JP3774098B2 - Insulated box structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、食器消毒用保管庫等に用いられる断熱箱体の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食器に熱風を当てて加熱することで消毒・乾燥する熱風式保管庫では、図9に示すように、外装上面パネル66、外装下面パネル68、外装右側面パネル70および外装左側面パネル72を箱状に組立て、各パネルの当接部同士を夫々溶着することによって外箱74が形成される。そして、この外箱の内側に断熱材を入れた後、各外装パネル66,68,70,72と対応する各内装パネルおよび背板(何れも図示せず)をリベットで固定することで、断熱箱体が構成される。
【0003】
前述した断熱箱体を有する熱風式保管庫では、該断熱箱体の内部に、その幅方向の左右両側にダクト部材が夫々配設され、各ダクト部材に、上下方向に延在する複数の棚柱が前後方向に所定間隔離間して平行に配設される。各棚柱には上下方向に所定間隔で複数の引掛孔が形成され、所要位置の引掛孔に棚受金が夫々着脱自在に取付けられる。そして、同一平面内にある複数の棚受金に載置された棚部材上に、複数の食器を収容したカゴが載置されるようになっている。
【0004】
また断熱箱体内の上部には、送風機およびヒータが配設され、該送風機を運転することで、庫内空気をヒータと熱交換して加熱した後、得られた熱風を前記ダクト部材で画成されたダクトを介して庫内下部に案内し、ダクトから庫内に吹出された熱風を再びヒータに戻すよう強制循環することで、前記食器を加熱して消毒・乾燥するよう構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した断熱箱体構造では、箱体自体の強度を確保するため、外装パネルおよび内装パネルの板厚を厚くしていたため、製造コストが高騰すると共に重量が増大する欠点があった。また、前記ダクトを画成するダクト部材に、食器の荷重が加わる棚柱を配設していることから、該ダクト部材の強度を確保するために板厚を厚くしており、これによっても製造コストが嵩む問題が指摘される。
【0006】
更に、前記断熱箱体を構成する各外装パネルや内装パネルを相互に溶着して固定しているため、溶接作業を行なう作業者の熟練度の違いによって箱体の製造品質にバラツキが生じる難点もある。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、製造コストを抑えたもとで箱体強度を確保し得ると共に、軽量化を図り得る断熱箱体構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る断熱箱体構造は、
左右の側面パネルが、内パネルと外パネルとで画成した空間に断熱材を充填して構成される断熱箱体において、
前記内パネルの前後方向に離間する位置に、前記側面パネルの強度を向上させて前記断熱箱体の強度を確保する複数の支持フレームを、庫内に向けて所定高さで突出すると共に上下方向に延在するよう配設し、
前記各支持フレームに棚柱を配設すると共に、前後に離間する支持フレーム間にダクトを画成するよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る断熱箱体構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0010】
図1に示す如く、実施例に係る断熱箱体を構成する左右の側面パネル10,10は左右対称であるので、図において左側に配設される側面パネル10の構成を説明し、右側の側面パネル10の同一部材には同じ符号を付して示すこととする。すなわち側面パネル10は、図2に示す如く、左右方向に所定間隔離間する内パネル12と外パネル18および両パネル12,18間に画成された空間に充填された断熱材(図示せず)とから基本的に構成される。内パネル12の内側面(庫内側)には、庫内に向けて所定高さで突出する一対の支持枠部14,14が、前後方向に所定間隔離間して上下方向の全長に亘って延在するよう形成されている。各支持枠部14は、図3に示すように、その横断面がコ字状に形成されたものであって、その内部に後述する支持フレーム20が挿通配置されるよう構成される。また内パネル12の上端部および下端部には、支持枠部14,14を除く部分に、外方(外パネル側)に指向するフランジ12a,12aが折曲形成してある。なお支持枠部14の内側面には、図示しない棚部材を載置するために用いられる棚柱16が配設されており、該棚柱16の上下方向に離間して複数箇所に開設した引掛孔16aに棚受金(図示せず)を係止することで、棚部材を庫内に配設し得るよう構成される。また、前後に離間する支持枠部14,14の間に画成される空間部分が、庫内を循環する空気(熱風や冷風)のダクト17として機能するようになっている。
【0011】
