JP3777806B2 - Vehicle seat - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート、特に、車両衝突時に乗員を確実に保護することができる車両用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両衝突時に乗員を保護するため、車両にはシートベルトが装備されているが、乗員によるシートベルトの装着状態によっては、シートベルトの下方から乗員の腰部が前方へずれる所謂サブマリン現象がおきる可能性がある。
【0003】
そのため、特開平l一275230号公報、特開平5−286386号公報に記載されているように、シートクッションの前部に持ち上げ装置を内蔵させ、車両の衝突時に持ち上げ装置を作動させてシートクッションの前部を持ち上げ、乗員の腰部が前方へ移動しないようにする第1の従来例が知られている。
【0004】
また、実開平7−5899号公報に記載されているように、シートクッションを支持するレールの前部に上向きの傾斜部を設け、シートクッションが衝突時の慣性力で前方移動する際に、このレールの傾斜部に乗り上げて、シートクッションの前部を持ち上げた状態にする第2の従来例が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の第1の従来例の場合、持ち上げ装置がシートクッション前部に内蔵されているため、シートのクッション性を損なう可能性があると共に、シートクッションを部分的に上方へ突出させるように構成するため、シートの製作が困難で、コスト的にも不利である。更に、乗員の臀部から斜めに力を受けるため、シートの後部の前端が変形して、前部と後部の境目のところに食い込み、持ち上げる操作にかなりの負担がかかる。
【0006】
また、第2の従来例の場合、結果的にシートの前方移動量が増えるため、シートを設置するためのスペースの確保が困難で、またコスト的にも不利である。
【0007】
そこでこの発明は、シートクッションの乗り心地性能を何ら損なうことなく、乗員がシートクッションの上を前方移動する早期に臀部及び大腿部を拘束することによってサブマリン現象の発生を防止し、乗員の体格や着座位置、更にはシートクッションを調整できるメカニズムに関係なく確実に乗員保護を確保することができる車両用シートの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、シートクッション内部のシートパンが、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられた可動部と、該可動部の少なくとも左右両側に位置する固定部とから形成されており、前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、前記はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能とした第1リンクと、該第1リンクの中間部に回動自在に連結された第2リンクと、第2リンクを介して第1リンクの中間部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成る。
【0009】
ここで、「可動部」は必ずしもシートパンの前後方向での全長にわたって形成されている必要はなく、可動部の前側に相当幅の固定部が残されていても良い。
要は、可動部が、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられていれば良い。
また、請求項2の発明は、シートクッション内部のシートパンが、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられた可動部と、該可動部の少なくとも左右両側に位置する固定部とから形成されており、前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能としたジャバラ部材と、該ジャバラ部材の先端部に回動自在に連結されたリンクと、リンクを介してジャバラ部材の先端部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成る。
請求項3の発明は、シートクッション内部のシートパンが、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられた可動部と、該可動部の少なくとも左右両側に位置する固定部とから形成されており、前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、第1ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部が一方側へ移動した後の戻りを阻止するロック爪とから形成される。
請求項4の発明は、シートクッション内部のシートパンが、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられた可動部と、該可動部の少なくとも左右両側に位置する固定部とから形成されており、前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、第1ロック機構が、はね上がる前端部とは反対に下降する可動部の後端部に取付けられたスライドバーと、該スライドバーを下方移動自在に係合する円弧スロットを有するスライダから形成され、該スライダの円弧スロット内にスライドバーの上昇を阻止するラッチ爪が形成されている。
請求項5の発明は、シートクッション内部のシートパンが、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられた可動部と、該可動部の少なくとも左右両側に位置する固定部とから形成されており、前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、第2ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部の一方側への移動を阻止するロック爪とから形成される。
請求項6の発明は、シートクッション内部のシートパンが、乗員の臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる位置に設けられた可動部と、該可動部の少なくとも左右両側に位置する固定部とから形成されており、前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、はね上げ機構にてはね上げられる可動部の前端部の後側隣接位置に折れビードを形成した。
【0010】
請求項7の発明は、はね上げ機構が、衝突検知手段が車両衝突に相当する急減速を検知した時に作動状態になる。
【0011】
請求項8の発明は、はね上げ機構が、可動部のはね上げ後の状態を維持する第1ロック機構を有している。
【0012】
請求項9の発明は、はね上げ機構が、可動部のはね上げ前の状態を維持する第2ロック機構を有している。
【0013】
請求項10の発明は、はね上げ機構が、可動部の前後方向の略中央部又は略中央部を回転自在に支持する回転シャフトに設けたねじりバネである。
【0014】
請求項11の発明は、はね上げ機構が、可動部の前端部の下方に設けた上下方向での圧縮バネ体である。
【0015】
