JP3772826B2 - FUEL CELL SYSTEM, PORTABLE ELECTRIC DEVICE USING FUEL CELL, AND METHOD OF OPERATING FUEL CELL - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システム、燃料電池システムを用いた携帯型電気機器、および燃料電池の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、燃料極および酸化剤極と、これらの間に設けられた電解質から構成され、燃料極には燃料が、酸化剤極には酸化剤が供給されて電気化学反応により発電する。燃料としては、一般的には水素が用いられるが、近年、安価で取り扱いの容易なメタノールを燃料として直接利用する直接型の燃料電池の開発も盛んに行われている。
【0003】
燃料として水素を用いた場合、燃料極での反応は以下の式(1)のようになる。
3H2 → 6H+ + 6e− (1)
【0004】
燃料としてメタノールを用いた場合、燃料極での反応は以下の式(2)のようになる。
CH3OH + H2O → 6H+ + CO2 + 6e− (2)
【0005】
また、いずれの場合も、酸化剤極での反応は以下の式(3)のようになる。
3/2O2 + 6H+ + 6e− → 3H2O (3)
【0006】
特に、直接型の燃料電池では、メタノール水溶液から水素イオンを得ることができるので、改質器等が不要になり、小型化および軽量化を図ることができる。また、液体のメタノール水溶液を燃料とするため、エネルギー密度が非常に高いという特徴がある。
【0007】
従来、燃料タンク内の液温が下がると予備メタノールタンクからメタノールを補給し、燃料タンクの液温が高くなると水タンクから水を補給することにより、燃料の濃度と温度とを同時に所定の数値範囲に保持することが可能となる燃料電池の運転制御方法および装置が開示されている(特許文献1)。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−258760号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、燃料電池をたとえば携帯電話用電源等の携帯型の電気機器に適用する場合、小型化が望まれ、できるだけ少ない燃料で効率よく高い電力を供給する技術が必要である。このような技術を提供するためには、燃料電池の出力値が低下する原因等に応じて適切な処置を施すような制御を考慮すべきである。
【0010】
燃料電池の出力値が低下する原因としては、たとえば以下のものが挙げられる。
(i)燃料または酸化剤の供給量不足:上述したように、燃料電池は、燃料極に燃料が、酸化剤極に酸化剤がそれぞれ供給されて電気化学反応により発電する。したがって、燃料および酸化剤の供給量が充分でないと、燃料電池の出力が低下する。この場合、燃料または酸化剤の供給量を増加させることにより燃料電池の出力を上昇させることができる。
【0011】
(ii)燃料電池本体の温度:燃料電池の発電効率は、温度の低下とともに減少し、温度が低いと、所望の電圧/電流を供給することができずに電気機器を起動できない可能性もある。この場合、燃料電池本体の温度を上昇させることにより、燃料電池の出力を上昇させることができる。さらに、燃料電池の温度が高すぎても燃料電池の発電効率が悪化する。この場合、燃料電池本体の温度を適正範囲内に下げることにより、燃料電池の出力を上昇させることができる。
【0012】
(iii)生成物の滞留:上記反応式(1)〜(3)に示すように、燃料極では二酸化炭素またはその中間生成物である一酸化炭素が、酸化剤極では水がそれぞれ生成する。燃料電池を連続的に効率よく運転するためには、燃料極および酸化剤極へそれぞれ燃料および酸化剤を連続的に供給するとともに、これらの電極付近から生成物を速やかに取り除く必要がある。たとえば、燃料極において、電極表面に二酸化炭素等が滞留すると、電極への燃料の供給が阻害されることによる発電効率の低下や、有効な触媒の表面が減少することによる出力の低下が生じる。同様に、酸化剤極において、電極表面に水が滞留すると、電極のガス透過性が低下することによる発電効率の低下や、有効な触媒の表面が減少することによる出力の低下が生じる。
【0013】
(iv)燃料電池本体の劣化:たとえば、触媒反応を担当する電極の白金が劣化すること等により、燃料電池の発電効率が低下して出力が低下する。この場合は燃料や酸化剤の供給量を増加させたり、燃料電池本体の温度を上昇させても出力の上昇は期待できない。
【0014】
したがって、このような種々の原因に応じて適切な処置を施すような制御を行うことの可能な燃料電池システムの提供が望まれる。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、燃料の消費量をできるだけ少なくしつつ、効率よく電力を供給することのできる燃料電池システムを提供することにある。本発明の別の目的は、システム全体の消費電力を低減して高い出力を安定して発揮させる簡便な燃料電池システムを提供することにある。本発明のさらに別の目的は、携帯型電気機器を小型化および軽量化することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
燃料極と酸化剤極とを含み、メタノールを燃料として直接利用する直接型である燃料電池本体と、
前記燃料極で発生する二酸化炭素またはその中間生成物である一酸化炭素を除去する除去処理部と、
少なくとも前記燃料電池本体の出力値と、燃料または酸化剤の少なくともいずれか一方の供給量と、を検出する検出部とを有し、
前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内になく、かつ燃料及び/または酸化剤の供給量が適正である場合に、前記除去処理部を駆動して前記生成物を除去する処理を行う制御部と、
を含むことを特徴とする燃料電池システムが提供される。
【0017】
本発明によれば、燃料電池本体で生成した生成物が好適に除去されるので、燃料や酸化剤の電極への供給が阻害されたり有効な触媒表面が減少することによる発電効率の低下を阻止することができ、燃料電池本体の出力値を安定に保つことができる。また、制御部は、燃料電池本体の出力の推移を考慮して、除去処理部を駆動することもできる。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記除去処理部は、前記燃料電池本体に振動を与える加振手段とすることができる。
本発明の燃料電池システムは、前記除去処理部を駆動する処理が所定回数行われた後に前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内とならなかった場合に警告を提示する警告提示部をさらに含むことができる。
このようにすれば、燃料電池本体の劣化等が原因で燃料電池本体の出力値が適正範囲内とならない場合に、警告が提示されるので、燃料や酸化剤を無駄に消費することなく燃料電池システムの故障を検知することができる。
【0019】
燃料電池本体は、固体電解質膜と、固体電解質膜を挟んで設けられた燃料極および酸化剤極とを含むことができる。また、固体電解質膜は、燃料極と酸化剤極とで挟持された構成とすることができる。固体電解質膜として、高分子固体電解質膜を用いることができる。燃料電池の燃料として、液体燃料を用いることができる。ここで、液体燃料は、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、または他のアルコール類等を用いることができる。液体燃料は、水溶液とすることができる。
【0044】
本発明の燃料電池システムにおいて、供給部は、燃料を気化する気化手段を有することができ、気化した燃料を燃料電池本体に供給することができる。
【0045】
本発明の燃料電池システムにおいて、供給部は、燃料を霧化する霧化手段を有することができ、霧化した燃料を燃料電池本体に供給することができる。
【0046】
本発明によれば、上述した燃料電池システムを搭載したことを特徴とする携帯型電気機器が提供される。
【0047】
本発明によれば、
燃料極と酸化剤極とを含み、メタノールを燃料として直接利用する直接型である燃料電池本体と、前記燃料極で発生する二酸化炭素またはその中間生成物である一酸化炭素を除去する除去処理部と、を含む燃料電池の運転方法であって、
少なくとも前記燃料電池本体の出力値と、燃料または酸化剤の少なくともいずれか一方の供給量と、を検出するステップと、
前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内になく、かつ燃料及び/または酸化剤の供給量が適正である場合に、前記除去処理部を駆動して前記生成物を除去するステップと、
を含むことを特徴とする燃料電池の運転方法が提供される。
【0048】
本発明の運転方法において、前記生成物を除去するステップにおいて、前記燃料電池本体に振動を与えることにより、前記生成物を除去することができる。
本発明の燃料電池の運転方法において、前記生成物を除去するステップを所定回数繰り返した後に、前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内とならなかった場合に、警告信号を発するステップをさらに含むことができる。
【0058】
本発明によれば、燃料電池の運転を制御するためにコンピュータに、上述した燃料電池の運転方法を実行させるためのプログラムが提供される。
【0059】
本発明によれば、上述したプログラムを格納した記録媒体が提供される。
【0060】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体等の間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態で説明する燃料電池システムの用途は特に限定されないが、たとえば携帯電話、ノート型等の携帯型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、各種カメラ、ナビゲーションシステム、ポータブル音楽再生プレーヤー等の小型電気機器に適切に用いられる。
