JP3781641B2 - Housing with special items - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上階及び下階を有する二階建以上の建物内に小屋裏収納空間を設けた特殊物入れ付き住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】
建物内に小屋裏収納空間(小屋裏物置)を設けた住宅は、従来から広く知られている。この小屋裏物置は、例えば上階である二階の天井裏に相当する小屋裏部分に設けられる。小屋裏物置は、以下の条件に該当するものについては、建築基準法の規定の適用に当たっては、階とみなさない、とされている。
【0003】
▲1▼ 小屋裏物置の部分の水平投影面積は、直下の階の床面積の1/8以下であること。
▲2▼ 小屋裏物置の天井の最高の高さは、1.4m以下であること。
▲3▼ 物の出し入れのために利用するはしご(梯子)等は、固定式のものとしないこと。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、住宅のような建物の設計・建築においては、延べ床面積が問題となることが多い。この問題は、特に、敷地面積に対する建物の建坪率や容積率との関係において重要である。
【0005】
例えば、近年において、3階建ての戸建て住宅の建築も多く見られるが、敷地面積が充分でない場合には、建坪率や容積率との関係で床面積を抑制する必要性が生じる。しかし、可能な限り大きな物置や収納などを建物内に設けることは、建物の使い勝手の点で効果的である。
【0006】
この点、小屋裏物置は、上記▲1▼〜▲3▼に該当する場合、階とみなさないため、延べ床面積に算入されない。したがって、建物内に収納として利用できる大型の物置が存在するものの、実質的に延べ床面積が抑制され、容積率制限等を受けにくい利点が得られる。
【0007】
しかしながら、この小屋裏物置の場合、人の出入りや物の出し入れのために利用するはしご(梯子)等は、固定式でないために使い勝手が悪いという問題がある。即ち、従来においては、着脱式や折り畳み式の梯子、あるいは収納式の梯子等を利用していたため、物の出し入れが不便な問題があった。しかも、小屋裏物置は使い勝手が悪いために有効利用されないという問題もあった。
【0008】
よって、本発明の課題は、小屋裏物置(小屋裏収納空間)の使い勝手を良好にして、それを有効利用することができる特殊物入れ付き住宅を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明を図面を参照して説明すると、上階2と下階1を連絡する階段Kを備えた建物T内に小屋裏収納空間Sを設けた住宅であって、前記階段Kとその踊り場K1,K2,K3のある部分により建物が左右に分かれ、左には1階、2階に居室10,20があり、右には1階、3階に居室12,21があり2階は天井の低い蔵空間3となっており、左右の1階の天井の高さが同じであり、右の2階の蔵空間3から右の3階の居室21に向かう階段Kがあり、この階段Kの踊り場K3に対して前記小屋裏収納空間Sの床S1は半階程度高い位置に、該踊り場K3に隣接して設けられている。
【0010】
このような本発明によれば、小屋裏収納空間Sが階段踊り場K3から収納物を直接出し入れできる高さに設定されているので、梯子等が不要になり、これにより小屋裏収納空間Sの使い勝手を良好にして、それを有効利用することができる。
【0011】
前記小屋裏収納空間の床S1は、前記階段Kの最上階に位置する階段踊り場K3よりも半階程度高い位置に設けられていることが望ましい。このように設計すれば、小屋裏収納空間の床S1の高さが十分に低くなるので、階段踊り場K3から小屋裏収納空間S内へ荷物を直接運び入れたり運び出したりすることが容易になる。これにより、使い勝手が格段に向上する。
【0012】
前記小屋裏収納空間Sの床S1と前記上階2の床とがスキップフロアの関係に構成され、前記上階2には、前記最上階に位置する階段踊り場K3とほぼ同一レベルの床を有する居室21が配置されている構成とすることもできる。このように構成すれば、階段踊り場K3と小屋裏収納空間Sの床S1との段差を小さく設計することが容易になる。
【0013】
前記上階2Fには2以上の居室20、21、22が配置され、各居室のうち、少なくとも2つの居室20、21の床がスキップフロアの関係に構成されていることことが望ましい。このように構成すれば、床レベルが高い居室21と、下階の居室12との間にも収納空間3を設けることができる。
【0014】
前記小屋裏収納空間Sの床S1と前記最上階の階段踊り場K3との段差が1.2m以下に設定され、小屋裏収納空間Sの天井高さが1.4m以下に設定されていることが望ましい。このように設定すれば、小屋裏収納空間Sの使い勝手が良好な上に階とみなされないため、延べ床面積に算入されない。したがって、建物内に収納として利用できる大型の物置が存在するものの、実質的に延べ床面積が抑制され、容積率制限等を受けにくい利点が得られる。
【0015】
前記小屋裏収納空間Sの下に上階の居室20が配置され、前記上階の居室20の天井のうち、前記小屋裏収納空間Sの直下に相当する領域の天井部分20bが他の天井部分20cよりも高くなっている構成とすることもできる。このように小屋裏収納空間Sの存在を利用し、その床S1の高さを調整することで、小屋裏収納空間Sの直下に相当する領域の天井部分が他の天井部分よりも高くすることも容易になる。
【0016】
前記上階と下階との間に、前記階段Kを経由して出入り可能な蔵収納空間3を設けることもできる。この蔵収納空間3を設けた場合、蔵収納空間3上の上階の音が下階に伝達されくい利点が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。以下の実施の形態は、本発明を蔵収納空間のある二階建ての住宅に適用した例を示す。図1は建物Tを正面から見た縦断面図であり、図2は上階部分の平面間取り図、図3は建物Tを側面から見た縦断面図である。
【0018】
これらの図において、建物は全体として符号Tで示している。この建物Tは、一階部分である下階1と二階部分である上階2と、下階1と上階2との間に設けられた蔵収納空間3とを有する二階建ての住宅である。