請求項12の発明は、はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能とした第1リンクと、該第1リンクの中間部に回動自在に連結された第2リンクと、第2リンクを介して第1リンクの中間部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成る。
【0016】
請求項13の発明は、はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能としたジャバラ部材と、該ジャバラ部材の先端部に回動自在に連結されたリンクと、リンクを介してジャバラ部材の先端部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成る。
【0017】
請求項14の発明は、第1ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部が一方側へ移動した後の戻りを阻止するロック爪とから形成される。
【0018】
請求項15の発明は、第1ロック機構が、はね上がる前端部とは反対に下降する可動部の後端部に取付けられたスライドバーと、該スライドバーを下方移動自在に係合する円弧スロットを有するスライダから形成され、該スライダの円弧スロット内にスライドバーの上昇を阻止するラッチ爪が形成されている。
【0019】
請求項16の発明は、第2ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部の一方側への移動を阻止するロック爪とから形成される。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明では、シート全体を可動することがないため低コストでサブマリンを防止するシートが得られる。又、スライドシールは従来より用いられているものを流用できるためコストを低減することが出来る。更に乗員の腰部が車両衝突時の慣性によって前方へ移動することは、時間遅れなく直接に抑止されるので、乗員の脛、膝、胸部、頭部の確実な拘束、腹部荷重の低減及びサブマリン現象の防止を容易に実現することができ、乗員の体格や着座位置、更にはシートクッションを調整できるメカニズムに関係なく、確実に乗員を保護することができる。さらに、圧縮バネ体を前後方向に設けるため、シートクッションの上下幅の増大を抑制することができる。
請求項2の発明では、ジャバラ部材を用いているため、剛体リンクを用いる場合に比べて、乗り心地が向上する。
請求項3の発明では、第1ロック機構が筒部とロック爪とから形成されるため、簡単な構造で、可動部のはね上げ状態を確実に維持することができる。
請求項4の発明では、第1ロック機構がスライドバーとスライダとから形成されているため、可動部の後端部を直接拘束して、可動部のはね上げ状態を確実に維持することができる。
請求項5の発明では、第2ロック機構のロック爪が筒部に係合するため、可動部の前端部を直接拘束して、可動部のはね上げ状態を確実に維持することができる。
請求項6の発明では、可動部の前端部が折れビードから折れてより上方へはね上がるため、乗員腰部の前方移動を更に確実に抑止することができる。
【0022】
請求項7の発明では、減速度検知手段が車両衝突に相当する急減速を検知した時にはね上げ機構が作動状態になるため、特に時間遅れなく乗員腰部の前方移動を直接に抑止することができる。
【0023】
請求項8の発明では、はね上げ機構が可動部のはね上げ後の状態を維持する第1ロック機構を有しているため、乗員腰部の前方移動をより確実に抑止することができる。
【0024】
請求項9の発明では、はね上げ機構が可動部のはね上げ前の状態を維持する第2ロック機構を有しているため、第2ロックを減速度検知手段により解除することにより、早期のはね上げが可能となる。
【0025】
請求項10の発明では、はね上げ機構がねじりバネであるため、簡単な構造で、確実なはね上げが期待できる。
【0026】
請求項11の発明では、はね上げ機構が可動部の前端部の下方に設けた上下方向での圧縮バネ体であるため、該圧縮バネ体により可動部の前端部を直接はね上げることができる。
【0027】
請求項12の発明では、圧縮バネ体を前後方向に設けるため、シートクッションの上下幅の増大を抑制することができる。
【0028】
請求項13の発明では、ジャバラ部材を用いているため、剛体リンクを用いる場合に比べて、乗り心地が向上する。
【0029】
請求項14の発明では、第1ロック機構が筒部とロック爪とから形成されるため、簡単な構造で、可動部のはね上げ状態を確実に維持することができる。
【0030】
請求項15の発明では、第1ロック機構がスライドバーとスライダとから形成されているため、可動部の後端部を直接拘束して、可動部のはね上げ状態を確実に維持することができる。
【0031】
請求項16の発明では、第2ロック機構のロック爪が筒部に係合するため、可動部の前端部を直接拘束して、可動部のはね上げ状態を確実に維持することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の複数の実施例を、図面に基づいて説明する。尚、各実施例において、共通する構成部分については同符号を付して説明し、重複する説明は省略する。
【0034】
図1〜図17は、本発明の第1実施例を示す図である。図1は、シートのシートクッション1及びシートバック2からクッション部を外した骨格構造を示す図であり、主に、シートクッションフレーム3とシートバックフレーム4を示している。シートクッションフレーム3の下面にはアッパレール5が固定されており、該アッパレール5がフロアに固定されたロアレール6に対して前後スライド自在に係合されている。
【0035】
シートクッションフレーム3の上面はシートパン7により構成されている。このシートパン7は、乗員Mの臀部対応部分から大腿部対応部分にわたる中央部の可動部8と、この可動部8の左右両側及び前後の周囲に位置する固定部9とから形成されている。固定部9はアッパレール5に固定されている。可動部8の支持構造は後述する。
【0036】
図2は、シートバックフレーム4及びシートクッションフレーム3にそれぞれクッション部を取付けた状態のシートを示すものある。シートクッション1の表面は、可動部8の後述する作用により前端部が盛り上がるようになっている。
【0037】
次に、図3により、前記シートパン7の可動部8周辺の構造を詳述する。可動部8の後端部付近には回転シャフト10が設けられている。この回転シャフト10は左右のアッパレール5にブラケット11(図5参照)を介して設けられている。この回転シャフト10には、前記可動部8の後端部付近が、回転シャフト10に対して回動自在な一対の補強スティフナ12を介して結合されており、乗員Mを支えることができる。回転シャフト10には「はね上げ機構」としてのねじりバネ13が設けられ、可動部8の前端部をはね上げる方向に付勢している。
【0038】
一方、可動部8の前端部と、シートクッションフレーム3との間には、「はね上げ機構」としての4つの圧縮バネ体14が車幅方向に並べて設けられている。この圧縮バネ体14は、上下に向きが逆の一対のロック爪15、16が設けられたシャフト17と、該シャフト17に通され且つロック爪15、16が係合可能なスリット18を有する筒部19と、該筒部19を上向きに付勢するバネ本体20と、筒部19の上端に設けられた硬質ゴム製の緩衝部材21とから形成されている。筒部19は下側のロック爪15に係合することにより上昇が規制され、上側のロック爪16に係合することにより筒部19がシャフト17よりも上方へ突出した状態が維持されるようになっている。すなわち、上側のロック爪16は筒部19と「第1ロック機構」を形成し、下側のロック爪15は筒部19と「第2ロック機構」を形成する。下側のロック爪15は、減速度検知手段Sからの信号により図示せぬトリガ機構(ソレノイド)が作動することにより、シャフト17内へ没入するようになっている。通常時は、圧縮バネ体14の筒部19が下側のロック爪15に係合した状態になっている。
