JP3777674B2 - Communication device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、親機との間で無線による情報の送受が可能な子機を有し、かつ通信回線を介して入出力可能な特定個人用の情報を記憶する個人情報記憶手段を備えた通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえばファクシミリ装置においては、伝言ボックスなどと呼ばれる、特定個人用の情報を記憶する複数のメモリ領域を備えたものが存在する。これらのメモリ領域は、それぞれが異なる特定個人に割当てられており、留守モードのときに、伝言ボックスの番号を指定して他のファクシミリ装置などから電話回線を通じてファクシミリ送信あるいは音声送信を行うことにより、それらのファクシミリデータあるいは音声データが対応するメモリ領域に記憶される。そして、自己宛の伝言内容を知りたい特定個人は、いわゆる暗証番号の入力を含む所定の操作により、ファクシミリ装置を直接操作して自己の伝言ボックスの内容を取り出せるばかりでなく、他のファクシミリ装置などから電話回線を介して取り出すこともできる。すなわち、自己の伝言ボックスに対応するメモリ領域に記憶されたデータがファクシミリデータの場合、それを記録用紙に印刷させ、また自己の伝言ボックスに対応するメモリ領域に記憶されたデータが音声データの場合、それをスピーカから音声として再生させることができる。
【0003】
一方、ファクシミリ装置には、親機との間で無線により情報の送受が行える子機を備えたものが存在する。この子機は、親機と離れた位置からでも、所定の操作を施すことにより、電話をかけたり、電話を受けたり、親機を遠隔操作してファクシミリ受信させたりすることができ、たいへん便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のファクシミリ装置では、電話回線を介して入力された特定個人用の情報を伝言ボックスに格納させたり、伝言ボックスに格納されている特定個人用の情報を電話回線を介して出力させたりという制御を、子機の操作により行うことができず、使い勝手が悪いという問題があった。たとえば、伝言ボックスに伝言を入力するためにファクシミリ装置に電話をかけたときに、誰かが子機を用いて電話に出ると、その人に留守モードの設定を依頼し、一旦電話を切ってかけなおす必要があった。この問題は、伝言ボックスの所有者が自己の伝言ボックスの内容を電話回線を介して取り出したいときにも、全く同様に発生する。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、伝言ボックスに対するアクセスを子機により行える通信装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した発明の通信装置は、通信回線を介して入力可能な特定個人用の情報を記憶する個人情報記憶手段と、通信回線を介して入力された特定個人用の情報を個人情報記憶手段に記憶させる個人情報入力制御手段とを有する通信装置であって、通信回線を介して入力された情報が音声情報であるか画像情報であるかを判断して受信動作を自動的に切り替える音声・画像切替モード時、通信回線を介して入力された情報が画像情報であれば使用者による所定の操作に基づいて受信動作を切り替える手動受信モード時、および通信回線を介して入力された情報を記憶する留守モード時に、使用者による予め決められた所定の操作、または通信回線を介して入力される予め決められた所定の情報に基づいて、個人情報入力制御手段の動作を許可する個人情報入力許可手段を備えている。
【0007】
この通信装置によれば、個人情報入出力許可手段が、使用者による子機に対する予め決められた所定の操作により子機から親機に送信された所定の情報に基づいて、個人情報入力制御手段または個人情報出力制御手段の動作を許可するので、通信回線を介して入力された特定個人用の情報を子機の操作により伝言ボックスに格納でき、また伝言ボックスに格納された特定個人用の情報を子機の操作により通信回線を介して出力できることから、非常に使い勝手が良い。
【0008】
たとえば、AさんがBさんの伝言ボックスにメッセージを入力しようとしてBさん側のファクシミリ装置に電話をかけたときに、そのファクシミリ装置が留守モードになっておらず、Cさんが子機を用いて電話に出たとしても、Cさんに伝言ボックスへの入力を依頼して子機に対して所定の操作をしてもらうことにより、電話を一旦切ることなく、Bさんの伝言ボックスに所望のメッセージを入力できる。もちろん、メッセージは音声であってもよいし文字などの画像であってもよい。
【0009】
したがって、電話に出たCさんに動作モードの設定変更を依頼して、一旦電話を切った後に新たに電話をかけなおすという面倒が解消される。また、Cさんは子機の操作を行えばよいので、親機の位置に係わらず所望の位置から、しかも室内を移動しながらでも、所定の操作を行うことができ、たいへん便利である。
【0010】
また、Dさんが自己の伝言ボックスの内容を外出先から取り出そうとしてファクシミリ装置に電話をかけたときに、そのファクシミリ装置が留守モードになっておらず、Eさんが子機を用いて電話に出たとしても、EさんにDの伝言ボックスからの出力を依頼して子機に対して所定の操作をしてもらうことにより、電話を一旦切ることなく、Dさんが自己の伝言ボックスの内容を取り出せる。もちろん、音声のメッセージであれば外出先のファクシミリ装置のハンドセットなどのスピーカから聞くことができ、画像のメッセージであれば外出先のファクシミリ装置により記録用紙に印刷したり表示画面上に表示させたりできる。
【0011】
したがって、電話に出たEさんに動作モードの設定変更を依頼して、一旦電話を切った後に新たに電話をかけなおすという面倒が解消される。また、Eさんは子機の操作を行えばよいので、親機の位置に係わらず所望の位置から、しかも室内を移動しながらでも、所定の操作を行うことができ、たいへん便利である。
【0012】
通信回線は、公衆回線であっても専用回線であってもよく、有線であっても無線であってもよい。
【0013】
親機と子機との間の無線伝送は、電波を利用したものであっても、光を利用したものであってもよい。
【0014】
個人情報記憶手段としては、RAMなどの揮発性メモリやEEPROMなどの書換え可能な不揮発性メモリなどを用いることができるが、これに限らず、たとえばハードディスク装置などを用いてもよい。なお、揮発性メモリを用いる場合は、電池などにより電源バックアップを施すのが好ましい。
【0015】
個人情報記憶手段の設置数は任意であるが、複数の場合は、いずれの個人情報記憶手段に対して入出力を行うのかを指定するための指定情報を入力する必要がある。
【0016】
通信装置としては、ファクシミリ装置や電話装置などが考えられるが、これに限らず、たとえば、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、あるいは電子複写装置などに通話機能やファクシミリ送受信機能などを付加したものも含まれる。
【0017】
個人情報入力制御手段、個人情報出力制御手段、および個人情報入出力許可手段は、所定のプログラムに基づいてCPUあるいはマイクロプロセッサなどを動作させることにより実現される。
【0018】
個人情報記憶手段の記憶内容の秘密保持の観点からは、個人情報記憶手段毎に予め暗証情報を登録しておき、各個人情報出力制御手段の動作条件として、その暗証情報が正しく入力されることを付加的に要求するのが望ましい。
【0019】
個人情報入力制御手段および個人情報出力制御手段は、通信装置の動作モードが留守モードなどの所定のモードに設定されているときには、個人情報入出力許可手段による許可がなくても、所定の操作あるいは所定の入力情報によりそれぞれ動作可能なようにしておくのが好ましい。
【0020】
使用者による子機に対する所定の操作としては、たとえば複数のダイヤルキーを所定の順序で押下することが考えられるが、これに限るものではない。
【0021】
また、請求項2に記載した発明の通信装置は、請求項1に記載の通信装置であって、個人情報記憶手段は、複数の特定個人に対応して複数設けられており、所定の情報は、複数の個人情報記憶手段のうちのいずれかを指定する指定情報を含んでおり、個人情報入力制御手段は、複数の個人情報記憶手段のうち、指定情報によって指定された個人情報記憶手段に、通信回線を介して入力された特定個人用の情報を記憶させ、個人情報出力制御手段は、複数の個人情報記憶手段のうち、指定情報によって指定された個人情報記憶手段に記憶されている特定個人用の情報を読み出して通信回線を介して出力させるものである。
【0022】
この通信装置によれば、請求項1記載の通信装置による効果に加えて、個人情報記憶手段を複数設けて、それらを指定情報により指定するので、複数人の個人情報を明確に区別して記憶でき、またそれらに対して選択的にアクセスできる。
【0023】
更に、請求項3に記載した発明の通信装置は、請求項1または請求項2に記載の通信装置であって、個人情報入出力許可手段は、子機から親機に送信された所定の情報の他、通信回線を介して入力された所定の情報、あるいは使用者による親機に対する予め決められた所定の操作により発生する所定の情報によっても、個人情報入力制御手段または個人情報出力制御手段の動作を許可するものである。
【0024】
この通信装置によれば、請求項1または請求項2記載の通信装置による効果に加えて、通信回線を介して入力された所定の情報、あるいは使用者による親機に対する予め決められた所定の操作により発生する所定の情報によっても伝言ボックスへのアクセスが可能であり、使い勝手をさらに向上させることができる。
【0025】
使用者による親機に対する予め決められた所定の操作としては、たとえば英文字や数字などの付されたキーを押下することが考えられるが、これに限らず、マウスなどを用いた操作であってもよい。
【0026】
通信回線を介して入力された所定の情報指定情報としては、たとえば発呼側の使用者によるダイヤルキーの押下操作に基づいて通信回線を介して入力されるDTMF信号が考えられる。
【0027】
また、請求項4に記載した発明の通信装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置であって、個人情報入出力許可手段は、所定の情報に加えて、個人情報記憶手段に対応して予め決められた暗証情報が通信回線を介して入力されることを条件として、個人情報出力制御手段の動作を許可するものである。
【0028】
この通信装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、発呼側から暗証情報が正しく入力されたときにだけ個人情報記憶手段の内容が出力されるので、個人情報の不正な取り出しを良好に防止できる。
【0029】
暗証情報としては、たとえば発呼側の使用者による複数のダイヤルキーの所定順序の押下操作に基づいて通信回線を介して入力されるDTMF信号が考えられる。
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0033】
図1は、本発明に係る通信装置の一例としてのファクシミリ装置の回路ブロック図であって、このファクシミリ装置は、CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、DMAC9、読取部11、記録部12、操作部13、表示部14、通信部15、および子機16を備えている。CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、およびDMAC9は、バス線により相互に接続されている。バス線には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ7には、読取部11、記録部12、操作部13、表示部14、および通信部15が接続されている。NCU2には、通信回線の一例としての電話回線21が接続されている。
【0034】
CPU1は、ファクシミリ装置全体を制御する。NCU2は、電話回線21に接続されて網制御を行う。RAM3は、図示していないが、電源バックアップが施されており、各種のデータを記憶する。また、RAM3には、特定個人用の情報を記憶する所定容量の個人情報記憶領域が設定されており、本実施形態では5人分の個人情報記憶領域が確保されている。モデム4は、送信データの変調や受信データの復調などを行う。ROM5は、各種のプログラムなどを記憶している。EEPROM6は、各種の登録データやフラグなどを記憶する。ゲートアレイ7は、CPU1の入出力インターフェイスとして機能する。コーデック8は、送信ファクシミリデータの符号化や受信ファクシミリデータの復号化を行うとともに、送信音声データを音声信号に変換し、受信音声信号を音声データに変換する。DMAC9は、RAM3およびEEPROM6へのデータの書き込みや読み出しを行う。読取部11は、光源やCCDセンサや原稿送りモータなどを備えており、原稿を読み取って画信号を出力する。記録部12は、インクジェット方式あるいは熱転写方式などの印刷手段を備えており、受信画像などを記録用紙上に記録する。操作部13は、キースイッチ群などからなり、使用者の操作に応じた信号を出力する。表示部14は、LCDなどからなり、CPU1により制御されて各種の表示を行う。通信部15と子機16とは、相互に無線による通信を行う。すなわち子機16は、コードレスのハンドセットとしての機能と、親機を遠隔操作するコードレスのリモートコントローラとしての機能とを有している。なお、上記ファクシミリ装置の子機16以外の部分を親機と呼ぶ。また、通信部15および子機16の回路構成自体は、コードレス電話装置などと同様であり、周知であるので説明を省略する。
【0035】
図2は操作部13および表示部14の一部を構成する操作パネルの平面図であって、この操作パネルには、操作キーとして、12個のダイヤルキー22、5個のボックス指定キー23、録音キー24、消去キー25、再生キー26、留守モード設定キー27、ファンクションキー28、プライベートキー29、ヘルプキー30、停止キー31、コピーキー32、スタートキー33、受信モードキー34、画質キー35、左スクロールキー36、セットキー37、右スクロールキー38、内線/キャッチキー39、再ダイヤル/ポーズキー40、保留キー41、およびスピーカホンキー42が設けられている。また、この操作パネルには、表示装置として、文字、数字、記号などを表示するLCD45と、たとえば赤色に発光する発光ダイオード46とが設けられている。
【0036】
ダイヤルキー22は、使用者が被呼先を特定するためのダイヤル番号、具体的には電話番号やファクシミリ番号を入力するためのものである。ボックス指定キー23は、特定の個人に割り当てられた伝言ボックスを指定するためのものであって、本実施形態ではA〜Eの5個の伝言ボックスが設けられている。録音キー24は、図1に示す電話回線21を介して入力された情報をRAM3に記憶させるためのものである。消去キー25は、RAM3に記憶された情報を消去するためのものである。再生キー26は、RAM3に記憶された情報を再生するためのものである。なお、再生とは、RAM3に記憶された情報が音声データであれば、それを音声として出力することをいい、RAM3に記憶された情報がファクシミリデータであれば、それを記録用紙に画像として印刷することをいう。留守モード設定キー27は、ファクシミリ装置の動作モードを留守モードに設定するためのものである。ファンクションキー28は、各種の設定.登録などを行うためのものである。プライベートキー29は、伝言ボックスにアクセスしたり電話帳機能を使用したりするためのものである。ヘルプキー30は、機能案内を記録部12に印刷させるためのものである。
【0037】
停止キー31は、ファクシミリ送信などを停止させるためのものである。コピーキー32は、コピー動作を開始させるためのものである。スタートキー33は、ファクシミリ送信などを開始させるためのものである。受信モードキー34は、受信モードを選択するためのものである。画質キー35は、画質の精細度を選択するためのものである。左スクロールキー36は、LCD45の表示画面に表示されるカーソルを左方向に移動させるためのものである。セットキー37は、LCD45の表示画面に表示された設定あるいは登録内容などを確定させるためのものである。右スクロールキー38は、LCD45の表示画面に表示されるカーソルを右方向に移動させるためのものである。内線/キャッチキー39は、内線およびキャッチのために使用するものである。再ダイヤル/ポーズキー40は、再ダイヤルおよびポーズのために使用するものである。保留キー41は、外線を保留しておくためのものである。スピーカホンキー42は、図外のハンドセットを用いた通話状態からハンドセットを用いない通話状態に切り替えるためのものである。LCD45は、登録あるいは設定内容や動作状態などを表示するためのものである。発光ダイオード46は、特定個人用の伝言ボックスあるいは非特定個人用の一般メールボックスに音声メッセージあるいはファクシミリメッセージが格納されていることをたとえば点滅により報知するためのものである。
【0038】
図3は子機16の正面図であって、子機16の正面には、操作キーとして、12個のダイヤルキー51、外線キー52、切キー53、内線キー54、キャッチキー55、再生/停止キー56、短縮キー57、再ダイヤル/ポーズキー58、保留キー59、およびファクシミリ受信キー60が設けられている。さらに、子機16の正面には、マイクロホン65およびスピーカ66が設けられている。
【0039】
