JP3783517B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置に関し、特に、除霜対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空気調和装置には、特開平7−120120号公報に開示されているように、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器が接続された冷媒回路を備え、この冷媒回路で冷媒を循環させて冷房サイクル及び暖房サイクルを行うものがある。
【0003】
上記空気調和装置において、暖房運転時には、室外熱交換器に着霜するので、除霜運転を行うようにしている。この除霜運転の判定は、積算暖房能力に基づいて除霜を行うか否かを決定する一方、予め設定された突入時間が経過すると、除霜を行うようにしている。
【0004】
つまり、上記積算暖房能力に基づく判別では着霜が多くなる場合もありうるので、少なくとも運転時間が継続して突入時間が経過すると、除霜を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した空気調和装置においては、積算暖房能力の他に、突入時間によって除霜運転を行うようにしているが、この突入時間が固定されていた。
【0006】
この固定時間内において、室内温度が設定温度に達し、暖房運転を休止し、いわゆるサーモオフする。このサーモオフが繰り返されると、硬い氷ができることになり、除霜運転では完全に融かすことができず、融け残りが生ずる。この結果、暖房能力が低下するという問題があった。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、サーモオフしても除霜運転により融け残りが生じないようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
具体的に、図1に示すように、第1の発明は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成する冷媒回路(20)を備え、少なくとも暖房運転を行う空気調和装置を前提としている。そして、暖房運転が継続し、除霜運転の開始のために予め設定された突入時間が経過すると、除霜運転を行う一方、該突入時間内で暖房運転のサーモオフになると当該突入時間を短縮する。
【0009】
また、第2の発明は、冷媒が圧縮機(30)と凝縮器(37)と膨張機構(36)と蒸発器(34)の順に循環する冷媒回路(20)を備え、少なくとも暖房運転を行う空気調和装置を対象としている。そして、暖房運転の継続時間を計数し、該継続時間が除霜運転の開始のために予め設定された突入時間を経過したか否かを判定する判定手段(62)を備えている。更に、該判定手段(62)が突入時間の経過を判定すると、除霜運転を行う除霜手段(63)を備えている。加えて、上記判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになると当該突入時間のみを短縮するように上記判定手段(62)を補正する補正手段(64)を備えている。
を備えていることを特徴とする空気調和装置。
【0010】
また、第3の発明は、上記第2の発明において、補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになる回数が多くなるに従って当該突入時間を順に短縮するように構成されたものである。
【0011】
すなわち、本発明では、判定手段(62)が暖房運転の継続時間を計数し、該継続時間が除霜運転の開始のために予め設定された突入時間を経過したか否かを判定する。そして、除霜手段(63)は、判定手段(62)が突入時間の経過を判定すると、除霜運転を行う。
【0012】
一方、補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになると当該突入時間のみを短縮するように上記判定手段(62)を補正し、該判定手段(62)が補正した突入時間を設定する。特に、第3の発明における補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになる回数が多くなるに従って当該突入時間を順に短縮して補正した突入時間を判定手段(62)に設定させる。
【0013】
つまり、暖房運転中において、室内空気の温度が設定温度になると、圧縮機(30)の駆動を停止して暖房運転を休止した休止状態となり、いわゆるサーモオフ状態となる。その後、上記室内空気の温度が低下すると、圧縮機(30)を駆動し、休止した暖房運転を再開し、いわゆるサーモオン状態となる。
【0014】
上記サーモオン状態において、室外熱交換器である蒸発器(34)は冷媒によって冷却されている。しかし、サーモオフ状態になると、上記蒸発器(34)は冷却が停止してやや温められ、該蒸発器(34)の伝熱管に付着した氷のうち、伝熱管表面の氷が融けることになる。その後に、サーモオン状態になると、再び蒸発器(34)は冷却され、上記氷より融けた水が再び氷となる。
