JP3781476B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号や音声信号などの算術演算処理のための信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、従前のNTSC(National Television System Committee)方式に加えて、EDTV(Extended Definition TV)方式、HDTV(High Definition TV)方式などの新たな放送方式が実用化されている。そこで、異なる放送方式の処理アルゴリズムに共用できるフレキシブルな映像信号処理装置の実現が強く望まれている。ところが、従来のテレビジョン受像機は、各々1つの放送方式に対応した複数の専用ハードウェアを内蔵し、受信信号に応じて使用ハードウェアを切り替えるものであったので、コスト高となる欠点があった。また、今後開始される放送方式に対応したり、処理アルゴリズムの変更に対応したりするためには、新たに専用ハードウェアを開発する必要があり、開発期間の長期化、開発コストアップという問題をも有していた。
【0003】
ある種のテレビジョン受像機では、画素信号のフィルター処理すなわち積和演算処理に加えて、あるフレームに属する画素信号と他のフレームに属する画素信号との差分すなわちフレーム間差分を求める減算処理や、1フレーム内の2つの画素信号の差分すなわちエッジ量を求める減算処理が実行される。更に、フレーム間差分をエッジ量で割る除算処理により、動き量が求められる。動画処理の結果と静止画処理の結果とを動き量に応じた割合で加算するという混合処理も実行される。
【0004】
フィルター処理を実行するための従来の積和演算回路は、複数の乗算回路と、複数の加算器とで構成されたものであった。個々の乗算回路は、例えば多数の全加算器をツリー状に接続してなる複雑な構造を有する。この積和演算回路は、複雑な構造を有する乗算回路を備えているため、回路規模が大きく、かつ処理速度が遅いという問題があった。
【0005】
動き量の算出のための従来の除算回路は、ROM(Read Only Memory)を用いたものであった。多数の除算結果をROMに格納しておき、被除数(フレーム間差分)と除数(エッジ量)との組み合わせに係る1つのアドレスをROMに与え、該アドレスに対応した1つの演算結果をROMから読み出すようにしたものである。この除算回路は、ROMを備えているため、回路規模が大きいという問題があった。
【0006】
混合処理のための従来の混合回路は、2個の乗算回路と、1個の加算器と、1個の減算器とで構成されたものであった。個々の乗算回路は、例えば多数の全加算器をツリー状に接続してなる複雑な構造を有する。動画処理の結果をA、静止画処理の結果をB、動き量をKとすると、混合処理の結果MXは、例えば、
MX=K×A+(16−K)×B
の演算を実行することにより求められる。ここに、動き量Kは0から16までの整数のうちの任意の整数である。この混合回路は、複雑な構造を有する乗算回路を備えているため、上記積和演算回路と同様の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のテレビジョン受像機に内蔵された複数の専用ハードウェアの各々は、複数の専用ユニットの組み合わせで構成されていた。これらの専用ユニットには、上記のような積和演算回路、除算回路、混合回路などが含まれる。これらの専用ユニットを用いる限り、上記のようなフレキシブルな映像信号処理装置の実現は望めない。音声信号の処理についても同様である。
【0008】
本発明の目的は、信号処理のための1つの回路ユニットを複数の処理アルゴリズムで共用できるようにすることにある。
【0009】
本発明の他の目的は、信号処理装置の回路規模を削減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ROMや複雑な構造を有する乗算回路を用いずに、積和演算処理と除算処理とに共用できる信号処理装置を実現したものである。具体的には、互いに縦続接続された複数の処理要素により第1の信号処理装置を構成する。これら複数の処理要素により、第1の信号処理装置の入力データ信号を転送するための第1パスと、各々入力データ信号の対応する処理結果を示すデータ信号を転送するための第2及び第3パスとが構成される。複数の処理要素の各々は、第1パス上に配置された第1入力と、第2パス上に配置された第2入力と、第3パス上に配置された第3入力と、第1入力を介して供給されたデータ信号を保持するためのデータ保持回路と、該データ保持回路から供給されたデータ信号と第2入力を介して供給された他のデータ信号との加減算の演算結果を求めかつ該演算結果を示すデータ信号を第2パスへ供給するための演算回路と、データ保持回路から供給されたデータ信号と前記演算結果を示すデータ信号とのいずれかを第1パスへ供給するための出力選択回路と、第3入力を介して供給されたフラグ信号に前記演算結果の符号を示すフラグ信号を連結して保持しかつ該連結されたフラグ信号を第3パスへ供給するためのフラグ保持回路と、前記データ保持回路、演算回路、出力選択回路及びフラグ保持回路の各々の動作を制御するための処理制御回路とを備える。しかも、演算回路は、データ保持回路から供給されたデータ信号に一定量のシフト処理を施すための入力シフタと、該入力シフタによるシフト処理の結果を示すデータ信号と他のデータ信号との加減算を実行するための加減算器と、該加減算器の演算結果を示すデータ信号に一定量のシフト処理を施すための結果シフタと、該結果シフタによるシフト処理の結果を示すデータ信号を保持するための結果レジスタと、第2入力を介して供給されたデータ信号と結果レジスタから供給されたデータ信号とのいずれかを加減算器へ供給するための入力選択回路とを備えることとしたものである。
【0011】
上記第1の信号処理装置によれば、入力シフタと加減算器とを利用することにより積和演算処理が実行される。第1パスを介して入力データ信号を転送し、かつ第2パスを介して積和演算処理の中間結果を示すデータ信号を転送するようにすれば、複数の処理要素で積和演算処理の最終結果を求めることができる。第2パスから第1パスへのバイパスを出力選択回路により構成して積和演算処理の最終結果を示すデータ信号を第1パスへ転送するようにすれば、残りの処理要素で他の処理を実行できる。また、上記第1の信号処理装置によれば、加減算器とフラグ保持回路と結果シフタと利用することにより除算処理が実行される。この際、除数信号は第1パスへ、被除数信号は第2パスへそれぞれ与えられ、除数信号が第1パスを介して、部分剰余信号が第2パスを介して、部分商信号が第3パスを介してそれぞれ転送される。そして、最終段の処理要素のフラグ保持回路から、除算処理の最終結果すなわち商を表わす信号が得られる。
