JP3782705B2 - Electronics - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動ジャイロを使用するカメラ等の電子機器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器において、振動検出センサを用いて振動検出を行う機能を備えたものが多く存在する。
【0003】
中でも、カメラ、デジタルカメラ、ビデオ等の画像・映像等を記録するための光学電子機器においては、使用者が手持ちで撮影(記録)動作を行うために発生する低周波(例えば1〜10Hz程度)の振れ、いわゆる“手振れ”を低減するために、該振動検出センサであるところの振動ジャイロの出力(角速度信号)を増幅し、積分器を介して角度信号に変換し、該角度信号を基に撮影光学系の一部(補正光学系)を駆動させ、フィルム・CCD等の撮像メディア上での振れを低減する方式を取るものが多く存在している。
【0004】
ところで、上記振動ジャイロの中には水晶振動子を用いたものがある。該水晶振動子タイプの振動ジャイロは、音叉型振動子を所定の駆動周波数(数十kHz)で振動させている状態で、外的振動により発生するコリオリ力を角速度として検出するものである。
【0005】
上記振動ジャイロは、水晶振動子を用いているため、離調(例えば数百Hz)が発生し、該離調周波数X(Hz)近辺では振動検出感度が通常域より高くなってしまう(感度がピークになってしまう)という特徴がある。このように、離調によって該高感度となる周波数のことを一般的に“離調周波数”という(図2参照)
上記振動ジャイロを振動検出機能付き光学電子機器等に用いる場合、検出対象の振動が手振れである為に数Hzの周波数の振動を検出すればよいため、通常は、該振動ジャイロの離調周波数近辺の振動は検出対象外であるが、該光学電子機器には、光学焦点調整用モータ等の駆動源があり、該モータの駆動により発生する振動周波数が該振動ジャイロの離調周波数と一致する場合がある。したがって、振動周波数と前記離長周波数が一致もしくは極めて近い周波数となった場合、該振動ジャイロの検出感度が高い状態であるため、大きな角速度信号が出力され、検出回路のダイナミックレンジを超えてしまい、検出対象外の振動であるにも関わらず“手振れ”補正対象の信号と合成されて誤った補正駆動を行ってしまう可能性がある。
【0006】
図11は、駆動源の影響の有無による振動ジャイロの検出信号ならびに補正光学系の動きの差の一例を示す図である。
【0007】
図11(a)は手振れ相当の低周波振れ(仮に5Hzの正弦波)を与えた場合の振動ジャイロの出力であり、図11(b)は上記図11(a)に加えて該振動ジャイロの離調周波数に一致した駆動源からの該低周波振れよりも小さい高周波振動(仮に300Hz)が加わった場合の該振動ジャイロの出力であり、図11(c),(d)は前記図11(a),(b)に示す該振動ジャイロ出力を基に発生する補正光学系の駆動電流を示している。
【0008】
上記の図11(a)および図11(c)からわかるように、補正したい低周波振れのみの場合には、補正光学系を適正に駆動できるが、図11(b)のように駆動源からの振動が加わることによって、微小振動であるにもかかわらず、増幅度の違いにより大信号として認識されてしまう。
【0009】
該高周波振動(駆動源による振動)が大信号として加わった場合でも、補正光学系は機構的に高周波の追従は困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この大信号により該検出回路のダイナミックレンジVmaxを超えた波形になってしまうため、結果として補正光学系の駆動電流にはオフセットおよびゲインの影響を受け、所望の制御とは異なる補正駆動を行ってしまうこととなる。
【0011】
上記水晶振動子タイプ以外の振動ジャイロにおいても、例えばセラミック振動子タイプの振動ジャイロにおいても、共振周波数を持ち、該共振周波数近辺で検出が急激に上昇する特性を持っている。該共振周波数においても、共振周波数近辺の振動が外的に加わった場合、検出対象(手振れ)以外の振動で基準を狂わされ、振動の誤検出となってしまう可能性がある。
【0012】
振動ジャイロの共振周波数近辺での外的振動が加わることによる振動誤検出の対策として、特開平03−121438号においては、「振れ信号の周波数識別手段を備え、該識別手段により識別された振れ周波数の平均周波数に基づいて、振れ信号処理手段のローパスフィルタのカットオフ周波数を変更する」という提案がなされている。
【0013】
しかしながら、上記提案は、ローパスフィルタの周波数特性(減衰の傾斜)により振れ検出への影響度も変化し、振れ検出対象周波数と振動ジャイロの感度ピーク周波数(共振周波数・離調周波数等)が充分に離れていればローパスフィルタの周波数特性(ゲイン減衰)で共振周波数近辺の振動を振れ検出に影響しないくらいの出力に減衰させることが可能であるが、振れ検出対象周波数と振動ジャイロの感度ピーク周波数が近い振動ジャイロでは、振れ検出対象周波数のゲインを充分に確保した場合に、ピーク感度周波数近辺のゲインを充分に減衰させることが出来ず、発生した振動の影響を完全に消すのが困難となる。仮に、高次(二次、三次等)のローパスフィルタにすれば周波数特性が良くなり(減衰の傾斜が急になり)、効果は表れるが、回路規模が大きくなるという問題が発生する。
【0014】
また、振動ジャイロの共振周波数近辺での外的振動が加わることによる振動誤検出の対策として、特開平07−115781号においては、「振動ジャイロの共振周波数と、外的振動の要因となる超音波モータの共振周波数を離した設定にする」という提案がなされている。
【0015】
さらに、水晶振動子タイプの振動ジャイロに対しての誤検出対策としては、「該振動ジャイロの離調周波数とアクチュエータ駆動用モータの回転周波数を離した設定にする」という提案もなされている。
【0016】
しかしながら、上記振動ジャイロの感度ピークとなる周波数は個々にバラツキがあり、さらに、駆動源による発生振動にも部品加工精度や組み込み状態等の影響が発生するために、設計値として考える場合、全ての条件・公差等を考慮して、振動ジャイロの検出対象の振動測定時に影響が出ない駆動源の駆動状態を設定しなければならない。
【0017】
例えば、離調周波数が300Hz±100Hzという規格の振動ジャイロで、駆動源(モータ)の駆動量(回転数)に対応した振動が振動ジャイロに発生する筐体の構成だったと仮定すると、駆動源は12000rpmの駆動量(200Hz)以下で制御すれば良いが、実際の設計値は、筐体の組み付けバラツキ等による駆動力−振動量の変化を考慮しなければならず、仮に、5%のバラツキが発生すると設定された場合、11400rpm(190Hz)以下の駆動量に設定しなければならない。
【0018】
また、それに加え、筐体の振動は高調波も発生するので、190Hzの筐体振動が発生する場合、二倍高調波である380Hzも考慮しなくてはならず、設計的に成り立たせるのが非常に困難となってしまう。
【0019】
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、検出対象外の振動が振動ジャイロの高感度帯域に一致して発生する検出対象の振動の誤検出を、設計的負荷を低減しつつ、より確実に防止することのできる電子機器を提供しようとするものである。
【0020】
本発明の第2の目的は、検出対象外の振動が振動ジャイロの高感度帯域に一致して発生する検出対象の振動の誤検出のタイミングを、特定のシーケンス上で行い、操作性を考慮したものとすることのできる電子機器を提供しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1〜10に記載の発明は、検出対象である振動の周波数帯域では安定的な感度を持ち、検出対象外の振動の周波数帯域で高い感度の周波数特性を持つ振動ジャイロと、該振動ジャイロの出力より振動を検出する振動検出手段と、該振動検出手段にて検出対象の振動測定中に駆動制御される駆動手段とを有する電子機器であって、前記振動検出手段は、所定周波数の信号を通過させる通過周波数帯域を切り換え可能なフィルタ手段を有しており、前記検出対象外の振動測定のタイミングでは、前記フィルタ手段の通過周波数帯域を第2の周波数帯域に設定し、かつ、前記駆動手段を駆動すると共に該駆動時の制御状態を変化させながら、前記振動検出手段の出力状態を基に、該振動検出手段にて前記検出対象の振動測定中における前記駆動手段の駆動による振動が前記振動ジャイロの検出に影響の少ない時の前記駆動手段の駆動条件を求め、一方、前記振動検出手段にて前記検出対象の振動測定を行う場合は、前記フィルタ手段の通過周波数帯域を第1の周波数帯域に設定すると共に、前記駆動手段を前記駆動条件にしたがって駆動制御する電子機器とするものである。
【0022】
また、上記第2の目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、前記検出対象外の振動測定のタイミングとは、該電子機器の作動開始スイッチが投入された直後である請求項1乃至3の何れかに記載の電子機器とするものである。