【0015】
この融解と氷化とを繰り返すと、硬い氷になり、この結果、除霜運転後に融け残りが生ずることになる。
【0016】
そこで、本発明は、補正手段(64)により突入時間を補正するようにしている。具体的に、例えば、上記突入時間内に1回のサーモオフが行われると、上記突入時間を10分だけ短縮し、2時間50分の補正突入時間を設定する。そして、この補正突入時間が経過すると、デフロスト運転を行う。
【0017】
また、上記突入時間内に2回のサーモオフが行われると、上記突入時間を20分だけ短縮し、2時間40分の補正突入時間を設定する。そして、この補正突入時間が経過すると、デフロスト運転を行う。
【0018】
また、上記突入時間内にサーモオフが行われない場合、上記突入時間を補正することなく、3時間の突入時間を設定する。そして、この突入時間が経過すると、デフロスト運転を行う。
【0019】
【発明の効果】
したがって、本発明によれば、除霜運転の開始のために予め設定された突入時間をサーモオフに基づいて補正するようにしたために、除霜運転によって融け難い氷が生ずる前に、除霜運転を行うので、融け残りを確実に防止することができる。この結果、暖房能力の低下を確実に防止することができ、快適性の向上を図ることができる。
【0020】
また、第3の発明によれば、サーモオフの回数に比例して突入時間を短縮するようにしたために、融け難い氷が生ずる前に、除霜運転を確実に行うので、融け残りをより確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、上記空気調和装置(10)は、冷媒回路(20)及びコントローラ(60)を備えている。この冷媒回路(20)は、室外回路(21)と室内回路(22)と液側連絡管(23)とガス側連絡管(24)とにより構成されている。室外回路(21)は、室外機(11)に設けられている。この室外機(11)には、室外ファン(12)が設けられている。一方、室内回路(22)は、室内機(13)に設けられている。この室内機(13)には、室内ファン(14)が設けられている。
【0023】
上記室外回路(21)には、圧縮機(30)と四路切換弁(33)と室外熱交換器(34)とレシーバ(35)と膨張機構である電動膨張弁(36)とが設けられている。また、室外回路(21)には、ブリッジ回路(40)、液側閉鎖弁(25)、及びガス側閉鎖弁(26)が設けられている。更に、室外回路(21)には、ガス導入回路(50)、及び均圧回路(52)が接続されている。
【0024】
上記室外回路(21)において、圧縮機(30)の吐出ポート(32)は、四路切換弁(33)の第1のポートに接続されている。この圧縮機(30)の吐出ポート(32)と四路切換弁(33)を接続する配管には、高圧圧力スイッチ(71)が設けられている。四路切換弁(33)の第2のポートは、室外熱交換器(34)の一端に接続されている。室外熱交換器(34)の他端は、ブリッジ回路(40)に接続されている。また、このブリッジ回路(40)には、レシーバ(35)と、電動膨張弁(36)と、液側閉鎖弁(25)とが接続されている。圧縮機(30)の吸入ポート(31)は、四路切換弁(33)の第3のポートに接続されている。四路切換弁(33)の第4のポートは、ガス側閉鎖弁(26)に接続されている。
【0025】
上記ブリッジ回路(40)は、第1管路(41)、第2管路(42)、第3管路(43)、及び第4管路(44)をブリッジ状に接続して構成されている。つまり、第1管路(41)の出口端が第2管路(42)の出口端に接続され、第2管路(42)の入口端が第3管路(43)の出口端に接続され、第3管路(43)の入口端が第4管路(44)の入口端に接続され、第4管路(44)の出口端が第1管路(41)の入口端に接続されている。
【0026】
上記第1管路(41)〜第4管路(44)には、それぞれ入口端から出口端に向かう冷媒の流通のみを許容する逆止弁(CV-1,CV-2、CV-3,CV-4)が設けられている。
【0027】
上記室外熱交換器(34)の他端は、ブリッジ回路(40)における第1管路(41)の入口端及び第4管路(44)の出口端に接続されている。ブリッジ回路(40)における第1管路(41)の出口端及び第2管路(42)の出口端は、円筒容器状に形成されたレシーバ(35)の上端部に接続されている。レシーバ(35)の下端部は、電動膨張弁(36)を介して、ブリッジ回路(40)における第3管路(43)の入口端及び第4管路(44)の入口端に接続されている。ブリッジ回路(40)における第2管路(42)の入口端及び第3管路(43)の出口端は、液側閉鎖弁(25)に接続されている。
【0028】