【0012】
また、本発明は、複雑な構造を有する乗算回路を用いずに、混合処理を実行するための信号処理装置を実現したものである。具体的には、互いに縦続接続された複数の処理要素により第2の信号処理装置を構成する。これら複数の処理要素により、各々第2の信号処理装置の対応する入力データ信号を転送するための第1及び第2パスと、入力データ信号の処理結果を示すデータ信号を転送するための第3パスとが構成される。複数の処理要素の各々は、第1パス上に配置された第1入力と、第2パス上に配置された第2入力と、第3パス上に配置された第3入力と、第1入力を介して供給されたデータ信号を保持しかつ該保持したデータ信号を第1パスへ供給するための第1ラッチと、第2入力を介して供給されたデータ信号を保持しかつ該保持したデータ信号を第2パスへ供給するための第2ラッチと、第3入力を介して供給されたデータ信号を保持するための第3ラッチと、第1ラッチから供給されたデータ信号と第2ラッチから供給されたデータ信号とのいずれかを与えられた選択信号に応じて選択するための選択回路と、該選択されたデータ信号と第3ラッチから供給されたデータ信号との和を求めるための加算器と、該加算器の和を示すデータ信号に一定量のシフト処理を施しかつ該シフト処理の結果を示すデータ信号を第3パスへ供給するためのシフタとを備えることとしたものである。
【0013】
上記第2の信号処理装置によれば、混合されるべき2つのデータ信号が第1及び第2パスを介して転送され、かつ混合処理の中間結果を示すデータ信号が第3パスを介して転送される。そして、最終段の処理要素のシフタから、混合処理の最終結果を示す信号が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る信号処理装置の具体例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る信号処理装置の構成例を示している。図1において、信号処理装置100は、互いに縦続接続された4個の信号処理要素(SPE)105で構成されている。1段目から4段目までの各信号処理要素105をそれぞれSPE1、SPE2、SPE3及びSPE4と呼ぶことにする。各SPEは、第1入力101と、第2入力102と、第3入力103とを有する。
【0016】
図2は、図1中のSPE1の内部構成を示している。SPE1は、データ保持回路1と、演算回路2と、出力選択回路7と、フラグ保持回路16と、処理制御回路5とを備えている。SPE2、SPE3及びSPE4の各々の内部構成も、図2と同様である。
【0017】
データ保持回路1は、第1入力101を介して供給された3つのデータ信号を保持するための第1、第2及び第3ラッチ8,9,10から構成されている。これら第1、第2及び第3ラッチ8,9,10は、1つのシフトレジスタを構成するように、互いに縦続接続されている。
【0018】
演算回路2は、第2入力102を介して供給されたデータ信号を保持するための第1レジスタ(入力レジスタ)3と、データ保持回路1に保持された3つのデータ信号の中から少なくとも1個のデータ信号を選択するためのデータ選択回路22と、各々選択されたデータ信号に一定量のシフト処理を施すための第1及び第2シフタ(入力シフタ)12,13と、該第1及び第2シフタ12,13によるシフト処理の結果を示すデータ信号と他のデータ信号との加減算を実行するための加減算器14と、該加減算器14の演算結果Lを示すデータ信号に一定量のシフト処理を施すための第3シフタ(結果シフタ)15と、該第3シフタ15によるシフト処理の結果を示すデータ信号を保持するための第2レジスタ(結果レジスタ)4と、第1レジスタ3から供給されたデータ信号と第2レジスタ4から供給されたデータ信号とのいずれかを加減算器14へ供給するための入力選択回路6とを有する。加減算器14は、第2シフタ13によるシフト処理の結果を示すデータ信号をH、第1シフタ12によるシフト処理の結果を示すデータ信号をI、入力選択回路6から供給されたデータ信号をJとするとき、加算H+I、加算I+J、減算I−J、又は、減算J−Iを実行するものである。減算を実行する場合には、加減算器14は、減算結果Lを示すデータ信号とともに、該減算結果Lの符号を示すフラグ信号Kを供給する。以下の説明では、L<0ならばK=0であり、L≧0ならばK=1であるものとする。なお、加減算器14は、入力選択回路6から供給されたデータ信号をそのまま第3シフタ15へ供給する機能をも有する。
【0019】
出力選択回路7は、データ保持回路1に保持されている3つのデータ信号と第3シフタ15から供給されたデータ信号との中からいずれか1つを選択して、第1出力111を介してSPE2の第1入力101へ供給するものである。第3シフタ15の出力データ信号は、第2出力112を介してSPE2の第2入力102へも供給される。フラグ保持回路16は、第3入力103を介して供給されたフラグ信号に加減算器14から供給されたフラグ信号を連結して保持するものである。該連結されたフラグ信号は、第3出力113を介してSPE2の第3入力103へ供給される。処理制御回路5は、データ保持回路1、演算回路2、出力選択回路7及びフラグ保持回路16の各々の動作を制御するものである。
【0020】
図3は、処理制御回路5の内部構成を示している。処理制御回路5は、各々制御情報を記憶するための4つの制御レジスタ200と、4つの制御レジスタ200へ制御情報を書き込むための書き込み制御回路201と、4つの制御レジスタ200から制御情報を読み出すための読み出し制御回路202とを備えている。書き込み制御回路201には、書き込み対象の制御レジスタ200を指定するためのアドレスがアドレスバス204を介して、書き込むべき制御情報を示すデータがデータバス203を介して、書き込み制御信号が信号線205を介してそれぞれ与えられる。各制御レジスタ200は、演算フィールドOPと、シフトフィールドSFTと、選択フィールドSELと、ストアフィールドSTRとからなっている。演算フィールドOPには、加減算器14の演算則を指定する情報が格納される。シフトフィールドSFTには、第1、第2及び第3シフタ12,13,15の各々のシフト量が格納される。選択フィールドSELには、入力選択回路6、出力選択回路7及びデータ選択回路22を制御するための情報が格納される。ストアフィールドSTRには、データ保持回路1、第1レジスタ3、第2レジスタ4及びフラグ保持回路16を制御するための情報が格納される。読み出し制御回路202には、信号線206を介してクロック信号CLKが与えられる。読み出し制御回路202は、与えられたクロック信号CLKに同期して4つの制御レジスタ200から制御情報をサイクリックに読み出す。読み出された制御レジスタ200の各フィールドの内容は、それぞれ制御信号207,208,209,210として出力される。