【0062】
以下の実施の形態において、燃料電池システムは、燃料電池本体の状態を示すパラメータとして燃料電池本体の温度および出力を用い、パラメータの特性に応じて、これらのパラメータを適正範囲内とするための複数の処理の中からいずれかの処理を選択してその処理を行う。
【0063】
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態における燃料電池システムの構成の一例を示す図である。図1の燃料電池システム99は、燃料電池本体100と、制御部562と、システムパワースイッチ564と、酸化剤供給処理部566と、燃料供給処理部568と、燃料容器570と、温度センサ572と、負荷574と、出力値測定部576と、生成物除去処理部578と、残量検出部580と、アラーム部582と、条件記憶部590とを有する。なお、負荷574とは上述した電気機器における抵抗、システムパワースイッチ564とはこの電気機器の電源である。
【0064】
燃料電池本体100は、燃料極102および酸化剤極108を含む。燃料電池本体100の詳細な構成については後述する。
【0065】
酸化剤供給処理部566は、燃料電池本体100の酸化剤極108に酸化剤126を供給する処理を行う。燃料供給処理部568は、燃料容器570に収容された燃料124を燃料電池本体100の燃料極102に供給する処理を行う。生成物除去処理部578は、燃料電池本体100の燃料極102および酸化剤極108でそれぞれ生成される二酸化炭素および/または水を除去する処理を行う。酸化剤供給処理部566、燃料供給処理部568、および生成物除去処理部578の詳細な構成については後述する。
【0066】
温度センサ572は、燃料電池本体100の温度を測定する。温度センサ572が測定した温度は、制御部562に伝達される。温度センサ572としては、熱電対、金属測温抵抗体、サーミスタ、IC温度センサ、磁気温度センサ、サーモパイル、または焦電型温度センサ等を用いることができる。温度センサ572は、燃料電池本体100の構造に応じて種々の配置を取り得るが、たとえば燃料電池本体100内の端部にある酸化剤極108表面に接着される。これにより、外部温度の影響を最も受ける可能性の高い燃料電池本体100の端部の温度を反映することができ、良好な温度制御を行うことができる。
【0067】
出力値測定部576は、燃料電池本体100の出力値を測定する。出力値測定部576の詳細な構成についても後述する。出力値測定部576が検出した出力値は制御部562に伝達される。制御部562は、温度センサ572により測定された温度および出力値測定部576により測定された出力値が適正な範囲内であるか否かを判断し、これらの温度および出力値を適正な範囲内とする複数の処理の中からいずれかの処理を選択してその処理を行う。
【0068】
条件記憶部590は、温度および出力値等のパラメータの特性とそれらのパラメータを適正にする処理との関係を示す情報を含む。条件記憶部590は、複数の処理の優先順位や処理手順を記憶することもできる。制御部562は、条件記憶部590を参照して上記のいずれかの処理を優先的に行うかを判断し、その判断結果に基づいていずれかの処理を選択する。
【0069】
図13は、条件記憶部590のデータ構造の一部を示す一例である。ここで、パラメータとして温度および出力値が例示され、その特性としては、温度および出力値の双方が適正範囲内、温度が適正範囲内で出力値が適正範囲内、温度が適正範囲内でなく出力値が適正範囲内、温度および出力値のいずれも適正範囲内でない等が挙げられる。また、温度および出力値を適正にするための処理としては、維持、燃料または酸化剤の供給量を調整する処理、燃料電池本体100の温度を調整する処理、が例示される。
【0070】
たとえば温度および出力値の双方が適正範囲内の場合、制御部562はそのままの状態を維持する。温度が適正範囲内で出力値が適正範囲内でない場合、制御部562は、燃料124または酸化剤126の供給量を調整する処理を行う。燃料電池本体100からの出力値が適正範囲よりも高い場合、制御部562は、燃料供給処理部568または酸化剤供給処理部566が燃料電池本体100に供給する酸化剤極108または燃料極102の量を減少する処理を行う。これにより、不必要な燃料124の消費を抑えることができ、燃料124を効率よく利用することができる。また、燃料電池本体100からの出力値が適正範囲よりも低い場合、制御部562は、燃料供給処理部568または酸化剤供給処理部566が燃料電池本体100に供給する燃料124または酸化剤126の量を増加する処理を行う。
【0071】
また、温度が適正範囲内でない場合は、出力値が適正範囲内の場合も出力値が適正範囲内でない場合も、制御部562は、燃料電池本体100の温度を調整する処理を行う。本実施の形態において、制御部562は、温度を調整する処理としても燃料124または酸化剤126の供給量を調整する処理を行う。この場合、制御部562は、出力値を適正にするために燃料124または酸化剤126の供給量を調整する処理とは異なる制御方法で燃料124または酸化剤126の供給量を調整する。燃料電池本体100の温度が適正な温度範囲よりも低い場合、制御部562は、燃料供給処理部568が燃料電池本体100に供給する燃料124の濃度を増加する処理を行う。これにより燃料124が拡散して酸化剤極108に到達するいわゆるクロスオーバーが瞬間的に起こり、酸化剤極108の温度を上昇することができる。また燃料電池本体100の温度が適正な温度範囲よりも高い場合、制御部562は、酸化剤供給処理部566が燃料電池本体100に供給する酸化剤の量を増加する処理を行う。これにより酸化剤極108が空冷されて酸化剤極108の温度を低下することができる。
【0072】
さらに、図示していないが、制御部562は、燃料電池本体100からの出力値が適正な出力値範囲よりも低い場合、生成物除去処理部578に燃料電池本体100内で生成した二酸化炭素または水を除去させる処理を行うこともできる。これにより、燃料電池本体100の発電効率を高めることができ、燃料電池本体100からの出力値を高めることができる。
【0073】
残量検出部580は、燃料容器570内の燃料124の残量を検出する。制御部562は、燃料容器570内の燃料124が所定量以下となると、アラーム部582に警告を発生させる。
【0074】
図2は、燃料供給処理部568、酸化剤供給処理部566、および生成物除去処理部578の構成を詳細に示す図である。
図2(a)に示すように、燃料供給処理部568は、インバータ461と燃料供給部465を有する。燃料供給部465は、燃料容器570から燃料電池本体100に燃料124を供給する。インバータ461は、燃料電池本体100からの出力を直交変換し、また燃料供給部465から燃料電池本体100に供給する燃料124の供給量を変化させる。燃料供給部465としては、圧電ポンプを用いることができる。燃料供給部465として圧電ポンプを用いた場合、制御部562は、インバータ461における振動数または電圧を変化させることにより燃料供給部465からの燃料124の供給量を制御する。
【0075】
図2(b)に示すように、酸化剤供給処理部566は、酸化剤供給部459およびインバータ455を有する。酸化剤供給部459は、燃料電池本体100に酸化剤126(通常は外気)を供給する。酸化剤供給部459としては、圧電ポンプを用いることができる。酸化剤供給部459として圧電ポンプを用いた場合、制御部562は、インバータ455における振動数または電圧を変化させることにより酸化剤126の供給量を制御する。
【0076】
燃料供給部465および酸化剤供給部459として圧電ポンプを用いることにより、従来の電磁ポンプ等を用いた場合に比べ、ポンプの小型軽量化が可能となり、また耐久性も向上する。また、ポンプの駆動に必要な電力が低減する。また、ポンプからの燃料124または酸化剤126の供給量を、インバータ455またはインバータ461における振動数または電圧を変化させることにより良好に制御することができる。インバータ455またはインバータ461の振動数を変化させた場合、単位時間あたりのポンプの吐出頻度が変化する。また、これらの電圧を変化させた場合、圧電素子の変位量の変化により、1回の吐出あたりの吐出量が変化する。したがって、いずれを変化させた場合においても、燃料124または酸化剤126の供給量を調節することができる。
【0077】
圧電ポンプとして、たとえばバイモルフ型圧電ポンプが好ましく用いられる。バイモルフ型圧電ポンプとしては、たとえばバイモルポンプ(極光社製、登録商標)や、FDK社製のバイモルフ型圧電素子等を用いることができる。バイモルフ型圧電ポンプの駆動電源は、燃料電池本体100からの出力の一部をインバータ461またはインバータ455において直交変換することにより得られる。バイモルフ型とすることにより、ポンプからの吐出量を、通常のユニモルフ型等の圧電ポンプと比較して多くすることができるため、周波数による制御がより広い範囲で可能となる。また、燃料124または酸化剤126の供給量をより一層精密に制御することができる。また、バイモルフ型圧電ポンプを用いることにより、消費電力の低下や、ポンプからの発熱の抑制、ポンプからの電磁的なノイズの発生の抑制、等の利点が得られる。
【0078】
図2(c)に示すように、生成物除去処理部578は、除去部586およびインバータ588を有する。除去部586は、燃料電池本体100内で生成した二酸化炭素や水を除去する。除去部586はたとえば燃料電池本体100に振動を加える加振手段である。加振手段としては、たとえば圧電振動子が用いられる。除去部586として加振手段を用いた場合、燃料電池本体100内の二酸化炭素や水を除去することができ、とくに、気体の二酸化炭素を効率よく除去することができる。
【0079】
