JP3775718B2 - 発電プラントおよびその運転方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電プラント及びその運転方法に関する。更に詳述すると、本発明は炭化水素系燃料(LNG、灯油、軽油またはそれらの混合燃料)を燃焼させるガスタービン燃焼器と、その燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、該ガスタービンに結合されて駆動され電力を出力する発電機とを含む発電プラントおよびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の発電プラントで使用されるガスタービン燃焼器において実施されるサーマルNOx低減手法としては、バーナに設けた空気旋回器を通過する燃料用空気中に水または水蒸気を混合し、燃焼ガスの温度を低下させる手法が知られている。
【0003】
また、炭化水素系燃料を燃焼用空気と予混合して供給することにより、燃焼ガス温度を均一に低減させ、サーマルNOxを抑制する技術(希薄予混合燃焼法)が知られている。この燃焼法では、保炎を目的としてバーナにおけるガス温度を一定以上に保つため、尾筒にバイパス弁を設備してガスタービン負荷に応じて燃焼用空気の供給量、供給位置を変更して、バーナ近傍の当量比を高く保つ手法や、燃料ノズルをマルチバーナ方式として使用する負荷に応じてバーナを変更するなどの手法を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水や水蒸気を混合して火炎の温度を下げようとしても、拡散燃焼の場合、局所的高温域の発生を完全に抑制することはできないので、そこからNOxが発生することになる。
【0005】
しかも、炭化水素系燃料の場合、もともと可燃範囲が狭く燃焼安定性が良くないので、NOx低減のための工夫例えば空気過剰率を増したり部分燃焼法を採用したりすることが難しいという問題を有している。そこで、NOx低減に好適と考えられている希薄予混合燃焼法を利用したガスタービン燃焼器においても、燃焼安定性に乏しいことから、予め燃料と空気とを完全に均一な状態で混合することができず、拡散燃焼のパイロット火炎を一部利用したり、一部に燃料の濃い領域をつくり出して火種としていることが多く、そこからNOxが発生するという問題を有している。特に、炭化水素系燃料を用いるガスタービン発電プラントにおいては、これまでに作動ガスの高温化によるプラント熱効率の向上が図られてきているが、今後の一層の高温化に際し希薄予混合燃焼法に代表される従来の燃焼技術では、現在のNOx排出量レベルを維持するのが難しいと予想される。このため、ガスタービンを用いた発電プラントでは燃焼安定性に優れた低NOx燃焼技術の開発が重要な課題となっている。
【0006】
そこで、本発明は、ガスタービンを用いた発電プラントにおいて燃焼安定性に優れ、NOx排出量の低減化を図ることができる発電プラントおよび発電プラント運転方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、炭化水素系燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、ガスタービン燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、該ガスタービンに結合されて駆動され電力を出力する発電機とを含む発電プラントにおいて、炭化水素系燃料の少なくとも一部を当該発電プラントから得られる熱を利用した熱分解反応または触媒を用いた反応により水素および一酸化炭素に改質して炭化水素系燃料の水素含有率を1〜10vol%とする燃料改質装置を備え、水素含有率が1〜10vol%に調整された炭化水素系燃料を前記ガスタービン燃焼器に供給するようにしている。また、請求項8記載の発明は、ガスタービン燃焼器で炭化水素系燃料を燃焼させることによって得られる燃焼ガスによりガスタービンを駆動して、該ガスタービンに結合された発電機を回転させて電力を出力する発電プラント運転方法において、炭化水素系燃料の少なくとも一部を発電プラントから得られる熱を利用し水素および一酸化炭素に改質して炭化水素系燃料の水素含有率を1〜10vol%にしてガスタービンで燃焼させるようにしている。
【0008】