【0039】
尚、図4は可動部8の前側部分、図5は可動部8の後側部分を示しているが、図4では、左右の圧縮バネ体14のみ図示し、中央側の2つの圧縮バネ体14の図示は省略している。
【0040】
そして、車両の衝突時に、減速度検知手段Sが車両の急減速を検知すると、減速度検知手段Sからの信号により、トリガ機構が解除されて、下側のロック爪15がシャフト17内に没入する。下側のロック爪15が没入すると、圧縮バネ体14のバネ本体20が解放され、筒部19を上方へ突出し、可動部8の前端部を持ち上げる。圧縮バネ体14の筒部19がシャフト17よりも上方へ突出すると、上側のロック爪16に係合して下降が阻止されるため、可動部8の前端部をはね上げた状態が維持される。筒部19が上昇することにより、可動部8の後端部付近に設けられたねじりバネ13も解放されるため、このねじりバネ13によっても、可動部8は前端部をはね上げることになる。可動部8の前端部がはね上がることにより、クッション部を介して、シートクッション1の前端部が持ち上がる。
【0041】
これにより、乗員Mの腰部が車両衝突時の慣性によって前方へ移動することは、時間遅れなく直接に抑止されるので、乗員の脛、膝、胸部、頭部の確実な拘束、腹部荷重の低減及びサブマリン現象の防止を容易に実現することができ、乗員Mの体格や着座位置、更にはシートクッション1を調整できるメカニズムに関係なく、確実に乗員を保護することができる。
【0042】
このことを、図12〜図17に基づいて説明する。
【0043】
図12は、脛荷重を示している。図12から明らかなように、腰部の前方移動が規制されるため、本特許の方が、従来よりも脛の荷重が小さくなっており、脛がより確実に拘束されていることが分かる。
【0044】
図13は、膝の移動量を示している。図13から明らかなように、腰部の前方移動が規制されるため、本特許の方が、従来よりも膝の移動量が小さくなっており、膝がより確実に拘束されていることが分かる。
【0045】
図14は、シートベルト22(図11参照)のベルト張力を示している。図14から明らかなように、前部が持ち上げられたシートクッション1により乗員Mの大腿部などで荷重が保持されて、乗員の運動エネルギーの一部が吸収されるため、本特許の方が、従来よりもベルト張力が小さくなる。つまり、シートベルト22の負担をそれだけ軽減することができる利点がある。
【0046】
図15は、シートの反力を示している。図15から明らかなように、シートの反力が従来よりも同等以上のピークを示すことになり、乗員Mを確実に保護して、その安全性を高めることができる。
【0047】
図16は、胸部の移動量を示している。前述のように、乗員の運動エネルギーの一部が吸収されると共に、シートの反力が従来と同様以上のピークを示すため、本特許の方が従来よりも胸部の移動量が小さくなっており、胸部がより確実に拘束されていることがわかる。
【0048】
図17は、頭部の加速度を示している。胸部の場合と同じ理由により、本特許の方が従来よりも頭部の加速度が小さくなっており、頭部がより確実に拘束されていることがわかる。
【0049】
そして、本実施例では、また、可動部8を回動させるための、ねじりバネ13付きの回転シャフト10や、圧縮バネ体14がシートクッション1の下方に設けられているため、これらの機構によりシートクッション1の乗り心地が損なわれることはない。
【0050】
なお、車両衝突時の減速度に応じて、圧縮バネ体14による可動部8のはね上げストロークを、段階的もしくは無段階的に変更しても良い。
【0051】
図18〜図21は、本発明の第2実施例を示す図である。この実施例では、シートパン7の左右両側に、前後方向に沿う「はね上げ機構」としての圧縮バネ体23が設けられている。この圧縮バネ体23は、前後が補強スティフナ24を介してアッパレール5に固定されたシャフト25と、筒部26、バネ本体27を備えており、シャフト25には前後で向きの異なるロック爪28、29が設けられており、筒部26には該ロック爪28、29と係合するスリット30が形成されている。前側のロック爪28は、減速度検知手段Sからの信号により図示せぬトリガ機構(ソレノイド)が作動することにより、シャフト25内へ没入するようになっている。通常時は、筒部26が前側のロック爪28に係合した状態になっている。すなわち、後側のロック爪29は筒部26と「第1ロック機構」を形成し、前側のロック爪28は筒部26と「第2ロック機構」を形成する。
【0052】
シャフト25の後端には第1リンク31の基端部31aが回動自在に支持されている。また、この第1リンク31の先端31bは、可動部8の下面に沿って前後方向でスライドできるようになっている。そして、この第1リンク31の中間部と、筒部26との間には、両端が回動自在に連結された第2リンク32が設けられている。これらの第1リンク31及び第2リンク32も「はね上げ機構」を構成する。図18中、符号43はロック爪28を没入させるためのアクチュエータを示している。
【0053】
従って、車両の衝突時に、衝突検出手段たる減速度検知手段Sが車両の急減速を検知すると、減速度検知手段Sからの信号により、トリガ機構が解除されて、前側のロック爪28がシャフト25内に没入する。前側のロック爪28が没入すると、圧縮バネ体23のバネ本体27が解放され、筒部26が後方へ移動し、第2リンク32が第1リンク31を引き起こすため、可動部8の前端部を持ち上げる。圧縮バネ体23の筒部26がシャフト25の後側のロック爪29に達すると、後側のロック爪29に係合して前方への戻りが阻止されるため、可動部8の前端部をはね上げた状態は維持される。
【0054】
これにより、先の実施例と同様に、乗員Mの腰部が車両衝突時の慣性によって前方へ移動することは、時間遅れなく直接に抑止されるので、乗員の脛、膝、胸部、頭部の確実な拘束、腹部荷重の低減及びサブマリン現象の防止を容易に実現することができ、乗員Mの体格や着座位置、更にはシートクッション1をを調整できるメカニズムに関係なく、確実に乗員を保護することができる。また、シートクッションの乗り心地が損なわれることもない。
【0055】
なお、この実施例においても、圧縮バネ体23による可動部8のはね上げストロークを、段階的もしくは無段階的に変更しても良い。
【0056】
図22及び図23は、本発明の第3実施例を示す図である。この実施例では、第2実施例の第1リンク31に代えて、基端部33aが回動自在に支持され、先端部33bが可動部8の下面に沿って移動自在なジャバラ部材33を設け、第2リンク32をこのジャバラ部材33の先端部33bに連結したものである。これらのジャバラ部材33及び第2リンク32も「はね上げ機構」を構成する。
【0057】
通常時は、筒部26は前側のロック爪28に係合し、且つ、ジャバラ部材33は伸びた状態になっている。そして、前側のロック爪28が没入して、筒部26が後方へ移動すると、ジャバラ部材33が縮むと共に、第2リンク32が引き起こされ、該第2リンク32により、可動部8の前端部がはね上がることになる。その他の構成及び作用効果は、第2実施例と同様である。
【0058】
