JP2019039631A - Low temperature storage cabinet - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、玄米などの穀類、野菜、果物、あるいは飲料などの食材を低温状態で貯蔵するための低温貯蔵庫に関し、なかでも凍結防止用の加温構造を備えている低温貯蔵庫に関する。 The present invention relates to a low-temperature storage for storing foods such as cereals such as brown rice, vegetables, fruits, or beverages in a low-temperature state, and more particularly to a low-temperature storage having a heating structure for preventing freezing.
本出願人は、この種の低温貯蔵庫を先に提案している(特許文献1)。そこでは、貯蔵室の前周縁壁の内部と、片方の扉に固定した仕切体の内部のそれぞれに結露防止ヒーターを配置しており、外気温および貯蔵室温度と、基準温度および低温温度の関係が所定の条件を満たすとき、制御部が結露防止ヒーターの駆動状態を制御して結露を防止している。 The present applicant has previously proposed such a low-temperature storage (Patent Document 1). There, anti-condensation heaters are placed inside the front peripheral wall of the storage room and inside the partition fixed to one of the doors, and the relationship between the outside temperature and storage room temperature and the reference and low temperature When the predetermined condition is satisfied, the control unit controls the driving state of the condensation prevention heater to prevent condensation.
本発明の低温貯蔵庫は、凍結防止用の加温構造を備えているが、この種の冷蔵庫は特許文献2に公知である。そこでは、冷蔵庫本体を外箱および内箱と、両箱の間に充填される断熱材などで構成し、プラスチック材で形成した内箱の外面(断熱材と接する側)に過冷却防止用のヒーターを配置している。詳しくは、断熱材に設けた切込(凹部)の内部にヒーターを配置し、ヒーターと内箱の間に空気層を形成するための間隔保持板を配置している。このように、ヒーターと内箱の間に空気層を設ける加温構造では、ヒーターの熱が空気層における空気の対流作用で内箱に伝導されるので、ヒーターと正対する内箱の温度をヒーターの発熱温度より充分に低下させて、冷蔵庫本体に収容した食材等が加温構造の作動時に加熱されて劣化するのを解消できる。
The low-temperature storage of the present invention has a heating structure for preventing freezing, and this type of refrigerator is known in
寒冷地においては、低温貯蔵庫の設置環境の温度が氷点以下にまで低下することがある。こうした状況では冷却ユニットの運転を停止して、貯蔵庫に収納した玄米が過剰に冷却されるのを防止している。しかし、設置環境の温度が著しく低下すると、冷却ユニットの運転を停止しただけでは庫内温度の低下を防ぐことができず、庫内に収容した玄米の食味が損なわれることがある。また、水分を多く含む野菜や果物が凍結して、食味が損なわれることもある。 In cold districts, the temperature of the environment where the low temperature storage is installed may drop below the freezing point. Under such circumstances, the operation of the cooling unit is stopped to prevent the brown rice stored in the storage from being cooled excessively. However, if the temperature of the installation environment is remarkably lowered, it is not possible to prevent a drop in the internal temperature just by stopping the operation of the cooling unit, and the taste of the brown rice stored in the internal storage may be impaired. In addition, vegetables and fruits containing a lot of water may freeze and the taste may be impaired.
低温貯蔵庫に特許文献2のような加温構造を付加すると、庫内空気をヒーターの熱で加熱できる。また、特許文献2の冷蔵庫のように、ヒーターの熱を空気層における空気の対流作用で内箱に伝導すると、ヒーターと正対する壁面の温度がヒーターの発熱温度近くにまで上昇することはなく、庫内空気をおだやかに加温できる。しかし、庫内の背面(内奥面)にヒーターおよび間隔保持板を配置するだけであるため、加熱された空気が庫内の内奥の天井付近に対流しやすく、庫内の温度分布に大きなばらつきが生じるのを避けられない。
If a heating structure like
本発明の目的は、貯蔵空間内の空気をおだやかに加熱でき、しかも貯蔵空間内の空気の撹拌を促進して温度むらを伴うこともなく加温できる低温貯蔵庫を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a low-temperature storage that can gently heat the air in the storage space, and can promote the stirring of the air in the storage space without causing temperature unevenness.