ダイヤルキー51は、使用者が被呼先を特定するためのダイヤル番号、具体的には電話番号やファクシミリ番号を入力するためのものである。外線キー52は、外線にアクセスするときに使用するためのものである。切キー53は、通話を終了するときに使用するためのものである。内線キー54は、内線にアクセスするときに使用するためのものである。キャッチキー55は、キャッチのために使用するものである。再生/停止キー56は、伝言ボックスや一般メールボックスに格納された音声情報を再生させたり再生を停止させたりするためのものである。短縮キー57は、短縮ダイヤルを使用するためのものである。再ダイヤル/ポーズキー58は、再ダイヤルおよびポーズのために使用するものである。保留キー59は、外線を保留しておくためのものである。ファクシミリ受信キー60は、着信したファクシミリを受信するためのものである。マイクロホン65およびスピーカ66は、通話を行うためのものである。
【0040】
図4は、RAM3の記憶領域の概念的な説明図であって、RAM3には、個人情報記憶領域と、一般情報記憶領域と、応答メッセージ記憶領域とが設定されている。もちろんこの他に、他の通信端末から自由に取り出すことができる音声データやファクシミリデータを記憶する任意数の領域をRAM3に設定しておき、それらの領域に宣伝用の音声データやファクシミリデータを予め記憶させておくようにしてもよい。個人情報記憶領域は、本実施形態では5個設定されており、各個人情報記憶領域には、それぞれ所定容量の音声データ記憶領域とファクシミリデータ記憶領域とが設定されている。これら各個人情報記憶領域、ならびにそれらの音声データ記憶領域およびファクシミリデータ記憶領域は、記憶容量が個別には決められておらず、全体として所定の容量に制限されているだけで、先着順に自由に記憶容量を確保できるフレキシブルなメモリ管理がなされている。もちろん、個別に記憶容量を固定しておくようにしてもよい。これら個人情報記憶領域は、各々特定の個人に割当てられるものであって、いわゆる伝言ボックスとして利用される。すなわち、伝言ボックスの番号を指定して他の通信端末から送信された音声データやファクシミリデータは、対応する個人情報記憶領域に記憶され、それら音声データおよびファクシミリデータは、個人情報記憶領域の所有者である特定の個人のみが知り得るパスワードに該当する暗証情報を入力しなければ取り出すことができないようになされている。一方、一般情報記憶領域には、所定数の音声データ記憶領域とファクシミリデータ記憶領域とが設けられており、この一般情報記憶領域には、留守モードのときに、伝言ボックスの番号を指定することなく、他の通信端末から自由に音声データやファクシミリデータを入力することができ、しかも暗証情報の入力なしに自由にその内容を取り出すことができる。また、ファクシミリ受信がメモリ受信に設定されているときにも、他の通信端末から自由にファクシミリデータを入力することができる。このような一般情報記憶領域を、本実施形態においては一般メールボックスと呼ぶことにする。また、応答メッセージ記憶領域には、各種の音声応答メッセージを出力するための音声データが記憶されている。
【0041】
すなわち、RAM3の個人情報記憶領域は、電話回線21を介して入出力可能な特定個人用の情報を記憶する個人情報記憶手段を実現している。CPU1は、ROM5に記憶されているプログラムに基づいて動作することにより、電話回線21を介して入力された特定個人用の情報をRAM3の個人情報記憶領域に記憶させる個人情報入力制御手段と、RAM3の個人情報記憶領域に記憶されている特定個人用の情報を読み出して電話回線21を介して出力させる個人情報出力制御手段と、使用者による子機16に対する予め決められた所定の操作により子機16から親機に送信された所定の情報に基づいて、個人情報入力制御手段または個人情報出力制御手段の動作を許可する個人情報入出力許可手段とを実現している。
【0042】
また、ROM5は、電話回線21を介して情報の送受信が可能な親機と、この親機と無線により情報の送受信が可能な子機16とを有する通信装置を動作させるためのプログラムを記録した記憶媒体であって、情報処理装置を、通信回線を介して入力された特定個人用の情報を前記個人情報記憶手段に記憶させる個人情報入力制御手段、個人情報記憶手段に記憶されている特定個人用の情報を読み出して前記通信回線を介して出力させる個人情報出力制御手段、および、使用者による前記子機に対する予め決められた所定の操作により前記子機から前記親機に送信された所定の情報に基づいて、前記個人情報入力制御手段または前記個人情報出力制御手段の動作を許可する個人情報入出力許可手段として機能させるプログラムを記録した記憶媒体を実現している。
【0043】
次に、このように構成されたファクシミリ装置の動作の要点について説明する。このファクシミリ装置は、留守モードにおいて各伝言ボックスへのアクセスが可能なことは勿論のこと、たとえば手動受信モードにおいて、呼出ベル音にしたがって使用者が子機16の外線キー52を押下したときにも、使用者による子機16の所定の操作、または発呼側の使用者による所定の操作に基づく電話回線21を介してのDTMF信号の入力により、電話回線21を介して入力された音声情報あるいはファクシミリ情報をRAM3の個人情報記憶領域に記憶させたり、RAM3の個人情報記憶領域から電話回線21を介して音声情報あるいはファクシミリ情報を取り出したりすることができる。さらには、呼出ベル音にしたがって使用者が親機のハンドセットをオフフックしたとき、あるいはスピーカホンキー42を押下したときにも、使用者による操作部13の所定の操作、または発呼者による所定の操作に基づく電話回線21を介してのDTMF信号の入力により、電話回線21を介して入力された音声情報あるいはファクシミリ情報をRAM3の個人情報記憶領域に記憶させたり、RAM3の個人情報記憶領域から電話回線21を介して音声情報あるいはファクシミリ情報を取り出したりすることができる。なお、RAM3の個人情報記憶領域から電話回線21を介して音声情報あるいはファクシミリ情報を取り出す場合は、不正な取り出しを防止するために、各個人情報記憶領域に対応して予め登録されているパスワードがDTMF信号として入力されることを条件としている。
【0044】
たとえば、AさんがBさんの伝言ボックスにメッセージを入力しようとしてBさん側の上記ファクシミリ装置に電話をかけたときに、そのファクシミリ装置が留守モードになっておらず、Cさんが子機16を用いて電話に出たとしても、Cさんに伝言ボックスへの入力を依頼して子機16あるいは親機に対して所定の操作をしてもらうか、あるいはAさんがAさん側のファクシミリ装置を操作して所定のDTMF信号を送信することにより、電話を一旦切ることなく、Bさんの伝言ボックスに所望のメッセージを格納できる。もちろん、メッセージは音声であってもよいし文字などの画像であってもよい。
【0045】
ここで、Cさんによる子機16に対する所定の操作は、ダイヤルキー51を「0」「2」「*」の順に押下する。なお、上記ダイヤルキー「0」「2」「*」のうちの「2」は、Bさんの伝言ボックスに対応している。これにより、スピーカ66はもちろんのこと、親機側のハンドセットなどのスピーカもオフになり、Cさんが切キー53を押下しても電話回線21は開放されず、Aさん側のファクシミリ装置から電話回線21を介して入力されるファクシミリ信号あるいは音声信号が、Bさんの伝言ボックスに対応するRAM3の個人情報記憶領域にファクシミリデータあるいは音声データとして記憶される。
【0046】
Cさんによる所定の操作の代わりに、Aさんが発呼側のファクシミリ装置を操作してもよい。すなわち、Aさんがダイヤルキーを「0」「2」「*」の順に押下することにより、それに応じたDTMF信号が電話回線21を介して上記ファクシミリ装置に入力され、Cさんにより上記所定の操作が行われたときと同様の状態になる。このようにすれば、Cさんが所定の操作を知らなくても、Aさん自身でBさんの伝言ボックスにメッセージを格納できる。
【0047】
また、Dさんが自己の伝言ボックスの内容を外出先から取り出そうとして上記ファクシミリ装置に電話をかけたときに、そのファクシミリ装置が留守モードになっておらず、Eさんが子機16を用いて電話に出たとしても、EさんにDの伝言ボックスからの出力を依頼して子機16あるいは親機に対して所定の操作をしてもらうか、あるいはDさんが外出先のファクシミリ装置を操作して所定のDTMF信号を送信することにより、電話を一旦切ることなく、Dさんが自己の伝言ボックスの内容を取り出せる。もちろん、音声の伝言メッセージであれば外出先のファクシミリ装置のハンドセットなどのスピーカから聞くことができ、画像の伝言メッセージであれば外出先のファクシミリ装置により記録用紙に印刷したり表示画面上に表示させたりできる。
【0048】
ここで、Eさんによる子機16に対する所定の操作は、ダイヤルキー51を「0」「4」「*」の順に押下する。なお、上記ダイヤルキー「0」「4」「*」のうちの「4」は、Dさんの伝言ボックスに対応している。これにより、スピーカ66はもちろんのこと、親機側のハンドセットなどのスピーカもオフになり、Cさんが切キー53を押下しても電話回線21は開放されず、Dさんが所定時間内に外出先のファクシミリ装置のダイヤルキーを操作して自己の暗証番号を入力することにより、Dさんの伝言ボックスに対応するRAM3の個人情報記憶領域に記憶されているファクシミリデータあるいは音声データが、電話回線21を介してファクシミリ信号あるいは音声信号として出力される。なお、Dさんの暗証番号は、もちろん発呼側のファクシミリ装置からDTMF信号として電話回線21を介して上記ファクシミリ装置に入力される。
【0049】
Eさんによる所定の操作の代わりに、Dさんが発呼側のファクシミリ装置を操作してもよい。すなわち、Dさんがダイヤルキーを「0」「4」「*」の順に押下することにより、それに応じたDTMF信号が電話回線21を介して上記ファクシミリ装置に入力され、Eさんにより上記所定の操作が行われたときと同様の状態になる。このときも、Dさんが自己の暗証番号を入力することはもちろんである。なお、上記ダイヤルキーを「0」「4」「*」のうちの「4」は、Dさんの伝言ボックスに対応している。
【0050】
さらに、上記ファクシミリ装置は、留守モードにおいて一般メールボックスへのアクセスが可能なのは勿論のこと、たとえば手動受信モードにおいて、呼出ベル音にしたがって使用者が子機16の外線キー52を押下したとき、または親機のハンドセットをオフフックしたとき、あるいはスピーカホンキー42を押下したときにも、使用者による子機16あるいは親機の操作部13の所定の操作、または発呼側の使用者による所定の操作に基づく電話回線21を介してのDTMF信号の入力により、電話回線21を介して入力された音声情報あるいはファクシミリ情報をRAM3の一般情報記憶領域に記憶させたり、RAM3の一般情報記憶領域から電話回線21を介して音声情報あるいはファクシミリ情報を取り出したりすることができる。
【0051】
たとえば、Aさんが一般メールボックスにメッセージを入力しようとして上記ファクシミリ装置に電話をかけたときに、そのファクシミリ装置が留守モードになっておらず、Cさんが子機16を用いて電話に出たとしても、Cさんに一般メールボックスへの入力を依頼して子機16あるいは親機の操作部13に対して所定の操作をしてもらうか、あるいはAさんがAさん側のファクシミリ装置を操作して所定のDTMF信号を送信することにより、電話を一旦切ることなく、一般メールボックスに所望のメッセージを格納できる。もちろん、メッセージは音声であってもよいし文字などの画像であってもよい。
【0052】
ここで、Cさんによる子機16に対する所定の操作は、たとえば、ダイヤルキー51を「0」「*」の順に押下する。これにより、Cさんが切キー53を押下しても電話回線21は開放されず、Aさん側のファクシミリ装置から電話回線21を介して入力されるファクシミリ信号あるいは音声信号が、一般メールボックスに対応するRAM3の一般情報記憶領域にファクシミリデータあるいは音声データとして記憶される。
【0053】
Cさんによる所定の操作の代わりに、Aさんが発呼側のファクシミリ装置を操作してもよい。たとえば、Aさんがダイヤルキーを「0」「*」の順に押下することにより、それに応じたDTMF信号が電話回線21を介して上記ファクシミリ装置に入力され、Cさんにより上記所定の操作が行われたときと同様の状態になる。
【0054】
また、Dさんが一般メールボックスの内容を外出先から取り出そうとして上記ファクシミリ装置に電話をかけたときに、そのファクシミリ装置が留守モードになっておらず、Eさんが子機16を用いて電話に出たとしても、Eさんに一般メールボックスからの出力を依頼して子機16あるいは親機の操作部13に対して所定の操作をしてもらうか、あるいはDさんが外出先のファクシミリ装置を操作して所定のDTMF信号を送信することにより、電話を一旦切ることなく、Dさんが一般メールボックスの内容を取り出せる。もちろん、音声のメッセージであれば外出先のファクシミリ装置のハンドセットなどのスピーカから聞くことができ、画像のメッセージであれば外出先のファクシミリ装置により記録用紙に印刷したり表示画面上に表示させたりできる。
【0055】
ここで、Eさんによる子機16に対する所定の操作は、たとえば、ダイヤルキー51を「0」「*」の順に押下する。これにより、Eさんが切キー53を押下しても電話回線21は開放されず、一般メールボックスに対応するRAM3の一般情報記憶領域に記憶されているファクシミリデータあるいは音声データが、電話回線21を介してファクシミリ信号あるいは音声信号として出力される。
【0056】
Eさんによる所定の操作の代わりに、Dさんが発呼側のファクシミリ装置を操作してもよい。すなわち、Dさんがダイヤルキーを「0」「*」の順に押下することにより、それに応じたDTMF信号が電話回線21を介して上記ファクシミリ装置に入力され、Eさんにより上記所定の操作が行われたときと同様の状態になる。
【0057】
このように、伝言ボックスの番号を指定するための操作を行わないことを除いて、伝言ボックスへのアクセスと同様の操作により、一般メールボックスへのアクセスが可能である。
【0058】
次に、上記ファクシミリ装置による各動作モードでの着信処理の手順について、図5〜図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0059】
留守モードにおいては、図5に示すように、先ずCPU1が、着呼の有無を判断する(S1)。
【0060】
着呼があれば(S1:YES)、CPU1が、NCU2を制御して回線を閉結して着信させる(S2)。このとき、伝言ボックスの設定がオンになっていれば、呼出ベル音の設定回数に拘らず、呼出ベル音を鳴らさない無鳴動着信を行う。伝言ボックスの設定がオフになっていれば、呼出ベル音の設定回数に応じて呼出ベル音を鳴らす鳴動着信を行う。この呼出ベル音は、子機16のスピーカ66からも出力させる。なお、伝言ボックスの設定がオフになっているときには、伝言ボックスへのアクセスは一切できないようになる。そしてCPU1が、タイマを起動させる(S3)。このタイマは、発呼側端末からのCNG信号を検出するための時間を決定するものであり、たとえば4秒に設定されている。そしてCPU1が、CNG信号を検出したか否かを判断する(S4)。すなわち、電話回線21を介してCNG信号が入力されたかどうかを調べる。
【0061】
CNG信号を検出していなければ(S4:NO)、CPU1が、S3で起動させたタイマがタイムアップしたか否かを判断する(S5)。
【0062】
タイマがタイムアップしていれば(S5:YES)、所定時間内にCNG信号が入力されなかったということなので、ファクシミリ受信ではないと判定し、CPU1が、留守モード用の案内メッセージの再生を開始する(S6)。すなわち、留守モード用の案内メッセージに対応する音声データをRAM3の応答メッセージ記憶領域から読み出し、それをコーデック8により音声信号に変換させて、NCU2を介して電話回線21に送出する。そしてCPU1が、CNG信号を検出したか否かを判断する(S7)。
【0063】
CNG信号を検出していなければ(S7:NO)、CPU1が、ボックス番号が指定されたか否かを判断する(S8)。すなわち、発呼側端末において、伝言ボックスの番号を指定するためにダイヤルキーを押下すると、そのダイヤルキーに対応するDTMF信号が電話回線21を介して入力されるので、そのDTMF信号が入力されたか否かを判断するのである。上記ファクシミリ装置のボックス指定キー23のA〜Eは、それぞれ伝言ボックスに各別に対応しており、またこれらの伝言ボックスは、たとえば発呼側端末のダイヤルキーの1〜5に各別に対応している。したがって、発呼側端末では、ボックス指定キー23のA〜Eのいずれかを押下する代わりに、ダイヤルキーの1〜5のいずれかを含む押下操作を行うことにより、所望の伝言ボックスを指定する。たとえば、Aのボックス指定キー23の代わりに、「0」「1」「*」の順に発呼側端末のダイヤルキーを押下する。
【0064】
ボックス番号が指定されていなければ(S8:NO)、CPU1が、S6で開始した留守モード用の案内メッセージの再生が終了したか否かを判断する(S9)。
【0065】
留守モード用の案内メッセージの再生が終了すれば(S9:YES)、留守モード用の案内メッセージの再生期間内に、CNG信号が検出されず、しかも伝言ボックスの番号も指定されなかったということなので、特定個人宛ではない一般の音声情報の伝言であると判定し、CPU1が、一般ICM録音を行う(S10)。具体的には、電話回線21を介して入力される音声信号をコーデック8によりディジタルの音声データに変換させ、その音声データをRAM3の一般情報記憶領域内の音声データ記憶領域に格納する。なお、CNG信号および伝言ボックス番号指定のためのDTMF信号の検出は、留守モード用の案内メッセージの再生期間中、常に判断される。すなわち、留守モード用の案内メッセージの再生期間は、通常は実際に案内メッセージを送出している時間と、それに続く無音時間とにより構成されているので、その期間にCNG信号あるいはDTMF信号を検出したか否かを調べる。そしてCPU1が、一般ICM録音が終了したか否かを判断する(S11)。