前記内パネル12の外側に配設される外パネル18は、図3に示す如く、その前後方向の両端部を、庫内方向にL字状に夫々折曲し、各折曲部18aを内パネル12の両端部に係合している。また外パネル18の上下方向の両端部には、庫内方向に略直角に折曲した接続部18b,18bが形成され、各接続部18bに内パネル12の対応する前記フランジ12aが上方から当接している。そして、外パネル18の折曲部18aや接続部18bと内パネル12の対応するフランジ12a等が、ネジやリベット等の止着部材(図示せず)を介して固定されることにより、両パネル12,18が一体化される。なお、両パネル12,18を固定する前または後に、両パネル12,18で画成される空間に断熱材を充填させることで側面パネル10が形成される。
【0012】
前記内パネル12における前記各支持枠部14の内部には、断熱箱体の強度を確保するための支持フレーム20が挿通配置されている。この支持フレーム20は、支持枠部14の延在長さと略同一の長さに設定された断面コ字状に形成されたものであって、その断面の外径が該支持枠部14の内径と略一致する寸法に設定されている。従って支持フレーム20を支持枠部14に挿通した際には、図3に示す如く、該支持枠部14と略密着状態で配設され、側面パネル10の前後方向に対する強度が向上する。そしてこの支持フレーム20は、支持枠部14に対して止着部材を介して固定されるようになっている。また前記棚柱16も、支持枠部14を挟んで支持フレーム20に止着部材により固定されており、棚柱16に加わる食器等の収納物の荷重を支持枠部14および支持フレーム20で支えるよう構成される。
【0013】
前記一対の側面パネル10,10の上端部には、図1に示すように、左右に対向する各支持枠部14,14間に、断面コ字状に折曲形成された上部横フレーム(横フレーム)22が、支持フレーム20,20にネジやリベット等の止着部材(図示せず)を介して夫々固定されて水平に架設される。また両側面パネル10,10の下端部には、左右に対向する各支持枠部14,14間に、断面コ字状に折曲形成された下部横フレーム(横フレーム)24が、支持フレーム20,20にネジやリベット等の止着部材を介して夫々固定されて水平に架設されている。これにより、一対の側面パネル10,10が4本の横フレーム22,24で左右方向に所定間隔離間して位置決め保持されて、前後方向に開口部が設けられた箱枠体25が構成される。なお、各下部横フレーム24の庫内側には、該横フレーム24および左右の支持枠部14,14に止着部材を介してサブフレーム26が配設固定され、箱体強度を向上するよう構成される。
【0014】
前記各側面パネル10および各上部横フレーム22の上端部には、図4に示すように、両部材10,22間に亘ってブラケット28が配設固定され、該ブラケット28により側面パネル10と上部横フレーム22との接続強度を向上するようになっている。なお、このブラケット28は、断熱箱体の上部に別途設けられるキャビネットを構成する部材であって、該ブラケット28に複数のパネルを固定することでキャビネットが形成される。また各側面パネル10および各下部横フレーム24の下端部には、両部材10,24間に亘って板状の補強材30が配設固定され、該補強材30によって側面パネル10と下部横フレーム24の接続強度を向上するよう構成される。
【0015】
そして、前記側面パネル10,10、上部横フレーム22,22および下部横フレーム24,24で構成された箱枠体25に、図示しないフロントパネル、リアパネル、天板および底板を配設固定することで断熱箱体が構成されるようになっている。
【0016】
(断熱箱体に配設される扉について)
前述したように構成される断熱箱体には、図5(a),(b)に示す如く、その開口部に扉32が配設される。この扉32には、扉本体33の上下方向の中央部近傍において回動可能に配設されたハンドル34と、該ハンドル34の回動に連動して上下方向に移動する一対のロッド36,36および各ロッド36に連繋されたラッチ54,54等から構成される施錠装置35が配設されている。扉本体33の内部には、ハンドル34に設けられた角軸34aが臨む部位に、支持板40および作動板42が配設される。支持板40は、図6に示すように、矩形状に形成された板材であって、扉本体33に対して位置決め固定されており、その幅方向の一方の側端部が内側(庫内側)に向けて直角に折曲され、この折曲片40aに捩じりコイルバネ44の一端部が係止される(図5)。また支持板40の上下方向両端部には、支持体46が内側に向けて水平に延出するように夫々配設されており、各支持体46に形成した切欠溝46aに対応するロッド36が上下動可能に挿通されている。また支持板40の中心部には、前記ハンドル34の角軸34aの挿通を許容する直径に設定された円形の挿通孔40bが開設されると共に、該挿通孔40bを挟んで斜め方向に対向する位置には、前記ロッド36,36の移動を規制する規制片40c,40cが、前記支持体46と同一方向に向かって水平に延出するよう形成されている。
【0017】
前記作動板42は、扉本体33に対して回動可能に配設されたものであって、その中央部に開設した矩形状の係合孔42aに、前記ハンドル34の角軸34aが挿通係合されており、該ハンドル34と一体的に回動するよう構成される。また、作動板42の前記支持板40における折曲片40aと対向する側端部に、支持板40に向けて直角に折曲された左折曲片42bが、作動板42の下端部から上下方向の中央部近傍まで延在するよう形成されている。そして、この左折曲片42bに長孔48が上下方向に沿って形成されて、該長孔48に下側のロッド36の折曲部36aが挿通されている。
【0018】
