JP3776256B2 - 負荷時タップ切換器用切換開閉器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、変圧器などのタップ切換に使用される真空スイッチ式の負荷時タップ切換器用切換開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
切換開閉器の電流開閉素子に真空スイッチを用いた真空スイッチ式負荷時タップ切換器は、真空スイッチという密封容器内で電流開閉をさせるのでアークが露出せず雰囲気媒体を分解または汚損しないという特徴がある。特にSF6ガスを絶縁媒体として用いるガス絶縁式負荷時タップ切換器の場合には、この特徴の効果が大であるという理由で、専ら真空スイッチ式負荷時タップ切換器が使用されるようになってきた。そして今や、この真空スイッチ式負荷時タップ切換器は、それを如何に安価に実現するかが課題となってきた。
【0003】
例えば、この課題を実現する方法として、動作角度が1/N回転(Nはタップ数)のばね式回転形蓄勢機構により、一相当たり二つの真空スイッチと二つのタップ選択可動肢を駆動し協働させてタップ切換を行う方法が、特開平10−270265号公報で提案されている。この方法では1タップ切換動作の際に、二つの真空スイッチ、すなわち、定常時開の第一真空スイッチと定常時閉の第二真空スイッチを、切換開始直後と切換終了直前に狭い共閉区間を経てその開閉状態を互いに順序正しく且つ精度良く反転および再反転させることが、機構具体化上の課題となる。上記公報で示されたものでは、第一および第二真空スイッチをその可動電極を互いに向かい合わせて上下に直列配置したうえ、溝カムで駆動されるカムフォローワのフォーク部でそれらの可動電極を駆動することによって、この課題を実現している。
【0004】
図7は、従来の負荷時タップ切換器用切換開閉器を示す側断面図であり、図において、71は定常時開の第一真空スイッチであり、可動電極棒72、固定電極棒73を備えている。75は定常時閉の第二真空スイッチであり、可動電極棒76と固定電極棒77を備えている。両可動電極棒72、76には鍔78、79が設けられている。
81は蓄勢機構の出力軸、82は出力軸81に取り付けられた溝カムであり、溝83が形成されている。85はベルクランクであり、一方の端部には溝83にはめ込まれた駆動輪86が設けられるとともに他方の端部にはフォーク87が形成されて、鍔78、79に当接し得るようになっている。88は2つの鍔78、79の間に設けられた押しばねである。
次に動作について説明する。蓄勢機構の出力軸81が回転すると、溝カム82も同時に回転し、回転方向が変換されてベルクランク85が回転し、その動きに応じてフォーク87が鍔78、79に当接してこれを駆動し、その結果、第一、第二真空スイッチ71、75は可動電極棒72、76が駆動されて上記のように開閉する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたような従来の切換開閉器の駆動方法では、二つの真空スイッチが上下に直列配置されているので負荷時タップ切換器全体高さが高くなる、また、溝カムを使用せねばならないので高価になるなどの問題点があった。
【0006】
この発明はこのような問題を解決するためになされたもので、上記のような真空スイッチの開閉順序、すなわち、定常時閉の第一真空スイッチと定常時開の第二真空スイッチとを、切換開始直後と切換終了直前に狭い共閉区間を介してその開閉状態を互いに順序よく正しく且つ精度良く反転および再反転させ得る、高さの小さい且つ安価な負荷時タップ切換器用切換開閉器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る負荷時タップ切換器用切換開閉器は、定常時閉の第一真空スイッチと定常時開の第二真空スイッチとを備え、これらの第一および第二真空スイッチを切換開始直後に共閉区間を経て開閉状態を一旦反転させ、切換終了直前に再び共閉区間を経て再反転させ定常時の開閉状態に復帰させるようにしたものにおいて、外周に等角度間隔のカム山を有するカム、このカム山に追随するカムフォローワを有して前記カム山の半径方向変位をカム軸に平行な往復変位に変換するベルクランク、カム軸に平行に配設された第一固定電極棒とこの第一固定電極棒に近い側から第一および