JP3771269B2 - 接着的に結合したプライを有する紙製品 - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は、紙製品のようなセルロース性繊維質構造に関し、特に互いに接着的に結合した多重プライを有する紙製品に関する。
発明の背景
紙製品は毎日の生活において周知である。紙製品はしばしばティッシュと称され、ペーパータオル、フェーシャルティッシュ、およびバスティッシュとして用いられる。
ティッシュペーパー製品は単一のプライからも成り立ち得るが、しかししばしば2以上のプライからなる。ここで用いられる「プライ」とは、形成網から取出された単一のシート、またはその等価物、および付加的な繊維がそれに付加されないで乾燥されたものを指称する。
もちろん、あるプライは、異なるセルロース性繊維と層を成し得る。積層することは、中央の層に、ティッシュペーパー製品に強度を与えるために比較的強力な繊維を含ませ得るという利益を与える。中央の層の外側よりに、使用者に柔軟な触感を与える短めの繊維を存在させることもできる。積層することは、共通に譲渡された、モーガン・ジュニア(Morgan,Jr.)らに1976年11月30日に発行された米国特許第3,994,771号により有利に達成することができ、その特許は参照によりここに組み込まれている。
しばしば、2以上のプライが、紙製品を作るために互いに結合される。多重のプライを互いに結合することは、得られる積層物が、等価の厚さの単一のプライよりも小さい曲げ弾性率を有するという利益を与える。このことはまた、使用者によりより柔らかい触感が感じ取られるという利益を提供する。その上、吸収性と厚さ(caliper)が典型的に向上する。さらにその上、3つのプライを互いに結合させることは、強度と柔軟性をそれぞれ与えるために、積層物中に、異なる中央および外側のプライを有する紙製品とすることを可能にする。
多重プライのティッシュ製品は典型的にセルロース性である。ここで用いられる「セルロース性」とは、これらに限定されないが、コットンリンター、レーヨン、バガス、及びより好ましくは、柔軟木材(裸子植物すなわち針葉樹)または堅固木材(被子植物すなわち落葉樹)のような木材パルプを含む、少なくとも約50重量%または少なくとも約50体積%のセルロース性繊維を含む紙製品を指称し、これら繊維は再利用され得る。繊維の残部は、ポリオレフィンまたはポリエステルのような合成物であってもよい。
セルロース性プライはしばしば、接着剤の使用により互いに結合される。セルロース性プライの接着性結合は、ギブンズ(Givens)に1992年9月1日に発行された、共通に譲渡された米国特許第5,143,776号に有利に記載されており、その特許は参照によりここに組み込まれている。
しかしながら、紙製品における多重セルロース性プライの接着的結合は、不満足な性能を導き得るし、導いてきた。特に、ペーパータオル、フェーシャルティッシュ、およびバステッシュとして用いられる紙製品は、適切なプライ結合強度を有していなければならない。ここで用いられる「プライ結合強度」とは、下記のように互いに2つの隣接したプライを分離するのに必要な力を指称する。
しばしば、ティッシュペーパー製品、特にペーパータオルは、使用中に濡れる。もし湿潤プライ結合強度が不十分であると、プライは使用中に分離し、紙製品は破壊される。単純に湿潤プライ結合強度を増大させることは簡単なことのように思われるであろうが、乾燥プライ結合強度が直接的に湿潤プライ結合強度に組み合わさっている。先行技術においては、湿潤プライ結合強度が適切なレベルに増加するとき、乾燥プライ結合強度はあまりにも大きくなってしまう。乾燥プライ結合強度が大きくなりすぎるとき、柔軟性および吸収性は典型的に減少する。
従って、本発明の目的は、多重プライの紙製品を提供することである。さらに本発明の目的は、大きすぎる乾燥プライ結合強度を持たないで、適切な湿潤プライ結合強度を有する多重プライペーパータオル製品を提供することである。最後に本発明の目的は、セルロース性であり、接着的に結合したプライを有するそのような紙製品を提供することである。
発明の概要
本発明は、対面する(face−to−face)関係において結合された少なくとも2つの巨視的な単一平面のプライを含む、多重プライのセルロース性紙製品を提供する。プライは水性接着剤組成物を用いて互いに結合され、前記水性接着剤組成物は、
(a)ポリビニルアルコール、でんぷん系樹脂、およびそれらの混合物からなる群より選択された、約2重量%ないし約6重量%の水溶性または水分散性乾燥強力バインダー材料、
(b)ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化された(glyoxalated)ポリアクリルアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂およびそれらの混合物からなる群より選択された、約1重量%ないし約9重量%の水溶性カチオン性樹脂、および
(c)約89重量%ないし約95重量%の水
の混合物を含む。
ここで、水性接着剤組成物の全固形分含有量は、約5重量%ないし約11重量%、好ましくは約5重量%ないし約8重量%の範囲を取り、その固形分含有量は、水溶性/水分散性乾燥強力バインダー材料および水溶性湿潤強力樹脂の重量パーセントの組み合わせである。
本発明の水性接着剤組成物は、溶液または安定な分散物の形態を取る。
好ましくは、水溶性/分散性乾燥強力バインダー材料はポリビニルアルコールであり、および水溶性湿潤強力樹脂はポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂である。
少なくとも1つのプライは、プライの平面から外側に伸びて反対のプライに向かっていて接触するエンボスを有することが好ましい。プライは、ここで以後詳細に記述される、水性接着剤組成物により前記エンボスで互いに結合されることが好ましい。水性接着剤組成物は、3,000平方フィート当たり約3から約85グラムのレベルで紙製品に与えられることが好ましい。
紙製品は、インチ当り少なくとも4.5グラム、より好ましくはインチ当り少なくとも5.0グラムの湿潤プライ結合強度を有することが好ましい。紙製品は更に、好ましくはインチ当り4.0ないし20.0グラム、及びより好ましくはインチ当り5.0ないし15.0グラムの乾燥プライ結合強度を有する。紙製品は、2、3、またはより多くのプライを含み得る。このように、本発明による紙製品は、先行技術と異なって、関連していない(decoupled)湿潤プライ結合強度と乾燥プライ結合強度を有する。
別段の特定がない限り、すべてのパーセンテージ、比、および割合は、ここでは重量によるものである。
本発明は、以下、より詳細に記述される。
発明の詳細な説明
この明細書は、本発明と考えられる主題を特に指摘し、明白に特許請求する請求の範囲を含むが、以下に続く詳細な記載および添付された例を読むことから本発明はよりよく理解され得るものと信じられる。
ここで用いられる「含む(具備する)(comprising)」という術語は、さまざまな構成要素、成分、または工程が、本発明の実施上共同で用いられ得ることを意味する。従って、「含む(具備する)」という術語は、より限定的な術語の、「基本的にからなる(consisting essentially of)」および「からなる(consisting of)」を包含する。
本発明は、2以上の巨視的に単一平面状プライの積層物からなる。プライは、下記のようにセルロース性であり、同一の製造方法または異なる製造方法にしたがって作られ得る。
それぞれのプライは、隣接するプライに向かって、プライの平面から外側に突き出す複数のエンボスを有し得る。隣接するプライも同様に、第1のプライに向かって突き出す反対にある突起を有し得る。もし3プライの紙製品が望まれるならば、中央のプライは、両方向において外側に伸びるエンボスを有することができ、しかしながら、エンボスのない中央のプライまたは1方向のエンボスを有する中央のプライも実行可能であろう。
プライは、共通に譲渡された、トロカン(Trokhan)に1987年1月20日に発行された米国特許第4,637,859号またはトロカンに1980年3月4日に発行された第4,191,609号にしたがって作られ得るものであり、それらの特許は参照によりここに組み込まれる。或いは、プライは、フェルトを用いて従来のように乾燥し得る。