また、作動板42の左折曲片42bと対向する他方の側端部には、所定幅でもって支持板40に向けて直角に折曲された右折曲片42cが形成されている。この右折曲片42cの上部側に長孔50が上下方向に沿って形成されており、該長孔50に上側のロッド36の折曲部36aが挿通してある。また右折曲片42cの下端部には、下方に開放する係止溝52が形成されており、この係止溝52に、前記捩じりコイルバネ44の他端部が係止されるようになっている。捩じりコイルバネ44は、ハンドル34の角軸34aに挿通された状態で作動板42と支持板40との間に位置しており、該作動板42を常には図5において反時計方向に回動付勢している。
【0019】
図5および図6に示すように、上側のロッド36は、扉本体33の上端部に配設された前記ラッチ54の下端部から支持板40の上端部に設けた前記支持体46の切欠溝46aに介在して下方に直線的に延在すると共に、前記右折曲片42cの長孔50と対応する位置で水平方向に曲折されて、その曲折部36aが該長孔50に挿通されている。また下側のロッド36は、扉本体33の下端部に配設されたラッチ54の上端部から支持板40の下端部に設けた前記支持体46の切欠溝46aに介在して上方に直線的に延在すると共に、前記左折曲片42bの長孔48と対応する位置で水平方向に曲折され、その曲折部36aが該長孔48に挿通されている。
【0020】
なお、前記上下のラッチ54,54は、扉本体33に配設した取付部材55,55に対して上下動可能に支持されると共に、常にはバネ(図示せず)により上方または下方に向けて突出するよう付勢されている。そして上側のラッチ54に上側のロッド36が連繋されて、該ラッチ54はロッド36と一体的に上下方向に移動し得ると共に、単独で下方に移動し得るよう構成される。また下側のラッチ54に下側のロッド36が連繋されて、該ラッチ54はロッド36と一体的に上下方向に移動し得ると共に、単独で上方に移動し得るよう構成される。
【0021】
前記断熱箱体の前面上部には係止孔56aを形成した係止体56が配設され、該係止体56の係止孔56aに上側のラッチ54が係脱可能に係合するよう構成される。また断熱箱体の底部に凹溝58が設けられ、該凹溝58に下側のラッチ54が係脱可能に係合するよう構成される。なお、上下のラッチ54,54は、図5(b)に示す如く、上または下の各開放端部が、扉32の内側に向かうにつれて所定角度で下方傾斜するよう形成されており、扉32の閉成時には係止体56の前面または箱体底部の前面に傾斜面が当接することで単独で上下移動して係止孔56aまたは凹溝58に係合可能に構成されている。また扉本体33には、補強用アングル材59が配設され、扉32自体が歪むのを防止するよう構成してある。
【0022】
(扉に配設されるパッキンについて)
前記扉本体33の内側面には、断熱箱体の開口部の外周縁に沿って当接するパッキン60が配設される。このパッキン60は、図7(a)に示すように、その断面形状が中空の小判型に形成されたパッキン本体部60aと、該パッキン本体部60aにおける外面(扉本体33と対向する面)の外側端側から半円弧状に形成された後にパッキン本体部60aと平行に延在する延在部60cの開放端に本体部60aに向けて折曲形成された係止端部60dを設けたパッキン取付部60bとが一体に形成されたものである。
【0023】
前記扉本体33は、扉内板62と扉外板63とを止着部材としてのネジ64で固定して構成されるものであって、扉内板62の外側端部には、前記パッキン60のパッキン取付部60bにおける延在部60cと略同一長さでU字状を呈する係着部62bが形成されている。そしてパッキン60は、図7(a)に示す如く、パッキン取付部60bに扉内板62の係着部62bを挿入し、該係着部62bの端部を係止端部60dに係止することにより、該扉内板62から容易に脱落しない状態で取付けられる。また扉内板62には、パッキン本体部60aのみが当接する位置に、前記ネジ64が挿通される支持孔62aが穿設されている。
【0024】
前記扉内板62に配設される扉外板63は、その扉内板62と対向する内面に、外側端から所定長さ位置に亘る部分が、内面より所定高さだけ一段低くなるよう形成されている。この段部63bの段差は、前記パッキン取付部60bにおける係止端部60dの高さおよび扉内板62の係着部62bの曲げ部の高さ(扉内板62の外面からの係着部62bの外面までの突出高さ)より低く設定される。更に扉外板63には、扉内板62の支持孔62aと対向する部位にネジ孔63aが螺設されている。そして図7(b)に示す如く、パッキン60を取付けた扉内板62を、前記支持孔62aとネジ孔63aとを整列させた状態で扉外板63に当接させると共に、前記パッキン取付部60bの延在部60cを扉外板63の段部63bに当接させる。しかる後、パッキン本体部60aをパッキン取付部60bとの連設部位を支点として一旦上方に回動しておき、扉内板62の支持孔62aから挿通したネジ64を扉外板63のネジ孔63aに螺挿することで、パッキン取付部60bの延在部60cが、扉外板63の段部63bと扉内板62の係着部62bとの間で押圧状態で確実に挟持固定される。なお、ネジ64を取付けた後は、パッキン本体部60aをパッキン取付部60bとの連設部位を支点に扉内板62およびネジ64の上面に当接させることで取付けが完了する。
【0025】
【実施例の作用】