第二係合鍔を有する第一可動電極棒とからなる開極ストロークS1の第一真空スイッチ、第一および第二係合鍔の間に第一可動電極棒に沿って移動可能に配設されると共にベルクランクに連係された駆動片、第一真空スイッチの真空自閉力より大なるばね力を有して駆動片を第二係合鍔の側へ押圧する開極用押しばね、第一可動電極棒に当接して第一可動電極棒の開極動作を開極ストロークS1に制限する制止片、第二固定電極棒と第三係合鍔を有する第二可動電極棒とからなると共にこれらの第二固定電極棒と第二可動電極棒との配置の向きを第一固定電極棒と第一可動電極棒との配置の向きと同じにして第一真空スイッチに並置された開極ストロークS2の第二真空スイッチ、および、一端を駆動片に連係し他端を第三係合鍔に当接して第二真空スイッチを開極させ得るように配設されると共に一端と他端からそれぞれL1とL2の位置に支点を有する梃子片より成り、カム山の頂上にカムフォローワがある状態で、駆動片と第二係合鍔との間に(S2×L1/L2)より大きい寸法の間隙が形成され、第一可動電極棒と制止片との間に寸法S1の間隙が形成されると共に、梃子片の他端が第三係合鍔へ作用して第二真空スイッチを開極ストロークS2だけ開極させるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における負荷時タップ切換器用切換開閉器(以下、切換開閉器と称す)の構成概念を示す側断面図、図2は、図1の切換開閉器のカムを示す平面図、図3、図4は図1、図2と同じ切換開閉器とそのカムの側断面図、平面図であるが、図1、図2とは動作途中の異なる時点での状態を示す。これらの図において、1はカム軸である駆動軸で、図示されない一切換動作角度がθのばね式蓄勢機等駆動機構の出力軸に連結されている。2はこの駆動軸1に取り付けられると共に外周にθの角度ピッチで複数のカム山21を備えたカム、3は互いにほぼ直角をなす二つの腕の一方の先端にカムフォローワ31を、他方の先端にフォーク32を備え、両腕の付根交差部を支点ピン33に回動自在に遊嵌されたベルクランク、4は定常時閉の第一真空スイッチであり、中間部と端部に第一、第二係合鍔411、412を持つ第一可動電極棒41と、第一固定電極棒42より成り、第一固定電極棒42に近い側から第一係合鍔411、第二係合鍔412の順に配置されるとともにその第一固定電極棒42を取付座43に取付保持されている。
【0009】
44は第一、第二の係合鍔411、412の間に第一可動電極棒41に沿って相対運動可能なるよう配設されるとともに、その一方の側部にベルクランク3のフォーク32に係合するピン441を、また他方の側部にフォーク442を備えた駆動片、45は第一真空スイッチ4の真空自閉力より大なるばね力を有して、駆動片44を第一真空スイッチ4を常時開く方向、すなわち図1において上方へ押圧すべく、駆動片44とその下方のばね座451との間に挿架された開極用押しばね、46は第一真空スイッチ4の第一可動・第一固定電極棒接触荷重を加勢するために第一係合鍔411と駆動片44との間に挿架された接圧用押しばね、47はこの第一可動電極棒の上方への動き、すなわち第一真空スイッチの開極寸法を一定量に制限するための制止片、5は定常時開の第二真空スイッチであり、その端部に第三係合鍔511を持つ第二可動電極棒51と第二固定電極棒52より成り、その第二固定電極棒52を取付座53に取付保持されている。54は第二真空スイッチの第二可動・第二固定電極棒接触荷重を加勢するために第二可動電極棒51とその上方のばね座55の間に挿架された接圧用押しばね、6は一端に駆動片44のフォーク442に係合するピン61を、また他端に第三係合鍔511の下面に当接し得るピン62を備えると共に、ピン61からL1、ピン62からL2の位置を支点ピン63に回動自在に遊嵌された梃子片である。
なお、図1中の第一、第二真空スイッチ4、5以外の各要素で真空スイッチ駆動機構を構成している。
【0010】
上記構成において、駆動片44は阻止するものがない限り開極用押しばね45の反力によって常時、図1において上方向へ向かおうとしている。この動きに追随し、駆動片44のピン441にフォーク32を係合させたベルクランク3は、常時反時計方向へ回転しようとしている。また駆動片44のフォーク442にピン61を係合させた梃子片6は常時時計方向へ回転しようとしている。カム2のカム山21にはベルクランク3のこの反時計方向回転力による押圧力がカムフォローワ31を介して常時作用する。
