JP3765765B2

JP3765765B2 - Solution casting method

Info

Publication number: JP3765765B2
Application number: JP2002064617A
Authority: JP
Inventors: 敏和中村; 英数山崎
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 2002-03-11
Filing date: 2002-03-11
Publication date: 2006-04-12
Anticipated expiration: 2022-03-11
Also published as: JP2003260741A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流延支持体から剥ぎ取ったウェブをテンターで搬送しつつ乾燥させる際、良好に搬送できるようにした溶液製膜方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、セルロースアセテート、ポリカーボネート、セロファン等のフィルムの一部は溶液製膜法で製造されている。この溶液製膜法は、流延ダイから高分子溶液であるドープをベルト式又はドラム式の流延支持体に流延し、流延支持体上で冷却ゲル化して剥ぎ取り、この剥ぎ取ったウェブをテンターにより両端を担持しつつ搬送しながら乾燥させるものであった（特開昭６２−４６６２５号公報、特開昭６２−４６６２６号公報等）。
【０００３】
テンターで担持しつつ搬送しながら乾燥させるには、ウェブの上下に乾燥ダクトを配置し、この乾燥ダクトから乾燥風を吹き付けて行うものであった。そして、このような乾燥ダクトの乾燥風の吹き出し構造としては、スリットを穿設したスリット板やスリットを形成した２次元ノズルが採用されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスリット板や２次元ノズルを用いた乾燥では、ウェブの自己支持性が小さい場合、スリットとスリットとの間でウェブが垂れ下がり、スリット板や２次元ノズルに接触し、その結果、流延が停止する場合があった。
【０００５】
特に、流延速度を早くすると自己支持性が小さくなるため、乾燥巾でのスリット板、２次元ノズルの接触が起こり速度上昇の大きな障害となっていた。
【０００６】
本発明は、以上の問題点を解決し、テンターでウェブを乾燥させる際、ウェブが乾燥ダクトに接触せず、ウェブを安定して搬送できるようにした溶液製膜方法を提供することを目的とする。特に、高速流延において本発明の効果は顕著となる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討し、多孔板を用いることにより安定して搬送できることを見出し、本発明を完成させたものである。
【０００８】
本発明による溶液製膜方法は、セルロースエステル溶液を冷却した流延支持体に流延し、該セルロースエステル溶液を冷却ゲル化して流延支持体から剥ぎ取り、該剥ぎ取ったウェブをテンターで両端を担持して搬送しつつ上下から乾燥風を吹き付けて乾燥させる溶液製膜方法であって、該ウェブの残留揮発分が乾量基準で１８０質量％以上の乾燥ゾーンにおいて、ウェブ下側の乾燥ダクトの乾燥風吹き出し構造として、開口率が０．３〜５％、吹き出し孔直径が０．５〜５ｍｍである多孔板を用い、吹き出し孔からの吹き出し風速が５〜１２ｍ／ｓであることを特徴として構成されている。
【０００９】
本発明による溶液製膜方法においては、多孔板の吹出し孔によりウェブの全面に亘って略均等に乾燥風を吹き付けるので、ウェブは常に上方に付勢された状態になり下方に垂れ下がることがない。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明においては、下からの乾燥風を多孔板により吹き出しており、多孔板で吹き出すことにより、自己支持性のない残留揮発分が１８０質量％のウェブであっても弛むことなく搬送できるようになっている。この多孔板の開口率は、０．３〜５％であることを要し、好ましくは０．５〜４％であり、より好ましくは１〜３％である。開口率が０．３％未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、開口率が５％を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００１１】
多孔板に穿設された吹出し孔は、直径が０．５〜５ｍｍであることを要し、好ましくは１〜４ｍｍである。直径が０．５ｍｍ未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、直径が５ｍｍを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００１２】