上記室内回路(22)には、室内熱交換器(37)が設けられている。室内回路(22)の一端は、液側連絡管(23)を介して液側閉鎖弁(25)に接続されている。室内回路(22)の他端は、ガス側連絡管(24)を介してガス側閉鎖弁(26)に接続されている。つまり、液側連絡管(23)及びガス側連絡管(24)は、室外機(11)から室内機(13)に亘って設けられている。また、上記空気調和装置(10)の設置後において、液側閉鎖弁(25)及びガス側閉鎖弁(26)は、常に開放状態である。
【0029】
上記ガス導入回路(50)の一端は、レシーバ(35)に接続され、他端は、圧縮機(30)の吸入側に接続されている。具体的に、ガス導入回路(50)の一端は、レシーバ(35)の上端部に接続されている。これは、レシーバ(35)内のガス冷媒をガス導入回路(50)に取り込むためである。一方、ガス導入回路(50)の他端は、圧縮機(30)の吸入ポート(31)と四路切換弁(33)との間に接続されている。このガス導入回路(50)は、レシーバ(35)のガス冷媒を圧縮機(30)の吸入ポート(31)へ送り込むためのものである。
【0030】
また、ガス導入回路(50)の途中には、電磁弁(51)が設けられている。この電磁弁(51)を開閉すると、ガス導入回路(50)におけるガス冷媒の流れが断続される。つまり、この電磁弁(51)は、開閉機構を構成している。
【0031】
上記均圧回路(52)の一端は、ガス導入回路(50)における電磁弁(51)とレシーバ(35)との間に接続され、他端は、室外回路(21)における圧縮機(30)の吐出ポート(32)と四路切換弁(33)との間に接続されている。また、均圧回路(52)には、一端から他端に向かう冷媒の流通のみを許容する均圧用逆止弁(53)が設けられている。この均圧回路(52)は、空気調和装置(10)の停止中に外気温が異常に上昇してレシーバ(35)の圧力が高くなりすぎた場合に、ガス冷媒を逃がしてレシーバ(35)が破裂するのを防止するためのものである。従って、空気調和装置(10)の運転中において、均圧回路(52)を冷媒が流れることはない。
【0032】
上記圧縮機(30)は、密閉型で高圧ドーム型に構成されている。具体的に、この圧縮機(30)は、スクロール型の圧縮機構と、該圧縮機構を駆動する電動機とを、円筒状のハウジングに収納して構成されている。吸入ポート(31)から吸い込まれた冷媒は、圧縮機構へ直接導入される。圧縮機構で圧縮された冷媒は、一旦ハウジング内に吐出された後に吐出ポート(32)から送り出される。尚、圧縮機構及び電動機は、図示を省略する。
【0033】
上記圧縮機(30)の電動機には、図外のインバータを通じて電力が供給される。このインバータの出力周波数を変更すると、電動機の回転数が変化して圧縮機容量が変化する。つまり、上記圧縮機(30)は、その容量が可変に構成されている。
【0034】
上記室外熱交換器(34)は、熱源側熱交換器を構成している。室外熱交換器(34)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器により構成されている。この室外熱交換器(34)には、室外ファン(12)によって室外空気が供給される。そして、室外熱交換器(34)は、冷媒回路(20)の冷媒と室外空気とを熱交換させる。
【0035】
上記室内熱交換器(37)は、利用側熱交換器を構成している。室内熱交換器(37)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器により構成されている。この室内熱交換器(37)には、室内ファン(14)によって室内空気が供給される。そして、室内熱交換器(37)は、冷媒回路(20)の冷媒と室内空気とを熱交換させる。
【0036】
上記四路切換弁(33)は、第1のポートと第2のポートが連通し且つ第3のポートと第4のポートが連通する状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが連通し且つ第2のポートと第3のポートが連通する状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。この四路切換弁(33)の切換動作によって、冷媒回路(20)における冷媒の循環方向が反転する。
【0037】
上記空気調和装置(10)には、各種の温度センサが設けられている。各温度センサの検出温度は、上記コントローラ(60)に入力されて、空気調和装置(10)の運転制御に用いられる。具体的に、室外機(11)には、室外空気の温度を検出するための外気温センサ(72)が設けられている。室外熱交換器(34)には、その伝熱管温度を検出するための室外熱交換器温度センサ(73)が設けられている。圧縮機(30)の吐出ポート(32)に接続する配管には、圧縮機(30)の吐出冷媒温度を検出するための吐出管温度センサ(74)が設けられている。室内機(13)には、室内空気の温度を検出するための内気温センサ(75)が設けられている。室内熱交換器(37)には、その伝熱管温度を検出するための室内熱交換器温度センサ(76)が設けられている。
【0038】