【0066】
一般ICM録音が終了すれば(S11:YES)、CPU1が、回線を切断し(S12)、このルーチンを終了する。
【0067】
S11において、一般ICM録音が終了していなければ(S11:NO)、S10に戻って一般ICM録音を継続する。
【0068】
S9において、留守モード用の案内メッセージの再生が終了していなければ(S9:NO)、S6に戻って留守モード用の案内メッセージの再生を継続する。
【0069】
S8において、ボックス番号が指定されていれば(S8:YES)、特定個人宛の伝言であるということなので、伝言ボックス処理を行って(S14)、このルーチンを終了する。この伝言ボックス処理については、後に詳述する。
【0070】
S7において、CNG信号が検出されていれば(S7:YES)、非特定個人宛のファクシミリを受信したということなので、CPU1が、一般ファクシミリ受信を行う(S15)。具体的には、電話回線21を介して受信したファクシミリデータをRAM3の一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納する。そしてCPU1が、一般ファクシミリ受信が終了したか否かを判断する(S16)。
【0071】
一般ファクシミリ受信が終了していれば(S16:YES)、CPU1が、回線を切断し(S17)、転送設定がオンになっているか否かを判断する(S18)。
【0072】
転送設定がオンになっていれば(S18:YES)、CPU1が、転送先の通信端末に発呼し(S19)、S15において受信したファクシミリデータを送信する(S20)。すなわち、留守モードのときは、受信したファクシミリデータはRAM3の一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納されるので、そのファクシミリデータを予め設定された電話番号の通信端末に転送するのである。
【0073】
そしてCPU1が、転送が終了したか否かを判断し(S21)、終了していれば(S21:YES)、S12に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0074】
S21において、転送が終了していなければ(S21:NO)、S20に戻って転送を継続する。
【0075】
S18において、転送設定がオンになっていなければ(S18:NO)、転送の必要がないので、このルーチンを終了する。
【0076】
S16において、一般ファクシミリ受信が終了していなければ(S16:NO)、S15に戻って一般ファクシミリ受信を継続する。
【0077】
S5において、S3で起動したタイマがタイムアップしていなければ(S5:NO)、S4に戻ってCNG信号の検出を継続する。
【0078】
S4において、CNG信号を検出していれば(S4:YES)、発呼側端末においてファクシミリの自動送信がなされているということなので、S15に進んで一般ファクシミリ受信以降の処理を実行する。
【0079】
S1において、着呼していなければ(S1:NO)、このルーチンを終了する。
【0080】
次に、図5のS14における伝言ボックス処理の手順について説明する。伝言ボックス処理においては、図6に示すように、先ずCPU1が、DTMF信号により指定された伝言ボックス用の案内メッセージの再生を開始させる(S31)。すなわち、RAM3の応答メッセージ記憶領域から指定された伝言ボックス用の案内メッセージに対応する音声データを読み出し、それをコーデック8により音声信号に変換させて、その音声信号を電話回線21を介して発呼側端末に送信させる。この時点で、親機のハンドセットのスピーカ、ハンドセット以外に親機側に設けられたスピーカ、および子機16のスピーカ66などの全てのスピーカから、音が出力されなくなる。そしてCPU1が、CNG信号を検出したか否かを判断する(S32)。すなわち、電話回線21を介してCNG信号を受信したかどうかを調べる。
【0081】
CNG信号を検出していなければ(S32:NO)、CPU1が、パスワードが指定されたか否かを判断する(S33)。すなわち、指定された伝言ボックスに対応する暗証番号がDTMF信号として正しく入力されたかどうかを調べる。これは、暗証番号を知らない者が不正に伝言ボックスの内容を取り出すことを防止するためである。パスワードが指定されていなければ(S33:NO)、CPU1が、DTMF信号により指定された伝言ボックス用の案内メッセージの再生が終了したか否かを判断する(S34)。
【0082】
DTMF信号により指定された伝言ボックス用の案内メッセージの再生が終了していれば(S34:YES)、案内メッセージの再生期間内にCNG信号も暗証番号に対応するDTMF信号も入力されなかったということなので、伝言ボックスへの音声メッセージの入力であると判定し、CPU1が、指定された伝言ボックスへのICM録音を開始する(S35)。具体的には、電話回線21を介して入力された音声信号をコーデック8によりディジタルの音声データに変換させ、その音声データをRAM3の指定された伝言ボックスに対応する個人情報記憶領域内の音声データ記憶領域に格納する。そしてCPU1が、ICM録音が終了したか否かを判断する(S36)。
【0083】
ICM録音が終了していれば(S36:YES)、CPU1が、ファクシミリデータを受信したか否かを判断する(S37)。
【0084】
ファクシミリデータを受信していれば(S37:YES)、CPU1が、受信したファクシミリデータを指定された伝言ボックスに格納する(S38)。具体的には、受信したファクシミリ信号をモデム4に復調させ、復調されたファクシミリデータをRAM3の指定された伝言ボックスに対応する個人情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納する。そしてCPU1が、ファクシミリデータの受信が終了したか否かを判断する(S39)。
【0085】
ファクシミリデータの受信が終了していれば(S39:YES)、CPU1が、回線を切断し(S40)、個別ページング設定がオンになっていれば、個別ページング番号へ発呼して(S41)、このルーチンを終了する。個別ページング設定がオフになっていれば、個別ページング番号への発呼は行わない。この個別ページング番号は、具体的には、伝言ボックスにメッセージが入力されたことを電話回線21を介して知らせるべき通信端末の電話番号のことであって、各伝言ボックス毎に1ないし複数設定されている。そして、伝言ボックスにメッセージが入力されれば、その電話番号に発呼して、その旨を自動的に知らせる。報知方式は、たとえば、通信端末であるページャやファクシミリ装置や電話装置などの表示画面に伝言ボックスにメッセージが入力された旨を文字あるいは記号により表示すればよい。なお、伝言ボックスにメッセージが入力された旨の報知だけではなく、伝言ボックスに入力されたメッセージ自体も送信するようにしてもよい。もちろんこの場合、送信先の通信端末が受信可能なメッセージに限られることになる。たとえば、送信先の通信端末がファクシミリ受信機能を有しないページャや電話装置の場合、ファクシミリメッセージを送信しても無意味である。
【0086】
S39において、ファクシミリデータの受信が終了していなければ(S39:NO)、S38に戻ってファクシミリデータの受信を継続する。
【0087】
S37において、ファクシミリデータを受信していなければ(S37:NO)、ファクシミリデータを伝言ボックスに格納する必要がないので、S40に進んで回線の切断以降の処理を実行する。
【0088】
S36において、ICM録音が終了していなければ(S36:NO)、S35に戻ってICM録音を継続する。
【0089】
S34において、DTMF信号により指定された伝言ボックス用の案内メッセージの再生が終了していなければ(S34:NO)、S31に戻って案内メッセージの再生を継続する。
【0090】
S33において、パスワードが指定されていれば(S33:YES)、すなわち指定された伝言ボックスの暗証番号に対応するDTMF信号が入力されていれば、CPU1が、指定された伝言ボックスのICM再生を行う(S42)。具体的には、RAM3の指定された伝言ボックスに対応する個人情報記憶領域内の音声データ記憶領域に格納されている音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、指定された伝言ボックスのICM再生が終了したか否かを判断する(S43)。
【0091】
指定された伝言ボックスのICM再生が終了していれば(S43:YES)、CPU1が、一般リトリーバル用の案内メッセージを再生する(S44)。具体的には、RAM3の応答メッセージ記憶領域に格納されている一般リトリーバル用の案内メッセージに対応する音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させて、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。これは、発呼端末側の使用者が伝言ボックスだけではなく非特定個人用の一般メールボックスに格納されているメッセージも取り出したい場合があるので、それを確かめるためである。そしてCPU1が、一般リトリーバルを要求する旨の予め決められたDTMF信号が入力されたか否かを判断する(S45)。
【0092】
一般リトリーバル用の案内メッセージの再生開始から所定時間内に一般リトリーバルを要求する旨の予め決められたDTMF信号が入力されていれば(S45:YES)、CPU1が、フラグFを1にセットし(S46)、一般ICM再生を開始する(S47)。具体的には、RAM3の一般情報記憶領域内の音声データ記憶領域に格納されている音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、一般ICM再生が終了したか否かを判断する(S48)。
【0093】
一般ICM再生が終了していれば(S48:YES)、CPU1が、ファクシミリメッセージの報知音を出力する(S49)。具体的には、RAM3の応答メッセージ記憶領域に格納されているファクシミリデータを送信する旨の報知メッセージに該当する音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。これにより発呼側端末の使用者は、発呼側端末のスタートキーを押下するなどして、ファクシミリ受信を開始させる。
【0094】
そしてCPU1が、指定された伝言ボックスのファクシミリ再生を行う(S50)。具体的には、RAM3の指定された伝言ボックスに対応する個人情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納されているファクシミリデータをモデム4に変調させ、そのファクシミリ信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、指定された伝言ボックスのファクシミリ再生が終了したか否かを判断する(S51)。
【0095】
指定された伝言ボックスのファクシミリ再生が終了していれば(S51:YES)、CPU1が、フラグFが1か否かを判断する(S52)。
【0096】
フラグFが1であれば(S52:YES)、非特定個人宛の一般メールボックスの内容も取り出したい旨の要求が発呼端末側からなされたということなので、CPU1が、一般ファクシミリ再生を開始する(S53)。具体的には、RAM3の一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納されているファクシミリデータを読み出し、そのファクシミリデータをモデム4に変調させ、そのファクシミリ信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、一般ファクシミリ再生が終了したか否かを判断する(S54)。
【0097】
一般ファクシミリ再生が終了していれば(S54:YES)、CPU1が、フラグFを0にセットし(S55)、回線を切断して(S56)、このルーチンを終了する。
【0098】
S54において、一般ファクシミリ再生が終了していなければ(S54:NO)、S53に戻って一般ファクシミリ再生を継続する。
【0099】
S52において、フラグFが1でなければ(S52:NO)、非特定個人宛の一般メールボックスの内容も取り出したい旨の要求が発呼端末側からなされなかったということなので、一般ファクシミリ再生を行わずにS56に進む。
【0100】
S51において、指定された伝言ボックスのファクシミリ再生が終了していなければ(S51:NO)、S50に戻って指定された伝言ボックスのファクシミリ再生を継続する。
【0101】
S48において、一般ICM再生が終了していなければ(S48:NO)、S47に戻って一般ICM再生を継続する。
【0102】
S45において、一般リトリーバル用の案内メッセージの再生開始から所定時間内に一般リトリーバルを要求する旨の予め決められたDTMF信号が入力されていなければ(S45:NO)、CPU1が、フラグFを0にセットし(S57)、一般ICM再生を行わずにS49に進む。
【0103】
S43において、指定された伝言ボックスのICM再生が終了していなければ(S43:NO)、S42に戻って指定された伝言ボックスのICM再生を継続する。
【0104】
S32において、CNG信号を検出していれば(S32:YES)、発呼側が指定した伝言ボックスにファクシミリメッセージだけを残したいということなので、ICM録音を行わずにS38に進む。
【0105】
次に、ファクシミリと電話との自動切替モード(以下「F/Tモード」と記す)における着信処理について説明する。F/Tモードにおいては、図7に示すように、先ずCPU1が、着呼の有無を判断する(S61)。
【0106】
着呼があれば(S61:YES)、CPU1が、NCU2を制御して回線を閉結して着信させる(S62)。このとき、伝言ボックスの設定がオンになっていれば、呼出ベル音の設定回数に拘らず、呼出ベル音を鳴らさない無鳴動着信を行う。伝言ボックスの設定がオフになっていれば、呼出ベル音の設定回数に応じて呼出ベル音を鳴らす鳴動着信を行う。この呼出ベル音は、子機16のスピーカ66からも出力する。そしてCPU1が、タイマを起動させる(S63)。このタイマは、発呼側端末からのCNG信号を検出するための時間を決定するものであり、たとえば4秒に設定されている。そしてCPU1が、CNG信号を検出したか否かを判断する(S64)。すなわち、電話回線21を介してCNG信号が入力されたかどうかを調べる。
【0107】
CNG信号を検出していなければ(S64:NO)、CPU1が、S63で起動させたタイマがタイムアップしたか否かを判断する(S65)。
【0108】
タイマがタイムアップしていれば(S65:YES)、所定時間内にCNG信号が入力されなかったということなので、ファクシミリ受信ではないと判定し、CPU1が、F/Tモード用の案内メッセージの再生を開始する(S66)。すなわち、F/Tモード用の案内メッセージに対応する音声データをRAM3の応答メッセージ記憶領域から読み出し、それをコーデック8により音声信号に変換させて、NCU2を介して電話回線21に送出する。そしてCPU1が、CNG信号を検出したか否かを判断する(S67)。
【0109】
CNG信号を検出しなければ(S67:NO)、CPU1が、ボックス番号が指定されたか否かを判断する(S68)。すなわち、発呼側端末において、伝言ボックスの番号を指定するためにダイヤルキーを押下すると、そのダイヤルキーに対応するDTMF信号が電話回線21を介して入力されるので、そのDTMF信号が入力されたか否かを判断するのである。上記ファクシミリ装置のボックス指定キー23のA〜Eは、それぞれ伝言ボックスに各別に対応しており、またこれらの伝言ボックスは、たとえば発呼側端末のダイヤルキーの1〜5に各別に対応している。したがって、発呼側端末では、ボックス指定キー23のA〜Eのいずれかを押下する代わりに、ダイヤルキーの1〜5のいずれかを含む押下操作を行うことにより、所望の伝言ボックスを指定する。たとえば、Aのボックス指定キー23のかわりに、「0」「1」「*」の順に発呼側端末のダイヤルキーを押下する。
【0110】
ボックス番号が指定されていなければ(S68:NO)、CPU1が、S66で開始したF/Tモード用の案内メッセージの再生が終了したか否かを判断する(S69)。
【0111】
F/Tモード用の案内メッセージの再生が終了していれば(S69:YES)、CPU1が、タイマを起動し(S70)、そのタイマがタイムアップしたか否かを判断する(S71)。このタイマは、S63で起動したタイマとは異なり、F/Tモード用の案内メッセージの再生終了後に発呼側の使用者に伝言ボックスの番号を指定するための時間を与えるためのものであり、起動からたとえば2秒後にタイムアップする。
【0112】
S70で起動したタイマがタイムアップしていれば(S71:YES)、CPU1が、呼出ベル音を鳴動させる(S72)。この呼出ベル音により使用者が親機のハンドセットをオフフックさせるか、スピーカホンキー42を押下するか、あるいは子機16の外線キー52を押下すると、通話状態になる(S73)。通話が終了すると、CPU1が回線を切断して(S74)、このルーチンを終了する。
【0113】
S71において、S70で起動させたタイマがタイムアップしていなければ(S71:NO)、CPU1が、ボックス番号が指定されたか否かを判断する(S78)。ボックス番号が指定されていれば(S78:YES)、S75に進んで伝言ボックス処理を行う。ボックス番号が指定されていなければ(S78:NO)、S71に戻ってボックス番号が指定されるかあるいはタイマがタイムアップするのを待つ。
【0114】
S69において、F/Tモード用の案内メッセージの再生が終了していなければ(S69:NO)、S66に戻ってF/Tモード用の案内メッセージの再生を継続する。
【0115】