多孔板における吹き出し孔の配置は、特に限定されるものでなく、全面に均一に配置されるものであれば良い。例えば、千鳥格子状等に配置することができる。また、吹き出し孔の形状は、円形の他、多角形状とすることもできる。
【００１３】
下側の吹出し孔から吹き出す乾燥風の風速は、５〜１２ｍ／ｓであることが好ましく、６〜１０ｍ／ｓであることがより好ましい。風速が５ｍ／ｓ未満であるとウェブが弛んで多孔板に接触する恐れがあり、また、風速が１２ｍ／ｓを超えると、上方に膨らみ上側の乾燥ダクトに接触する恐れがある。
【００１４】
また、下からの乾燥風と同時に上からも乾燥風を吹き付けて乾燥させているが、この上側からの乾燥風の吹き出し風速は、２〜７ｍ／ｓであることが好ましく、３〜６ｍ／ｓであることがより好ましい。風速が２ｍ／ｓ未満であると乾燥効率が悪化し、また、風速が７ｍ／ｓを超えると、乾燥のための原動費コストが高くなる。
【００１５】
以上のように、多孔板を用いることにより、自己支持性のないウェブであっても安定して搬送することができる。しかし、多孔板による乾燥は伝熱係数が小さく乾燥効率が悪化するため、全てを多孔板とするのは乾燥設備を巨大化させ、コストアップにつながるので好ましくない。
【００１６】
したがって、自己支持性を有する場合は、多孔板以外の構造とすることが好ましく、自己支持性の程度に応じて適宜変更することがより好ましい。本発明者は、この点に関し鋭意検討し、好ましい態様を見出した。以下、自己支持性の程度（残留揮発分の量）により、好ましい態様を記載する。
【００１７】
ウェブの残留揮発分が８０〜１８０質量％の乾燥ゾーンにおいては、乾燥風下側の吹き出し構造としてスリット板を用いることが好ましい。このスリット板の開口率は０．３〜５％であることが好ましく、０．５〜３％であることがより好ましい。開口率が０．３％未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、開口率が５％を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００１８】
また、スリットの幅が２〜１０ｍｍであることが好ましく、３〜７ｍｍであることがより好ましい。スリット幅が２ｍｍ未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、スリット幅が１０ｍｍを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００１９】
下側のスリットから吹き出す乾燥風の風速は、７〜１５ｍ／ｓであることが好ましく、８〜１２ｍ／ｓであることがより好ましい。風速が７ｍ／ｓ未満であるとウェブが弛んでスリット板に接触する恐れがあり、また、風速が１５ｍ／ｓを超えると、上方に膨らみ上側の乾燥ダクトに接触する恐れがある。
【００２０】
また、上側からの乾燥風の吹き出し風速は、７〜１５ｍ／ｓであることが好ましく、８〜１２ｍ／ｓであることがより好ましい。風速が７ｍ／ｓ未満であると乾燥効率が悪化しまた、風速が１５ｍ／ｓを超えると、乾燥のための原動費コストが高くなる。
【００２１】
ウェブの残留揮発分が２〜８０質量％の乾燥ゾーンにおいては、下側の乾燥風吹き出し構造として２次元ノズルを用いることが好ましい。この２次元ノズルの開口率は０．３〜５％であることが好ましく、０．５〜３％であることがより好ましい。開口率が０．３％未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、開口率が５％を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００２２】
また、スリットの幅が２〜１０ｍｍであることが好ましく、３〜７ｍｍであることがより好ましい。スリット幅が２ｍｍ未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、スリット幅が１０ｍｍを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００２３】
以上のように、ウェブの自己支持性に応じて吹き出し構造を変更することにより、安定搬送を行えるとともに、コストを最小限に抑えることができる。
【００２４】
本発明において、上側乾燥ダクトの吹き出し構造は、スリット板でも２次元ノズルを用いてもよいが、２次元ノズルを用いることがより好ましい。上側乾燥ダクトに用いる２次元ノズルとしては、開口率が０．３〜５％であることが好ましく、０．５〜３％であることがより好ましい。開効率が０．３％未満であると、乾燥効率が悪化し、また開口率が５％を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００２５】