【0019】
建物Tは寄せ棟の勾配屋根4を有し、その小屋裏部分に小屋裏収納空間Sが設けられている。この小屋裏収納空間Sは、建物Tの中央部に配置された階段Kに隣接した位置に設けられている。小屋裏収納空間Sについては後述する。
【0020】
下階1には、玄関や必要な水回り設備の他に、和室10、台所11、食堂12、居間13等の居住空間が配置されている。建物Tの中央部に配置された階段Kは、階段室5内に配置されている。
【0021】
階段Kは3つの階段踊り場K1、K2、K3を有し、下階の階段踊り場K1の下には階段下収納14が設けられている。階段踊り場K2は蔵収納空間3の床3aと同一レベルに配置されている。蔵収納空間3の床3aのレベルは、和室10の上に配置された上階の主寝室20の床とも同一レベルである。階段踊り場K3は、蔵収納空間3上のサロン21の床と同一レベルに配置されている。したがって、主寝室20の床20aとサロン21の床21aとはスキップフロアの関係に構成されている。
【0022】
サロン21の床21aは、図2に示すように上階のメインフロアMfを構成している。このメインフロアMfには、サロン21の他に、二つの子供部屋22,23が配置されている。階段踊り場K3はこのメインフロアMfと同一レベルに設けられている。階段踊り場K2の上には、サロン21から出し入れできるスキップ特殊物入れ25が設けられている。
【0023】
実施の形態では、このように上階2と下階1を連絡する階段Kを備えた建物T内に小屋裏収納空間Sを設けている。この小屋裏収納空間Sは、階段Kの最上階に位置する階段踊り場K3に隣接する形態であり、かつ、その階段踊り場K3から収納物を直接出し入れできる高さに設定している。
【0024】
これは、小屋裏収納空間Sの収納物を階段踊り場K3から直接出し入れできる高さに設定することで、梯子等の使用を不要にし、小屋裏収納空間Sの使い勝手を良好にして、それを有効利用できるようにするためである。
【0025】
その目的のために、小屋裏収納空間Sの床S1は、階段Kの最上階に位置する階段踊り場K3よりも半階程度高い位置に設けている。これにより、小屋裏収納空間Sの床S1の高さが十分に低くなり、階段踊り場K3から小屋裏収納空間S内へ荷物を直接運び入れたり運び出したりすることが容易になる。
【0026】
また、小屋裏収納空間Sの床S1と、主寝室の床20aや蔵収納空間3の床3aとがスキップフロアの関係に構成され、上階2には、階段踊り場K3とほぼ同一レベルの床となるメインフロアMfが設けられ、そこにはサロン21、子供部屋22,23等の居室が配置されている。この構成によって、階段踊り場K3と小屋裏収納空間Sの床S1との段差を実質的に小さく設計することが可能になる。
【0027】
このように、図示例の如く、上階2には主寝室20も含めて2以上の居室を配置し、主寝室20と他の居室の床とをスキップフロアの関係に構成することで、サロン21のように床レベルが高い居室と、下階の居室(食堂12)との間にも蔵収納空間3を設けることができる。
【0028】
なお、実施の形態では、小屋裏収納空間Sの床S1と階段踊り場K3との段差は、1.2m以下(1m前後)に設定されている。また、小屋裏収納空間Sの天井高さは1.4m以下(1.2m前後)に設定されている。このように設定することで、小屋裏収納空間Sの使い勝手が良好な上に階とみなされないため、延べ床面積に算入されない。したがって、建物内に収納として利用できる大型の物置が存在するものの、実質的に延べ床面積が抑制され、容積率制限等を受けにくい利点も得られる。
【0029】
小屋裏収納空間Sの下には上階2の居室である主寝室20が配置され、主寝室20の天井のうち、小屋裏収納空間Sの直下に相当する領域の天井部分20bは他の天井部分20cよりも高く設計している。このように小屋裏収納空間Sの存在を利用し、その床S1の高さを調整(高く)することで、小屋裏収納空間Sの直下に相当する領域の天井部分20bを他の天井部分20cよりも高くすることが容易になる。
【0030】
また、サロン21と食堂12との間に、階段Kから階段踊り場K2を経由して出入り可能な蔵収納空間3を設けることによって、この蔵収納空間3上のサロン21での音が下階の食堂12等に伝達されくい利点が得られる。勿論、メインフロアMfでの音も同様である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る特殊物入れ付き住宅によれば、小屋裏収納空間が階段踊り場から収納物を直接出し入れできる高さに設定されているので、梯子等が不要になり、これにより小屋裏収納空間の使い勝手を良好にして、それを有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る特殊物入れ付き住宅の上階及び下階部分の縦断面図
【図2】本発明に係る特殊物入れ付き住宅の上階部分の平面間取り図
【図3】本発明に係る特殊物入れ付き住宅を側面から見た縦断面図
【符号の説明】
1 下階
2 上階
3 蔵収納空間
4 勾配屋根
5 階段室
10 和室
11 台所
12 食堂
13 居間
20 主寝室
21 サロン
22、23 子供部屋
K 階段
K1、K2、K2 階段踊り場
S 小屋裏収納空間
S1 床
3a、20a、21a、床
Mf メインフロア
T 建物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a house with a special case in which a shed storage space is provided in a two-story or higher building having an upper floor and a lower floor.
[0002]
[Background technology]
2. Description of the Related Art A house having a shed storage space (shed storage) in a building has been widely known. This shed backroom is provided, for example, in the shed part corresponding to the ceiling behind the second floor, which is the upper floor. The shed backroom is not considered to be a floor when applying the provisions of the Building Standards Act for those that meet the following conditions.
