JP3776487B2 - Paper cup container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
紙カップ容器の製造においては、胴紙及び底紙の打ち抜きブランクを成形機によりヒートシール、高周波シール等により接着するが、カップ原紙の厚みによるシール部の段差を完全に埋めて、漏れの無いカップとしなければならない。また、カップの成形速度に対応して、シール時のシーラントの溶融樹脂の特性の良いものでなければならない。本発明は、このようなカップ製造の際に、安定してかつ効率よく使用し得る材質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、紙カップ容器の形状の外観の斜視図および、成形前の周壁形成材と底部形成材を示す。
丸カップの場合に例をとれば、カップを構成する材料は、カップの周壁部を形成する、扇に貼る紙に類似した形に打ち抜いたブランクW(以下、胴紙という)と底部を形成する、円形のブランクF(以下、底紙という)からなる。成形される形により、前記胴紙および底紙の形は相応の形に設計し、打ち抜きをするが、通常紙カップ容器と呼ばれるものの本体は、前記2つの部材からなる。
前記胴紙、底紙は、カップ成形機械に前記の各形状に打ち抜いた状態で供給する場合と、巻き取り状態で供給され、カップ成形機械において、インラインで打ち抜かれてカップに成形される場合がある。
紙カップ容器を形成する材料としては、カップ原紙/PE、PE/カップ原紙/PE等の仕様が一般的であるが、デコレーションやバリア性付与のために、他の素材、例えば、アルミ箔、各種蒸着加工等を施されたフィルムを含むプラスチックフィルム等を前記カップ原紙の表裏に積層することがある。
【0003】
紙カップ容器は、その構造上、胴紙のシールM(以下、胴部シールという)と底部シールN(以下、ローレットシールという)の2ケ所のシールからなる。これらのシール部においては、当然密封性が完全になされることが必要であり、シールするに際し、最も注意を要するのは、前記胴部シール部が、底紙をプレス成形して形成したスカート部とローレットシールされる部分の段差の空隙部を完全に埋めて、密封性を確実にすることである。
紙カップ容器を形成する材料は、カップ成形後内面となる面、又は、前記カップ原紙の両面に熱接着可能な合成樹脂を設ける。
従来は、前記熱接着可能な合成樹脂として低密度ポリエチレンを用いていたが、前記密封性を確実にするために、低密度ポリエチレン樹脂としてのグレードの選択を充分に行い、少しでも適性のよいものを選び、さらに、成形条件を適性に保持するために細心の注意をはらって生産していたが、それでも、条件のバラツキ等により、密封不良の発生があった。
自販機用等のワンポイント的な用途に用いられる紙カップ容器では、殆ど支障のない微少なピンホールも、流通用に利用される場合や浸透性の強い内容物の容器としては許されない。従って、カップ成形機の加熱温度および加圧条件の適正範囲内において、厳密に管理して溶融させた樹脂により前記段差部を完全に埋めて密封性に問題の無い状態にする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
紙カップ容器の成形において、段差シール部の密封性を上げ、かつ安定した品質の紙カップ容器を高能率で生産する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
漏れのない密封性良好な紙カップ容器の提供を目的とする。この目的を達成するために、カップ成形機により胴紙と底紙とをカップ形状に成形、熱接着してなる紙カップ容器において、該胴紙と底紙とが、カップ原紙を基材として少なくともその容器最内層となる層にシングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体で密度が0.890〜0.920g/cm 3 、メルトインデックスが0.5〜20の樹脂を積層した積層体で形成され、該紙カップ容器の胴部に底部を熱接着する際に、胴部シール部の段差により生じる空隙部が前記エチレン−α・オレフィン共重合体で埋められ、密封性が向上されるようにしたことを特徴とする紙カップ容器とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
最近では、紙カップ容器は広範囲に利用されるようになっている。即ち、従来は、自動販売機において多く利用される使い捨ての飲料カップ或いは食器代替品用途等に使用されることが多かったが、最近は、長期流通または保存容器等に用いられるようになってきた。
自動販売機用用カップ、食器などの代用としてのカップは、短時間の間の使用に耐えればよかったが、前記の長期流通用、保存用の容器としての要求品質は、微少なピンホールやシールの不安定箇所の存在が、輸送時の振動や衝撃により、内容物の漏れ、容器の破壊の原因となるため、完全なシール性、段差部の密封をしなければならない。
【0007】
