JP3782933B2 - 流体充填システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ボンベをガス充填装置に順次自動的に搬入し、この搬入されたボンベに、回転テーブル形のガス充填装置に備えた充填機によってLPG等のガスを自動的に充填した後、ボンベをガス充填装置から自動的に搬出するように構成した高圧ガス充填システム等の流体充填システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数のボンベにLPG等のガスを順次自動的に充填する高圧ガス充填システムがある。
この高圧ガス充填システムにあっては、プラットホームに持ち込まれた空のボンベは、入荷コンベヤによって、搬入コンベヤに移送されると共に、この搬入コンベヤによってガス充填装置手前の搬入装置へと移送され、この搬入装置によってボンベがガス充填装置へと搬入される。
【0003】
ガス充填装置は、上下方向の軸心回りに回転する回転テーブルと、この回転テーブル上の外周側に円周方向に等間隔で配置された複数台の充填機とを備えており、ボンベは、充填機が回転テーブルの回転方向に移動している状態で、各充填機に1つずつ搬入される。
充填機によってボンベにガスが充填されると、充填機が搬出装置の配置位置にきたときに、該搬出装置によってボンベが搬出され、該ボンベは搬出コンベヤによって搬出口へと移送される。
【0004】
前記搬入装置として、図14及び図15に示すようなものがある(特開平8−285191号公報参照)。
この搬入装置71は、ボンベ72を保持する搬入保持手段73と、ボンベ72を保持したまま搬入保持手段73を回転テーブル74側へと前進させて、該ボンベ72を回転する回転テーブル74上の充填機に搬入する同期搬入手段75と、ボンベ72を充填機に搬入した後に搬入保持手段73を後退させる引戻し手段76とを備えている。
【0005】
搬入保持手段73は、前後進自在な可動体77と、この可動体77に支持された左右一対の保持アーム78とを備えている。
可動体77の左右両側には、スライダ79が固定され、各スライダ79は、前後方向に配置されたガイドロッド80に前後移動自在に支持されており、これによって可動体77が前後進自在とされている。
左右の保持アーム78は、その後部側の基部78aが、前記スライダ79に前後方向の軸心81回りに回動自在に支持されている。
【0006】
また、保持アーム78は基部78a側から前方に向かうにしたがって上方に移行するように延出された後、前方に延出されており、先端側の左右方向内方側にボンベ72に接当する保持部82が設けられている。
また、可動体77には、左右の保持アーム78の基部78aを前後方向の軸心81回りに回動させる開閉装置が設けられており、この開閉装置により左右の保持アーム78の基部78aを前後方向の軸心81回りに回動させることによって、左右の保持部82が互いに近接離反して開閉動作されるように構成されており、左右の保持部82を近接させて、該左右の保持部82によってボンベ72が左右両側から挟持されて保持されるように構成されている。
【0007】
同期搬入手段75は、支持台83に、基部側が縦軸89回りに回動自在に支持されていて水平面内で回動自在な第1,第2の回動アーム84,85と、回転テーブル74側に設けられていて第1の回動アーム84の先端側に設けられた被接当ローラ86に接当可能な接当部材87Aと、第2の回動アーム85の先端側と可動体77とを連結する連結リンク88とを備えている。
第1の回動アーム84は、第2の回動アーム85の基部側に上下揺動自在に取り付けられると共に、エアシリンダ90によって上下揺動可能とされていて、図15において実線で示す、接当部材87Aに接当可能な接当位置と、図15において仮想線で示す、接当部材87Aに接当しない退避位置とに位置変更自在とされている。
【0008】
接当部材87Aは、前記被接当ローラ86に接当可能な接当位置と、被接当ローラ86に接当しない退避位置とに出退自在とされていて、各充填機ごとに設けられている。
引戻し手段76は、エアシリンダからなり、シリンダチューブ76Aは搬入コンベヤのフレーム91に固定され、ピストンロッド76Bの先端側は可動体77に連結されている。
このエアシリンダは単動形とされており、可動体77が前進すると、その負荷によってピストンロッド76Bが引き出され、圧縮エアによってピストンロッド76Bを戻すことにより、可動体77が引き戻されるように構成されている。
【0009】
前記構成のものにあっては、充填機側のボンベ72の搬入準備がととのっていると、接当部材87Aが接当位置に位置され、搬入装置71にボンベ72が移送されてボンベ72が保持部82によって保持されると、被接当ローラ86が接当位置に位置される。
そして、ボンベ72が搬入コンベア上を矢示A方向に移動して、搬入装置71に移送されてくると、左右の保持アーム78は、その先端の保持部82が広げられた姿勢で待機していて、開閉装置によって保持アーム78が閉じられて左右の保持部82でボンベ72が挟持される。
【0010】
また、回転テーブル74は矢示B方向に回転しており、充填機が矢示B方向に移動してきて、接当部材87Aが被接当ローラ86に接当すると、接当部材87Aによって被接当ローラ86が押動され、第1の回動アーム84と一体的に第2の回動アーム85が回動され、連結リンク88を介して可動体77が回転テーブル74近傍まで引き寄せられる。