次に、前述した実施例に係る断熱箱体構造の作用につき説明する。この断熱箱体構造では、左右の側面パネル10,10を構成する内パネル12と外パネル18とをネジ等の止着部材により固定し、また両側面パネル10,10を位置決め保持する上下の横フレーム22,24を支持フレーム20,20にネジ等の止着部材により固定している。すなわち、前記箱枠体25を構成するに際して各部材を溶接しないから、作業者の熟練度によって品質にバラツキが生ずることはない。また支持枠部14および支持フレーム20により強度が確保された側面パネル10,10を、複数の横フレーム22,24で連結して箱枠形状としたので、箱枠体25の剛性は高く、各パネル12,18等の厚み寸法を厚くすることなく箱体強度を確保することができ、製造コストを低廉に抑え得ると共に軽量化を図ることができる。更に、箱枠体25は前後に開口部を有した状態で充分な強度が確保されているから、断熱箱体を構成するに際して前面側または前後の両側に扉32を設ける何れの仕様にも構造を変更することなく対応し得る。
【0026】
前記各側面パネル10の各支持枠部14に配設された棚柱16の所要位置の引掛孔16aに棚受金を夫々係止し、同一平面内にある複数の棚受金に棚部材を載置することで、該棚部材上に食器等の収納物を載置することができる。この場合に、棚部材は断熱箱体の強度を確保するための支持枠部14および支持フレーム20に固定されているから、ダクト17を画成するために別途配設されるダクト部材の厚み寸法を薄くすることができ、製造コストを低廉に抑え得ると共に軽量化に寄与し得る。しかも、支持枠部14および支持フレーム20はダクト17を画成するために使用されるから、両部材14,20の庫内側への突出により庫内の有効容積が小さくなることはない。
【0027】
次に、断熱箱体に配設される前記扉32の作用について説明する。該扉32の閉成状態では、図5(a),(b)に示す如く、上側のラッチ54が前記係止体56の係止孔56aに係合すると共に、下側のラッチ54が前記凹溝58に係合している。また前記作動板42は、その上下の端縁が水平な姿勢に保持され、前記右折曲片42cの長孔50に上側のロッド36の折曲部36aが挿通されると共に、前記左折曲片42bの長孔48に下側のロッド36の折曲部36aが挿通係合されている。この状態から前記ハンドル34を所定方向(図5の時計方向)に回動させると、図8に示すように、前記捩じりコイルバネ44の弾力に抗して作動板42がハンドル34の角軸34aを中心に一体的に回動する。
【0028】
前記作動板42の回動に伴い、右折曲片42cの長孔50が円軌道に沿って下方に移動することで、前記支持体46の切欠溝46aに案内支持されている上側のロッド36は、折曲部36aが長孔50に係合した状態で直下方に引下げられる。これにより、上側のラッチ54も引下げられて前記係止体56から離脱する。また前記左折曲片42bの長孔48が円軌道に沿って上方に移動することで、前記支持体46の切欠溝46aに案内支持されている下側のロッド36は、折曲部36aが長孔48に係合した状態で直上方に引上げられる。これにより、下側のラッチ54も引上げられて前記凹溝58から離脱する。すなわち、前記施錠装置35は解錠状態となり、前記扉32を開放することができる。なお、作動板42は、上下のロッド36,36の折曲部36a,36aが、前記支持板40に形成した前記規制片40c,40cに当接することで回動規制される。
【0029】
前記扉32の開放状態でハンドル34を放すと、前記捩じりコイルバネ44の弾力によって作動板42およびハンドル34は元の状態に戻り、前記上下のラッチ54,54は対応するロッド36,36の上下動によって係止体56および凹溝54に係合可能な位置まで移動する(施錠装置35の施錠状態と同じ)。該扉32を閉成する場合は、ハンドル34を回動することなくそのまま扉32を回動すると、上下のラッチ54,54はその傾斜面が対応する係止体56の前面または箱体底部の前面に当接してロッド36,36とは関係なく単独で上下動して扉32の閉成を許容する。そして、扉32が閉成位置に到来したときに、各ラッチ54がバネにより元の状態に戻るよう上下移動して係止体56の係止孔56aまたは凹溝58に係合することで、施錠される。すなわち、扉32の閉成時にはハンドル34を操作する必要はないので、開放時および閉成時に何れの場合にもハンドル34の回動操作が必要となる構造に比べて開放作業を楽に行ない得る利点がある。
【0030】
なお、扉32を閉成する際に、仮にラッチ54,54の移動に伴ってロッド36,36が上下動したとしても、該ロッド36,36は作動板42の長孔48,50内で移動するだけで作動板42を回動しない。従って、扉32を閉成する際にハンドル34が不用意に回動するのは防止される。
【0031】
次に、前記扉32に配設される前記パッキン60は、扉本体33を構成する扉内板62と扉外板63とで挟持しているだけであるので、パッキン60の交換等は、両板62,63を固定しているネジ64を緩めるだけで簡単に行なうことができる。すなわち、両板62,63と共にネジやリベット等でパッキン60を一体的に固定する場合に比べ、その取外しおよび取付け作業が簡単となる。しかも、パッキン60の取付状態では、図7(b)に示す如く、該パッキン60の係止端部60dが扉内板62の係着部62bの端部に係止されているから、簡単に脱落することはない。