また、２次元ノズルのスリットの幅が２〜１０ｍｍであることが好ましく、３〜７ｍｍであることがより好ましい。スリットの幅が２ｍｍ未満であると、乾燥効率が悪化し、またスリットの幅が１０ｍｍを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【００２６】
テンターで搬送しつつ乾燥させる際、ウェブ幅の乾燥ダクト吹き出し部幅に対する比が８５〜１１５％であることが好ましく、９０〜１１０％であることがより好ましい。前記比が９３％未満であると、完成したフィルムが巾方向で均質な性能を出すことができない。また、前記比が１１５％を超えると、乾燥の原動費アップにつながる。
【００２７】
ウェブと下側乾燥ダクトの吹き出し部の距離が３０〜２００ｍｍであることが好ましく、６０〜１２０ｍｍであることがより好ましい。前記距離が３０ｍｍ未満であると、ウェブが吹き出し部に接触する場合があり、また、前記距離が２００ｍｍを超えると、乾燥効率が極端に悪化する。なお、下側乾燥ダクトの吹き出し部は、多孔板の場合は吹出し孔、スリット板の場合はスリット、２次元ノズルの場合は上端に形成されたスリットである。
【００２８】
乾燥風の溶剤ガス濃度が２〜３０％であることが好ましく、５〜２５％であることがより好ましい。溶剤ガス濃度が２％未満では、溶剤回収のコストが極端に増加する。また、溶剤ガス濃度が３０％を超えると、乾燥効率が極端に悪化する。
【００２９】
本発明の溶液製膜方法の高分子溶液としては、セルロースエステル、ポリカーボネート、アラミド系ポリマー、ノルボルネン系ポリマー等の溶液を用いることができる。セルロースエステルとしては、セルロースの低級脂肪酸エステルを用いることが好ましい。低級脂肪酸とは、炭素原子数が６以下の脂肪酸を意味する。炭素原子数は、２（セルロースアセテート）、３（セルロースプロピオネート）または４（セルロースブチレート）であることが好ましい。セルロースアセテートが特に好ましい。セルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレートのような混合脂肪酸エステルを用いてもよい。
【００３０】
本発明の溶液製膜方法で製造されるフィルムは、偏光板用保護フィルム、光学機能性膜（光学補償シート、反射防止膜、輝度向上膜等）、等に利用することができる。
【００３１】
本発明の溶液製膜方法の一実施態様を図面を参照して説明する。
図１は溶液製膜法を実施する溶液製膜装置の全体概略図で、図２は溶液製膜装置のテンター部分の一部省略した拡大斜視図、図３は溶液製膜装置のテンター部分の部分平面図である。
【００３２】
図１において、１０は高分子溶液を流延する流延部、２０は流延部１０から送られて来たウェブを乾燥させるテンター乾燥部、３０はテンター乾燥部２０で乾燥させられたウェブを巻き取る巻取り部である。前記流延部１０は、流延支持体としてのドラム１１が設けられるとともに、このドラム１１の上部に隣接して流延ダイ１２が設けられ、また、流延支持体１１からウェブ４０を剥ぎ取る剥ぎ取りローラ１３が設けられている。
【００３３】
テンター乾燥部２０は、ウェブ４０をテンター（図示せず）に担持させるための噛み込みブラシ５０が設けられ、噛み込みブラシ５０の下流側に、多孔板６０、スリット板７０及び複数の２次元ノズル８０が順次設けられている。また、これら多孔板６０、スリット板７０及び２次元ノズル８０は、それぞれ乾燥風ダクト（図示せず）に取り付けられている。
【００３４】
多孔板６０は、図２に示すように、平板に円形の吹出し孔６１が多数穿設されているもので、この吹出し孔６１の面積が多孔板６０の全面積の０．３〜５％となるように設定されている。また、この吹出し孔６１の直径ｄは、０．５〜５ｍｍとなるように設定されている。
【００３５】
スリット板７０は、図２に示すように、平板にスリット７１が所定間隔で形成されているもので、このスリット７１の面積がスリット板７０の全面積の０．３〜５％となるように設定されている。また、このスリット７１の幅ａが２〜１０ｍｍとなるように設定されている。
【００３６】
２次元ノズル８０は、図２に示すように、断面５角形状の本体８１の上部に２枚の板で構成されたスリットノズル８２が形成されているもので、このスリットノズル８２の開口部８３の面積が、２次元ノズル８０で浮上させようとするウェブ４０の面積の０．３〜５％となるように設定されている。また、このスリットノズル８２の開口部８３スリット幅ｂが２〜１０ｍｍとなるように設定されている。
【００３７】