本発明にとって、それぞれのプライは、3,000平方フィート当たり約8ないし30、および好ましくは11ないし18ポンドの坪量を有し得るものであり、当該技術において周知の手段のいずれかにより加工された堅固木材および/または柔軟木材の組成を有することが好ましい。
プライを形成する抄紙プロセスが終了した後、いずれかまたは両方のプライをエンボス加工し得る。エンボス加工は、ウエルズ(Wells)に1968年12月3日に発行された共通に譲渡された米国特許第3,414,459号により例示されるノブ対ノブ(knob−to−knob)エンボス加工プロセス、ナイストランド(Nystrand)に1971年1月19日に発行された米国特許第3,556,907号において例示される入れ子式(nested)エンボス加工プロセス、マックニール(McNeil)に1994年3月15日に発行された共通に譲渡された米国特許第5,294,475号において例示される2重プライプロセスにしたがって達成し得るものであり、これらの特許のすべては参照によりここに組み込まれる。
ここで記述され、特許請求されている態様について、エンボスは、0.05ないし0.70インチのピッチで離間し、0.001ないし0.100平方インチの範囲の遠位端での面積を有し得る。それぞれのエンボスは、ロールの面から0から0.120インチ突き出しているノブを有するロール上で作られ得る。エンボスは、円形、長円形形状、不規則形状であり得る。
紙製品のプライを構成する繊維は、コットンリンター、レイヨンまたはバガスのようなセルロース性が好ましく、および柔軟木材(裸子植物すなわち針葉樹)または堅固木材(被子植物または落葉樹)のような木材パルプがより好ましい。ここで用いられる積層された紙製品は、もし積層された紙製品が、限定はされないが、上記列挙されたそれらの繊維を含む、少なくとも約50重量パーセントまたは少なくとも約50体積パーセントのセルロース性繊維を含めば、「セルロース性」とみなされる。積層された紙製品からなる繊維の残部は、ポリオレフィンまたはポリエステルのような合成物であり得る。約2.0ないし約4.5ミリメートルの長さおよび約25ないし約50マイクロメートルの直径を有する柔軟木材繊維および約1.7ミリメートル未満の長さおよび約12ないし約25マイクロメートルの直径を有する堅固木材繊維を含む木材パルプ繊維のセルロース性混合物は、ここで記載される積層された紙製品のためによく機能することが見出された。
もし木材パルプ繊維が本発明の多重プライ紙製品のために選択されるならば、その繊維は、亜硫酸法、硫酸塩法およびソーダ法のような化学的方法および石砕木のような機械的方法を含むいかなるパルプ化方法によっても製造され得る。あるいは、繊維は、化学的および機械的方法の組み合わせにより製造することもでき、または再利用することもできる。用いられる繊維の型、組み合わせ、および加工は、本発明にとっては重要ではない。堅固木材および柔軟木材の繊維は、積層された紙製品の厚さに渡って積層することができ、またはそれに均一に混合することができる。
接着剤組成物
多重プライの紙製品のプライは、互いに接着的に結合される。接着剤組成物は、少なくとも1つのプライのエンボスに適用されることが好ましい。もちろん、接着剤を両方のプライのエンボスに適用することもできる。適切な接着剤には、乾燥強力バインダー(例えば、完全に加水分解されたポリビニルアルコール接着剤)および湿潤強力樹脂(例えば、熱硬化性カチオン性樹脂)の混合物を利用する。乾燥強力バインダーおよび湿潤強力樹脂は、89ないし95パーセント水溶液または安定な分散物(すなわち89ないし95パーセントは水である)として与えられ、好ましくは約92ないし95パーセント水溶液または安定な分散物(すなわち92ないし95パーセントは水である)として与えられる。上記特定された接着剤組成物中の5ないし11パーセントの全固形分の、全固形分の2ないし6パーセントは乾燥強力バインダー固形分からなるであろう。全固形分の少なくとも1パーセントは湿潤強力樹脂からなる。これらの型の化合物のそれぞれは以下で詳細に記述されるであろう。
乾燥強力バインダー材料
本発明の接着剤組成物は、以下の群の材料すなわち、ポリアクリルアミド(ニュージャージー州ウエストペーターソンのサイテック・インダストリーズ(CyTec Industries)により製造されるアコストレングス(Accostrength)711のようなもの)、でんぷん(ニュージャージー州ブリッジウォーター(Bridgewater)のナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニー(National Starch and Chemical Company)から入手可能なレディボンド(RediBOND)5320、2005、および3030のようなもの)、またはアベーブ・スターチ(Avebe Starch)から入手可能なアミロース(Amylose)1100、2200もしくはサルビトース(Salvitose)、ポリビニルアルコール(デラウエア州ウィルミントンのデュポン・コーポレーションにより供給される、エバノール(Evanol)71−30のようなもの)および/またはグアーガムもしくはローカストビーンガムから選ばれる乾燥強力バインダー材料を、約2%ないし約6重量%、好ましくは約3.5重量%ないし6.0重量%、必須の成分として含む。乾燥強力バインダー材料は、ポリビニルアルコール、でんぷん系樹脂、およびその混合物からなる群から選択されることが好ましい。乾燥強力バインダー材料は、本発明の多重プライ紙製品が適切な乾燥プライ結合強度を有することを保証するように働く。
ポリビニルアルコール成分は、接着剤フィルムを形成するのに十分ないずれもの水溶性または水分散性分子量のものであり得る。一般的に、約40,000ないし約120,000、より好ましくは70,000ないし90,000の重量平均分子量が好ましい。固体形状のポリビニルアルコールは、エバノール(デュポン)、ゲルバトール(GELVATOL、登録商標)(モンサント)、バイノール(VINOL、登録商標)(エア・プロダクツ)およびポバール(POVAL、登録商標)(クラレ)のようないくつかの商標の下に商業的に入手可能である。これらのグレードは、約80%ないし約100%の範囲の加水分解度を有する。当業者は、加水分解度および分子量を小さくすることが水溶性を高めるであろうがしかし粘着性を低くするであろうことを理解するであろう。従って、ポリビニルアルコールの特性は、特定の用途について最適化せねばならないであろう。特に好ましいポリビニルアルコールは、デラウエア州ウィルミントンのデュポン・コーポレーションにより供給されるエバノール71−30である。エバノール71−30は、約77,000の分子量および約99%の加水分解度を有する。
一般的に、本発明を実施する上で適切なでんぷんは、水溶性または安定な分散性および親水性により特徴づけられる。それにより適切なでんぷん材料の範囲を限定する意図はないけれども、典型的なでんぷん材料にはコーンスターチおよびポテトスターチが含まれる。そして、産業上アミオカスターチとして知られるワックス性コーンスターチが好ましい。アミオカスターチは、それが完全にアミロペクチンであるという点において一般的なコーンスターチとは違っており、一方、一般的なコーンスターチはアミロペクチンとアミロースの両方を含む。アミオカスターチのさまざまの独特の特徴は更に、H.H.ショップメイヤー(Schopmeyer)による、フード・インダストリーズ誌、1945年12月号、106−108ページ(巻1476−1478ページ)の、「アミオカ−ワックス性コーン由来のでんぷん(Amioca−The Starch from Waxy Corn)」において記載される。でんぷんは粒状または分散された形態で存在し得る。レディボンドは、使用材料として用意のできた分散されたものとして入手できる。アミロース1100のような粒状でんぷんは、顆粒の膨潤を誘発するために十分に蒸解されることが好ましい。でんぷん顆粒は、蒸解によるものとして、でんぷん顆粒の分散のちょうど手前の点まで膨潤させられることがより好ましい。そのような高度に膨潤させられたでんぷん顆粒を、「完全に蒸解された」ものであると称することとする。分散の条件は、一般的に、でんぷん顆粒のサイズ、顆粒の結晶度、および存在するアミロースの量に依存して変異し得る。例えば、完全蒸解されたアミオカスターチは、約190°F(約88℃)で約30ないし40分の間、約4×コンシステンシー(consistency)のでんぷん顆粒の水性スラリーを加熱することにより調製し得る。使用し得る他の典型的なでんぷん材料には、ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニー(ニュージャージー州ブリッジウォーター)より入手できる、アミノ基および窒素に結合したメチロール基のような窒素含有基を有するように改変されたもののような、改変されたカチオン性またはアニオン性でんぷんが含まれる。そのような改変されたでんぷん材料が改変されていないでんぷんよりもより高価であることを考慮すると、後者が一般的には好ましい。