従来、カップ原紙の内面に、低密度ポリエチレンを押し出しコートしていたが、特に高速成形の場合には、胴部のシール部と底紙内面とのシール部分に形成される微少な空隙部を溶融したシール樹脂で埋めて、液体内容物の漏れの無いシールとするために、前記速度に追随して安定した空隙部の埋め込みができない場合があり問題となっていた。
【0008】
本発明者らは、この課題に対し、種々の材料を検討、試験した結果、シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(以下、S-PEという)を内面に設けた積層体により成形することにより、前記空隙部を埋めて密封性の良い紙カップを長時間にわたって安定して生産することができ、かつ、その作業における適性温度域も広いことを確認した。
本発明において使用できるS-PEとしては、密度 0.890〜0.920g/cm3、メルトインデックス0.5 〜20のものが好ましい。密度0.920g/cm3以上の場合においても、密封性に劣る傾向が見られるが、これはS-PE樹脂の溶融時の流れ不良と低温シール性不足が原因と推定される。
S-PEの適性なメルトインデックスとしては、0.5 〜20であり、この範囲において、通常の方法、例えば、押出法、Tダイキャスト法、インフレーション法等による安定した製膜が可能である。
【0009】
又、本発明においては、前記S-PEと他の樹脂とを共押出多層製膜して、S-PE層をカップの最内面にして使用した紙カップ容器としても、同様の効果を得ることができる。例えば、S-PEと中密度ポリエチレン(以下、MDPEという)との共押出フィルムとして、総厚30〜60μmの2層フィルム等が優れた密封性を得るために効果的である。
この場合の層厚比としては、S-PE:MDPE=(40〜80):( 60〜20) であればよいが、特に限定するものではない。
紙カップ製造においては、底紙は、プレス成形してコの字状に成形するが、前記S-PEを内面とした前記プレス成形をした結果、成形速度の低下もみられず、問題のないことを確認した。
【0010】
図3、図4は、紙カップ容器の底部における胴シール、ローレットシールの関係を示した図である。
底紙Fはコの字状に成形してスカート部を形成し、胴紙Wの底部を内側に折り込んで前記底紙のスカート部を挟み、ローレットシール部Nにおいて熱接着される。
この際、密封に最も注意すべき位置は、胴シール部Mが前記底紙スカート部と接する部分で、この部分において完全密封されることが必要である。
胴シール部Mと底紙のローレットシール部Nにおいて、胴紙の厚みの段差による空隙部Kが形成される。前記ローレットシールにより、胴紙および底紙の内面又は両面に積層された熱可塑性合成樹脂を溶融加圧して、前記空隙部Kを埋めて密封を完全にする。
本発明においては前記熱可塑性合成樹脂としてS-PEを用い、カップ原紙と積層した材料によりカップを成形すると該S-PEの低温シール性および溶融時の流動特性により、前記空隙部Kが溶融S-PEにより埋められ、その結果、密封性に極めて優れた効果を示すことが判明した。
【0011】
前記、密封性は、胴シール部Mと底部のローレットシール部Nの交差する部分Xに形成される空隙部Kをカップ成形時の熱で溶融した内面樹脂(仕様によっては外面樹脂もある)で埋めることにより行われるが、該密封性のレベルはシールチェック液による滲みの程度として確認することができる。具体的には、成形された紙カップ容器に前記シールチェック液を注ぎ、前記空隙部Kに、浸透性のよいシールチェック液がどの程度滲み込むかによって判定できる。なお、別の空隙部K′は、底紙Fの下に位置するため、密封性に関係しない。
【0012】
更に、S-PEを積層して、接着層とすることにより、該S-PEは、LDPEに比較して低分子量成分が極めて少ないので、樹脂臭の内容物への移行、あるいは内容物成分の選択的吸収による味覚への影響も少ないことが判明した。
【0013】
又、保存用、流通用途のカップ本体の基材の構成としては、相応のバリア性を持たせた構成とする。例えば、カップ原紙の内面にアルミ箔をラミネートし、最内層にS-PEを押し出しコートすることにより、ガスバリア性、水蒸気の遮断性などを大幅に改善することができる。このようなバリア性のある紙カップ容器の場合においても、内面にS-PEを積層した構成により、前記密封性の効果を得ることができる。
【0014】
紙カップ容器には、フランジカール(又はリップカール)があるが、これはカップ開口部の形状を保持し、内容物を直接飲む時の口あたりをよくするだけでなく、前述のように、流通容器として紙カップを用いる場合の蓋をシールしたり、オーバーキャップを嵌合する際のフランジとして利用できる。
前記流通容器として用いる時の、フランジカール部は、蓋材とのシール性を良くするために、プレスし、平坦化することがある。
紙カップ容器のフランジには、前記フランジカールをすると、胴部シールMの部分に胴紙の厚さの段差が形成されるが、この段差の蓋材による密封性についても、S-PEをシーラント層とする蓋材を用いることにより、前記底部の密封性と全く同一の効果が得られる。
【0015】