[0003]
(1) The horizontal projected area of the shed backroom must be 1/8 or less of the floor area of the floor immediately below.
(2) The maximum height of the ceiling of the shed backyard must be 1.4 m or less.
(3) Ladder used for taking in and out things should not be fixed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the design and construction of a building such as a house, the total floor area often becomes a problem. This problem is particularly important in relation to the floor area ratio and floor area ratio of the building with respect to the site area.
[0005]
For example, in recent years, many three-story detached houses are also seen, but when the site area is not sufficient, it is necessary to suppress the floor area in relation to the floor area ratio and the floor area ratio. However, it is effective in terms of ease of use to provide a storeroom or storage as large as possible in the building.
[0006]
In this regard, the shed backroom is not considered a floor when it falls under (1) to (3) above, and is not included in the total floor area. Therefore, although there is a large storage room that can be used for storage in the building, the total floor area is substantially suppressed, and an advantage that it is difficult to receive a volume ratio restriction or the like can be obtained.
[0007]
However, in the case of this shed backyard, there is a problem that ladders (ladders) that are used for people going in and out and things in and out are not fixed and are not easy to use. That is, conventionally, since a detachable or foldable ladder, a retractable ladder, or the like has been used, there is a problem that it is inconvenient to put in and take out objects. In addition, there is a problem that the shed backroom is not used effectively due to poor usability.
[0008]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a house with a special case that can improve the usability of the shed backroom (shed storage space) and can effectively use it.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The present invention will be described with reference to the drawings. A house provided with a shed storage space S in a building T having a stairs K that connects the
[0010]
According to the present invention as described above, since the attic storage space S is set to a height at which the stored items can be taken in and out directly from the stair landing K3, a ladder or the like is not necessary, and the usability of the attic storage space S is thereby improved. Can be used effectively.