圧電振動子としては、たとえばバイモルフ型、モノモルフ型、ユニモルフ型等を用いることができる。中でもバイモルフ型圧電振動子が好ましい。消費電力が小さく、低電圧で大きな変位量が得られるためである。こうしたバイモルフ型圧電振動子としては、たとえばTFT株式会社製の圧電セラミックアクチュエータを使用することができる。
【0080】
除去部586が圧電振動子である場合、図3に示すように、燃料電池本体100の表面に直接固定することもできるが、必ずしも両者を隣接させる必要はない。たとえば、一枚の基板上に燃料電池本体100および圧電振動子を離間して固定してもよい。圧電振動子の振動がこの基板を介して燃料電池本体100に伝達されるため、上記の効果が得られるからである。
【0081】
なお、上記では除去部586として圧電振動子を用いた形態について説明したが、除去部586はこれに限られない。除去部586としては、燃料電池本体100に振動を加えるために振動モーターを採用することもできる。こうした振動モーターとしては、秋月電子製のFM23A、CM5M、マブチモーター株式会社製のFF−H30WA、RF−J20WA等が例示される。
【0082】
インバータ461、インバータ455、およびインバータ588としては、たとえば松下電子部品株式会社製のEXCFシリーズ等を用いることができる。なお、これらのインバータ461、455、および588の機能は、一つのインバータにより実現することができる。こうすることにより、さらなる省電力化が可能である。
【0083】
また、以上の構成において、燃料容器570と燃料電池本体100とは、燃料供給部465を介して燃料124が循環可能な構成となっており、燃料124として液体燃料を用いた際に、燃料極102において発生する二酸化炭素等の気体が効率よく燃料極102から除去される。このため、燃料極102における触媒の利用効率が向上し、燃料電池本体100の出力を向上させることができる。一方、酸化剤126の供給、排出についても、酸化剤供給部459を用いることにより、酸化剤供給部459を用いずに自然吸引とした場合に比べ、効率よい供給、排出が可能となる。酸化剤供給部459を用いることにより、酸化剤126の供給量が増加し、燃料電池本体100の出力を向上させることができる。
【0084】
また、燃料電池システム99は、図4に示すように、燃料容器および燃料供給部をそれぞれ2つずつ含む構成とすることができる。この場合、図4(a)に示すように、燃料電池システム99は、図1に示した燃料容器570にかえて、第1の燃料容器407および第2の燃料容器409を含む。燃料供給処理部568は、第1の燃料供給部465aと、第2の燃料供給部465bと、インバータ461と、混合部485を含む。第1の燃料供給部465aは、第1の燃料容器407から混合部485に第1燃料成分481を供給する。第2の燃料供給部465bは、第2の燃料容器409から混合部485に第二燃料成分483を供給する。第1の燃料供給部465aおよび第2の燃料供給部465bから供給された第1の燃料成分481および第2の燃料成分483は、混合部485で混合されて燃料124として燃料電池本体100に供給される。第1の燃料供給部465aおよび第2の燃料供給部465bは、いずれもインバータ461に接続されており、制御部562によってそれぞれの供給量が制御される。ここで、第1の燃料成分481および第2の燃料成分483は、たとえば水およびメタノールとすることができる。混合部485は、たとえばスロットバルブまたは圧電バルブとすることができる。
【0085】
また、図4(b)に示すように、燃料電池システム99は、濃度調整部592をさらに含むことができる。濃度調整部592は混合部485を調整して第1の燃料供給部465aおよび第2の燃料供給部465bからそれぞれ供給される第1の燃料成分481および第2の燃料成分483の混合率を制御する。濃度調整部592は、インバータ461に接続されており、制御部562によって制御される。
【0086】
このように、図4に示した構成の燃料供給処理部568においては、2つの燃料成分の供給量が個別に制御されるので、燃料124の濃度を適宜調整することができる。また、2つの燃料成分は、混合部485で混合されて燃料電池本体100に供給されるので、2つの燃料成分を均一に混合して燃料電池本体100に供給することができる。これにより、燃料電池本体100の出力をさらに精度よく制御可能である。
【0087】
なお、燃料供給処理部568は、3つ以上の燃料供給部を含むこともできる。この場合、燃料電池システム99も3つ以上の燃料容器を含むことができる。さらに、酸化剤供給処理部566も、複数の酸化剤供給部を含むことができる。
【0088】
図1の燃料電池システム99を携帯型電子機器に搭載する場合、後述するように、機器に実装されたインバータを用いることができるため、機器全体をさらに小型軽量化することができる。
【0089】
図5は、出力値測定部576の構成を詳細に示す図である。図5(a)に示すように、出力値測定部576は、負荷574の両端の電圧を測定する第1の電圧計417と、燃料電池本体100と並列に設けられた抵抗488およびツェナーダイオード471と、ツェナーダイオード471の両端の電圧を測定する第2の電圧計419とを含む。ツェナーダイオード471を設けることにより、一定の参照電圧値が得られ、第2の電圧計419によりこれを測定することができる。制御部562は、第1の電圧計417により測定された電圧値および第2の電圧計419により測定された参照電圧値を変数とする量を算出する演算を行う。制御部562は、たとえばこれら電圧値の比や差を求める演算を行う。制御部562は、演算により算出された量と、予め設定された適正範囲との大小関係を比較することにより、出力値が適正範囲内であるか否かを判断する。
【0090】
また、出力値測定部576は、図5(b)に示す構成とすることもできる。ここでは、ツェナーダイオード471が燃料電池本体100に直列に接続されている。第1の電圧計417および第2の電圧計419はそれぞれ負荷574およびツェナーダイオード471の両端の電圧を測定する。この構成においても、一定の参照電圧値が得られ、第2の電圧計419によりこれを測定することができる。
【0091】
以上では、負荷574の両端の電圧値を参照電圧値で補正した値を用いて出力値を算出したが、このような補正を行うことなく、燃料電池本体100からの出力値のみを検知して、この大きさが一定となるように制御することも可能である。また、図2においては、制御部562がインバータ461またはインバータ455を制御する構成が例示されているが、必ずしもインバータ461またはインバータ455を設ける構成とする必要はなく、制御部562は、燃料供給部465または酸化剤供給部459を直接制御する構成とすることもできる。
【0092】
次に、本実施の形態における制御部562の制御方法を説明する。本実施の形態において、制御部562は、燃料電池本体100の温度および出力値をモニタして燃料電池本体100の出力値が適正範囲内となるように、調整を行う。燃料電池本体100の出力値が適正範囲内とならない場合、種々の原因が考えられるが、上述したように、たとえば(i)燃料124または酸化剤126の供給量が適正でない、(ii)燃料電池本体100の温度が適正範囲内にない、(iii)燃料電池本体100内に二酸化炭素またはその中間生成物である一酸化炭素や水等の生成物が滞留している、(iv)燃料電池本体100の劣化等を例示することができる。この中で、たとえば(iii)または(iv)が原因の場合、燃料124または酸化剤126の供給量を増加しても、燃料電池本体100の出力値を高めることはできない。
【0093】
また、(i)と(ii)が原因の場合の対処法は、燃料124や酸化剤126の供給量を調整するという点では同様であるが、その調整方法が異なる。たとえば、(ii)が原因の場合、燃料124中のメタノール等の有機液体燃料の濃度を増加させ、クロスオーバーを生じさせることにより酸化剤極108の温度を上昇することができる。また、酸化剤126の供給量を増加して酸化剤極108を空冷することにより酸化剤極108の温度を低下することができる。一方、(i)が原因の場合は、燃料124中の有機液体成分の濃度を適度に保ちつつ燃料124や酸化剤126の供給量を増加させる必要がある。このように、原因に応じて適切な対処を行わないと、燃料124を無駄に消費することになってしまう。本実施の形態においては、たとえば以下に示す手順に従って、燃料電池本体100の出力値が適正範囲内とならない原因に応じて適切な対処を行う。
【0094】
図6は、制御部562の処理手順を示すフローチャートである。制御部562は、条件記憶部590に記憶された手順に従って制御を行う。
まず、システムパワースイッチ564がオンとなることにより、制御部562の処理が開始される。制御部562は、システム停止命令があったか否かを判断する(S10)。システム停止命令があった場合(S10のYes)、制御部562は処理を終了する。
【0095】
ステップ10において、システム停止命令がない場合(S10のNo)、制御部562は、残量検出部580から受け付けた燃料124の燃料の残量が充分か否かを判断する(S12)。燃料124の残量が充分でない場合(S12のNo)、制御部562は、アラーム部582に警告を発生させる(S14)。これにより、制御部562は、このサイクルの処理を終了する。
【0096】
ステップ12において、燃料124の残量が充分な場合(S12のYes)、制御部562は、温度センサ572から燃料電池本体100の測定温度を受け付け、その温度が適正範囲内であるか否かを判断する(S16)。温度が適正範囲内でない場合(S16のNo)、温度が適正範囲内となるように調整処理を行う(S18)。温度の調整処理については後述する。
【0097】
ステップ16において、温度が適正範囲内である場合(S16のYes)、制御部562は、出力値測定部576から燃料電池本体100の出力値を受け付け、その出力値が適正範囲内にあるか否かを判断する(S20)。出力値が適正範囲内でない場合(S20のNo)、制御部562は、燃料124または酸化剤126の供給量が適正か否かを判断する(S22)。供給量が適正か否かの判断は、たとえばインバータ461およびインバータ455における振動数または電圧に基づき判断することができる。