【0021】
以上の構成を備えた信号処理装置100は、積和演算処理と除算処理とを実行することができる。まず、積和演算処理の動作を説明する。積和演算の基本は、データ信号Y1と定係数A1との乗算である。ここでは、A1=11/16=1/2+1/8+1/16の例について説明する。データ信号Y1は、第1入力101からSPE1の第1ラッチ8に与えられる。第1サイクルでは、SPE1のデータ選択回路22は第1ラッチ8に保持されているデータ信号Y1を選択する。処理制御回路5は、第1及び第2シフタ12,13にそれぞれ1ビット及び3ビット右へシフトするように指示を出す。加減算器14は、第1及び第2シフタ12,13の各出力を加算する。これにより、加算結果L=Y1×(1/2+1/8)が得られる。この加算結果を示すデータ信号は、そのまま第3シフタ15を素通りして第2レジスタ4に格納される。次の第2サイクルでは、SPE1の第1ラッチ8のデータ信号Y1が第2ラッチ9へ転送される。データ選択回路22は、第2ラッチ9に保持されているデータ信号Y1を選択する。処理制御回路5は、第1シフタ12に4ビット右へシフトするように指示を出す。入力選択回路6は、第2レジスタ4から供給されたデータ信号を選択する。加減算器14は、第1シフタ12から供給されたデータ信号と入力選択回路6から供給されたデータ信号とを加算する。これにより、乗算結果Y1×A1=Y1×(1/2+1/8+1/16)が得られる。
【0022】
さて、上記の例ではSPE1で2サイクルかけて乗算Y1×A1を処理したが、上記第2サイクルの処理をSPE2で行なってもよい。この場合、SPE1の第1ラッチ8に保持されているデータ信号Y1と、SPE1の第3シフタ15に保持されているデータ信号Y1×(1/2+1/8)とは、第2サイクルにおいてそれぞれSPE2の第1ラッチ8と第1レジスタ3とに格納される。SPE2において、第1ラッチ8のデータ信号Y1は、データ選択回路22及び第1シフタ12を介して、右4ビットシフト処理が施されたうえで加減算器14に与えられる。一方、第1レジスタ3のデータ信号Y1×(1/2+1/8)は入力選択回路6を介して加減算器14に与えられる。加減算器14は、加算の実行により乗算結果Y1×(1/2+1/8+1/16)を求める。このように、2つのSPEでも乗算Y1×A1を処理することができる。しかも、SPE2で第2サイクルの処理を行なっている時に、並行してSPE1で新たなデータ信号に対する処理を実行できる。このようなパイプライン処理を採用すれば、信号処理能力を向上させることができる。
【0023】
なお、上記信号処理装置100によれば、他のデータ信号Y2と他の定係数A2との乗算も同様にして実行され、かつ積和演算処理の結果Y1×A1+Y2×A2が求められる。
【0024】
次に、除算X/Yの実行について説明する。図4は、除算X/Yの1つのアルゴリズムを示している。ここで、被除数X及び除数Yはいずれも8ビットの整数であるものとする。まず、被除数Xと除数Yとから、1ビットの部分商Q1と、部分剰余R1=X−Y×Q1とが求められる。ここで、X≧YならばQ1=1かつR1=X−Yであり、X<YならばQ1=0かつR1=Xである。次に、除数Yの右1ビットシフト結果Y/2を新たな除数として、部分剰余R1と除数Y/2とから、1ビットの部分商Q2と、部分剰余R2=R1−Y/2×Q2とが求められる。ここで、R1≧Y/2ならばQ2=1かつR2=R1−Y/2であり、R1<Y/2ならばQ2=0かつR2=R1である。次に、除数Y/2の右1ビットシフト結果Y/4を新たな除数として、部分剰余R2と除数Y/4とから、1ビットの部分商Q3と、部分剰余R3=R2−Y/4×Q3とが求められる。ここで、R2≧Y/4ならばQ3=1かつR3=R2−Y/4であり、R2<Y/4ならばQ3=0かつR3=R2である。次に、除数Y/4の右1ビットシフト結果Y/8を新たな除数として、部分剰余R3と除数Y/8とから、1ビットの部分商Q4と、部分剰余R4=R3−Y/8×Q4とが求められる。ここで、R3≧Y/8ならばQ4=1かつR4=R3−Y/8であり、R3<Y/8ならばQ4=0かつR4=R3である。求める商X/Yは、各々1ビットの部分商Q1,Q2,Q3,Q4を連結したものである。このようにして得られた4ビットの商Q1Q2Q3Q4は、整数部分Q1と、小数部分Q2Q3Q4とを有するものである。同様にして、任意のビット長の商を求めることができる。
【0025】
図5は、除算X/Yの他のアルゴリズムを示している。まず、被除数Xと除数Yとから、1ビットの部分商Q1と、部分剰余r1=X−Y×Q1とが求められる。ここで、X≧YならばQ1=1かつr1=X−Yであり、X<YならばQ1=0かつr1=Xである。次に、部分剰余r1の左1ビットシフト結果r1×2を新たな被除数として、被除数r1×2と除数Yとから、1ビットの部分商Q2と、部分剰余r2=r1×2−Y×Q2とが求められる。ここで、r1×2≧YならばQ2=1かつr2=r1×2−Yであり、r1×2<YならばQ2=0かつr2=r1×2である。次に、部分剰余r2の左1ビットシフト結果r2×2を新たな被除数として、被除数r2×2と除数Yとから、1ビットの部分商Q3と、部分剰余r3=r2×2−Y×Q3とが求められる。ここで、r2×2≧YならばQ3=1かつr3=r2×2−Yであり、r2×2<YならばQ3=0かつr3=r2×2である。次に、被除数r3の左1ビットシフト結果r3×2を新たな被除数として、被除数r3×2と除数Yとから、1ビットの部分商Q4と、部分剰余r4=r3×2−Y×Q4とが求められる。ここで、r3×2≧YならばQ4=1かつr4=r3×2−Yであり、r3×2<YならばQ4=0かつr4=r3×2である。求める商X/Yは、各々1ビットの部分商Q1,Q2,Q3,Q4を連結したものである。このようにして得られた4ビットの商Q1Q2Q3Q4は、整数部分Q1と、小数部分Q2Q3Q4とを有するものである。同様にして、任意のビット長の商を求めることができる。
【0026】
図6は、図5のアルゴリズムに従った除算X/Yの具体例を示している。この例では、被除数X=01010010及び除数Y=00110010から、4ビットの商X/Yが求められる。まず、減算X−Yが実行される。この減算の結果は正であるので、部分商Q1=1かつ部分剰余r1=X−Yである。次に、部分剰余r1の左1ビットシフトによりr1×2が求められた後、減算r1×2−Yが実行される。この減算の結果は正であるので、部分商Q2=1かつ部分剰余r2=r1×2−Yである。次に、部分剰余r2の左1ビットシフトによりr2×2が求められた後、減算r2×2−Yが実行される。この減算の結果は負であるので、部分商Q3=0かつ部分剰余r3=r2×2である。この際、減算の結果そのものすなわちr2×2−Yは捨てられ、先に求められていたr2×2が部分剰余r3として採用される。次に、部分剰余r3の左1ビットシフトによりr3×2が求められた後、減算r3×2−Yが実行される。この減算の結果は正であるので、部分商Q4=1かつ部分剰余r4=r3×2−Yである。このようにして、4ビットの商Q1Q2Q3Q4が求められる。つまり、商X/Yは1.101である。
