JP3769943B2 - Permanent magnet rotor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石をロータコア内部に埋設することにより、逆突極性または順突極性を持たせ、マグネットトルクのみならず、リラクタンストルクをも利用することにより、高い効率を実現できる永久磁石の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータコア内部に永久磁石を埋設した永久磁石ロータのロータコアは、同一形状のロータコアシートを同一方向に積層してなっていた。図11に、筆者らが発明した従来の永久磁石ロータ(特願平9−195379号公報)の断面図を示す。
【0003】
打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロータコアシートを積層してなるロータコア50内部に永久磁石51を埋設し、この永久磁石の端面に接するように長穴部53を設けた永久磁石ロータである。長穴部53は、永久磁石埋設用打ち抜き穴52と連続してなり、その形状は全積厚にわたって同一である。ロータコア50の端部には端版(図示せず)を設け、貫通穴54にリベットピンを通すことにより固定し、シャフト穴55にシャフトを圧入し、シャフトを中心に回転する。
【0004】
ロータコア内部に永久磁石を埋設することにより、永久磁石飛散防止のための管が不要であり、磁気的エアギャップを小さくできるほか、管に流れる渦電流による損失を低減できる。また、構造の逆突極性に起因してリラクタンストルクを利用することができるため、効率の高いモータを提供することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の永久磁石ロータにおいては、音,振動を抑えるため、スキューを行うことが極めて困難であった。特に、焼結磁石をロータコアに埋設する場合、永久磁石埋設用打ち抜き穴を大きくする以外、ロータコアのスキューは不可能で、永久磁石埋設用打ち抜き穴を大きくする以外、ロータのスキューは不可能である。しかしながら、永久磁石埋設用打ち抜き穴を大きくすると、永久磁石の磁極面とロータコアの間にエアギャップができ、パーミアンスを低下させ、効率を低下させる。したがって、ロータコア内部に永久磁石を埋設した永久磁石ロータにおいて、音,振動を低減するのは困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、永久磁石埋設用打ち抜き穴の形状は同一で、永久磁石のロータコアシート面における端部、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接するように設けられた長穴部の形状を変化させることにより、音,振動を低減することを可能とした。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシートN種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3Pであるとき、θi=θ0+120・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,N)である永久磁石ロータであって、ロータコア内部に永久磁石を埋設してなる永久磁石ロータにおいて、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減することができる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形ロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシートN種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θi=θ0+60・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,N)である永久磁石ロータであって、ロータコア内部に永久磁石を埋設してなる永久磁石ロータにおいて、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減することができる。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、i種目のロータコアシートの、ロータ磁極のロータ回転後進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθ’iとしたとき、θi+θ’i=120/Pである、請求項1または請求項2記載の永久磁石ロータであって、特に120°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0010】
本発明の請求項4に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3Pであるとき、θj=θ0+120・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120/Pとなる範囲の定数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以下の自然数)であり、360・j/P度回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータであって、1種類のロータコアシートで擬似的にスキューを施すことが可能であり、音,振動を低減することが可能である。
【0011】
本発明の請求項5に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に接するように長穴部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θj=θ0+60・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120/Pとなる定数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以下の自然数)であり、360・j/P度回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータであって、1種類のロータコアシートで擬似的にスキューを施すことが可能であり、音,振動を低減することが可能である。
【0012】
本発明の請求項6に記載の発明は、n=1である請求項4または請求項5記載の永久磁石ロータであって、有効的に音,振動を低減することが可能である。
【0013】
本発明の請求項7に記載の発明は、j番目のロータ回転前進側にある長穴部の、ロータ回転前進側に隣接するロータ磁極の、ロータ回転後進側の長穴部の、磁極境界からの角度をθ’jとしたとき、θj+θ’j=120/Pである、請求項4または請求項5または請求項6記載の永久磁石ロータであって、特に120°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0014】