水素は炭化水素系燃料と比べても燃料希薄可燃限界を若干広げる程度であるが、燃料速度が速く、点火エネルギーも小さくかつ消炎距離も小さく非常に燃え易い燃料である。しかも、その量が微量であれば、必要以上に燃焼速度が高くならず逆火の危険もない。したがって、可燃範囲の広い水素の存在で燃焼安定性が増し保炎し易くなる。これにより、より一層完全に近い希薄予混合燃焼法が適用できる。しかも、その水素含有率は燃焼安定性を増すのに十分な量であり、かつ1〜10vol%と低いため、発電プラントから得られる熱で改質するためのコストが安価となる。更に、改質により炭化水素系燃料の温度が上がるので、改質を行わない従来の場合に比べて燃焼安定性が増す。そこで、同じ温度の燃焼ガスを得ようとする場合には、燃料を減らし空気比を上げることが可能となるので、より燃料希薄状態の燃焼を実現してNOx発生量を削減することができる。
【0009】
さらに、水素含有率は1〜10vol%程度の微量であるので、炭化水素系燃料の全量あるいは大部分を改質する場合に比べて改質に必要な酸素成分または水分(水蒸気)、熱および改質触媒を少量に抑えることができ、酸素成分または水蒸気の供給設備を簡易化してコストを低くすることができる。しかも、水素含有率が1〜10vol%程度であることから、触媒反応に900〜1000℃といった高温を必要とせず例えば400℃程度に抑えることができることから、安価な低温触媒を利用して改質を行うことができるようになると共に、400℃程度に下がった発電プラントからの排熱を有効に利用することができる。よって、発電コストを低減することができるようになる。また、炭化水素は条件によっては、500〜600℃でも十分に水素と一酸化炭素に熱分解することから、その場合には改質触媒も必要なくなる。一方、条件によっては、炭化水素は適当な触媒で反応を制御することにより酸素成分または水分が無くても熱分解することから、その場合には、酸素成分または水分を供給する設備が必要なくなる。
【0010】
ここで、水素含有率は、1vol%未満では水素の燃焼量が不十分で燃焼安定性の向上が見られず、10vol%を超えると必要以上の水素を得ることとなるしそれに伴って改質のための多量かつ高温の酸素または水蒸気等を得るための設備やコストが無駄なものとなる。そこで、最小限の水素含有率に抑えことが望まれることから、1vol%以上10vol%以下、好ましくは2〜3vol%の水素含有率とすれば、改質のために必要な設備やコストを最小限に抑えつつ、燃焼安定性とNOx排出量の低減とを同時に実現可能とすることができる。
【0011】
また、請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発電プラントにおいて、炭化水素系燃料の全量を燃料改質装置に導入して部分改質し、水素含有率の炭化水素系燃料を得てガスタービン燃焼器に供給するようにしている。この場合、極めて僅かな改質率であるため低温触媒を利用して発電プラントから得られる低い熱例えば400℃程度に下がったガスタービンからの排熱等を利用して改質を行うことができ、改質のための熱源などを特段設ける必要がない。
【0012】
また、請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発電プラントにおいて、炭化水素系燃料の一部を前記燃料改質装置に導入して全量改質し、これを改質していない炭化水素系燃料と混合して前記水素含有率の炭化水素系燃料を得て前記ガスタービン燃焼器に供給するようにしている。この場合、燃料改質装置で処理すべき炭化水素系燃料の流量を最小限にできるので、燃料改質装置の大型化を抑制して改質に必要なコストを低く抑えることができる。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発電プラントのガスタービン燃焼器を、炭化水素系燃料と燃焼用空気とを予混合してから燃焼室内へ供給するものとしている。この場合には、可燃範囲の広い水素を少量含む希薄予混合気が生成されるため、燃料の濃い部分を有する予混合気を作らずとも燃焼安定性が向上することから、必要以上に燃焼速度が高くならず逆化の危険もなく、しかも燃料と空気の混合をより均一化してより一層完全希薄燃焼に近づけることができる。
【0015】
ここで、改質のための熱は、請求項6記載の発明のように、発電プラントから得られる熱、例えばガスタービンの排ガスあるいはガスタービン燃焼器、ガスタービン燃焼器の尾筒、ガスタービンのタービン翼のいずれか1つあるいは2つ以上から得ることが好ましい。この場合、発電プラントから得られる熱を有効利用して改質を行うことができ、改質コストを削減することができる。特に、ガスタービンの尾筒やタービン翼から熱を得る場合には、それらの冷却性能を向上することができ、更にタービン翼から熱を得る場合にはタービン翼の冷却に圧縮機の空気を使用する必要がなくなるので、プラント熱効率を向上することができる。
【0016】
また、請求項7記載の発明は、請求項1から6までのいずれか記載の発電プラントにおいて、ガスタービン燃焼器から排出されたガスにおける炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視して、この炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度が所定値以下に成るように炭化水素系燃料の改質割合を制御する監視制御手段を有するようにしている。そして、請求項9記載の発明は、請求項8記載の発電プラント運転方法において、ガスタービン燃焼器から排出されたガスにおける炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視して、この炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度が所定値以下に成るように炭化水素系燃料の改質割合を制御するようにしている。これらの場合には、炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を所定値以下に抑えつつ、燃焼安定性を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1に本発明の発電プラント1の実施形態を示す。この発電プラント1は、炭化水素系燃料2を燃焼させるガスタービン燃焼器3と、該ガスタービン燃焼器3に炭化水素系燃料2を供給する燃料供給部4と、ガスタービン燃焼器3の燃焼ガス5により駆動されるガスタービン6と、該ガスタービン6に結合されて駆動され電力を出力する発電機7とを有するものである。
【0018】
そして、この発電プラント1は、燃料供給部4からガスタービン燃焼器3に供給される炭化水素系燃料2に改質のための水蒸気8を供給する酸素分供給装置9と、水蒸気8が混合された炭化水素系燃料2の一部を改質してガスタービン燃焼器3に供給される炭化水素系燃料2の水素含有率を1〜10vol%にする燃料改質装置10とを有している。燃料改質装置10では、水蒸気8が混合された炭化水素系燃料2の少なくとも一部を発電プラント1の排熱を利用した熱分解はまた触媒を用いた反応により水素および一酸化炭素に改質するようにしている。このため、ガスタービン燃焼器3に供給される炭化水素系燃料2には1〜10vol%程度の微量の水素が含まれていると共にガスタービン燃焼器3に供給する炭化水素系燃料2を排熱により加熱できるので、改質しない場合に比べて燃焼安定性を向上できると共にNOx排出量を低減することができるようになる。ここで、水素含有率は1〜10vol%程度、好ましくは2〜3vol%の微量である。この場合には、炭化水素系燃料2の大部分を改質する場合に比べて改質に必要な水蒸気8が少量で足りるようになり水蒸気8の供給に必要なコストを低く抑えることができると共に、400℃あるいは500〜600℃の比較的低温下での熱分解または触媒を用いた反応によっても得られる。
【0019】
本発明者等の実験によれば、CH4 100%の燃料を約1.0vol%改質し、CH4=97.06vol%、CO=0.98vol%、H2=1.96vol%(実際には、実験においてはH2/CO体積比率を2.33で一定としているため、CH4=98.37vol%、CO=0.49vol%、H2=1.14vol%となる)にした場合に、ほとんど未燃の炭化水素が排出されず、保炎性が格段に良くなるという知見を得た。したがって、2〜3vol%の水素が含有されれば燃焼安定性は十分であるし、改質のためのコストも少なくて済む。
【0020】
図7にCH4とCOとH2の混合ガスの燃焼実験結果を示す。バーナ、実験条件によっても排ガス中の未燃成分濃度はシフトするが、一般的には以下の様な傾向があると言えると考えられる。
条件は、
・燃料組成:CH4、CO、H2の混合ガス。ただし、H2/CO体積比率は2.33で一定。
・燃焼温度=1500℃(一定)
・空気/燃料予熱温度=400℃/230℃一定
・組成例:
成分 図面上の実験点、左端から→
CH4= 100.00% 98.37% 96.67% 93.34%
H2= 0.00% 1.14% 2.33% 4.66%
CO= 0.00% 0.49% 1.00% 2.00%
この実験は、できるだけ燃料組成の相違が見られるように実験条件を設定した。H2濃度が0%の時(CO濃度は0%、CH4濃度は100%)は排ガス中の未燃炭化水素濃度が15ppmほどあったものが、H2濃度1.14%(CO濃度0.49%、CH4濃度98.37%)にすると、未燃炭化水素濃度は1.7ppmにまで低下した。更に、H2濃度が2.33〜4.66%にまで達すると、未燃炭化水素濃度は1.2〜0.8ppm(計測誤差を含む)とほぼ飽和した。つまり、LNG(ここではCH4=100%で代用)を、1%分解してCH4=99%、CO=1%、H2=2%(全体を100%と平均すると、CH4=97.06%、CO=0.98%、H2=1.96%)にすると、排ガス中の未燃炭化水素濃度を、分解しない場合の15ppmから1.2ppmにまで低減できることが分かった。
【0021】
本実施形態では、燃料供給部4からガスタービン燃焼器3に供給される炭化水素系燃料2の一部2aを取り出す分流手段11を備えている。また、酸素分供給装置9は分流手段11により取り出された一部の炭化水素系燃料2aに水蒸気8を供給するものである。そして、分流手段11で分流された一部の炭化水素系燃料2aが燃料改質装置10で改質ガス2cに改質されてから、改質されなかった炭化水素系燃料2bに予混合されてガスタービン燃焼器3に供給されるようにしている。ここで、燃料改質装置10は、ガスタービン燃焼器3に供給される炭化水素系燃料に占める水素含有率を1〜10vol%にするように改質ガス2cを生成する。即ち、燃料改質装置10で改質された後の燃料2cと直接ガスタービン燃焼器3へ送られる改質されていない炭化水素系燃料2bとを合わせた全炭化水素系燃料に占める水素含有率が1〜10vol%となる程度に燃料改質装置10での改質が行われる。このため、燃料改質装置10で処理する炭化水素系燃料2aの流量を最小限にできるので、燃料改質装置10の大型化を抑制して改質に必要なコストを低く抑えることができる。
【0022】
燃料改質装置10は、水蒸気8を利用して分流された炭化水素系燃料2aの一部あるいは全部を水素および一酸化炭素に改質する触媒を備えている。この燃料改質装置10では、1〜10vol%程度の微量の水素含有率となるように改質すれば足りるので、触媒として400℃程度で反応する低温触媒と発電プラントからの排熱を利用することで改質を可能とする。また、炭化水素は条件によっては、500〜600℃でも十分に水素と一酸化炭素に熱分解することから、その場合、燃料改質装置10に触媒を必要とせず、さらに低いコストで運用できる。一方、条件によっては、炭化水素は適当な触媒で反応を制御することにより酸素成分が無くても熱分解することから、その場合には、酸素成分または水分を供給する設備を必要とせず、場合によっては、酸素分供給装置を有し改質装置に触媒を必要としない場合に比べて、低コストで運用できる。
【0023】
ここで、燃料改質装置10はガスタービン6の排気口に連結されており、ガスタービン6の排ガス12の熱を改質作用の熱源に利用するようにしている。
【0024】
この発電プラント1では、ガスタービン燃焼器3から排出される燃焼ガス中の炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を、ガスタービン6で仕事をした後のガス12を連続的に監視して、この炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度が所定値以下に成るように炭化水素系燃料2の改質割合を制御する監視制御手段13を有している。本実施形態では、分流手段11とガスタービン燃焼器3との間および分流手段11と燃料改質装置10との間に、それぞれ流量制御弁14,15を設けている。そして、監視制御手段13は、各流量制御弁14,15を制御することにより炭化水素系燃料2の改質割合を制御するようにしている。よって、炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を所定値以下に抑えつつ、ガスタービン燃焼器3での燃焼安定性を向上することができる。
【0025】
また、監視対象となるガスは、本実施形態ではガスタービン6からの排ガス12としている。これにより、炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視することができる。但し、監視対象となるガスはこれには限られず、ガスタービン燃焼器3からの排出された直後燃焼ガス5を監視するようにしても良い。この場合も炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視することができる。
【0026】
ガスタービン燃焼器3は、図2に示すように燃焼室16を形成する内筒17と、内筒17を覆い該内筒17の周囲に燃焼用空気の流路を形成する外筒18と、外筒18を貫通し外筒18と内筒17との間の流路・空間に燃料2b,2cを噴射する複数本の燃料噴射ノズル22と、燃焼器頂部に構成された1次燃料ノズル19と、内筒17の周面に周方向に沿って開口された2次燃料ノズル25と、燃料噴射ノズル22から噴射された燃料2b,2cと燃焼用空気24とを混合して予混合ガス37として各燃料ノズル19,25に供給する予混合ダクト38とを備える予混合燃焼器として構成されている。このため、燃料噴射ノズル22から噴射された燃料2b,2cは、予混合ダクト38において燃焼用空気24と混合されて予混合ガス37にされてから2位置で燃焼室16内へ噴射される。即ち、予混合ガス37の一部は、1次燃料ノズル19の旋回器21を経て旋回しながら燃焼室16に噴射して火炎27を形成する。また、予混合ガス37の残りは2次燃料ノズル25から燃焼室16に噴射されて燃焼する。これにより、希薄予混合燃焼を安定して維持し、かつ予混合ガスを2位置に分けて噴射することにより局所的高温域の発生を防いでNOxの発生を抑制できる。また、燃料噴射ノズル22を燃焼用空気24に対して2次燃料ノズルよりも下流側に設置することにより、1次燃料ノズル19の旋回器21を経て旋回しながら燃焼室16に噴射する予混合ガス中の燃料濃度を高くすることができ、より一層安定した火炎を形成することもできる。
【0027】
1次燃料ノズル19は、起動用燃料23または改質ガス2cが供給される起動用燃料ノズル20を備えており、起動後は改質ガス2cにより保炎することもできる。また、内筒17には尾筒26が取り付けられて燃焼ガス5をガスタービン6に案内している。
【0028】
さらに、この発電プラント1は、ガスタービン燃焼器3に燃焼用空気24として圧縮空気を送り込む圧縮機28と、燃料改質装置10からの排ガス29の排熱を利用して蒸気30を発生させる排熱回収ボイラ31と、排熱回収ボイラ31で発生された蒸気30を利用して発電を行う蒸気タービンプラント32とを備えている。この蒸気タービンプラント32は、排熱回収ボイラ31からの蒸気30で駆動される蒸気タービン33と、この蒸気タービン33で得られた動力により発電を行う発電機34と、復水器35とを備えている。さらに、排熱回収ボイラ31で熱交換された後の排ガス29は煙突36から大気に放出される。なお、これら排熱回収ボイラ31と蒸気タービンプラント32、および上述したガスタービン燃焼器3、燃料供給部4、ガスタービン6、発電機7、圧縮機28は、いずれもそれ自体が本発明の特徴となるものではないので既存のものあるいは新規のものを使用することができる。
【0029】
以上のように構成された発電プラント1の運転方法を以下に説明する。
【0030】
発電プラント1の始動時には、起動用燃料ノズル20から起動用燃料23を噴射すると共に外部動力により駆動された圧縮機28からの燃焼用空気24を1次燃料ノズル19の旋回器21から吹き出す。そして、図3に示すように起動用燃料ノズル20から噴射される起動用燃料を用いた燃焼によりガスタービン6が無負荷定格回転数に達した後、発電機7を併入して徐々に負荷を取り始めて発電量を上げ、ガスタービン負荷が25%程度に達すると、ガスタービン負荷を一定としたまま燃料の切り替えを行う。即ち、流量制御弁14,15を開放して一部分の燃料2aに水蒸気8を加えて燃料改質装置10に供給し、部分改質された燃料と燃焼用空気との予混合ガスに徐々に切り替える。また、起動用燃料23による運転においても、条件によっては炭化水素系燃料2または起動用燃料23を部分的に改質し、燃料中に水素を含有させることが可能であり、その際、起動用燃料による運転を安定に実施することができる。
【0031】
燃料改質装置10では、ガスタービン6からの排ガス12の排熱により触媒が加熱されている。このため、燃料2aの炭化水素が、混合された水蒸気8と触媒作用により反応して水素および一酸化炭素に改質される。改質された燃料2cの一部は改質しない燃料2bに混合してガスタービン燃焼器3の燃料噴射ノズル22に供給され、また改質後の燃料2cの残りは起動用燃料ノズル20に供給される。そして、起動用燃料23を絞りながら燃料2b,2cと燃焼用空気24の予混合ガス37に徐々に切り換えるようにする。
【0032】
ここで、予混合ガス37による燃焼に切り換えても暫くは低負荷運転であるので、火炎27の温度が低下するため、監視制御手段13により排ガス12中の炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視しながら、燃料2の改質割合を高く保つように制御する。即ち、予混合ガス37に含まれる水素を多くすることで燃焼安定性を高める。そして、ガスタービン6の負荷が上昇するにつれて火炎温度が上昇するので、監視制御手段13により燃料2の改質割合を徐々に低下させ水素含有率を下げるように制御する。
【0033】
このように運用することにより、炭化水素系燃料2に比較して可燃範囲の広い水素の燃料2d(改質燃料2cと未改質燃料2bとが予混合された燃料),2c中の濃度を排ガス12中の炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度、すなわち火炎27の温度に応じて適切に制御することができると共に予混合ガス37の温度を上昇できるので、燃焼安定性の向上と未燃分の排出の抑制を図ることができるとともにNOxの発生量を低く抑えることが可能である。
【0034】
そして、燃料の切り替えが完了すると、ガスタービン6の負荷を徐々に上昇させて行き、発電量を上げて行く。
【0035】
一方、排熱回収ボイラ31は、ガスタービン6と燃料改質装置10とで仕事をした後の排ガス29の排熱を蒸気タービンプラント32の水と熱交換して蒸気30を発生させる。排熱回収ボイラ31で得られた蒸気30は蒸気タービン33に供給されこれを回転させる。蒸気タービン33が無負荷定格回転数に達した後、発電機34を併入して徐々に負荷を取り始めて発電量を上げて行く。蒸気タービン33で仕事をした後の蒸気30は復水器35で復水されて、再び排熱回収ボイラ31に供給される。
【0036】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では燃焼ガス5、あるいはガスタービン6からの排ガス12を監視して改質割合を制御する監視制御手段13を設けているが、場合によっては監視制御手段13は無くても良い。例えば炭化水素系燃料2の改質割合を厳密に制御する必要のない簡易な発電プラント1であれば、監視制御手段13を設けずに設備の簡略化を図ることができる。
【0037】
また、上述した実施形態では、炭化水素系燃料の一部を分流させそれをほぼ全量改質してから改質していない残りの炭化水素系燃料と混合して1〜10vol%の水素含有率の燃料として供給するようにしているが、これには特に限られず全ての燃料2を燃料改質装置10に供給して部分改質することにより1〜10vol%の水素含有率の燃料を得るようにしても良い。この場合、燃料改質装置10において燃料2の全量に対して部分改質するように水蒸気8の量や改質温度等が調整される。この場合、全量改質よりも改質条件が緩やかとなるためプリ改質器のような400℃程度の反応温度で分解でき、改質工程が安定操業できると共に燃料供給経路などの設備をより簡易にすることができる。
【0038】
さらに、上述した実施形態では燃料改質装置10での触媒作用に必要な熱をガスタービン6の排ガス12から得るようにしているが、これには特に限られず図4および図5に示すようにガスタービン燃焼器3から得るようにしても良い。この場合における燃料改質装置10は、例えば図5に示すようにガスタービン燃焼器3の予混合ダクト38の中や尾筒26の周りに設置したり、そこから熱を取り出すように構成しても良い。例えば、予混合ダクト38に燃料改質装置10を据え付けるときには、燃料噴射ノズル22には予め水蒸気8と混合した燃料2を供給する。これにより、予混合ダクト38の熱を利用して燃料改質装置10において燃料2が改質され、水素を含有した改質ガスとされて燃焼室16に噴射される。
【0039】
また、尾筒26の周囲に燃料改質装置10を据え付けるときには、この燃料改質装置10に予め水蒸気8と混合した燃料2を供給し、燃料改質装置10で燃料2が尾筒26の熱により改質されて改質ガス2cを得ることができる。この改質ガス2cをガスタービン燃焼器3に供給して燃焼させる。この場合、尾筒26の周囲に燃料改質装置10を据え付けることにより、尾筒26の冷却性能を向上することができる。
【0040】
更に、ガスタービン燃焼器3内や予混合ダクト38、尾筒26、タービン翼内などに燃料改質用触媒そのものを直接内蔵してガスタービン燃焼器3等の一部を改質装置として構成するようにしても良いし、これらから得られる排熱を外に取り出して燃料改質装置10に与えるようにしても良い。
【0041】
また、炭化水素は条件によっては500〜600℃でも十分に水素と一酸化炭素に熱分解することから、その場合、燃料改質装置10に触媒を必要とせず、さらに低いコストで運用できる。この場合においても、温度条件、ガス条件(LNG、酸素分等)、反応時間を一定に保つ必要があるため、改質装置という器あるいは領域が存在することが好ましい。
【0042】
なお、図4に示す発電プラント1においてガスタービン燃焼器3以外の装置、例えばガスタービン6や発電機7、蒸気タービンプラント32等については上述した図1に示す実施形態と同様であるので説明を省略する。また、図4に示す発電プラント1では監視制御手段13や流量制御弁14,15を図示していないが、これらを設けることが好ましい。そして、監視制御手段13はガスタービン6からの排ガス12を監視するように設置すると共に、流量制御弁14,15は燃料ガス2のガスタービン燃焼器3および燃料改質装置10への供給量を制御するように設置する。これにより、燃焼させる炭化水素系燃料2の改質割合を最適に制御することができるようになる。
【0043】
また、上述した各実施形態では燃料改質装置10での触媒作用に必要な熱をガスタービン6からの排ガス12あるいはガスタービン燃焼器3から得るようにしているが、これには限られず図6に示すように燃料改質装置10をタービン翼内部に設けてガスタービン6のタービン翼から熱を得るようにしても良い。この場合、燃料改質装置10に予め水蒸気8と混合した燃料2aを供給することによりタービン翼の熱を利用して改質ガス2cを得ることができる。この改質ガス2cはガスタービン燃焼器3に供給される。これによれば、タービン翼の冷却に圧縮機28の空気を使用する必要がなくなるので、プラント熱効率の向上を図ることができる。
【0044】
なお、図6に示す発電プラント1においてガスタービン6以外の装置、例えばガスタービン燃焼器3や発電機7、蒸気発電プラント1等については上述した図1に示す実施形態と同様であるので説明を省略する。また、図6に示す発電プラント1では監視制御手段13や流量制御弁14,15を図示していないが、図4に示す実施形態の場合と同様にこれらを設けて炭化水素系燃料2の改質割合を最適に制御することが好ましい。
【0045】
さらに、上述した各実施形態では炭化水素系燃料2を改質するために水蒸気8を与えるようにしているが、これには限られず酸素を供給して無触媒下で改質するようにしても良い。このとき、条件によるが改質が行われる温度は例えばメタンについては約500℃程度から分解が開始され1000℃でほとんど(95%)が水素と一酸化炭素に分解されることから、改質程度に応じて温度制御を行うことにより、燃料の水素含有量を1〜10vol%に改質することができる。
【0046】
また、本実施形態では希薄予混合燃焼について主に説明したが、拡散燃焼について適用することも可能である。この場合においても、改質による微量の水素の存在で保炎がし易くなるので、NOx低減のための工夫例えば部分燃焼法の適用や空気比を高めることが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発電プラント及び請求項8記載の発電プラント及びその運転方法によれば、燃料改質により可燃範囲が広い水素が炭化水素系燃料に1〜10vol%程度含められるので、炭化水素系燃料の燃焼安定性が増し、保炎し易くなる。このため、NOx低減のための工夫がし易くなる。例えば請求項5記載の発明のような希薄予混合燃焼の場合には、可燃範囲の広い水素の存在で燃焼安定性が向上するため、予混合による燃料と空気の混合が燃料の濃い部分を作らずに均一化でき、より一層完全希薄燃焼に近づけることができ、均一燃焼による局所高温領域の減少の実現に因るNOx低減効果が得られる。また、拡散燃焼の場合にも、保炎がし易いため、NOx低減のための空気配分の工夫例えば濃淡燃焼などの自由度が増し、より一層低NOx化が可能となる。加えて、改質の際に炭化水素系燃料を発電プラントからの熱で加熱できるので、予混合ガスあるいは混合ガスの温度を高めて更に燃焼安定性を向上できると共に同じ燃焼温度を得ようとする場合には燃料を減らし空気比を上げることができるので、一層の燃料希薄状態を実現でき、NOx排出量を低減することができるようになる。
【0048】
また、水素含有率は1〜10vol%程度であるので、炭化水素系燃料の大部分を改質する場合に比べて改質に必要な酸素成分または水分を少量に抑えることができるようになり設備の小型化を可能にすることができる。
【0049】
また、請求項記載の発電プラントによれば、炭化水素系燃料の全部を部分改質して1〜10vol%程度の水素含有率とすることから、極めて僅かな改質率であるため低温触媒を利用して発電プラントから得られる低い熱例えば400℃程度に下がったガスタービンからの排熱等を利用して改質を行うことができ、改質のための熱源などを特段設ける必要がない。このため、改質コストが安価となる。依って、発電コストを低減することができる。
【0050】
また、請求項記載の発電プラントによれば、燃料改質装置で処理すべき炭化水素系燃料の流量を最小限にできるので、燃料改質装置の大型化を抑制して改質に必要なコストを低く抑えることができる。
【0052】
また、請求項5記載の発明によれば、可燃範囲の広い水素を含む希薄予混合気が生成されるため、燃料の濃い部分を有する予混合気を作らずとも燃焼安定性が向上することから、燃料と空気の混合をより均一化してより一層完全希薄燃焼に近づけることができる。したがって、NOxの発生を低減させることができる。
【0053】
更に、請求項6記載の発明によれば、発電プラントから得られる熱を有効利用して改質を行うことができ、改質コストを削減することができる。特に、ガスタービンの尾筒やタービン翼から熱を得る場合には、それらの冷却性能を向上することができ、更にタービン翼から熱を得る場合にはタービン翼の冷却に圧縮機の空気を使用する必要がなくなるので、プラント熱効率を向上することができる。
【0054】