尚、上記冷媒回路(20)は、いわゆるアキュームレス回路に構成されている。つまり、一般的な冷媒回路(20)では圧縮機(30)の吸入側にアキュームレータ(気液分離器)が設けられているが、本実施形態に係る冷媒回路(20)では、このアキュームレータを省略して構成の簡素化を図っている。
【0039】
上記コントローラ(60)は、運転制御手段と、除霜運転のための判定手段(62)、除霜手段(63)及び補正手段(64)とを備えている。該運転制御手段は、各温度センサ(72〜76)の検出温度に基づき、電動膨張弁(36)の開度を調節すると共に、圧縮機(30)における電動機の回転数を変更して圧縮機容量を調節するように構成されている。尚、電動膨張弁(36)の開度は、主に吐出管温度センサ(74)の検出温度に基づいて調節される。
【0040】
上記判定手段(62)は、暖房運転の継続時間を計数し、該継続時間が除霜運転の開始のために予め設定された突入時間を経過したか否かを判定するように構成されている。
【0041】
上記除霜手段(63)は、除霜運転を行うか否かをいわゆるタイマ制御しており、判定手段(62)が突入時間の経過を判定すると、除霜運転を行うように構成されている。
【0042】
上記補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになると当該突入時間のみを短縮するように上記判定手段(62)を補正する。特に、上記補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになる回数が多くなるに従って当該突入時間を順に短縮するように構成されている。
【0043】
尚、上記除霜手段(63)は、タイマ制御の他、いわゆる積分暖房能力制御をも行うように構成されている。つまり、除霜手段(63)は、デフロスト運転の終了後の暖房運転開始からの積分暖房能力を記憶し、デフロスト運転後の暖房運転時間と予め設定した予想デフロスト運転時間との加算時間で積分暖房能力を除算して平均暖房能力を算出し、該平均暖房能力が前回の平均暖房能力より小さくなると、デフロスト運転を実行するように構成されている。
【0044】
−運転動作−
次に、上述した空気調和装置(10)の運転動作について説明する。
【0045】
この空気調和装置(10)は、冷凍サイクル運転による冷房動作と、ヒートポンプ運転による暖房動作とを切り換えて行う。また、暖房動作時には、室外熱交換器(34)の除霜(デフロスト)を行うために、除霜運転を適宜行う。
【0046】
〈冷房動作〉
冷房動作時には、四路切換弁(33)が図1に実線で示す状態に切り換えられると共に、電動膨張弁(36)が所定開度に調節され、電磁弁(51)が閉鎖されている。また、室外ファン(12)及び室内ファン(14)が運転される。この状態で冷媒回路(20)において冷媒が循環し、室外熱交換器(34)を凝縮器とし且つ室内熱交換器(37)を蒸発器として冷凍サイクル運転が行われる。
【0047】
具体的に、圧縮機(30)の吐出ポート(32)から吐出された冷媒は、四路切換弁(33)を通って室外熱交換器(34)へ送られる。室外熱交換器(34)では、冷媒が室外空気に対して放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1管路(41)を通ってレシーバ(35)に流入する。レシーバ(35)から流出した冷媒は、電動膨張弁(36)で減圧され、その後にブリッジ回路(40)の第3管路(43)から液側連絡管(23)を通って室内熱交換器(37)へ送られる。
【0048】
上記室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。つまり、室内熱交換器(37)では、室内機(13)に取り込まれた室内空気が冷媒に対して放熱する。この放熱によって室内空気の温度が低下し、低温の調和空気が生成する。生成した調和空気は、室内機(13)から室内へ供給されて冷房に利用される。
【0049】
上記室内熱交換器(37)で蒸発した冷媒は、ガス側連絡管(24)及び四路切換弁(33)を流れ、吸入ポート(31)から圧縮機(30)に吸入される。圧縮機(30)は、吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐出する。冷媒回路(20)では、以上のように冷媒が循環して冷凍サイクル運転が行われる。
【0050】
この冷房動作時においては、上記コントローラ(60)が、運転状態に応じて電動膨張弁(36)及び圧縮機(30)に対する制御を行う。つまり、上記コントローラ(60)は、各温度センサ(72〜76)の検出温度に基づき、電動膨張弁(36)の開度を調節すると共に、圧縮機(30)における電動機の回転数を変更して圧縮機容量を調節する。尚、電動膨張弁(36)の開度は、主に吐出管温度センサ(74)の検出温度に基づいて調節される。
【0051】
〈暖房動作〉