【0023】
同じく上記第2の目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、該電子機器を、前記振動検出手段にて検出対象の振動測定動作も含んだ動作モードと、前記振動検出手段にて検出対象外の振動測定を行う調整モードを有するものとし、前記検出対象外の振動測定のタイミングとは、前記調整モードが設定された時である請求項1乃至3に記載の電子機器とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の実施の各形態に係る振動検出機能付きの光学電子機器であるところのカメラシステムの概略構成を示す斜視図である。
【0026】
図1において、1は撮影情報収集開始指示を行うスイッチSW1および露光開始指示を行うスイッチSW2を構成する2段のスイッチ、2は前記スイッチSW1が操作された場合に周知の測距動作を行う測距(AF)装置、3は前記スイッチSW1が操作された場合に周知の測光動作を行う測光(AE)装置、4は周知の撮影光学系(以下、Lensとも記す)であり、該Lens4の一部には、振れ補正用の補正光学系(以下、Shiftとも記す)5や不図示のシャッタ等を含んでいる。
【0027】
6は、前記Lens4を待機(収納)状態から撮影可能状態へ移動させたり、AF装置2の検出結果によって前記Lens4を移動させ、光学焦点調整を行う、駆動源であるところのモータ、7および8はカメラの横振れ・縦振れを検出するためにカメラ本体に取り付けられた振動ジャイロ(以下、Gyro−Y,Gyro−Pとも記す)である。
【0028】
前記Gyro−Y7およびGyro−P8の駆動周波数は、干渉を防ぐために異なる周波数(例えば27kHzおよび29kHz)と設定されている。また、該Gyro−Y7およびGyro−P8の離調周波数は、図2に示すように、X(Hz)(例えば300(Hz)とする)であり、該離調周波数でのゲインは定常域よりY(dB)(例えば20(dB)=10倍)高くなっている。なお、この実施の形態では説明の便宜上、Gyro−Y7およびGyro−P8は同様の周波数特性をもっているものとする。
【0029】
16は、押されるたびにモータ6を駆動し、Lens4を待機(収納)状態から撮影可能状態へ移動させたり、撮影可能状態から待機(収納)状態へ移動する作動開始スイッチ(以下、MainSWと記す)である。
【0030】
図3は上記カメラシステムの電気的構成の概略を示すブロック図であり、図1と同じ部分は同一の符号を付してある。
【0031】
10はカメラシステムの制御を行うところの制御回路であり、制御情報を記憶するための記憶部10−1を備えている。11はカメラシステムの基本の電源となる電池、12はLens4の一部に配設されたシャッタ(SH)、13はモータ6の制御を行う鏡筒制御装置、14はGyro−Y7およびGyro−P8の出力信号(角速度出力)を角変位に変換するための振動検出部であり、該振動検出部14はフィルタ(ハイパスフィルタおよびローパスフィルタ)によって構成され、各々のフィルタの通過帯域は制御回路10により切り換え(例えば、0.1Hz〜5Hzと150Hz〜450Hzの切り換え)ることが可能となっている。この通過帯域の切り換えの手法は周知であるために説明を割愛するが、例えば、アナログスイッチを使用して抵抗値を切り換える等の手法が用いられる。
【0032】
15は、Gyro−Y7, Gyro−P8および該振動検出部14によって得られた振れ情報を基に、Shift5を振れ補正方向に駆動するための振れ補正制御回路である。
【0033】
(実施の第1の形態)
図4〜図6は本発明の実施の第1の形態に係る図であり、上記構成のカメラシステムにおける制御回路10の動作を示すフローチャートである。
【0034】
まず、図4より説明を進めるが、このフローは、操作待機状態で何らかの操作が行われた場合に開始する。
【0035】
ステップ#101では、撮影可能状態にあるか否かを判定するために、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグが“1”であるか否かを判定し、“1”であれば既に撮影可能状態にあるとしてステップ#104へ進み、“1”でなければ収納状態にあるとしてステップ#102へ進む。
【0036】
ステップ#102へ進むと、MainSW16がONされたか否かの判定を行い、MainSW16がONされていなければ操作待機状態へ戻るが、MainSW16がONされていればステップ#103へ進み、MainSW16がONされたとして鏡筒制御回路13を介してモータ6を駆動し、Lens4を待機(収納)状態から撮影可能状態へ移動させ、操作待機状態へ戻る。このステップ#103の詳細は図5で説明する。
【0037】
Mainフラグが“1”であるとしてステップ#101からステップ#104へ進むと、MainSW16がONされたか否かの判定を行い、該MainSW16がONされていなければステップ#105へ進み、ここでは鏡筒制御回路13を介してモータ6を駆動し、Lens4を撮影可能状態から収納状態方向へ移動させる。そして、次のステップ#106にて、不図示のレンズ位置検出スイッチ(STOP_SW)が収納状態を検出したか否かを判定し、収納状態を検出した段階でステップ#107へ進み、前記モータ6の駆動を停止してLens4を収納状態にする。続くステップ#108では、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグを“0”にし、収納状態であることを記憶させ、操作待機状態へ戻る。
【0038】
また、上記ステップ#104にてMainSW16がONされていることを判定するとステップ#109へ進み、スイッチSW1がONされているか否かを検出し、ONされてなければ操作待機状態へ戻る。一方、ONされていればステップ#110へ進み、手振れ検出動作を含んだ周知の撮影動作を行う。このステップ#110の詳細は図6で説明する。
【0039】
次に、上記ステップ#103、すなわち、作動開始スイッチであるところのMainSW16が投入された直後の詳細な動作について、図5のフローチャートにより説明する。
【0040】
ステップ#121では、電池11の電圧残量を、制御回路10に内蔵された不図示のA/Dコンバータによりチェックする。そして、次のステップ#122にて、上記ステップ#121でチェックした電池残量Vが所定値Vth以上であるか否かを判定し、V>Vthならばステップ#124へ進み、V>Vthでなければステップ#123へ進む。
【0041】
ステップ#123へ進むと、不図示の表示器等を用いて、電池残量Vがカメラ駆動可能状態にないことを使用者に警告し、該シーケンスを終了する。
【0042】
また、電池残量Vが所定値Vth以上であるとしてステップ#124へ進むと、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグを“1”にする。そして、次のステップ#125にて、振動検出部14のフィルタの通過帯域を第2の周波数帯域(例えば、150Hz〜450Hz)に設定する。なお、該第2の周波数帯域は、振動ジャイロGyro−Y7およびGyro−P8の高感度領域(例えば離調周波数)を網羅している周波数である。
【0043】
次のステップ#126では、Gyro−Y7およびGyro−P8と前記振動検出部14の駆動を開始し、振動検出動作に入る。そして、次のステップ#127にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、記憶部10−1の所定エリア:PWMから呼び出し、該Lens4の駆動パターン:Mdataとして設定する。続くステップ#128では、Mdataの駆動パターンにより、モータ6を回転させ、Lens4の駆動を開始する。
【0044】
次のステップ#129では、前記振動検出部14から検出されてくる振動量Bが所定値Bthより小さいか否かを判定し、B<Bthでなければステップ#130へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグを“1”にして、ステップ#132へ進む。一方、B<Bthであればステップ#131へ進み、撮影可能状態でのLens4の待機位置を認識するための、不図示のスイッチ(LensSW)がONしたか否かをチェックし、ONしていなければステップ#129へ戻り、ONしていればステップ#132へ進む。
【0045】
ステップ#132では、モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止させる。そして、次のステップ#133にて、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグをチェックし、“1”でなければステップ#134へ進み、Gyro−Y7およびGyro−P8と振動検出部14の駆動を停止し、振動検出データもクリアし、このフローを終了して、図4のフローへ戻る。
【0046】