湿潤強力樹脂材料
本発明の接着剤組成物は、必須成分として、以下の群の材料すなわち、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化したポリアクリルアミド樹脂、スチレン−ブタジエンラテックス、不溶化されたポリビニルアルコール、尿素−ホルムアルデヒド、ポリエチレンイミン、キトサンポリマーおよびそれらの混合物から選ばれる、約1%ないし約9重量%、好ましくは約1重量%ないし約3重量%の湿潤強力樹脂材料を含む。湿潤強力樹脂は、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化したポリアクリルアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、およびその混合物からなる群より選択された水溶性カチオン性樹脂であることが好ましい。
ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、特に有用であることが見出されたカチオン性湿潤強力樹脂である。適切なタイプのそのような樹脂は、ともにケイム(Keim)に発行され、ともに参照によりここに組み込まれる、1972年10月24日に発行された米国特許第3,700,623号および1973年11月13日に発行された第3,772,076号において記載される。有用なポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂の1つの商業的起源は、デラウエア州ウィルミントンのハーキュレス社であり、そこは、カイミーン(Kymene)TM557HおよびカイミーンTM557LXの商標の下でそのような樹脂を販売しており、カイミーンTM557Hが好ましい。
ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、エピクロロヒドリンと第2級アミン基を有する水溶性ポリアミドとの水溶性重合体系反応生成物を含むことが好ましい。エピクロロヒドリン対前記ポリアミドの第2級アミン基の比は、約0.5対1ないし約2対1であることが好ましい。水溶性ポリアミドは、ポリアルキレンポリアミンと約3ないし10の炭素原子を含む飽和脂肪族二塩基性カルボン酸との反応に由来するものが好ましい。ポリアルキレン対二塩基性カルボン酸のモル比は、約0.8対1ないし約1.5対1であることが好ましい。飽和脂肪族二塩基性カルボン酸はアジピン酸であり、ポリアルキレンポリアミンはジエチレントリアミンであることが好ましい。水溶性ポリアミドは、式
−NH(CnH2nHN)x−CORCO−
の繰り返し単位の官能基を含むことがもっとも好ましい(但し、nおよびxはそれぞれ2以上であり、Rは、約3ないし10の炭素原子を含む二塩基性カルボン酸の2価の炭化水素ラジカルである)。このタイプの樹脂は、カイミーン(登録商標)(ハーキュレス社)およびカスカミド(CASCAMID、登録商標)(ボーデン(Borden)社)という商標の下で商業的に入手し得る。これらの樹脂の必須の特性は、それらがポリビニルアルコールと相相容性であること、すなわち、それらが水性ポリビニルアルコールの存在下で相分離しないことである。
本発明において有用な塩基活性化ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、デラウエア州ウィルミントンのハーキュレス社によってもまた売られており、そこは、カイミーム(Kymeme)TM450の商標の下でそのような樹脂を販売している。塩基活性化ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂の商業的起源のほかの例は、ミズーリ州セントルイスのモンサント・カンパニーによりサントレス(Santo Res)31のようなサントレスの商標の下に売られている。これらのタイプの材料は、一般的に、1974年12月17日にペトロビッチ(Petrovich)に発行された米国特許第3,855,158号、1975年8月12日にペトロビッチに発行された第3,899,388号、1978年12月12日にペトロビッチに発行された第4,129,528号、1979年4月3日にペトロビッチに発行された第4,147,586号、および1980年9月16日にバンイーナム(Van Eenam)に発行された第4,222,921号において記載され、それらすべてはここで参照により組み込まれる。
グリオキサール化されたポリアクリルアミド樹脂もまた、湿潤強力樹脂として有用であることが見出された。これらの樹脂は、コシア(Coscia)らに1971年1月19日に発行された米国特許第3,556,932号およびウイリアムズ(Williams)らに1971年1月19日に発行された第3,556,933号において記載されており、両特許はここで参照により組み込まれる。ポリアクリルアミド樹脂の1つの商業的起源は、コネチカット州スタンフォードのアメリカン・サイアナミッド社であり、そこはパレツ(Parez)TM631NCの商標の下に一つのそのような樹脂を販売している。
本発明において有用性を見出せるさらに他の水溶性カチオン性樹脂は、尿素ホルムアルデヒド樹脂およびメラミンホルムアルデヒド樹脂である。これらの多官能型樹脂のより一般的な官能基は、アミノ基および窒素に結合したメチロール基のような窒素含有基である。ポリエチレンイミンタイプの樹脂もまた本発明において有用性を見出し得る。
発明を限定しない例の目的で、本発明の接着剤組成物は、10パーセントの固形分を含むポリビニルアルコール溶液または安定な分散液および12.5パーセントの固形分を含むカイミーンTM557H溶液を包含し得る。周囲の温度で供給された水道水もまた与えられる。次いで、接着剤は、順番に、40部のポリビニルアルコール、8部のカイミーンTM557Hおよび52部の水から作られる。これらの成分は、適切な容器中にこの順序でいっしょに加えられ、羽根車型混合機を用いて概略10分間混合する。適切な硬化速度にするために、混合物のpHは少なくとも7.0であることが好ましい。
この例では、その1パーセントがカイミーンであり、4パーセントがポリビニルアルコール接着剤である、5パーセントの全固形分を有する接着剤組成物を提供する。接着剤は、3,000平方フィート当たり3ないし85グラム、好ましくは3,000平方フィート当たり4ないし48グラム、およびより好ましくは3,000平方フィート当たり6ないし20グラムの全固形分量でプライに加えられ得る。一定の量の全固形分を有する接着剤組成物について、一定の全固形分を構成する水溶性カチオン性湿潤強力樹脂の量が増加すると、一般的に、より少ない量の乾燥強力バインダー成分がプライに加えられ得る。別言すれば、乾燥強力バインダー材料に比較して一定のパーセンテージの湿潤強力カチオン性樹脂については、接着剤組成物における全固形分の量が増加すると、プライに適用される全固形分の量が一般的に増加する。
接着剤を適用するために、3ロールの接着剤適用装置が用いられ得る。この系を用いて、接着剤は、ピックアップロールの表面上にフィルムとしてピックアップされる。次いで接着剤フィルムは、ニップにおいてピックアップロールと計量(metering)ロールの間で分裂する。計量ロール上に残ったフィルムの部分は、次いで、接着剤フィルムが再び分裂するアプリケーターロールに移行する。アプリケーターロール上に残ったフィルムがプライのエンボスに与えられる。このプライのエンボスが次いで別のプライと接触させられる。プライは、従来の結合(marrying)ロールのニップにおいて互いに接着的に結合する。
もちろん、接着剤は、当該技術において周知である他のいかなる様式においてもエンボスに適用され得るし、その上、入れ子式またはノブ対ノブエンボス加工プロセスについても一般的に用い得る。適切な接着剤適用装置には、フレキソ印刷、スプレー系、グラビア系、ならびに上記の3ロール系が含まれる。
突起の離間とサイズが減少すると、記載された態様について、より多くの量の接着剤がそれぞれの突起に適用され得る。接着剤の量は、接着剤組成物において、相対的により多くの接着剤固形分含有量で用いることによるか、またはプライにより多くの量の接着剤組成物を与えることのいずれかにより増加させ得る。