【0011】
そして、図1および図2に示すように、ベルクランク3のカムフォローワ31がカム2のカム山21の頂上にあり、これによってベルクランク3が支点ピン33を軸として時計方向に傾動させられきった状態、そしてこのベルクランク3のフォーク32に係合したピン441によって、駆動片44が下がりきった状態、更にこの下がりきった駆動片44のフォーク442に係合したピン61によって梃子片6が支点ピン63を軸として反時計方向に傾動させられきった状態にあるときは、第一真空スイッチ4の第一可動、第一固定電極棒41、42は自身の真空自閉力および接圧用押しばね46の押圧力により互いに閉極し、第一可動電極棒41の第二係合鍔412と駆動片44との間にWの間隙が、同じく第二係合鍔412と制止座47との間にS1の隙間が、更に梃子片6のピン62によってその第二可動電極棒51上の第三係合鍔511を押し上げられた第二真空スイッチ5の第二可動、第二固定電極間51、52の間にS2(但しW×L2/L1>S2とする)の間隙がそれぞれ形成されるように、各構成要素の相対的配設が為されている。
【0012】
次に動作について説明する。
図5は、切換開閉器の切換動作時の第一、第二真空スイッチの開閉状態の変化を示す説明図である。(a)は定常時であり、閉極した第一真空スイッチ4につながった第一タップ選択可動枝11と、開極した第二真空スイッチ5に制限抵抗13を介してつながった第二タップ選択可動枝12とが同じ固定コンタクト14に接触している。(b)では第二タップ選択可動枝12が隣の固定コンタクト14へ移り、(c)で第二真空スイッチ5が閉極する。この時のタップ間橋絡電流は制限抵抗により限流される。次に(d)で第一真空スイッチ4が開極し、第一タップ選択可動枝11が(e)で固定コンタクト14を離れ、(f)で第二タップ選択可動枝12と同じ固定コンタクトへ接触し、続いて(g)で第一真空スイッチ4が閉極し、(h)で第二真空スイッチ5が開極して切換動作が完了する。
【0013】
図6は真空スイッチ駆動機構によって駆動される第一および第二真空スイッチ4および5の開閉シーケンスを示す図で、横軸を駆動軸1の回転トラベルとして、第一および第二真空スイッチ4および5の閉極区間を横棒で表したものである。θは一切換動作当たりの駆動軸1の回転角度、P1およびP2はそれぞれ切換前後の定常位置、▲1▼〜▲3▼および▲4▼〜▲6▼の区間は第一真空スイッチ4の閉極区間、▲2▼〜▲5▼は第二真空スイッチ5の閉極区間、▲2▼〜▲3▼および▲4▼〜▲5▼は第一および第二真空スイッチ4および5の共閉区間を示す。図6中、a〜hは図5のa〜hの状態に相当する。
【0014】
次に真空スイッチ駆動機構の動作について説明する。図1および図2は、本真空スイッチ駆動機構が切換前の定常位置にある状態、すなわち図6の開閉シーケンスのP1にある状態にあり、第一真空スイッチ4が閉じ、第二真空スイッチ5が開いている。
この状態から、図6の開閉シーケンスのP2の状態に切り換えるには、図示しない蓄勢機構等駆動機構によって駆動軸1を一切換動作当たりの回転角度θだけ時計・反時計の何れかの方向に駆動・回転させる。以下、時計方向に駆動・回転させた場合を例にとり順を追ってその動きを説明する。
【0015】
(1)前記したように、開極用押しばね45の反力によって駆動片44は、図において上方向への力を、ベルクランク3は反時計方向への回転力を、従ってカムフォローワ31はカム2の中心への向心力を常時受けているので、カム2が回転を始めると、カムフォローワ31はカム山21のうちの一つのカム山21aの形状に沿ってカム山21aの頂上から下がり始め、これによってベルクランク3は反時計方向への動きを、駆動片44は上昇方向への動きを、梃子片6は時計方向への動きを、第二真空スイッチの第二可動電極棒51は自身の下降方向への動きを始める。
(2)動きが進行し、駆動片44が寸法S2×L1/L2(<W)だけ上昇すると、第二真空スイッチ5の第二可動電極棒51が寸法S2だけ下降し、第二可動電極棒51が第二固定電極棒52に接して第二真空スイッチ5が閉極、図6の▲2▼に達した状態となる。
(3)閉極した第二真空スイッチ5の第二可動電極棒51はこれ以上降下し得なくなるので、引き続く動きにおいては、梃子片6のピン62のみが降下し、第二真空スイッチ5の第三係合鍔511との間に間隙が発生していく。