【0027】
上記信号処理装置100は、図5に示された除算アルゴリズムを採用したものである。ここでは、SPE1の第1ラッチ8に除数信号Yが、SPE1の第1レジスタ3に被除数信号Xがそれぞれ保持されているものとする。第1サイクルでは、SPE1のデータ選択回路22は第1ラッチ8に保持されている除数信号Yを選択する。第1シフタ12は、除数信号Yをそのまま加減算器14へ供給する。一方、入力選択回路6は、被除数信号Xを加減算器14へ供給する。加減算器14は、減算X−Yを実行して、減算結果L=X−Yを示すデータ信号と該減算結果の符号を示すフラグ信号Kとを供給する。フラグ信号Kは、除算X/Yの1ビット部分商Q1を示す信号であり、フラグ保持回路16に保持される。減算結果X−Yを示すデータ信号は、そのまま第3シフタ15を素通りして第2レジスタ4に格納される。次の第2サイクルでは、SPE1の第1ラッチ8の除数信号Yが第2ラッチ9へ転送される。入力選択回路6は、第1サイクルで得られたフラグ信号Kが1の場合には第2レジスタ4から供給されたデータ信号X−Yを選択し、該フラグ信号Kが0の場合には第1レジスタ3から供給されたデータ信号Xを選択して、該選択したデータ信号を加減算器14へ供給する。加減算器14は、入力選択回路6から供給されたデータ信号(X−Y又はX)をそのまま出力する。したがって、加減算器14の出力データ信号は除算X/Yの部分剰余r1を示す信号である。第3シフタ15は、加減算器14から供給されたデータ信号r1を左に1ビットシフトさせる。この結果、新たな被乗数信号r1×2がSPE2の第2入力102に供給される。また、フラグ保持回路16は部分商Q1を示すフラグ信号をSPE2の第3入力103へ、出力選択回路7は第2ラッチ9から供給された除数信号YをSPE2の第1入力101へそれぞれ供給する。したがって、SPE2の第1ラッチ8に除数信号Yが、SPE2の第1レジスタ3に新たな被除数信号r1×2がそれぞれ保持される。第3及び第4サイクルでは、SPE2において、上記SPE1における第1及び第2サイクルと同様の動作で、除算X/Yの1ビット部分商Q2と、新たな被乗数信号r2×2とが得られる。この際、SPE2のフラグ保持回路16は、2ビットの連結された部分商Q1Q2をSPE3へ供給する。以下同様の動作により、SPE4のフラグ保持回路16から4ビットの商X/Y=Q1Q2Q3Q4を示す信号が出力される。
【0028】
以上のとおり、上記信号処理装置100によれば、ROMや複雑な構造を有する乗算回路を用いずに、積和演算処理と除算処理とを実行することができる。なお当然ながら、該信号処理装置100の中の各SPEは、単一の加算処理や単一の減算処理をも実行することができる。
【0029】
図7は、図2のSPEの変形例を示している。図7のSPE105aは、除算X/Yの1ビット部分商Q1を示すデータ信号と、新たな被乗数信号r1×2とが1サイクルで得られるようにしたものである。図2のSPE中の第1レジスタ3と、第2レジスタ4と、第3シフタ15とをなくして、結果選択回路17と、結果シフタ18と、結果レジスタ19とを追加したものが、図7のSPE105aである。結果選択回路17は、加減算器14で得られたフラグ信号Kが1の場合には加減算器14で得られた減算結果Lを示すデータ信号を選択し、該フラグ信号Kが0の場合には入力選択回路6から供給されたデータ信号を選択して、該選択したデータ信号を結果シフタ18へ供給する。結果シフタ18は、結果選択回路17から供給されたデータ信号に一定量のシフト処理を施す。結果レジスタ19は、結果シフタ18によるシフト処理の結果を示すデータ信号を保持し、かつ該保持したデータ信号を入力選択回路6、出力選択回路7及び第2出力112へ供給する。入力選択回路6は、第2入力102を介して供給されたデータ信号と結果レジスタ19から供給されたデータ信号とのいずれかを加減算器14及び結果選択回路17へ供給する。
【0030】
図7のSPE105aによれば、加減算器14が減算結果L=X−Yを示すデータ信号と該減算結果Lの符号を示すフラグ信号Kとを出力すると、該フラグ信号Kが1の場合には減算結果を示すデータ信号X−Yが結果選択回路17により選択され、該フラグ信号Kが0の場合には入力選択回路6から供給されたデータ信号Xが結果選択回路17により選択される。すなわち、結果選択回路17から結果シフタ18へ供給されるデータ信号は、除算X/Yの部分剰余r1を示す信号である。結果シフタ18は、結果選択回路17から供給された部分剰余信号r1を左に1ビットシフトさせる。この結果、新たな被乗数信号r1×2が結果レジスタ19に保持される。一方、フラグ信号Kは、除算X/Yの1ビット部分商Q1を示す信号であり、フラグ保持回路16に保持される。以上のとおり、図7のSPE105aによれば、除算X/Yの1ビット部分商Q1を示す信号と、新たな被乗数信号r1×2とが1サイクルで得られる。なお、結果レジスタ19から入力選択回路6への信号パスを利用すれば、次の1ビット部分商Q2を求めるための減算処理を、上記1ビット部分商Q1を求めたのと同じ加減算器14で実行できる。
【0031】
図8は、図2のSPEの他の変形例を示している。図8のSPE105bは、絶対値化処理のための構成を含んだものであり、処理制御回路5aと加減算器14との間に演算変更制御回路25を介在させたものである。処理制御回路5aは、加減算器14のために2つの制御信号207a,207bを供給する。一方の制御信号207aは、加算I+Jの指令又は減算I−Jの指令を含むものとする。また、他方の制御信号207bは絶対値化指令を意味するものである。演算変更制御回路25は、加算I+Jの指令と絶対値化指令とが処理制御回路5aから供給され、かつ第3入力103を介して負の符号を示すフラグ信号Fが供給された場合には、加減算器14へ減算I−Jの指令を供給するように制御信号207cを加減算器14に与える。また、演算変更制御回路25は、減算I−Jの指令と絶対値化指令とが処理制御回路5aから供給され、かつ第3入力103を介して負の符号を示すフラグ信号Fが供給された場合には、加減算器14へ加算I+Jの指令を供給するように制御信号207cを加減算器14に与える。更に、第3入力103を介して正の符号を示すフラグ信号Fが供給された場合には、演算変更制御回路25は、処理制御回路5aから供給された加算又は減算の指令をそのまま加減算器14へ供給する。