本発明の請求項8に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシートN種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3Pであるとき、θi=θ0+120・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,N)である永久磁石ロータであって、ロータコア内部に永久磁石を埋設してなる永久磁石ロータにおいて、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減することができる。
【0015】
本発明の請求項9に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiの異なるロータコアシートN種類からなり、それぞれ略同一積厚で形成され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θi=θ0+60・i/(P・N)(θ0は0≦θi≦120/Pとなる範囲の定数、i=1,2,…,N)である永久磁石ロータであって、ロータコア内部に永久磁石を埋設してなる永久磁石ロータにおいて、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減することができる。
【0016】
本発明の請求項10に記載の発明は、i種目のロータコアシートの、ロータ磁極のロータ回転後進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθ’iとしたとき、θi+θ’i=120/Pである、請求項8または請求項9記載の永久磁石ロータであって、特に120°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0017】
本発明の請求項11に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が3/2Pまたは3Pであるとき、θj=θ0+120・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120/Pとなる定数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以下の自然数)であり、360・j/P度回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータであって、特に120°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0018】
本発明の請求項12に記載の発明は、打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア内部に永久磁石を埋設し、この永久磁石の端面、正極面の端部、あるいは負極面の端部に近接した位置のロータ外周に切り欠き部を設けた永久磁石ロータであって、ロータ磁極のロータ回転前進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθjとしたとき、θjがP/n通りの値を取り、それぞれの値が周期的にn回繰り返され、ロータ磁極数がP、ステータスロット数が6Pであるとき、θj=θ0+60・j・n/(P2)(θ0は0≦θj≦120/Pとなる範囲の定数、j=1,2,…,P/n、nはP/2以下の自然数)であり、360・j/P度回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略n/P倍ずつ積層してなる永久磁石ロータであって、1種類のロータコアシートで擬似的にスキューを施すことが可能であり、音,振動を低減することが可能である。
【0019】
本発明の請求項13に記載の発明は、n=1である請求項11または請求項12記載の永久磁石ロータであって、有効的に音,振動を低減することが可能である。
【0020】
本発明の請求項14に記載の発明は、j番目のロータ回転前進側にある長穴部のロータ回転前進側に隣接するロータ磁極の、ロータ回転後進側の切り欠き端部の、磁極境界からの角度をθ’jとしたとき、θj+θ’j=120/Pである、請求項11または請求項12または請求項13記載の永久磁石ロータであって、特に120°通電に適し、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0021】
本発明の請求項15に記載の発明は、形状の異なるロータコアシートまたは、異なる角度のロータコアシートを積層したもののうち、積厚方向の端部に位置するロータコアシートの積厚が、他の部分の積厚より0.5mm〜2.5mm厚く積層された請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10または請求項11または請求項12または請求項13または請求項14記載の永久磁石ロータであって、ロータ積厚方向の端面の磁束の漏れを考慮し、効果的に音,振動を低減することができる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)
図1は第1の実施例における永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図2は第1の実施例における永久磁石ロータの断面図を示す。図3は、第1の実施例における永久磁石ロータのコギングトルクおよびトルクリップルの低減原理を説明する図である。
【0023】
打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア10a,10b,10c,10d内部に永久磁石11を埋設し、この永久磁石11の端面に接するように長穴部13a,13b,13c,13d,16a,16b,16c,16dを設けた4極の永久磁石ロータである。ロータ回転方向がRであるとき、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部13a,13b,13c,13dの磁極境界からの角度をθjとしたとき、θjが4通りの値を取り、ステータスロット数が、12(=4×3)であり、分布巻のとき、θj=3.75°,11.25°,18.75°,26.25°であり、それぞれ90°ずつ回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略1/4倍ずつ積層してなる。また、j番目のロータ回転前進側にある長穴部の、ロータ回転前進側に隣接するロータ磁極の、ロータ回転後進側の長穴部16a,16b,16c,16dの磁極境界からの角度をθ’jとしたとき、θ’j=26.25°、18.75°、11.25°、3.75°であり、θj+θ’j=30°となる。これにより、ロータコアを積層したとき、ある磁極のロータ回転前進側または後進側の長穴部の形状は、計4通りできることになる。なお、θjおよびθ’jそれぞれの順序は特に問わない。