本発明に係る低温貯蔵庫は、外箱6および内箱7と、両箱6・7の間に充填される断熱材8で断熱箱体として構成した貯蔵庫本体1と、貯蔵庫本体1で区画された貯蔵空間2に冷気を供給する冷却ユニット3と、貯蔵空間2内の空気を加熱する凍結防止用の加温構造5を備えている。内箱7の内周壁の複数個所には縦枠体30が縦長姿勢で固定されている。縦枠体30は内部に空気通路36を備えた中空条材で形成されて、空気通路36が縦枠体30の上下に形成した出口38および入口37を介して貯蔵空間2と連通されている。加温構造5が、縦枠体30と正対する内箱7の内周壁の断熱材側の壁面に配置したヒーターユニット41と、同ユニット41の熱を空気通路36に向かって放出する放熱壁42と、空気通路36で構成されていることを特徴とする。
The low-temperature storage according to the present invention was partitioned by the storage box body 1 and the storage box body 1 configured as a heat insulating box body with the
縦枠体30は膨出壁33を備えた条材で形成されて、その開口面の側が内箱7に固定
されている。膨出壁33と正対する内箱7の内周壁に設けた放熱壁42が空気通路36に露出されている。
The
ヒーターユニット41は、放熱壁42に沿って配置した低容量で上下に長いU字状のヒーター本体43を備えている。ヒーターユニット41は、内箱7の周壁の複数個所に配置した各縦枠体30に対応して分散配置されている。低容量のヒーター本体43とは、容量が概ね10Wから40W未満のヒーターであって、ヒーターユニット41の配置個数に応じて適宜選定使用される。
The
ヒーターユニット41はヒーター本体43と、同本体43を挟持固定する一対のヒーター保形板44・45を備えている。両ヒーター保形板44・45のうち、一方のヒーター保形板44にはヒーター本体43を収容するU字状の保形溝46が凹み形成されており、他方のヒーター保形板45は平板状に形成されて保形溝46を塞ぐ状態で放熱壁42に密着されている。
The
内箱7の内周壁の複数個所に棚柱30が縦長姿勢で固定されて、棚体31が棚柱30に対して上下位置変更可能に組付けられており、棚柱30が前記縦枠体を兼ねている。
A
棚柱30の膨出壁33に棚体31を支持する掛止金具34用の掛止溝35が多段状に形成されている。空気通路36は、掛止溝35を介して貯蔵空間2と連通している。
A
貯蔵空間2内の空気温度が2℃以下で、冷却ユニット3を構成する圧縮機17が停止してから1時間が経過した時点で、加温構造5のヒーターユニット41が作動される構成を採ることができる。
When the air temperature in the
本発明においては、内箱7の内周壁の複数個所に固定した縦枠体30を利用して、加温構造5を構成するようにした。縦枠体30は内部に空気通路36を備えた中空条材で形成して、空気通路36が出口38および入口37を介して貯蔵空間2と連通するようにした。また、加温構造5は、縦枠体30と正対する内箱7の内周壁に配置したヒーターユニット41と、同ユニット41の熱を空気通路36に向かって放出する放熱壁42と、空気通路36で構成した。こうした低温貯蔵庫によれば、放熱壁42から放出される熱で空気通路36内の空気をおだやかに加熱できるので、放熱壁42の周囲を囲む縦枠体30がヒーターユニット41の発熱温度近くまで加熱されるのを解消できる。また、空気通路36内の加熱空気の比重が小さくなることを利用して、加熱空気を縦枠体30で出口38へ向かって流動案内し、出口38から貯蔵空間2へ勢いよく放出できるので、貯蔵空間2内の空気の撹拌を促進して温度むらを伴うこともなく加温できる。
In the present invention, the
縦枠体30は膨出壁33を備えた条材で形成しその開口面の側を内箱7に固定して、膨出壁33と正対する放熱壁42を空気通路36に露出させるようにした。このように放熱壁42が空気通路36に露出させてあると、空気通路36内の空気を放熱壁42で直接的に加熱できるので、空気通路36内の空気を熱ロスのない状態で効果的に加熱できる。例えば、縦枠体30が断面四角形の中空条材で形成してある場合には、ヒーターユニット41の熱が、内箱7に固定される条材壁(放熱壁に相当)と、同壁に密着する内箱7の内周壁を介して空気通路36内の空気に伝導される分だけ熱ロスが生じてしまう。
The