【0032】
第1レジスタ3は、例えば、第2入力102を介して供給された差分A−Bを示すデータ信号を保持する。第3入力103を介して供給されるフラグ信号Fは、該差分A−Bの符号を示す信号である。ここで、A−B<0ならばF=0であり、A−B≧0ならばF=1であるものとする。差分A−Bを示すデータ信号は、入力選択回路6を介して加減算器14にJ入力として与えられる。また、データ信号Cが加減算器14にI入力として与えられるものとする。
【0033】
A−B<0すなわちF=0の場合に処理制御回路5aが減算I−Jの指令と絶対値化指令とを供給すると、加減算器14は加算I+Jを実行する。その加算結果Lは、
L=I+J=C+(A−B)=C−|A−B|
で表わされる。また、A−B≧0すなわちF=1の場合に処理制御回路5aが減算I−Jの指令と絶対値化指令とを供給すると、加減算器14は減算I−Jを実行する。その減算結果Lは、
L=I−J=C−(A−B)=C−|A−B|
で表わされる。すなわち、フラグ信号Fの如何にかかわらず、ある値Cから差分A−Bの絶対値を減じる演算が加減算器14によって実行される。
【0034】
A−B<0すなわちF=0の場合に処理制御回路5aが加算I+Jの指令と絶対値化指令とを供給すると、加減算器14は減算I−Jを実行する。その減算結果Lは、
L=I−J=C−(A−B)=C+|A−B|
で表わされる。また、A−B≧0すなわちF=1の場合に処理制御回路5aが加算I+Jの指令と絶対値化指令とを供給すると、加減算器14は加算I+Jを実行する。その加算結果Lは、
L=I+J=C+(A−B)=C+|A−B|
で表わされる。すなわち、フラグ信号Fの如何にかかわらず、ある値Cに差分A−Bの絶対値を加える演算が加減算器14によって実行される。
【0035】
以上のとおり、図8のSPE105bによれば、フラグ信号Fに応じて加減算器14における演算則を変更することによって、差分A−Bの絶対値化処理が達成される。なお、絶対値化の対象となるデータ信号が差分A−Bに限らないことはいうまでもない。
【0036】
図9は、図1中のSPEの他の接続例を示している。図9の信号処理装置100aは、中央処理装置(CPU)104と、3行4列の2次元アレイ状に配置された12個のSPE105、すなわちSPE11、SPE12、SPE13、SPE14、SPE21、SPE22、SPE23、SPE24、SPE31、SPE32、SPE33及びSPE34と、12個の接続回路106、すなわちC11、C12、C13、C14、C21、C22、C23、C24、C31、C32、C33及びC34とを備えている。例えば、C22はSPE22とSPE23との間に介在している。そして、C21とC22との間、C22とC23との間、C12とC22との間及びC22とC32との間には、バイパス107,108,109,110がそれぞれ設けられている。12個の接続回路106の各々は、データ信号をどこからどこへ転送すべきかを示す制御情報を記憶するための制御レジスタを内蔵している。CPU104は、全てのSPE105と全ての接続回路106との各々の制御レジスタへのデータの書き込みを司るものである。そのために、データバス203と、アドレスバス204と、書き込み制御信号の転送のための信号線205とが設けられている(図3参照)。
【0037】
上記信号処理装置100aによれば、各SPE105が実行すべき処理を自由に設定できる。また、SPE22の出力データ信号をSPE13及びSPE23へ分配したり、SPE22の出力データ信号を該SPE22へ戻したり、SPE22の出力データ信号をSPE24へ供給(SPE23をスキップする)したり、SPE14の出力データ信号をSPE24へ供給したりすることができる。図9に例示するように信号処理装置100aを3つの部分121,122,123に分け、各部分に異なる処理を行なわせることも可能である。なお、信号処理装置100aの中に上記3種類のSPE105,105a,105bを混在させてもよい。
【0038】
図10は、本発明に係る信号処理装置の他の構成例を示している。図10において、信号処理装置150は、混合回路70と混合制御回路71とで構成されている。混合回路70は、互いに縦続接続された5個の信号処理要素(SPE)74で構成されている。混合回路70の中の1段目から5段目までの各信号処理要素74をそれぞれSPE11、SPE12、SPE13、SPE14及びSPE15と呼ぶことにする。混合回路70の中の各SPEは、第1入力151と、第2入力152と、第3入力153とを有する。混合制御回路71は、互いに縦続接続された5個の信号処理要素(SPE)75で構成されている。混合制御回路71の中の1段目から5段目までの各信号処理要素75をそれぞれSPE21、SPE22、SPE23、SPE24及びSPE25と呼ぶことにする。混合制御回路71の中の各SPEは、第4入力171と、第5入力172とを有する。混合回路70及び混合制御回路71の中の各SPEには、クロック入力80を介して共通のクロック信号CLKが供給される。SPE21は1ビットの混合率信号M1をSPE11へ、SPE22は1ビットの混合率信号M2をSPE12へ、SPE23は1ビットの混合率信号M3をSPE13へ、SPE24は1ビットの混合率信号M4をSPE14へ、SPE25は1ビットの混合率信号M5をSPE15へそれぞれ供給する。
【0039】
図11は、図10中のSPE11の内部構成を示している。SPE11は、第1入力151を介して供給されたデータ信号を保持するための第1ラッチ51と、第2入力152を介して供給されたデータ信号を保持するための第2ラッチ52と、第3入力153を介して供給されたデータ信号を保持するための第3ラッチ56と、選択回路53と、加算器54と、シフタ55とを備えている。第1、第2及び第3ラッチ51,52,56には、共通のクロック信号CLKが与えられる。第1ラッチ51に保持されたデータ信号は、選択回路53へ供給されるとともに、第1出力161を介してSPE12の第1入力151へ供給される。第2ラッチ52に保持されたデータ信号は、選択回路53へ供給されるとともに、第2出力162を介してSPE12の第2入力152へ供給される。選択回路53は、第1ラッチ51から供給されたデータ信号と第2ラッチ52から供給されたデータ信号とのいずれかを1ビットの混合率信号(選択信号)M1に応じて選択するものである。具体的には、SPE11の選択回路53は、M1=1ならば第1ラッチ51から供給されたデータ信号を、M1=0ならば第2ラッチ52から供給されたデータ信号をそれぞれ加算器54へ供給する。加算器54は、選択回路53から供給されたデータ信号と第3ラッチ56から供給されたデータ信号との和を示すデータ信号をシフタ55へ供給するものである。シフタ55は、加算器54から供給されたデータ信号に左1ビットシフト処理を施して得られたデータ信号を出力するものである。シフタ55の出力データ信号は、第3出力163を介してSPE12の第3入力153へ供給される。なお、加算器54は、第3ラッチ56から供給されたデータ信号をそのままシフタ55へ供給する機能をも有する。また、シフタ55は、加算器54から供給されたデータ信号をそのまま出力する機能をも有するものとする。SPE12、SPE13、SPE14及びSPE15の各々の内部構成も、図11と同様である。