ウェブ４０の上面側には、２次元ノズル９０が所定間隔で配置されており、この２次元ノズル９０も、２次元ノズル８０と同様に、スリットノズル９２の開口部９３の面積が、２次元ノズル９０で受け持つウェブ４０の面積の０．３〜５％となるように設定されている。また、スリットノズル９２の開口部９３のスリット幅が２〜１０ｍｍとなるように設定されている。
【００３８】
また、図３に示すように、スリット板７０のスリット７１の幅ｃは、ウェブ４０の幅ｅがスリット７１の幅の９３〜１１５％になるように設定されている。なお、２次元ノズルにおいても同様に設定されている。
【００３９】
以上のような溶液製膜装置において、流延ダイ１２よりドープ（高分子溶液）をドラム１１に流延する。流延されたドープはドラムにより冷却されてゲル化し、剥ぎ取りローラ１３で剥ぎ取られる。この剥ぎ取られたウェブ４０は、噛み込みブラシ５０で両端部がテンターで担持され、この時、ウェブ４０の残留揮発分は乾量基準で１８０質量％以上あり自己支持性がないものである。ウェブ４０はテンターで担持された状態で搬送されるが、まず、多孔板７０上を搬送され、吹出し孔７１から吹き出された乾燥風及び上部の２次元ノズル９０から吹き出された乾燥風で乾燥させられる。この時、吹き出し孔７１はウェブ４０の下方において全面に均等に配置されているので、自己支持性がないウェブ４０であっても弛むことがない。また、吹き出し孔７１からの乾燥風の吹き出し風速は、５〜１２ｍ／ｓに設定されており、２次元ノズル９０からの吹き出し風速は、７〜１５ｍ／ｓに設定されている。
【００４０】
多孔板６０で乾燥されたウェブ４０は、残留揮発分が１８０質量％以下となっており、やや自己支持性を有している。このウェブ４０は、スリット板７０による乾燥ゾーンに搬送され、スリット７１からの乾燥風及び上部の２次元ノズル９０からの乾燥風によって乾燥させられる。この時、スリット７１からの乾燥風の吹き出し風速は、７〜１５ｍ／ｓに設定されており、また、２次元ノズル９０からの乾燥風の吹き出し風速は、７〜１５ｍ／ｓに設定されている。
【００４１】
スリット板７０で乾燥されたウェブ４０は、残留揮発分が８０質量％以下となっており、かなりの自己支持性を有している。このウェブ４０は、２次元ノズル８０による乾燥ゾーンへ搬送され、上下の２次元ノズル８０、９０により乾燥させられる。この時、２次元ノズル８０のスリットノズル８１からの乾燥風の吹き出し風速は、７〜１５ｍ／ｓに設定されており、また、２次元ノズル９０からの乾燥風の吹き出し風速は、７〜１５ｍ／ｓに設定されている。
【００４２】
２次元ノズル８０で乾燥されたウェブ４０は、残留揮発分が２質量％以下になっており、この状態で巻芯３１に巻き取られる。
【００４３】
【実施例】
［実施例１］
図１に示す溶液製膜装置を用い、セルローストリアセテートフィルムを製造した。
【００４４】
使用したドープ（高分子溶液）の処方を以下に記載する。
ＴＡＣ２００質量部
可塑剤２４質量部
塩化メチレン６５０質量部
メタノール１１２質量部
ブタノール１２質量部
紫外線吸収剤２質量部
【００４５】
なお、可塑剤としては、トリフェニルフォスフェート及びビフェニルジフェニルフォスフェートを用い、紫外線吸収剤としては、２（２'−ヒドロキシ−３',５'−ジ−ｔｅｒｔ−アミルフェニル）−５−ベンゾトリアゾール（１．３質量％）、２（２'−ヒドロキシ−３',５'−ジ−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）−５−クロルベンゾトリアゾール（０．７質量％）を用いた。
【００４６】
上記ドープを流延しドラムから剥ぎ取った後、図１に示す溶液製膜装置を用いて乾燥させた。すなわち、多孔板乾燥工程、スリット板乾燥工程及び２次元ノズル乾燥工程でウェブを順次乾燥させていったものである。なお、各実施例及び比較例においては、多孔板乾燥工程、スリット板乾燥工程及び２次元ノズル乾燥工程の一工程のみを示しており、実施例１、６、７、８、１５、１６、１７及び比較例３、４、５、１２、１３、１４は、第１番目の多孔板乾燥工程を示しており、実施例２、３、９、１０、１１、１８、１９、２０、２２及び比較例６、７、８、１５、１６、１７、１９）は、多孔板乾燥工程を経た第２番目のスリット板乾燥工程を示しており、実施例４、５、１２、１３、１４、２１及び比較例９、１０、１１、１８は、多孔板乾燥工程及びスリット板乾燥工程を経た第３の２次元ノズル乾燥工程を示している。また、比較例１及び２は、スリット板乾燥工程と２次元ノズル乾燥工程からなるもので、比較例１は、第１番目のスリット板乾燥工程を示し、比較例２は、スリット板乾燥工程を経た第２番目の２次元ノズル乾燥工程を示している。
【００４７】
結果を表１〜４に示す。
【表１】