暖房動作時には、四路切換弁(33)が図1に破線で示す状態に切り換えられると共に、電動膨張弁(36)が所定開度に調節され、電磁弁(51)が閉鎖されている。また、室外ファン(12)及び室内ファン(14)が運転される。この状態で冷媒回路(20)において冷媒が循環し、室内熱交換器(37)を凝縮器とし且つ室外熱交換器(34)を蒸発器としてヒートポンプ運転が行われる。尚、上記コントローラ(60)が電動膨張弁(36)及び圧縮機(30)に対する制御を行うのは、冷房動作時と同様である。
【0052】
具体的に、上記圧縮機(30)の吐出ポート(32)から吐出された冷媒は、四路切換弁(33)からガス側連絡管(24)を通って室内熱交換器(37)へ送られる。室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気に対して放熱して凝縮する。つまり、室内熱交換器(37)では、室内機(13)に取り込まれた室内空気が冷媒によって加熱される。この加熱によって室内空気の温度が上昇し、暖かい調和空気が生成する。生成した調和空気は、室内機(13)から室内へ供給されて暖房に利用される。
【0053】
上記室内熱交換器(37)で凝縮した冷媒は、液側連絡管(23)とブリッジ回路(40)の第2管路(42)とを通ってレシーバ(35)に流入する。レシーバ(35)から流出した冷媒は、電動膨張弁(36)で減圧され、その後にブリッジ回路(40)の第4管路(44)を通って室外熱交換器(34)へ送られる。室外熱交換器(34)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。
【0054】
上記室外熱交換器(34)で蒸発した冷媒は、四路切換弁(33)を通って吸入ポート(31)から圧縮機(30)に吸入される。圧縮機(30)は、吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐出する。冷媒回路(20)では、以上のように冷媒が循環してヒートポンプ運転が行われる。
【0055】
〈除霜動作〉
上述のように、暖房動作時においては、除霜運転が行われる。この除霜運転は、室外熱交換器(34)に付着した霜を融かすために行われる。また、上記空気調和装置(10)における除霜運転は、いわゆる逆サイクル方式によって行われる。つまり、除霜運転時において、冷媒回路(20)における冷媒の循環方向は、冷凍サイクル運転時と同様となる。
【0056】
先ず、圧縮機(30)の吐出ポート(32)から吐出された冷媒は、四路切換弁(33)を通って室外熱交換器(34)へ送られる。室外熱交換器(34)では、冷媒が放熱して凝縮する。この冷媒からの放熱によって、室外熱交換器(34)に付着した霜が融かされる。凝縮した冷媒は、ブリッジ回路(40)の第1管路(41)を通ってレシーバ(35)に流入する。レシーバ(35)から流出した冷媒は、電動膨張弁(36)で減圧され、その後にブリッジ回路(40)の第3管路(43)から液側連絡管(23)を通って室内熱交換器(37)へ送られる。
【0057】
上記室内熱交換器(37)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。ただし、除霜運転時において、室内ファン(14)は停止している。これは、室内ファン(14)を運転すると、室内に冷風が吹き出されて快適性を損なうからである。室内熱交換器(37)で蒸発した冷媒は、ガス側連絡管(24)及び四路切換弁(33)を流れ、吸入ポート(31)から圧縮機(30)に吸入される。圧縮機(30)は、吸入した冷媒を圧縮して再び吐出ポート(32)から吐出する。
【0058】
その後、除霜運転からヒートポンプ運転に切り換え、該ヒートポンプ運転を再開する。
【0059】
〈除霜制御〉
この除霜制御においては、上記除霜手段(63)が除霜運転をタイマ制御を行う場合について説明する。
【0060】
先ず、図2に示すように、判定手段(62)が暖房運転の継続時間を計数し、該継続時間が除霜運転の開始のために予め設定された突入時間Aを経過したか否かを判定する。つまり、除霜運転は、原則として、例えば、暖房運転が3時間(突入時間A)継続すると、行われる。
【0061】
そして、上記除霜手段(63)は、判定手段(62)が突入時間Aの経過を判定すると、上述した除霜運転を行う。
【0062】
一方、上記補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間A内で暖房運転のサーモオフFになると当該突入時間Aのみを短縮するように上記判定手段(62)を補正し、該判定手段(62)が補正突入時間Bを設定する。特に、上記補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間A内で暖房運転のサーモオフになる回数が多くなるに従って当該突入時間Aを順に短縮して補正した突入時間Bを判定手段(62)に設定させる。
【0063】
つまり、暖房運転中において、室内空気の温度が設定温度になると、室内ファン(14)を駆動したまま圧縮機(30)の駆動を停止し、暖房運転を休止した休止状態となり、いわゆるサーモオフ状態となる。その後、上記室内空気の温度が低下すると、圧縮機(30)を駆動し、休止した暖房運転を再開し、いわゆるサーモオン状態となる。