【0024】
以下、図3を用いて、トルクリップルを低減する原理について説明する。図3は、磁極の境界部の同一ロータ位置における長穴部とステータティースとの関係を示している。磁極面19から出た磁束は、回転方向Rに向かって長穴部13cに沿ってステータティース17にわたる。しかし、ステータにはスロット18が存在するため、スロット部は磁気抵抗が大きくなる。長穴部13a,13b,13c,13dとスロットとの位置関係は、ロータ同位置において4通りあり、長穴部先端部とスロットとの位置関係は、ティース間の間隔を4等分したものである。したがって、長穴先端部からステータティースにわたる磁束は、7.5°毎にスロットを通過するため、長穴部がすべて同一形状の時、30°毎にスロットを通過する場合と比較しリップル数は4倍となり、リップル量はおよそ1/4に低減されることになる。また、前記特願平9−195379号公報にて説明している通り、θj+θ’j=30°(=120/4)であるとき、トルクが最大となり、コギングトルクが極小となる。また、長穴部の存在により、永久磁石の正磁極面から負磁極面に短絡する磁束量を低減することが可能である。
【0025】
本構成は、ロータコア形状が1種類でよく、金型費用等も有利である。また、永久磁石数を増やすことなく、容易に擬似的にスキューを施すことができ、音,振動を低減することが可能である。
【0026】
なお、ここで磁極境界は90°毎で等間隔であるとし、ステータティース間隔も等間隔である。また、θjおよびθ’jが最小の場合、長穴部にまで永久磁石が存在してもかまわない。
【0027】
なお、積厚方向の両端は、磁束が漏れたりするため、異なる角度のロータコアシートを積層したもののうち、積厚方向の端部に位置するロータコア10a,10dの積厚が、他の部分10b,10cの積厚より若干厚めに積層するとよい。積厚や磁石形状の寸法公差などを考え、積厚差は0.5mm以上、漏れ磁束量を考慮すると2.5mm以下が望ましい。
【0028】
(実施例2)
図4は第2の実施例における永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図5は第2の実施例における永久磁石ロータの断面図を示す。図6は第2の実施例における永久磁石ロータのコギングトルクおよびトルクリップルの低減原理を説明する図である。
【0029】
構成および作用について、実施例1と同様の内容については、省略する。
ロータコア20a,20b,20c,20dは、長穴部の形状の違いにより4種類ある。ステータスロット数は6(=4×3/2)であり、突極集中巻である。
【0030】
長穴部の形状は、1種類のロータコアにおいては、永久磁石のロータ回転の前進側または後進側それぞれにおいて、4磁極とも同一形状である。ロータコアのロータ回転方向がRであるとき、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部23a,23b,23c,23dの磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiが4通りの値を取り、θi=3.75°,11.25°,18.75°,26.25°であり、それぞれロータ積厚の略1/4倍ずつ積層してなる。また、i種目のロータコアにあるロータ回転後進側の長穴部26a,26b,26c,26dの磁極境界からの角度をθ’iとしたとき、θ’i=26.25°、18.75°、11.25°、3.75°であり、θi+θ’i=30°となる。
【0031】
これにより、ロータコアを積層したとき、ある磁極のロータ回転前進側または後進側の長穴部の形状は、計4通りできることになる。なお、θiおよびθ’iそれぞれの順序は特に問わない。
【0032】
以下、図6を用いて、トルクリップルを低減する原理について説明する。図6は、ある磁極の同一ロータ位置における長穴部とステータティースとの関係を示している。磁極面29aから出た磁束は、回転方向Rに向かって長穴部23dに沿って、ステータティース27aまたは27cにわたる。しかし、ステータにはスロット28が存在するため、スロット部は磁気抵抗が大きくなる。同様に、磁極面29bから出た磁束は、回転方向Rに向かって長穴部23dに沿って、ステータティース27bにわたる。これは、磁極面29aに接する長穴部とステータティースとの位置関係と、30°ずれている。同様に、長穴部23a,23b,23c,23dとスロットとの位置関係は、ロータ同位置において8通りあり、長穴部先端部とスロットとの位置関係は、ティース間の間隔を8等分したものである。したがって、長穴先端部からステータティースにわたる磁束は、7.5°毎にスロットを通過するため、長穴部がすべて同一形状の時、30°毎にスロットを通過する場合と比較し、リップル数は4倍となり、リップル量はおよそ1/4に低減されることになる。また、前記特願平9−195379号公報にて説明している通り、θi+θ’i=30°(=120/4)であるとき、トルクが最大となりコギングトルクが極小となる。また、長穴部の存在により永久磁石の正磁極面から負磁極面に短絡する磁束量を低減することが可能である。
【0033】
また、同一コアシート内で、各磁極毎に長穴部の形状は同一であり、半径方向のアンバランスが発生しない。
【0034】
(実施例3)
図7は第3の実施例における永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図8は第3の実施例における永久磁石ロータの断面図を示す。
【0035】
構成および作用について、実施例2と同様の内容については省略する。
永久磁石11の端面に近接した位置のロータ外周に、切り欠き33a,33b,33c,33dを設けた4極の永久磁石ロータである。
【0036】
ロータコア30a,30b,30c,30dは、切り欠きの位置の違いにより4種類ある。ステータスロット数は6(=4×3/2)または12(=4×3)である。
【0037】
切り欠きの位置は、1種類のロータコアにおいては、永久磁石のロータ回転の前進側または後進側それぞれにおいて、4磁極とも同一位置である。ロータコアのロータ回転方向がRであるとき、ロータ磁極のロータ回転前進側の切り欠きの端部35a,35b,35c,35dの磁極境界からの角度をθiとしたとき、θiが4通りの値を取り、θi=3.75°,11.25°,18.75°,26.25°であり、それぞれロータ積厚の略1/4倍ずつ積層してなる。また、i種目のロータコアにあるロータ回転後進側の切り欠きの端部36a,36b,36c,36dの磁極境界からの角度をθ’iとしたとき、θ’i=26.25°、18.75°、11.25°、3.75°であり、θi+θ’i=30°となる。
【0038】
作用および効果については、実施例2と同様であるので省略する。
本構成においては、永久磁石端部が切り欠きの奥にあり、減磁界がかかりにくいため、減磁耐力に優れているといえる。
【0039】