本発明により得られる紙製品は、2以上のプライの積層物からなる。本発明による紙製品は、少なくともインチ当たり4.5グラムの湿潤プライ結合強度を有するペーパータオルであることが好ましく、少なくともインチ当たり5.0グラムであることがより好ましい。
本発明により紙製品は更に、好ましくは少なくとも4.5の、より好ましくは少なくともインチ当たり5.0グラムのアルカリ湿潤プライ結合強度を有する。アルカリ湿潤プライ結合強度は、もし本発明による紙製品がある種の商業的に入手可能なクリーニング製品とともに用いられたならば、プライはまとまった積層物として互いに結合を維持するであろう便益を与える。
また、得られた紙製品は、好ましくはインチ当たり4.0ないし20.0グラムの、より好ましくはインチ当たり5.0ないし15.0グラムの乾燥プライ結合強度を有する。湿潤および乾燥プライ結合強度は次のように計測される。
乾燥プライ結合強度
4つの仕上げられた紙製品の試料が用意される。試料の全長にわたって伸びる1つの3インチ細片が、それぞれの試料の中央から切断される。細片の2つが機械方向において切断され、他の2つが機械方向を横断する方向において切断される(すなわち、機械方向においては孔の間で、機械方向を横断する方向においては端部の間)。細片は3インチ端のいずれかに沿って軽く分離され、そうしてそれぞれのプライは他から独立して得られる。プライは、試料が2インチの離間長(gage length)を有するまで手で分離する。
それぞれのプライは張力機械のはさみ口に配置される。適切な引張り強度試験機は、ペンシルバニア州フィラデルフィアのスウイング/アルバートコーポレーション(Thwing/Albert Corporation)により供給されるモデル1451−24である。クロスヘッド分離速度は、分当たり20インチで設定され、2.0インチの初期分離から7.5インチで移動する。データは、クロスヘッド移動の最後の6インチについてのみ記録される。4つの試料すべては張力をかけて試験される。次いで4つの数値は、4つの試料すべてから得られる、製品を代表する単一プライ結合強度を与えるために平均される。
張力機械により分離されようとする試料の部分が張力機械の下部のはさみ口または下部のクロスヘッドと接触しないように注意が払われねばならない。もしそのような接触が起きるならば、荷重セル上に登録し、誤って高い読み取り値を与えることであろう。同様に、分離されようとする試料の部分が張力試験機によりすでに分離したプライを有する試料の部分に接触しないことにも注意しなければならない。もしそのような接触が起きるならば、見かけのプライ結合強度が誤って増大するであろう。もし上記のいずれかの接触が起きるならば、データポイントは放棄されるべきであり、新規のサンプルが試験されるべきである。
湿潤プライ結合強度
紙製品の単一試料が用意される。試料は、接着剤組成物について、適切な硬化時間を許容するために、転換(コンバーティング)後少なくとも2週間のエージングをさせる。
3インチの細片が、機械方向における試料の中心から切断される。細片は、試料の全機械方向長に伸びる(例えば孔の間)。
プライは、試料の3インチ端の1つに沿って分離される。分離されていない試料の部分、すなわち張力機械のはさみ口に配置されていない部分が、蒸留水に浸漬される。浸漬後、試料は即座に水から除去され、排水ラック上で60秒間排水するようにさせる。排水ラックはナイロン網正方形メッシュとして用意される。メッシュを形成する網は、0.25インチのピッチで、0.015インチの直径である。乾燥ラックは、水平面に対して45度の角度に向けられている。乾燥ラックで乾燥する間、試料は、試料の長めの端部が乾燥ラックの斜面に沿って下向きに並べられるように配向される。試料が可能な限りスムーズであり、試料が適切に余分の水を排水するように、乾燥ラック中で、プライの分離された端部は互いに戻される。この様式において調製された後に、次いで試料は、乾燥プライ結合強度について上記のように張力機械で試験される。
本発明にしたがって作られた、発明を限定しない例の1つの紙製品が下に例示される。2プライのセルロース性繊維から作られた紙製品で、それはオハイオ州シンシナチのプロクター&ギャンブル・カンパニーにより販売されるバウンティ(Bounty)ブランドのペーパータオルとして一般的に用いられており、そこは本発明の譲渡人である。それぞれのプライは、65パーセントの北方柔軟木材クラフトと35パーセントCTMPから作られており、3,000平方フィート当たり14ポンドの坪量を有する。それぞれのプライは、遠位端で0.076インチの主軸、0.038インチの副軸および0.070インチの突起の高さを有する楕円形の突起により入れ子式エンボス加工プロセスにおいてエンボス加工される。突起は、約0.118インチの45度ピッチで、2/3相補的同心的ダイアモンドパターンにおいて離間する。突起は、それぞれのプライの約10パーセントの面積からなる。2つの相補的プライは、ゼロクリアランスの結合ニップで互いに結合されて作られ、それで、プライ当たりの平方インチ当たり42±3突起を有する一体型積層物が形成される。
上記で調製された接着剤組成物は、1プライの突起に適用される。接着剤組成物の全固形分は、3ロール系を用いて、3,000平方フィート当たり約8グラムの量で紙製品に適用される。得られた紙製品は、インチ当たり5.4グラムの湿潤プライ結合強度およびインチ当たり9.1グラムの乾燥プライ結合強度を有する。
表Iにおいて、本発明によるペーパータオル製品が他の商業的に入手可能なペーパータオルと比較される。
本発明によるこの試料は、5パーセントの全固形分の接着剤組成物を用いて作られ、転換(コンバーティング)後に2週間エージングする。本発明による第2の試料は、6パーセント全固形分組成物を利用し、転換(コンバーティング)後に3週間エージングする。
表Iにおけるそれぞれの湿潤および乾燥プライ結合強度は、5試料の平均を表す。もちろん、乾燥プライ結合強度試験にとって、5試料のそれぞれは4試験標本の平均を表す。
開示された構造の変形は実行可能である。例えば、プライの1つはエンボス加工され、他のプライはエンボス加工されない。あるいは、いずれのプライもエンボス加工されない。この態様において、2つのプライは、別々のまたは連続した接着剤の配置により互いに結合する。それぞれのプライの接着的に結合した領域と接着的でなく結合した領域の両方は、そのプライの平面の範囲内に存在するであろう。
当業者にとっては、他の態様および実行は可能であり、そのすべては添付された請求の範囲の範囲内に存在することが明らかであろう。
本発明は、紙製品のようなセルロース性繊維質構造に関し、特に互いに接着的に結合した多重プライを有する紙製品に関する。
発明の背景
紙製品は毎日の生活において周知である。紙製品はしばしばティッシュと称され、ペーパータオル、フェーシャルティッシュ、およびバスティッシュとして用いられる。
ティッシュペーパー製品は単一のプライからも成り立ち得るが、しかししばしば2以上のプライからなる。ここで用いられる「プライ」とは、形成網から取出された単一のシート、またはその等価物、および付加的な繊維がそれに付加されないで乾燥されたものを指称する。
もちろん、あるプライは、異なるセルロース性繊維と層を成し得る。積層することは、中央の層に、ティッシュペーパー製品に強度を与えるために比較的強力な繊維を含ませ得るという利益を与える。中央の層の外側よりに、使用者に柔軟な触感を与える短めの繊維を存在させることもできる。積層することは、共通に譲渡された、モーガン・ジュニア(Morgan,Jr.)らに1976年11月30日に発行された米国特許第3,994,771号により有利に達成することができ、その特許は参照によりここに組み込まれている。
しばしば、2以上のプライが、紙製品を作るために互いに結合される。多重のプライを互いに結合することは、得られる積層物が、等価の厚さの単一のプライよりも小さい曲げ弾性率を有するという利益を与える。このことはまた、使用者によりより柔らかい触感が感じ取られるという利益を提供する。その上、吸収性と厚さ(caliper)が典型的に向上する。さらにその上、3つのプライを互いに結合させることは、強度と柔軟性をそれぞれ与えるために、積層物中に、異なる中央および外側のプライを有する紙製品とすることを可能にする。