S68において、ボックス番号が指定されていれば(S68:YES)、特定個人宛の伝言であるということなので、伝言ボックス処理を行って(S75)、このルーチンを終了する。この伝言ボックス処理は、図6に示す伝言ボックス処理と全く同じである。
【0116】
S67において、CNG信号が検出されていれば(S67:YES)、非特定個人宛のファクシミリを受信したということなので、CPU1が、一般ファクシミリ受信を行う(S76)。具体的には、メモリ受信が設定されている場合、電話回線21を介して受信したファクシミリデータをRAM3の一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納し、メモリ受信が設定されていない場合、電話回線21を介して受信したファクシミリデータを記録部12により記録用紙上に記録させる。そしてCPU1が、一般ファクシミリ受信が終了したか否かを判断する(S77)。
【0117】
一般ファクシミリ受信が終了していれば(S77:YES)、S74に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0118】
S77において、一般ファクシミリ受信が終了していなければ(S77:NO)、S76に戻って一般ファクシミリ受信を継続する。
【0119】
S65において、S63で起動したタイマがタイムアップしていなければ(S65:NO)、S64に戻ってCNG信号の検出を継続する。
【0120】
S64において、CNG信号を検出していれば(S64:YES)、発呼側端末においてファクシミリの自動送信がなされているということなので、S76に進んで一般ファクシミリ受信以降の処理を実行する。
【0121】
S61において、着呼していなければ(S61:NO)、このルーチンを終了する。
【0122】
なお、上記のF/Tモードにおいては、S73の通話中にも、後述の手動受信モードにおける通話中と同様に、使用者によるボックス指定キー23の操作、あるいは発呼側端末側でのダイヤルキーの操作により、S75の伝言ボックス処理に移行することができる。
【0123】
次に、手動受信モードにおける着信処理について説明する。手動受信モードにおいては、図8に示すように、先ずCPU1が、着呼の有無を判断する(S81)。
【0124】
着呼があれば(S81:YES)、CPU1が、呼出ベル音を鳴動させ(S82)、オフフックされたか否かを判断する(S83)。すなわち、使用者が親機のハンドセットをオフフックさせたか、あるいはスピーカホンキー42を押下したかどうかを調べる。
【0125】
オフフックされれば(S83:YES)、CPU1が、NCU2を制御して回線を閉結して着信させ(S84)、親機のスタートキー33が押下されたか否かを判断する(S85)。すなわち、発呼側端末の使用者が、伝言ボックスや一般メールボックスの使用を望んでおらず、単にファクシミリを送りたい旨を通話中に伝えれば、上記ファクシミリ装置の使用者が、親機のスタートキー33を押下するので、それを調べるのである。
【0126】
スタートキーが押下されていなければ(S85:NO)、CPU1が、親機の録音キー24が押下されたか否かを判断する(S86)。すなわち、通話を録音したい場合、上記ファクシミリ装置の使用者が、親機の録音キー24を押下するので、それを調べるのである。
【0127】
録音キー24が押下されていなければ(S86:NO)、CPU1が、伝言ボックスの番号を指定するためのキー操作がなされたか否かを判断する(S87)。すなわち、発呼側端末の使用者から通話中に伝言ボックスにメッセージを入れたい旨の依頼があれば、上記ファクシミリ装置の使用者が、伝言ボックスA〜Eのうちのいずれかにメッセージを入力するための操作を行うので、それを調べるのである。具体的には、プライベートキー29と、ボックス指定キー23のうちのいずれかと、録音キー24とがこの順に押下されたかどうかを調べる。もちろん、キー操作は必ずしもこの順である必要はなく、予め決められた所定順序であればよい。
【0128】
伝言ボックスの番号を指定するためのキー操作がなされていなければ(S87:NO)、CPU1が、ボックス番号を指定するためのDTMF信号が検出されたか否かを判断する(S88)。すなわち、発呼側端末の使用者が、伝言ボックスにメッセージを入れたい場合、そのための操作を上記ファクシミリ装置の使用者に依頼することなく、伝言ボックスの番号を指定するために発呼側端末のダイヤルキーを押下すると、そのダイヤルキーに対応するDTMF信号が電話回線21を介して入力されるので、そのDTMF信号が入力されたかどうかを調べるのである。上記ファクシミリ装置のボックス指定キー23のA〜Eは、それぞれ伝言ボックスに各別に対応しており、またこれらの伝言ボックスは、たとえば発呼側端末のダイヤルキーの1〜5に各別に対応している。したがって、発呼側端末では、ボックス指定キー23のA〜Eのいずれかを押下する代わりに、ダイヤルキーの1〜5のいずれかを含む押下操作を行うことにより、所望の伝言ボックスを指定する。たとえば、Aのボックス指定キー23のかわりに、「0」「1」「*」の順に発呼側端末のダイヤルキーを押下する。
【0129】
ボックス番号を指定するためのDTMF信号が検出されていなければ(S88:NO)、CPU1が、一般リトリーバルを要求するためのキー操作がなされたか否かを判断する(S89)。すなわち、発呼側端末の使用者が特定個人宛の伝言ボックスではなく、一般メールボックスにメッセージを入れたい場合、その旨を通話中に上記ファクシミリ装置の使用者に伝えるので、上記ファクシミリ装置の使用者により一般メールボックスにメッセージを入力するための操作が行われたかどうかを調べる。具体的には、プライベートキー29と録音キー24とがこの順に押下されたかどうかを調べる。もちろん、キー操作は必ずしもこの順である必要はなく、予め決められた所定順序であればよい。
【0130】
一般リトリーバルを要求するためのキー操作がなされていなければ(S89:NO)、CPU1が、一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号が検出されたか否かを判断する(S90)。すなわち、発呼側端末の使用者が、一般メールボックスにメッセージを入れたい場合、そのための操作を上記ファクシミリ装置の使用者に依頼することなく、発呼側端末のダイヤルキーを押下すると、そのダイヤルキーに対応するDTMF信号が電話回線21を介して入力されるので、そのDTMF信号が入力されたかどうかを調べるのである。このダイヤルキーは、伝言ボックスの番号を指定するためのダイヤルキーと区別できるように、予め決めておく必要がある。
【0131】
一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号が検出されていなければ(S90:NO)、CPU1が、オンフックされたか否かを判断する(S91)。すなわち、使用者が親機のハンドセットをオンフックさせたか、あるいはスピーカホンキー42を押下したか、あるいは子機16の外線キー52を押下したかどうかを調べる。
【0132】
オンフックされていれば(S91:YES)、CPU1が、NCU2を制御して回線を切断させ(S92)、このルーチンを終了する。
【0133】
S91において、オンフックされていなければ(S91:NO)、S85に戻って通話を継続する。
【0134】
S90において、一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号が検出されていれば(S90:YES)、CPU1が、一般ICM再生を開始する(S93)。具体的には、RAM3の一般情報記憶領域内の音声データ記憶領域に格納されている音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、一般ICM再生が終了したか否かを判断する(S94)。
【0135】
一般ICM再生が終了していれば(S94:YES)、CPU1が、ファクシミリメッセージの報知音を出力する(S95)。具体的には、RAM3の応答メッセージ記憶領域に格納されているファクシミリデータを送信する旨の報知メッセージに該当する音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。これにより発呼側端末の使用者は、発呼側端末のスタートキーを押下するなどして、ファクシミリ受信を開始させる。
【0136】
そしてCPU1が、一般メールボックスのファクシミリ再生を行う(S96)。具体的には、RAM3の一般メールボックスに対応する一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納されているファクシミリデータを読み出してモデム4に変調させ、そのファクシミリ信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、一般メールボックスのファクシミリ再生が終了したか否かを判断する(S97)。
【0137】
一般メールボックスのファクシミリ再生が終了していれば(S97:YES)、S92に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0138】
S97において、一般ファクシミリ再生が終了していなければ(S97:NO)、S96に戻って一般ファクシミリ再生を継続する。
【0139】
S94において、一般ICM再生が終了していなければ(S94:NO)、S93に戻って一般ICM再生を継続する。
【0140】
S89において、一般リトリーバルを要求するための操作がなされていれば(S89:YES)、S93に進んで一般ICM再生以降の処理を実行する。
【0141】
S88において、ボックス番号を指定するためのDTMF信号が検出されれば(S88:YES)、特定個人宛の伝言であるということなので、CPU1が、伝言ボックス処理を行い(S98)、このルーチンを終了する。この伝言ボックス処理は、図6に示す伝言ボックス処理と全く同じである。
【0142】
S87において、伝言ボックスの番号を指定するためのキー操作がなされていれば(S87:YES)、特定個人宛の伝言であるということなので、S98に進んで伝言ボックス処理を実行する。
【0143】
S86において、録音キー24が押下されていれば(S86:YES)、CPU1が、一般会話録音を行う(S99)。すなわち、電話回線21を介して入力された発呼端末からの音声信号と、ハンドセットなどのマイクロホンからの音声信号とを、コーデック8によってディジタルの音声データに変換させ、その音声データをRAM3に格納する。この音声データは、メッセージではないので、個人情報記憶領域や一般情報記憶領域には格納されず、それ以外の所定の領域に格納される。そしてCPU1が、オンフックされたか否かを判断する(S100)。すなわち、使用者により親機のハンドセットがオンフックされたか、或いはスピーカホンキー42が押下されたか、あるいは子機16の外線キー52が押下されたかどうかを調べる。
【0144】
オンフックされていれば(S100:YES)、S92に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0145】
S100において、オンフックされていなければ(S100:NO)、S99に戻って一般会話録音を継続する。
【0146】
S85において、スタートキーが押下されていれば(S85:YES)、非特定個人宛のファクシミリを受信したということなので、CPU1が、一般ファクシミリ受信を行う(S101)。具体的には、メモリ受信が設定されている場合、電話回線21を介して受信したファクシミリデータをRAM3の一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納し、メモリ受信が設定されていない場合、電話回線21を介して受信したファクシミリデータを記録部12により記録用紙上に記録させる。そしてCPU1が、一般ファクシミリ受信が終了したか否かを判断する(S102)。
【0147】
一般ファクシミリ受信が終了していれば(S102:YES)、S92に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0148】
S102において、一般ファクシミリ受信が終了していなければ(S102:NO)、S101に戻って一般ファクシミリ受信を継続する。
【0149】
S83において、オフフックしていなければ(S83:NO)、S82に戻って呼出ベル音の鳴動を継続する。
【0150】
S81において、着呼していなければ(S81:NO)、このルーチンを終了する。
【0151】
次に、手動受信モードにおいて子機16を用いて通話した場合の子機16の動作である子機側手動受信モードについて説明する。子機側手動受信モードにおいては、図9に示すように、先ず子機16のCPUが、ファクシミリ受信キー60が押下されたか否かを判断する(S111)。すなわち、発呼側端末の使用者が、特定個人宛ではないファクシミリ送信を行いたい場合、その旨を通話中に子機16の使用者に依頼すれば、子機16の使用者がファクシミリ受信キー60を押下するので、それを調べるのである。
【0152】
ファクシミリ受信キー60が押下されていなければ(S111:NO)、子機16のCPUが、伝言ボックスの番号を指定するためのキー操作がなされたか否かを判断する(S112)。すなわち、発呼側端末の使用者が、特定個人宛のメッセージを伝言ボックスに入れたい場合、その旨を通話中に子機16の使用者に依頼すれば、子機16の使用者が伝言ボックスの番号を指定するためにダイヤルキー51を押下するので、それを調べるのである。このダイヤルキー51の操作は、発呼側端末においてDTMF信号により伝言ボックスの番号を指定する場合と同様である。
【0153】
伝言ボックスの番号を指定するためのキー操作がなされていなければ(S112:NO)、子機16のCPUが、一般リトリーバルを要求するためのキー操作がなされたか否かを判断する(S113)。すなわち、発呼側端末の使用者が、一般メールボックスに格納されている非特定個人宛のメッセージを取り出したい場合、その旨を通話中に子機16の使用者に依頼すれば、子機16の使用者が所定のダイヤルキー51を押下するので、それを調べるのである。このダイヤルキー51の操作は、発呼側端末においてDTMF信号により一般リトリーバルを要求する場合と同様である。
【0154】
一般リトリーバルを要求するためのキー操作がなされていなければ(S113:NO)、子機16のCPUが、切キー53が押下されたか否かを判断する(S114)。すなわち、通話を終了したい場合、子機16の使用者が切キー53を押下するので、それを調べるのである。
【0155】
切キー53が押下されていれば(S114:YES)、子機16のCPU1が、切断指示コードを親機の通信部15に送信させ(S115)、このルーチンを終了する。これにより親機は、回線を切断する。
【0156】
S114において、切キー53が押下されていなければ(S114:NO)、S111に戻って上記の手順を繰り返す。
【0157】
S113において、一般リトリーバルを要求するためのキー操作がなされていれば(S113:YES)、子機16のCPUが、親機の通信部15に一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号を送信し(S116)、このルーチンを終了する。これにより親機は、電話回線21を介して一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号が入力された場合と同様の動作を行う。
【0158】
S112において、伝言ボックスの番号を指定するためのキー操作がなされていれば(S112:YES)、子機16のCPUが、親機の通信部15に伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号を送信し(S117)、このルーチンを終了する。これにより親機は、電話回線21を介して伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号が入力された場合と同様の動作を行う。
【0159】
S111において、ファクシミリ受信キー60が押下されていれば(S111:YES)、子機16のCPUが、親機の通信部15に一般ファクシミリ受信を指示するための指示コードを送信し(S118)、このルーチンを終了する。これにより親機は、一般ファクシミリ受信のための処理を行う。
【0160】
次に、子機16による子機側手動受信モード中における親機の動作モードである回線モニタモードについて説明する。回線モニタモードにおいては、図10に示すように、先ずCPU1が、ファクシミリ受信指示コードを検出したか否かを判断する(S121)。すなわち、通信部15により子機16からのファクシミリ受信指示コードが受信されたかどうかを調べる。
【0161】
ファクシミリ受信指示コードを検出していなければ(S121:NO)、CPU1が、伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号を検出したか否かを判断する(S122)。すなわち、通信部15により子機16からの伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号が受信されたか、あるいは電話回線21を介して伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号が入力されたかどうかを調べる。
【0162】
伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号を検出していなければ(S122:NO)、CPU1が、一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号を検出したか否かを判断する(S123)。すなわち、通信部15により子機16からの一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号が受信されたか、あるいは電話回線21を介して一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号が入力されたかどうかを調べる。