そして、この動作に伴って、回転テーブル74の回転動作に同期した状態で、保持アーム78により保持されたボンベ72が回転テーブル74上に押し出され、充填機にボンベ72が搬入される。
【0011】
この後、保持アーム78が開いて保持部82がボンベ72から離反すると共に、引戻し手段76が駆動されて保持アーム78が引き戻される。
このように回転テーブル74の回転動作に同期してボンベ72が回転テーブル74上に搬入されるため、搬入タイミングや搬入位置がずれることを防止できながら、搬入作業を自動化することができるようになっている。
また、回転テーブル74上の充填機に搬入されたボンベ72は、回転テーブル74が回転される間に充填機にて充填され、搬出装置によって充填機から搬出される。
【0012】
搬出装置は、前記搬入装置と略同様に構成されており、ボンベ72を保持する搬出保持手段と、回転テーブル74上の充填機のボンベ72を保持すべく搬出保持手段を回転する回転テーブル74上の充填機へと前進させる同期搬出手段と、充填機側にあるボンベ72を保持したまま搬出保持手段を後退させる引戻し手段とを備えている。
搬出保持手段は搬入装置71の搬入保持手段73に対応し、同期搬出手段は搬入装置71の同期搬入手段75に対応し、引戻し手段は搬入装置71の引戻し手段76に対応する。
【0013】
搬出装置の接当部材87Bは、搬入装置71の接当部材87Aよりも下側に位置しており、搬入装置71の被接当ローラ86に接当しないように構成されており、ボンベ72へのガスの充填が完了すると、接当位置に突出する。
そして、回転テーブル74が回転されて充填済みのボンベ72が搬出装置に接近すると、接当部材87Bが同期搬出手段の被接当ローラに接当し、予め開状態とされた保持アームが同期搬出手段を介して回転テーブル74上へ移動されるようになっている。
【0014】
次に、保持アームが閉じられてボンベ72が保持された状態で、引戻し手段が駆動してボンベ72が回転テーブル74上の充填機から搬出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のものにあっては、例えば、搬入装置71では、左右の保持アーム78の基部78aを前後方向の軸心81回りに回動させることによりボンベ72を挟持すると共に、保持アーム78を前進させて、回転テーブル74の回転方向Bに移動する充填機にボンベ72を搬入し、その後、保持アーム78を開いてボンベ72を放すと共に、保持アーム78が後退するように構成されているが、この高圧ガス充填システムでは、矢示B方向に移動する充填機に対してボンベ72を搬入するので、回転テーブル74の回転速度を速くすると、保持アーム78の開き動作が充填機の移動速度に対応できずに、保持アーム78がボンベ72を放して充填機から後退するときに、ボンベ72が保持アーム78の保持部82に引っかかる場合がある。
【0016】
ボンベ72が保持アーム78の保持部82に引っかかると、ボンベ72を充填機側の把持アームによって確実に保持できなかったり、ボンベ72が回転テーブル74から滑り落ちたりするなどの不具合を生じさせる。
また、搬出装置では、回転テーブル74の回転速度を速くすると、搬出保持手段の保持アームの回転テーブル74への前進動作が遅れて、ボンベ72を良好に保持できなくなる場合がある。
なお、搬出装置における保持アームの前進動作のタイミングを速くすると、保持アームの、回転テーブル74の回転方向B後方側の保持アームの保持部にボンベ72が接当する惧れがあるので、保持アームの前進動作のタイミングを速くすることはできない。
【0017】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、搬入方向に交差する方向に移動する充填機に容器を搬入、又は、搬入方向に交差する方向に移動する充填機から容器を搬出する場合において、充填機の移動速度の高速化に対応して、容器の搬出入を良好に行うことのできる流体充填システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、容器に流体を充填する充填機と、この充填機に容器を搬入する搬入装置とを備え、搬入装置は、前後方向移動自在とされた左右一対の保持アームを備え、各保持アームの前部側に設けた保持部によって容器を挟持した状態で保持アームを前方移動させることで、水平面内において前後方向に交差する方向に移動している充填機に対して容器を搬入するように構成した流体充填システムにおいて、
容器を充填機に搬入した際に、充填機の移動方向前方側に位置する保持アームの中途部を屈曲させることで、該保持アームの保持部を、充填機とともに移動する容器から逃げるように退避させることを特徴とする。
【0019】
また、他の技術的手段は、容器に流体を充填する充填機と、この充填機から容器を搬出する搬出装置とを備え、搬出装置は、前後方向移動自在とされた左右一対の保持アームを備え、左右の保持アームを前方移動させて、水平面内において前後方向に交差する方向に移動している充填機に対して各保持アームの前部側に備えた保持部を進出させ、左右の保持部によって容器を挟持した後、保持アームを後方移動させることで、充填機から容器を取り出すように構成した流体充填システムにおいて、
充填機に対して保持部を進出させる際に、充填機の移動方向後方側に位置する保持アームの中途部を屈曲させることで、該保持アームの保持部を、充填機とともに移動する容器と接触しない位置に退避させるように構成したことを特徴とする。