【００４８】
【表２】

【００４９】
【表３】

【００５０】
【表４】

【００５１】
表中、『製品性能（Ｒｅ）幅方向のばらつき』は、エリプソメーターにより製品中央部と製品端部とを測定することにより求めた。評価は以下の通りである。
○：幅方向で３ｎｍ未満のばらつきであった。
×：幅方向で３ｎｍ以上のばらつきがあった。
【００５２】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、流延支持体から剥ぎ取ったウェブをテンターで搬送しつつ乾燥させる際、残留揮発分が多く自己支持性のないウェブであっても、ウェブが弛むことなく安定して搬送することができる。したがって、品質の良好なフィルムを高速で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による溶液製膜法の一実施形態を実施する溶液製膜装置の全体概略図である。
【図２】本発明による溶液製膜法の一実施形態を実施する溶液製膜装置のテンター部分の一部省略した拡大斜視図である。
【図３】本発明による溶液製膜法の一実施形態を実施する溶液製膜装置のテンター部分の部分平面図である。
【符号の説明】
１１…ドラム
１２…流延ダイ
４０…ウェブ
６０…多孔板
６１…吹出し孔
７０…スリット板
７１…スリット
８０…２次元ノズル
８２…スリットノズル
８３…開口部
９０…２次元ノズル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solution casting method that enables a web peeled from a casting support to be satisfactorily conveyed when being dried while being conveyed by a tenter.
[0002]
[Prior art]
In general, some films of cellulose acetate, polycarbonate, cellophane, etc. are produced by a solution casting method. In this solution casting method, a dope that is a polymer solution is cast from a casting die onto a belt-type or drum-type casting support, cooled and gelled on the casting support, and then peeled off. The web was dried while being conveyed with both ends supported by a tenter (Japanese Patent Laid-Open Nos. 62-46625, 62-46626, etc.).
[0003]
In order to dry while transporting while being supported by a tenter, a drying duct is disposed above and below the web, and drying air is blown from the drying duct. As such a blowout structure for drying air in the drying duct, a slit plate having a slit and a two-dimensional nozzle having a slit have been adopted.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in conventional drying using a slit plate or a two-dimensional nozzle, when the web is not self-supporting, the web hangs down between the slit and the slit and comes into contact with the slit plate or the two-dimensional nozzle. There was a case where Nobu stopped.
[0005]
In particular, when the casting speed is increased, the self-supporting property is reduced, so that contact between the slit plate and the two-dimensional nozzle occurs in the drying width, which is a major obstacle to the increase in speed.
[0006]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems and to provide a solution casting method in which when a web is dried with a tenter, the web does not contact the drying duct and the web can be stably conveyed. To do. In particular, the effect of the present invention is remarkable in high-speed casting.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The inventor has intensively studied in order to achieve the above-mentioned object, and found that it can be stably conveyed by using a porous plate, and has completed the present invention.
[0008]
In the solution casting method according to the present invention, the cellulose ester solution is cast on a cooled casting support, the cellulose ester solution is cooled and gelled, and peeled off from the casting support. A solution casting method in which drying air is blown from the top and bottom while drying is carried, and in the drying zone where the residual volatile content of the web is 180% by mass or more on a dry basis, the drying duct below the web as balloon of the drying air structure, the aperture ratio is 0.3 to 5%, blowing holes having a diameter of 0.5~5mm with perforated plate, a balloon wind speed 5~12m / s der Rukoto from blowing holes It is structured as a feature.
[0009]
In the solution casting method according to the present invention, the drying air is blown almost uniformly over the entire surface of the web by the blowout holes of the perforated plate, so that the web is always urged upward and does not hang downward.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, dry air from below is blown out from the perforated plate. By blowing out from the perforated plate, even a web having a residual volatile content of 180% by mass without self-supporting can be conveyed without being loosened. It has become. The aperture ratio of the perforated plate needs to be 0.3 to 5%, preferably 0.5 to 4%, and more preferably 1 to 3%. If the opening ratio is less than 0.3%, the web cannot be lifted reliably and may be loosened. On the other hand, if the opening ratio exceeds 5%, a large amount of blown air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web, resulting in an increase in the cost of air blowing equipment and an increase in cost.
[0011]
The blowout holes formed in the perforated plate need to have a diameter of 0.5 to 5 mm, preferably 1 to 4 mm. If the diameter is less than 0.5 mm, the web cannot be lifted reliably and may be loosened. On the other hand, if the diameter exceeds 5 mm, a large amount of blown air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web, resulting in an increase in the cost of air blowing equipment and an increase in cost.
[0012]
The arrangement of the blowing holes in the perforated plate is not particularly limited as long as it is uniformly arranged on the entire surface. For example, it can be arranged in a staggered pattern. Further, the shape of the blowout hole may be a polygonal shape in addition to the circular shape.
[0013]
The wind speed of the drying air blown out from the lower blowing hole is preferably 5 to 12 m / s, and more preferably 6 to 10 m / s. If the wind speed is less than 5 m / s, the web may slack and come into contact with the perforated plate. If the wind speed exceeds 12 m / s, the web may bulge upward and come into contact with the upper drying duct.
[0014]
In addition, drying air is blown from above at the same time as drying air from below, and the blowing speed of the drying air from above is preferably 2 to 7 m / s, and 3 to 6 m / s. It is more preferable that When the wind speed is less than 2 m / s, the drying efficiency deteriorates. When the wind speed exceeds 7 m / s, the driving cost for drying increases.
[0015]
As described above, by using a porous plate, even a web having no self-supporting property can be stably conveyed. However, drying with a perforated plate has a small heat transfer coefficient and deteriorates drying efficiency. Therefore, it is not preferable to use all perforated plates because the drying equipment becomes enormous and the cost is increased.
[0016]
Therefore, when it has self-supporting property, it is preferable to use a structure other than the perforated plate, and it is more preferable to appropriately change it according to the degree of self-supporting property. The inventor has intensively studied on this point and found a preferable embodiment. Hereinafter, preferred embodiments are described according to the degree of self-supporting property (amount of residual volatile matter).