【0163】
一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号を検出していなければ(S123:NO)、CPU1が、通話が終了したか否かを判断する(S124)。すなわち、通信部15により子機16からの切断指示コードが受信されたかどうかを調べる。
【0164】
通話が終了していれば(S124:YES)、CPU1が、NCU2を制御して回線を切断させ(S125)、このルーチンを終了する。
【0165】
S124において、通話が終了していなければ(S124:NO)、S121に戻って上記の処理を繰り返す。
【0166】
S123において、一般リトリーバルを要求するためのDTMF信号を検出していれば(S123:YES)、CPU1が、一般ICM再生を開始する(S126)。具体的には、RAM3の一般情報記憶領域内の音声データ記憶領域に格納されている音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、一般ICM再生が終了したか否かを判断する(S127)。
【0167】
一般ICM再生が終了していれば(S127:YES)、CPU1が、ファクシミリメッセージの報知音を出力する(S128)。具体的には、RAM3の応答メッセージ記憶領域に格納されているファクシミリデータを送信する旨の報知メッセージに該当する音声データを読み出し、その音声データをコーデック8によりアナログの音声信号に変換させ、その音声信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。これにより発呼側端末の使用者は、発呼側端末のスタートキーを押下するなどして、ファクシミリ受信を開始させる。
【0168】
そしてCPU1が、一般メールボックスのファクシミリ再生を行う(S129)。具体的には、RAM3の一般メールボックスに対応する一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納されているファクシミリデータをモデム4に変調させ、そのファクシミリ信号をNCU2を介して電話回線21に送出させる。そしてCPU1が、一般メールボックスのファクシミリ再生が終了したか否かを判断する(S130)。
【0169】
一般メールボックスのファクシミリ再生が終了していれば(S130:YES)、S125に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0170】
S130において、一般ファクシミリ再生が終了していなければ(S130:NO)、S129に戻って一般ファクシミリ再生を継続する。
【0171】
S127において、一般ICM再生が終了していなければ(S127:NO)、S126に戻って一般ICM再生を継続する。
【0172】
S122において、伝言ボックスの番号を指定するためのDTMF信号を検出していれば(S122:YES)、CPU1が、伝言ボックス処理を実行し(S131)、このルーチンを終了する。この伝言ボックス処理は、図6に示す伝言ボックス処理と同じである。
【0173】
S121において、ファクシミリ受信指示コードを検出していれば(S121:YES)、CPU1が、一般ファクシミリ受信を行う(S132)。具体的には、メモリ受信が設定されている場合、電話回線21を介して受信したファクシミリデータをRAM3の一般情報記憶領域内のファクシミリデータ記憶領域に格納し、メモリ受信が設定されていない場合、電話回線21を介して受信したファクシミリデータを記録部12により記録用紙上に記録させる。そしてCPU1が、一般ファクシミリ受信が終了したか否かを判断する(S133)。
【0174】
一般ファクシミリ受信が終了していれば(S133:YES)、S125に進んで回線を切断し、このルーチンを終了する。
【0175】
S133において、一般ファクシミリ受信が終了していなければ(S133:NO)、S132に戻って一般ファクシミリ受信を継続する。
【0176】
次に、送信も受信もコピーもしていない時の親機の動作モードである待機モードおよび待機モードからのキー操作に基づく動作について説明する。待機モードにおいては、図11に示すように、先ずCPU1が、ファンクションキー28が押下されたか否かを判断する(S140)。すなわち、上記ファクシミリ装置のRAM3やEEPROM6に、伝言ボックス関係以外の各種の設定や登録を行う場合、使用者がファンクションキー28を押下するので、それを調べるのである。
【0177】
ファンクションキー28が押下されていなければ(S140:NO)、CPU1が、ボックス指定キー23が押下されたか否かを判断する(S141)。すなわち、ボックス指定キー23は、伝言ボックスの番号を指定するために使用されるばかりでなく、いわゆるワンタッチダイヤルにも使用されるものであって、ワンタッチで発呼させたい場合、使用者が所望のボックス指定キー23を押下するので、それを調べるのである。
【0178】
ボックス指定キー23が押下されていなければ(S141:NO)、CPU1が、プライベートキー29が押下されたか否かを判断する(S142)。すなわち、伝言ボックスに関係する登録、電話帳表示、アクセスなどを行いたい場合、使用者が先ずプライベートキー29を押下するので、それを調べるのである。
【0179】
プライベートキー29が押下されていなければ(S142:NO)、このルーチンを終了する。すなわち、待機中においては、ファンクションキー28、ボックス指定キー23、あるいはプライベートキー29が押下されるまでは、それらの押下が常に検出されている。
【0180】
S142において、プライベートキー29が押下されていれば(S142:YES)、CPU1が、ダイヤルキー22が押下されたか否かを判断する(S143)。すなわち、伝言ボックスに対応する特定個人毎に分類されていない、電話帳の全体を検索したい場合、使用者がプライベートキー29に続いてダイヤルキー22を押下するので、それを調べるのである。なお、本明細書における電話帳とは、使用者の登録操作によりEEPROM6に記憶された電話番号の集合を表す概念であり、各電話番号と関連付けて、相手先名称や電話帳における位置を表す連続番号などがEEPROM6に記憶される。また、電話帳には、各電話番号に対応付けてグループ名を登録することができ、同一グループ名の付された電話番号のみを纏めたプライベート電話帳として利用できる。このグループ名は、伝言ボックスが割当てられている特定個人に対応しており、伝言ボックス毎に電話帳を作成したのと同様な効果が得られる。すなわち、プライベート電話帳を利用した場合、特定のグループに所属している電話番号だけが登録されている電話帳と同様に使用できる。
【0181】
S143において、ダイヤルキー22が押下されていなければ(S143:NO)、CPU1が、ファンクションキー28が押下されたか否かを判断する(S144)。すなわち、伝言ボックスに関する各種の設定、登録を行う場合、使用者がプライベートキー29に続いてファンクションキー28を押下するので、それを調べるのである。
【0182】
S144において、ファンクションキー28が押下されていなければ(S144:NO)、CPU1が、ボックス指定キー23が押下されたか否かを判断する(S145)。すなわち、プライベート電話帳を利用したい場合や伝言ボックスにアクセスしたい場合、使用者がプライベートキー29に続いて所望のボックス指定キー23を押下するので、それを調べるのである。
【0183】
S145において、ボックス指定キー23が押下されていなければ(S145:NO)、このルーチンを終了する。すなわち、プライベートキー29が押下された後、所定時間以内にボックス指定キー23もファンクションキー28もボックス指定キー23も押下されなければ、実行すべき処理が特定できないので、ルーチンを終了するのである。
【0184】
S145において、ボックス指定キー23が押下されていれば(S145:YES)、プライベート電話帳を利用したダイヤリングや伝言ボックスへのアクセスなどを行うプライベート処理を実行し(S146)、このルーチンを終了する。このプライベート処理については、後に詳述する。
【0185】
S144において、ファンクションキー28が押下されていれば(S144:YES)、CPU1が、ボックス指定キー23が押下されたか否かを判断する(S147)。すなわち、プライベートキー29、ファンクションキー28、ボックス指定キー23の順にキー操作がなされた場合、ボックス指定キー23により指定された伝言ボックスに関する登録を行うということなので、それを調べるのである。
【0186】
ボックス指定キー23が押下されていれば(S147:YES)、使用者による登録操作に基づいて各種の登録を行い(S148)、このルーチンを終了する。すなわち、使用者による各種のキー操作などに応じて、グループ名や応答メッセージなどをRAM3あるいはEEPROM6に記憶させる。
【0187】
S147において、ボックス指定キー23が押下されていなければ(S147:NO)、このルーチンを終了する。すなわち、ファンクションキー28が押下された後、所定時間内にボックス指定キー23が押下されなければ、使用者が伝言ボックスに関する登録を希望しなくなったものと見做して、ルーチンを終了するのである。
【0188】
S143において、ダイヤルキー22が押下されていれば(S143:YES)、CPU1が、スタートキー33が押下されたか否かを判断する(S149)。すなわち、プライベートキー29およびダイヤルキー22が押下された後にスタートキー33が押下された場合、ダイヤルキー22により指定された電話番号にダイヤリングするということなので、それを調べるのである。
【0189】
スタートキー33が押下されていれば(S149:YES)、その電話番号にダイヤリングし(S150)、このルーチンを終了する。すなわち、使用者が電話帳における所望の2桁の連続番号をダイヤルキー22を押下することにより入力すると、その連続番号に対応した相手先名称または電話番号がLCD45の表示画面に表示されるので、それが所望の相手先であれば、スタートキー33を押下する。これにより、LCD45の表示画面に表示されている相手先の電話番号が自動的に発呼されるのである。
【0190】
S149において、スタートキー33が押下されていなければ(S149:NO)、このルーチンを終了する。すなわち、ダイヤルキー22が押下された後、所定時間内にスタートキー33が押下されなければ、使用者がプライベート電話帳の短縮ダイヤルを利用しての発呼を希望しなくなったものと見做して、ルーチンを終了するのである。
【0191】
S141において、ボックス指定キー23が押下されていれば(S143:YES)、そのボックス指定キー23に対応するワンタッチダイヤルの電話番号にダイヤリングしたいと使用者が望んでいるということなので、CPU1が、オンフック状態であるか否かを判断する(S151)。
【0192】
オンフック状態であれば(S151:YES)、CPU1が、スタートキー33が押下されたか否かを判断する(S152)。すなわち、使用者がボックス指定キー23を押下すると、そのボックス指定キー23に対応するワンタッチダイヤルの相手先名称がLCD45の表示画面に表示され、それが所望の相手先に間違いなければ、オンフック状態ではスタートキー33を押下するので、それを調べるのである。
【0193】
スタートキー33が押下されていれば(S152:YES)、CPU1が、ボックス指定キー23により指定された電話番号をダイヤリングさせ(S153)、このルーチンを終了する。
【0194】
S152において、スタートキー33が押下されていなければ(S152:NO)、ダイヤリングせずに、このルーチンを終了する。すなわち、ボックス指定キー23が押下された後、所定時間内にスタートキー33が押下されなければ、使用者がワンタッチダイヤルによる発呼を希望しなくなったものと見做して、ルーチンを終了するのである。
【0195】
S151において、オンフック状態でなければ(S151:NO)、既に回線が閉結されているので、スタートキー33が押下されるのを待つことなく、S153に進んでダイヤリングする。
【0196】
S140において、ファンクションキー28が押下されていれば(S140:YES)、使用者が伝言ボックス関係以外の各種の設定や登録を望んでいるということなので、使用者による各種のキー操作に従って設定や登録を行い(S154)、このルーチンを終了する。
【0197】
次に、S146で実行されるプライベート処理の詳細について説明する。プライベート処理においては、図12に示すように、先ずCPU1が、正しい暗証番号が入力されたか否かを判断する(S160)。具体的には、ボックス指定キー23により指定された伝言ボックスに対応する暗証番号がダイヤルキー22の押下により入力されたかどうかを調べる。すなわち、伝言ボックスの暗証番号を知らない者により不正にプライベート電話帳が使用されたり伝言ボックスにアクセスされたりするのを防止するために、暗証番号を確認しているのである。
【0198】
正しい暗証番号が入力されれば(S160:YES)、CPU1が、消去キー25が押下されたか否かを判断する(S161)。すなわち、伝言ボックスに格納されているメッセージを消去したい場合、使用者により消去キー25が押下されるので、それを調べるのである。
【0199】
消去キー25が押下されていなければ(S161:NO)、CPU1が、再生キー26が押下されたか否かを判断する(S162)。すなわち、伝言ボックスに格納されているメッセージを再生したい場合、使用者により再生キー26が押下されるので、それを調べるのである。
【0200】
再生キー26が押下されていなければ(S162:NO)、CPU1が、録音キー24が押下されたか否かを判断する(S163)。すなわち、伝言ボックスにメッセージを格納したい場合、使用者により録音キー24が押下されるので、それを調べるのである。
【0201】
録音キー24が押下されていなければ(S163:NO)、CPU1が、ダイヤルキー22が押下されたか否かを判断する(S164)。すなわち、プライベート電話帳を利用して短縮ダイヤルにより発呼したい場合、使用者によりダイヤルキー22が押下されるので、それを調べるのである。
【0202】
ダイヤルキー22が押下されていなければ(S164:NO)、CPU1が、ボックス指定キー23が押下されたか否かを判断する(S165)。すなわち、プライベート電話帳を検索して発呼したい場合、使用者によりボックス指定キー23あるいは左右のスクロールキー36,38が押下されるので、それを調べるのである。
【0203】
ボックス指定キー23が押下されていなければ(S165:NO)、CPU1が、左右のスクロールキー36,38が押下されたか否かを判断する(S166)。すなわち、プライベート電話帳を検索して発呼したい場合、使用者によりボックス指定キー23あるいは左右のスクロールキー36,38が押下されるので、それを調べるのである。
【0204】
左右のスクロールキー36,38が押下されていなければ(S166:NO)、このルーチンを終了する。すなわち、正しい暗証番号が入力された後、所定時間内にいずれのキー操作もなされなければ、使用者がプライベート電話帳の使用や伝言ボックスへのアクセスを希望しなくなったものと見做して、ルーチンを終了するのである。
【0205】
S166において、左スクロールキー36あるいは右スクロールキー38が押下されていれば(S166:YES)、CPU1が、スタートキー33が押下されたか否かを判断する(S167)。すなわち、使用者が左スクロールキー36あるいは右スクロールキー38を押下すると、LCD45の表示画面に表示されているプライベート電話帳の送信先名称が順次切り替わり、所望の送信先名称が表示された時点で使用者がスタートキー33を押下するので、それを調べるのである。
【0206】
スタートキー33が押下されていれば(S167:YES)、CPU1が、LCD45の表示画面に表示されている送信先名称に対応する電話番号をダイヤリングして(S168)、このルーチンを終了する。
【0207】
S167において、スタートキー33が押下されていなければ(S167:NO)、ダイヤリングせずに、このルーチンを終了する。すなわち、左スクロールキー36あるいは右スクロールキー38が押下された後、所定時間以内にスタートキー33が押下されなければ、使用者がプライベート電話帳の検索による発呼を希望しなくなったものと見做して、ルーチンを終了するのである。
【0208】
S165において、ボックス指定キー23が押下されていれば(S165:YES)、S167に進んで、スタートキー33が押下されたか否かの判断以降の処理を行う。すなわち、使用者が所望のボックス指定キー23を押下する毎に、LCD45の表示画面に表示されているプライベート電話帳の送信先名称が順次切り替わるので、左右のスクロールキー36,38が押下された場合と同様の処理を実行するのである。
【0209】
S164において、ダイヤルキー22が押下されていれば(S164:YES)、CPU1が、オンフック状態であるか否かを判断する(S169)。
【0210】
オンフック状態であれば(S169:YES)、S167に進み、オンフック状態でなければ(S169:NO)、スタートキー33の押下操作は不要であるのでS168に進む。
【0211】
S163において、録音キー24が押下されていれば(S163:YES)、CPU1が、オンフック状態であるか否かを判断する(S170)。
【0212】