【0020】
また、左右の保持アームは、左右の保持部で容器を左右両側から挟持又は左右の保持部を容器から左右両側に退避させ得るように揺動自在に支持されていると共に、左右の保持アームを前後移動させる移送手段を容器の移送面よりも下方側に備えているのがよい。
また、保持アームを、後部側の支持部と、この支持部に回動自在に支持された前部側の可動部とから構成し、前記可動部をエアシリンダによって回動させることにより、該保持アームを屈曲させるように構成するのがよい。
【0021】
また、上下方向の中心軸心回りに回転する回転テーブル上に、充填機が複数台設置されていて、充填機が回転テーブルと共に回転方向に移動している流体充填システムに採用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2は、LPG等のガスを多数のボンベ(容器)2に自動的に充填する高圧ガス充填システム1を示しており、大別して、ボンベ2にガスを充填するガス充填装置3と、このガス充填装置3に空のボンベ2を搬入する搬入部4と、ガスが充填されたボンベ2をガス充填装置3から搬出する搬出部5とを備えて構成されている。
【0023】
前記ボンベ2は、通常の耐圧容器であって、上下端部が閉塞状の円筒状に形成され、上面の中心部にバルブを備えている。
搬入部4には、搬入口6から搬入された空のボンベ2を搬入移送方向Aに移送して、該ボンベ2をガス充填装置3側へと移送する搬入コンベヤが備えられていると共に、オリエンテーリング・コード読取り部7と計量部8と搬入装置9とが搬入移送方向A後方から前方に向けて順に配置されている。
搬入口6に、自動で又は手動で搬入された空のボンベ2は、搬入コンベヤによって搬入移送方向Aに移送されて、先ず、オリエンテーリング・コード読取り部7に至り、ここで、ボンベ2の上部に備えられたバルブの充填口の向きが所定の方向を向くようにボンベ2が位置決めされ(位置が修正され)ると共に、ボンベ2の上部に付されたバーコード(又は番号若しくは記号等の識別コード)が読み取られる。
【0024】
このバーコードから読みとったコードは、充填所事務所等に設置されているコンピュータに照会されて、ボンベ2のサイズ(例えば、20Kgボンベ、30Kgボンベ又は50Kgボンベ)やボンベ2の空の重量(空の容量)などが読み出される。
なお、ボンベ2のバルブにキャップが装着されている場合は、オリエンテーリング・コード読取り部7に至るまでに取り外される。
次に、ボンベ2は計量部8に移送され、ここで、ボンベ2の現在の重量が量られると共に、この量られた重量と前記空の重量とを比較することにより残ガスが算出される。
【0025】
ガス充填装置3は、上下方向の中心軸心X回りに矢示B方向に回転する回転テーブル12と、この回転テーブル12上の外周側に円周方向に配置された複数台の充填機13とを備えている。
各充填機13は、回転テーブル12の径方向外方を向くように設置されていて、回転テーブル12の径方向外方からボンベ2を受け入れ可能とされており、充填機13には、該充填機13がB方向に移動している状態で、前記搬入装置9によってボンベ2が搬入移送方向Aに搬入されるように構成されている(したがって、搬入装置9によってボンベ2が充填機13へと搬入される搬入方向と、搬入移送方向Aとは一致しており、水平面内において搬入方向Aに交差する方向に移動する充填機13に対してボンベ2が搬入されるように構成されている)。
【0026】
充填機13の下端側には複数のローラからなる載置部10が設けられ、この載置部10上にボンベ2が搬入され、この載置部10上に載置されたボンベ2が計量装置により計量されながら、そのボンベ2の規格などに応じた重量までガスが充填されるようになっている。
また、載置部10の上方位置にはボンベ2を把持する開閉自在の一対の把持アーム11が設けられ、載置部10上にボンベ2が搬入されてきたことが、ボンベ検知センサによって検知されると、把持アーム11によりボンベ2が把持されるようになっている。
【0027】
また、この充填機13には、該充填機13に装入されたボンベ2の充填口に装着されて該充填口からボンベ2内にガスを注入する充填ノズルが備えられ、この充填ノズルは回転テーブル12の径方向内方を向くように備えられている。
したがって、本実施の形態では、オリエンテーリング・コード読取り部7において、ボンベ2のバルブ10の充填口の向きは、搬入移送方向A後方を向くように変更される。
搬出部5には、ボンベ2をガス充填装置3から搬出口14に向けて、搬出移送方向C(搬入移送方向Aと逆の方向)に移送する搬出コンベヤが備えられていると共に、搬出装置15とガス充填量チェック部16とガス漏れチェック部17とシールキャップ装置18とが搬出移送方向C後方から前方に向けて順に配置されている。
【0028】
そして、充填機13によってボンベ2にガスが充填されると、充填機13が搬出装置15に略対向する位置にきたときに、搬出装置15によってボンベ2が搬出移送方向Cに取り出され(搬出され)、取り出されたボンベ2は、搬出コンベヤによって搬出移送方向Cに移送され、ガス充填量チェック部16でガスの充填量の過不足がチェックされ、その後、ガス漏れチェック部17で閉栓不良か否かがチェックされ、充填量及び閉栓良好の場合は、シールキャップ装置18によってボンベ2のバルブ10の安全弁19の部分にシールキャップが装着され、また、例えば50Kgボンベ2のバルブ10には、キャップ取付装置によってキャップが装着され、搬出口14から排出される。