また、NGフラグをチェックした結果、“1”であればステップ#135へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグをリセット(“0”に)する。そして、次のステップ#136にて、モータ6を逆回転させ、Lens4を待機(収納)位置方向に駆動させる。続くステップ#137では、Lens4の待機(収納)位置を認識するための、不図示のスイッチ(STOP_SW)がONしたか否かをチェックし、ONしていなければこのステップを繰り返し、ONしていればステップ#138へ進む。
【0047】
ステップ#138へ進むと、前記モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止させる。そして、次のステップ#139にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、該Lens4の駆動パターン:Mdataから所定量変化させた値(例えば8カウント分引いた値)を設定しなおし、該変更データを記憶部10−1の所定エリア:PWMにも記憶するとともに、振動量検出データBも一旦クリアし、ステップ#128へ戻る。
【0048】
すなわち、図5のフローは、実際の手振れ検出の対象外動作でありながら、振動検出部14のフィルタを第2の周波数帯域に設定し、駆動源であるモータ6により発生する振動を検出し、駆動制御状態(モータの回転速度)を変化させながら、駆動した場合でも振動ジャイロの検出に影響の少ない該駆動源の駆動制御条件を見つけ出しているものである。
【0049】
次に、図4におけるステップ#110での詳細な動作について、図6のフローチャートにより説明する。
【0050】
ステップ#151では、電池11の電圧残量を、制御回路10に内蔵された不図示のA/Dコンバータによりチェックする。そして、次のステップ#152にて、上記ステップ#151でチェックした電池残量Vが所定値Vth以上であるか否かを判定し、V>Vthでなければステップ#153へ進み、不図示の表示器等を用いて、電池残量Vがカメラ駆動可能状態にないことを使用者に警告し、このフローを終了して、図4のフローへ戻る。
【0051】
また、V>Vthならばステップ#152からステップ#154へ進み、Gyro−Y7, Gyro−P8に電源供給を行い、作動状態にする。そして、次のステップ#155にて、測光装置3による周知の測光動作を行い、続くステップ#156にて、測距装置2による周知の測距動作を行う。そして、ステップ#157にて、上記ステップ#155およびステップ#156で得た測光情報および測距情報を基に、光学系の焦点調整位置や露出時間(シャッタ12の開口時間)を決定するための演算を行う。
【0052】
次のステップ#158では、振動検出部14のフィルタの通過帯域を、観測対象(手振れ)測定周波数帯域である第1の周波数帯域(例えば、0.1Hz〜5Hz)に設定する。そして、次のステップ#159にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、記憶部10−1の所定エリア:PWMから呼び出し、Lens4の駆動パターン:Mdataとして設定する。この駆動パターン:Mdataは、前記図5のシーケンスにより決定された、振動ジャイロの高感度領域でも駆動による影響を受けにくい駆動制御となる。
【0053】
次のステップ#160では、スイッチSW2がONされたか否かをチェックし、ONされていなければステップ#161へ進み、スイッチSW1がOFFされたか否かをチェックし、OFFされていなければ再度ステップ#160へ戻り、OFFされていればこのフローを終了し、図4のフローに戻る。
【0054】
また、スイッチSW2がONされていればステップ#162へ進み、振動検出部14の駆動を開始し、振動量Bの検出動作に入る。そして、ステップ#163にて、上記ステップ#159で設定した該Mdataの駆動パターンにより、モータ6を回転させ、Lens4の駆動を開始する。次のステップ#164では、上記ステップ#157で求めた焦点調整位置にLens4が移動できたか否かを不図示のセンサ等で検知し、焦点位置に達したらステップ#165へ進む。
【0055】
ステップ#165へ進むと、上記モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止させる。そして、次のステップ#166にて、上記ステップ#162で開始した振動量Bの検出結果を基に、振れ補正制御回路15を制御し、Shift5の駆動を開始する。このステップ#166以降ステップ#171まで、振動検出部14の出力を基にShift5の駆動制御を継続することになる。
【0056】
以下のステップ#167,#168,#169は、上記ステップ#157で求めた露出時間に基づいて、シャッタ12の開閉制御(フィルムへの露光制御)を行う。そして、次のステップ#170にて、Gyro−Y7, Gyro−P8への給電および振動検出部14の作動を停止する。続くステップ#171では、振れ補正制御回路15を制御し、Shift5の駆動を停止し、次のステップ#172にて、鏡筒制御回路13を制御し、Lens4を初期位置(撮影待機位置)に戻す。そして、ステップ#173にて、不図示の給送装置によりフィルム一齣分の給送を行い、次動作の待ち受け状態に入る。
【0057】
以上の図4〜図6が、本発明の実施の第1の形態におけるカメラシステムの制御回路10での一連の動作である。
【0058】
以上の実施の第1の形態によれば、検出対象の振動測定タイミング(いわゆる、撮影動作中の手振れ検出タイミング)以外のタイミング(いわゆる、MainSW16投入直後)で、振動検出部14のフィルタ帯域を切り換えた状態で、モータ6の駆動により発生する振動を検出しながら、該モータ6の駆動制御を変化させ、影響の少ない駆動制御条件を設定することで、実際に検出対象測定を行うときの駆動源振動による影響をなくすことが出来るものである。
【0059】
(実施の第2の形態)
上記実施の第1の形態では、検出対象外の振動検出、すなわち、駆動源であるモータの駆動による振動の検出を、振動検出対象外の動作でありながらも一般の動作(MainSW16投入直後)の中で行なった。
【0060】
しかしながら、振動の影響を及ぼさない駆動源の駆動制御に関しては、基本的に一度設定してしまえば、以後の影響はなくなってしまうものであり、一般動作の中に含まず、特殊な条件のみで調整を行う(工場工程用の)調整モード等に含むことにより、使用者の操作性を損なうことなく本動作を行うことが可能になる。
【0061】
本発明の実施の第2の形態は、通常動作モードと、検出対象外の振動測定および駆動源の駆動制御決定を行う第2のモードであるところの調整モードを備えた電子機器について説明する。
【0062】
この実施の第2の形態においても、電子機器として、上記実施の第1の形態と同様のカメラシステムを用いて説明する。なお、記憶手部0−1には、上記実施の第1の形態に加えて、不図示の外部入力部材を用いて、所定エリアに調整モードTに入れるためのデータ入力が可能となっているものとする(記憶部に対する外部データ入力に関しては、既に周知であるため、その説明は割愛する)。
【0063】
図7は本発明の実施の第2の形態におけるカメラシステムに具備される制御回路10の動作を示すフローチャートであり、上記の図4と同様、操作待機状態で何らかの操作が行われた場合に動作を開始する。
【0064】
ステップ#201では、撮影可能状態にあるか否かを判定するために、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグが“1”であるか否かを判定し、“1”であれば既に撮影可能状態にあるとしてステップ#206へ進み、“1”でなければ収納状態にあるとしてステップ#202へ進む。
【0065】
ステップ#202へ進むと、MainSW16がONされたか否かの判定を行い、MainSW16がONされていなければ操作待機状態へ戻り、MainSWがONされていればステップ#203へ進む。そして、このステップ#203では、記憶部10−1の所定エリアに調整モードTのデータが入っているか否かをチェックし、調整モードであればステップ#204へ進み、モータ6を駆動し、検出対象外振動の影響が少ない駆動源の制御設定動作を行い、操作待機状態へ戻る。このステップ#204での詳細は図8で説明する。一方、調整モードでなければステップ#205へ進み、MainSWがONされたとして、モータ6を駆動し、Lens4を待機(収納)状態から撮影可能状態へ移動し、操作待機状態へ戻る。このステップ#205での詳細は図9で説明する。
【0066】
また、上記ステップ#201にてMainフラグが“1”であれば、前述したようにステップ#206へ進み、ここではMainSW16がONされたか否かの判定を行い、該MainSW16がONされていなければステップ#207へ進み、MainSWがONされていればステップ#211へ進む。
【0067】
ステップ#207へ進むと、前記モータ6を駆動し、Lens4を撮影可能状態から収納状態方向へ移動させる。そして、次のステップ#208にて、不図示のレンズ位置検知スイッチが収納状態を検知したか否かを判定し、収納状態を検知した段階でステップ#209へ進み、前記モータ6の駆動を停止してLens4を収納状態にする。続くステップ#210では、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグを“0”にし、収納状態であることを記憶させ、操作待機状態へ戻る。