図24〜図28は、この発明の第4実施例を示す図である。この実施例では、可動部8の前後略中央部付近には、車幅方向に沿う回転シャフト34が左右のアッパレール5に対し補強スティフナ35を介して回動自在に設けられている。また、この回転シャフト34には、可動部8の前端部をはね上げ方向に付勢する「はね上げ機構」としてのねじれバネ36が設けられている。このねじれバネ36は、図示せぬロック機構を介して、減速度検知手段Sに接続されており、該減速度検知手段Sから信号を受けた場合のみ、ねじれバネ36が解放されるようになっている。
【0059】
また、この可動部8の後端部には、一対のヒンジジョイント37を介してスライドバー38が回動自在に取付けられている。シートパン7における後側の固定部9には、円弧スロット39を有する左右一対のスライダ40が設けられている。そして、このスライダ40の円弧スロット39内に、前記可動部8の後端に設けられたスライドバー38が移動可能に係合されている。この円弧スロット39内には、スライドバー38の下方移動のみを許し、上方移動を阻止するラッチ爪41が複数形成されている。すなわち、スライドバー38とスライダ40により、本実施例の「第1ロック機構」が形成されている。
【0060】
従って、車両の衝突時に、減速度検知手段Sが車両の急減速を検知すると、減速度検知手段Sからの信号により、図示せぬロック機構が解除されて、ねじれバネ36が解放され、該ねじれバネ36の付勢力により、可動部8の前端部を持ち上げる。回転シャフト34が可動部8の略前後中央部にあるため、可動部8の前端部がはね上があると、後端部はこれとは逆に下がる。すなわち、図26〜図28に示すように、可動部8の後端部に設けられたスライドバー38が、スライダ40の円弧スロット39内を下側へ移動する。そして、移動しきったスライドバー38が、最寄りのラッチ爪41に係合して上方への戻りが阻止され(図28参照)、可動部8の前端部をはね上げた状態は維持される。その他の構成及び作用効果は、第1実施例と同様である。 図29〜図31は、この発明の第5実施例を示す図である。この実施例では、前記第1実施例の可動部8における前端部の後側隣接位置に、2つの折れビード42a、42bを形成したものである。可動部8の前側を圧縮バネ体14ではね上げる際に、この折れビード42a、42bから折れるため、圧縮バネ体14にて支持した部分が、折れビード42a、42bを境にして、第1実施例よりも更に上方にはね上があることになる。
【0061】
従って、乗員Mの腰部が前方へ移動するのをより確実に阻止することができ、また乗員の運動エネルギーをより吸収して、乗員をより確実に保護できるようになる。その他の効果及び作用効果は第1実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るクッション部を外した状態のシートの概略斜視図である。
【図2】第1実施例に係るシートの概概略斜視図である。
【図3】第1実施例に係るシートの内部構造を示す概略斜視図である。
【図4】第1実施例に係る可動部の前部の構造を示す概略斜視図である。
【図5】第1実施例に係る可動部の後部の構造を示す概略斜視図である。
【図6】第1実施例の圧縮バネ体を示す概略平面図である。
【図7】第1実施例の圧縮バネ体の解放前の状態を示す概略側面図である。
【図8】第1実施例の圧縮バネ体の解放後の状態を示す概略側面図である。
【図9】第1実施例に係る図3のA−A線における可動部の断面図である。
【図10】第1実施例に係る可動体の前端部がはね上がった状態を示す断面図である。
【図11】第1実施例に係る乗員の拘束状態を示す概略側面図である。
【図12】第1実施例に係る脛荷重を示すグラフである。
【図13】第1実施例に係る膝移動量を示すグラフである。
【図14】第1実施例に係るシートベルトのベルト張力を示すグラフである。
【図15】第1実施例に係るシート反力を示すグラフである。
【図16】第1実施例に係る胸部移動量を示すグラフである。
【図17】第1実施例に係る頭部加速度を示すグラフである。
【図18】第2実施例に係るシートの内部構造を示す概略斜視図である。
【図19】第2実施例の圧縮バネ体を示す概略平面図である。
【図20】第2実施例の圧縮バネ体の解放前の状態を示す概略側面図である。
【図21】第2実施例の圧縮バネ体の解放後の状態を示す概略側面図である。
【図22】第3実施例の圧縮バネ体の解放前の状態を示す概略側面図である。
【図23】第3実施例の圧縮バネ体の解放後の状態を示す概略側面図である。
【図24】第4実施例に係るシートの内部構造を示す概略斜視図である。
【図25】第4実施例に係る図24のB−B線における可動部の断面図である。
【図26】第4実施例に係る可動部の後部の下降前の状態を示す概略斜視図である。
【図27】第4実施例に係る可動部の後部の下降途中の状態を示す概略斜視図である。
【図28】第4実施例に係る可動部の後部の下降後における上昇が阻止された状態を示す概略斜視図である。
【図29】第5実施例に係る可動部のはね上げ前の状態を示す断面図である。
【図30】第5実施例に係る可動部のはね上げ後の状態を示す断面図である。
【図31】第5実施例に係る可動部のはね上げ後の状態で且つ乗員腰部の前方移動が抑制された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
7 シートパン
8 可動部
9 固定部
13、36 ねじりバネ(はね上げ機構)
14、23 圧縮バネ体(はね上げ機構)
15、28 ロック爪(第2ロック機構)
16、29 ロック爪(第1ロック機構)
19、26 筒部(第1・第2ロック機構)
31 第1リンク(はね上げ機構)
32 第2リンク(はね上げ機構)
33 ジャバラ部材(はね上げ機構)
38 スライドバー(第1ロック機構)
40 スライダ(第1ロック機構)
42a、42b 折れビード
M 乗員
S 減速度検知手段(衝突検出手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat, and more particularly to a vehicle seat that can reliably protect an occupant during a vehicle collision.
[0002]
[Prior art]
In order to protect the occupant in the event of a vehicle collision, the vehicle is equipped with a seat belt, but depending on the seat belt worn by the occupant, a so-called submarine phenomenon may occur in which the occupant's waist is shifted forward from below the seat belt. There is.
[0003]
Therefore, as described in JP-A-1-275230 and JP-A-5-286386, a lifting device is built in the front portion of the seat cushion, and the lifting device is operated in the event of a vehicle collision to A first conventional example is known in which the front part is lifted so that the occupant's waist does not move forward.