多重プライのティッシュ製品は典型的にセルロース性である。ここで用いられる「セルロース性」とは、これらに限定されないが、コットンリンター、レーヨン、バガス、及びより好ましくは、柔軟木材(裸子植物すなわち針葉樹)または堅固木材(被子植物すなわち落葉樹)のような木材パルプを含む、少なくとも約50重量%または少なくとも約50体積%のセルロース性繊維を含む紙製品を指称し、これら繊維は再利用され得る。繊維の残部は、ポリオレフィンまたはポリエステルのような合成物であってもよい。
セルロース性プライはしばしば、接着剤の使用により互いに結合される。セルロース性プライの接着性結合は、ギブンズ(Givens)に1992年9月1日に発行された、共通に譲渡された米国特許第5,143,776号に有利に記載されており、その特許は参照によりここに組み込まれている。
しかしながら、紙製品における多重セルロース性プライの接着的結合は、不満足な性能を導き得るし、導いてきた。特に、ペーパータオル、フェーシャルティッシュ、およびバステッシュとして用いられる紙製品は、適切なプライ結合強度を有していなければならない。ここで用いられる「プライ結合強度」とは、下記のように互いに2つの隣接したプライを分離するのに必要な力を指称する。
しばしば、ティッシュペーパー製品、特にペーパータオルは、使用中に濡れる。もし湿潤プライ結合強度が不十分であると、プライは使用中に分離し、紙製品は破壊される。単純に湿潤プライ結合強度を増大させることは簡単なことのように思われるであろうが、乾燥プライ結合強度が直接的に湿潤プライ結合強度に組み合わさっている。先行技術においては、湿潤プライ結合強度が適切なレベルに増加するとき、乾燥プライ結合強度はあまりにも大きくなってしまう。乾燥プライ結合強度が大きくなりすぎるとき、柔軟性および吸収性は典型的に減少する。
従って、本発明の目的は、多重プライの紙製品を提供することである。さらに本発明の目的は、大きすぎる乾燥プライ結合強度を持たないで、適切な湿潤プライ結合強度を有する多重プライペーパータオル製品を提供することである。最後に本発明の目的は、セルロース性であり、接着的に結合したプライを有するそのような紙製品を提供することである。
発明の概要
本発明は、対面する(face−to−face)関係において結合された少なくとも2つの巨視的な単一平面のプライを含む、多重プライのセルロース性紙製品を提供する。プライは水性接着剤組成物を用いて互いに結合され、前記水性接着剤組成物は、
(a)ポリビニルアルコール、でんぷん系樹脂、およびそれらの混合物からなる群より選択された、約2重量%ないし約6重量%の水溶性または水分散性乾燥強力バインダー材料、
(b)ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化された(glyoxalated)ポリアクリルアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂およびそれらの混合物からなる群より選択された、約1重量%ないし約9重量%の水溶性カチオン性樹脂、および
(c)約89重量%ないし約95重量%の水
の混合物を含む。
ここで、水性接着剤組成物の全固形分含有量は、約5重量%ないし約11重量%、好ましくは約5重量%ないし約8重量%の範囲を取り、その固形分含有量は、水溶性/水分散性乾燥強力バインダー材料および水溶性湿潤強力樹脂の重量パーセントの組み合わせである。
本発明の水性接着剤組成物は、溶液または安定な分散物の形態を取る。
好ましくは、水溶性/分散性乾燥強力バインダー材料はポリビニルアルコールであり、および水溶性湿潤強力樹脂はポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂である。
少なくとも1つのプライは、プライの平面から外側に伸びて反対のプライに向かっていて接触するエンボスを有することが好ましい。プライは、ここで以後詳細に記述される、水性接着剤組成物により前記エンボスで互いに結合されることが好ましい。水性接着剤組成物は、3,000平方フィート当たり約3から約85グラムのレベルで紙製品に与えられることが好ましい。
紙製品は、インチ当り少なくとも4.5グラム、より好ましくはインチ当り少なくとも5.0グラムの湿潤プライ結合強度を有することが好ましい。紙製品は更に、好ましくはインチ当り4.0ないし20.0グラム、及びより好ましくはインチ当り5.0ないし15.0グラムの乾燥プライ結合強度を有する。紙製品は、2、3、またはより多くのプライを含み得る。このように、本発明による紙製品は、先行技術と異なって、関連していない(decoupled)湿潤プライ結合強度と乾燥プライ結合強度を有する。
別段の特定がない限り、すべてのパーセンテージ、比、および割合は、ここでは重量によるものである。
本発明は、以下、より詳細に記述される。
発明の詳細な説明
この明細書は、本発明と考えられる主題を特に指摘し、明白に特許請求する請求の範囲を含むが、以下に続く詳細な記載および添付された例を読むことから本発明はよりよく理解され得るものと信じられる。
ここで用いられる「含む(具備する)(comprising)」という術語は、さまざまな構成要素、成分、または工程が、本発明の実施上共同で用いられ得ることを意味する。従って、「含む(具備する)」という術語は、より限定的な術語の、「基本的にからなる(consisting essentially of)」および「からなる(consisting of)」を包含する。
本発明は、2以上の巨視的に単一平面状プライの積層物からなる。プライは、下記のようにセルロース性であり、同一の製造方法または異なる製造方法にしたがって作られ得る。
それぞれのプライは、隣接するプライに向かって、プライの平面から外側に突き出す複数のエンボスを有し得る。隣接するプライも同様に、第1のプライに向かって突き出す反対にある突起を有し得る。もし3プライの紙製品が望まれるならば、中央のプライは、両方向において外側に伸びるエンボスを有することができ、しかしながら、エンボスのない中央のプライまたは1方向のエンボスを有する中央のプライも実行可能であろう。
プライは、共通に譲渡された、トロカン(Trokhan)に1987年1月20日に発行された米国特許第4,637,859号またはトロカンに1980年3月4日に発行された第4,191,609号にしたがって作られ得るものであり、それらの特許は参照によりここに組み込まれる。或いは、プライは、フェルトを用いて従来のように乾燥し得る。
本発明にとって、それぞれのプライは、3,000平方フィート当たり約8ないし30、および好ましくは11ないし18ポンドの坪量を有し得るものであり、当該技術において周知の手段のいずれかにより加工された堅固木材および/または柔軟木材の組成を有することが好ましい。
プライを形成する抄紙プロセスが終了した後、いずれかまたは両方のプライをエンボス加工し得る。エンボス加工は、ウエルズ(Wells)に1968年12月3日に発行された共通に譲渡された米国特許第3,414,459号により例示されるノブ対ノブ(knob−to−knob)エンボス加工プロセス、ナイストランド(Nystrand)に1971年1月19日に発行された米国特許第3,556,907号において例示される入れ子式(nested)エンボス加工プロセス、マックニール(McNeil)に1994年3月15日に発行された共通に譲渡された米国特許第5,294,475号において例示される2重プライプロセスにしたがって達成し得るものであり、これらの特許のすべては参照によりここに組み込まれる。
ここで記述され、特許請求されている態様について、エンボスは、0.05ないし0.70インチのピッチで離間し、0.001ないし0.100平方インチの範囲の遠位端での面積を有し得る。それぞれのエンボスは、ロールの面から0から0.120インチ突き出しているノブを有するロール上で作られ得る。エンボスは、円形、長円形形状、不規則形状であり得る。
紙製品のプライを構成する繊維は、コットンリンター、レイヨンまたはバガスのようなセルロース性が好ましく、および柔軟木材(裸子植物すなわち針葉樹)または堅固木材(被子植物または落葉樹)のような木材パルプがより好ましい。ここで用いられる積層された紙製品は、もし積層された紙製品が、限定はされないが、上記列挙されたそれらの繊維を含む、少なくとも約50重量パーセントまたは少なくとも約50体積パーセントのセルロース性繊維を含めば、「セルロース性」とみなされる。積層された紙製品からなる繊維の残部は、ポリオレフィンまたはポリエステルのような合成物であり得る。約2.0ないし約4.5ミリメートルの長さおよび約25ないし約50マイクロメートルの直径を有する柔軟木材繊維および約1.7ミリメートル未満の長さおよび約12ないし約25マイクロメートルの直径を有する堅固木材繊維を含む木材パルプ繊維のセルロース性混合物は、ここで記載される積層された紙製品のためによく機能することが見出された。