【0068】
また、ステップ#206からステップ#211へ進むと、ここではスイッチSW1がONされているか否かを検知し、ONされてなければ操作待機状態へ直ちに戻るが、ONされていればステップ#212へ進み、手振れ検出動作を含んだ周知の撮影動作を行う。このステップ#212での詳細は既に説明済みの図6と同様であるため、この実施の第2の形態ではその説明は割愛する。
【0069】
次に、図7におけるステップ#204での詳細な動作について、図8のフローチャートにより説明する。
【0070】
ステップ#221では、電池11の電圧残量を、制御回路10に内蔵された不図示のA/Dコンバータによりチェックする。そして、次のステップ#222にて、上記ステップ#221でチェックした電池残量Vが所定値Vth以上であるか否かを判定し、V>Vthでなければステップ#223へ進み、不図示の表示器等を用いて、電池残量Vがカメラ駆動可能状態にないことを使用者に警告し、このフローを終了して、図7のフローへ戻る。
【0071】
一方、V>Vthならばステップ#222からステップ#224へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグを“1”にする。そして、次のステップ#225にて、振動検出部14のフィルタの通過帯域を第2の周波数帯域(例えば、150Hz〜450Hz)に設定する。なお、該第2の周波数帯域は、振動ジャイロGyro−Y7およびGyro−P8の高感度領域(例えば離調周波数)を網羅している周波数である。
【0072】
次のステップ#226では、Gyro−Y7およびGyro−P8と振動検出部14の駆動を開始し、振動検出動作に入る。そして、次のステップ#227にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、記憶部10−1の所定エリア:PWMから呼び出し、該Lens4の駆動パターン:Mdataとして設定する。続くステップ#228では、Mdataの駆動パターンによりモータ6を回転させ、Lens4の駆動を開始する。
【0073】
次のステップ#229では、振動検出部14から検出されてくる振動量Bが所定値Bthより小さいか否かを判定し、B<Bthでなければステップ#230へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグを“1”にして、ステップ#232へ進む。また、B<Bthであればステップ#231へ進み、撮影可能状態でのLens4の待機位置を認識するための、不図示のスイッチ(LensSW)がONしたか否かをチェックし、ONしていなければステップ#229へ戻り、ONしていればステップ#232へ進む。ステップ#232では、前記モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止させる。
【0074】
次のステップ#233では、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグをチェックし、“1”でなければステップ#234へ進み、Gyro−Y7およびGyro−P8と振動検出部14の駆動を停止し、振動検出データもクリアし、さらに記憶部10−1の所定エリアにある調整モードTもクリア(通常動作モード)し、このフローを終了して、図7のフローへ戻る。
【0075】
また、NGフラグが“1”であればステップ#235へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグをリセット(“0”に)する。そして、次のステップ#236にて、モータ6を逆回転させ、Lens4を待機(収納)位置方向に駆動させる。次のステップ#237では、Lens4の待機(収納)位置を認識するための、不図示のスイッチ(STOP_SW)がONしたか否かをチェックし、ONしていなければこのステップを繰り返し、ONしていればステップ#238へ進む。
【0076】
ステップ#238では、上記モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止させる。そして、ステップ#239にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、該Lens4の駆動パターン:Mdataから所定量変化させた値(例えば8カウント分引いた値)を設定しなおし、該変更データを記憶部10−1の所定エリア:PWMにも記憶するとともに、振動量検出データBも一旦クリアし、ステップ#228へ戻る。
【0077】
すなわち、図8のフローでは、調整モードTが設定されているときに限り、実際の手振れ検出の対象外動作でありながら、振動検出部14のフィルタを第2の周波数帯域に設定し、駆動源であるモータ6により発生する振動を検出し、駆動制御状態を変化させながら、駆動した場合でも振動ジャイロの検出に影響の少ない該駆動源の駆動制御条件を見つけ出しているものである。
【0078】
次に、図7におけるステップ#205での詳細な動作について、図9のフローチャートにより説明する。
【0079】
ステップ#251では、電池11の電圧残量を、制御回路10に内蔵された不図示のA/Dコンバータによりチェックする。そして、次のステップ#252にて、上記ステップ#251でチェックした電池残量Vが所定値Vth以上であるか否かを判定し、V>Vthでなければステップ#253へ進み、不図示の表示器等を用いて、電池残量Vがカメラ駆動可能状態にないことを使用者に警告し、このフローを終了して、図7のフローへ戻る。
【0080】
また、V>Vthならばステップ#252からステップ#254へ進み、ここでは記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグを“1”にする。そして、次のステップ#255にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、記憶部10−1の所定エリア:PWMから呼び出し、該Lens4の駆動パターン:Mdataとして設定する。次のステップ#256では、該Mdataの駆動パターンによりモータ6を回転させ、Lens4の駆動を開始する。
【0081】
次のステップ#257では、撮影可能状態でのLens4の待機位置を認識するための、不図示のスイッチ(LensSW)がONしたか否かをチェックし、ONしたらステップ#258へ進み、上記モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止し、このフローを終了し、図7のフローへ戻る。
【0082】
なお、上記実施の第2の形態においては、第2のモード(調整モード)は、不図示の外部入力部材により設定するように説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば、複数のスイッチの同時押し(例えばズームスイッチとリモコンスイッチの同時押し)等の手法で調整モードを設定しても、また、独立したキャリブレーションスイッチを備えた場合でも、何ら問題とするものではない。
【0083】
(実施の第3の形態)
上記実施の各形態では、駆動源であるモータの駆動による振動検出は、ともに、同一速度で駆動源の駆動を所定位置まで行い、速度を変えて、改めて同一位置での駆動源の駆動を行うものであった。
【0084】
この手法は一定動作に対する振動を確実に認識することが出来る一方で、同様の動作を繰り返し行わなければならず、駆動源の駆動制御条件の決定までに時間がかかるという難点があった。
【0085】
本発明の実施の第3の形態では、駆動源の駆動動作制御(速度)を徐々に変化させながら、所定動作内(所定位置までの駆動中)で複数の制御情報を得ることで、駆動源の駆動条件決定までの時間を短縮するものである。
【0086】
この実施の第3の形態においても、上記実施の第1の形態と同様のカメラシステムを用いて説明する。
【0087】
図10は、本発明の実施の第3の形態に係る、作動開始スイッチであるところのMainSW16が投入された直後の詳細な動作を示すフローチャートであり、図4におけるステップ#103での動作に相当するものである。
【0088】
ステップ#321では、電池11の電圧残量を、制御回路10に内蔵された不図示のA/Dコンバータによりチェックする。そして、次のステップ#322にて、上記ステップ#321でチェックした電池残量Vが所定値Vth以上であるか否かを判定し、V>Vthでなければステップ#323へ進み、不図示の表示器等を用いて、電池残量Vがカメラ駆動可能状態にないことを使用者に警告し、このフローを終了する。
【0089】
また、V>Vthならばステップ#322からステップ#324へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:Mainフラグを“1”にする。そして、次のステップ#325にて、振動検出部14のフィルタの通過帯域を第2の周波数帯域(例えば、150Hz450Hz)に設定する。なお、該第2の周波数帯域は、振動ジャイロGyro−Y7およびGyro−P8の高感度領域(例えば離調周波数)を網羅している周波数である。
