JP3776859B2 - イベントの演出具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンサートや野外で行われるショー等のイベント中に、各観客が携帯し、イベントの進行に合わせて発光、振動などの動作を行わせてイベントの演出効果を高める演出具に関し、更に詳しくは、家庭内に持ち帰った後も、所定の動作を実行させて楽しめるイベントの演出具に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンサート、アミューズメントパーク内で定期的に行われるショー等のイベントでは、イベントの観客が表示用発光素子を備えたスティック、アクセサリー等の演出具を携帯し、イベント中に表示用発光素子を点滅させるなどして、その演出効果を高めている。
【0003】
特に、多数の観客が携帯する演出具が、イベントの進行に合わせて同時に表示用発光素子を点滅するとより演出効果が高まるので、観客が集合する観覧エリアの周囲に発信装置を配設し、発信装置から発信される制御信号によって、表示用発光素子が点滅制御される演出具100が、特開2000−260212号により開示されている。
【0004】
図6は、この従来の演出具100がイベントに用いられる状態を示す説明図であり、イベントの観覧エリア101の周囲に、演出具100の動作を制御する制御信号を発信する発信装置102が配置される。
【0005】
発信装置102は、観覧エリア101の周囲に配設された複数の送信アンテナ103A、103Bと通信ケーブル104で接続し、発信装置102に備えられたスイッチ102aを押圧操作すると、発信装置102から発信される制御信号が送信アンテナ103A、103Bに伝送され、送信アンテナ103A、103Bから制御信号を含む電波が発信される。
【0006】
観覧エリア101にイベントを観るために集合した観客は、それぞれ、図7に示す演出具100を携帯している。演出具100は、観客の衣服に着けて携帯するエンブレムに演出具100としての各機能を備えたもので、エンブレム形状としたケース本体110内に、制御信号を含む電波を受信する受信回路を内蔵する制御部105と、制御信号により点滅制御される動作部となる発光ダイオード106及びELシート107と、これらの電源となるバッテリー108を備えている。
【0007】
イベントの進行に合わせて、イベント進行者が所定のタイミングで発信装置102のスイッチ102aを押圧すると、制御信号を含む電波が観覧エリア101に送信され、各観客が携帯する演出具100、100・・の発光ダイオード106及びELシート107は、制御信号により同時に点滅する。
【0008】
従って、観客は、イベントの進行に伴って携帯している演出具100が点滅するので、イベントの演出者側と一体感ができ、高い演出効果が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の演出具100では、制御信号を含む電波を受信し、他の電波によって誤動作しない受信回路を制御部105に備える必要があるので、製造単価が上昇するという問題があった。
【0010】
一方、受信回路に高い受信性能を求めずに安価に演出具100を製造しようとすると、イベントに用いる音響機器等から出力される電波やノイズを受信し、制御信号を含む電波を受信していない間にも、発光ダイオード106、ELシート107等の動作部が誤動作することがあり、一部の演出具100がばらばらに動作し、却って演出効果が損なわれるものとなる。
【0011】
また、演出具100は、そのイベントのみで動作するものなので、観客が持ち帰った後は利用価値がなく、受信機能を備えて割高の演出具100を、イベントの際のみに使用する為に買い求める観客は少なかった。しかしながら、この種の演出具100は、多数の演出具100をイベント中に同時に動作させるほどイベントの演出効果が上がるものであり、演出具100が高価で、利用価値が少ないことが、このような演出具100を用いたイベントを普及させる障害となっていた。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、比較的安価に製造できるイベントの演出具を提供する。
【0013】
また、イベントに使用される音響機器により誤動作しないイベントの演出具を提供する。
【0014】