【0029】
なお、充填量が不足又は閉栓不良の場合は、適宜排除される。
次に、搬入装置9及び搬出装置15について詳細に説明するが、以下の説明において、搬入移送方向A前方を前方といい、搬入移送方向A後方を後方といい、搬入移送方向A前方に向かって左側を左側といい、搬入移送方向A前方に向かって右側を右側という(搬入移送方向Aに直交する横方向が左右方向である)。
前記搬入装置9は、図1、図3〜図8に示すように、ボンベ2を保持する搬入保持手段20と、この搬入保持手段20を前後移動させる移送手段21と、ボンベ2を移動する充填機13へと搬入する際の搬入タイミングを図る搬入同期手段22とを備えている。
【0030】
搬入保持手段20は、搬入コンベヤのボンベ移送面30よりも下方位置において前後移動自在とされた可動体23と、この可動体23に支持された左右一対の保持アーム24L,24Rとを備えている。
可動体23の左右両側には、スライダ25が固定され、各スライダ25は、前後方向に配置されたロッド等からなるガイド部材26に前後移動自在に支持されており、これによって可動体23が前後方向移動自在とされている。
ガイド部材26は、搬入コンベヤのボンベ移送面30よりも下方に配置されていて、その前後端部が搬入コンベヤのフレーム27等に固定されている。
【0031】
左右の保持アーム24L,24Rの基部24aは、スライダ25に前後方向の軸心回りに回動自在に支持されていて、左右保持アーム24L,24Rが開閉自在とされている。
すなわち、保持アーム24L,24Rの基部24aには、前後方向の軸心を有する支持筒28が設けられ、この支持筒28はスライダ25に設けられた前後方向の支軸29に軸心回りに回動自在に外嵌されており、支持筒28が支軸29の軸心回りに回動することにより、保持アーム24L,24Rが左右に揺動して、開閉動作するように構成されている。
【0032】
そして、左右の保持アーム24L,24Rが左右方向内方に揺動して閉じることで、左右の保持アーム24L,24Rの先端側間でボンベ2が挟持されて保持可能とされていると共に、左右の保持アーム24L,24Rが左右方向外方に揺動して開くことで、左右保持アーム24L,24Rの先端側間で挟持したボンベ2が開放されるように構成されている。
また、左右の保持アーム24L,24Rは基部24aから上方に延出された後、前方に向かうにしたがって上方に移行する傾斜方向に延出されて、搬入コンベヤのボンベ移送面30から上方側に延出され、さらに前方に延出されて、その延出端部側、すなわち保持アーム24L,24Rの先端側(前部側)に、ボンベ2に接当して挟持する保持部31が、前後軸回りに傾動可能に設けられている。
【0033】
保持部31の左右方向内方側には、平面視左右方向内方に向けて拡開状のテーパ面32が形成され、このテーパ面32がボンベ2に接当する。
また、可動体23には、左右の保持アーム24L,24Rの基部24aを支軸29回りに回動させる開閉装置33が設けられている。
この開閉装置33は、図7及び図8に示すように、中途部が可動体23に上下方向の支軸34回りに回動自在に支持された回動片35と、この回動片35の一端側と左側の支持筒28とを連結する連結ロッド36Lと、回動片35の他端側と右側の支持筒28とを連結する連結ロッド36Rと、回動片35を回動させる駆動手段37とを備えている。
【0034】
前記連結ロッド36L,36Rの一端側は、球継手を介して回動片35に枢着され、連結ロッド36L,36Rの他端側は、支持筒28に下方突出状に固定されたブラケット38の下端側に球継手を介して枢着されている。
また、駆動手段37は、エアシリンダ等から構成され、この駆動手段37のシリンダチューブ37Aのボトム側は、可動体23に、上下方向の軸心を有する支軸39を介して軸心回りに回動自在に支持され、シリンダロッド37Bの先端側は、回動片35の他端側に枢着されている。
【0035】
前記構成の開閉装置33にあっては、シリンダロッド37Bを突出させることにより、図8の平面視において、回動片35が反時計回りに回動して、左右の連結ロッド36L,36Rが左右方向外方側に押動され、これによって、左右の保持アーム24L,24Rが閉じる方向に揺動する。
また、図8に矢示で示すように、シリンダロッド37Bを退避させることにより、図8の平面視において、回動片35が時計回りに回動して、左右の連結ロッド36L,36Rが左右方向内方側に引動され、これによって、左右の保持アーム24L,24Rが開く方向に揺動する。
【0036】
また、左側の保持アーム24L、すなわち回転テーブル12の回転方向B前方側の保持アーム24Lは、中途部で屈曲可能に構成されていて、保持部31がボンベ2から回転テーブル12の回転方向Bに移動するボンベ2から逃げるように(ボンベの進路を妨げない位置に)退避可能とされている。
この保持アーム24Lは、後部の支持部41と、前部の可動部42とから主構成され、支持部41の上端側前部には、側面視前方に開放状とされたコ字形のブラケット43が固定され、可動部42の後端側には、上下方向の軸心を有する筒体44が固定され、この筒体44は、前記ブラケット43に設けられた支軸45に軸心回りに回動自在に外嵌されていて、左右保持アーム24L,24Rが閉じた状態において、可動部42が上下方向の軸心回りに左右方向外方に回動可能とされている。