[0004]
Further, as described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-5899, an upwardly inclined portion is provided at the front portion of the rail that supports the seat cushion, and when the seat cushion moves forward by the inertial force at the time of collision, A second conventional example is known in which the front part of the seat cushion is lifted by riding on the inclined part of the rail.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the first conventional example described above, the lifting device is built in the front portion of the seat cushion, so that the cushioning property of the seat may be impaired, and the seat cushion is partially protruded upward. Since it is configured, it is difficult to manufacture the sheet, which is disadvantageous in terms of cost. Furthermore, since the force is applied obliquely from the occupant's buttocks, the front end of the rear part of the seat is deformed, and a considerable burden is imposed on the operation of biting into the boundary between the front part and the rear part.
[0006]
Further, in the case of the second conventional example, as a result, the amount of forward movement of the seat increases, so that it is difficult to secure a space for installing the seat, which is disadvantageous in terms of cost.
[0007]
Therefore, the present invention prevents the occurrence of a submarine phenomenon by restraining the buttocks and thighs at an early stage when the occupant moves forward on the seat cushion without impairing the riding comfort performance of the seat cushion. It is an object of the present invention to provide a vehicle seat that can reliably ensure passenger protection regardless of the mechanism that can adjust the seating position and the seat cushion.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the seat pan in the seat cushion includes a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part. The movable portion is formed in a substantially central portion in the front-rear direction or is supported rotatably behind the substantially central portion, provided with a collision detection means, and a flip-up mechanism operated by a signal from the detection means The front end can be raisedA first link in which the lifting mechanism is pivotally attached to the vicinity of the rear end, which is the pivot of the movable part, and the distal end is movable along the lower surface of the movable part; It consists of the 2nd link connected with the middle part of the 1st link so that rotation is possible, and the compression spring body in the front-and-rear direction which pushes the middle part of the 1st link back via the 2nd link.
[0009]
Here, the “movable part” does not necessarily need to be formed over the entire length of the seat pan in the front-rear direction, and a fixed part having a considerable width may be left on the front side of the movable part.
In short, the movable part should just be provided in the position ranging from a passenger | crew's buttocks corresponding | compatible part to the thigh corresponding | compatible part.
The invention of
According to a third aspect of the present invention, the seat pan in the seat cushion includes a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on the left and right sides of the movable part. The movable portion is formed in a substantially central portion in the front-rear direction or is supported rotatably behind the substantially central portion, provided with a collision detection means, and a flip-up mechanism operated by a signal from the detection means The front end portion can be flipped up, and the first locking mechanism engages with the cylindrical portion that can move to one side in order to flip up the front end portion of the movable portion, and the cylindrical portion is And a locking claw for preventing return after moving to the side.
According to a fourth aspect of the present invention, the seat pan inside the seat cushion includes: a movable portion provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding portion to the thigh corresponding portion; and fixed portions located at least on both the left and right sides of the movable portion. The movable portion is formed in a substantially central portion in the front-rear direction or is supported rotatably behind the substantially central portion, provided with a collision detection means, and a flip-up mechanism operated by a signal from the detection means The front end portion can be flipped up, and the first locking mechanism engages the slide bar attached to the rear end portion of the movable portion that descends opposite to the front end portion that jumps up, and the slide bar is movably moved downward. A latch claw for preventing the slide bar from rising is formed in the arc slot of the slider.
According to a fifth aspect of the present invention, the seat pan inside the seat cushion includes a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part. The movable portion is formed in a substantially central portion in the front-rear direction or is supported rotatably behind the substantially central portion, provided with a collision detection means, and a flip-up mechanism operated by a signal from the detection means The front end portion can be flipped up, and the second lock mechanism engages with the cylindrical portion to move up the front end portion of the movable portion, and one of the cylindrical portions. And a locking claw that prevents movement to the side.
According to a sixth aspect of the present invention, the seat pan in the seat cushion includes a movable portion provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding portion to the thigh corresponding portion, and fixed portions located at least on both the left and right sides of the movable portion. The movable portion is formed in a substantially central portion in the front-rear direction or is supported rotatably behind the substantially central portion, provided with a collision detection means, and a flip-up mechanism operated by a signal from the detection means The front end portion can be flipped up, and a bead is formed at a position adjacent to the rear side of the front end portion of the movable portion that is flipped up by the flip-up mechanism.
[0010]
Claim 7In the invention, the splash-up mechanism is activated when the collision detection means detects a sudden deceleration corresponding to a vehicle collision.
[0011]
Claim 8In the present invention, the flip-up mechanism has a first lock mechanism that maintains the state after the flip-up of the movable part.
[0012]
Claim 9In this invention, the flip-up mechanism has a second lock mechanism that maintains the state before the movable part is lifted.
[0013]
Claim 10This invention is a torsion spring provided on a rotary shaft in which the flip-up mechanism supports the substantially central portion of the movable portion in the front-rear direction or the substantially central portion so as to be rotatable.
[0014]
Claim 11This invention is a compression spring body in the vertical direction in which the spring-up mechanism is provided below the front end portion of the movable portion.
[0015]
Claim 12In the invention, the flip-up mechanism has a first link in which the base end portion is pivotably attached in the vicinity of the rear end portion which is the pivot point of the movable portion, and the distal end portion is movable along the lower surface of the movable portion; The second link includes a second link rotatably connected to the intermediate portion of the first link, and a compression spring body in the front-rear direction that pushes the intermediate portion of the first link backward via the second link.
[0016]
Claim 13According to the present invention, the flip-up mechanism has a bellows member in which the base end portion is rotatably attached to the vicinity of the rear end portion which is the rotation fulcrum of the movable portion, and the tip end portion is movable along the lower surface of the movable portion; It consists of a link rotatably connected to the tip of the bellows member, and a compression spring body in the front-rear direction that pushes the tip of the bellows member backward via the link.
[0017]
Claim 14In the invention of the first aspect, the first lock mechanism is movable to one side in order to flip up the front end portion of the movable portion, and after the cylindrical portion is moved to one side by engaging with the cylindrical portion. It is formed from a lock claw that prevents return.
[0018]
Claim 15According to the invention, the first lock mechanism includes a slide bar attached to the rear end portion of the movable portion that descends opposite to the front end portion that jumps up, and a slider having an arc slot that engages the slide bar movably downward. A latch claw for preventing the slide bar from rising is formed in the arc slot of the slider.