また、イベントの際以外にも利用価値のあるイベントの演出具を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によるイベントの演出具は、家電機器の遠隔制御に用いられる赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数の赤外線を受光する受光部と、イベントの観覧エリアに向けて発光され、赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数の赤外線搬送波で制御信号が振幅変調された赤外イベント信号を判別する判別部と、赤外イベント信号から制御信号を復調する復調部と、制御信号により所定の動作を実行する動作部とを備えた演出具であって、
判別部、受光部が受光した赤外線から、赤外イベント信号の他に赤外リモコン信号を判別可能とし、赤外イベント信号の受光を判別した際には、赤外リモコン信号の判別を行わず、赤外リモコン信号の判別を行って赤外リモコン信号の受光を判別した際に、動作部が所定の動作を実行することを特徴とする。
【0016】
イベントの観覧エリアに向けて発光された赤外イベント信号は、受光部で受光された後、判別部で他の赤外信号と判別され、復調部で制御信号が復調される。
【0017】
動作部は、この制御信号により所定の動作を実行するので、多数の観客がイベント中にそれぞれ演出具を携帯していると、動作部が一斉に動作し、高い演出効果が得られる。
【0018】
赤外イベント信号は、家電機器の遠隔制御に用いられる赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数の赤外線搬送波を用いて、制御信号が振幅変調されたものなので、受光部や復調部に、家電機器に備えられる汎用の受光素子や復調回路素子を用いることができ、安価に演出具を製造できる。
【0019】
また、受光部で受光する赤外線から、家電機器を遠隔制御する赤外リモコン信号を判別で判別すると、動作部に所定の動作を実行させるので、イベントから持ち帰った演出具は、家庭で用いるリモートコントロール送信機で遠隔制御できるるおもちゃとして利用できる。
【0020】
演出具は、赤外信号を受光して動作部が動作するので、イベントに用いる音響機器から出力される電波や外部から受けるノイズによって誤動作することがない。
【0021】
【0022】
赤外イベント信号による制御が赤外リモコン信号に優先されるので、イベント中は、赤外リモコン信号により動作することがなく、観覧エリアにある全ての演出具をばらつきなく動作させることができる。
【0023】
請求項の発明によるイベントの演出具は、受光部が受光した赤外線を、赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数で復調した一次復調信号に、200usec乃至1300usecのパルス幅のパルス波形が、2msec以内に再び出現した際に、赤外リモコン信号と判別することを特徴とする。
【0024】
家電機器の遠隔制御に用いられる赤外リモコン信号は、多種類の信号が用いられているが、ほぼ同一のキャリア周波数であることから、受光部においてほぼ全ての種類の赤外リモコン信号を受光することができる。
【0025】
また、このキャリア周波数で復調した一次復調信号は、パルス波形信号であり、各赤外リモコン信号により多種類のフォーマットで形成されているが、いずれもカスタムコード若しくはデータを表すパルスのパルス幅が200usec乃至1300usecであり、少なくとも2msec以内にこの範囲のパルス幅が連続するものとなっている。
【0026】
従って、一次復調信号に、200usec乃至1300usecのパルス幅のパルス波形が、2msec以内に再び出現することを、赤外リモコン信号の判別条件とすることで、ほぼ全ての種類の赤外リモコン信号を他の赤外線と判別でき、家庭で用いるほぼ全てのリモートコントロール送信機で漏れなく動作する。
【0027】
一方、蛍光灯などから瞬時発光される赤外線の一次復調信号には、200usec以上のパルス幅は存在しないので、これらの赤外線は、赤外リモコン信号と明確に判別できる。
【0028】
請求項の発明によるイベントの演出具は、演出具が、更に、操作スイッチを備え、判別部が、赤外イベント信号の受光を判別しない間は、操作スイッチの入力操作により動作部に所定の動作を実行させることを特徴とする。
【0029】
操作スイッチを入力操作することでも動作するので、イベント以外にも動作部が動作するおもちゃとして利用できる。
【0030】
また、イベント中は、操作スイッチによって動作することがないので、観覧エリアにある特定の演出具のみが動作することがなく、赤外イベント信号によってのみ一斉に制御できる。
【0031】
請求項の発明によるイベントの演出具は、動作部が、複数の表示用発光素子からなるとを特徴とする。
【0032】