以上、紙カップとしては丸型形状カップを例として説明したが、本発明は胴紙と底紙とにより成形する紙容器として例えば、楕円型のカップ、角形カップ、丸筒容器、各種の筒形容器等のような丸型とは異なった形の紙カップ容器においても適用できる技術であり、丸型紙カップに限定されるものではない。胴紙や底紙に、他の素材として例えば、アルミ箔を加えた積層体(例:S-PE/アルミ箔/紙/S-PE)としたり、又、底紙に相当する部材としてカップ原紙の替わりに、プラスチックシートを用い、接着層となるシーラントと積層(例:ポリスチレン/S-PE)して、真空成形により、コの字状に成形して用いる場合にも適用できる。従って、胴部が紙主体の積層体で構成されたノンテーパー角筒容器形状であり、天部、底部がアルミ箔主体の積層体により成形された容器等にも、同様に適用し得るものである。
【0016】
【実施例】
1)サンプルの作成
本発明による構成として、実施例1 〜2 、比較例と合わせ3種の構成の積層シートを作製し、紙カップとして成形した。胴紙、底紙とも同仕様とした。
実施例1: S-120 /カップ原紙300 / S-240(S-PE単層)※1
実施例2: S-120 /カップ原紙300 /PE15/ S-225(共押出2層)※2
比較例 : S-120 /カップ原紙300 / S-240(LDPE)※3
(胴紙、底紙とも同一仕様で肩数字は素材の厚みを示し、S-1 、S-2 はμm、カップ原紙はg/m2)
使用したクレード等は下記の通りである( 但しD は密度、MIはメルトインデックス)
※1 S-PEはカーネル57L (三菱化学株式会社製 商品名 MI=11.0 D= 0.905 )
EC法による製膜。
※2 S-PE/MDPE 共押出2層(層厚15μm/10μm)サンドPEと合わせ40μm
S-PEは カーネル57L(前出)
MDPEは ネオゼックス40150C(三井石油化学工業株式会社製 商品名
D=0.940 MI=15)
なお、基材とのラミネートは、押し出しコート(EC)法で積層した。
※3 LDPEは ミラソン18SP(三井石油化学工業株式会社製 商品名MI=7.0
D=0.921)。EC法による製膜。
<テスト方法>
上記、各実施例及び比較例とも上記の構成に積層して、カップ成形機により成形し、成形されたカップ各 500ケを用意して密封シール性の確認をした。その方法は成形されたカップに、シールチェック液を入れ、前記シールチェック液の浸透の程度を確認した。
使用したシールチェック液:エージレスチェック液(三菱瓦斯化学株式会社製商品名)
浸透部分は全て、胴紙シール部の底紙スカート部とのシール部分であり、カップの底面(底紙のフラット面)からカップ底までの程度で記載した。
エージレスのチェック液の浸透の程度が▲1▼カップ底まで、▲2▼2/3 または▲3▼1/2 までの浸透の3段階とした。(500ケのテストでの前記各浸透レベルに至った個数で示した) 。
本発明の紙カップ容器は、底まで浸透したものは勿論、2/3 まで浸透したものもなかったのに対し、比較例は、底まで浸透したものが 2ケ発生し、2/3 まで浸透したものは80ケとなった。本発明の紙容器は、1/2 まで浸透したものも僅かであり紙カップ容器の密封性に関して極めて優れたものであることが確認できた。
【0017】
【発明の効果】
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体の単層または、他の樹脂と前記エチレン−α・オレフィン共重合体とを共押出して多層フィルムとし、少なくとも、紙カップ容器の内面が、前記エチレン−α・オレフィン共重合体の層となるように、基材と積層して、紙カップ容器を成形することにより、その成形において低温シール性、ホットタック強度が良好となり、かつ、隙間の樹脂埋めも良好となり、もれのない密封性の安定した紙カップ容器の作成が高速、かつ、品質的に安定して生産することが可能となった。
カップの形に限定されることなく、胴紙のシールを行い、プレス成形した底紙のスカート部とローレットシールをするタイプの容器に適用できる。又、前記底紙に相当する部材が、他の素材を用いる場合にも、前記胴紙とシールする面がS-PEであれば、同一の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙カップ容器の斜視図および成形前部材の平面図。
【図2】本発明の紙容器を構成する積層体の断面図。
【図3】底部ローレットシール部(垂直)断面拡大図。
【図4】胴シール部とローレットシール部との交点の(水平)断面拡大図。
【符号の説明】
1 カップ原紙
2 内面樹脂層
3 外面樹脂層
P 紙容器
W 胴紙
F 底紙
M 胴シール部
N ローレットシール部
X 胴シール部Mとローレットシール部Nの交差する部分