【0032】
なお、実施例では内パネルに形成した支持枠部に支持フレームを挿通配置した場合で説明したが、平板状の内パネルの内側面に支持フレームを庫内側に突出する状態で配設する構成であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る断熱箱体構造では、該断熱箱体の強度を確保するために内パネルに配設した支持フレームに棚柱を配設したので、該棚柱に加わる荷重を支えるために各部材の厚み寸法等を厚くする必要はなく、製造コストを低廉に抑え得ると共に軽量化を図り得る。また庫内に突出して前後に離間する支持フレーム間にダクトを画成するよう構成したから、該フレームの庫内側への突出によって庫内の有効容積が小さくなることはない。
【0034】
更に、左右の側面パネルを位置決め保持する複数の横フレームを支持フレーム間に止着部材で架設固定したので、溶接作業等のように作業者の熟練度等によって品質にバラツキが生ずるのは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る断熱箱体を構成する箱枠体を示す斜視図である。
【図2】 実施例に係る側面パネルを示す斜視図である。
【図3】 実施例に係る側面パネルの横断面図である。
【図4】 実施例に係る箱枠体にブラケットおよび補強材を配設する状態を示す斜視図である。
【図5】 実施例に係る断熱箱体に配設される扉を示す背面図および側断面図である。
【図6】 実施例に係る扉に配設される施錠装置を示す要部斜視図である。
【図7】 実施例に係る扉のパッキンの配設部を示す要部断面図である。
【図8】 実施例に係る扉の施錠装置を解錠した状態を示す要部背面図である。
【図9】 従来の技術に係る断熱箱体の外箱を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 側面パネル,12 内パネル,14 棚柱,17 ダクト,18 外パネル
20 支持フレーム,22 上部横フレーム(横フレーム)
24 下部横フレーム(横フレーム)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a heat insulating box used for a dish sterilization storage.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 9, in the hot-air storage that disinfects and dries by applying hot air to the tableware and heating it, the
[0003]
In the hot-air storage having the heat insulating box described above, duct members are respectively disposed on the left and right sides in the width direction inside the heat insulating box, and a plurality of shelves extending in the vertical direction are provided on each duct member. The columns are arranged in parallel at a predetermined interval in the front-rear direction. Each shelf column is formed with a plurality of hooking holes at predetermined intervals in the vertical direction, and a shelf holder is detachably attached to the hooking holes at required positions. And the basket which accommodated the some tableware is mounted on the shelf member mounted in the some shelf acceptance in the same plane.
[0004]
In addition, a blower and a heater are disposed in the upper portion of the heat insulation box. By operating the blower, the air in the cabinet is heated by exchanging heat with the heater, and then the obtained hot air is defined by the duct member. The tableware is heated to be sterilized and dried by being guided to the lower part in the cabinet through the duct and forcibly circulating hot air blown out from the duct back into the heater.