赤外イベント信号を用いる為に夜間や屋内で行うイベントに用いられる演出具は、表示用発光素子が点滅制御されるので引き立ち、演出効果が高められる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係るイベントの演出具1を、図1乃至図5を用いて説明する。
【0034】
図1は、演出具1の外観を示す正面図であり、手で握れる太さのスティック状ケース2の一端に円筒状の赤外フィルターで覆われた赤外受光部3と、赤外受光部3の更に先端に星形の発光部4が取り付けられ、また、ケース2の基端側握り部に操作スイッチ5が取り付けられている。
【0035】
発光部4は、半透明の星形カバー内に取り付けられた動作部となる6個の発光ダイオード6Aと、5個の発光ダイオード6Bで構成され、6個のA群の発光ダイオード6Aは、星形の各先端位置に、5個のB群の発光ダイオード6Bは、星形の中央に円周上に配設されている。
【0036】
図2は、演出具1の内部構成を示すブロック図であり、赤外受光部3内に配置されたフォトダイオード(PD)7が、赤外信号を受光する。フォトダイオード7で受光した赤信号は、光電変換された後、その後段に接続された電流電圧変換回路8で電圧変換され、バンドパスフィルタ9で、テレビジョン受像機やエアコン等の家電機器の遠隔制御の為にリモートコントロール送信機(以下、リモコンという)から出力されるリモートコントロール信号(以下、赤外リモコン信号という)のキャリア周波数とほぼ一致する周波数の光電変換信号が取り出される。
【0037】
赤外リモコン信号は、家電機器の種類、製造メーカによりそれぞれ独自に設定されるものであり、各種異なるものであるが、概ね38±0.5KHzの周波数で共通し、バンドパスフィルタ9は、この周波数帯域の光電変換信号を、後段の波形整形回路10へ通過させるように設定されている。
【0038】
波形整形回路10は、エンベロープフォロワーを含み、バンドパスフィルタ9から出力された光電変換信号の包絡線が取り出され、パルス波形からなる一次復調信号に変換される。
【0039】
これらのフォトダイオード7から波形整形回路10までの各回路は、赤外リモコン信号で制御される家電機器に備えられている受光ICで1チップ化されているものであり、これらの汎用の受光ICをそのまま利用できる。
【0040】
波形整形回路10から出力される一次復調信号は、制御回路部11へ入力される。制御回路部11には、前述の操作スイッチ5とA群の6個の発光ダイオード6AとB群の5個の発光ダイオード6Bが接続されている。操作スイッチ5を除く演出具1内の各回路は、スティック状のケース2に収容される図示しない乾電池を電源として駆動するようになっている。
【0041】
図3は、このように構成された演出具1を、イベントの際に用いる際の概要構成を表す説明図であり、ここでは、イベントの演出具1は、アミューズメントパークの広場で夜間に行われるショーを観るために集まった多数の観客が観覧エリア内でそれぞれ携帯しているものである。
【0042】
イベントの観覧エリア周囲とエリア内には、複数の赤外信号発光部21、21・・が配設され、各赤外信号発光部21は、光ファイバーケーブル22、22・・を介してコントロール室20に接続されている。
【0043】
コントロール室20は、イベントの進行に合わせて所定のタイミングで制御信号を発信する発信制御部となるもので、例えば、ショーの公演中に流されるベース音を検知する毎に、検知したタイミングで、図4に示す赤外イベント信号A、B、Cのいずれかの包絡線となるパルス波形信号(制御信号)を光信号に変換して光ファイバーケーブル22へ送出する。
【0044】
各赤外信号発光部21とコントロール室20とを、光ファイバーケーブル22を介して接続することにより、電線によって位相がずれることなく、全ての赤外信号発光部21が同時に制御信号を受信し、赤外イベント信号の発光を同期させている。
【0045】
コントロール室20から制御信号を発信するタイミングは、この例の他、イベントの主催者側の操作者が、イベントの進行に合わせて図示しないスイッチを操作し、制御信号を発信させるものであってもよい。
【0046】
制御信号は、3ビットのデータコードをビットデータ毎にLレベルの時間幅を異ならせるパルス距離変調(Pulse Pich Modulation)し、その前後にリーダーコードとストップビットを組み合わせて1フレームとしたパルス波形信号であって、データコードが異ならる3種類の信号A、B、Cのいずれかが、演出具1を制御する内容により選択され発信される。
【0047】
例えば、データコードが(0,0,1)の信号Aは、演出具1に備えられたA群のLED(6A)を点灯制御させる制御信号であり、データコードが(0,1,0)の信号Bは、演出具1に備えられたB群のLED(6B)(図2参照)を点灯制御させる制御信号であり、データコードが(0,1,1)の信号Cは、A,B群のLED(6A、6B)を点灯制御させる制御信号である。