【0064】
上記サーモオン状態において、室外熱交換器(34)は冷媒によって冷却されている。しかし、サーモオフ状態になると、室外熱交換器(34)は冷却が停止してやや温められ、該室外熱交換器(34)の伝熱管に付着した氷のうち、伝熱管表面の氷が融けることになる。その後に、サーモオン状態になると、再び室外熱交換器(34)は冷却され、上記氷より融けた水が再び氷となる。
【0065】
この融解と氷化とを繰り返すと、硬い氷になり、この結果、除霜運転後に融け残りが生ずることになる。
【0066】
そこで、本発明は、補正手段(64)により突入時間Aを補正するようにしている。具体的に、図4に示すように、例えば、上記突入時間A内に1回のサーモオフFが行われると、上記突入時間Aを10分だけ短縮し、2時間50分の補正突入時間B1を設定する。そして、この補正突入時間B1が経過すると、デフロスト運転を行う。
【0067】
また、上記突入時間A内に2回のサーモオフFが行われると、上記突入時間Aを20分だけ短縮し、2時間40分の補正突入時間B2を設定する。そして、この補正突入時間B2が経過すると、デフロスト運転を行う。
【0068】
また、上記突入時間A内にサーモオフFが行われない場合、上記突入時間Aを補正することなく、3時間の突入時間A(B3)を設定する。そして、この突入時間Aが経過すると、デフロスト運転を行う。
【0069】
つまり、サーモオフ回数Yに10分を掛けた値を突入時間Aより減算した値を補正突入時間Bに設定する(B=A−Y×10)。
【0070】
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態によれば、除霜運転の開始のために予め設定された突入時間をサーモオフに基づいて補正するようにしたために、除霜運転によって融け難い氷が生ずる前に、除霜運転を行うので、融け残りを確実に防止することができる。この結果、暖房能力の低下を確実に防止することができ、快適性の向上を図ることができる。
【0071】
また、上記サーモオフの回数に比例して突入時間を短縮するようにしたために、融け難い氷が生ずる前に、除霜運転を確実に行うので、融け残りをより確実に防止することができる。
【0072】
【発明の他の実施の形態】
上記実施形態においては、除霜運転の突入時間をサーモオフの回数によって短縮補正するようにしたが、短縮時間をサーモオフの回数に必ずしも比例させる必要はなく、サーモオフの回数を複数に区分し、この区分毎に短縮時間を設定するようにしてもよい。また、サーモオフすると、回数に拘わらず、一定の短縮時間を設定し、突入時間を短縮時間だけ短くするようにしてもよい。
【0073】
また、本発明の空気調和装置は、実施形態の冷媒回路に限られず、暖房専用機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。
【図2】空気調和装置の除霜制御の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置
20 冷媒回路
30 圧縮機
34 室外熱交換器
36 電動膨張弁
37 室内熱交換器
62 判定手段
63 除霜手段
64 補正手段

Claims (3)

  1. 蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成する冷媒回路(20)を備え、少なくとも暖房運転を行う空気調和装置において、
    暖房運転が継続し、除霜運転の開始のために予め設定された突入時間が経過すると、除霜運転を行う一方、該突入時間内で暖房運転のサーモオフになると当該突入時間を短縮することを特徴とする空気調和装置。
  2. 冷媒が圧縮機(30)と凝縮器(37)と膨張機構(36)と蒸発器(34)の順に循環する冷媒回路(20)を備え、少なくとも暖房運転を行う空気調和装置において、
    暖房運転の継続時間を計数し、該継続時間が除霜運転の開始のために予め設定された突入時間を経過したか否かを判定する判定手段(62)と、
    該判定手段(62)が突入時間の経過を判定すると、除霜運転を行う除霜手段(63)と、
    上記判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになると当該突入時間のみを短縮するように上記判定手段(62)を補正する補正手段(64)と
    を備えていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項2において、
    補正手段(64)は、判定手段(62)の突入時間内で暖房運転のサーモオフになる回数が多くなるに従って当該突入時間を順に短縮するように構成されていることを特徴とする空気調和装置。
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