【0040】
図12は、図10中のSPE21の内部構成を示している。SPE21は、第4入力171を介して供給されたデータ信号を保持するための第4ラッチ60と、第5入力172を介して供給されたデータ信号を保持するための第5ラッチ61とに加えて、制御シフタ62と、減算器66と、結果選択回路67と、フラグ保持回路69とを備えている。第4及び第5ラッチ60,61並びにフラグ保持回路69には、共通のクロック信号CLKが与えられる。第4ラッチ60に保持されたデータ信号は、制御シフタ62へ供給されるとともに、第4出力181を介してSPE22の第4入力171へ供給される。制御シフタ62は、第4ラッチ60から供給されたデータ信号に一定量のシフト処理を施して得られたデータ信号を減算器66へ供給するものである。第5ラッチ61に保持されたデータ信号は、減算器66及び結果選択回路67へ供給される。減算器66は、第5ラッチ61から供給されたデータ信号から制御シフタ62によるシフト処理の結果を示すデータ信号を減算して、その減算の結果Tを示すデータ信号とともに、該減算結果Tの符号を示すフラグ信号Sを供給する。T<0ならばS=0であり、T≧0ならばS=1であるものとする。結果選択回路67は、S=1ならば減算器66の減算結果Tを示すデータ信号を、S=0ならば第5ラッチ61から供給されたデータ信号をそれぞれ、第5出力182を介してSPE22の第5入力172へ供給する。フラグ保持回路69は、減算器66から供給されたフラグ信号Sを保持し、かつ該保持したフラグ信号Sを1ビットの混合率信号M1としてSPE11へ供給する。SPE22、SPE23、SPE24及びSPE25の各々の内部構成も、図12と同様である。
【0041】
上記混合回路70の動作を説明する。SPE11の第1、第2及び第3入力151,152,153には、それぞれデータ信号A、データ信号B及びデータ信号Oが与えられる。データ信号Aは動画処理の結果を、データ信号Bは静止画処理の結果を、データ信号Oは定数0をそれぞれ示す信号である。SPE11、SPE12及びSPE13の各々のシフタ55は左1ビットシフト処理を実行し、SPE14及びSPE15の各々のシフタ55はシフト処理を実行しないものとする。SPE15のシフタ55の出力MXと、動き量Kとは、
MX=K×A+(16−K)×B
K=M1×8+M2×4+M3×2+M4×1+M5
で表される。すなわち、5ビットの混合率M1M2M3M4M5に応じて、2つのデータ信号A,Bを17段階で混合することができる。
【0042】
また、SPE11、SPE12、SPE13、SPE14及びSPE15の各々のシフタ55がいずれもシフト処理を実行せず、SPE15の加算器54は第3ラッチ56の出力をそのままシフタ55へ供給するものとすると、SPE15のシフタ55の出力MXと、動き量Kとは、
MX=K×A+(4−K)×B
K=M1+M2+M3+M4
で表される。すなわち、4ビットの混合率M1M2M3M4に応じて、2つのデータ信号A,Bを5段階で混合することができる。
【0043】
以上のとおり、上記混合回路70によれば、複雑な構造を有する乗算回路を用いずに、様々な混合処理を実行することができる。しかも、各SPEのパイプライン動作が可能であり、混合処理結果を毎サイクル得ることができる。なお、SPE11の中の第3ラッチ56及び加算器54は省略可能である。
【0044】
次に、上記混合制御回路71の動作を説明する。SPE21の第4及び第5入力171,172には、それぞれデータ信号D及びデータ信号Cが与えられる。データ信号Cはフレーム間差分を、データ信号Dはエッジ量をそれぞれ示す信号である。SPE21の制御シフタ62は右1ビットシフト処理を、SPE22の制御シフタ62は右2ビットシフト処理を、SPE23の制御シフタ62は右3ビットシフト処理を、SPE24の制御シフタ62は右4ビットシフト処理を、SPE25の制御シフタ62は右4ビットシフト処理をそれぞれ実行するものとする。これにより、混合制御回路71は、図4のアルゴリズムに従った除算C/Dを実行することとなる。すなわち、5ビットの混合率M1M2M3M4M5は、商C/Dを表わしている。ここに、C/D≧1ならばM1=M2=M3=M4=M5=1であり、C/D<1ならばM1M2M3M4=16×C/DかつM5=0である。
【0045】
なお、データ信号Cを予め左へ4ビットシフトしておけば、SPE21の制御シフタ62が左3ビットシフト処理を、SPE22の制御シフタ62が左2ビットシフト処理を、SPE23の制御シフタ62が左1ビットシフト処理をそれぞれ実行し、SPE24及びSPE25の各々の制御シフタ62がシフト処理を実行しないものとすることによって、上記と同等の結果が得られる。
【0046】
以上のとおり、上記混合制御回路71によれば、ROMや複雑な構造を有する乗算回路を用いずに、除算処理を実行することができる。しかも、各SPEのパイプライン動作が可能である。
【0047】
図13は、本発明に係る信号処理装置の更に他の構成例を示している。図13において、信号処理装置150aは、混合回路70aと混合制御回路71aとで構成されている。混合回路70aは、互いに縦続接続された4個の信号処理要素(SPE)74、すなわちSPE11、SPE12、SPE13及びSPE14で構成されている。混合回路70aの中の各SPEの内部構成は、図11のとおりである。混合制御回路71aは、互いに縦続接続された4個の信号処理要素(SPE)75a、すなわちSPE21、SPE22、SPE23及びSPE24で構成されている。混合制御回路71aの中の各SPEは、第4入力173を有する。混合回路70a及び混合制御回路71aの中の各SPEには、クロック入力80を介して共通のクロック信号CLKが供給される。SPE21は1ビットの混合率信号M1をSPE11へ、SPE22は1ビットの混合率信号M2をSPE12へ、SPE23は1ビットの混合率信号M3をSPE13へ、SPE24は1ビットの混合率信号M4をSPE14へそれぞれ供給する。
【0048】