[0019]
Claim 16In the invention of the second aspect, the second lock mechanism is movable to one side in order to raise the front end portion of the movable portion, and engages with the cylindrical portion to prevent the cylindrical portion from moving to one side. Formed from a locking claw.
[0021]
【The invention's effect】
In the invention of
In the invention of
In the invention of
In the invention of claim 4, since the first lock mechanism is formed of the slide bar and the slider, the rear end portion of the movable portion can be directly restrained, and the raised state of the movable portion can be reliably maintained.
In the fifth aspect of the present invention, since the lock claw of the second lock mechanism is engaged with the cylindrical portion, the front end portion of the movable portion can be directly restrained, and the raised state of the movable portion can be reliably maintained.
According to the sixth aspect of the present invention, the front end of the movable part is folded from the bead and is further lifted upward, so that the forward movement of the occupant's waist can be further reliably prevented.
[0022]
Claim 7In this invention, when the deceleration detecting means detects a sudden deceleration corresponding to a vehicle collision, the lifting mechanism is activated, so that it is possible to directly suppress the forward movement of the occupant's waist without any time delay.
[0023]
Claim 8In this invention, since the raising mechanism has the 1st lock mechanism which maintains the state after the raising of a movable part, forward movement of a passenger | crew's waist | hip | lumbar part can be suppressed more reliably.
[0024]
Claim 9In the present invention, since the spring-up mechanism has the second lock mechanism that maintains the state of the movable part before the spring-up, the early lock-up is possible by releasing the second lock by the deceleration detecting means.
[0025]
Claim 10In this invention, since the spring-up mechanism is a torsion spring, a reliable spring-up can be expected with a simple structure.
[0026]
Claim 11In this invention, since the spring-up mechanism is a compression spring body in the vertical direction provided below the front end portion of the movable portion, the front end portion of the movable portion can be directly springed up by the compression spring body.
[0027]
Claim 12In this invention, since the compression spring body is provided in the front-rear direction, an increase in the vertical width of the seat cushion can be suppressed.
[0028]
Claim 13In this invention, since the bellows member is used, the riding comfort is improved as compared with the case where the rigid link is used.
[0029]
Claim 14In this invention, since the 1st lock mechanism is formed from a cylinder part and a lock nail | claw, the raising state of a movable part can be reliably maintained with a simple structure.
[0030]
Claim 15In this invention, since the 1st lock mechanism is formed from the slide bar and the slider, the rear-end part of a movable part can be restrained directly and the raising state of a movable part can be maintained reliably.
[0031]
Claim 16In this invention, since the lock claw of the second lock mechanism is engaged with the cylindrical portion, the front end portion of the movable portion can be directly restrained, and the raised state of the movable portion can be reliably maintained.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a plurality of embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In each embodiment, common constituent parts are described with the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0034]
1 to 17 are views showing a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a view showing a skeletal structure with a cushion part removed from a
[0035]
The upper surface of the
[0036]
FIG. 2 shows a seat in a state in which cushion portions are attached to the seat back frame 4 and the
[0037]
Next, the structure around the
[0038]
On the other hand, between the front end portion of the
[0039]
4 shows the front part of the
[0040]
When the deceleration detection means S detects a sudden deceleration of the vehicle during a vehicle collision, the trigger mechanism is released by the signal from the deceleration detection means S, and the
[0041]
This prevents the occupant's M waist from moving forward due to inertia at the time of the vehicle collision, so that the occupant's shin, knees, chest, and head are restrained reliably and the abdominal load is reduced. In addition, the prevention of the submarine phenomenon can be easily realized, and the occupant can be reliably protected regardless of the physique of the occupant M, the seating position, and the mechanism capable of adjusting the
[0042]
This will be described with reference to FIGS.
[0043]
FIG. 12 shows the shin load. As can be seen from FIG. 12, since the forward movement of the waist is restricted, the load of the shin is smaller in the present patent than in the prior art, and the shin is more reliably restrained.
[0044]
FIG. 13 shows the amount of movement of the knee. As is clear from FIG. 13, since the forward movement of the waist is restricted, it can be seen that the amount of movement of the knee in this patent is smaller than that in the prior art, and the knee is more reliably restrained.
[0045]
FIG. 14 shows the belt tension of the seat belt 22 (see FIG. 11). As apparent from FIG. 14, the
[0046]
FIG. 15 shows the reaction force of the sheet. As is clear from FIG. 15, the reaction force of the seat exhibits a peak equal to or higher than that of the conventional one, so that the occupant M can be reliably protected and its safety can be improved.
[0047]
FIG. 16 shows the amount of movement of the chest. As mentioned above, a part of the kinetic energy of the occupant is absorbed and the reaction force of the seat shows a peak higher than the conventional one, so the movement amount of the chest in this patent is smaller than the conventional one. It can be seen that the chest is restrained more reliably.
[0048]
FIG. 17 shows the acceleration of the head. For the same reason as in the case of the chest, it can be seen that the acceleration of the head in this patent is smaller than in the prior art, and the head is more reliably restrained.
[0049]
In this embodiment, since the
[0050]
In addition, according to the deceleration at the time of a vehicle collision, you may change the splash stroke of the
[0051]
18 to 21 are views showing a second embodiment of the present invention. In this embodiment,
[0052]
A
[0053]
Accordingly, when the deceleration detection means S serving as the collision detection means detects a sudden deceleration of the vehicle during a vehicle collision, the trigger mechanism is released by the signal from the deceleration detection means S, and the front locking
[0054]
As a result, as in the previous embodiment, the movement of the waist of the occupant M due to inertia at the time of the vehicle collision is directly suppressed without time delay, so the occupant's shin, knee, chest, and head Reliable restraint, reduction of abdominal load, and prevention of submarine phenomenon can be easily realized, and the occupant can be reliably protected regardless of the physique and seating position of the occupant M and the mechanism that can adjust the
[0055]
Also in this embodiment, the lifting stroke of the
[0056]
22 and 23 are views showing a third embodiment of the present invention. In this embodiment, instead of the
[0057]
Under normal conditions, the
[0058]
24 to 28 are views showing a fourth embodiment of the present invention. In this embodiment, a rotating
[0059]
A
[0060]
Therefore, when the deceleration detection means S detects a sudden deceleration of the vehicle during a vehicle collision, a lock mechanism (not shown) is released by a signal from the deceleration detection means S, and the
[0061]
Therefore, it is possible to more reliably prevent the lumbar part of the occupant M from moving forward, and to absorb the kinetic energy of the occupant more and protect the occupant more reliably. Other effects and operational effects are the same as in the first embodiment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a seat with a cushion portion removed according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view of a seat according to the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic perspective view showing the internal structure of the seat according to the first embodiment.