[0017]
In the drying zone where the residual volatile content of the web is 80 to 180% by mass, it is preferable to use a slit plate as the blowing structure on the drying lee side. The aperture ratio of the slit plate is preferably 0.3 to 5%, and more preferably 0.5 to 3%. If the opening ratio is less than 0.3%, the web cannot be lifted reliably and may be loosened. On the other hand, if the opening ratio exceeds 5%, a large amount of blown air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web, resulting in an increase in the cost of air blowing equipment and an increase in cost.
[0018]
Moreover, it is preferable that the width | variety of a slit is 2-10 mm, and it is more preferable that it is 3-7 mm. If the slit width is less than 2 mm, the web cannot be lifted reliably and may be loosened. On the other hand, if the slit width exceeds 10 mm, a large amount of blown air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web, resulting in an increase in the cost of air blowing equipment and an increase in cost.
[0019]
The wind speed of the drying air blown out from the lower slit is preferably 7 to 15 m / s, and more preferably 8 to 12 m / s. If the wind speed is less than 7 m / s, the web may slack and come into contact with the slit plate. If the wind speed exceeds 15 m / s, the web may bulge upward and come into contact with the upper drying duct.
[0020]
Moreover, it is preferable that the blowing wind speed of the dry wind from the upper side is 7-15 m / s, and it is more preferable that it is 8-12 m / s. If the wind speed is less than 7 m / s, the drying efficiency deteriorates. If the wind speed exceeds 15 m / s, the driving cost for drying increases.
[0021]
In the drying zone where the residual volatile content of the web is 2 to 80% by mass, it is preferable to use a two-dimensional nozzle as the lower drying air blowing structure. The opening ratio of the two-dimensional nozzle is preferably 0.3 to 5%, and more preferably 0.5 to 3%. If the opening ratio is less than 0.3%, the web cannot be lifted reliably and may be loosened. On the other hand, if the opening ratio exceeds 5%, a large amount of blown air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web, resulting in an increase in the cost of air blowing equipment and an increase in cost.
[0022]
Moreover, it is preferable that the width | variety of a slit is 2-10 mm, and it is more preferable that it is 3-7 mm. If the slit width is less than 2 mm, the web cannot be lifted reliably and may be loosened. On the other hand, if the slit width exceeds 10 mm, a large amount of blown air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web, resulting in an increase in the cost of air blowing equipment and an increase in cost.
[0023]
As described above, by changing the blowing structure according to the self-supporting property of the web, stable conveyance can be performed and the cost can be minimized.
[0024]
In the present invention, the blowing structure of the upper drying duct may be a slit plate or a two-dimensional nozzle, but more preferably a two-dimensional nozzle. As a two-dimensional nozzle used for the upper drying duct, the opening ratio is preferably 0.3 to 5%, and more preferably 0.5 to 3%. If the opening efficiency is less than 0.3%, the drying efficiency deteriorates. If the opening ratio exceeds 5%, a large amount of blowing air is required to maintain the static pressure necessary to lift the web. For this reason, the air transportation facility becomes large and the cost increases.
[0025]
Moreover, it is preferable that the width | variety of the slit of a two-dimensional nozzle is 2-10 mm, and it is more preferable that it is 3-7 mm. When the slit width is less than 2 mm, the drying efficiency is deteriorated, and when the slit width exceeds 10 mm, a large amount of blowing air is required to maintain the static pressure necessary to float the web. The air transportation equipment becomes large and the cost increases.
[0026]
When drying while transporting with a tenter, the ratio of the web width to the drying duct blowing portion width is preferably 85 to 115%, and more preferably 90 to 110%. When the ratio is less than 93%, the completed film cannot exhibit uniform performance in the width direction. On the other hand, if the ratio exceeds 115%, the driving cost for drying is increased.
[0027]
The distance between the web and the blowing portion of the lower drying duct is preferably 30 to 200 mm, and more preferably 60 to 120 mm. When the distance is less than 30 mm, the web may come into contact with the blowing portion. When the distance exceeds 200 mm, the drying efficiency is extremely deteriorated. In addition, the blowing part of the lower drying duct is a blow hole in the case of a perforated plate, a slit in the case of a slit plate, or a slit formed at the upper end in the case of a two-dimensional nozzle.
[0028]
It is preferable that the solvent gas density | concentration of a dry wind is 2 to 30%, and it is more preferable that it is 5 to 25%. If the solvent gas concentration is less than 2%, the cost of solvent recovery increases extremely. If the solvent gas concentration exceeds 30%, the drying efficiency is extremely deteriorated.
[0029]
As the polymer solution of the solution casting method of the present invention, a solution of cellulose ester, polycarbonate, aramid polymer, norbornene polymer or the like can be used. As the cellulose ester, it is preferable to use a lower fatty acid ester of cellulose. Lower fatty acid means a fatty acid having 6 or less carbon atoms. The number of carbon atoms is preferably 2 (cellulose acetate), 3 (cellulose propionate) or 4 (cellulose butyrate). Cellulose acetate is particularly preferred. Mixed fatty acid esters such as cellulose acetate propionate and cellulose acetate butyrate may be used.
[0030]
The film produced by the solution casting method of the present invention can be used for a polarizing plate protective film, an optical functional film (such as an optical compensation sheet, an antireflection film, and a brightness enhancement film).
[0031]
An embodiment of the solution casting method of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an overall schematic view of a solution casting apparatus for performing a solution casting method, FIG. 2 is an enlarged perspective view in which a part of a tenter portion of the solution casting apparatus is omitted, and FIG. It is a partial top view.
[0032]
In FIG. 1, 10 is a casting part for casting a polymer solution, 20 is a tenter drying part for drying a web sent from the casting