(実施例4)
図9は第4の実施例における永久磁石ロータの分解斜視図を示す。図10は第4の実施例における永久磁石ロータの断面図を示す。
【0040】
構成および作用について、実施例1と同様の部分については省略する。
打ち抜かれた電磁鋼板からなる略円形のロータコアシートを積層してなるロータコア40a,40b内部に永久磁石41a,42bを埋設し、この永久磁石41a,41bのロータ回転前進側の端面に接するように長穴部43a,43bを設けた4極の永久磁石ロータである。長穴部43a,43bは、4極のうち2極分だけ設けられている。
【0041】
1極当りの永久磁石をロータ半径方向に2分割し、外周側の永久磁石41aおよび内周側の永久磁石41bのそれぞれの端部がロータ外周に近接する位置まで伸びたように構成することにより、突極比を向上させリラクタンストルクを大きくすることができる(特開平8−331783号公報)。また、ロータの回転の前進側に位置する永久磁石の端部の間隔を、ロータの回転の後進側に位置する永久磁石の端部の間隔より大きくすることにより、特定箇所での磁束の密集を緩和させ鉄損を減じることができる(特開平8−336246号公報)。
【0042】
ロータ回転方向がRであるとき、ロータ磁極のロータ回転前進側の長穴部43a,43bの磁極境界からの角度をθ2,δ2としたとき、外周側の永久磁石41aについてはθ2=31°、内周側の永久磁石41bについてはδ2=17°である。また、隣接する磁極のロータ回転前進側には長穴部がなく、磁極のロータ回転前進側のロータ外周部に近接する部分の、磁極境界からの角度θ1,δ1は、外周側の永久磁石41aについてはθ1=23.5°、内周側の永久磁石41bについてはδ1=9.5°である。ステータスロット数が、24(=4×6)であり、分布巻のとき、θj=16+60・j・2/(42)、δj=2+60・j・2/(42)が成り立つ。それぞれ90°ずつ回転させたロータコアを、それぞれロータ積厚の略1/2倍ずつ積層してなる。
【0043】
効果については、実施例1と同様であるので省略する。
なお、上記の実施例においては、4極の永久磁石モータについて説明したが、極数、ロータコアや永久磁石の形状、ステータの形状などはこれらに限定されることなく、本発明の主旨にしたがって種々の変形が可能であり、これらを発明の範囲から排除するものではない。
【0044】
【発明の効果】
以上のように請求項1および請求項2に記載の発明によれば、ロータ磁極間の磁束の漏れを低減させつつ、半径方向にアンバランスを発生することなく、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減することができる。
【0045】
請求項3に記載の発明によれば、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0046】
請求項4および請求項5に記載の発明によれば、ロータ磁極間の磁束の漏れを低減させつつ、1種類のロータコアシートで擬似的にスキューを施すことが可能であり、音,振動を低減することが可能である。
【0047】
請求項6に記載の発明によれば、有効的に音,振動を低減することが可能である。
【0048】
請求項7に記載の発明によれば、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0049】
請求項8および請求項9に記載の発明によれば、減磁耐力を向上させつつ、半径方向にアンバランスを発生することなく、擬似的にスキューを施すことが可能となり、音,振動を低減することができる。
【0050】
請求項10に記載の発明によれば、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0051】
請求項11および請求項12に記載の発明によれば、減磁耐力を向上させつつ、1種類のロータコアシートで擬似的にスキューを施すことが可能であり、音,振動を低減することが可能である。
【0052】
請求項13に記載の発明によれば、有効的に音,振動を低減することが可能である。
【0053】
請求項14に記載の発明によれば、磁束を電気角120°に集中させることにより、高いトルクを発生させることができ、高い効率を実現することができる。
【0054】
請求項15に記載の発明によれば、ロータ積厚方向の端面の磁束の漏れを考慮し、効果的に音,振動を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による永久磁石ロータの分解斜視図
【図2】本発明の第1の実施例による永久磁石ロータの断面図
【図3】本発明の第1の実施例による永久磁石ロータの原理を説明する図
【図4】本発明の第2の実施例による永久磁石ロータの分解斜視図
【図5】本発明の第2の実施例による永久磁石ロータの断面図
【図6】本発明の第2の実施例による永久磁石ロータの原理を説明する図
【図7】本発明の第3の実施例による永久磁石ロータの分解斜視図
【図8】本発明の第3の実施例による永久磁石ロータの断面図
【図9】本発明の第4の実施例による永久磁石ロータの分解斜視図
【図10】本発明の第4の実施例による永久磁石ロータの断面図
【図11】従来の永久磁石ロータの断面図
【符号の説明】
10a,10b,10c,10d ロータコア
11 永久磁石
12 永久磁石埋設用打ち抜き穴
13a,13b,13c,13d,16a,16b,16c,16d 長穴部
14 リベットピン用穴
15 シャフト用穴
17 ティース
18 スロット
19 磁極面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a permanent magnet structure that can achieve high efficiency by embedding a permanent magnet in the rotor core so as to have reverse saliency or forward saliency and using not only magnet torque but also reluctance torque. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a rotor core of a permanent magnet rotor in which a permanent magnet is embedded in a rotor core has been formed by laminating rotor core sheets having the same shape in the same direction. FIG. 11 shows a cross-sectional view of a conventional permanent magnet rotor invented by the authors (Japanese Patent Application No. 9-195379).