K,K′ 空隙部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the manufacture of paper cup containers, the blanks and bottom paper blanks are bonded by heat sealing, high frequency sealing, etc. using a molding machine. There must be. Also, the molten resin of the sealant at the time of sealing must have good characteristics corresponding to the molding speed of the cup. The present invention relates to a material that can be used stably and efficiently in manufacturing such a cup.
[0002]
[Prior art]
FIG. 1 shows a perspective view of the appearance of the shape of a paper cup container and a peripheral wall forming material and a bottom forming material before molding.
Taking an example in the case of a round cup, the material constituting the cup forms a blank W (hereinafter referred to as a liner) that forms the peripheral wall of the cup and is punched in a shape similar to the paper that is affixed to a fan. And a circular blank F (hereinafter referred to as bottom paper). Depending on the shape to be molded, the shape of the paperboard and bottom paper is designed to be a corresponding shape and punched out, but the body of what is usually called a paper cup container consists of the two members.
The case paper and the bottom paper may be supplied to the cup forming machine in a state of being punched into the respective shapes, or supplied in a wound state, and may be punched in-line and formed into a cup in the cup forming machine. is there.
As materials for forming paper cup containers, specifications such as cup base paper / PE and PE / cup base paper / PE are common, but other materials such as aluminum foil, various types of vapor deposition are used for decoration and barrier properties. A plastic film including a processed film may be laminated on the front and back of the cup base paper.
[0003]
The structure of the paper cup container is composed of two seals, a seal M (hereinafter referred to as “body seal”) and a bottom seal N (hereinafter referred to as “knurl seal”). Of course, in these seal parts, it is necessary that the sealing performance be completely completed. When sealing, the most important thing to note is that the trunk part seal part is a skirt part formed by press-molding the bottom paper. And completely filling the gap of the step of the knurled portion to ensure the sealing performance.