【0016】
(4)駆動片44の上昇(定常位置からの上昇)が寸法Wに達すると、駆動片44が第一真空スイッチ4の第二可動電極棒上の第二係合鍔412に当接し、図6の▲3▼に達した状態となる。この当接により、接圧用押しばね46は、同一電極棒上の二つの係合鍔411と412の間に挿架された状態となるので、そのばね力は第一真空スイッチ4の電極接触圧力を加勢する力としてもはや作用しなくなる。梃子片6のピン62と第二真空スイッチ5の第三係合鍔511との間隙はW×L2/L1−S2の寸法に達する。
(5)前記したように、開極用押しばね45のばね力は真空自閉力より大なる値に設定されているので、引き続く動きにおいては、駆動片44の上昇に従い第一真空スイッチ4の第一可動電極棒41も上昇していく。すなわち第一真空スイッチ4が開極していく。
【0017】
(6)駆動片44の上昇(定常位置からの上昇)が寸法W+S1に達すると、第一真空スイッチ4の第二係合鍔412が制止片47に当接し、第二係合鍔412およびこれに当接した駆動片44はそれ以上上昇し得なくなり停止する。駆動片44の停止に従い、これに係合したベルクランク3および梃子片6の動きも停止し、図3、図4および図6の▲3▼の状態となる。この時、第一真空スイッチ4の第一可動電極棒41と第一固定電極棒42との間には寸法S1の間隙(すなわち開極寸法)ができていることは言うまでもない。
(7)引き続く動きにおいては、駆動軸1とカム2のみとが回転し、カム山21aと停止したカムフォローワ31との間には間隙ができていく。
【0018】
(8)カム2の回転角度がカム山のピッチ角度θの1/2を超えると、次のカム山21bがカムフォローワ31に接近してくる。そしてやがてこのカム山21bがカムフォローワ31をカム2の中心から遠ざける方向に押し戻し始める。これによって、ベルクランク3、駆動片44、梃子片6の反転動作、すなわち、ベルクランク3の時計方向、駆動片44の下降方向、梃子片6の反時計方向への動きが始まる。
(9)駆動片44が下降を始めると、第一真空スイッチ4の自閉力により常時下降方向の力を受けている第一可動電極棒41も共に追随下降する。駆動片44の下降寸法がS1に達すると第一真空スイッチ4の第一可動電極棒41と第一固定電極棒42との間の間隙(すなわち開極寸法)が0となって、第一真空スイッチ4が閉極し、図6の▲4▼の状態となる。この時、第一真空スイッチ4の第二係合鍔412と制止片47との間には寸法S1の間隙が形成されることは言うまでもない。
(10)引き続く動きでは、閉極した第一真空スイッチ4の第一可動電極棒41は、それ以上下降できないので駆動片44のみが下降する。以降、第一真空スイッチ4の第二係合鍔412と駆動片44との間には再び間隙ができ始め、その結果、接圧用押しばね46は駆動片44と第一真空スイッチ4の第一係合鍔411との間に挿架された状態となるので、そのばね力は再び第一真空スイッチ4の両電極棒41、42の接触荷重を加勢するよう作用し始める。
【0019】
(11)駆動片44の下降(図3の状態からの下降)が寸法S1+W−S2×L1/L2に達すると、梃子片6のピン62が第二真空スイッチ5の第三係合鍔511に当接し、引き続く動きによって第二真空スイッチ5の第二可動電極棒52を押上得るように、以って第二真空スイッチ5を開極させるようになる。すなわち図6の▲5▼に達した状態となる。
(12)カム2の回転角度がθに達すると、カムフォローワ31がカム山21bの頂上に、また駆動片44の下降が寸法S2+Wにそれぞれ達し、図1に示す切換前の定常位置の状態と同じ一切換後の定常位置に達する。すなわち、第一真空スイッチ4は閉極、第二真空スイッチ5は開極、駆動片44と第一真空スイッチ4の第二係合鍔412との間には寸法Wの間隙ができた状態、第一真空スイッチ4の第二係合鍔412と制止片47との間には寸法S1の間隙ができた状態となって、一切換動作を完了する。
【0020】
実施の形態2.
実施の形態1では、第一および第二真空スイッチ4、5とも、接圧用押しばね46、54を使用した例で説明したが、真空スイッチの可動、固定電極棒の接触荷重が真空スイッチの真空自閉力のみで足りる場合は、これら接圧用押しばねを省いて構成することができる。
【0021】
実施の形態3.