【0037】
また、左側の保持アーム24Lの可動部42の側方(左右方向外方側)には、該可動部42を可動させる可動手段47が配置されている。
この可動手段47は、エアシリンダ等から構成され、この可動手段47のシリンダチューブ47Aの前部は、支持部41の上部に設けられた支持体48に上下方向の軸心回りに回動自在に支持され、ピストンロッド47Bの先端側は、可動部42に左右方向外方に突出状に設けられたブラケット46に上下方向の軸心回りに回動自在に枢着されている。
【0038】
前記構成の左側の保持アーム24Lにあっては、図4に実線で示すように、保持アーム24L,24Rが、ボンベ2を挟持する閉じた状態において、ピストンロッド47Bを退避させると、左側の保持アーム24Lの可動部42が支軸45回りに、左右方向外方側へと回動して、中途部が屈曲されるようになっている。このとき、前記左側の保持アーム24Lの可動部42は、保持していたボンベ2が回転テーブル12の回転方向Bに移動しても接当しない位置まで退避する。移送手段21は、押出シリンダから構成され、シリンダチューブ21Aは、搬送コンベヤのフレーム27側に固定され、ピストンロッド21Bの先端側は、可動体23に連結されており、ピストンロッド21Bをシリンダチューブ21Aから出退させることにより、可動体23が前後に移動されるように構成されている。
【0039】
なお、本実施の形態における移送手段21は、ピストンの頂部側の室に圧縮エアを供給することでピストンロッド21Bが突出され、ピストンのロッド側の室に圧油を供給することでピストンロッド21Bが退避するように構成されており、ピストンロッド21Bを突出させる場合は、ピストンのロッド側の室の油を抜く速さで、ピストンロッド21Bの突出スピードをコントロールしている。
搬入同期手段22は、図9及び図10に示すように、搬入装置9側に設けられた第1、第2の検出体50,51と、回転テーブル12側に設けられた被検出体52Aとを備えている。
【0040】
第1、第2の検出体50,51は、搬入コンベヤの終端側に配置されていて、搬入コンベヤのフレーム27に取り付けられており、本実施の形態では、被検出体52Aに接触してこれを検出するリミットスイッチ等のセンサからなり、第1の検出体50は回転テーブル12の回転方向B後方側に配置されていて搬入動作開始用とされており、この第1の検出体50が被検出体52Aを検出すると搬入装置9の搬入動作が開始される。
また、第2の検出体51は回転方向B前方側に配置されていて正規の搬入位置検出用とされており、この検出体50が被検出体52Aを検出すると充填機13に搬入したボンベ2が正規の搬入位置(充填機13の充填ノズルがボンベ2のバルブの充填口に自動的に接続可能な位置)にあることが検出される。
【0041】
被検出体52Aは、回転テーブル12に固定されたステー53に回転テーブル12の径方向に移動自在に支持されたガイドロッド55と、ステー53に取り付けられたエアシリンダ等の移動手段54のピストンロッド54aの先端側とに固定されており、被検出体52Aは、移動手段54のピストンロッド54aを出退させることで、回転テーブル12の径方向に移動して、図9に仮想線で示す、検出体50,51の接触子50a,51aに接当可能な接当位置と、図9に実線で示す、検出体50,51の接触子50a,51aに接当不能な非接当位置とに位置変更自在とされている。
【0042】
また、被検出体52Aは、各充填機13ごとに対応して設けられている。
前記構成の搬入同期手段22にあっては、充填機13側のボンベ2の搬入準備がととのっていると、被検出体52Aが接当位置に位置される。
なお、被検出体52Aは、充填機13の故障時など、ボンベ2の搬入準備がととのっていないときには、非接当位置に位置させることにより、該被検出体52Aに対応する充填機13に対してボンベ2の搬入動作を行わせないようになっており、任意の充填機13に搬入させて充填動作を行わせることが可能とされている。
【0043】
左右の保持アーム24は、ボンベ2が搬入コンベア上を移動して、搬入装置9に移送されてくるまで、その先端の保持部31が広げられた姿勢で待機していて、ボンベ2が搬入装置9の左右の保持部31間に移送されてくると、開閉装置33によって左右の保持アーム24が閉じられて左右の保持部31でボンベ2が挟持される。
そして、充填機13が矢示B方向に回転してきて、被検出体52Aが第1の検出体50に接当して、該第1の検出体50によって被検出体52Aが検出されると、この第1の検出体50の検出信号によって、移送手段21が作動してピストンロッド21Bが突出し、可動体23と共に保持アーム24がボンベ2を保持したまま前方移動し、ボンベ2が充填機13の載置部10へと搬入される。
【0044】
ここで、図9及び図11に仮想線Dで示す位置が、充填機13におけるボンベ2の正規の搬入位置であり、第1の検出体50の検出信号によって、ボンベ2は、先ず、図11の実線Eで示す位置、すなわち、正規の搬入位置Dよりも回転テーブル12の回転方向B若干前方側に搬入される。
そして、充填機13が矢示B方向に移動してきて、ボンベ2が正規の搬入位置Dと一致したときに、被検出体52Aが第2の検出体51に接当し、該第2の検出体51によって被検出体52Aが検出されると、この第2の検出体51の検出信号によって、開閉装置33が作動し、保持アーム24L,24Rが開いて保持部31がボンベ2から離反して(保持部31によるボンベ2の挟持が開放されて)、ボンベ2が正規の搬入位置Dに載置されると共に、充填機13の把持アーム11によりボンベ2が把持される。