ヒーターユニット41は、放熱壁42に沿って配置した低容量で上下に長いU字状のヒーター本体43を備えるようにした。このように、ヒーター本体43を低容量で発熱量が小さいヒーターで構成すると、個々のヒーター本体43に対応して温度ヒューズを設ける必要がないので、その分だけ加温構造5の構造を簡略化して、加温構造の全体コストを削減できる。また、ヒーターユニット41は、内箱7の周壁の複数個所に配置した各縦枠体30に対応して分散配置するので、個々の縦枠体30の出口38から加熱空気を放出でき、貯蔵空間2内の空気の撹拌をさらに促進して貯蔵空間2内の空気をむらなく加熱できる。
The
ヒーターユニット41はヒーター本体43と一対のヒーター保形板44・45で構成するようにした。また、両ヒーター保形板44・45のうち、一方のヒーター保形板44にはヒーター本体43を収容するU字状の保形溝46を凹み形成し、他方のヒーター保形板45は平板状に形成して保形溝46を塞ぐ状態で放熱壁42に密着させるようにした。こうしたヒーターユニット41によれば、ヒーター本体43の熱を、ヒーター保形板45を介して放熱壁42に効果的に伝導できるので、空気通路36内の空気を放熱壁42で効率よく加熱できる。
The
内箱7の内周壁の複数個所に固定した棚柱30が前記縦枠体を兼ねるようにした低温貯蔵庫によれば、既存の棚柱30を利用して加温構造5を構成できるので、棚柱30とは別に縦枠体を設ける場合に比べて、低温貯蔵庫の内部構造を簡素化して、その分だけ製造に要するコストを削減できる。
According to the low temperature storage in which the
膨出壁33に掛止金具34用の掛止溝35が多段状に形成されていると、空気通路36を掛止溝35を介して貯蔵空間2と連通させることができる。そのため、棚柱30の周囲の空気の一部は、掛止金具34が装着されていない掛止溝35を介して空気通路36内へ流入し、放熱壁42の熱を受けて出口38へ向かって流動して貯蔵空間2へ放出される。従って、空気通路36の入口37より下方の空気に加えて、棚柱30の周囲の空気をも空気通路36に流入させて、放熱壁42で加熱した状態で出口38から放出でき、その分だけ貯蔵空間2内の空気の撹拌をさらに促進して貯蔵空間2内の空気をむらなく加熱できる。
When the
貯蔵空間2内の空気温度が2℃以下で、冷却ユニット3を構成する圧縮機17が停止してから1時間が経過した時点で、加温構造5のヒーターユニット41を作動させるようにする。こうした低温貯蔵庫によれば、貯蔵空間2に収容した玄米袋Pが、氷点以下の温度に晒されるのを防止して、玄米の食味が損なわれるのを効果的に防止できる。
When the air temperature in the
(実施例) 図1ないし図6に本発明に係る低温貯蔵庫の実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2ないし図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2において低温貯蔵庫は貯蔵庫本体1と、貯蔵庫本体1で区画された貯蔵空間2の開口を開閉するドア4と、貯蔵空間2に冷気を供給する冷却ユニット3と、貯蔵空間2内の空気を加熱する凍結防止用の加温構造5などで構成される。貯蔵庫本体1は前面が開口する縦長直方体状の箱体からなり、外箱6および内箱7と、両箱6・7の間に充填される断熱材8で断熱箱体として構成される。貯蔵庫本体1の天井壁の一側には隔壁ブロック11が埋設固定されており、その左右に吸込口12と送給口13とが開口されている。庫内の底壁には冷気の循環を許すパレット14が載置されており、その上面に一群の玄米袋Pが貯蔵空間2の周囲壁と隙間をあけた状態で積み上げることができる。一般的に紙袋で形成した玄米袋Pには30kgの玄米が収容されている。
(Example) FIG. 1 thru | or FIG. 6 shows the Example of the low-temperature storage which concerns on this invention. In the present invention, front / rear, left / right, and upper / lower follow the cross arrows shown in FIGS. 2 to 3 and the front / rear, left / right, and upper / lower indications shown in the vicinity of each arrow. In FIG. 2, the low-temperature storage includes a storage body 1, a door 4 that opens and closes an opening of the