もし木材パルプ繊維が本発明の多重プライ紙製品のために選択されるならば、その繊維は、亜硫酸法、硫酸塩法およびソーダ法のような化学的方法および石砕木のような機械的方法を含むいかなるパルプ化方法によっても製造され得る。あるいは、繊維は、化学的および機械的方法の組み合わせにより製造することもでき、または再利用することもできる。用いられる繊維の型、組み合わせ、および加工は、本発明にとっては重要ではない。堅固木材および柔軟木材の繊維は、積層された紙製品の厚さに渡って積層することができ、またはそれに均一に混合することができる。
接着剤組成物
多重プライの紙製品のプライは、互いに接着的に結合される。接着剤組成物は、少なくとも1つのプライのエンボスに適用されることが好ましい。もちろん、接着剤を両方のプライのエンボスに適用することもできる。適切な接着剤には、乾燥強力バインダー(例えば、完全に加水分解されたポリビニルアルコール接着剤)および湿潤強力樹脂(例えば、熱硬化性カチオン性樹脂)の混合物を利用する。乾燥強力バインダーおよび湿潤強力樹脂は、89ないし95パーセント水溶液または安定な分散物(すなわち89ないし95パーセントは水である)として与えられ、好ましくは約92ないし95パーセント水溶液または安定な分散物(すなわち92ないし95パーセントは水である)として与えられる。上記特定された接着剤組成物中の5ないし11パーセントの全固形分の、全固形分の2ないし6パーセントは乾燥強力バインダー固形分からなるであろう。全固形分の少なくとも1パーセントは湿潤強力樹脂からなる。これらの型の化合物のそれぞれは以下で詳細に記述されるであろう。
乾燥強力バインダー材料
本発明の接着剤組成物は、以下の群の材料すなわち、ポリアクリルアミド(ニュージャージー州ウエストペーターソンのサイテック・インダストリーズ(CyTec Industries)により製造されるアコストレングス(Accostrength)711のようなもの)、でんぷん(ニュージャージー州ブリッジウォーター(Bridgewater)のナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニー(National Starch and Chemical Company)から入手可能なレディボンド(RediBOND)5320、2005、および3030のようなもの)、またはアベーブ・スターチ(Avebe Starch)から入手可能なアミロース(Amylose)1100、2200もしくはサルビトース(Salvitose)、ポリビニルアルコール(デラウエア州ウィルミントンのデュポン・コーポレーションにより供給される、エバノール(Evanol)71−30のようなもの)および/またはグアーガムもしくはローカストビーンガムから選ばれる乾燥強力バインダー材料を、約2%ないし約6重量%、好ましくは約3.5重量%ないし6.0重量%、必須の成分として含む。乾燥強力バインダー材料は、ポリビニルアルコール、でんぷん系樹脂、およびその混合物からなる群から選択されることが好ましい。乾燥強力バインダー材料は、本発明の多重プライ紙製品が適切な乾燥プライ結合強度を有することを保証するように働く。
ポリビニルアルコール成分は、接着剤フィルムを形成するのに十分ないずれもの水溶性または水分散性分子量のものであり得る。一般的に、約40,000ないし約120,000、より好ましくは70,000ないし90,000の重量平均分子量が好ましい。固体形状のポリビニルアルコールは、エバノール(デュポン)、ゲルバトール(GELVATOL、登録商標)(モンサント)、バイノール(VINOL、登録商標)(エア・プロダクツ)およびポバール(POVAL、登録商標)(クラレ)のようないくつかの商標の下に商業的に入手可能である。これらのグレードは、約80%ないし約100%の範囲の加水分解度を有する。当業者は、加水分解度および分子量を小さくすることが水溶性を高めるであろうがしかし粘着性を低くするであろうことを理解するであろう。従って、ポリビニルアルコールの特性は、特定の用途について最適化せねばならないであろう。特に好ましいポリビニルアルコールは、デラウエア州ウィルミントンのデュポン・コーポレーションにより供給されるエバノール71−30である。エバノール71−30は、約77,000の分子量および約99%の加水分解度を有する。
一般的に、本発明を実施する上で適切なでんぷんは、水溶性または安定な分散性および親水性により特徴づけられる。それにより適切なでんぷん材料の範囲を限定する意図はないけれども、典型的なでんぷん材料にはコーンスターチおよびポテトスターチが含まれる。そして、産業上アミオカスターチとして知られるワックス性コーンスターチが好ましい。アミオカスターチは、それが完全にアミロペクチンであるという点において一般的なコーンスターチとは違っており、一方、一般的なコーンスターチはアミロペクチンとアミロースの両方を含む。アミオカスターチのさまざまの独特の特徴は更に、H.H.ショップメイヤー(Schopmeyer)による、フード・インダストリーズ誌、1945年12月号、106−108ページ(巻1476−1478ページ)の、「アミオカ−ワックス性コーン由来のでんぷん(Amioca−The Starch from Waxy Corn)」において記載される。でんぷんは粒状または分散された形態で存在し得る。レディボンドは、使用材料として用意のできた分散されたものとして入手できる。アミロース1100のような粒状でんぷんは、顆粒の膨潤を誘発するために十分に蒸解されることが好ましい。でんぷん顆粒は、蒸解によるものとして、でんぷん顆粒の分散のちょうど手前の点まで膨潤させられることがより好ましい。そのような高度に膨潤させられたでんぷん顆粒を、「完全に蒸解された」ものであると称することとする。分散の条件は、一般的に、でんぷん顆粒のサイズ、顆粒の結晶度、および存在するアミロースの量に依存して変異し得る。例えば、完全蒸解されたアミオカスターチは、約190°F(約88℃)で約30ないし40分の間、約4×コンシステンシー(consistency)のでんぷん顆粒の水性スラリーを加熱することにより調製し得る。使用し得る他の典型的なでんぷん材料には、ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニー(ニュージャージー州ブリッジウォーター)より入手できる、アミノ基および窒素に結合したメチロール基のような窒素含有基を有するように改変されたもののような、改変されたカチオン性またはアニオン性でんぷんが含まれる。そのような改変されたでんぷん材料が改変されていないでんぷんよりもより高価であることを考慮すると、後者が一般的には好ましい。
湿潤強力樹脂材料
本発明の接着剤組成物は、必須成分として、以下の群の材料すなわち、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化したポリアクリルアミド樹脂、スチレン−ブタジエンラテックス、不溶化されたポリビニルアルコール、尿素−ホルムアルデヒド、ポリエチレンイミン、キトサンポリマーおよびそれらの混合物から選ばれる、約1%ないし約9重量%、好ましくは約1重量%ないし約3重量%の湿潤強力樹脂材料を含む。湿潤強力樹脂は、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化したポリアクリルアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、およびその混合物からなる群より選択された水溶性カチオン性樹脂であることが好ましい。
ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、特に有用であることが見出されたカチオン性湿潤強力樹脂である。適切なタイプのそのような樹脂は、ともにケイム(Keim)に発行され、ともに参照によりここに組み込まれる、1972年10月24日に発行された米国特許第3,700,623号および1973年11月13日に発行された第3,772,076号において記載される。有用なポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂の1つの商業的起源は、デラウエア州ウィルミントンのハーキュレス社であり、そこは、カイミーン(Kymene)TM557HおよびカイミーンTM557LXの商標の下でそのような樹脂を販売しており、カイミーンTM557Hが好ましい。
ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、エピクロロヒドリンと第2級アミン基を有する水溶性ポリアミドとの水溶性重合体系反応生成物を含むことが好ましい。エピクロロヒドリン対前記ポリアミドの第2級アミン基の比は、約0.5対1ないし約2対1であることが好ましい。水溶性ポリアミドは、ポリアルキレンポリアミンと約3ないし10の炭素原子を含む飽和脂肪族二塩基性カルボン酸との反応に由来するものが好ましい。ポリアルキレン対二塩基性カルボン酸のモル比は、約0.8対1ないし約1.5対1であることが好ましい。飽和脂肪族二塩基性カルボン酸はアジピン酸であり、ポリアルキレンポリアミンはジエチレントリアミンであることが好ましい。水溶性ポリアミドは、式
−NH(CnH2nHN)x−CORCO−
の繰り返し単位の官能基を含むことがもっとも好ましい(但し、nおよびxはそれぞれ2以上であり、Rは、約3ないし10の炭素原子を含む二塩基性カルボン酸の2価の炭化水素ラジカルである)。このタイプの樹脂は、カイミーン(登録商標)(ハーキュレス社)およびカスカミド(CASCAMID、登録商標)(ボーデン(Borden)社)という商標の下で商業的に入手し得る。これらの樹脂の必須の特性は、それらがポリビニルアルコールと相相容性であること、すなわち、それらが水性ポリビニルアルコールの存在下で相分離しないことである。
本発明において有用な塩基活性化ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、デラウエア州ウィルミントンのハーキュレス社によってもまた売られており、そこは、カイミーム(Kymeme)TM450の商標の下でそのような樹脂を販売している。塩基活性化ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂の商業的起源のほかの例は、ミズーリ州セントルイスのモンサント・カンパニーによりサントレス(Santo Res)31のようなサントレスの商標の下に売られている。これらのタイプの材料は、一般的に、1974年12月17日にペトロビッチ(Petrovich)に発行された米国特許第3,855,158号、1975年8月12日にペトロビッチに発行された第3,899,388号、1978年12月12日にペトロビッチに発行された第4,129,528号、1979年4月3日にペトロビッチに発行された第4,147,586号、および1980年9月16日にバンイーナム(Van Eenam)に発行された第4,222,921号において記載され、それらすべてはここで参照により組み込まれる。
グリオキサール化されたポリアクリルアミド樹脂もまた、湿潤強力樹脂として有用であることが見出された。これらの樹脂は、コシア(Coscia)らに1971年1月19日に発行された米国特許第3,556,932号およびウイリアムズ(Williams)らに1971年1月19日に発行された第3,556,933号において記載されており、両特許はここで参照により組み込まれる。ポリアクリルアミド樹脂の1つの商業的起源は、コネチカット州スタンフォードのアメリカン・サイアナミッド社であり、そこはパレツ(Parez)TM631NCの商標の下に一つのそのような樹脂を販売している。
本発明において有用性を見出せるさらに他の水溶性カチオン性樹脂は、尿素ホルムアルデヒド樹脂およびメラミンホルムアルデヒド樹脂である。これらの多官能型樹脂のより一般的な官能基は、アミノ基および窒素に結合したメチロール基のような窒素含有基である。ポリエチレンイミンタイプの樹脂もまた本発明において有用性を見出し得る。
発明を限定しない例の目的で、本発明の接着剤組成物は、10パーセントの固形分を含むポリビニルアルコール溶液または安定な分散液および12.5パーセントの固形分を含むカイミーンTM557H溶液を包含し得る。周囲の温度で供給された水道水もまた与えられる。次いで、接着剤は、順番に、40部のポリビニルアルコール、8部のカイミーンTM557Hおよび52部の水から作られる。これらの成分は、適切な容器中にこの順序でいっしょに加えられ、羽根車型混合機を用いて概略10分間混合する。適切な硬化速度にするために、混合物のpHは少なくとも7.0であることが好ましい。
この例では、その1パーセントがカイミーンであり、4パーセントがポリビニルアルコール接着剤である、5パーセントの全固形分を有する接着剤組成物を提供する。接着剤は、3,000平方フィート当たり3ないし85グラム、好ましくは3,000平方フィート当たり4ないし48グラム、およびより好ましくは3,000平方フィート当たり6ないし20グラムの全固形分量でプライに加えられ得る。一定の量の全固形分を有する接着剤組成物について、一定の全固形分を構成する水溶性カチオン性湿潤強力樹脂の量が増加すると、一般的に、より少ない量の乾燥強力バインダー成分がプライに加えられ得る。別言すれば、乾燥強力バインダー材料に比較して一定のパーセンテージの湿潤強力カチオン性樹脂については、接着剤組成物における全固形分の量が増加すると、プライに適用される全固形分の量が一般的に増加する。
接着剤を適用するために、3ロールの接着剤適用装置が用いられ得る。この系を用いて、接着剤は、ピックアップロールの表面上にフィルムとしてピックアップされる。次いで接着剤フィルムは、ニップにおいてピックアップロールと計量(metering)ロールの間で分裂する。計量ロール上に残ったフィルムの部分は、次いで、接着剤フィルムが再び分裂するアプリケーターロールに移行する。アプリケーターロール上に残ったフィルムがプライのエンボスに与えられる。このプライのエンボスが次いで別のプライと接触させられる。プライは、従来の結合(marrying)ロールのニップにおいて互いに接着的に結合する。
もちろん、接着剤は、当該技術において周知である他のいかなる様式においてもエンボスに適用され得るし、その上、入れ子式またはノブ対ノブエンボス加工プロセスについても一般的に用い得る。適切な接着剤適用装置には、フレキソ印刷、スプレー系、グラビア系、ならびに上記の3ロール系が含まれる。
突起の離間とサイズが減少すると、記載された態様について、より多くの量の接着剤がそれぞれの突起に適用され得る。接着剤の量は、接着剤組成物において、相対的により多くの接着剤固形分含有量で用いることによるか、またはプライにより多くの量の接着剤組成物を与えることのいずれかにより増加させ得る。
本発明により得られる紙製品は、2以上のプライの積層物からなる。本発明による紙製品は、少なくともインチ当たり4.5グラムの湿潤プライ結合強度を有するペーパータオルであることが好ましく、少なくともインチ当たり5.0グラムであることがより好ましい。
本発明により紙製品は更に、好ましくは少なくとも4.5の、より好ましくは少なくともインチ当たり5.0グラムのアルカリ湿潤プライ結合強度を有する。アルカリ湿潤プライ結合強度は、もし本発明による紙製品がある種の商業的に入手可能なクリーニング製品とともに用いられたならば、プライはまとまった積層物として互いに結合を維持するであろう便益を与える。
また、得られた紙製品は、好ましくはインチ当たり4.0ないし20.0グラムの、より好ましくはインチ当たり5.0ないし15.0グラムの乾燥プライ結合強度を有する。湿潤および乾燥プライ結合強度は次のように計測される。
乾燥プライ結合強度
4つの仕上げられた紙製品の試料が用意される。試料の全長にわたって伸びる1つの3インチ細片が、それぞれの試料の中央から切断される。細片の2つが機械方向において切断され、他の2つが機械方向を横断する方向において切断される(すなわち、機械方向においては孔の間で、機械方向を横断する方向においては端部の間)。細片は3インチ端のいずれかに沿って軽く分離され、そうしてそれぞれのプライは他から独立して得られる。プライは、試料が2インチの離間長(gage length)を有するまで手で分離する。
それぞれのプライは張力機械のはさみ口に配置される。適切な引張り強度試験機は、ペンシルバニア州フィラデルフィアのスウイング/アルバートコーポレーション(Thwing/Albert Corporation)により供給されるモデル1451−24である。クロスヘッド分離速度は、分当たり20インチで設定され、2.0インチの初期分離から7.5インチで移動する。データは、クロスヘッド移動の最後の6インチについてのみ記録される。4つの試料すべては張力をかけて試験される。次いで4つの数値は、4つの試料すべてから得られる、製品を代表する単一プライ結合強度を与えるために平均される。