図14は、図13中のSPE21の内部構成を示している。SPE21は、第4入力173を介して供給されたデータ信号Zを保持するための第4ラッチ81と、定数データ信号Z1を保持するための定数保持回路82とに加えて、比較器83と、フラグ保持回路84とを備えている。第4ラッチ81及びフラグ保持回路84には、共通のクロック信号CLKが与えられる。第4ラッチ81に保持されたデータ信号Zは、比較器83へ供給されるとともに、第4出力183を介してSPE22の第4入力173へ供給される。定数保持回路82は、定数データ信号Z1を比較器83へ供給する。比較器83は、第4ラッチ81のデータ信号Zから定数保持回路82のデータ信号Z1を減算して、その減算結果の符号を示すフラグ信号Sを供給する。減算結果が負ならばS=0であり、減算結果が正又は0ならばS=1であるものとする。フラグ保持回路84は、比較器83から供給されたフラグ信号Sを保持し、かつ該保持したフラグ信号Sを1ビットの混合率信号M1としてSPE11へ供給する。つまり、Z<Z1ならばM1=0であり、Z≧Z1ならばM1=1である。SPE22、SPE23及びSPE24の各々の内部構成も、図14と同様である。ただし、SPE22、SPE23及びSPE24の各々の定数保持回路82は、定数データ信号Z2、Z3及びZ4をそれぞれ保持するものとする。ここに、Z1>Z2>Z3>Z4である。
【0049】
図15は、上記混合制御回路71aの動作を示している。Z1≦Z≦Zmax(ZmaxはZの最大値、例えば1111である)ならばM1M2M3M4=1111であり、Z2≦Z<Z1ならばM1M2M3M4=0111であり、Z3≦Z<Z2ならばM1M2M3M4=0011であり、Z4≦Z<Z3ならばM1M2M3M4=0001であり、0≦Z<Z4ならばM1M2M3M4=0000である。したがって、上記信号処理装置150aによれば、4ビットの混合率M1M2M3M4に応じて2つのデータ信号A,Bを5段階で混合することができ、かつ各SPEのパイプライン動作が可能である。なお、上記混合回路70aの動作は図10中の混合回路70と同様であるので、その説明は省略する。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたとおり、本発明によれば、積和演算処理と除算処理とに共用できる信号処理装置を入力シフタと、加減算器と、フラグ保持回路と、結果シフタとで実現したので、その回路規模が削減される。また、混合処理を実行するための信号処理装置を選択回路と、加算器と、シフタとで実現したので、その回路規模が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1中の1個の信号処理要素の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2中の処理制御回路の内部構成を示すブロック図である。
【図4】除算の1つのアルゴリズムを示す図である。
【図5】除算の他のアルゴリズムを示す図である。
【図6】除算の具体例を示す図である。
【図7】図2の信号処理要素の変形例を示すブロック図である。
【図8】図2の信号処理要素の他の変形例を示すブロック図である。
【図9】図1中の信号処理要素の他の接続例を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る信号処理装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10中の上段要素列の中の1個の信号処理要素の内部構成を示すブロック図である。
【図12】図10中の下段要素列の中の1個の信号処理要素の内部構成を示すブロック図である。
【図13】本発明に係る信号処理装置の更に他の構成例を示すブロック図である。
【図14】図13中の下段要素列の中の1個の信号処理要素の内部構成を示すブロック図である。
【図15】図13中の下段要素列の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 データ保持回路
2 演算回路
3 第1レジスタ(入力レジスタ)
4 第2レジスタ(結果レジスタ)
5,5a 処理制御回路
6 入力選択回路
7 出力選択回路
8,9,10 第1〜第3ラッチ
12,13 第1、第2シフタ(入力シフタ)
14 加減算器
15 第3シフタ(結果シフタ)
16 フラグ保持回路
17 結果選択回路
18 シフタ(結果シフタ)
19 レジスタ(結果レジスタ)
22 データ選択回路
25 演算変更制御回路
51,52 第1,第2ラッチ
53 選択回路
54 加算器
55 シフタ
56 第3ラッチ
60,61 第4,第5ラッチ
62 制御シフタ
66 減算器
67 結果選択回路
69 フラグ保持回路
70,70a 混合回路
71,71a 混合制御回路
74 信号処理要素
75,75a 信号処理要素(制御処理要素)
81 第4ラッチ
82 定数保持回路
83 比較器
84 フラグ保持回路
100,100a 信号処理装置
101〜103 第1〜第3入力
104 中央処理装置(CPU)
105,105a,105b 信号処理要素
150,150a 信号処理装置
151〜153 第1〜第3入力
171,172 第4,第5入力
173 第4入力
200 制御レジスタ
M1〜M5 混合率信号(選択信号)

Claims (9)

  1. 複数の処理要素を備えた信号処理装置であって、
    前記複数の処理要素は、前記信号処理装置の入力データ信号を転送するための第1パスと、各々前記入力データ信号の対応する処理結果を示すデータ信号を転送するための第2及び第3パスとを構成するように縦続接続されており、
    前記複数の処理要素の各々は、
    前記第1パス上に配置された第1入力と、
    前記第2パス上に配置された第2入力と、
    前記第3パス上に配置された第3入力と、
    前記第1入力を介して供給されたデータ信号を保持するためのデータ保持回路と、
    前記データ保持回路から供給されたデータ信号と前記第2入力を介して供給された他のデータ信号との加減算の演算結果を求め、かつ該演算結果を示すデータ信号を前記第2パスへ供給するための演算回路と、
    前記データ保持回路から供給されたデータ信号と前記演算結果を示すデータ信号とのいずれかを前記第1パスへ供給するための出力選択回路と、
    前記第3入力を介して供給されたフラグ信号に前記演算結果の符号を示すフラグ信号を連結して保持し、かつ該連結されたフラグ信号を前記第3パスへ供給するためのフラグ保持回路と、
    前記データ保持回路、前記演算回路、前記出力選択回路及び前記フラグ保持回路の各々の動作を制御するための処理制御回路とを備え、
    前記演算回路は、
    前記データ保持回路から供給されたデータ信号に一定量のシフト処理を施すための入力シフタと、
    前記入力シフタによるシフト処理の結果を示すデータ信号と他のデータ信号との加減算を実行するための加減算器と、