【0098】
供給量が適正でない場合(S22のNo)、制御部562は、燃料124または酸化剤126の供給量を調整する処理を行う(S24)。たとえば、制御部562は、燃料124または酸化剤126の供給量が適正となるようにインバータ461またはインバータ455における振動数または電圧を調整する。燃料124の供給量が適正範囲よりも低い場合、制御部562は、インバータ461における振動数または電圧を増加させて、燃料容器570からの燃料124の供給量を増加させる。また、燃料供給処理部568が図4に示した構成を有する場合、制御部562は、インバータ461を制御して以下のような処理を行う。燃料124の供給量が適正範囲よりも低い場合、制御部562は、第2の燃料容器409からの供給量を増加させる。これにより、燃料124中の第2の燃料成分483の濃度を高くすることができる。燃料124の供給量が適正範囲よりも低い場合、制御部562は、第1の燃料容器407からの供給量を増加させる。これにより、燃料124中の第2の燃料成分483の濃度を低くすることができる。
【0099】
ステップ22において、供給量が適正な場合(S22のYes)、制御部562は、生成物除去処理部578に燃料電池本体100内の生成物を除去する処理を行わせる(S28)。ここで、ステップ28に進む前に、その前のサイクルでステップ28の生成物の除去処理が既に連続して所定回数i行われているか否かを判断する(S26)。ここでは所定回数iを2とする。ステップ26において、i>2の場合(S26のYes)、制御部562は、燃料電池本体100に何らかの故障が生じているとしてアラーム部582にエラー通知を行わせる(S30)。これにより、制御部562は、このサイクルの処理を終了する。ステップ26において、i>2でない場合(S26のNo)、制御部562は、生成物除去処理部578に生成物の除去処理を行わせる(S28)。
【0100】
ステップ18における温度調整処理を行った後、ステップ24の供給量の調整処理を行った後、ステップ28の生成物の除去処理を行った後、およびステップ20において出力値が適正範囲内であった場合(S20のYes)、ステップ10に戻り、停止命令があるまでこのサイクルを繰り返す。
【0101】
以上のように、本実施の形態における燃料電池システム99によれば、燃料電池本体100の出力値が適正範囲内とならない原因に応じて種々の処理を適宜行うので、燃料電池本体100本体の出力値を好適に制御することができる。これにより、燃料124の供給量を低減しつつ、燃料電池本体の出力値を適正範囲内に保つことができる。また、燃料電池本体100の出力値が所定範囲内となるように制御を行うので、負荷変動に関わらず、電池出力を安定させることができる。
【0102】
次に、図1に示した燃料電池本体100の構成を説明する。燃料電池本体100は、単数または複数の単セル構造101を有する。図7は、単セル構造101を模式的に示した断面図である。各単セル構造101は、燃料極102、酸化剤極108および固体電解質膜114を含む。燃料電池本体100において、単セル構造101の燃料極102には、燃料極側セパレータ120を介して燃料124が供給される。また、各単セル構造101の酸化剤極108には、酸化剤極側セパレータ122を介して酸化剤126が供給される。
【0103】
固体電解質膜114は、燃料極102と酸化剤極108を隔てるとともに、両者の間で水素イオンを移動させる役割を有する。このため、固体電解質膜114は、水素イオンの伝導性が高い膜であることが好ましい。また、化学的に安定であって機械的強度が高いことが好ましい。
【0104】
燃料極102および酸化剤極108は、それぞれ、触媒を担持した炭素粒子と固体電解質の微粒子とを含む燃料極側触媒層106および酸化剤極側触媒層112をそれぞれ基体104および基体110上に形成した構成とすることができる。基体104および基体110の表面は撥水処理してもよい。上述したように、燃料極102において、基体104における二酸化炭素の気泡の滞留は発電効率の低下の原因となる。この気泡滞留の原因は、気泡を覆う水分が基体104に付着して留まっているためである。そこで、基体104の表面に、親水性コート材あるいは疎水性コート材による表面処理を行うことが好ましい。親水性コート材により表面処理することで、基体104の表面における燃料の流動性が高められる。これにより二酸化炭素の気泡は燃料とともに移動しやすくなる。また、疎水性コート材により処理することにより、基体104の表面に、気泡の形成の原因となる水分の付着を軽減できる。したがって、基体104の表面上における気泡の形成を軽減できる。さらに、これらの表面処理による作用と燃料電池本体100への加振処理との相乗作用により、燃料極102から二酸化炭素が一層効率的に除去されるため、高い発電効率が実現する。親水性コート材としては、たとえば酸化チタン、酸化ケイ素等が挙げられる。一方、疎水性コート材としては、ポリテトラフルオロエチレン、シラン等が例示される。
【0105】
以上のようにして構成された単セル構造101を積み重ねることにより、複数の単セル構造101が直列に接続された燃料電池セルスタックを含む燃料電池本体100を得ることができる。
【0106】
このように構成された燃料電池本体100において、各単セル構造101の燃料極102には、燃料124が供給される。また、各単セル構造101の酸化剤極108には、酸化剤126が供給される。燃料124としては、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、または他のアルコール類、あるいはシクロパラフィン等の液体炭化水素等の有機液体燃料を用いることができる。有機液体燃料は、水溶液とすることができる。また、燃料容器570への燃料124の供給は、たとえば注入により行うことができる。また、燃料の入ったカートリッジを用い、これを交換する構成とすることもできる。酸化剤126としては、通常、空気を用いることができるが、酸素ガスを供給してもよい。
【0107】
図8は、本実施の形態における燃料電池システム99を携帯型パーソナルコンピュータに搭載した模式図を示す。携帯型パーソナルコンピュータ473は、キーボード475側の底面に燃料容器570が設けられており、液晶ディスプレイ477側に燃料電池本体100が実装されている。また、ヒンジ部に、燃料供給部465となる圧電ポンプが組み込まれている。
【0108】
携帯型パーソナルコンピュータ473はこのような構成であるため、燃料容器570と燃料電池本体100との間をヒンジ部に設けられた燃料供給部465を介して燃料が図8中の矢印に示されるように循環する。また、燃料供給部465からの燃料の供給は、図6を参照して説明された手順で制御されるため、燃料124の消費量をできるだけ少なくしつつ、搭載された燃料電池システム99が安定して高い出力を発揮することができる。
【0109】
さらに、携帯型パーソナルコンピュータ473においては、液晶ディスプレイ477用に実装されているインバータ(図示せず)を、圧電ポンプの電源として用いることができる。したがって、電源の併用により構成が簡素化し、携帯型パーソナルコンピュータ473の小型軽量化、小電力化が可能である。液晶ディスプレイ477用に実装されているインバータとして、たとえば液晶のバックライト用のインバータを併用することが可能となる。この場合、制御部562は、このインバータを制御する構成とすることができる。
【0110】
(参考例)
図9は、参考例における燃料電池システムの構成の一例を示す図である。本参考例における燃料電池システム99は、燃料電池本体100の温度を上昇させるために加熱手段584を含む点で第一の実施の形態における燃料電池システム99と異なる。本参考例において、図1に示した第一の実施の形態における燃料電池システム99に含まれるものと同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0111】
第一の実施の形態においては、制御部562は、燃料電池本体100の温度が適正範囲内でない場合に、酸化剤供給処理部566または燃料供給処理部568を制御して燃料124または酸化剤126の供給量を調整することにより燃料電池本体100の温度を調整するとして説明した。しかし、本参考例において、制御部562は、燃料電池本体100の温度が適正範囲内でない場合に、加熱手段584を制御して燃料電池本体100の温度を調整する。本参考例において、加熱手段584としては、たとえば薄膜ヒータを用いることができる。このように、加熱手段584を設けることにより、燃料電池本体100を加熱するために燃料124の供給量を増加させる必要がなく、燃料124の消費量を低減することができる。
【0112】
また、加熱手段584としては、図10に示すような短絡経路545を用いることもできる。短絡経路545は、負荷574への出力端子540と負荷574からの入力端子542間に設けられる。負荷574への出力端子540は、燃料電池本体100の酸化剤極108に接続される。燃料電池本体100の燃料極102には負荷574からの入力端子542が接続される。短絡経路545上には温度スイッチ536が設けられる。制御部562は、温度センサ572により測定された燃料電池本体100の温度が適正範囲よりも低い場合、温度スイッチ536をオンとして出力端子540と入力端子542とを接続する。これにより、燃料電池本体100には短絡電流が流れ、燃料電池本体100で自己発熱がおこり、燃料電池本体100が過熱されて燃料電池本体100の温度が上昇する。燃料電池本体100の温度が上昇することにより、燃料電池本体100の発電効率が高くなり、負荷574に充分な電力を供給することができる。このようにすれば、加熱手段584の消費電力を必要とせず、燃料電池本体100の温度を適宜制御することができるため、効率よく電力を供給することのできる燃料電池システム99を提供することができる。