【0048】
リーダーコードは、この演出具で用いられる赤外イベント信号を、自然光、赤外リモコン信号等の他の赤外線と識別し、イベントが行われている際に、赤外信号発光部21、21から発光される赤外イベント信号のみを演出具1が識別して動作するように、HレベルとLレベルの時間幅を、イベントで用いる特有の組み合わせに設定する。ここでは、図4に示すように、3msec幅のHレベルに引き続く2msec幅のLレベルの組み合わせを、リーダーコードとしている。
【0049】
データコードの各ビットデータには、必ず600usecの時間幅のHレベルが割り当てられ、ビットデータが「1」である場合には、Hレベルに引き続き、600usecの時間幅のLレベルが、ビットデータが「0」である場合には、1200usecの時間幅のLレベルが連続する。
【0050】
赤外信号発光部21は、図3に示すように、ショーを行うステージに隣接しショーを観るために観客が集まると予想される観覧エリアの全域に、これらの発光部21、21から発光される赤外イベント信号が漏れなく到達するように、観覧エリア内とその周囲の必要個所に配設される。
【0051】
赤外信号発光部21には、プリント配線基板上に、多数の赤外発光ダイオードを同一方向に向けて実装し、より遠くまで赤外イベント信号を到達させるように構成された遠距離型と、比較的広い指向角の赤外発光ダイオードを、異なる角度に向けて分散配置し、遠距離型の影になるエリアを補い赤外イベント信号を到達させる広指向角型とが、適宜組み合わせて配置されている。
【0052】
各赤外信号発光部21は、コントロール室20から発信される上述の制御信号を受信すると、38kHz±0.5kHzの範囲内のキャリア周波数からなる搬送波でパルス信号である制御信号を振幅変調し、各赤外発光ダイオードから同時に赤外イベント信号として発信する。38kHz±0.5kHzの周波数の赤外搬送波は、赤外リモコン信号のキャリア周波数に一致させたもので、このように赤外搬送波の周波数を一致させることで、前述のように、演出具1側の各素子に汎用受光ICを用いることができるとともに、赤外信号発光部21側の発光素子、変調素子も、リモコンで用いられている汎用の発光素子、変調素子をそのまま使用することができる。
【0053】
また、ほぼ同一の周波数の搬送波を用いて演出具1を動作させるので、家庭に演出具1を持ち帰り、家電機器を遠隔制御するリモコンで所定の動作を実行させることもできるようになる。
【0054】
演出具1の動作部であるA群の発光ダイオード6AとB群の発光ダイオード6Bは、判別部となる制御回路部11による判別若しくは、操作スイッチ5の入力操作により、動作制御されるもので、以下、図5のフローチャートに従ってその動作を説明する。
【0055】
赤外イベント信号も操作スイッチ5によるスイッチ入力操作も検出されない演出具1の待機状態では、赤外イベント信号入力を判別するステップS1、スイッチ入力を判別するステップS2からなるループを繰り返し、演出具1は特に動作しない。
【0056】
操作スイッチ5の入力操作があると、スイッチ入力を判別するステップS2からステップS3に進み、A群の発光ダイオード6AとB群の発光ダイオード6Bを交互に点滅させる。従って、イベントが行われていない間は、操作スイッチ5を操作することにより、発光部4の星型の内外が交互に点滅するおもちゃとなる。
【0057】
点滅動作を開始した後、ステップS4で例えば5秒程度のタイマーがセットされ、セットしたタイマーがオーバーフローするまで、その点滅動作が継続する。
【0058】
タイマーがオーバーフローするとステップS5からステップS6に進み、発光ダイオードA、Bが消灯制御され、待機状態に戻る。
【0059】
待機状態で、赤外線信号の入力を判別するとステップS1からステップS7に進む。赤外線信号の入力判別は、赤外搬送波の周波数が38kHz±2kHzの周波数であるかどうかで判別するもので、図2のブロック図において、制御回路部11で、パルス波形の一次復調信号が入力されたときに、赤外線信号が入力されたと判別する。従って、演出具1がイベント中に赤外イベント信号を受けた際のみならず、リモコンからの赤外リモコン信号を受けた際にも、ステップS1からステップS7に進む。
【0060】
スイッチ入力を判別するステップS2より先に、ステップS1で、赤外線信号の入力を判別するので、イベント中に赤外イベント信号が発信されている間若しくはリモコンから赤外リモコン信号を発信している間は、スイッチ入力があっても上記ステップS3の動作は行わない。これにより、制御信号による制御やリモコンによる制御を優先させ、イベント中に特定の演出具1のみが点滅しないようになっている。