[0003]
This is a permanent magnet rotor in which a
[0004]
By embedding permanent magnets in the rotor core, a tube for preventing permanent magnets from scattering is unnecessary, and the magnetic air gap can be reduced, and loss due to eddy current flowing in the tube can be reduced. Moreover, since the reluctance torque can be utilized due to the reverse saliency of the structure, a highly efficient motor could be provided.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional permanent magnet rotor as described above, it is extremely difficult to perform skew in order to suppress sound and vibration. In particular, when embedding a sintered magnet in the rotor core, the rotor core cannot be skewed except for increasing the permanent magnet embedding punch hole, and the rotor skew cannot be performed except for increasing the permanent magnet embedding punch hole. . However, if the punching hole for embedding the permanent magnet is enlarged, an air gap is formed between the magnetic pole surface of the permanent magnet and the rotor core, which reduces permeance and reduces efficiency. Therefore, it has been difficult to reduce sound and vibration in a permanent magnet rotor having a permanent magnet embedded in the rotor core.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, the present invention has the same shape of the permanent magnet embedding punch hole, and is provided so as to be in contact with the end of the rotor core sheet surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, or the end of the negative electrode surface. By changing the shape of the long hole, the sound and vibration can be reduced.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to the first aspect of the present invention, a permanent magnet is embedded in a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, and the end surface of the permanent magnet, the end portion of the positive electrode surface, or A permanent magnet rotor having a long hole portion in contact with the end portion of the negative electrode surface, and a rotor core having a different θi when the angle from the magnetic pole boundary of the long hole portion on the rotor rotation advance side of the rotor magnetic pole is θi When the number of rotor magnetic poles is P and the number of status lots is 3 / 2P or 3P, θi = θ0 + 120 · i / (P · N) (θ0 is 0 ≦ In a permanent magnet rotor having a constant in a range where θi ≦ 120 / P, i = 1, 2,..., N), and a permanent magnet rotor having a permanent magnet embedded in the rotor core, a pseudo skew is generated. Apply It is possible to become possible, sound, to reduce vibration.
[0008]
According to the second aspect of the present invention, a permanent magnet is embedded in a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, and the end surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, or A permanent magnet rotor having a long hole portion in contact with the end portion of the negative electrode surface, and a rotor core having a different θi when the angle from the magnetic pole boundary of the long hole portion on the rotor rotation advance side of the rotor magnetic pole is θi When the number of rotor magnetic poles is P and the number of status lots is 6P, θi = θ0 + 60 · i / (P · N) (θ0 is 0 ≦ θi ≦ 120 / A permanent magnet rotor having a constant in the range of P, i = 1, 2,..., N), in which permanent magnets are embedded in the rotor core, can be artificially skewed. And , It is possible to reduce the vibration.
[0009]
According to the third aspect of the present invention, when the angle from the magnetic pole boundary of the long hole portion of the i-th type rotor core sheet on the rotor rotation backward side of the rotor magnetic pole is θ′i, θi + θ′i = 120 The permanent magnet rotor according to
[0010]
The invention according to claim 4 of the present invention embeds a permanent magnet inside a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, the end surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, Alternatively, a permanent magnet rotor provided with a long hole portion in contact with the end of the negative electrode surface, where θj is P when the angle from the magnetic pole boundary of the long hole portion on the rotor rotation advance side of the rotor magnetic pole is defined as θj / N values, each value is periodically repeated n times, and when the number of rotor magnetic poles is P and the number of status lots is 3 / 2P or 3P, θj = θ0 + 120 · j · n / (P 2 ) (Θ0 is a constant in the range of 0 ≦ θj ≦ 120 / P, j = 1, 2,..., P / n, n is a natural number less than or equal to P / 2), and rotated 360 · j / P degrees A permanent magnet rotor in which rotor cores are laminated approximately n / P times the rotor stack thickness, and can be artificially skewed with one type of rotor core sheet to reduce sound and vibration Is possible.