FIG. 4 is a schematic perspective view showing the structure of the front part of the movable part according to the first embodiment.
FIG. 5 is a schematic perspective view showing the structure of the rear part of the movable part according to the first embodiment.
FIG. 6 is a schematic plan view showing a compression spring body of the first embodiment.
FIG. 7 is a schematic side view showing a state before the compression spring body of the first embodiment is released.
FIG. 8 is a schematic side view showing a state after the compression spring body of the first embodiment is released.
9 is a cross-sectional view of the movable portion taken along line AA of FIG. 3 according to the first embodiment.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a state in which the front end of the movable body according to the first embodiment is raised.
FIG. 11 is a schematic side view showing a restrained state of an occupant according to the first embodiment.
FIG. 12 is a graph showing a shin load according to the first example.
FIG. 13 is a graph showing the amount of knee movement according to the first embodiment.
FIG. 14 is a graph showing belt tension of the seat belt according to the first example.
FIG. 15 is a graph showing a sheet reaction force according to the first embodiment.
FIG. 16 is a graph showing the amount of chest movement according to the first example.
FIG. 17 is a graph showing head acceleration according to the first example.
FIG. 18 is a schematic perspective view showing an internal structure of a seat according to a second embodiment.
FIG. 19 is a schematic plan view showing a compression spring body of a second embodiment.
FIG. 20 is a schematic side view showing a state before the compression spring body of the second embodiment is released.
FIG. 21 is a schematic side view showing a state after the compression spring body of the second embodiment is released.
FIG. 22 is a schematic side view showing a state before the compression spring body of the third embodiment is released.
FIG. 23 is a schematic side view showing a state after the compression spring body of the third embodiment is released.
FIG. 24 is a schematic perspective view showing an internal structure of a seat according to a fourth embodiment.
25 is a cross-sectional view of the movable portion taken along line BB in FIG. 24 according to the fourth embodiment.
FIG. 26 is a schematic perspective view showing a state before lowering of the rear part of the movable part according to the fourth embodiment.
FIG. 27 is a schematic perspective view showing a state in the middle of lowering of the rear part of the movable part according to the fourth embodiment.
FIG. 28 is a schematic perspective view showing a state in which the rear part of the movable part according to the fourth embodiment is prevented from being raised.
FIG. 29 is a cross-sectional view showing a state before a movable part is lifted up according to a fifth embodiment.
FIG. 30 is a cross-sectional view showing a state after the movable part has been lifted according to the fifth embodiment.
FIG. 31 is a cross-sectional view showing a state in which the movable part according to the fifth embodiment has been lifted up and the forward movement of the occupant's waist is suppressed.
[Explanation of symbols]
7 Seat pan
8 Moving parts
9 Fixed part
13, 36 Torsion spring (spring-up mechanism)
14, 23 Compression spring body (Splashing mechanism)
15, 28 Lock claw (second lock mechanism)
16, 29 Lock claw (first lock mechanism)
19, 26 Tube part (first and second lock mechanism)
31 First link (Splashing mechanism)
32 Second link (Splashing mechanism)
33 Bellows member (Splashing mechanism)
38 Slide bar (first lock mechanism)
40 Slider (first lock mechanism)
42a, 42b broken bead
M Crew
S Deceleration detection means (collision detection means)
Claims (16)
前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、
前記はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能とした第1リンクと、該第1リンクの中間部に回動自在に連結された第2リンクと、第2リンクを介して第1リンクの中間部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成ることを特徴とする車両用シート。The seat pan inside the seat cushion is formed of a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part,
The movable portion is supported in a substantially central portion in the front-rear direction or rotatably behind the substantially central portion, and provided with a collision detection means, and a front end portion can be lifted up by a flip-up mechanism that operates according to a signal from the detection means. And
A first link in which the flip-up mechanism pivotally attaches a base end portion in the vicinity of a rear end portion that is a pivotal support point of the movable portion, and the front end portion is movable along the lower surface of the movable portion; A vehicle comprising: a second link rotatably connected to an intermediate portion of the link; and a compression spring body in a front-rear direction for pushing the intermediate portion of the first link rearward through the second link. Sheet.
前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、
はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能としたジャバラ部材と、該ジャバラ部材の先端部に回動自在に連結されたリンクと、リンクを介してジャバラ部材の先端部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成ることを特徴とする車両用シート。The seat pan inside the seat cushion is formed of a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part,
The movable portion is supported in a substantially central portion in the front-rear direction or rotatably behind the substantially central portion, and provided with a collision detection means, and a front end portion can be lifted up by a flip-up mechanism that operates according to a signal from the detection means. And
A bellows member in which a flip-up mechanism pivotally attaches a base end portion in the vicinity of a rear end portion, which is a pivot point of the movable portion, and a distal end portion is movable along the lower surface of the movable portion; and a tip end of the bellows member A vehicle seat, comprising: a link rotatably connected to the portion; and a compression spring body in a front-rear direction for pushing the tip end portion of the bellows member rearward through the link.
前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、
第1ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部が一方側へ移動した後の戻りを阻止するロック爪とから形成されることを特徴とする車両用シート。The seat pan inside the seat cushion is formed of a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part,
The movable portion is supported in a substantially central portion in the front-rear direction or rotatably behind the substantially central portion, and provided with a collision detection means, and a front end portion can be lifted up by a flip-up mechanism that operates according to a signal from the detection means. And
A first locking mechanism that is movable to one side in order to flip up the front end of the movable portion; and that the first locking mechanism engages with the cylindrical portion and prevents return after the cylindrical portion has moved to one side. A vehicle seat characterized by being formed of a lock claw.