【0045】
このとき、保持アーム24L,24Rが開くと同時に、又は、保持アーム24L,24Rが開くに先立って、可動手段47が作動して、左側の保持アーム24Lの可動部42が支軸45回りに左右方向外方側に回動して、該左側の保持アーム24Lが中途部から屈曲し、左側の保持アーム24Lの保持部31が、充填機13とともに移動するボンベ2から逃げるように退避する(左側の保持アーム24Lの保持部31が、ボンベ2が矢示B方向に移動しても接触しない位置にまで退避する)。
【0046】
ボンベ2が保持部31の挟持から開放されると、移送手段21によって保持アーム24L,24Rが元の位置に引き戻される(後方移動する)。
なお、ボンベ2を充填機13に搬入した後、左側の保持アーム24Lが中途部から屈曲すると、該左側の保持アーム24Lの保持部31がボンベ2の進行を妨げないので、左右の保持アーム24L,24Rは、後方移動して元の位置に戻ってから、又は、元の位置に戻るまでに、開いた状態になっていればよい(左右のの保持アーム24L,24Rが元の位置に戻るまでに、次に搬入するボンベ2が搬入装置9に送られてくるように構成されている場合は、左右の保持アーム24L,24Rは、元の位置に戻るまでに、開いた状態となるよう構成される)。
【0047】
前述したように、左側の保持アーム24L、すなわち回転テーブル12の回転方向B前方側の保持アーム24Lを中途部から屈曲させるようにしているので、この保持アーム24Lの保持部31が、該保持アーム24L全体を支軸29回りに回動させて保持部31をボンベ2から退避させるよりも、素早く退避動作するので、回転テーブル12の回転速度を速くしても、十分に対応することができる。
また、搬入装置9にボンベ2が移送されていないときなどのように、搬入装置9側の準備がととのっていないときには、第1、第2の検出体50,51に被検出体52Aが接当しても、検出信号が制御装置に送られないように構成されている。
【0048】
また、充填機13にボンベ2が搬入された後は、該充填機13に対応する被検出体52Aは非接当位置に退避する。
前記構成の搬入装置9にあっては、被検出体52Aを第1の検出体50によって検出し、この第1の検出体50の検出信号によって、保持アーム24L,24Rのボンベ搬入動作を開始し、該保持アーム24L,24Rのボンベ搬入動作は移送手段21によって行うようにしているので、従来のように回転テーブル12の回転力によって保持アームを引き寄せるように構成しているものに比べて、回転テーブル12に保持アーム24L,24Rを引き寄せるための負荷が作用せず、回転テーブル12の回転がスムーズになり、しゃくり等によって計量精度へ影響を与えるということがないと共に、耐久性の向上にもつながる。
【0049】
また、回転テーブル12の回転力によって、保持アーム24L,24Rを引き寄せる構造ではないため、保持アーム24L,24Rの搬入動作を速くすることができ、搬入動作サイクルを速くすることができる。
また、第1の検出体50の検出信号によって、ボンベ2を正規の搬入位置Dよりも回転テーブル12の回転方向B若干前方側に搬入し、第2の検出体51の検出信号によって、ボンベ2が正規の搬入位置Dに一致したことが認識されたときに、保持部31によるボンベ2の挟持を開放するようにしているので、回転テーブル12の速度を速くしても、確実にボンベ2を充填機13の正規の搬入位置Dに搬入させることができる。
【0050】
一方、回転テーブル12上の充填機13に搬入されたボンベ2は、回転テーブル12が回転する間に充填機13にて充填され、搬出装置15によって充填機13から搬出される。
この搬出装置15は、図3に示すように、前記搬入装置9と略同様に構成されており、ボンベ2を保持する搬出保持手段57と、この搬出保持手段57を前後移動させる移送手段58と、ボンベ2を充填機13から搬出する際の搬出タイミングを図る搬出同期手段56(図9参照)とを備えている。
【0051】
搬出装置15の搬出保持手段57は搬入装置9の搬入保持手段20に対応し、搬出装置15の移送手段58は搬入装置9の移送手段21に対応し、搬出装置15の搬出同期手段は搬入装置9の搬入同期手段22に対応しており、略同様の構造であるが、図3及び図12に示すように、前記搬入装置9と相違する主な点は、右側の保持アーム24R、すなわち回転テーブル12の回転方向B後方側の保持アーム24Rが、保持部31が左右方向外方に退避するように、中途部から屈曲されるように構成されている点、搬出装置15の被検出体52Bが、図10に示すように、搬入装置9の被検出体52Aよりも下側に位置しており、搬入装置9の第1、第2の検出体50,51に接当しないように構成されている点、搬出装置15の第1、第2の検出体59,60(図9参照)は、搬入装置9の第1、第2の検出体50,51よりも下方側に位置されていて、搬入装置9の被検出体52Aに接当しないように構成されている点、搬出装置15の第1の検出体59は、搬出動作開始用とされ、第2の検出体60は、搬出位置検出用とされている点である。
【0052】
充填機13によってボンベ2へのガスの充填が完了すると、搬出装置15の被検出体52Bは、接当位置に突出するようになっている。