As a material for forming the paper cup container, a synthetic resin capable of being thermally bonded is provided on the surface which becomes the inner surface after cup molding or on both surfaces of the cup base paper.
Conventionally, low-density polyethylene was used as the heat-bondable synthetic resin, but in order to ensure the sealing performance, the grade as a low-density polyethylene resin was sufficiently selected to be suitable even a little. In addition, in order to keep the molding conditions adequate, production was carried out with utmost care, but there was still a sealing failure due to variations in conditions.
In a paper cup container used for a one-point application such as for a vending machine, a minute pinhole with almost no trouble is not allowed as a container for contents having a high permeability or when used for distribution. Therefore, it is necessary to completely fill the stepped portion with a resin that is strictly controlled and melted within an appropriate range of the heating temperature and pressure condition of the cup molding machine so that there is no problem in sealing performance.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the molding of paper cup containers, the sealing performance of the level difference seal portion is improved and a stable quality paper cup container is produced with high efficiency.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
An object of the present invention is to provide a paper cup container that does not leak and has good sealing performance. To this end, at least the forming and cylinder paper and the bottom paper to the cup shape by a cup forming machine, in the paper cup container formed by heat-bonding, the said cylinder paper and the bottom paper, a cup base paper as the base material An ethylene-α / olefin copolymer polymerized using a single-site catalyst is laminated on the innermost layer of the container with a density of 0.890 to 0.920 g / cm 3 and a melt index of 0.5 to 20 When the bottom part is thermally bonded to the body of the paper cup container, the gap formed by the step of the body seal part is filled with the ethylene-α / olefin copolymer to improve the sealing performance. It is set as the paper cup container characterized by being made.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Recently, paper cup containers have become widely used. That is, in the past, it was often used for disposable beverage cups or tableware substitutes that are often used in vending machines, but recently it has been used for long-term distribution or storage containers. .
Cups for vending machines and cups as substitutes for tableware should have been able to withstand use for a short period of time. However, the required quality as a container for long-term distribution and storage is limited to minute pinholes and seals. The presence of unstable parts causes leakage of contents and destruction of the container due to vibrations and shocks during transportation. Therefore, complete sealing and sealing of the step must be performed.
[0007]
Conventionally, low-density polyethylene has been extruded and coated on the inner surface of the cup base paper, but in the case of high-speed molding, the minute gap formed in the seal portion between the body seal portion and the bottom paper inner surface is melted. In order to fill with the sealing resin so that the liquid content does not leak, there is a problem in that it may be impossible to stably fill the gap portion following the speed.
[0008]
As a result of examining and testing various materials for this problem, the present inventors provided an inner surface with an ethylene-α / olefin copolymer (hereinafter referred to as S-PE) polymerized using a single-site catalyst. It was confirmed that by molding with the laminated body, a paper cup having a good sealing property by filling the gap could be stably produced over a long period of time, and the suitable temperature range in the work was wide.
S-PE that can be used in the present invention preferably has a density of 0.890 to 0.920 g / cm 3 and a melt index of 0.5 to 20. Even when the density is 0.920 g / cm 3 or more, there is a tendency that the sealing performance is inferior, but this is presumed to be caused by poor flow when the S-PE resin is melted and insufficient low-temperature sealability.
The suitable melt index of S-PE is 0.5 to 20, and in this range, stable film formation by an ordinary method such as an extrusion method, a T-die casting method, an inflation method or the like is possible.
[0009]
In the present invention, the same effect can be obtained also as a paper cup container in which the S-PE and another resin are co-extruded into a multilayer film and the S-PE layer is used as the innermost surface of the cup. it can. For example, as a co-extruded film of S-PE and medium density polyethylene (hereinafter referred to as MDPE), a two-layer film having a total thickness of 30 to 60 μm is effective for obtaining excellent sealing properties.
The layer thickness ratio in this case may be S-PE: MDPE = (40-80) :( 60-20), but is not particularly limited.