【0113】
(第二の実施の形態)
本実施の形態においても、燃料電池システム99は、第一の実施の形態において図1に示したのと同様の構造を有する。本実施の形態において、燃料124は霧化されて燃料電池本体100へ供給される。以下、図2および図3をも参照して説明する。
【0114】
図11は、本実施の形態における燃料電池本体100の単セル構造101および燃料容器570の一例を示す図である。本実施の形態において、燃料電池本体100は、燃料124が霧化された燃料ミスト337を燃料極102に供給することにより発電する。単セル構造101は筐体338に内包され、支持されている。
【0115】
筐体338と単セル構造101との間には、燃料用流路310および酸化剤用流路312が設けられている。筐体338の下方には燃料容器570が配され、そのさらに下方には霧化ユニット335が配されている。ここで、霧化ユニット335は、図2(a)に示した燃料供給部465の機能を果たす。霧化ユニット335はインバータ461に接続しており、制御部562によって霧化量が制御される。燃料容器570と燃料用流路310とは、筐体338の壁の一部に設けられた貫通口341を介して連結されている。燃料容器570の中には燃料124が貯蔵される。燃料124は後述するように燃料ミスト337として燃料用流路310へ送られる。一方、酸化剤用流路312には筐体338に設けられた吸気口339から酸化剤126が送られ、酸化剤126は同じく筐体338に設けられた排気口340より排出される。なお、燃料用流路310を構成する筐体338の壁の一部には貫通口またはスリットが設けられ、これを塞ぐように二酸化炭素を透過させるガス透過膜336が設けられている。
【0116】
霧化ユニット335は、たとえば超音波振動のような高周波数の振動を発する。この振動は、燃料容器570を介して燃料124に伝導する。この振動により、燃料124が霧化されて燃料ミスト337を生じる。燃料ミスト337は貫通口341を通って燃料用流路310に進入する。このとき、ガス透過膜336は、液体である燃料ミスト337を透過させない。そのため、燃料ミスト337は燃料用流路310に充満し、その一部は基体104の細孔を通過して燃料極側触媒層106に達する。
【0117】
霧化ユニット335としては、たとえば秋月電子社製のUSH−400、株式会社テックジャム販売のC−HM−2412等の超音波振動型霧化ユニットが挙げられる。このような霧化ユニットは、燃料を応答性良く霧化することが可能である。また、FDK株式会社製の霧化ディスクのような、圧電振動子を有する超音波振動型霧化ユニットを用いることもできる。こうした霧化ユニットは低消費電力であるため、負荷を大きくすることなく、二酸化炭素の気泡の滞留を防ぎ、安定した発電状態を維持することができる。
【0118】
ガス透過膜336は二酸化炭素を透過させる膜であればよいが、たとえば特開2001−102070号公報において教示されている、二酸化炭素を選択的に透過させる膜、すなわち0.05μm〜4μm程度の細孔を有する多孔質膜を用いてもよい。
【0119】
本実施の形態において、燃料124を霧化して供給するので、燃料極102において二酸化炭素の気泡が形成されにくい。その結果、二酸化炭素は、燃料極102に留まることなく基体104を通って燃料用流路310に移動する。これにより、燃料極102における反応が安定的に進行し、安定した出力が得られる。
【0120】
その後、二酸化炭素はガス透過膜336を通過して燃料電池本体100の外部へ排出される。このとき、燃料ミスト337はガス透過膜を通過しないため、燃料を消費せずに排出することはない。また、余剰の燃料ミスト337は燃料用流路310の壁面等において液滴となるが、この液滴は一定の大きさ以上に成長すると、壁面を伝って落下し、燃料容器570に回収され、再利用される。
【0121】
霧化ユニット335の配設位置は、燃料容器570中の燃料124に振動が伝われば特に限定されない。図11のように燃料容器570の底面に配設してもよいし、側面に配設してもよい。また、たとえば次のようにして燃料容器570と霧化ユニット335とを分離して配置することもできる。布あるいは紙の一端を燃料容器570に浸し、他端を霧化ユニット335に接触させる。このようにすることで、霧化機能を担保しつつ、燃料容器570と霧化ユニット335とを分離して配置することができる。
【0122】
なお、上記では霧化ユニット335により燃料ミスト337を発生させたが、その他の手段によることもできる。たとえば、ノズルを設けた燃料容器に燃料を入れ、この容器内を加圧することにより燃料を霧化することができる。
【0123】
また、上記では燃料124を燃料ミスト337として燃料極102に供給したが、これに限られない。たとえば燃料124を蒸気として供給してもよい。この場合、霧化ユニット335に代わり、ヒータ等により燃料124を加熱することにより実行できる。
【0124】
また、本実施の形態においても、燃料電池システム99は、第一の実施の形態において図3に示したように、燃料容器および霧化ユニットをそれぞれ2つずつ有するように構成することができる。
【0125】
図12は、本実施の形態における燃料電池システム99を携帯型パーソナルコンピュータに実装した例を示す図である。図12(a)は携帯型パーソナルコンピュータ370の斜視図であり、図中のA−A'断面が図12(b)に示されている。ここでは、単セル構造101、燃料容器570、ガス透過膜336および霧化ユニット335が薄型の筐体338中に図示したように配置される。燃料電池システム99は、携帯型パーソナルコンピュータ370のディスプレイ371の裏面に配設される。このような構成を採用することにより、パソコン本体に燃料電池を配置するためのスペースが不要となる。したがって、パソコンのサイズの小型化を阻害することなく本発明に係る燃料電池を実装することができる。
【0126】
このように、本実施の形態においては、燃料極102に燃料ミスト337が供給されるので、燃料極102で発生する二酸化炭素が燃料用流路310内に滞留することなく、ガス透過膜336を透過して外部に除去される。そのため、本実施の形態の燃料電池システム99は、図1に示した生成物除去処理部578を含まない構成としても安定した出力を得ることができる。
【0127】
燃料124を霧化する手段としては、上述したもののほか、超音波式微粒化装置を用いることもできる。
【0128】
以上、本発明を実施の形態および実施例をもとに説明した。この実施の形態および実施例は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そうした例を説明する。
【0129】
たとえば、第一の実施の形態において、燃料電池システム99の制御方法を図6を参照して説明したが、燃料電池システム99の制御方法はこれに限定されず、たとえばステップ16の温度が適正範囲内か否かを判断する処理およびステップ20の出力値が適正範囲内か否かを判断する処理は同時に行ってもよい。この場合、制御部562は、温度および出力値に応じて、ステップ18の温度を調整する処理およびステップ24の供給量を調整する処理のいずれを優先的に行うかを判断することができる。条件記憶部590は、温度毎に、ステップ18およびステップ24の処理を行った場合それぞれの燃料124の消費量と出力値の増加見込みに関する情報を記憶することができる。制御部562は、条件記憶部590を参照して、いずれの処理を優先的に行うかを判断することができる。これにより、燃料124の消費量を低減しつつ、燃料電池本体100の出力値を制御することができる。
【0130】
また、たとえば、図1の燃料電池システム99において、燃料容器570と燃料供給処理部568との間に燃料改質機が設けられた構成とすることにより、燃料改質機で改質された燃料124の燃料電池本体100への供給について、制御部562によって制御することが可能となる。こうすることにより、外部改質方式の燃料電池システム99においても、燃料電池本体100からの出力を向上させ、安定させることができる。
【0131】
また、図2に示したように、燃料供給部465または酸化剤供給部459をバイモルフ型圧電ポンプとした場合、これらを制御する方法として、バイモルフ圧電素子の振幅方向の可動範囲を機械的に調整する制御部材を設け、これにより変化させる方法を用いることもできる。
【0132】
また、本発明の燃料電池システム99を携帯電話機に搭載する場合、生成物除去処理部578は、携帯電話機においてユーザに着信等を伝えるための振動モーターの機能と兼用することができる。
【0133】
【発明の効果】
本発明によれば、燃料の消費量をできるだけ少なくしつつ、効率よく電力を供給することのできる燃料電池システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池システムの構成の一例を示す図である。
【図2】図1に示した燃料供給処理部、酸化剤供給処理部、および生成物除去処理部を詳細に示す図である。
【図3】燃料電池本体の表面に圧電振動子を固定した状態を示す図である。
【図4】燃料電池システムが、燃料容器および燃料供給部をそれぞれ2つずつ含む構成を示す図である。
【図5】出力値測定部の構成を例示した図である。
【図6】制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る燃料電池システムに用いられる燃料電池本体の構成の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る燃料電池システムを携帯型パーソナルコンピュータに搭載した模式図である。
【図9】参考例に係る燃料電池システムの構成の一例を示す図である。
【図10】図9に示した加熱手段として短絡経路を用いた例を示す図である。
【図11】本発明に係る燃料電池システムの燃料電池本体の単セル構造および燃料容器の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る燃料電池システムを携帯型パーソナルコンピュータに実装した例を示す図である。