part

10, and 30 is a web dried by the tenter drying part 20. It is a winding part which winds up. The casting part 10 is provided with a drum 11 as a casting support, a casting die 12 is provided adjacent to the upper part of the drum 11, and the web 40 is peeled off from the casting support 11. A peeling roller 13 is provided.
[0033]
The tenter drying unit 20 is provided with a biting brush 50 for supporting the web 40 on a tenter (not shown), and on the downstream side of the biting brush 50, a porous plate 60, a slit plate 70, and a plurality of two-dimensional nozzles. 80 are sequentially provided. The perforated plate 60, the slit plate 70, and the two-dimensional nozzle 80 are each attached to a dry air duct (not shown).
[0034]
As shown in FIG. 2, the porous plate 60 has a large number of circular blow holes 61 formed in a flat plate, and the area of the blow holes 61 is 0.3 to 5% of the total area of the porous plate 60. It is set to be. Further, the diameter d of the blowout hole 61 is set to be 0.5 to 5 mm.
[0035]
As shown in FIG. 2, the slit plate 70 has slits 71 formed on a flat plate at predetermined intervals, and the area of the slit 71 is 0.3 to 5% of the total area of the slit plate 70. Is set. The width a of the slit 71 is set to be 2 to 10 mm.
[0036]
As shown in FIG. 2, the two-dimensional nozzle 80 has a slit nozzle 82 formed of two plates formed on an upper portion of a main body 81 having a pentagonal cross section, and an opening 83 of the slit nozzle 82. Is set to be 0.3 to 5% of the area of the web 40 to be floated by the two-dimensional nozzle 80. Moreover, the opening 83 slit width b of the slit nozzle 82 is set to be 2 to 10 mm.
[0037]
On the upper surface side of the web 40, two-dimensional nozzles 90 are arranged at predetermined intervals. Similarly to the two-dimensional nozzle 80, the area of the opening 93 of the slit nozzle 92 is also two-dimensional nozzle 90. It is set to be 0.3 to 5% of the area of the web 40 handled at 90. The slit width of the opening 93 of the slit nozzle 92 is set to be 2 to 10 mm.
[0038]
As shown in FIG. 3, the width c of the slit 71 of the slit plate 70 is set such that the width e of the web 40 is 93 to 115% of the width of the slit 71. The same applies to the two-dimensional nozzle.
[0039]
In the solution casting apparatus as described above, a dope (polymer solution) is cast from the casting die 12 to the drum 11. The cast dope is cooled by a drum and gelled, and is peeled off by a peeling roller 13. The stripped web 40 is supported by a tenter at both ends with a biting brush 50. At this time, the residual volatile content of the web 40 is 180% by mass or more on a dry basis and is not self-supporting. The web 40 is transported while being supported by a tenter. First, the web 40 is transported on the perforated plate 70 and dried with the drying air blown from the blowing holes 71 and the drying air blown from the upper two-dimensional nozzle 90. It is done. At this time, since the blowout holes 71 are evenly arranged on the entire surface below the web 40, the web 40 does not loosen even if it has no self-supporting property. Moreover, the blowing wind speed of the drying wind from the blowing hole 71 is set to 5 to 12 m / s, and the blowing wind speed from the two-dimensional nozzle 90 is set to 7 to 15 m / s.
[0040]
The web 40 dried by the perforated plate 60 has a residual volatile content of 180% by mass or less, and is somewhat self-supporting. The web 40 is conveyed to a drying zone by the slit plate 70 and dried by the drying air from the slit 71 and the drying air from the upper two-dimensional nozzle 90. At this time, the blowing air speed of the drying air from the slit 71 is set to 7 to 15 m / s, and the blowing air speed of the drying air from the two-dimensional nozzle 90 is set to 7 to 15 m / s. .
[0041]
The web 40 dried by the slit plate 70 has a residual volatile content of 80% by mass or less and has a considerable self-supporting property. The web 40 is conveyed to a drying zone by a two-dimensional nozzle 80 and dried by upper and lower two-