[0011]
The floor S1 of the shed storage space is preferably provided at a position about half a floor higher than the stair landing K3 located on the top floor of the stairs K. If designed in this way, the height of the floor S1 of the attic storage space becomes sufficiently low, so that it is easy to directly carry in and out the luggage from the stair landing K3 into the attic storage space S. Thereby, usability is significantly improved.
[0012]
The floor S1 of the shed storage space S and the floor of the
[0013]
It is desirable that two or
[0014]
The level difference between the floor S1 of the attic storage space S and the staircase landing K3 on the top floor is set to 1.2 m or less, and the ceiling height of the attic storage space S is set to 1.4 m or less. desirable. If set in this way, the convenience of the attic storage space S is good and it is not regarded as a floor, so it is not included in the total floor area. Therefore, although there is a large storage room that can be used for storage in the building, the total floor area is substantially suppressed, and an advantage that it is difficult to receive a volume ratio restriction or the like can be obtained.
[0015]
A
[0016]
Between the upper floor and the lower floor, it is also possible to provide a
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The following embodiment shows an example in which the present invention is applied to a two-story house having a storage space. 1 is a longitudinal sectional view of the building T as viewed from the front, FIG. 2 is a floor plan view of the upper floor portion, and FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the building T as viewed from the side.
[0018]
In these figures, the building is indicated by the symbol T as a whole. This building T is a two-story house having a lower floor 1 which is a first floor part, an
[0019]
The building T has a sloped roof 4 of a ridged building, and a shed storage space S is provided in the shed portion. The shed storage space S is provided at a position adjacent to the stairs K arranged in the center of the building T. The shed storage space S will be described later.
[0020]
On the lower floor 1, in addition to the entrance and necessary water facilities, living spaces such as a Japanese-
[0021]
The staircase K has three staircase landings K1, K2, and K3, and a
[0022]
The floor 21a of the
[0023]
In the embodiment, the attic storage space S is provided in the building T having the stairs K connecting the
[0024]
This is because the stored items in the attic storage space S are set to a height that can be taken in and out directly from the stair landing K3, making it unnecessary to use a ladder, etc., and improving the usability of the attic storage space S. This is to make it available.
[0025]
For that purpose, the floor S1 of the attic storage space S is provided at a position about half a floor higher than the stair landing K3 located on the top floor of the stairs K. Thereby, the height of the floor S1 of the shed storage space S becomes sufficiently low, and it becomes easy to directly carry luggage into and out of the shed storage space S from the stair landing K3.
[0026]
In addition, the floor S1 of the shed storage space S and the floor 20a of the main bedroom and the floor 3a of the
[0027]
In this way, as shown in the drawing, the
[0028]
In the embodiment, the step between the floor S1 of the shed storage space S and the stair landing K3 is set to 1.2 m or less (around 1 m). Moreover, the ceiling height of the shed storage space S is set to 1.4 m or less (around 1.2 m). By setting in this way, the usability of the shed storage space S is good and is not regarded as a floor, so it is not included in the total floor area. Therefore, although there is a large storage room that can be used for storage in the building, the total floor area is substantially suppressed, and there is an advantage that the floor area ratio is not easily restricted.
[0029]
A
[0030]
Further, by providing a
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the house with a special case according to the present invention, the storage space of the shed is set to a height that allows the storage items to be taken in and out directly from the stair landing, so that a ladder or the like is not required, thereby It is possible to improve the usability of the back storage space and use it effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an upper floor and a lower floor portion of a house with a special case according to the present invention. FIG. 2 is a floor plan view of an upper floor portion of a house with a special case according to the present invention. Longitudinal sectional view of a house with a special case from the side [Explanation of symbols]
1
Claims (7)
前記階段とその踊り場のある部分により建物が左右に分かれ、左には1階、2階に居室があり、右には1階、3階に居室があり2階は天井の低い蔵空間となっており、左右の1階の天井の高さが同じであり、右の2階の蔵空間から右の3階の居室に向かう階段があり、この階段の踊り場に対して前記小屋裏収納空間の床は半階程度高い位置に、該踊り場に隣接して設けられている、特殊物入れ付き住宅。A house with a shed storage space in a building with stairs that connect the upper and lower floors,
The building is divided into left and right by the staircase and the landing area. The left side has rooms on the first and second floors, the right side has rooms on the first and third floors, and the second floor has a low ceiling. The ceiling of the first floor on the left and right is the same, and there is a staircase that leads from the storage space on the right second floor to the room on the right third floor. A house with a special case, the floor is located about half a floor high and adjacent to the landing .
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