【0090】
次のステップ#326では、Gyro−Y7およびGyro−P8と振動検出部14の駆動を開始し、振動検出動作に入る。そして、次のステップ#327にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、記憶部10−1の所定エリア:PWMから呼び出し、該Lens4の駆動パターン:Mdataとして設定する。続くステップ#328では、Mdataの駆動パターンによりモータ6を回転させ、Lens4の駆動を開始する。
【0091】
ステップ#329では、所定期間t(例えば50msec)のカウントを行う。このステップ#329を実行中も、振動検出部14による振動検出動作を行っている。上記所定時間経過後はステップ#330へ進み、振動検出部14から検出されてくる振動量Bが所定値Bthより小さいか否かを判定し、B<Bthであればステップ#333へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグを“0”にし、ステップ#334へ進む。
【0092】
一方、B<Bthでなければステップ#331へ進み、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグを“1”にする。そして、次のステップ#332にて、Lens4の駆動パターン(例えば、PWM駆動のON/OFF比等)を、該Lens4の駆動パターン:Mdataから所定量変化させた値(例えば8カウント分引いた値)を設定しなおし、該変更データを記憶部10−1の所定エリア:PWMにも記憶するとともに、振動量検出データBも一旦クリアする。該Lens4は駆動中であるため、このステップ#332で設定しなおした駆動パターン:Mdataで駆動を続ける。その後はステップ#334へ進む。
【0093】
ステップ#334へ進むと、撮影可能状態でのLens4の待機位置を認識するための、不図示のスイッチ(LensSW)がONしたか否かをチェックし、ONしていなければステップ#329へ戻り、ONしていればステップ#335へ進む。ステップ#335では、記憶部10−1内の記憶エリア:NGフラグをチェックし、“1”であればステップ#336へ進み、“1”でなければステップ#339へ進む。
【0094】
ステップ#336へ進むと、モータ6を逆回転させ、Lens4を待機(収納)位置方向に駆動させる。そして、次のステップ#337にて、Lens4の待機(収納)位置を認識するための、不図示のスイッチ(STOP_SW)がONしたか否かをチェックし、ONしていなければこのステップを繰り返し、ONしていればステップ#338へ進み、改めて、Mdataの駆動パターンによりモータ6を回転させ、Lens4の駆動(繰り出し)を開始する。
【0095】
また、ステップ#335からステップ#339へ進むと、モータ6を停止し、Lens4の駆動を停止させる。そして、次のステップ#340にて、Gyro−Y7およびGyro−P8と振動検出部14の駆動を停止し、振動検出データもクリアし、このフローを終了する。
【0096】
上記の実施の第3の形態によれば、ステップ#329乃至ステップ#334の繰り返しにより、駆動源であるモータ6の駆動制御を変化させ、駆動源の同一動作内(一回の繰り出し動作)で複数の速度の振動情報を所得することが出来、駆動源の駆動制御条件決定を短時間で行うことが可能となる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜10に記載の発明によれば、検出対象外の振動が振動ジャイロの高感度帯域に一致して発生する検出対象の振動の誤検出を、設計的負荷を低減しつつ、より確実に防止することができる電子機器を提供できるものである。
【0098】
また、請求項4又5に記載に記載の発明によれば、検出対象外の振動が振動ジャイロの高感度帯域に一致して発生する検出対象の振動の誤検出のタイミングを、特定のシーケンス上で行い、操作性を考慮したものとすることができる電子機器を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係るカメラシステムの概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の各形態に用いられる振動ジャイロの周波数特性の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の各形態に係るカメラシステムの主要部分の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の第1の形態に係るカメラシステムの主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップ#103の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図6】図4のステップ#110の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の第2の形態に係るカメラシステムの主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップ#204の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図9】図7のステップ#205の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の第3の形態に係るカメラシステムの主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図11】一般的な振動ジャイロの検出信号ならびに補正光学系の動きの差の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 測距装置
3 測光装置
4 撮影光学系
5 補正光学系
6 モータ(光学焦点調整用)
7 振動ジャイロ(横振れ検出用)
8 振動ジャイロ(縦振れ検出用)
10 制御回路
10−1 記憶部
11 電池
12 シャッタ
13 鏡筒駆動回路
14 振動検出部
15 振れ補正制御回路
16 作動開始スイッチ(MainSW)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement in electronic equipment such as a camera using a vibrating gyroscope.
[0002]
[Prior art]
In recent years, many electronic devices have a function of performing vibration detection using a vibration detection sensor.
[0003]
In particular, in an optical electronic device for recording images / videos such as a camera, a digital camera, and a video, a low frequency (for example, about 1 to 10 Hz) generated when a user performs a photographing (recording) operation by hand. In order to reduce the so-called “hand shake”, the output (angular velocity signal) of the vibration gyro, which is the vibration detection sensor, is amplified and converted into an angle signal via an integrator. There are many systems in which a part of the photographing optical system (correction optical system) is driven to reduce the shake on an imaging medium such as a film / CCD.
[0004]
Incidentally, some of the above-described vibrating gyros use a crystal resonator. The quartz vibrator type vibration gyro detects Coriolis force generated by external vibration as an angular velocity in a state where the tuning fork vibrator is vibrated at a predetermined drive frequency (several tens of kHz).