張力機械により分離されようとする試料の部分が張力機械の下部のはさみ口または下部のクロスヘッドと接触しないように注意が払われねばならない。もしそのような接触が起きるならば、荷重セル上に登録し、誤って高い読み取り値を与えることであろう。同様に、分離されようとする試料の部分が張力試験機によりすでに分離したプライを有する試料の部分に接触しないことにも注意しなければならない。もしそのような接触が起きるならば、見かけのプライ結合強度が誤って増大するであろう。もし上記のいずれかの接触が起きるならば、データポイントは放棄されるべきであり、新規のサンプルが試験されるべきである。
湿潤プライ結合強度
紙製品の単一試料が用意される。試料は、接着剤組成物について、適切な硬化時間を許容するために、転換(コンバーティング)後少なくとも2週間のエージングをさせる。
3インチの細片が、機械方向における試料の中心から切断される。細片は、試料の全機械方向長に伸びる(例えば孔の間)。
プライは、試料の3インチ端の1つに沿って分離される。分離されていない試料の部分、すなわち張力機械のはさみ口に配置されていない部分が、蒸留水に浸漬される。浸漬後、試料は即座に水から除去され、排水ラック上で60秒間排水するようにさせる。排水ラックはナイロン網正方形メッシュとして用意される。メッシュを形成する網は、0.25インチのピッチで、0.015インチの直径である。乾燥ラックは、水平面に対して45度の角度に向けられている。乾燥ラックで乾燥する間、試料は、試料の長めの端部が乾燥ラックの斜面に沿って下向きに並べられるように配向される。試料が可能な限りスムーズであり、試料が適切に余分の水を排水するように、乾燥ラック中で、プライの分離された端部は互いに戻される。この様式において調製された後に、次いで試料は、乾燥プライ結合強度について上記のように張力機械で試験される。
本発明にしたがって作られた、発明を限定しない例の1つの紙製品が下に例示される。2プライのセルロース性繊維から作られた紙製品で、それはオハイオ州シンシナチのプロクター&ギャンブル・カンパニーにより販売されるバウンティ(Bounty)ブランドのペーパータオルとして一般的に用いられており、そこは本発明の譲渡人である。それぞれのプライは、65パーセントの北方柔軟木材クラフトと35パーセントCTMPから作られており、3,000平方フィート当たり14ポンドの坪量を有する。それぞれのプライは、遠位端で0.076インチの主軸、0.038インチの副軸および0.070インチの突起の高さを有する楕円形の突起により入れ子式エンボス加工プロセスにおいてエンボス加工される。突起は、約0.118インチの45度ピッチで、2/3相補的同心的ダイアモンドパターンにおいて離間する。突起は、それぞれのプライの約10パーセントの面積からなる。2つの相補的プライは、ゼロクリアランスの結合ニップで互いに結合されて作られ、それで、プライ当たりの平方インチ当たり42±3突起を有する一体型積層物が形成される。
上記で調製された接着剤組成物は、1プライの突起に適用される。接着剤組成物の全固形分は、3ロール系を用いて、3,000平方フィート当たり約8グラムの量で紙製品に適用される。得られた紙製品は、インチ当たり5.4グラムの湿潤プライ結合強度およびインチ当たり9.1グラムの乾燥プライ結合強度を有する。
表Iにおいて、本発明によるペーパータオル製品が他の商業的に入手可能なペーパータオルと比較される。
本発明によるこの試料は、5パーセントの全固形分の接着剤組成物を用いて作られ、転換(コンバーティング)後に2週間エージングする。本発明による第2の試料は、6パーセント全固形分組成物を利用し、転換(コンバーティング)後に3週間エージングする。
表Iにおけるそれぞれの湿潤および乾燥プライ結合強度は、5試料の平均を表す。もちろん、乾燥プライ結合強度試験にとって、5試料のそれぞれは4試験標本の平均を表す。
開示された構造の変形は実行可能である。例えば、プライの1つはエンボス加工され、他のプライはエンボス加工されない。あるいは、いずれのプライもエンボス加工されない。この態様において、2つのプライは、別々のまたは連続した接着剤の配置により互いに結合する。それぞれのプライの接着的に結合した領域と接着的でなく結合した領域の両方は、そのプライの平面の範囲内に存在するであろう。
当業者にとっては、他の態様および実行は可能であり、そのすべては添付された請求の範囲の範囲内に存在することが明らかであろう。
Claims (10)
- 改善された湿潤プライ結合強度を有する多重プライセルロース性紙製品であって、前記多重プライ紙製品は対面する関係において互いに結合する少なくとも2つの巨視的に単一平面のプライからなることを特徴とし、前記プライは水性接着剤組成物を用いて互いに結合され、前記水性接着剤組成物は、
(a)ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、カルボキシメチルセルロース樹脂、でんぷん系樹脂、およびそれらの混合物から選択され、好ましくはポリビニルアルコールである2重量%ないし6重量%の水溶性または分散性乾燥強力バインダー材料、
(b)ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、グリオキサール化されたポリアクリルアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、およびその混合物から選択され、好ましくはポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂である1重量%ないし9重量%の水溶性カチオン性樹脂、
(c)89重量%ないし95重量%の水
の混合物を含み、前記水性接着剤組成物の全固形分含有量は5重量%ないし11重量%の範囲を取り、前記固形分含有量は、前記水溶性または分散性乾燥強力バインダー材料および前記水溶性湿潤強力樹脂の重量パーセントの合せたものであることを特徴とする多重プライセルロース性紙製品。 - 前記水性接着剤組成物が前記紙製品に3,000平方フィート当たり3ないし85グラムのレベルで適用されている請求項1記載の紙製品。
- 前記プライの少なくとも1つが、そこにエンボスを有し、前記エンボスが前記プライの平面から外側に伸び前記反対のプライに向かい、接触し、好ましくは2つの前記プライのそれぞれが、前記他のプライに向かって突出し、接触するエンボスを有し、前記プライが前記エンボスで互いに結合する請求項1または2記載の紙製品。
- 少なくとも1つのプライのエンボスに接着剤が適用され、好ましくは前記接着剤が両方のプライのエンボスに適用される請求項3記載の紙製品。
- 前記ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂が、エピクロロヒドリンおよび第2級アミン基を含むポリアミドの反応生成物からなり、エピクロロヒドリンと前記ポリアミドの第2級アミン基の比は、0.5対1ないし2対1である請求項1ないし4のいずれか1項記載の紙製品。
- 前記第2級アミン基を含むポリアミドが、式
−NH(CnH2nHN)x−CORCO−
(但し、n及びxはそれぞれ2以上であり、Rは、3ないし10の炭素原子を有する飽和脂肪族鎖である)を有する繰り返し単位を含む請求項5記載の紙製品。 - 前記第2級アミン基を含むポリアミドが、0.8対1ないし1.5対1のポリアルキレン対二塩基性カルボン酸のモル比で、C3−C10飽和脂肪族二塩基性カルボン酸とポリアルキレンポリアミンを反応させることにより得られ、好ましくは前記飽和二塩基性カルボン酸はアジピン酸であり、好ましくは前記ポリアルキレンポリアミンはジエチレントリアミンである請求項5または6記載の紙製品。
- 前記水性接着剤組成物が、
(a)3.5重量%ないし6重量%の前記水溶性または分散性ポリビニルアルコール、
(b)1重量%ないし3重量%の前記水溶性ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、および
(c)92重量%ないし95重量%の水
を含み、前記水性接着剤組成物の全固形分含有量は5重量%ないし8重量%の範囲を取る請求項1ないし7のいずれか1項記載の紙製品。 - 対面関係で結合する3プライを有する請求項1記載の紙製品。
- 前記紙製品がペーパータオルである請求項1ないし9のいずれか1項記載の紙製品。
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