【0061】
ステップS7では、入力と判別した赤外線信号が、イベント中に赤外信号発光部21から発光されたものであるかを、リーダーコードの有無で判別するもので、既述のように、制御回路部11に入力される一次復調信号に、3msec幅のHレベルに引き続き2msec幅のLレベルの組み合わせからなるリーダーコードを含む場合には、一次復調信号が、赤外イベント信号の制御信号であるとみなし、ステップS10へ進み、このリーダーコードを含まない場合には、リモコン等から発光された他の赤外信号と判別し、ステップS8に進む。ステップS8では、更に、赤外信号が赤外リモコン信号であるかどうかを判別するもので、一次復調信号に、200usec乃至1300usecのパルス幅のパルス波形が、2msec以内に再び出現する場合に、赤外リモコン信号の入力と判別し、ステップS9へ進む。
【0062】
既述のように、38±0.5KHzの周波数で復調した一次復調信号は、パルス波形信号であり、図4のリモコン信号A乃至Cに例示したように、多種類のフォーマットで形成されているが、いずれもカスタムコード若しくはデータを表すパルスのパルス幅は200usec乃至1300usecである。また、このようなパルスを、少なくとも2以上のコード若しくはデータ毎に送出し、そのパルス間の間隔、すなわち休止期間は、最長でも1.85msecであることから、前記パルス幅のパルスが2msec以内に再び表れるという条件を、ほぼ全ての種類の赤外リモコン信号が満たすものとなる。これに対し、自然光や蛍光灯に含まれる赤外線を38±0.5KHzの周波数で復調した一次復調信号に、上記幅のパルス幅が表れることは極めて希であり、また、2msec以内に再び出現することもないので、これらの赤外線から赤外リモコン信号を確実に識別できる。
【0063】
尚、一般の赤外線と赤外リモコン信号との判別は、既知の種々の赤外リモコン信号のフォーマットと逐次比較し、いずれかに一致することを判別条件としてもよい。
【0064】
ステップS9では、赤外リモコン信号が入力されたものと判別して、その一次復調信号をデコードせずに、すなわち、一次復調信号に含まれるコード若しくはデータにかかわらず、発光ダイオード6A、6Bをランダムに点滅制御する。
【0065】
家庭で用いるほぼ全てのリモコンから送信される赤外リモコン信号をステップS8で判別できるので、いずれのリモコンを用いても、家庭に持ち帰った演出具1が漏れなく動作し、発光ダイオード6A、6Bをリモコンで点滅させるおもちゃとして利用できる。
【0066】
点滅動作が開始した後は、ステップS3からの処理と同様に、ステップS4、ステップS5、ステップS6により、タイマーセット期間中その動作が継続し、待機状態に戻る。
【0067】
ステップS8でリモコンの制御信号と判別されなかった場合には、他の赤外線による誤認識とみなし、ステップS4、ステップS5、ステップS6により、タイマーセット期間を経た後、待機状態に戻る。
【0068】
ステップS7において、赤外イベント信号の入力と判別した場合には、更に、ステップS10、11、12において、その一次復調信号、すなわち制御信号に含まれるデータコードをデータコードA、B、Cと比較し、各々一致した場合には、ステップS13、14、15に示される所定の動作を実行する。
【0069】
ステップS13、14、15による演出具1の動作は、観覧エリア内にある全ての演出具1が同時に実行するので、イベント中の所定のタイミング、例えば、観覧エリアに流される音楽の拍子に合わせたり、司会者のかけ声に合わせて全ての演出具1の発光ダイオード6A、6Bが同時に点滅し、各観客がイベントの進行に一体感を持って参加できる。
【0070】
上記の実施の形態では、夜間の屋外若しくは室内で行われるイベントで観客が所持する演出具1に対して、発光ダイオード6A、6Bの点滅制御を行うので、演出具1の発光部4の点滅が特に効果的である。しかしながら、例えば、制御信号で実行される動作は、発光ダイオード6A、6Bの点滅動作に限らず、例えば、演出具1から所定の音を出したり、振動させるものであってもよい。
【0071】
また、イベントの観覧エリアは、一箇所に集中する例で説明したが、複数の観覧エリアに分散させ、観覧エリア毎に制御信号を含む赤外イベント信号を送出し、制御信号による動作を実行させるものであってもよい。
【0072】
また、制御信号を赤外イベント信号に含めて送信するものであれば、上述の実施の形態による変調方式に限らず、他の変調方式であってもよい。
【0073】