[0005]
Since the vibration gyro uses a crystal resonator, detuning (for example, several hundred Hz) occurs, and vibration detection sensitivity becomes higher than the normal region in the vicinity of the detuning frequency X (Hz) (sensitivity is high). It has a characteristic of becoming a peak). In this way, the frequency that becomes highly sensitive by detuning is generally called “detuned frequency” (see FIG. 2).
When the vibration gyro is used for an optical electronic device or the like with a vibration detection function, since the vibration to be detected is a hand shake, it is only necessary to detect a vibration with a frequency of several Hz. Usually, the vicinity of the detuning frequency of the vibration gyro The optical electronic device has a drive source such as an optical focus adjustment motor, and the vibration frequency generated by driving the motor matches the detuning frequency of the vibration gyro. There is. Therefore, when the vibration frequency and the separation frequency are equal or very close to each other, the detection sensitivity of the vibration gyro is high, so that a large angular velocity signal is output, which exceeds the dynamic range of the detection circuit, In spite of the vibration that is not detected, there is a possibility that it is combined with the signal to be corrected by “hand shake” and erroneous correction drive is performed.
[0006]
FIG. 11 is a diagram illustrating an example of a difference in motion of the vibration gyro detection signal and the correction optical system depending on the presence or absence of the influence of the drive source.
[0007]
FIG. 11A shows the output of the vibration gyro when low frequency vibration equivalent to hand vibration (a sine wave of 5 Hz) is given, and FIG. 11B shows the vibration gyro in addition to FIG. FIGS. 11C and 11D show the output of the vibration gyro when high-frequency vibration (300 Hz) smaller than the low-frequency vibration from the drive source that matches the detuning frequency is applied. FIGS. The drive current of the correction optical system generated based on the vibration gyro output shown in a) and (b) is shown.
[0008]
As can be seen from FIGS. 11 (a) and 11 (c), the correction optical system can be driven properly in the case of only the low frequency shake to be corrected, but from the drive source as shown in FIG. 11 (b). However, even if it is a minute vibration, it is recognized as a large signal due to a difference in amplification degree.
[0009]
Even when the high-frequency vibration (vibration by the drive source) is applied as a large signal, the correction optical system is mechanically difficult to follow high-frequency.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, this large signal results in a waveform that exceeds the dynamic range Vmax of the detection circuit. As a result, the drive current of the correction optical system is affected by offset and gain, and correction drive different from the desired control is performed. Will go.
[0011]
A vibration gyro other than the above-described crystal resonator type, for example, a ceramic resonator type vibration gyro, has a resonance frequency and has a characteristic that the detection rapidly increases in the vicinity of the resonance frequency. Even at the resonance frequency, when vibration near the resonance frequency is externally applied, the reference may be distorted by vibrations other than the detection target (hand shake), and vibration may be erroneously detected.
[0012]
As a countermeasure against erroneous detection of vibration caused by external vibration in the vicinity of the resonance frequency of the vibration gyro, Japanese Patent Laid-Open No. 03-121438 discloses, “A vibration signal frequency identification means is provided and the vibration frequency identified by the identification means is identified. Based on the average frequency, the cutoff frequency of the low-pass filter of the shake signal processing means is changed ”.
