | |
JP4566446B2 (en) | Hydraulic drive device for self-propelled crusher and self-propelled crusher | |
JP2004188251A (en) | Self-traveling type crusher | |
JP2002001157A (en) | Vibration suppressing method for self-propelled crushing machine and self-propelled crushing machine | |
JP4338878B2 (en) | Self-propelled wood crusher | |
JP2001327891A (en) | Mobile wood crusher | |
JPH11156226A (en) | Driver for self-traveling crusher |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3784210 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |