JP3775476B2 - モータの位置決めコントローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部信号が入力された位置を基準にモータを制御して、位置決め及び位置を管理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外部信号による処理は、外部信号が入力された位置をラッチして、そこを基準に位置決めを行っていた。つまり、コントローラからの指令単位(端数は、間引く等)に位置決めしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、制御指令を送出するコントローラの指令単位と、外部信号をラッチするカウンタの単位が異なる場合は、指令単位では端数が出て、端数のある位置で停止してしまい正確な位置決めができないという問題があった。
そこで、本発明は、外部信号入力の現在位置をラッチして、そこを指令単位に合わせて補正することによって、端数のでない位置に位置決めできるようにして、ラッチ位置より正確な位置へ位置決めできる外部信号による位置決め方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、モータの位置決めコントローラに係り、モータ位置検出用のエンコーダを備えたモータの位置決めコントローラであって、指令が入力されるCPUと、該CPUの出力を受けてインバータ部のパワートランジスタ・モジュールを駆動するインバータ部のドライブ回路と、該ドライブ回路の出力を受けて前記モータに電流を与えるパワートランジスタ・モジュールと、前記エンコーダからのパルスを受けるパルス入力回路と、該パルス入力回路からのパルスを計数して前記モータの位置を検出し前記CPUとラッチ回路に出力するカウンタと、外部信号をラッチし前記CPUに出力するラッチ回路と、を有し、前記外部信号の入力位置をラッチして該ラッチ位置を新たな基準位置として位置決めを行うモータの位置決めコントローラにおいて、
前記CPUが、前記ラッチ位置と前記指令単位によるモータ位置との端数を払い出し記憶して、前記指令位置を前記基準位置に合わせ、かつ、前記ラッチ位置を基準位置とする2回目以降の指令位置の補正の際に、前回の端数に今回の端数を加算して、前記加算値が1指令単位を超える場合には1指令単位を差し引くという手順で位置決めを行うことを特徴としている。この外部信号による位置決めによれば、外部信号ラッチ位置を基準位置として、コントローラの指令位置に合わせることで端数分によるずれの無い、簡単で正確な位置決めが可能になる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のモータの位置決めコントローラにおいて、前記端数の加算値を、1指令単位の1/2で切上げて補正することを特徴としている。この外部信号による位置決めによれば、よりキメ細かい端数補正処理が可能になる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る外部信号による位置決めコントローラのブロック図である。
図1において、10は位置決めコントローラであり、20はモータ、30はモータ位置検出用のエンコーダである。位置決めコントローラ10に中の11はCPU、12はモータ20に電流を印加するインバータ部のドライブ回路、13はインバータ部のパワートランジスタ・モジュール、16はパルス入力回路、17はモータ位置を検出するためのカウンタ、18は外部信号のラッチ回路(例えばFF)である。
【0006】
つぎに動作について説明する。
図2は図1に示すモータ位置とコントローラの指令位置を示す図である。
図2はモータ20の位置と、CPU11からの位置決め指令をタイミング・チャートとして示した図であり電源が投入されると、例えば、エンコーダ30のパルスよりモータ20の回転位置を検知して指令とモータ位置を一致させる処理等により、指令の単位毎に指令とモータ位置は一致した同じ位置にある状態にして位置決め制御が開始される。
ここで外部信号が入力すると、ラッチ回路18は外部信号をラッチする。ラッチ位置は図2の(a)第1回目に示すように、カウンタ17により検出される本来の指令位置よりは端数(パルス・カウント数等)分ずれた位置となっている。これを基準位置として、CPU11はこの端数分(カウント数等)を払い出し端数を記憶して、指令位置を端数分補正することによって指令位置を外部信号に合わせて補正しドライブ回路12、パワートランジスタ・モジュール13を制御することで、モータ4の正確な位置決めを行うことができる。
次に、図2の2回目の位置に示すように、同様にして2回目の場合にも、CPU11は端数分を払い出し、ラッチ位置を基準位置として補正して指令位置を一致させ、正確な位置決めを行うことができる。
そして、この場合の端数は、前回の端数と加算して加算値が1指令単位を超える場合は、1指令単位分の指令を差し引いて実際上の端数を算出し、モータ位置と合わせる。
又、3回目以降も2回目と同様にして行うことができる。なお、ここでは端数について、1指令単位を超える場合に1指令単位を差し引く指令位置の補正を行ったが、きりがよい1指令単位の1/2で切上げて補正を行ってもよい。
【0007】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、外部入力信号のラッチ位置を基準位置としてコントローラの指令位置を合わせる補正を行い、その場合の端数計算も簡単で正確な計算が可能になり、補正の切り上げ単位も短縮できるので、端数分の誤差を無くして正確な位置決めが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る外部信号による位置決めコントローラのブロック図である。
【図2】図1に示すモータ位置とコントローラの指令位置を示す図である。
【符号の説明】
10 位置決めコントローラ
11 CPU
12 ドライブ回路
13 パワートランジスタ・モジュール
16 入力回路
17 カウンタ
18 ラッチ回路
20 モータ
30 エンコーダ

Claims (2)

  1. モータ位置検出用のエンコーダを備えたモータの位置決めコントローラであって、指令が入力されるCPUと、該CPUの出力を受けてインバータ部のパワートランジスタ・モジュールを駆動するインバータ部のドライブ回路と、該ドライブ回路の出力を受けて前記モータに電流を与えるパワートランジスタ・モジュールと、前記エンコーダからのパルスを受けるパルス入力回路と、該パルス入力回路からのパルスを計数して前記モータの位置を検出し前記CPUとラッチ回路に出力するカウンタと、外部信号をラッチし前記CPUに出力するラッチ回路と、を有し、前記外部信号の入力位置をラッチして該ラッチ位置を新たな基準位置として位置決めを行うモータの位置決めコントローラにおいて、
    前記CPUが、前記ラッチ位置と前記指令単位によるモータ位置との端数を払い出し記憶して、前記指令位置を前記基準位置に合わせ、かつ、前記ラッチ位置を基準位置とする2回目以降の指令位置の補正の際に、前回の端数に今回の端数を加算して、前記加算値が1指令単位を超える場合には1指令単位を差し引くという手順で位置決めを行うことを特徴とするモータの位置決めコントローラ。
  2. 前記端数の加算値を、1指令単位の1/2で切上げて補正することを特徴とする請求項1記載のモータの位置決めコントローラ。
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