【図13】条件記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【符号の説明】
99 燃料電池システム
100 燃料電池本体
101 単セル構造
102 燃料極
104 基体
106 燃料極側触媒層
108 酸化剤極
110 基体
112 酸化剤極側触媒層
114 固体電解質膜
120 燃料極側セパレータ
122 酸化剤極側セパレータ
124 燃料
126 酸化剤
310 燃料用流路
312 酸化剤用流路
335 霧化ユニット
336 ガス透過膜
337 燃料ミスト
338 筐体
339 吸気口
340 排気口
341 貫通口
370 携帯型パーソナルコンピュータ
371 ディスプレイ
407 第1の燃料容器
409 第2の燃料容器
417 第1の電圧計
419 第2の電圧計
455 インバータ
459 酸化剤供給部
461 インバータ
465 燃料供給部
465a 第1の燃料供給部
465b 第2の燃料供給部
471 ツェナーダイオード
473 携帯型パーソナルコンピュータ
475 キーボード
477 液晶ディスプレイ
481 第1の燃料成分
483 第2の燃料成分
485 混合部
488 抵抗
536 温度スイッチ
540 出力端子
542 入力端子
545 短絡経路
562 制御部
564 システムパワースイッチ
566 酸化剤供給処理部
568 燃料供給処理部
570 燃料容器
572 温度センサ
574 負荷
576 出力値測定部
578 生成物除去処理部
580 残量検出部
582 アラーム部
584 加熱手段
586 除去部
588 インバータ
590 条件記憶部
592 濃度調整部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel cell system, a portable electric device using the fuel cell system, and a method for operating the fuel cell.
[0002]
[Prior art]
A fuel cell is composed of a fuel electrode and an oxidant electrode, and an electrolyte provided therebetween. The fuel cell is supplied with fuel, and the oxidant electrode is supplied with an oxidant to generate electricity by an electrochemical reaction. In general, hydrogen is used as a fuel. However, in recent years, development of a direct type fuel cell using methanol which is inexpensive and easy to handle as a fuel has been actively performed.
[0003]
When hydrogen is used as the fuel, the reaction at the fuel electrode is represented by the following formula (1).
3H2 → 6H+ + 6e− (1)
[0004]
When methanol is used as the fuel, the reaction at the fuel electrode is represented by the following equation (2).
CH3OH + H2O → 6H+ + CO2 + 6e− (2)
[0005]
In either case, the reaction at the oxidant electrode is represented by the following formula (3).
3 / 2O2 + 6H+ + 6e− → 3H2O (3)
[0006]
In particular, in a direct type fuel cell, hydrogen ions can be obtained from an aqueous methanol solution, so that a reformer or the like is not required, and a reduction in size and weight can be achieved. Further, since a liquid methanol aqueous solution is used as a fuel, the energy density is very high.
[0007]
Conventionally, when the liquid temperature in the fuel tank drops, methanol is replenished from the reserve methanol tank, and when the liquid temperature in the fuel tank rises, water is replenished from the water tank, so that the concentration and temperature of the fuel can be simultaneously within a predetermined numerical range. An operation control method and apparatus for a fuel cell that can be held in a vehicle is disclosed (Patent Document 1).
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-5-258760
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the fuel cell is applied to a portable electric device such as a power source for a mobile phone, for example, downsizing is desired, and a technique for efficiently supplying high power with as little fuel as possible is required. In order to provide such a technique, it is necessary to consider a control in which an appropriate measure is taken according to the cause of a decrease in the output value of the fuel cell.
[0010]
Examples of the cause of the decrease in the output value of the fuel cell include the following.
(I) Insufficient supply amount of fuel or oxidant: As described above, the fuel cell generates power through an electrochemical reaction with fuel supplied to the fuel electrode and oxidant supplied to the oxidant electrode. Therefore, if the supply amounts of fuel and oxidant are not sufficient, the output of the fuel cell is lowered. In this case, the output of the fuel cell can be increased by increasing the amount of fuel or oxidant supplied.
[0011]
(Ii) Temperature of the fuel cell body: The power generation efficiency of the fuel cell decreases with a decrease in temperature, and if the temperature is low, there is a possibility that a desired voltage / current cannot be supplied and the electric device cannot be started. . In this case, the output of the fuel cell can be increased by increasing the temperature of the fuel cell body. Furthermore, even if the temperature of the fuel cell is too high, the power generation efficiency of the fuel cell deteriorates. In this case, the output of the fuel cell can be increased by lowering the temperature of the fuel cell body within an appropriate range.