オンフック状態であれば(S170:YES)、伝言ボックスにボックスメモ録音し(S171)、オンフック状態でなければ(S170:NO)、伝言ボックスにボックス会話録音して(S172)、このルーチンを終了する。なお、ここでいうボックスメモ録音とは、ハンドセットとは別に設けられたマイクロホンに入力された使用者の声に応じた音声データを伝言ボックスに格納することであり、ボックス会話録音とは、電話回線21を通じて入力された相手の声と使用者の声とに応じた音声データを伝言ボックスに格納することである。
【0213】
S162において、再生キー26が押下されていれば(S162:YES)、CPU1が、伝言ボックスに格納されている音声メッセージを再生させ(S173)、次いで伝言ボックスに格納されているファクシミリメッセージを再生させて(S174)、このルーチンを終了する。なお、音声メッセージの再生は、ハンドセットがオフフックされている場合にはハンドセットのスピーカを用いて行い、ハンドセットがオンフックされている場合にはハンドセットとは別に設けられたスピーカを用いて行う。また、ファクシミリメッセージの再生は、伝言ボックスに格納されているファクシミリデータに基づいて記録部12により記録用紙上に画像を印字することにより行う。
【0214】
S161において、消去キー25が押下されていれば、(S161:YES)、CPU1が、伝言ボックスに格納されているメッセージを消去して(S175)、このルーチンを終了する。
【0215】
S160において、正しい暗証番号が入力されていなければ(S160:NO)、このルーチンを終了する。
【0216】
なお、図12に示す上記プライベート処理の手順において、単に伝言ボックスと記述されているのは、もちろん使用者によるボックス指定キー23の押下により指定された伝言ボックスのことである。
【0217】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明の通信装置によれば、通信回線を介して入力された特定個人用の情報が個人情報記憶手段に記憶させられた際には、その特定個人用の情報を出力させず、子機に対する所定の操作により個人情報入力制御手段の動作が許可された場合に、呼出情報に対応する通信端末を呼び出して個人情報記憶手段に記憶させられた情報を当該通信端末に出力するので、個人情報記憶手段に記憶した特定個人用の情報を子機側の指示によって当該個人情報記憶手段に対応する特定個人にのみ確実に出力することができる。
【0218】
また、請求項2に記載した発明の通信装置によれば、請求項1記載の通信装置による効果に加えて、個人情報記憶手段を複数設けて、それらを指定情報により指定するので、複数人の個人情報を明確に区別して記憶でき、またそれらに対して選択的にアクセスできる。
【0219】
更に、請求項3に記載した発明の通信装置によれば、請求項1または請求項2記載の通信装置による効果に加えて、通信回線を介して入力された所定の情報、あるいは使用者による親機に対する予め決められた所定の操作により発生する所定の情報によっても伝言ボックスへのアクセスが可能であり、使い勝手をさらに向上させることができる。
【0220】
また、請求項4に記載した発明の通信装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、発呼側から暗証情報が正しく入力されたときにだけ個人情報記憶手段の内容が出力されるので、個人情報の不正な取り出しを良好に防止できる。
【0221】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通信装置の一例としてのファクシミリ装置の回路ブロック図である。
【図2】 図1に示すファクシミリ装置に備えられた操作パネルの平面図である。
【図3】 図1に示すファクシミリ装置に備えられた子機の正面図である。
【図4】 図1に示すファクシミリ装置に備えられたRAMの記憶領域の概念説明図である。
【図5】 図1に示すファクシミリ装置による留守番電話モードにおける着信処理の手順を説明するフローチャートである。
【図6】 図5に示すフローチャートにおける伝言ボックス処理の手順の詳細を説明するフローチャートである。
【図7】 図1に示すファクシミリ装置によるF/Tモードにおける着信処理の手順を説明するフローチャートである。
【図8】 図1に示すファクシミリ装置による手動受信モードにおける着信処理の手順を説明するフローチャートである。
【図9】 図1に示すファクシミリ装置による子機側手動受信モードにおける着信処理の手順を説明するフローチャートである。
【図10】 図1に示すファクシミリ装置による回線モニタモードにおける着信処理の手順を説明するフローチャートである。
【図11】 図1に示すファクシミリ装置による待機モードにおける各種処理の手順を説明するフローチャートである。
【図12】 図11に示すフローチャートにおけるプライベート処理の手順の詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 NCU
3 RAM
4 モデム
5 ROM
6 EEPROM
7 ゲートアレイ
8 コーデック
9 DMAC
11 読取部
12 記録部
13 操作部
14 表示部
15 通信部
16 子機
21 電話回線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes a slave unit that can transmit and receive information wirelessly to and from a master unit, and includes a personal information storage unit that stores information for a specific individual that can be input / output via a communication line DressIn placeIt is related.
[0002]
[Prior art]
For example, some facsimile apparatuses include a plurality of memory areas called message boxes and the like for storing information for specific individuals. These memory areas are assigned to different specific individuals, and in the absence mode, by specifying the number of the message box and performing facsimile transmission or voice transmission through a telephone line from another facsimile machine or the like, The facsimile data or voice data is stored in the corresponding memory area. And, a specific individual who wants to know the contents of the message addressed to him / her can not only retrieve the contents of his / her message box by directly operating the facsimile apparatus by a predetermined operation including input of a so-called personal identification number, but also other facsimile apparatuses, etc. It can also be taken out via a telephone line. That is, if the data stored in the memory area corresponding to the message box is facsimile data, the data is printed on recording paper, and the data stored in the memory area corresponding to the message box is voice data. It can be reproduced as sound from the speaker.
[0003]
On the other hand, some facsimile apparatuses include a slave unit that can transmit and receive information wirelessly to and from the master unit. This slave unit can be operated by performing a specified operation even from a position away from the master unit., ElectricYou can talk, receive a phone call, and remotely control the parent machine to receive a facsimile, which is very convenient.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional facsimile apparatus, information for a specific person input via a telephone line is stored in a message box, or information for a specific person stored in the message box is output via a telephone line. There is a problem in that it is not easy to perform control such as orientation by operating the slave unit. For example, when someone calls a facsimile machine to enter a message in the message box, if someone answers the phone using the handset, he / she asks the person to set the absence mode and hangs up the phone. I had to fix it. This problem occurs in exactly the same way when the message box owner wants to retrieve the contents of his message box via the telephone line.
[0005]
The present invention has been proposed in view of the above points, and is a communication device capable of accessing a message box by a slave unit.PlaceIt is intended to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the communication device according to the first aspect of the present invention includes a personal information storage means for storing information for a specific individual that can be input via a communication line, and a specific information input via the communication line. A communication apparatus having personal information input control means for storing personal information in the personal information storage means, and determining whether the information input via the communication line is audio information or image information In voice / image switching mode for automatically switching the receiving operation, if the information input via the communication line is image information, in the manual receiving mode for switching the receiving operation based on a predetermined operation by the user, and the communication line In the absence mode for storing the information input via the personal information, based on the predetermined predetermined operation by the user or the predetermined predetermined information input via the communication line And a personal information input permission means for permitting the operation of the information input control means.
[0007]
According to this communication apparatus, the personal information input / output permission unit is configured to control the personal information input control unit based on the predetermined information transmitted from the slave unit to the master unit by a predetermined operation performed on the slave unit by the user. Or, since the operation of the personal information output control means is permitted, the information for the specific individual input via the communication line can be stored in the message box by the operation of the slave unit, and the information for the specific personal stored in the message box Can be output via the communication line by operating the handset, so it is very convenient to use.
[0008]
For example, when Mr. A tries to enter a message in Mr. B's message box and makes a call to Mr. B's facsimile machine, the facsimile machine is not in the absence mode, and Mr. C uses a slave unit. Even if you answer the call, you can ask Mr. C to enter the message box and ask the slave unit to perform a specified operation. Can be entered. Of course, the message may be a voice or an image such as text.
[0009]
Therefore, the trouble of requesting Mr. C who has answered the call to change the setting of the operation mode, hang up the phone and then make a new call is eliminated. Also, since Mr. C only needs to operate the slave unit, it is possible to perform a predetermined operation from a desired position regardless of the position of the master unit and while moving in the room, which is very convenient.