図2において冷却ユニット3は、貯蔵庫本体1の上面右半部に配置される圧縮機17と凝縮機器18、隔壁ブロック11の上方に配置される蒸発器19と蒸発器ファン20などで構成されており、これらの機器17〜20の外面が角箱状の機器室カバー21で覆われている。凝縮機器18の前面には凝縮器ファン22が配置されており、同ファン22と対向する機器室カバー21の前壁には一群の吸風口が開口され、圧縮機17と対向する機器室カバー21の後面は開放されている。機器室カバー21の前壁には操作パネル23が配置されており、同パネル23に電源スイッチ、運転モードスイッチ、および温度表示具などが設けられている。また、機器室カバー21の内部には、冷却ユニット3および加温構造5の運転状態を制御する制御部(図示していない)が配置されている。
In FIG. 2, the cooling unit 3 includes a
貯蔵空間2を複数の区画に区分するために、内箱7の内周壁に中空条材で構成した棚柱(縦枠体)30を縦長姿勢で固定し、左右に長い長方形状の棚体31を棚柱30に対して上下位置変更可能に組付けている。この実施例では、内箱7の左右壁の前部と、内箱7の内奥壁の左右の4個所に棚柱30を配置し、貯蔵空間2の内部を1個の棚体31で上下2室に区分した場合を示している。図1において棚柱30は、内箱7の内周壁に固定される一対の座壁32と、一対の座壁32から膨出形成される断面が台形状の膨出壁33を備えたハット形断面の条材で構成されている。図5に示すように、膨出壁33の突端面には掛止金具34を係脱するための掛止溝35が多段状に形成されている。
In order to divide the
図2に示すように、棚体31は通気自在な網パネルとして構成されており、先の掛止溝35に係合した4個の掛止金具34(図5参照)で水平に支持されている。棚柱30の座壁32の側(開口面の側)を内箱7に固定した状態では、その膨出壁33と内箱7の周壁の間に空気通路36が区画される。図6に示すように、空気通路36は棚柱30の下端の入口37と上端の出口38において貯蔵空間2と連通しており、同時に掛止金具34が係合されていない掛止溝35を介して貯蔵空間2と連通している。棚柱30の上下長さは、貯蔵空間2の内法高さより小さく設定されており、入口37および出口38は、それぞれ適量の間隔を間にして貯蔵空間2の底壁および天井壁と対向している。
As shown in FIG. 2, the
加温構造5は、棚柱30と正対する内箱7の内周壁の断熱材側の壁面に配置したヒーターユニット41と、同ユニット41の熱を空気通路36に向かって放出する放熱壁42と、空気通路36とで構成されている。本実施例では、図3に示すように、内箱7の左右壁に設けた棚柱30と、内箱7の内奥壁に向かって左側の棚柱30に加温構造5を設けるようにした。放熱壁42は膨出壁33と正対する内箱7の壁面からなり、空気通路36に露出している。このように放熱壁42が空気通路36に露出されていると、空気通路36内の空気を放熱壁42で直接的に加熱できるので、空気通路36内の空気を熱ロスのない状態で効果的に加熱できる。因みに、棚柱30を断面四角形の中空条材で形成した場合には、ヒーターユニット41の熱が、内箱7に固定される条材壁(放熱壁に相当)と、同壁に密着する内箱7の内周壁を介して空気通路36内の空気に伝導され分だけ熱ロスが生じてしまう。
The
図4に示すようにヒーターユニット41は、各棚柱30に沿って配置される上下に長いU字状のヒーター本体43と、放熱壁42に密着固定されてヒーター本体43を保持固定する一対のヒーター保形板44・45とで構成される。ヒーター保形板44の一方にはヒーター本体43を収容する保形溝46が凹み形成されており、他方のヒーター保形板45は平板状に形成されて保形溝46を塞ぐ状態でヒーター本体43に密着しており、同時に放熱壁42に密着している。こうしたヒーターユニット41によれば、ヒーター本体43の熱を、ヒーター保形板45を介して放熱壁42に効果的に伝導して、空気通路36内の空気を放熱壁42で効率よく加熱できる。
As shown in FIG. 4, the
3個のヒーターユニット41の合計発熱量は貯蔵空間2の容積に応じて大小に調整するが、この実施例では貯蔵空間2の容積が805リットルであるとき、3個のヒーターユニット41の合計発熱量を50.85Kcalとした。また、個々のヒーター本体43の容量は20Wと低容量に設定して、放熱壁42の放熱面側の温度が62℃を越えないようにした。このように、ヒーター本体43の発熱量が小さいと、個々のヒーター本体43に対応して温度ヒューズを設ける必要がないので、その分だけ加温構造5の構造を簡略化して、加温構造の全体コストを削減できる。なお、ヒーター本体43の容量は、ヒーターユニット41の配置数に応じて調整することが好ましく、ヒーターユニット41の配置数が多い場合のヒーター本体43の容量は10Wから20W未満としてもよい。逆にヒーターユニット41の配置数が4未満である場合のヒーター本体43の容量は20W以上40W未満としてもよい。