In the manufacture of paper cups, the bottom paper is press-molded into a U-shape, but as a result of the press-molding with the S-PE as the inner surface, the molding speed does not decrease and there is no problem. confirmed.
[0010]
3 and 4 are views showing the relationship between the trunk seal and the knurled seal at the bottom of the paper cup container.
The bottom paper F is formed in a U-shape to form a skirt portion, and the bottom portion of the base paper W is folded inward to sandwich the skirt portion of the bottom paper, and is thermally bonded at the knurled seal portion N.
At this time, the position where the most attention should be paid to the sealing is a portion where the trunk seal portion M is in contact with the bottom paper skirt portion, and it is necessary that the portion is completely sealed.
In the trunk seal portion M and the knurled seal portion N of the bottom paper, a gap portion K is formed due to a difference in thickness of the liner paper. The knurled seal is used to melt and press the thermoplastic synthetic resin laminated on the inner surface or both surfaces of the backing paper and the bottom paper to fill the gap portion K and complete sealing.
In the present invention, when S-PE is used as the thermoplastic synthetic resin and a cup is molded from the material laminated with the base paper of the cup, the void portion K is melted due to the low-temperature sealing property and flow characteristics during melting of the S-PE. As a result, it was found that it was filled with PE, and as a result, the sealing performance was extremely excellent.
[0011]
The sealing property is an inner surface resin (there is an outer surface resin depending on the specification) in which a gap portion K formed in a crossing portion X of the trunk seal portion M and the bottom knurled seal portion N is melted by heat during cup molding. Although it is performed by filling, the level of the sealing property can be confirmed as a degree of bleeding by the seal check solution. Specifically, the seal check solution is poured into a molded paper cup container, and the determination can be made based on how much the seal check solution with good permeability penetrates into the gap K. In addition, since another space | gap part K 'is located under the bottom paper F, it is not related to sealing performance.
[0012]
Further, by laminating S-PE to form an adhesive layer, the S-PE has very low molecular weight components compared to LDPE, so that the resin odor shifts to the contents or It was found that the selective absorption had little effect on taste.
[0013]
Further, the base material of the cup body for storage and distribution uses a structure having an appropriate barrier property. For example, by laminating an aluminum foil on the inner surface of the cup base paper and extrusion coating S-PE on the innermost layer, the gas barrier properties, water vapor barrier properties, etc. can be greatly improved. Even in the case of such a paper cup container having a barrier property, the sealing effect can be obtained by the configuration in which S-PE is laminated on the inner surface.
[0014]
Paper cup containers have a flange curl (or lip curl), which retains the shape of the cup opening and improves the mouthfeel when drinking the contents directly, as described above, When using a paper cup, the lid can be sealed or used as a flange when fitting an overcap.
When used as the distribution container, the flange curl portion may be pressed and flattened in order to improve the sealing performance with the lid material.
When the flange curl is applied to the flange of the paper cup container, a level difference in the thickness of the cardboard is formed at the part of the body seal M, and S-PE is also used as a sealant layer for the sealing performance of this level difference lid. By using the lid material, the same effect as the sealing property of the bottom can be obtained.
[0015]
As described above, the round cup has been described as an example of the paper cup. However, the present invention is an example of an oval cup, a square cup, a round cylindrical container, and various cylindrical containers. This technique can be applied to a paper cup container having a shape different from a round shape such as the above, and is not limited to the round shape paper cup. For example, a laminated body (for example, S-PE / aluminum foil / paper / S-PE) in which an aluminum foil is added to a base paper or a bottom paper, or a base paper of a cup as a member corresponding to the bottom paper Instead of using a plastic sheet, it can also be applied by laminating with a sealant as an adhesive layer (eg, polystyrene / S-PE) and forming it in a U shape by vacuum forming. Therefore, the body portion is a non-tapered rectangular tube shape composed of a paper-based laminate, and the top portion and the bottom portion can be similarly applied to a container formed of a laminate mainly made of aluminum foil. is there.