[0012]
(Iii) Product retention: As shown in the reaction formulas (1) to (3), carbon dioxide or carbon monoxide, which is an intermediate product thereof, is produced at the fuel electrode, and water is produced at the oxidant electrode. In order to operate the fuel cell continuously and efficiently, it is necessary to continuously supply fuel and oxidant to the fuel electrode and oxidant electrode, respectively, and to quickly remove products from the vicinity of these electrodes. For example, if carbon dioxide or the like stays on the electrode surface in the fuel electrode, power generation efficiency is reduced due to hindering the supply of fuel to the electrode, and output is reduced due to a decrease in the effective catalyst surface. Similarly, in the oxidizer electrode, when water stays on the electrode surface, power generation efficiency decreases due to a decrease in gas permeability of the electrode, and output decreases due to a decrease in the effective catalyst surface.
[0013]
(Iv) Degradation of fuel cell main body: For example, the power generation efficiency of the fuel cell is lowered and the output is lowered due to degradation of platinum of the electrode in charge of the catalytic reaction. In this case, an increase in output cannot be expected even if the supply amount of fuel or oxidant is increased or the temperature of the fuel cell body is increased.
[0014]
Therefore, it is desired to provide a fuel cell system capable of performing control so that appropriate measures are taken according to such various causes.
[0015]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a fuel cell system capable of supplying power efficiently while minimizing the amount of fuel consumption. Another object of the present invention is to provide a simple fuel cell system that reduces the power consumption of the entire system and stably exhibits a high output. Still another object of the present invention is to reduce the size and weight of portable electric devices.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention,
Includes fuel electrode and oxidizer electrodeThis is a direct type that uses methanol directly as fuel.A fuel cell body;
A removal processing section for removing carbon monoxide generated at the fuel electrode or carbon monoxide, which is an intermediate product thereof;
At least the output of the fuel cell bodyA detection unit for detecting a value and a supply amount of at least one of fuel and oxidant,
When the output value of the fuel cell body is not within an appropriate range and the supply amount of fuel and / or oxidant is appropriate,A control unit that drives the removal processing unit to perform the process of removing the product;
A fuel cell system is provided.
[0017]
According to the present invention, since the product generated in the fuel cell main body is suitably removed, the supply of fuel and oxidant to the electrode is hindered, and the reduction of the power generation efficiency due to the reduction of the effective catalyst surface is prevented. The output value of the fuel cell body can be kept stable. Further, the control unit can drive the removal processing unit in consideration of the transition of the output of the fuel cell main body..
In the fuel cell system of the present invention, the removal processing unit can be a vibration unit that vibrates the fuel cell body..
In the fuel cell system of the present invention, after the process of driving the removal processing unit is performed a predetermined number of timesOutput value of the fuel cell bodyIt may further include a warning presenting unit that presents a warning when is not within the proper range.
In this way, the deterioration of the fuel cell body etc.Output value of the fuel cell bodyIs not in the proper range, a warning is presented, so that a failure of the fuel cell system can be detected without wasting fuel and oxidant.
[0019]
The fuel cell main body can include a solid electrolyte membrane, and a fuel electrode and an oxidant electrode provided with the solid electrolyte membrane interposed therebetween. Further, the solid electrolyte membrane can be configured to be sandwiched between the fuel electrode and the oxidant electrode. As the solid electrolyte membrane, a polymer solid electrolyte membrane can be used. Liquid fuel can be used as fuel for the fuel cell. Here, methanol, ethanol, dimethyl ether, or other alcohols can be used as the liquid fuel. The liquid fuel can be an aqueous solution.
[0044]
In the fuel cell system of the present invention, the supply unit can have a vaporization means for vaporizing the fuel, and can supply the vaporized fuel to the fuel cell main body.
[0045]
In the fuel cell system of the present invention, the supply unit can have atomization means for atomizing the fuel, and can supply the atomized fuel to the fuel cell main body.
[0046]
According to the present invention, there is provided a portable electric device characterized by mounting the above-described fuel cell system.
[0047]
According to the present invention,
Includes fuel electrode and oxidizer electrodeThis is a direct type that uses methanol directly as fuel.A fuel cell body;Carbon dioxide generated at the fuel electrode or carbon monoxide as an intermediate product thereofA removal processing unit for removing the fuel cell, and a fuel cell operation method comprising:
At least the output of the fuel cell bodyA value and a supply of at least one of fuel or oxidant,Detecting steps,
When the output value of the fuel cell body is not within an appropriate range and the supply amount of fuel and / or oxidant is appropriate,Driving the removal processor to remove the product;
A method for operating a fuel cell is provided.
[0048]
In the operation method of the present invention, in the step of removing the product, the product can be removed by applying vibration to the fuel cell main body.
In the fuel cell operation method of the present invention, after repeating the step of removing the product a predetermined number of times,Output value of the fuel cell bodyThe method may further include issuing a warning signal when is not within the proper range.
[0058]
According to the present invention, there is provided a program for causing a computer to execute the above-described fuel cell operation method in order to control the operation of the fuel cell.
[0059]
According to the present invention, a recording medium storing the above-described program is provided.
[0060]
It should be noted that any combination of the above-described constituent elements, and those obtained by replacing the constituent elements and expressions of the present invention with each other among methods, apparatuses, systems, computer programs, recording media storing computer programs, and the like are also included in the present invention. It is effective as an embodiment of
[0061]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The application of the fuel cell system described in the following embodiments is not particularly limited. For example, a portable personal computer such as a mobile phone or a notebook type, a PDA (Personal Digital Assistant), various cameras, a navigation system, a portable music player, etc. Appropriately used for small electrical equipment.
[0062]
In the following embodiments, the fuel cell system uses the temperature and output of the fuel cell main body as parameters indicating the state of the fuel cell main body, and a plurality of parameters for setting these parameters within appropriate ranges according to the characteristics of the parameters. One of the processes is selected and the process is performed.
[0063]
(First embodiment)
FIG. 1 is a diagram showing an example of the configuration of the fuel cell system according to the first embodiment of the present invention. 1 includes a fuel cell
[0064]
The fuel cell
[0065]
The oxidant
[0066]
The
[0067]
The output
[0068]
The
[0069]
FIG. 13 is an example showing a part of the data structure of the
[0070]
For example, when both the temperature and the output value are within the appropriate range, the
[0071]
In addition, when the temperature is not within the proper range, the
[0072]
Further, although not shown, the
[0073]
The remaining
[0074]
FIG. 2 is a diagram showing in detail the configuration of the fuel
As illustrated in FIG. 2A, the fuel
[0075]
As illustrated in FIG. 2B, the oxidant
[0076]
By using piezoelectric pumps as the
[0077]
As the piezoelectric pump, for example, a bimorph type piezoelectric pump is preferably used. As the bimorph type piezoelectric pump, for example, a bimorph pump (manufactured by Genko Inc., registered trademark), a bimorph type piezoelectric element manufactured by FDK, or the like can be used. A driving power source for the bimorph piezoelectric pump is obtained by orthogonally transforming a part of the output from the fuel cell
[0078]
As illustrated in FIG. 2C, the product
[0079]
As the piezoelectric vibrator, for example, a bimorph type, a monomorph type, a unimorph type, or the like can be used. Among these, a bimorph type piezoelectric vibrator is preferable. This is because power consumption is small and a large amount of displacement can be obtained at a low voltage. As such a bimorph type piezoelectric vibrator, for example, a piezoelectric ceramic actuator manufactured by TFT Corporation can be used.