dimensional nozzles

80 and 90. At this time, the blowing air speed of the drying air from the slit nozzle 81 of the two-dimensional nozzle 80 is set to 7 to 15 m / s, and the blowing air speed of the drying air from the two-dimensional nozzle 90 is 7 to 15 m / s. s.
[0042]
The web 40 dried by the two-dimensional nozzle 80 has a residual volatile content of 2% by mass or less, and is wound around the core 31 in this state.
[0043]
【Example】
[Example 1]
A cellulose triacetate film was produced using the solution casting apparatus shown in FIG.
[0044]
The dope (polymer solution) formulation used is described below.
TAC 200 parts by weight Plasticizer 24 parts by weight Methylene chloride 650 parts by weight Methanol 112 parts by weight Butanol 12 parts by weight UV absorber 2 parts by weight
In addition, triphenyl phosphate and biphenyl diphenyl phosphate are used as the plasticizer, and 2 (2′-hydroxy-3 ′, 5′-di-tert-amylphenyl) -5-benzotriazole is used as the ultraviolet absorber. (1.3% by mass), 2 (2′-hydroxy-3 ′, 5′-di-tert-butylphenyl) -5-chlorobenzotriazole (0.7% by mass) was used.
[0046]
The dope was cast and peeled off from the drum, and then dried using the solution casting apparatus shown in FIG. That is, the web is sequentially dried in the perforated plate drying step, the slit plate drying step, and the two-dimensional nozzle drying step. In each example and comparative example, only one step of the perforated plate drying step, the slit plate drying step, and the two-dimensional nozzle drying step is shown. Examples 1, 6, 7, 8, 15, 16, 17 And Comparative Examples 3, 4, 5, 12, 13, and 14 show the first perforated plate drying step, and Examples 2, 3, 9, 10, 11, 18, 19, 20, 22 and Comparative Examples Examples 6, 7, 8, 15, 16, 17, 19) show the second slit plate drying step after the perforated plate drying step. Examples 4, 5, 12, 13, 14, 21 and Comparative Examples 9, 10, 11, and 18 show a third two-dimensional nozzle drying process that has undergone a porous plate drying process and a slit plate drying process. Moreover, Comparative Examples 1 and 2 consist of a slit plate drying step and a two-dimensional nozzle drying step, Comparative Example 1 shows the first slit plate drying step, and Comparative Example 2 shows the slit plate drying step. The 2nd two-dimensional nozzle drying process which passed is shown.
[0047]
The results are shown in Tables 1-4.
[Table 1]

[0048]
[Table 2]

[0049]
[Table 3]

[0050]
[Table 4]

[0051]
In the table, “product performance (Re) width direction variation” was determined by measuring the center and end of the product with an ellipsometer. The evaluation is as follows.
○: The variation was less than 3 nm in the width direction.
X: There was variation of 3 nm or more in the width direction.
[0052]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, when the web peeled off from the casting support is dried while being transported by a tenter, even if the web has a large amount of residual volatile matter and is not self-supporting, the web is loosened. It can be stably conveyed without any problems. Therefore, a film with good quality can be manufactured at high speed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall schematic view of a solution casting apparatus for carrying out an embodiment of a solution casting method according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged perspective view in which a part of a tenter portion of a solution casting apparatus for carrying out an embodiment of the solution casting method according to the present invention is omitted.
FIG. 3 is a partial plan view of a tenter portion of a solution casting apparatus for carrying out an embodiment of the solution casting method according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Drum 12 ... Casting die 40 ... Web 60 ... Perforated plate 61 ... Outlet hole 70 ... Slit plate 71 ... Slit 80 ... Two-dimensional nozzle 82 ... Slit nozzle 83 ... Opening 90 ... Two-dimensional nozzle

Claims

The cellulose ester solution is cast on a cooled casting support, the cellulose ester solution is cooled and gelled and peeled off from the casting support, and the peeled web is conveyed from above and below while carrying both ends with a tenter. A method of forming a solution by blowing dry air to dry, wherein in the drying zone where the residual volatile content of the web is 180% by mass or more on a dry basis, the dry air blowing structure of the drying duct below the web has an opening ratio solution casting method but that 0.3 to 5%, blowing holes having a diameter with a perforated plate is 0.5 to 5 mm, speed of air blowing from the blowing hole and said 5~12m / s der Rukoto.

In the drying zone in which the residual volatile content of the web is 80 to 180% by mass, a slit plate having an opening ratio of 0.3 to 5% and a slit width of 2 to 10 mm as a drying air blowing structure of a drying duct below the web The solution casting method according to claim 1, wherein:

A two-dimensional nozzle having an opening ratio of 0.3 to 5% and a slit width of 2 to 10 mm as a dry air blowing structure of a drying duct below the web in a drying zone having a web residual volatile content of 2 to 80% by mass. The solution casting method according to claim 1 or 2, wherein:

A two-dimensional nozzle having an opening ratio of 0.3 to 5% and a slit width of 2 to 10 mm is used as the drying air blowing structure of the drying duct on the upper side of the web in the drying zone having a web residual volatile content of 2% by mass or more. 4. The solution casting method according to claim 1, 2, or 3.

Solution casting method according to claim 1, wherein the speed of air blowing drying air from the front SL top side is characterized by a 2~7m / s.

The solution casting method according to claim 2 or 3, wherein a blowing air velocity from the slit is 7 to 15 m / s, and a blowing air velocity from the upper side is 7 to 15 m / s.

The ratio of the web width to the blow-out portion width of the lower drying duct is 85 to 115% when drying while being conveyed by the tenter according to claim 1 , 2 , 3 , 4 , 5 or 6. The solution casting method described.

The solution casting method according to claim 1, 2, 3, 4, 5, 6 or 7, wherein a distance between the web and a blowing portion of each of the drying ducts on the upper and lower sides is 30 to 200 mm.

A protective film for a polarizing plate, which is formed by the solution casting method according to claim 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 or 8.

A polarizing plate using the polarizing plate protective film according to claim 9.