The total heat generation amount of the three
空気通路36内の空気をヒーターユニット41で効果的に加熱するために、図1に示すように、ヒーター本体43の直線部分の幅B1を、空気通路36の最大幅B2より小さく設定している。この実施例では幅B1を40mmとするとき、最大幅B2を68mm弱とし、空気通路36の奥行bを15mmとした。こうした加温構造5によれば、ヒーター本体43の熱が放熱壁42以外の壁部分に伝導されるのを抑止して、空気通路36内の空気をヒーター本体43の熱で効果的に加熱できる。
In order to effectively heat the air in the
放熱壁42で加熱された空気通路36内の加熱空気は、棚柱30の外周や膨出壁33の内面付近に位置している空気に比べて、加熱された分だけ比重が小さくなるため、空気通路36内を出口38へ向かって流動する。つまり、空気通路36内の加熱空気の比重が小さくなることを利用して、加熱空気を棚柱30で出口38へ向かって流動案内し、棚柱30による煙突効果も加わって出口38から勢いよく放出することができる。このとき、空気通路36内を加熱空気が上向きに流動するのに伴って、貯蔵空間2の底壁付近に滞留していた比較的低温の空気が入口37から空気通路36内へ流入し、放熱壁42から放出された熱で加熱されたのち出口38へ向かって流動するので、棚柱30の内外に循環気流が形成される。
Since the heating air in the
また、空気通路36は掛止溝35を介して貯蔵空間2と連通しているため、棚柱30の周囲の空気の一部は、掛止金具34が装着されていない掛止溝35を介して空気通路36内へ流入し、放熱壁42の熱を受けて出口38へ向かって流動して、先の循環気流に合流する。従って、空気通路36の入口37より下方の空気に加えて、棚柱30の周囲の空気をも空気通路36に流入させて、放熱壁42で加熱した状態で出口38から放出でき、その分だけ貯蔵空間2内の空気の撹拌をさらに促進して貯蔵空間2内の空気をむらなく加熱できる。
In addition, since the
加温構造5が組まれた個々の棚柱30においては、空気通路36に露出している放熱壁42の放出熱で空気通路36内の空気が加熱されるので、空気通路36内の空気をおだやかに加温でき、放熱壁42を囲む棚柱30の座壁32や膨出壁33の温度がヒーター本体43の発熱温度近くにまで上昇するのを防止できる。また、貯蔵空間2の底壁付近に滞留していた比較的低温の空気を放熱壁42で加熱したのち、周囲の空気との比重差によって空気通路36に沿って流動させて出口38から放出するので、加熱空気の対流作用で貯蔵空間2内の空気の撹拌を促進して貯蔵空間2内をむらなく加温できる。
In each
低容量のヒーター本体43を備えたヒーターユニット41を、3個所に配置した各棚柱30に対応して分散配置するので、各棚柱30の出口38においては、それぞれ貯蔵空間2の上部中央に向かって加熱空気を放出できる。従って、貯蔵空間2内の空気の撹拌をさらに促進して貯蔵空間2内をむらなく加温できる。貯蔵空間2内に大量の玄米袋Pが収納されている場合には、循環する空気の量が少なくなるので、比較的短時間で貯蔵空間2内の空気温度を高めることができる。因みに、ヒーター本体43の容量が50〜60Wの比較的容量の大きなヒーターで構成してある場合には、ヒーターユニット41の合計熱量が必要以上に大きくなるため、ヒーターユニット41は1個所または2個所にしか配置できなくなる。そのため、貯蔵空間2内の空気を均等に加熱しながら循環させることが困難となり、貯蔵空間2内の空気に温度むらを生じやすくなる。
Since the
低温貯蔵庫は、貯蔵空間2の内部温度を2〜15℃の範囲内の任意の温度に設定して、設定された温度を維持できるように冷却ユニット3の運転状態を制御部で制御する。また、外気温が低くなる季節には、冷却ユニット3の作動を停止し、加温構造5を作動させて、貯蔵空間2の内部温度が氷点以下に低下するのを防止する。貯蔵空間2の内部温度を検知するために、内箱7の天井壁には温度センサー47が配置されている。例えば、貯蔵空間2内の空気温度が2℃以下で、冷却ユニット3を構成する圧縮機17が停止してから1時間が経過した時点で、制御部が加温構造5のヒーターユニット41を作動させて、貯蔵空間2内の空気温度が氷点以下に低下するのを防止している。こうした低温貯蔵庫によれば、貯蔵空間2に収容した玄米袋Pが、氷点以下の温度に晒されるのを防止して、玄米の食味が損なわれるのを防止できる。なお、上記のヒーターユニット41の作動条件は一例であって、貯蔵空間2内の空気温度や外気温の変化などに応じて、ヒーターユニット41の作動条件は変更すべきである。
The low temperature storage sets the internal temperature of the