    前記加減算器の演算結果を示すデータ信号に一定量のシフト処理を施すための結果シフタと、
    前記結果シフタによるシフト処理の結果を示すデータ信号を保持するための結果レジスタと、
    前記第2入力を介して供給されたデータ信号と前記結果レジスタから供給されたデータ信号とのいずれかを前記加減算器へ供給するための入力選択回路とを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記データ保持回路は、前記第1入力を介して供給された複数のデータ信号を保持するための複数のラッチを備え、
    前記出力選択回路は、前記複数のラッチのうちの任意のラッチに保持されたデータ信号を前記第1パスへ供給する機能を備え、
    前記演算回路は、前記複数のラッチに保持された複数のデータ信号の中から少なくとも1個のデータ信号を選択するためのデータ選択回路を更に備え、
    前記入力シフタは、各々前記選択されたデータ信号に一定量のシフト処理を施し、かつ該シフト処理の結果を示すデータ信号を前記加減算器へ供給するための少なくとも1個のシフタを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  3. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記演算回路は、前記第2入力を介して供給されたデータ信号を保持し、かつ該保持したデータ信号を前記入力選択回路へ供給するための入力レジスタを更に備えたことを特徴とする信号処理装置。
  4. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記演算回路は、前記入力選択回路から供給されたデータ信号と、前記加減算器から供給された前記演算結果を示すデータ信号とのいずれかを前記結果シフタへ供給するための結果選択回路を更に備えたことを特徴とする信号処理装置。
  5. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記処理制御回路は、前記データ保持回路、前記演算回路、前記出力選択回路及び前記フラグ保持回路の各々の動作を指定する制御情報を保持するための少なくとも1個の制御レジスタを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  6. 請求項1記載の信号処理装置において、
    前記第3入力を介して供給されたフラグ信号が負の符号を示す場合には、前記処理制御回路から加算指令が発せられたときには減算を、前記処理制御回路から減算指令が発せられたときには加算をそれぞれ前記加減算器に実行させるための演算変更制御回路を更に備えたことを特徴とする信号処理装置。
  7. 複数の処理要素を備えた信号処理装置であって、
    前記複数の処理要素は、各々前記信号処理装置の対応する入力データ信号を転送するための第1及び第2パスと、前記入力データ信号の処理結果を示すデータ信号を転送するための第3パスとを構成するように縦続接続されており、
    前記複数の処理要素の各々は、
    前記第1パス上に配置された第1入力と、
    前記第2パス上に配置された第2入力と、
    前記第3パス上に配置された第3入力と、
    前記第1入力を介して供給されたデータ信号を保持し、かつ該保持したデータ信号を前記第1パスへ供給するための第1ラッチと、
    前記第2入力を介して供給されたデータ信号を保持し、かつ該保持したデータ信号を前記第2パスへ供給するための第2ラッチと、
    前記第3入力を介して供給されたデータ信号を保持するための第3ラッチと、
    与えられた選択信号に応じて、前記第1ラッチから供給されたデータ信号と前記第2ラッチから供給されたデータ信号とのいずれかを選択するための選択回路と、
    前記選択されたデータ信号と前記第3ラッチから供給されたデータ信号との和を求めるための加算器と、
    前記加算器の和を示すデータ信号に一定量のシフト処理を施し、かつ該シフト処理の結果を示すデータ信号を前記第3パスへ供給するためのシフタとを備えたことを特徴とする信号処理装置。
  8. 請求項7記載の信号処理装置において、
    前記信号処理装置の制御データ信号を転送するための第4パスと、前記制御データ信号の処理結果を示すデータ信号を転送するための第5パスとを構成するように縦続接続された複数の制御処理要素を更に備え、
    前記複数の制御処理要素の各々は、
    前記第4パス上に配置された第4入力と、
    前記第5パス上に配置された第5入力と、
    前記第4入力を介して供給されたデータ信号を保持し、かつ該保持したデータ信号を前記第4パスへ供給するための第4ラッチと、
    前記第5入力を介して供給されたデータ信号を保持するための第5ラッチと、
    前記第4ラッチから供給されたデータ信号に一定量のシフト処理を施すための制御シフタと、
    前記第5ラッチから供給されたデータ信号から、前記制御シフタによるシフト処理の結果を示すデータ信号を減算するための減算器と、
    前記第5ラッチから供給されたデータ信号と、前記減算器の減算結果を示すデータ信号とのいずれかを前記第5パスへ供給するための結果選択回路と、
    前記減算器の減算結果の符号を示すフラグ信号を保持するためのフラグ保持回路とを備え、
    前記複数の制御処理要素の各々のフラグ保持回路に保持されたフラグ信号は、前記複数の信号処理要素のうちの対応する信号処理要素の選択回路へ、前記選択信号としてそれぞれ与えられることを特徴とする信号処理装置。
  9. 請求項7記載の信号処理装置において、
    前記信号処理装置の制御データ信号を転送するための第4パスを構成するように縦続接続された複数の制御処理要素を更に備え、
    前記複数の制御処理要素の各々は、
    前記第4パス上に配置された第4入力と、
    前記第4入力を介して供給されたデータ信号を保持し、かつ該保持したデータ信号を前記第4パスへ供給するための第4ラッチと、
    定数データ信号を保持するための定数保持回路と、
    前記第4ラッチから供給されたデータ信号と、前記定数保持回路から供給された定数データ信号との大小比較を実行するための比較器と、
    前記大小比較の結果を示すフラグ信号を保持するためのフラグ保持回路とを備え、
    前記複数の制御処理要素の各々のフラグ保持回路に保持されたフラグ信号は、前記複数の信号処理要素のうちの対応する信号処理要素の選択回路へ、前記選択信号としてそれぞれ与えられることを特徴とする信号処理装置。
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