更に、演出具1は、上述のようなスティック状に限らず種々の形状とすることができ、また、観客が身につけるアクセサリーやバッチに上述の機能を備えさせたものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、音楽、アトラクションに同期して観客が所有する演出具が一斉に所定の動作を実行するので、観客がイベントの進行と一体感をもって参加できる。
【0075】
また、イベント中は、赤外イベント信号に含まれる制御信号で演出具が動作するので、イベントに使用する電子機器から発生する電波による誤動作がない。
【0076】
演出具は、電波を受信する受信部を設ける必要がなく、更に、家庭用リモコンとして汎用されている受光素子、復調素子を用いることができるので、安価に製造できる。
【0077】
更に、演出具は、家庭内に持ち帰った後も、リモートコントロール送信機で動作するおもちゃとして利用できるので、演出具が出回り、演出具をより普及させることができる。
【0078】
また赤外イベント信号による制御が優先されるので、イベント中に、赤外リモコン信号を受けたり、操作スイッチの入力操作が行われても、動作部が動作することがなく、観覧エリアにある全ての演出具を赤外イベント信号により同時に動作させることができる。
【0079】
また、請求項の発明によれば、自然光や蛍光灯から発する赤外線から、ほぼ全ての種類の赤外リモコン信号を効率的に判別することができ、家庭で用いるほぼ全てのリモコンで、漏れなく動作制御できる演出具とすることができる。
【0080】
請求項の発明によれば、更に、これらの発明の効果に加えて、夜間や屋内で行うイベントに用いる演出具の表示用発光素子を点滅制御するので、よりその動作が引き立ち、効果的に演出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る演出具1の正面図である。
【図2】 演出具1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 演出具1を使用するイベントの概要を表す説明図である。
【図4】 赤外リモコン信号と赤外イベント信号の各波形を示す波形図である。
【図5】 演出具1の動作を表すフローチャートである。
【図6】 従来の演出具100がイベントに用いられる状態を示す説明図である。
【図7】 従来の演出具100の縦断面である。
【符号の説明】
1 イベントの演出具
3 赤外受光部(受光部)
5 操作スイッチ
6A A群のLED(動作部)
6B B群のLED(動作部)
10 波形整形回路(復調部)
11 制御回路部(判別部)

Claims (4)

  1. 家電機器の遠隔制御に用いられる赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数の赤外線を受光する受光部(3)と、
    イベントの観覧エリアに向けて発光され、赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数の赤外線搬送波で制御信号が振幅変調された赤外イベント信号を判別する判別部(11)と、
    赤外イベント信号から制御信号を復調する復調部(10)と、
    制御信号により所定の動作を実行する動作部(6A、6B)とを備えた演出具であって、
    判別部(11)、受光部(3)が受光した赤外線から、赤外イベント信号の他に赤外リモコン信号を判別可能とし、
    赤外イベント信号の受光を判別した際には、赤外リモコン信号の判別を行わず、 赤外リモコン信号の判別を行って赤外リモコン信号の受光を判別した際に、動作部(6A、6B)が所定の動作を実行することを特徴とするイベントの演出具。
  2. 受光部(3)が受光した赤外線を、赤外リモコン信号のキャリア周波数に略等しい周波数で復調した一次復調信号に、200usec乃至1300usecのパルス幅のパルス波形が、2msec以内に再び出現した際に、赤外リモコン信号と判別することを特徴とする請求項記載のイベントの演出具。
  3. 演出具は、更に、操作スイッチ(5)を備え、
    判別部(11)が、赤外イベント信号の受光を判別しない間は、操作スイッチ(5)の入力操作により動作部(6A、6B)に所定の動作を実行させることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のイベントの演出具。
  4. 動作部は、複数の表示用発光素子(6A、6B)からなるとを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のイベントの演出具。
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