例えば、低温貯蔵庫が設置された場所の外気温度がマイナス2℃であるとき、先のヒーターユニット41の作動条件が満たされた時点でヒーターユニット41を作動させることにより、放熱壁42は加熱されるが、放熱壁42の放熱面の温度は最大でも31・7℃にしかならない。従って、2℃以下の空気を放熱壁42から放出される熱で加熱し、約25℃に加熱された空気を空気通路36の出口38から貯蔵空間2内に放出して、貯蔵空間2内の空気温度が氷点以下に低下するのを防止できる。ヒーターユニット41は、貯蔵空間2内の空気温度が5℃まで上昇した時点で作動が停止され、以後は、ヒーターユニット41の作動条件が再び満たされるまで停止状態に維持される。以上のようにヒーターユニット41を作動させることにより、貯蔵空間2内の空気温度が氷点以下に低下するのを防止して、玄米の食味が損なわれるのを解消できる。この実施例では、既存の棚柱30を縦枠体に利用して加温構造5を構成できるので、棚柱30とは別に縦枠体を設ける場合に比べて、低温貯蔵庫の内部構造を簡素化して、その分だけ製造に要するコストを削減できる。
For example, when the outside air temperature of the place where the low temperature storage is installed is minus 2 ° C., the
上記の実施例では、内箱7に縦枠体30が4個設けられている構成について説明したが、縦枠体30の個数はこれに限定されず、例えば貯蔵空間2の容積が大きい場合には、内箱7に5個以上の縦枠体30が設けられた構成を採ることができる。また、上記の実施例では、4個の縦枠体(棚柱)30のうち3個の縦枠体30にのみ加温構造5を設けるようにしたが、4個全ての縦枠体30に加温構造5が設けてあってもよい。縦枠体30は断面C字状や断面が四角形状の中空条材、あるいは断面コ字状や断面が半円状の条材で形成することができる。縦枠体30が断面C字状や断面が四角形状の中空条材で形成してある場合には、内箱7に固定された中空条材の周囲壁や、棚柱30と正対する内箱7の内周壁の一部が放熱壁42として機能する。例えば貯蔵空間2の天井壁に空気の撹拌を促進する循環ファンを設けて、ヒーターユニット41が作動するのと同時に循環ファンが作動する構成としてもよい。
In the above-described embodiment, the configuration in which the four
1 貯蔵庫本体
2 貯蔵空間
3 冷却ユニット
4 ドア
5 加温構造
6 外箱
7 内箱
8 断熱材
30 縦枠体(棚柱)
32 座壁
33 膨出壁
34 掛止金具
35 掛止溝
36 空気通路
37 入口
38 出口
41 ヒーターユニット
42 放熱壁
43 ヒーター本体
44・45 ヒーター保形板
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
32
Claims (7)
内箱(7)の内周壁の複数個所には縦枠体(30)が縦長姿勢で固定されており、
縦枠体(30)は内部に空気通路(36)を備えた中空条材で形成されて、空気通路(36)が縦枠体(30)の上下に形成した出口(38)および入口(37)を介して貯蔵空間(2)と連通されており、
加温構造(5)が、縦枠体(30)と正対する内箱(7)の内周壁の断熱材側の壁面に配置したヒーターユニット(41)と、同ユニット(41)の熱を空気通路(36)に向かって放出する放熱壁(42)と、空気通路(36)で構成されていることを特徴とする低温貯蔵庫。 A storage body (1) configured as a heat insulating box with an outer box (6) and an inner box (7), and a heat insulating material (8) filled between both boxes (6, 7), and a storage body (1) And a cooling unit (3) for supplying cold air to the storage space (2) partitioned by the storage space (2) and a freezing prevention heating structure (5) for heating the air in the storage space (2). And
The vertical frame (30) is fixed in a vertically long posture at a plurality of locations on the inner peripheral wall of the inner box (7).