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the heat insulating box structure described above, since the thickness of the exterior panel and the interior panel is increased in order to ensure the strength of the box itself, there are disadvantages that the manufacturing cost increases and the weight increases. Further, since the shelf member to which the load of the tableware is applied is arranged on the duct member that defines the duct, the plate thickness is increased in order to ensure the strength of the duct member. The problem of increasing costs is pointed out.
[0006]
Furthermore, since each exterior panel and interior panel constituting the heat insulation box are welded and fixed to each other, there is also a difficulty that the production quality of the box varies depending on the skill level of the worker performing the welding work. is there.
[0007]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been proposed in view of the above-described problems inherent in the prior art described above, and can be suitably solved for this, while ensuring the box strength while reducing the manufacturing cost, and light weight. It aims at providing the heat insulation box structure which can plan.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to overcome the above-mentioned problems and achieve the intended purpose suitably, the heat insulating box structure according to the present invention is:
In the heat insulation box configured by filling the space defined by the inner panel and the outer panel with a heat insulating material on the left and right side panels,
A position spaced in the longitudinal direction of the panel, said side panels intensity multiple support frame is raised that to ensure the strength of the heat-insulating main body of, with protruding a predetermined height toward the inside of the refrigerator Arranged to extend in the vertical direction,
A shelf column is disposed on each of the support frames, and a duct is defined between the support frames that are separated from each other in the front-rear direction.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the heat insulation box structure according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings by citing preferred embodiments.