[0011]
The invention according to claim 5 of the present invention embeds a permanent magnet inside a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, the end surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, Alternatively, a permanent magnet rotor provided with a long hole portion in contact with the end of the negative electrode surface, where θj is P when the angle from the magnetic pole boundary of the long hole portion on the rotor rotation advance side of the rotor magnetic pole is defined as θj / N values are taken, and each value is periodically repeated n times. When the number of rotor magnetic poles is P and the number of status lots is 6P, θj = θ0 + 60 · j · n / (P 2 ) (Θ0 is a constant satisfying 0 ≦ θj ≦ 120 / P, j = 1, 2,..., P / n, n is a natural number of P / 2 or less), and the rotor core rotated 360 · j / P degrees These are permanent magnet rotors that are stacked approximately n / P times the rotor stack thickness, and can be artificially skewed with one type of rotor core sheet, reducing noise and vibration It is.
[0012]
The invention according to claim 6 of the present invention is the permanent magnet rotor according to claim 4 or 5, wherein n = 1, and can effectively reduce sound and vibration.
[0013]
According to the seventh aspect of the present invention, from the magnetic pole boundary of the elongated hole portion on the rotor rotation backward side of the rotor magnetic pole adjacent to the rotor rotation advance side of the elongated hole portion on the jth rotor rotation advance side. The permanent magnet rotor according to claim 4, wherein θj + θ′j = 120 / P where θ′j is an angle of θ′j, which is particularly suitable for 120 ° energization, By concentrating at an angle of 120 °, high torque can be generated and high efficiency can be realized.
[0014]
The invention according to claim 8 of the present invention embeds a permanent magnet inside a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, and the end surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, Alternatively, the permanent magnet rotor is provided with a notch on the outer periphery of the rotor at a position close to the end of the negative electrode surface, and the angle of the notch on the rotor rotation advance side of the rotor magnetic pole from the magnetic pole boundary is θi. When the number of rotor magnetic poles is P, and the number of status lots is 3 / 2P or 3P, θi = θ0 + 120 · i / (P · N ) (Θ0 is a constant in the range of 0 ≦ θi ≦ 120 / P, i = 1, 2,..., N), and the permanent magnet rotor has a permanent magnet embedded in the rotor core. Artificially becomes possible to perform the skew, sound, it is possible to reduce vibration.
[0015]
The invention according to claim 9 of the present invention embeds a permanent magnet inside a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, the end face of this permanent magnet, the end of the positive electrode face, Alternatively, the permanent magnet rotor is provided with a notch on the outer periphery of the rotor at a position close to the end of the negative electrode surface, and the angle of the notch on the rotor rotation advance side of the rotor magnetic pole from the magnetic pole boundary is θi. When there are N types of rotor core sheets with different θi, each formed with substantially the same thickness, the number of rotor magnetic poles is P, and the number of status lots is 6P, θi = θ0 + 60 · i / (P · N) (θ0 is In a permanent magnet rotor having a constant in the range of 0 ≦ θi ≦ 120 / P, i = 1, 2,..., N), in which a permanent magnet is embedded in the rotor core, Suku It is possible to the applied sound, it is possible to reduce vibration.
[0016]
In the invention according to claim 10 of the present invention, when the angle from the magnetic pole boundary of the notch end portion of the i-th rotor core sheet on the reverse side of the rotor rotation of the rotor magnetic pole is θ′i, θi + θ′i = The permanent magnet rotor according to claim 8 or claim 9, wherein the permanent magnet rotor is 120 / P, particularly suitable for 120 ° energization, and a high torque can be generated by concentrating the magnetic flux at an electrical angle of 120 °, High efficiency can be realized.
[0017]
The invention according to claim 11 of the present invention embeds a permanent magnet inside a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, and the end surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, Alternatively, the permanent magnet rotor is provided with a notch on the outer periphery of the rotor at a position close to the end of the negative electrode surface, and the angle from the notch end of the rotor magnetic pole on the rotor rotation advance side from the magnetic pole boundary is θj. When θj takes P / n values, each value is periodically repeated n times, and when the number of rotor magnetic poles is P and the number of status lots is 3 / 2P or 3P, θj = θ0 + 120 · j · n / (P 2 ) (Θ0 is a constant satisfying 0 ≦ θj ≦ 120 / P, j = 1, 2,..., P / n, n is a natural number of P / 2 or less), and the rotor core rotated 360 · j / P degrees These are permanent magnet rotors that are stacked approximately n / P times the rotor thickness respectively, and are particularly suitable for 120 ° energization and can generate high torque by concentrating the magnetic flux at an electrical angle of 120 °. High efficiency can be realized.