The vertical frame (30) is formed of a hollow strip provided with an air passage (36) therein, and the outlet (38) and the inlet (37) formed by the air passage (36) above and below the vertical frame (30). ) Through the storage space (2),
The heating structure (5) has a heater unit (41) arranged on the heat insulating material side wall of the inner peripheral wall of the inner box (7) facing the vertical frame (30), and heat of the unit (41) is air A low-temperature storage comprising a heat radiating wall (42) that discharges toward the passage (36) and an air passage (36).
膨出壁(33)と正対する内箱(7)の内周壁に設けた放熱壁(42)が、空気通路(36)に露出されている請求項1に記載の低温貯蔵庫。 The vertical frame (30) is formed of a strip provided with a bulging wall (33), and the opening surface side is fixed to the inner box (7),
The low-temperature storage according to claim 1, wherein the heat dissipating wall (42) provided on the inner peripheral wall of the inner box (7) facing the bulging wall (33) is exposed to the air passage (36).
ヒーターユニット(41)が、内箱(7)の周壁の複数個所に配置した各縦枠体(30)に対応して分散配置されている請求項1、または2に記載の低温貯蔵庫。 The heater unit (41) includes a U-shaped heater body (43) which is arranged along the heat radiation wall (42) and has a low capacity and is long vertically.
The low-temperature storage according to claim 1 or 2, wherein the heater units (41) are arranged in a distributed manner corresponding to the vertical frames (30) arranged at a plurality of locations on the peripheral wall of the inner box (7).
両ヒーター保形板(44・45)のうち、一方のヒーター保形板(44)にはヒーター本体(43)を収容するU字状の保形溝(46)が凹み形成されており、他方のヒーター保形板(45)が平板状に形成されて保形溝(46)を塞ぐ状態で放熱壁(42)に密着されている請求項3に記載の低温貯蔵庫。 The heater unit (41) includes a heater body (43) and a pair of heater shape plates (44, 45) for sandwiching and fixing the body (43).
Of the two heater retaining plates (44, 45), one heater retaining plate (44) has a U-shaped retaining groove (46) for accommodating the heater body (43), and the other The low temperature storage according to claim 3, wherein the heater shape retaining plate (45) is formed in a flat plate shape and is in close contact with the heat radiating wall (42) in a state of closing the shape retaining groove (46).
棚柱(30)が前記縦枠体を兼ねている請求項1から4のいずれかひとつに記載の低温貯蔵庫。 The shelf column (30) is fixed in a vertically long position at a plurality of locations on the inner peripheral wall of the inner box (7), and the shelf (31) is assembled so that the vertical position of the shelf column (30) can be changed.
The cold storage according to any one of claims 1 to 4, wherein the shelf column (30) also serves as the vertical frame.
空気通路(36)が、前記掛止溝(35)を介して貯蔵空間(2)と連通されている請求項5に記載の低温貯蔵庫。 A latching groove (35) for a latch fitting (34) for supporting the shelf (31) is formed in a multistage shape on the bulging wall (33) of the shelf column (30),
The cold storage according to claim 5, wherein the air passage (36) communicates with the storage space (2) through the hooking groove (35).
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