[0010]
Also, when Mr. D made a phone call to the facsimile machine trying to take out the contents of his message box from the outside, the facsimile machine was not in the absence mode, and Mr. Even if it comes out, D asks Mr. E to output from the message box of D and asks the slave unit to perform a predetermined operation. Can be taken out. Of course, a voice message can be heard from a speaker such as a handset of a remote facsimile machine, and an image message can be printed on a recording sheet or displayed on a display screen by a remote facsimile machine. .
[0011]
Therefore, the trouble of requesting Mr. E who has answered the call to change the setting of the operation mode, hang up the phone and then make a new call is eliminated. Further, since Mr. E only needs to operate the slave unit, it is possible to perform a predetermined operation from a desired position regardless of the position of the master unit and while moving in the room, which is very convenient.
[0012]
The communication line may be a public line or a dedicated line, and may be wired or wireless.
[0013]
The wireless transmission between the master unit and the slave unit may use radio waves or may use light.
[0014]
As the personal information storage means, a volatile memory such as a RAM or a rewritable nonvolatile memory such as an EEPROM can be used. However, the present invention is not limited to this, and for example, a hard disk device may be used. When a volatile memory is used, it is preferable to perform power backup with a battery or the like.
[0015]
The number of personal information storage means installed is arbitrary, but in the case of a plurality of personal information storage means, it is necessary to input designation information for designating which personal information storage means is used for input / output.
[0016]
As the communication device, a facsimile device, a telephone device, and the like are conceivable. However, the communication device includes, for example, a personal computer, a word processor, an electronic copying apparatus, or the like added with a telephone call function, a facsimile transmission / reception function, or the like.
[0017]
The personal information input control means, the personal information output control means, and the personal information input / output permission means are realized by operating a CPU or a microprocessor based on a predetermined program.
[0018]
From the standpoint of maintaining the confidentiality of the contents stored in the personal information storage means, the personal information is registered in advance for each personal information storage means, and the personal information is correctly input as the operating condition of each personal information output control means. It is desirable to additionally request.
[0019]
When the operation mode of the communication device is set to a predetermined mode such as absence mode, the personal information input control means and the personal information output control means can perform predetermined operations or operations without permission by the personal information input / output permission means. It is preferable that each can be operated by predetermined input information.
[0020]
As a predetermined operation on the slave unit by the user, for example, pressing a plurality of dial keys in a predetermined order may be considered, but the present invention is not limited to this.
[0021]
A communication device according to a second aspect of the present invention is the communication device according to the first aspect, wherein a plurality of personal information storage means are provided corresponding to a plurality of specific individuals, and the predetermined information is , Including designation information for designating any one of the plurality of personal information storage means, and the personal information input control means includes a personal information storage means designated by the designation information among the plurality of personal information storage means, Information for a specific individual input via a communication line is stored, and the personal information output control means is a specific individual stored in a personal information storage means designated by the designated information among a plurality of personal information storage means. Information is read out and output via a communication line.
[0022]
According to this communication apparatus, in addition to the effect of the communication apparatus according to
[0023]
Furthermore, the communication device of the invention described in
[0024]
According to this communication apparatus, in addition to the effects of the communication apparatus according to
[0025]
As a predetermined operation for the base unit by the user, for example, it is conceivable to press a key to which an alphabetic character or a number is attached. However, the operation is not limited to this and is an operation using a mouse or the like. Also good.
[0026]
As the predetermined information designation information input via the communication line, for example, a DTMF signal input via the communication line based on a dial key pressing operation by the user on the calling side can be considered.
[0027]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a communication apparatus according to any one of the first to third aspects, wherein the personal information input / output permission means includes personal information in addition to predetermined information. The operation of the personal information output control means is permitted on condition that the personal identification information predetermined corresponding to the storage means is input via the communication line.
[0028]
According to this communication apparatus, in addition to the effect of the communication apparatus according to any one of
[0029]
As the password information, for example, a DTMF signal input via a communication line based on a pressing operation of a plurality of dial keys in a predetermined order by a user on the calling side can be considered.
[0030]
[0031]
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0033]
FIG. 1 is a circuit block diagram of a facsimile apparatus as an example of a communication apparatus according to the present invention. A reading unit 11, a
[0034]
The
[0035]
FIG. 2 is a plan view of an operation panel that constitutes a part of the operation unit 13 and the
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
FIG. 3 is a front view of the
[0039]
The dial key 51 is used for a user to input a dial number for specifying a called party, specifically, a telephone number or a facsimile number. The
[0040]
FIG. 4 is a conceptual explanatory diagram of the storage area of the
[0041]
That is, the personal information storage area of the
[0042]
The
[0043]
Next, the main points of the operation of the facsimile apparatus configured as described above will be described. This facsimile apparatus can access each message box in the absence mode, for example, in the manual reception mode, for example, when the user presses the
[0044]
For example, when Mr. A tries to input a message in the message box of Mr. B and makes a call to the above-mentioned facsimile apparatus on the side of Mr. B, the facsimile apparatus is not in the absence mode, and Mr. Even if you use and answer the phone, ask Mr. C to input in the message box and have the
[0045]
Here, for a predetermined operation by Mr. C on the
[0046]
Instead of a predetermined operation by Mr. C, Mr. A may operate the facsimile machine on the calling side. That is, when Mr. A presses the dial keys in the order of “0”, “2”, “*”, the corresponding DTMF signal is input to the facsimile apparatus via the telephone line 21, and the predetermined operation is performed by Mr. C. It becomes the same state as when. In this way, even if Mr. C does not know the predetermined operation, Mr. A himself can store the message in the message box of Mr. B.
[0047]
Further, when Mr. D makes a call to the facsimile apparatus in order to take out the contents of his message box from the outside, the facsimile apparatus is not in the absence mode, and Mr. E uses the
[0048]
Here, for a predetermined operation on the
[0049]
Instead of the predetermined operation by Mr. E, Mr. D may operate the facsimile machine on the calling side. That is, when Mr. D presses the dial keys in the order of “0”, “4” and “*”, the corresponding DTMF signal is input to the facsimile apparatus via the telephone line 21, and Mr. E performs the predetermined operation. It becomes the same state as when. At this time, of course, Mr. D inputs his own personal identification number. Note that “4” of the dial keys “0”, “4”, and “*” corresponds to the message box of Mr. D.
[0050]
Further, the facsimile apparatus can access the general mailbox in the absence mode, for example, when the user presses the
[0051]
For example, when Mr. A calls the facsimile apparatus in order to enter a message in a general mailbox, the facsimile apparatus is not in the absence mode, and Mr. C answers the telephone using the
[0052]
Here, the predetermined operation on the
[0053]
Instead of a predetermined operation by Mr. C, Mr. A may operate the facsimile machine on the calling side. For example, when Mr. A presses the dial keys in the order of “0” and “*”, the corresponding DTMF signal is input to the facsimile apparatus via the telephone line 21, and the predetermined operation is performed by Mr. C. It becomes the same state as when.
[0054]
Further, when Mr. D makes a call to the facsimile apparatus in order to take out the contents of the general mailbox from the outside, the facsimile apparatus is not in the absence mode, and Mr. E uses the
[0055]
Here, as for the predetermined operation on the
[0056]
Instead of the predetermined operation by Mr. E, Mr. D may operate the facsimile machine on the calling side. That is, when Mr. D presses the dial keys in the order of “0” and “*”, the corresponding DTMF signal is input to the facsimile apparatus via the telephone line 21 and the predetermined operation is performed by Mr. E. It becomes the same state as when.
[0057]
As described above, the general mailbox can be accessed by the same operation as the access to the message box except that the operation for designating the message box number is not performed.
[0058]
Next, the procedure of incoming call processing in each operation mode by the facsimile apparatus will be described with reference to the flowcharts shown in FIGS.
[0059]
In the absence mode, as shown in FIG. 5, the
[0060]
If there is an incoming call (S1: YES), the
[0061]
If the CNG signal is not detected (S4: NO), the
[0062]
If the timer has expired (S5: YES), it means that the CNG signal has not been input within the predetermined time, so it is determined that it is not a facsimile reception, and the
[0063]
If the CNG signal is not detected (S7: NO), the
[0064]
If the box number is not specified (S8: NO), the
[0065]
If the reproduction of the guidance message for the absence mode ends (S9: YES), it means that the CNG signal is not detected and the number of the message box is not designated within the reproduction period of the guidance message for the absence mode. Then, it is determined that the message is general voice information not addressed to a specific individual, and the
[0066]
If the general ICM recording is finished (S11: YES), the
[0067]
If the general ICM recording is not completed in S11 (S11: NO), the process returns to S10 and the general ICM recording is continued.
[0068]
If the reproduction of the guidance message for the absence mode is not finished in S9 (S9: NO), the process returns to S6 and the reproduction of the guidance message for the absence mode is continued.
[0069]
In S8, if a box number is designated (S8: YES), it means that the message is for a specific individual, so a message box process is performed (S14), and this routine is terminated. This message box process will be described in detail later.
[0070]
If a CNG signal is detected in S7 (S7: YES), it means that a facsimile addressed to a non-specific individual has been received, so the
[0071]
If the general facsimile reception is completed (S16: YES), the
[0072]
If the transfer setting is on (S18: YES), the
[0073]
Then, the
[0074]
In S21, if the transfer is not completed (S21: NO), the process returns to S20 and continues the transfer.
[0075]
If the transfer setting is not turned on in S18 (S18: NO), there is no need for transfer, and this routine is terminated.
[0076]
If the general facsimile reception is not completed in S16 (S16: NO), the process returns to S15 and the general facsimile reception is continued.
[0077]
In S5, if the timer started in S3 has not expired (S5: NO), the process returns to S4 and continues to detect the CNG signal.
[0078]
If a CNG signal is detected in S4 (S4: YES), it means that automatic facsimile transmission is being performed at the calling terminal, so that the process proceeds to S15 and processing after reception of the general facsimile is executed.
[0079]
In S1, if the incoming call is not received (S1: NO), this routine is terminated.
[0080]
Next, the procedure of the message box process in S14 of FIG. 5 will be described. In the message box process, as shown in FIG. 6, first, the
[0081]
If the CNG signal is not detected (S32: NO), the
[0082]
If the reproduction of the message message for the message box designated by the DTMF signal has been completed (S34: YES), it means that neither the CNG signal nor the DTMF signal corresponding to the code number was input during the reproduction period of the guidance message. Therefore, it is determined that the voice message is input to the message box, and the
[0083]
If the ICM recording has been completed (S36: YES), the
[0084]
If the facsimile data has been received (S37: YES), the
[0085]
If the reception of the facsimile data is completed (S39: YES), the
[0086]
If the reception of the facsimile data is not completed in S39 (S39: NO), the process returns to S38 and the reception of the facsimile data is continued.
[0087]
If the facsimile data is not received in S37 (S37: NO), it is not necessary to store the facsimile data in the message box, so the process proceeds to S40 and the processing after the line disconnection is executed.
[0088]
If the ICM recording is not completed in S36 (S36: NO), the process returns to S35 and the ICM recording is continued.
[0089]
In S34, if the reproduction of the message message for the message box designated by the DTMF signal is not finished (S34: NO), the process returns to S31 and the reproduction of the guidance message is continued.
[0090]
In S33, if a password is specified (S33: YES), that is, if a DTMF signal corresponding to the code number of the specified message box is input, the
[0091]
If the ICM playback of the specified message box has been completed (S43: YES), the
[0092]
If a predetermined DTMF signal for requesting general retrieval is input within a predetermined time from the start of reproduction of the general retrieval guidance message (S45: YES), the
[0093]
If the general ICM reproduction is finished (S48: YES), the
[0094]
Then, the
[0095]
If facsimile reproduction of the designated message box has been completed (S51: YES), the
[0096]
If the flag F is 1 (S52: YES), it means that the request for retrieving the contents of the general mailbox addressed to the non-specific individual is made from the calling terminal side, so the
[0097]
If the general facsimile reproduction is completed (S54: YES), the
[0098]
If the general facsimile reproduction is not completed in S54 (S54: NO), the process returns to S53 and the general facsimile reproduction is continued.
[0099]
If the flag F is not 1 in S52 (S52: NO), it means that the request for retrieving the contents of the general mailbox addressed to the non-specific individual has not been made from the calling terminal side, so the general facsimile reproduction is performed. Without proceeding to S56.
[0100]
If the facsimile reproduction of the designated message box is not completed in S51 (S51: NO), the process returns to S50 and the facsimile reproduction of the designated message box is continued.
[0101]
If the general ICM reproduction is not completed in S48 (S48: NO), the process returns to S47 and the general ICM reproduction is continued.
[0102]
In S45, if a predetermined DTMF signal for requesting general retrieval is not input within a predetermined time from the start of reproduction of the general retrieval guidance message (S45: NO),
[0103]
If the ICM reproduction of the designated message box is not completed in S43 (S43: NO), the process returns to S42 to continue the ICM reproduction of the designated message box.
[0104]
If a CNG signal is detected in S32 (S32: YES), it means that it is desired to leave only the facsimile message in the message box designated by the calling party, so the process proceeds to S38 without performing ICM recording.
[0105]
Next, an incoming call process in an automatic switching mode between a facsimile and a telephone (hereinafter referred to as “F / T mode”) will be described. In the F / T mode, as shown in FIG. 7, first, the
[0106]
If there is an incoming call (S61: YES), the
[0107]
If the CNG signal is not detected (S64: NO), the
[0108]
If the timer has expired (S65: YES), it means that the CNG signal has not been input within the predetermined time, so it is determined that it is not a facsimile reception, and the
[0109]
If no CNG signal is detected (S67: NO), the
[0110]
If the box number is not designated (S68: NO), the
[0111]
If the reproduction of the guidance message for the F / T mode has ended (S69: YES), the
[0112]
If the timer started in S70 has expired (S71: YES), the
[0113]
In S71, if the timer activated in S70 has not expired (S71: NO), the
[0114]
If the reproduction of the guidance message for the F / T mode is not completed in S69 (S69: NO), the process returns to S66 and the reproduction of the guidance message for the F / T mode is continued.
[0115]
In S68, if a box number is designated (S68: YES), it means that the message is for a specific individual, so a message box process is performed (S75), and this routine is terminated. This message box process is exactly the same as the message box process shown in FIG.
[0116]
If a CNG signal is detected in S67 (S67: YES), it means that a facsimile addressed to an unspecified individual has been received, and
[0117]
If the general facsimile reception is completed (S77: YES), the process proceeds to S74, the line is disconnected, and this routine is terminated.