[0018]
The invention according to claim 12 of the present invention embeds a permanent magnet inside a rotor core formed by laminating a substantially circular rotor core sheet made of a punched electromagnetic steel sheet, the end surface of the permanent magnet, the end of the positive electrode surface, Alternatively, the permanent magnet rotor is provided with a notch on the outer periphery of the rotor at a position close to the end of the negative electrode surface, and the angle from the notch end of the rotor magnetic pole on the rotor rotation advance side from the magnetic pole boundary is θj. When θj takes P / n values, each value is periodically repeated n times, the number of rotor magnetic poles is P, and the number of status lots is 6P, θj = θ0 + 60 · j · n / (P 2 ) (Θ0 is a constant in the range of 0 ≦ θj ≦ 120 / P, j = 1, 2,..., P / n, n is a natural number less than or equal to P / 2), and rotated 360 · j / P degrees A permanent magnet rotor in which rotor cores are laminated approximately n / P times the rotor stack thickness, and can be artificially skewed with one type of rotor core sheet to reduce sound and vibration Is possible.
[0019]
A thirteenth aspect of the present invention is the permanent magnet rotor according to the eleventh or twelfth aspect in which n = 1, and can effectively reduce sound and vibration.
[0020]
According to a fourteenth aspect of the present invention, from the magnetic pole boundary of the rotor magnetic pole adjacent to the rotor rotation advance side of the slot portion on the j-th rotor rotation advance side, the notch end portion on the rotor rotation reverse side. The permanent magnet rotor according to
[0021]
According to the fifteenth aspect of the present invention, among the laminated rotor core sheets having different shapes or rotor core sheets having different angles, the thickness of the rotor core sheet positioned at the end in the stacking direction is different from that of the other portion.
[0022]
【Example】
Example 1
FIG. 1 is an exploded perspective view of a permanent magnet rotor in the first embodiment. FIG. 2 shows a cross-sectional view of the permanent magnet rotor in the first embodiment. FIG. 3 is a diagram for explaining the principle of cogging torque and torque ripple reduction of the permanent magnet rotor in the first embodiment.
[0023]
Permanent magnets 11 are embedded in
[0024]
Hereinafter, the principle of reducing torque ripple will be described with reference to FIG. FIG. 3 shows the relationship between the elongated hole portion and the stator teeth at the same rotor position at the boundary portion of the magnetic pole. The magnetic flux emitted from the
[0025]
In this configuration, only one type of rotor core shape is required, and the mold cost is advantageous. Further, it is possible to easily artificially skew without increasing the number of permanent magnets, and to reduce sound and vibration.
[0026]
Here, the magnetic pole boundaries are equally spaced every 90 °, and the stator teeth are equally spaced. Further, when θj and θ′j are minimum, a permanent magnet may exist up to the long hole portion.
[0027]
In addition, since magnetic flux leaks at both ends in the stacking direction, the stack thickness of the
[0028]
(Example 2)
FIG. 4 is an exploded perspective view of the permanent magnet rotor in the second embodiment. FIG. 5 shows a cross-sectional view of the permanent magnet rotor in the second embodiment. FIG. 6 is a view for explaining the principle of cogging torque and torque ripple reduction of the permanent magnet rotor in the second embodiment.
[0029]
About the structure and effect | action, about the content similar to Example 1, it abbreviate | omits.
There are four types of
[0030]
In one type of rotor core, the shape of the long hole portion is the same for all four magnetic poles on the forward side or the reverse side of the rotor rotation of the permanent magnet. When the rotor rotation direction of the rotor core is R, θi takes four values when the angle from the magnetic pole boundary of the
[0031]
As a result, when the rotor cores are stacked, the shape of the long hole portion on the rotor rotation forward side or reverse side of a certain magnetic pole can be made in a total of four ways. The order of θi and θ′i is not particularly limited.
[0032]
Hereinafter, the principle of reducing torque ripple will be described with reference to FIG. FIG. 6 shows the relationship between the elongated hole portion and the stator teeth at the same rotor position of a certain magnetic pole. The magnetic flux emitted from the magnetic pole surface 29a extends in the rotation direction R along the
[0033]
Moreover, the shape of the long hole part is the same for each magnetic pole in the same core sheet, and radial imbalance does not occur.