[0013]
However, the above proposal also changes the degree of influence on shake detection due to the frequency characteristics (attenuation slope) of the low-pass filter, and the shake detection target frequency and the sensitivity peak frequency of the vibration gyro (resonance frequency, detuning frequency, etc.) are sufficient. If it is far away, the frequency characteristics (gain attenuation) of the low-pass filter can attenuate the vibration near the resonance frequency to an output that does not affect the shake detection, but the vibration detection target frequency and the sensitivity peak frequency of the vibration gyro are In the case of a near vibration gyro, when the gain of the vibration detection target frequency is sufficiently secured, the gain in the vicinity of the peak sensitivity frequency cannot be sufficiently attenuated, and it becomes difficult to completely eliminate the influence of the generated vibration. If a high-order (secondary, third-order, etc.) low-pass filter is used, the frequency characteristics will be improved (attenuation of the attenuation will be steep), and the effect will appear, but the problem will be that the circuit scale will increase.
[0014]
In addition, as a countermeasure against erroneous detection of vibration caused by external vibration in the vicinity of the resonance frequency of the vibration gyro, Japanese Patent Application Laid-Open No. 07-115781 discloses “resonance frequency of the vibration gyro and ultrasonic waves that cause external vibration. A proposal has been made that "the resonance frequency of the motor is set apart".
[0015]
Further, as a countermeasure for erroneous detection of a quartz vibrator type vibration gyro, a proposal has been made to “set the detuning frequency of the vibration gyro and the rotation frequency of the actuator driving motor apart”.
[0016]
However, the frequency at which the sensitivity peak of the vibration gyro varies individually, and furthermore, the vibration generated by the drive source is also affected by parts processing accuracy, installation conditions, etc. In consideration of conditions, tolerances, etc., the drive state of the drive source that does not affect the vibration measurement of the vibration gyro detection target must be set.
[0017]
For example, assuming that the vibration source is a vibration gyro with a detuning frequency of 300 Hz ± 100 Hz, and the vibration source corresponds to the drive amount (number of rotations) of the drive source (motor), the drive source is Although it may be controlled at a drive amount of 12000 rpm (200 Hz) or less, the actual design value must take into account the change in drive force-vibration amount due to the assembly variation of the housing, and there is a 5% variation. If it is set to occur, the drive amount must be set to 11400 rpm (190 Hz) or less.
[0018]
In addition, since the vibration of the housing also generates harmonics, if the housing vibration of 190 Hz occurs, the second harmonic 380 Hz must also be taken into consideration, and it can be realized by design. It becomes very difficult.
[0019]
(Object of invention)
The first object of the present invention is to more reliably prevent erroneous detection of vibration of a detection target that occurs when vibration outside the detection target coincides with the high sensitivity band of the vibration gyro while reducing the design load. It is intended to provide an electronic device that can be used.
[0020]
The second object of the present invention is to perform the erroneous detection timing of the vibration of the detection target that occurs when the vibration outside the detection target coincides with the high sensitivity band of the vibration gyroscope on a specific sequence, and considers operability. It is intended to provide an electronic device that can be.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the first object, the invention according to
[0022]
In order to achieve the second object, the invention according to
[0023]
Similarly, in order to achieve the second object, the invention according to
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on illustrated embodiments.
[0025]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a camera system which is an optical electronic apparatus with a vibration detection function according to each embodiment of the present invention.
[0026]
In FIG. 1,
[0027]
6 is a motor serving as a drive source for moving the
[0028]
The drive frequencies of Gyro-Y7 and Gyro-P8 are set to different frequencies (for example, 27 kHz and 29 kHz) in order to prevent interference. Further, as shown in FIG. 2, the detuning frequency of the Gyro-Y7 and Gyro-P8 is X (Hz) (for example, 300 (Hz)), and the gain at the detuning frequency is from the steady region. Y (dB) (for example, 20 (dB) = 10 times) is higher. In this embodiment, for convenience of explanation, it is assumed that Gyro-Y7 and Gyro-P8 have similar frequency characteristics.
[0029]
16 is an operation start switch (hereinafter referred to as “MainSW”) that drives the
[0030]
FIG. 3 is a block diagram showing an outline of the electrical configuration of the camera system. The same parts as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals.
[0031]
[0032]
[0033]
(First embodiment)
4 to 6 are diagrams according to the first embodiment of the present invention, and are flowcharts showing the operation of the
[0034]
First, the description will proceed from FIG. 4, but this flow starts when some operation is performed in the operation standby state.
[0035]
In
[0036]
When the process proceeds to step # 102, it is determined whether or not the
[0037]
If the main flag is “1” and the process proceeds from step # 101 to step # 104, it is determined whether or not the
[0038]
If it is determined in
[0039]
Next,
[0040]
In
[0041]
When the process proceeds to step # 123, the display unit or the like (not shown) is used to warn the user that the remaining battery level V is not in a camera driveable state, and the sequence ends.
[0042]
Further, if the remaining battery level V is greater than or equal to the predetermined value Vth and the process proceeds to step # 124, the storage area: Main flag in the storage unit 10-1 is set to “1”. Then, in the
[0043]
In the
[0044]
In the
[0045]
In
[0046]
If the result of checking the NG flag is "1", the process proceeds to step # 135, and the storage area: NG flag in the storage unit 10-1 is reset (to "0"). In the
[0047]
In
[0048]
That is, while the flow of FIG. 5 is an actual operation that is not subject to camera shake detection, the filter of the
[0049]
Next, the detailed operation in
[0050]
In
[0051]
Further, if V> Vth, the process proceeds from step # 152 to step # 154 to supply power to Gyro-Y7 and Gyro-P8 so as to be in an operating state. In the
[0052]
In the
[0053]
In the
[0054]
On the other hand, if the switch SW2 is turned on, the process proceeds to step # 162, the drive of the
[0055]
If it progresses to step # 165, the said
[0056]
In the following steps # 167, # 168, and # 169, the
[0057]
FIGS. 4 to 6 described above are a series of operations in the
[0058]
According to the first embodiment described above, the filter band of the
[0059]
(Second Embodiment)
In the first embodiment, vibration detection outside the detection target, that is, detection of vibration due to driving of the motor that is the drive source, is a general operation (immediately after the
[0060]
However, with regard to drive control of a drive source that does not have the influence of vibration, once it is set once, the subsequent influence will disappear, and it will not be included in general operation, only under special conditions. By including the adjustment mode (for factory process) in which adjustment is performed, it becomes possible to perform this operation without impairing the operability of the user.
[0061]
In the second embodiment of the present invention, an electronic device having a normal operation mode and an adjustment mode which is a second mode for performing vibration measurement outside the detection target and determining drive control of the drive source will be described.