[0016]
【Example】
1) Preparation of sample As a configuration according to the present invention, a laminated sheet having three types of configurations was prepared in combination with Examples 1 and 2 and the comparative example, and formed as a paper cup. The same specifications were applied to the backing paper and bottom paper.
Example 1: S-1 20 / Cup base paper 300 / S-2 40 (S-PE single layer) * 1
Example 2: S-1 20 / Cup base paper 300 / PE 15 / S-2 25 (two layers of coextrusion) * 2
Comparative example: S-1 20 / Cup base paper 300 / S-2 40 (LDPE) * 3
(Same specifications for the base paper and bottom paper, the shoulder numbers indicate the thickness of the material, S-1 and S-2 are μm, and the base paper is g / m 2 )
The clades used are as follows (D is density, MI is melt index)
* 1 Kernel 57L for S-PE (Mitsubishi Chemical Corporation product name MI = 11.0 D = 0.905)
Film formation by EC method.
* 2 S-PE / MDPE co-extrusion 2 layers (layer thickness 15μm / 10μm) 40μm with sand PE
S-PE is kernel 57L (see above)
MDPE is Neozex 40150C (Mitsui Petrochemical Co., Ltd. product name)
D = 0.940 MI = 15)
The laminate with the base material was laminated by an extrusion coating (EC) method.
* 3 LDPE is Mirason 18SP (trade name MI = 7.0, manufactured by Mitsui Petrochemical Co., Ltd.)
D = 0.921). Film formation by EC method.
<Test method>
Each of the above examples and comparative examples were laminated in the above-described configuration and molded by a cup molding machine, and 500 cups of each molded cup were prepared to check the sealing and sealing properties. In the method, a seal check solution was put into a molded cup, and the degree of penetration of the seal check solution was confirmed.
Seal check solution used: Ageless check solution (trade name, manufactured by Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd.)
All the permeation portions were seal portions with the bottom paper skirt portion of the liner paper seal portion, and were described to the extent from the bottom surface of the cup (the flat surface of the bottom paper) to the bottom of the cup.
The level of penetration of the check solution of AGELESS was made into three stages: (1) to the bottom of the cup, (2) 2/3 or (3) 1/2. (Indicated by the number that reached each penetration level in 500 tests).
In the paper cup container of the present invention, not only one that penetrated to the bottom but none that penetrated to 2/3, whereas in the comparative example, two pieces that penetrated to the bottom were generated and penetrated to 2/3. There were 80 things. It was confirmed that the paper container of the present invention was extremely excellent in terms of hermeticity of the paper cup container because only a few of the paper containers penetrated to 1/2.
[0017]
【The invention's effect】
A single layer of an ethylene-α / olefin copolymer polymerized using a single-site catalyst or a co-extrusion of another resin with the ethylene-α / olefin copolymer to form a multilayer film, at least the inner surface of a paper cup container However, by laminating with a base material so as to be a layer of the ethylene-α / olefin copolymer and molding a paper cup container, the low-temperature sealing property and hot tack strength are improved in the molding, and the gap As a result, it became possible to produce a paper cup container with no leakage and stable sealing performance at high speed and with stable quality.
The present invention is not limited to the shape of a cup, and can be applied to a container of a type in which a paperboard is sealed and a skirt portion of a press-formed bottom paper and a knurled seal are formed. In addition, even when another material is used for the member corresponding to the bottom paper, the same effect can be obtained if the surface to be sealed with the paperboard is S-PE.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a paper cup container of the present invention and a plan view of a pre-molding member.
FIG. 2 is a sectional view of a laminate constituting the paper container of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a bottom knurled seal portion (vertical).
FIG. 4 is an enlarged (horizontal) cross-sectional view of an intersection between a trunk seal portion and a knurled seal portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cup base paper 2 Inner surface resin layer 3 Outer surface resin layer P Paper container W Body paper F Bottom paper M Body seal part N Knurl seal part X The part K, K 'space where the cylinder seal part M and the knurling seal part N cross
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