また、請求項7記載の発電プラント及び請求項9記載の発電プラント運転方法によれば、炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を所定値以下に抑えることができるので、燃焼安定性を更に良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発電プラントを示す概略図である。
【図2】ガスタービン燃焼器を示す縦断面側面図である。
【図3】発電プラントを始動するときの燃料の改質量の変化を示すグラフである。
【図4】発電プラントの他の実施形態を示す概略図である。
【図5】ガスタービン燃焼器の他の実施形態を示す縦断面側面図である。
【図6】発電プラントの別の実施形態を示す概略図である。
【図7】排ガス中の未燃炭化水素濃度に及ぼす燃料中の水素濃度の影響を実験した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 発電プラント
2 炭化水素系燃料
2a 燃料改質装置に供給される炭化水素系燃料
2b 改質されずに直接ガスタービン燃焼器に供給される炭化水素系燃料
2c 改質された炭化水素系燃料
2d 未改質燃料と改質燃料とを予混合した燃料
3 ガスタービン燃焼器
4 燃料供給部
5 燃焼ガス
6 ガスタービン
7 発電機
8 水蒸気
9 水蒸気供給装置
10 燃料改質装置
12 ガスタービンの排ガス
13 監視制御手段
26 尾筒

Claims (9)

  1. 炭化水素系燃料を燃焼させるガスタービン燃焼器と、前記ガスタービン燃焼器の燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、該ガスタービンに結合されて駆動され電力を出力する発電機とを含む発電プラントにおいて、前記炭化水素系燃料の少なくとも一部を当該発電プラントから得られる熱を利用した熱分解反応または触媒を用いた反応により水素および一酸化炭素に改質して前記炭化水素系燃料の水素含有率を1〜10vol%とする燃料改質装置を備え、水素含有率が1〜10vol%に調整された前記炭化水素系燃料を前記ガスタービン燃焼器に供給することを特徴とする発電プラント。
  2. 前記炭化水素系燃料の水素含有率は2〜3vol%である請求項1記載の発電プラント。
  3. 前記炭化水素系燃料の全量を前記燃料改質装置に導入して部分改質し、前記水素含有率の炭化水素系燃料を得て前記ガスタービン燃焼器に供給することを特徴とする請求項1または2記載の発電プラント。
  4. 前記炭化水素系燃料の一部を前記燃料改質装置に導入して全量改質し、これを改質していない炭化水素系燃料と混合して前記水素含有率の炭化水素系燃料を得て前記ガスタービン燃焼器に供給することを特徴とする請求項1または2記載の発電プラント。
  5. 前記ガスタービン燃焼器は炭化水素系燃料と燃焼用空気とを予混合してから燃焼室内へ供給するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の発電プラント。
  6. 前記改質のための熱は前記ガスタービンの排ガス、前記ガスタービン燃焼器、前記ガスタービン燃焼器の尾筒もしくは前記ガスタービンのタービン翼のいずれか1つあるいは2つ以上から得られるものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の発電プラント。
  7. 前記ガスタービン燃焼器から排出されたガス中の炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視して、この炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度が所定値以下に成るように前記炭化水素系燃料の改質割合を制御する監視制御手段を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の発電プラント。
  8. ガスタービン燃焼器で炭化水素系燃料を燃焼させることによって得られる燃焼ガスによりガスタービンを駆動して、該ガスタービンに結合された発電機を回転させて電力を出力する発電プラント運転方法において、前記炭化水素系燃料の少なくとも一部を前記発電プラントから得られる熱を利用し水素および一酸化炭素に改質して前記炭化水素系燃料の水素含有率を1〜10vol%にして前記ガスタービンで燃焼させることを特徴とする発電プラント運転方法。
  9. 前記ガスタービン燃焼器から排出されるガス中の炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度を監視して、この炭化水素成分または一酸化炭素成分等の未燃成分濃度が所定値以下となるように前記炭化水素系燃料の改質割合を制御することを特徴とする請求項8記載の発電プラント運転方法。
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