前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、
第1ロック機構が、はね上がる前端部とは反対に下降する可動部の後端部に取付けられたスライドバーと、該スライドバーを下方移動自在に係合する円弧スロットを有するスライダから形成され、該スライダの円弧スロット内にスライドバーの上昇を阻止するラッチ爪が形成されていることを特徴とする車両用シート。The seat pan inside the seat cushion is formed of a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part,
The movable portion is supported in a substantially central portion in the front-rear direction or rotatably behind the substantially central portion, and provided with a collision detection means, and a front end portion can be lifted up by a flip-up mechanism that operates according to a signal from the detection means. And
The first locking mechanism is formed from a slider having a slide bar attached to the rear end portion of the movable portion that descends opposite to the front end portion that jumps up and a circular arc slot that engages the slide bar movably downward, A vehicular seat characterized in that a latch claw for preventing the slide bar from rising is formed in an arc slot of the slider.
前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、
第2ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部の一方側への移動を阻止するロック爪とから形成されることを特徴とする車両用シート。The seat pan inside the seat cushion is formed of a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part,
The movable portion is supported in a substantially central portion in the front-rear direction or rotatably behind the substantially central portion, and provided with a collision detection means, and a front end portion can be lifted up by a flip-up mechanism that operates according to a signal from the detection means. And
A second locking mechanism that is movable to one side in order to flip up the front end of the movable portion; and a lock claw that engages with the cylindrical portion and prevents movement of the cylindrical portion to one side. A vehicle seat characterized by being formed from the above.
前記可動部は前後方向の略中央部又は略中央部よりも後方で回転自在に支持されていると共に、衝突検出手段を設け、該検出手段からの信号により作動するはね上げ機構により前端部がはね上げ可能になっており、
はね上げ機構にてはね上げられる可動部の前端部の後側隣接位置に折れビードを形成したことを特徴とする車両用シート。The seat pan inside the seat cushion is formed of a movable part provided at a position extending from the occupant's buttocks corresponding part to the thigh corresponding part, and fixed parts located at least on both the left and right sides of the movable part,
The movable portion is supported in a substantially central portion in the front-rear direction or rotatably behind the substantially central portion, and provided with a collision detection means, and a front end portion can be lifted up by a flip-up mechanism that operates according to a signal from the detection means. And
A vehicle seat, wherein a bead is formed at a position adjacent to a rear side of a front end portion of a movable portion that is flipped up by a spring-up mechanism.
はね上げ機構は、衝突検知手段が車両衝突に相当する急減速を検知した時に作動状態になることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 1 to 6,
The vehicle seat according to claim 1, wherein the flip-up mechanism is activated when the collision detection means detects a sudden deceleration corresponding to a vehicle collision.
はね上げ機構は、可動部のはね上げ後の状態を維持する第1ロック機構を有していることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 1 to 6,
The splash mechanism includes a first lock mechanism that maintains a state after the movable part is flipped up.
はね上げ機構は、可動部のはね上げ前の状態を維持する第2ロック機構を有していることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 1 to 6,
The splash mechanism has a second lock mechanism that maintains the state of the movable part before being flipped up.
はね上げ機構が、可動部の前後方向の略中央部又は略中央部を回転自在に支持する回転シャフトに設けたねじりバネであることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 3 to 6,
A vehicular seat, wherein the spring-up mechanism is a torsion spring provided on a rotating shaft that rotatably supports a substantially central portion or a substantially central portion of the movable portion in the front-rear direction.
はね上げ機構が、可動部の前端部の下方に設けた上下方向での圧縮バネ体であることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 3 to 6,
A vehicle seat, wherein the spring-up mechanism is a compression spring body in the vertical direction provided below the front end portion of the movable portion.
はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能とした第1リンクと、該第1リンクの中間部に回動自在に連結された第2リンクと、第2リンクを介して第1リンクの中間部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成ることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 3 to 6,
A first link in which a flip-up mechanism rotatably attaches a base end portion in the vicinity of a rear end portion that is a pivotal support point of the movable portion, and moves the distal end portion along the lower surface of the movable portion; A vehicle seat, comprising: a second link rotatably connected to an intermediate portion of the first link; and a compression spring body in a front-rear direction for pushing the intermediate portion of the first link rearward through the second link. .
はね上げ機構が、基端部を可動部の回動支点である後端部付近に回動自在に取付け且つ先端部を可動部の下面に沿って移動可能としたジャバラ部材と、該ジャバラ部材の先端部に回動自在に連結されたリンクと、リンクを介してジャバラ部材の先端部を後方へ押す前後方向での圧縮バネ体とから成ることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to any one of claims 3 to 6,
A bellows member in which a flip-up mechanism pivotally attaches a base end portion in the vicinity of a rear end portion, which is a pivot point of the movable portion, and a distal end portion is movable along the lower surface of the movable portion; and a tip end of the bellows member A vehicle seat, comprising: a link rotatably connected to the portion; and a compression spring body in a front-rear direction for pushing the tip end portion of the bellows member rearward through the link.
第1ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部が一方側へ移動した後の戻りを阻止するロック爪とから形成されることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to claim 6,
A first locking mechanism that is movable to one side in order to flip up the front end of the movable portion; and that the first locking mechanism engages with the cylindrical portion and prevents return after the cylindrical portion has moved to one side. A vehicle seat characterized by being formed of a lock claw.
第1ロック機構が、はね上がる前端部とは反対に下降する可動部の後端部に取付けられたスライドバーと、該スライドバーを下方移動自在に係合する円弧スロットを有するスライダから形成され、該スライダの円弧スロット内にスライドバーの上昇を阻止するラッチ爪が形成されていることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to claim 6,
The first locking mechanism is formed from a slider having a slide bar attached to the rear end portion of the movable portion that descends opposite to the front end portion that jumps up and a circular arc slot that engages the slide bar movably downward, A vehicular seat characterized in that a latch claw for preventing the slide bar from rising is formed in an arc slot of the slider.
第2ロック機構が、可動部の前端部をはね上げるために一方側へ移動可能な筒部と、該筒部と係合して該筒部の一方側への移動を阻止するロック爪とから形成されることを特徴とする車両用シート。The vehicle seat according to claim 6,
A second locking mechanism that is movable to one side in order to flip up the front end of the movable portion; and a lock claw that engages with the cylindrical portion and prevents movement of the cylindrical portion to one side. A vehicle seat characterized by being formed from the above.
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