実施の形態1および2ではベルクランク3と駆動片44との連携を、ベルクランク3側をフォーク32、駆動片44側をピン441で行っているが、これを逆にして、ベルクランク側をピンで、駆動片側をフォークで行っても効果は同じである。また、駆動片44と梃子片6との連携を、駆動片44側をフォーク442で、梃子片6側をピン61で行っているが、これを逆にして、駆動片側をピンで、梃子片側をフォークで行っても効果は同じである。これらの部分については相互間の連携さえできればその態様に関わらず同効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】
上記したように、この発明による負荷時タップ切換器用切換開閉器では、二つの真空スイッチを並置したので上下に直列配置した場合に対し全体の高さを約1/2に低減することができる。
且つ、カムからその第一真空スイッチの駆動片にのみ着力し、第二真空スイッチは駆動片から梃子片を介して連携従動するように構成したので、必ず第一真空スイッチの動作発生に従って第二真空スイッチが動作するようになり、相互動作順序の正確な真空スイッチ駆動が可能になる。例えば、カム機構からそれぞれ独立したベルクランクで二つの真空スイッチを駆動するように構成した場合には、一方の真空スイッチの動作の有無に関わらず他方が動作し得るが、この発明による構成の場合には相互間に主従関係を持たせているのでそのような問題は発生し得ない。
また、梃子片を介して第一、第二真空スイッチの連携を持たせるようにしたので、共閉区間の開始終了タイミングが駆動片の閉極オーバーストロークW、第二真空スイッチの開極寸法S2、梃子片の腕の長さL1とL2により決まるようになり、この結果、L1とL2の比率の選定により、W寸法およびS2寸法の如何なる組合せに対しても、所望の共閉区間の開始および終了点を設定することが可能となっている。
また、カムは溝カムでなく板カムが使用できるので経済的である。
なお、一般的に真空スイッチの外径は、これらを収納する絶縁筒の内径に対して十分に小さいので、上下配置されていた2個/相の真空スイッチ3相分を左右並置へ変更しても絶縁筒を大きくする必要がなく、平面積は増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における切換開閉器の構成概念を示す側断面図である。
【図2】 図1の切換開閉器のカムの平面図である。
【図3】 図1の切換開閉器の動作を示す側断面図である。
【図4】 図3の切換開閉器のカムの平面図である。
【図5】 切換動作時の第一、第二真空スイッチの開閉状態を示す説明図である。
【図6】 第一、第二真空スイッチの開閉シーケンス図である。
【図7】 従来の切換開閉器の側断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸、2 カム、3 ベルクランク、4 第一真空スイッチ、
5 第二真空スイッチ、6 梃子片、21 カム山、31 カムフォローワ、
41 第一可動電極棒、42 第一固定電極棒、44 駆動片、
45 開極用押しばね、47 制止片、51 第二可動電極棒、
52 第二固定電極棒、63 支点ピン、411 第一係合鍔、
412 第二係合鍔、511 第三係合鍔。
Claims (1)
- 定常時閉の第一真空スイッチと定常時開の第二真空スイッチとを備え、これらの第一および第二真空スイッチを切換開始直後に共閉区間を経て開閉状態を一旦反転させ、切換終了直前に再び共閉区間を経て再反転させ定常時の開閉状態に復帰させるようにした負荷時タップ切換器用切換開閉器において、外周に等角度間隔のカム山を有するカム、このカム山に追随するカムフォローワを有して前記カム山の半径方向変位をカム軸に平行な往復変位に変換するベルクランク、カム軸に平行に配設された第一固定電極棒とこの第一固定電極棒に近い側から第一および第二係合鍔を有する第一可動電極棒とからなる開極ストロークS1の第一真空スイッチ、前記第一および第二係合鍔の間に前記第一可動電極棒に沿って移動可能に配設されると共に前記ベルクランクに連係された駆動片、前記第一真空スイッチの真空自閉力より大なるばね力を有して前記駆動片を前記第二係合鍔の側へ押圧する開極用押しばね、前記第一可動電極棒に当接して前記第一可動電極棒の開極動作を前記開極ストロークS1に制限する制止片、第二固定電極棒と第三係合鍔を有する第二可動電極棒とからなると共にこれらの第二固定電極棒と第二可動電極棒との配置の向きを前記第一固定電極棒と第一可動電極棒との配置の向きと同じにして前記第一真空スイッチに並置された開極ストロークS2の第二真空スイッチ、および、一端を前記駆動片に連係し他端を前記第三係合鍔に当接して前記第二真空スイッチを開極させ得るように配設されると共に前記一端と他端からそれぞれL1とL2の位置に支点を有する梃子片より成り、前記カム山の頂上に前記カムフォローワがある状態で、前記駆動片と第二係合鍔との間に(S2×L1/L2)より大きい寸法の間隙が形成され、前記第一可動電極棒と制止片との間に寸法S1の間隙が形成されると共に、前記梃子片の他端が第三係合鍔へ作用して第二真空スイッチを開極ストロークS2だけ開極させるようにしたことを特徴とする負荷時タップ切換器用切換開閉器。
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