[0062]
Also in the second embodiment, description will be made using the same camera system as that of the first embodiment as an electronic apparatus. In addition to the first embodiment described above, in addition to the first embodiment described above, data input for entering the adjustment mode T in a predetermined area is possible for the storage hand 0-1 using an external input member (not shown). (It is assumed that the external data input to the storage unit is already well known, and the description thereof is omitted).
[0063]
FIG. 7 is a flowchart showing the operation of the
[0064]
In
[0065]
When the process proceeds to step # 202, it is determined whether or not the
[0066]
If the Main flag is “1” in
[0067]
In
[0068]
Further, when the process proceeds from step # 206 to step # 211, it is detected whether or not the switch SW1 is turned on. If the switch SW1 is not turned on, the process immediately returns to the operation standby state. If it is turned on, the process proceeds to step # 212. Then, a known photographing operation including a camera shake detection operation is performed. Since details in this
[0069]
Next, the detailed operation in
[0070]
In
[0071]
On the other hand, if V> Vth, the process proceeds from step # 222 to step # 224, and the storage area: Main flag in the storage unit 10-1 is set to “1”. In the
[0072]
In the
[0073]
In the
[0074]
In the
[0075]
If the NG flag is “1”, the process proceeds to step # 235, and the storage area: NG flag in the storage unit 10-1 is reset (to “0”). In the
[0076]
In
[0077]
That is, in the flow of FIG. 8, only when the adjustment mode T is set, the filter of the
[0078]
Next, the detailed operation in
[0079]
In
[0080]
If V> Vth, the process proceeds from step # 252 to step # 254, where the storage area: Main flag in the storage unit 10-1 is set to “1”. Then, in the
[0081]
In the
[0082]
In the second embodiment, the second mode (adjustment mode) has been described as being set by an external input member (not shown). However, the present invention is not limited thereto, and for example, Even if the adjustment mode is set by a method such as simultaneous pressing of a plurality of switches (for example, simultaneous pressing of the zoom switch and the remote control switch) or an independent calibration switch is provided, there is no problem.
[0083]
(Third embodiment)
In each of the above embodiments, vibration detection by driving the motor that is the drive source is performed by driving the drive source to a predetermined position at the same speed, changing the speed, and driving the drive source at the same position again. It was a thing.
[0084]
While this method can surely recognize the vibration for a certain operation, it has to repeat the same operation, and it takes time to determine the drive control condition of the drive source.
[0085]
In the third embodiment of the present invention, a plurality of control information is obtained within a predetermined operation (during driving to a predetermined position) while gradually changing the drive operation control (speed) of the drive source. This shortens the time until the drive condition is determined.
[0086]
This third embodiment will also be described using the same camera system as in the first embodiment.
[0087]
FIG. 10 is a flowchart showing a detailed operation immediately after the
[0088]
In
[0089]
If V> Vth, the process proceeds from step # 322 to step # 324, and the storage area: Main flag in the storage unit 10-1 is set to "1". In the
[0090]
In the
[0091]
In
[0092]
On the other hand, if B <Bth, the process proceeds to step # 331, and the storage area: NG flag in the storage unit 10-1 is set to “1”. Then, in the
[0093]
When proceeding to Step # 334, it is checked whether or not a switch (LensSW) (not shown) for recognizing the standby position of
[0094]
In
[0095]
Further, when the process proceeds from step # 335 to step # 339, the
[0096]
According to the third embodiment, the drive control of the
[0097]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to tenth aspects of the present invention, erroneous detection of the vibration of the detection target that occurs when the vibration outside the detection target coincides with the high sensitivity band of the vibration gyro, It is possible to provide an electronic device that can be reliably prevented while reducing the amount.
[0098]
According to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a camera system according to each embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an example of frequency characteristics of a vibrating gyroscope used in each embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram showing an electrical configuration of a main part of the camera system according to each embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing the operation of the main part of the camera system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart showing a detailed operation of
FIG. 6 is a flowchart showing a detailed operation of
FIG. 7 is a flowchart showing the operation of the main part of the camera system according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing a detailed operation of
FIG. 9 is a flowchart showing a detailed operation of
FIG. 10 is a flowchart showing operations of main parts of a camera system according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram illustrating an example of a difference between a detection signal of a general vibration gyro and a movement of a correction optical system.
[Explanation of symbols]
2 ranging device
3 Photometric device
4 Shooting optical system
5 Correction optical system
6 Motor (for optical focus adjustment)
7 Vibrating gyro (for lateral runout detection)
8 Vibration gyro (for vertical runout detection)
10 Control circuit
10-1 Storage unit
11 batteries
12 Shutter
13 Lens barrel drive circuit
14 Vibration detector
15 Shake correction control circuit
16 Operation start switch (MainSW)
Claims (10)
前記検出対象外の振動測定のタイミングでは、前記フィルタ手段の通過周波数帯域を第2の周波数帯域に設定し、かつ、前記駆動手段を駆動すると共に該駆動時の制御状態を変化させながら、前記振動検出手段の出力状態を基に、該振動検出手段にて前記検出対象の振動測定中における前記駆動手段の駆動による振動が前記振動ジャイロの検出に影響の少ない時の前記駆動手段の駆動条件を求め、一方、前記振動検出手段にて前記検出対象の振動測定を行う場合は、前記フィルタ手段の通過周波数帯域を第1の周波数帯域に設定すると共に、前記駆動手段を前記駆動条件にしたがって駆動制御することを特徴とする電子機器。A vibration gyro having stable sensitivity in the frequency band of vibrations to be detected and having high sensitivity frequency characteristics in the frequency band of vibrations not detected; vibration detection means for detecting vibration from the output of the vibration gyro; An electronic device having a drive unit that is driven and controlled during measurement of a vibration to be detected by the vibration detection unit, wherein the vibration detection unit is a filter capable of switching a pass frequency band through which a signal of a predetermined frequency passes. Has means,
At the timing of the vibration measurement outside the detection target, the vibration frequency is set while setting the pass frequency band of the filter means to the second frequency band and driving the driving means and changing the control state at the time of driving. Based on the output state of the detecting means, the driving condition of the driving means when the vibration due to the driving of the driving means during the measurement of the vibration to be detected by the vibration detecting means has little influence on the detection of the vibration gyro is obtained. On the other hand, when the vibration detection means performs the vibration measurement of the detection target, the pass frequency band of the filter means is set to the first frequency band, and the driving means is driven and controlled according to the driving conditions. An electronic device characterized by that.
前記検出対象外の振動測定のタイミングとは、前記調整モードが設定された時であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の電子機器。The electronic device has an operation mode including a vibration measurement operation to be detected by the vibration detection unit, and an adjustment mode for performing vibration measurement outside the detection target by the vibration detection unit,
The electronic apparatus according to claim 1, wherein the timing of vibration measurement outside the detection target is when the adjustment mode is set.
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