そして、回転テーブル12が回転されて充填済みのボンベ2が搬出装置15に接近すると、先ず、被検出体52Bが第1の検出体59に接当して、第1の検出体59が被検出体52Bを検出すると、この検出信号によって、移送手段58が作動し、予め開状態とされると共に右側の保持アーム24Rが図12に実線で示す屈曲状態とされた左右の保持アーム24L,24Rが、回転テーブル12上へ移動(保持部31が充填機13に対して進出)されるようになっている。
【0053】
なお、左右の保持アーム24L,24Rが閉じた状態で且つ右側の保持アーム24Rが屈曲状態とされた状態で、回転テーブル12上へ移動されるように構成してもよい。
このとき、左右の保持アーム24L,24Rは、充填済みのボンベ2が、図13に実線で示す搬出位置F(ボンベ2を保持アーム24L,24Rによって保持して充填機13から取り出す位置、又は、左右の保持アームの保持部31でボンベ2を良好に挟持できる位置)の、回転テーブル12回転方向Bの若干後方側の位置Gに位置しているときに、回転テーブル12上へと移動され、左右の保持アーム24L,24Rは、ボンベ2が搬出位置Fにくるまで待機している。
【0054】
また、右側の保持アーム24Rは屈曲状態とされているので、ボンベ2が搬出位置Fにくる前に、先に、左右の保持アーム24L,24Rが回転テーブル12上へ移動しても、右側の保持アーム24Rの保持部31がボンベ2に接触しないようになっている。
そして、ボンベ2が搬出位置Fにくると、被検出体52Bが第2の検出体60に接当して、第2の検出体60が被検出体52Bを検出する。
すると、この第2の検出体60の検出信号によって、可動手段47及び開閉装置33が作動し、右側の保持アーム24Rの可動部42が左右方向内方に回動されると共に、左右の保持アーム24L,24Rが閉じてボンベ2を挟持し、左右の保持部31がボンベ2を保持すると、移送手段58が作動して、左右の保持アーム24L,24Rが後方移動して元の位置に引き戻され、これによって、ボンベ2が充填機13から取り出される(搬出される)。
【0055】
その後、左右の保持アーム24L,24Rが開いてボンベ2の挟持が開放されると共に、搬出コンベヤによって搬出口14へと移送される。
前記構成の搬出装置15にあっては、被検出体52Bを第1の検出体59によって検出し、この第1の検出体59の検出信号によって、保持アーム24L,24Rの回転テーブル12側への移動動作を開始し、この保持アーム24L,24Rの回転テーブル12側への移動動作は移送手段58によって行うようにしているので、従来のように回転テーブル12の回転力によって保持アームを引き寄せるように構成しているものに比べて、回転テーブル12に保持アーム24L,24Rを引き寄せるための負荷が作用せず、回転テーブル12の回転がスムーズになり、しゃくり等によって計量精度へ影響を与えるということがないと共に、耐久性の向上にもつながる。
【0056】
また、回転テーブル12の回転力によって、保持アーム24L,24Rを引き寄せる構造ではないため、保持アーム24L,24Rの搬出動作を速くすることができ、搬出動作サイクルを速くすることができる。
また、第1の検出体59の検出信号によって、ボンベ2が搬出位置Fにくる前に、保持アーム24L,24Rを回転テーブル12上に移動させて待機させ、ボンベ2が搬出位置Fにくると、第2の検出体60の検出信号によって、ボンベ2を左右の保持アーム24L,24Rで挟持して、該保持アーム24L,24Rを後退させるようにしているので、回転テーブル12の回転速度を速くしても、該速度に遅れることなく、確実にボンベ2を挟持できる(ボンベ2を充填機13から取り出すことができる)。
【0057】
前記構成の高圧ガス充填システム1にあっては、搬入装置9及び搬出装置15を以上のように構成することで、回転テーブル12を大きくして、充填機13を増設し、さらに回転テーブル12の速度を速くすると共に、搬入装置9及び搬出装置15の動作サイクルを速くしても、十分に対応することができ、ボンベ2の自動ガス充填処理の高速化に対応できる高圧ガス充填システム1を提供できる。また、本発明は前記実施の形態における高圧ガス充填装置に採用されるのに限定されることはなく、その他の、流体を容器に充填する流体充填システム等に採用可能である。
【0058】
また、本実施の形態では、充填機13は、回転テーブル12上に設置されていて、回転テーブル12の回転方向Bに移動するように構成されているが、前後方向に対して交差する方向で且つ直線方向に移動する充填機13に対してボンベ2を搬入し、又は、ボンベ2を搬出するように構成した高圧ガス充填システムに採用してもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、左右の保持部で容器を挟持すると共に、左右の保持アームを前方移動させて容器を、前後方向に対して交差する方向に移動している充填機に搬入した際に、充填機の移動方向前方側に位置する保持アームの中途部を屈曲させることで、該保持アームの保持部を、充填機とともに移動する容器から逃げるように退避させるよう構成したので、充填機の移動方向前方側に位置する保持アームの保持部が、充填機とともに移動する容器の進行を妨げないため、容器の搬入後に、充填機とともに移動する容器が、移動方向前方側に位置する保持アームの保持部に接触するということがなく、従来のように、左右の保持アームの開き動作だけでは対応できないような、速い充填機の移動速度に対応でき、高速化に対応できる流体充填システムを提供することができる。