[0034]
Example 3
FIG. 7 is an exploded perspective view of the permanent magnet rotor in the third embodiment. FIG. 8 shows a cross-sectional view of the permanent magnet rotor in the third embodiment.
[0035]
About the structure and effect | action, it abbreviate | omits about the content similar to Example 2.
This is a 4-pole permanent magnet rotor in which
[0036]
There are four types of
[0037]
In one type of rotor core, the positions of the notches are the same for all the four magnetic poles on the forward side or the reverse side of the rotor rotation of the permanent magnet. When the rotor rotation direction of the rotor core is R, when the angle from the magnetic pole boundary of the
[0038]
Since the operation and effect are the same as those of the second embodiment, the description thereof is omitted.
In this configuration, the end of the permanent magnet is behind the notch, and it is difficult to apply a demagnetizing field, so it can be said that the demagnetization resistance is excellent.
[0039]
(Example 4)
FIG. 9 is an exploded perspective view of the permanent magnet rotor in the fourth embodiment. FIG. 10 shows a cross-sectional view of the permanent magnet rotor in the fourth embodiment.
[0040]
Regarding the configuration and operation, the same parts as those in the first embodiment are omitted.
[0041]
By dividing the permanent magnet per pole into two in the rotor radial direction so that the end portions of the outer peripheral side permanent magnet 41a and the inner peripheral side permanent magnet 41b extend to positions close to the outer periphery of the rotor. Thus, the salient pole ratio can be improved and the reluctance torque can be increased (Japanese Patent Laid-Open No. 8-331783). In addition, by making the interval between the end portions of the permanent magnet located on the forward side of the rotation of the rotor larger than the interval between the end portions of the permanent magnet located on the reverse side of the rotation of the rotor, the magnetic flux is concentrated at a specific location. It can be mitigated and the iron loss can be reduced (JP-A-8-336246).
[0042]
When the rotor rotation direction is R, when the angles of the rotor magnetic poles from the magnetic pole boundaries of the
[0043]
Since the effect is the same as that of the first embodiment, a description thereof will be omitted.
In the above-described embodiments, the four-pole permanent magnet motor has been described. However, the number of poles, the shape of the rotor core and permanent magnet, the shape of the stator, and the like are not limited to these, and may be various according to the gist of the present invention. These modifications are possible and are not excluded from the scope of the invention.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the first and second aspects of the present invention, pseudo skew can be applied without reducing imbalance in the radial direction while reducing leakage of magnetic flux between the rotor magnetic poles. This makes it possible to reduce sound and vibration.
[0045]
According to the third aspect of the invention, by concentrating the magnetic flux at the electrical angle of 120 °, it is possible to generate a high torque and realize a high efficiency.
[0046]
According to the invention of claim 4 and claim 5, it is possible to artificially skew with one kind of rotor core sheet while reducing leakage of magnetic flux between the rotor magnetic poles, thereby reducing sound and vibration. Is possible.
[0047]
According to the sixth aspect of the present invention, it is possible to effectively reduce sound and vibration.
[0048]
According to the seventh aspect of the present invention, high torque can be generated by concentrating the magnetic flux at an electrical angle of 120 °, and high efficiency can be realized.
[0049]
According to the eighth and ninth aspects of the present invention, it is possible to artificially skew without increasing imbalance in the radial direction while improving the demagnetization resistance, thereby reducing sound and vibration. can do.
[0050]
According to the invention described in
[0051]
According to the invention of claim 11 and
[0052]
According to the thirteenth aspect of the present invention, it is possible to effectively reduce sound and vibration.
[0053]
According to the fourteenth aspect of the invention, by concentrating the magnetic flux at the electrical angle of 120 °, it is possible to generate a high torque and realize a high efficiency.
[0054]
According to the fifteenth aspect of the present invention, sound and vibration can be effectively reduced in consideration of leakage of magnetic flux on the end face in the rotor stacking direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a permanent magnet rotor according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of a permanent magnet rotor according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a view for explaining the principle of the permanent magnet rotor according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 4 is an exploded perspective view of a permanent magnet rotor according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a permanent magnet rotor according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a view for explaining the principle of a permanent magnet rotor according to a second embodiment of the present invention;
FIG. 7 is an exploded perspective view of a permanent magnet rotor according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a sectional view of a permanent magnet rotor according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an exploded perspective view of a permanent magnet rotor according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a sectional view of a permanent magnet rotor according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a conventional permanent magnet rotor
[Explanation of symbols]
10a, 10b, 10c, 10d Rotor core
11 Permanent magnet
12 Perforated hole for permanent magnet embedding
13a, 13b, 13c, 13d, 16a, 16b, 16c, 16d
14 Rivet pin hole
15 Shaft hole
17 Teeth
18 slots
19 Magnetic pole face
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