[0010]
As shown in FIG. 1, the left and
[0011]
As shown in FIG. 3, the
[0012]
A
[0013]
As shown in FIG. 1, an upper horizontal frame (horizontal) is formed at the upper ends of the pair of
[0014]
As shown in FIG. 4,
[0015]
Then, a front panel, a rear panel, a top plate and a bottom plate (not shown) are arranged and fixed on a
[0016]
(About doors installed in the heat insulation box)
As shown in FIGS. 5A and 5B, the heat insulating box configured as described above is provided with a
[0017]
The operating
[0018]
Further, a right bent piece 42c bent at a right angle toward the
[0019]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0020]
The upper and
[0021]
A locking
[0022]
(About packings installed on the door)
On the inner side surface of the door
[0023]
The
[0024]
The door
[0025]
[Effect of the embodiment]
Next, the operation of the heat insulating box structure according to the above-described embodiment will be described. In this heat insulating box structure, the
[0026]
The shelf receivers are respectively locked in the
[0027]
Next, the operation of the
[0028]
As the
[0029]
When the
[0030]
When the
[0031]
Next, since the packing 60 disposed on the
[0032]
In the embodiment, the case where the support frame is inserted and arranged in the support frame portion formed on the inner panel has been described. However, the support frame is arranged on the inner side surface of the flat inner panel so as to protrude to the inner side. There may be.
[0033]
【The invention's effect】
As described above, in the heat insulation box structure according to the present invention, the shelf column is arranged on the support frame arranged on the inner panel in order to ensure the strength of the heat insulation box body. It is not necessary to increase the thickness of each member in order to support it, so that the manufacturing cost can be reduced and the weight can be reduced. In addition, since the duct is defined between the support frames that protrude into the warehouse and are separated from each other in the front-rear direction, the effective volume in the warehouse is not reduced by the protrusion of the frame toward the inside of the warehouse.
[0034]
Furthermore, since a plurality of horizontal frames for positioning and holding the left and right side panels are fixed between the support frames by fastening members, it is possible to prevent variations in quality due to the skill level of the operator such as welding work. The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a box frame constituting a heat insulation box according to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing a side panel according to an embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a side panel according to an embodiment.
FIG. 4 is a perspective view illustrating a state in which a bracket and a reinforcing material are disposed on the box frame according to the embodiment.
FIGS. 5A and 5B are a rear view and a side sectional view showing a door disposed in the heat insulating box according to the embodiment. FIGS.
FIG. 6 is a perspective view of a main part showing a locking device disposed on the door according to the embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a main part showing an arrangement portion of the door packing according to the embodiment.
FIG. 8 is a main part rear view showing a state where the door locking device according to the embodiment is unlocked.
FIG. 9 is a schematic perspective view showing an outer box of a heat insulating box according to a conventional technique.
[Explanation of symbols]
10 side panel, 12 inner panel, 14 shelf column, 17 duct, 18
24 Lower horizontal frame (horizontal frame)
Claims (2)
前記内パネル(12)の前後方向に離間する位置に、前記側面パネル (10,10) の強度を向上させて前記断熱箱体の強度を確保する複数の支持フレーム(20)を、庫内に向けて所定高さで突出すると共に上下方向に延在するよう配設し、
前記各支持フレーム(20)に棚柱(16)を配設すると共に、前後に離間する支持フレーム(20,20)間にダクト(17)を画成するよう構成した
ことを特徴とする断熱箱体構造。In the heat insulation box configured by filling the space defined by the inner panel (12) and the outer panel (18) with the heat insulating material on the left and right side panels (10, 10),
A position spaced in the longitudinal direction of the panel (12), said side panels (10, 10) improves strength of multiple you secure the strength of the heat-insulating main body of the support frame (20), the cold storage Protruding at a predetermined height toward the inside and arranged to extend in the vertical direction,
A heat insulating box characterized in that a shelf column (16) is disposed on each of the support frames (20), and a duct (17) is defined between the support frames (20, 20) spaced apart from each other. Body structure.
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