【0060】
また、左右の保持アームを前方移動させて、前後方向に対して交差する方向に移動している充填機に対して各保持アームの前部側に備えた保持部を進出させる際に、充填機の移動方向後方側に位置する保持アームの中途部を屈曲させることで、該保持アームの保持部を、充填機とともに移動する容器と接触しない位置に退避させるように構成したので、容器が搬出位置にくる前に、先に保持部を進出させて待機させることが可能となり、充填機を速い速度で移動させても、確実に容器を保持部で挟持でき、従来のように、左右の保持アームの開き動作だけでは対応できないような、速い充填機の移動速度に対応でき、高速化に対応できる流体充填システムを提供することができる。
【0061】
また、左右の保持アームは、左右の保持部で容器を左右両側から挟持又は左右の保持部を容器から左右両側に退避させ得るように揺動自在に支持されていると共に、左右の保持アームを前後移動させる移送手段を容器の移送面よりも下方側に備えていることにより、搬入時、容器を前方移動させることで保持アーム間へと容器をさせることができ、又は、搬出時、容器を後方させることで保持アーム間から容器を後方に搬出させることができ、容器を連続的に搬出入させるのに都合がよい。
【0062】
また、保持アームを、後部側の支持部と、この支持部に回動自在に支持された前部側の可動部とから構成し、前記可動部をエアシリンダによって回動させることにより、該保持アームを屈曲させるように構成することにより、可動部を素早く動作させることができ、高速化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬入装置の平面図である。
【図2】本発明が採用される高圧ガス充填システムの構成図である。
【図3】搬入装置及び搬出装置の平面図である。
【図4】搬入保持手段の平面図である。
【図5】搬入保持手段の左側からみた側面図である。
【図6】搬入保持手段の右側からみた側面図である。
【図7】搬入保持手段の正面図である。
【図8】保持アームの開閉装置の平面図である。
【図9】搬入同期手段等の平面図である。
【図10】搬入同期手段等の側面図である。
【図11】搬入装置によるボンベの搬入位置と、充填機の正規の搬入位置との関係を示す図である。
【図12】搬出装置の平面図である。
【図13】ボンベの搬出位置と、保持部が充填機に進出させときのボンベの位置との関係を示す図である。
【図14】従来の搬入装置の平面図である。
【図15】従来の搬入装置の側面図である。
【符号の説明】
1 高圧ガス充填システム
2 ボンベ(容器)
9 搬入装置
12 回転テーブル
13 充填機
24 保持アーム
31 保持部
41 支持部
42 可動部
47 エアシリンダ(可動手段)
X 中心軸心

Claims (5)

  1. 容器に流体を充填する充填機と、この充填機に容器を搬入する搬入装置とを備え、搬入装置は、前後方向移動自在とされた左右一対の保持アームを備え、各保持アームの前部側に設けた保持部によって容器を挟持した状態で保持アームを前方移動させることで、水平面内において前後方向に交差する方向に移動している充填機に対して容器を搬入するように構成した流体充填システムにおいて、
    容器を充填機に搬入した際に、充填機の移動方向前方側に位置する保持アームの中途部を屈曲させることで、該保持アームの保持部を、充填機とともに移動する容器から逃げるように退避させることを特徴とする流体充填システム。
  2. 容器に流体を充填する充填機と、この充填機から容器を搬出する搬出装置とを備え、搬出装置は、前後方向移動自在とされた左右一対の保持アームを備え、左右の保持アームを前方移動させて、水平面内において前後方向に交差する方向に移動している充填機に対して各保持アームの前部側に備えた保持部を進出させ、左右の保持部によって容器を挟持した後、保持アームを後方移動させることで、充填機から容器を取り出すように構成した流体充填システムにおいて、
    充填機に対して保持部を進出させる際に、充填機の移動方向後方側に位置する保持アームの中途部を屈曲させることで、該保持アームの保持部を、充填機とともに移動する容器と接触しない位置に退避させるように構成したことを特徴とする流体充填システム。
  3. 左右の保持アームは、左右の保持部で容器を左右両側から挟持又は左右の保持部を容器から左右両側に退避させ得るように揺動自在に支持されていると共に、左右の保持アームを前後移動させる移送手段を容器の移送面よりも下方側に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体充填システム。
  4. 保持アームを、後部側の支持部と、この支持部に回動自在に支持された前部側の可動部とから構成し、前記可動部をエアシリンダによって回動させることにより、該保持アームを屈曲させるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の流体充填システム。
  5. 上下方向の中心軸心回りに回転する回転テーブル上に、充填機が複数台設置されていて、充填機が回転テーブルと共に回転方向に移動していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の流体充填システム。
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