[0080]
When the removing
[0081]
In the above description, the piezoelectric vibrator is used as the removing
[0082]
As the
[0083]
In the above configuration, the
[0084]
Further, as shown in FIG. 4, the
[0085]
Further, as shown in FIG. 4B, the
[0086]
As described above, in the fuel
[0087]
Note that the fuel
[0088]
When the
[0089]
FIG. 5 is a diagram showing the configuration of the output
[0090]
Further, the output
[0091]
In the above, the output value is calculated using the value obtained by correcting the voltage value at both ends of the
[0092]
Next, a control method of the
[0093]
Further, the countermeasures in the case of (i) and (ii) are the same in that the supply amounts of the
[0094]
FIG. 6 is a flowchart showing a processing procedure of the
First, when the
[0095]
In
[0096]
In
[0097]
In
[0098]
When the supply amount is not appropriate (No in S22), the
[0099]
In
[0100]
After performing the temperature adjustment process in
[0101]
As described above, according to the
[0102]
Next, the configuration of the fuel cell
[0103]
The
[0104]
The
[0105]
By stacking the
[0106]
In the fuel cell
[0107]
FIG. 8 is a schematic diagram in which the
[0108]
Since the portable
[0109]
Further, in the portable
[0110]
(Reference example)
FIG.Reference exampleIt is a figure which shows an example of a structure of the fuel cell system. BookReference exampleThe
[0111]
In the first embodiment, the
[0112]
As the heating means 584, a
[0113]
(secondEmbodiment)
Also in the present embodiment, the
[0114]
FIG. 11 is a diagram showing an example of the
[0115]
Between the
[0116]
The
[0117]
Examples of the
[0118]
The gas
[0119]
In the present embodiment, since the
[0120]
Thereafter, the carbon dioxide passes through the gas
[0121]
The arrangement position of the
[0122]
In the above description, the
[0123]
In the above description, the
[0124]
Also in the present embodiment, the
[0125]
FIG. 12 is a diagram showing an example in which the
[0126]
Thus, in the present embodiment, since the
[0127]
As a means for atomizing the
[0128]
The present invention has been described based on the embodiments and examples. It is understood by those skilled in the art that the embodiments and examples are exemplifications, and that various modifications can be made to the combination of each component and each processing process, and such modifications are within the scope of the present invention. It is a place. Such an example will be described below.
[0129]
For example, in the first embodiment, the control method of the
[0130]
In addition, for example, in the
[0131]
As shown in FIG. 2, when the
[0132]
Further, when the
[0133]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the fuel cell system which can supply electric power efficiently, reducing consumption of fuel as much as possible is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of the configuration of a fuel cell system according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing in detail a fuel supply processing unit, an oxidant supply processing unit, and a product removal processing unit shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing a state in which a piezoelectric vibrator is fixed to the surface of a fuel cell main body.
FIG. 4 is a diagram showing a configuration in which the fuel cell system includes two fuel containers and two fuel supply units.
FIG. 5 is a diagram illustrating a configuration of an output value measurement unit.
FIG. 6 is a flowchart illustrating a processing procedure of a control unit.
FIG. 7 is a diagram showing an example of the configuration of a fuel cell main body used in the fuel cell system according to the present invention.
FIG. 8 is a schematic view of a fuel cell system according to the present invention mounted on a portable personal computer.
FIG. 9Reference exampleIt is a figure showing an example of composition of a fuel cell system concerning.
10 is a diagram showing an example in which a short-circuit path is used as the heating means shown in FIG.
FIG. 11 is a diagram showing an example of a single cell structure of a fuel cell main body and a fuel container of a fuel cell system according to the present invention.
FIG. 12 is a diagram showing an example in which the fuel cell system according to the present invention is mounted on a portable personal computer.
FIG. 13 is a diagram showing a part of the data structure of a condition storage unit.
[Explanation of symbols]
99 Fuel cell system
100 Fuel cell body
101 Single cell structure
102 Fuel electrode
104 Substrate
106 Fuel electrode side catalyst layer
108 Oxidant electrode
110 substrate
112 Oxidant electrode side catalyst layer
114 Solid electrolyte membrane
120 Fuel electrode side separator
122 Oxidant electrode side separator
124 Fuel
126 Oxidizing agent
310 Fuel flow path
312 Oxidant channel
335 Atomization unit
336 Gas permeable membrane
337 Fuel Mist
338 housing
339 Air intake
340 exhaust vent
341 Through-hole
370 Portable Personal Computer
371 display
407 First fuel container
409 Second fuel container
417 First voltmeter
419 Second Voltmeter
455 inverter
459 Oxidant supply section
461 inverter
465 Fuel supply unit
465a First fuel supply unit
465b Second fuel supply unit
471 Zener diode
473 Portable Personal Computer
475 keyboard
477 LCD display
481 First fuel component
483 Second fuel component
485 mixing section
488 resistance
536 Temperature switch
540 output terminal
542 Input terminal
545 Short circuit path
562 control unit
564 System power switch
566 Oxidant supply processing section
568 Fuel supply processing unit
570 Fuel container
572 Temperature sensor
574 load
576 Output value measurement unit
578 Product removal processing unit
580 Remaining amount detection unit
582 Alarm section
584 Heating means
586 removal section
588 Inverter
590 Condition storage unit
592 Density adjuster
Claims (10)
前記燃料極で発生する二酸化炭素またはその中間生成物である一酸化炭素を除去する除去処理部と、
少なくとも前記燃料電池本体の出力値と、燃料または酸化剤の少なくともいずれか一方の供給量と、を検出する検出部とを有し、
前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内になく、かつ燃料及び/または酸化剤の供給量が適正である場合に、前記除去処理部を駆動して前記生成物を除去する処理を行う制御部と、
を含むことを特徴とする燃料電池システム。A fuel cell body that includes a fuel electrode and an oxidizer electrode, and is a direct type that directly uses methanol as fuel;
A removal processing section for removing carbon monoxide generated at the fuel electrode or carbon monoxide, which is an intermediate product thereof;
A detection unit for detecting at least an output value of the fuel cell main body and a supply amount of at least one of fuel and oxidant;
When the output value of the fuel cell main body is not within an appropriate range and the supply amount of fuel and / or oxidant is appropriate, a control unit that drives the removal processing unit to remove the product When,
A fuel cell system comprising:
前記除去処理部を駆動する処理が所定回数行われた後に前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内とならなかった場合に警告を提示する警告提示部をさらに含むことを特徴とする燃料電池システム。The fuel cell system according to claim 1 or 2,
A fuel cell system further comprising a warning presenting unit for presenting a warning when the output value of the fuel cell main body does not fall within an appropriate range after the process of driving the removal processing unit is performed a predetermined number of times. .
前記燃料を霧化する霧化手段を有し、霧化した燃料を前記燃料電池本体に供給する供給部をさらに含むことを特徴とする燃料電池システム。The fuel cell system according to any one of claims 1 to 3,
A fuel cell system comprising atomizing means for atomizing the fuel, and further comprising a supply unit for supplying the atomized fuel to the fuel cell main body.
少なくとも前記燃料電池本体の出力値と、燃料または酸化剤の少なくともいずれか一方の供給量と、を検出するステップと、
前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内になく、かつ燃料及び/または酸化剤の供給量が適正である場合に、前記除去処理部を駆動して前記生成物を除去するステップと、
を含むことを特徴とする燃料電池の運転方法。A fuel cell main body that includes a fuel electrode and an oxidizer electrode, and that directly uses methanol as a fuel, and a removal processing unit that removes carbon dioxide generated at the fuel electrode or carbon monoxide that is an intermediate product thereof A method of operating a fuel cell, comprising:
Detecting at least an output value of the fuel cell main body and a supply amount of at least one of fuel and oxidant ;
When the output value of the fuel cell main body is not within an appropriate range and the supply amount of fuel and / or oxidant is appropriate, driving the removal processing unit to remove the product; and
A method for operating a fuel cell, comprising:
前記生成物を除去するステップにおいて、前記燃料電池本体に振動を与えることにより、前記生成物を除去することを特徴とする燃料電池の運転方法。The method of operating a fuel cell according to claim 6,
The method of operating a fuel cell, wherein in the step of removing the product, the product is removed by applying vibration to the fuel cell main body.
前記生成物を除去するステップを所定回数繰り返した後に、前記燃料電池本体の出力値が適正範囲内とならなかった場合に、警告信号を発するステップをさらに含むことを特徴とする燃料電池の運転方法。The method of operating a fuel cell according to claim 6 or 7,
A method of operating a fuel cell, further comprising the step of issuing a warning signal when the output value of the fuel cell body does not fall within an appropriate range after repeating the step of removing the product a predetermined number of times. .
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