[0118]
If the general facsimile reception is not completed in S77 (S77: NO), the process returns to S76 and the general facsimile reception is continued.
[0119]
In S65, if the timer started in S63 has not expired (S65: NO), the process returns to S64 and continues to detect the CNG signal.
[0120]
If a CNG signal is detected in S64 (S64: YES), it means that automatic facsimile transmission is being performed at the calling terminal, so that the process proceeds to S76 and processing after general facsimile reception is executed.
[0121]
If no incoming call is received in S61 (S61: NO), this routine is terminated.
[0122]
In the above F / T mode, during the call in S73, as in the call in the manual reception mode described later, the user operates the
[0123]
Next, incoming call processing in the manual reception mode will be described. In the manual reception mode, as shown in FIG. 8, the
[0124]
If there is an incoming call (S81: YES), the
[0125]
If it is off-hook (S83: YES), the
[0126]
If the start key is not pressed (S85: NO), the
[0127]
If the
[0128]
If the key operation for designating the message box number has not been performed (S87: NO), the
[0129]
If the DTMF signal for designating the box number is not detected (S88: NO), the
[0130]
If the key operation for requesting the general retrieval is not performed (S89: NO), the
[0131]
If the DTMF signal for requesting general retrieval is not detected (S90: NO), the
[0132]
If it is on-hook (S91: YES), the
[0133]
If it is not on-hook in S91 (S91: NO), the process returns to S85 and the call is continued.
[0134]
If a DTMF signal for requesting general retrieval is detected in S90 (S90: YES),
[0135]
If the general ICM reproduction is finished (S94: YES), the
[0136]
Then, the
[0137]
If facsimile reproduction of the general mailbox has been completed (S97: YES), the process proceeds to S92, the line is disconnected, and this routine is terminated.
[0138]
If the general facsimile reproduction is not finished in S97 (S97: NO), the process returns to S96 and the general facsimile reproduction is continued.
[0139]
In S94, if the general ICM reproduction is not completed (S94: NO), the process returns to S93 and the general ICM reproduction is continued.
[0140]
In S89, if an operation for requesting general retrieval is performed (S89: YES), the process proceeds to S93, and processing after general ICM reproduction is executed.
[0141]
If a DTMF signal for designating a box number is detected in S88 (S88: YES), it means that the message is addressed to a specific individual, so the
[0142]
In S87, if the key operation for designating the message box number is performed (S87: YES), it means that the message is addressed to a specific individual, so that the process proceeds to S98 and the message box process is executed.
[0143]
If the
[0144]
If it is on-hook (S100: YES), the process proceeds to S92 to disconnect the line, and this routine is terminated.
[0145]
In S100, if it is not on-hook (S100: NO), it returns to S99 and continues general conversation recording.
[0146]
If the start key is pressed in S85 (S85: YES), it means that a facsimile addressed to an unspecified individual has been received, and
[0147]
If the general facsimile reception is completed (S102: YES), the process proceeds to S92, the line is disconnected, and this routine is terminated.
[0148]
If the general facsimile reception is not completed in S102 (S102: NO), the process returns to S101 and the general facsimile reception is continued.
[0149]
If it is not off-hook in S83 (S83: NO), the process returns to S82 and the ringing of the ringing bell is continued.
[0150]
If no incoming call is received in S81 (S81: NO), this routine is terminated.
[0151]
Next, the slave unit side manual reception mode, which is the operation of the
[0152]
If the facsimile reception key 60 is not pressed (S111: NO), the CPU of the
[0153]
If the key operation for designating the message box number has not been performed (S112: NO), the CPU of
[0154]
If the key operation for requesting the general retrieval is not performed (S113: NO), the CPU of the
[0155]
If the
[0156]
If the
[0157]
If a key operation for requesting general retrieval is performed in S113 (S113: YES), the CPU of the
[0158]
In S112, if the key operation for designating the message box number has been performed (S112: YES), the CPU of the
[0159]
If the facsimile reception key 60 is pressed in S111 (S111: YES), the CPU of the
[0160]
Next, the line monitor mode, which is the operation mode of the master unit during the slave-side manual reception mode by the
[0161]
If the facsimile reception instruction code has not been detected (S121: NO), the
[0162]
If the DTMF signal for designating the message box number has not been detected (S122: NO), the
[0163]
If the DTMF signal for requesting the general retrieval is not detected (S123: NO), the
[0164]
If the call has ended (S124: YES), the
[0165]
If the call has not ended in S124 (S124: NO), the process returns to S121 and the above processing is repeated.
[0166]
If a DTMF signal for requesting general retrieval is detected in S123 (S123: YES),
[0167]
If the general ICM reproduction is finished (S127: YES), the
[0168]
Then, the
[0169]
If the facsimile reproduction of the general mailbox has been completed (S130: YES), the process proceeds to S125, the line is disconnected, and this routine is terminated.
[0170]
If the general facsimile reproduction is not completed in S130 (S130: NO), the process returns to S129 and the general facsimile reproduction is continued.
[0171]
If the general ICM reproduction has not ended in S127 (S127: NO), the process returns to S126 and the general ICM reproduction is continued.
[0172]
If the DTMF signal for designating the message box number is detected in S122 (S122: YES), the
[0173]
If a facsimile reception instruction code is detected in S121 (S121: YES), the
[0174]
If the general facsimile reception is completed (S133: YES), the process proceeds to S125 to disconnect the line, and this routine is terminated.
[0175]
If the general facsimile reception is not completed in S133 (S133: NO), the process returns to S132 and the general facsimile reception is continued.
[0176]
Next, the operation based on the key operation from the standby mode and the standby mode, which are the operation modes of the master unit when neither transmission nor reception nor copying is performed, will be described. In the standby mode, as shown in FIG. 11, the
[0177]
If the
[0178]
If the
[0179]
If the private key 29 has not been pressed (S142: NO), this routine ends. In other words, during standby, until the
[0180]
If the private key 29 is pressed in S142 (S142: YES), the
[0181]
If the
[0182]
If the
[0183]
If the
[0184]
In S145, if the
[0185]
If the
[0186]
If the
[0187]
If the
[0188]
If the
[0189]
If the start key 33 is pressed (S149: YES), the telephone number is dialed (S150), and this routine is terminated. That is, when the user inputs a desired two-digit serial number in the telephone directory by pressing the
[0190]
If the start key 33 is not pressed in S149 (S149: NO), this routine is terminated. That is, if the start key 33 is not pressed within a predetermined time after the
[0191]
If the
[0192]
If it is an on-hook state (S151: YES), the
[0193]
If the start key 33 is pressed (S152: YES), the
[0194]
If the start key 33 is not pressed in S152 (S152: NO), this routine is terminated without dialing. That is, if the start key 33 is not pressed within a predetermined time after the
[0195]
In S151, if it is not in the on-hook state (S151: NO), since the line has already been closed, the process proceeds to S153 without waiting for the start key 33 to be pressed, and dialing is performed.
[0196]
If the
[0197]
Next, details of the private processing executed in S146 will be described. In the private process, as shown in FIG. 12, first, the
[0198]
If the correct password is input (S160: YES), the
[0199]
If the delete key 25 is not pressed (S161: NO), the
[0200]
If the
[0201]
If the
[0202]
If the
[0203]
If the
[0204]
If the left and
[0205]
If the left scroll key 36 or the right scroll key 38 is pressed in S166 (S166: YES), the
[0206]
If the start key 33 is pressed (S167: YES), the
[0207]
If the start key 33 is not pressed in S167 (S167: NO), this routine is terminated without dialing. That is, if the start key 33 is not pressed within a predetermined time after the left scroll key 36 or the right scroll key 38 is pressed, it is considered that the user does not desire to make a call by searching the private telephone directory. The routine is then terminated.
[0208]
If the
[0209]
If the
[0210]
If it is in the on-hook state (S169: YES), the process proceeds to S167. If it is not in the on-hook state (S169: NO), it is not necessary to press the start key 33, and the process proceeds to S168.
[0211]
If the
[0212]
If it is in the on-hook state (S170: YES), the box memo is recorded in the message box (S171). If it is not in the on-hook state (S170: NO), the box conversation is recorded in the message box (S172), and this routine is terminated. . Note that box memo recording here refers to storing voice data in the message box according to the user's voice input to a microphone provided separately from the handset. Box conversation recording is a telephone line. The voice data corresponding to the voice of the other party and the voice of the user input through 21 is stored in the message box.
[0213]
If the
[0214]
If the delete key 25 is pressed in S161 (S161: YES), the
[0215]
If the correct password has not been input in S160 (S160: NO), this routine is terminated.
[0216]
In the private processing procedure shown in FIG. 12, what is simply described as a message box is, of course, a message box designated by the user pressing the
[0217]
【The invention's effect】
As described above, according to the communication device of the invention described in
[0218]
Moreover, according to the communication device of the invention described in
[0219]
Further, according to the communication device of the invention described in
[0220]
According to the communication device of the invention described in
[0221]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit block diagram of a facsimile apparatus as an example of a communication apparatus according to the present invention.
2 is a plan view of an operation panel provided in the facsimile apparatus shown in FIG. 1. FIG.
3 is a front view of a handset provided in the facsimile apparatus shown in FIG. 1. FIG.
4 is a conceptual explanatory diagram of a storage area of a RAM provided in the facsimile apparatus shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a flowchart for explaining a procedure of incoming call processing in an answering machine mode by the facsimile apparatus shown in FIG. 1;
6 is a flowchart illustrating details of a message box process procedure in the flowchart shown in FIG. 5;
7 is a flowchart for explaining a procedure of incoming call processing in F / T mode by the facsimile apparatus shown in FIG. 1; FIG.
8 is a flowchart for explaining a procedure of incoming processing in a manual reception mode by the facsimile apparatus shown in FIG. 1;
FIG. 9 is a flowchart for explaining a procedure of incoming call processing in the handset-side manual reception mode by the facsimile apparatus shown in FIG. 1;
10 is a flowchart for explaining a procedure of incoming call processing in a line monitor mode by the facsimile apparatus shown in FIG. 1;
11 is a flowchart for explaining various processing procedures in a standby mode by the facsimile apparatus shown in FIG. 1;
12 is a flowchart for explaining details of a private processing procedure in the flowchart shown in FIG. 11. FIG.
[Explanation of symbols]
1 CPU
2 NCU
3 RAM
4 Modem
5 ROM
6 EEPROM
7 Gate array
8 codec
9 DMAC
11 Reading unit
12 Recording section
13 Operation unit
14 Display section
15 Communication Department
16 handset
21 Telephone line
Claims (4)
前記親機に、
前記通信回線を介して入出力可能な特定個人用の情報を記憶する個人情報記憶手段と、
前記通信回線を介して入出力可能な非特定個人用の情報を記憶する一般情報記憶手段と、
前記通信回線を介して入力された特定個人用の情報を前記個人情報記憶手段に記憶させる個人情報入力制御手段と、
前記個人情報記憶手段に記憶されている特定個人用の情報を読み出して前記通信回線を介して出力させる個人情報出力制御手段と、
使用者による前記子機に対する予め決められた所定の操作により前記子機から前記親機に送信された所定の情報、又は、前記通信回線を介して入力される予め決められた所定の情報に基づいて、前記個人情報入力制御手段または前記個人情報出力制御手段の動作を許可する個人情報入出力許可手段と、
前記通信回線を介して通信可能な通信端末のうちの任意数の所望の通信端末を呼び出すための呼出情報を記憶する呼出情報記憶手段と、
前記通信回線を介して入力される予め決められた所定の情報に基づいて、前記個人情報入力制御手段により前記通信回線を介して入力された特定個人用の情報が前記個人情報記憶手段に記憶させられた際には、その特定個人用の情報を出力させず、前記子機に対する所定の操作により前記個人情報入力制御手段の動作が許可された場合に、前記呼出情報記憶手段に記憶されている呼出情報を読み出してその呼出情報に対応する前記通信端末を呼び出すと共に、前記個人情報記憶手段に記憶させられた情報を前記呼出情報に対応する前記通信端末に出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする通信装置。A communication device having a parent device capable of transmitting and receiving information via a communication line and a child device capable of transmitting and receiving information wirelessly with the parent device,
In the base unit,
Personal information storage means for storing specific personal information that can be input and output via the communication line;
General information storage means for storing non-specific personal information that can be input and output via the communication line;
Personal information input control means for storing in the personal information storage means information for a specific individual input via the communication line;
Personal information output control means for reading out information for a specific individual stored in the personal information storage means and outputting the information via the communication line;
Based on predetermined information transmitted from the child device to the parent device by a predetermined operation on the child device by a user , or predetermined information input via the communication line A personal information input / output permission means for permitting operation of the personal information input control means or the personal information output control means ,
Call information storage means for storing call information for calling an arbitrary number of desired communication terminals among communication terminals capable of communicating via the communication line;
Based on predetermined predetermined information input via the communication line, information for a specific individual input via the communication line by the personal information input control means is stored in the personal information storage means. The personal information input control means is stored in the call information storage means when the operation of the personal information input control means is permitted by a predetermined operation on the slave unit without outputting the information for the specific individual. Output means for reading the call information and calling the communication terminal corresponding to the call information, and outputting the information stored in the personal information storage means to the communication terminal corresponding to the call information ; A communication device comprising:
前記所定の情報は、複数の前記個人情報記憶手段のうちのいずれかを指定する指定情報を含んでおり、
前記個人情報入力制御手段は、前記複数の個人情報記憶手段のうち、前記指定情報によって指定された個人情報記憶手段に、前記通信回線を介して入力された特定個人用の情報を記憶させ、
前記個人情報出力制御手段は、前記複数の個人情報記憶手段のうち、前記指定情報によって指定された個人情報記憶手段に記憶されている特定個人用の情報を読み出して前記通信回線を介して出力させる、請求項1に記載の通信装置。A plurality of the personal information storage means are provided corresponding to a plurality of specific individuals,
The predetermined information includes designation information for designating any one of the plurality of personal information storage means,
The personal information input control means stores in the personal information storage means designated by the designation information among the plurality of personal information storage means, information for a specific individual inputted via the communication line,
The personal information output control means reads out information for a specific individual stored in the personal information storage means designated by the designation information from among the plurality of personal information storage means and outputs the information via the communication line The communication apparatus according to claim 1.
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