JP3765175B2 - コミュニケーションシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、適切な知識源を発見し、またその知識源の情報を適切に流通させるためのコンピュータネットワークを利用したコミュニケーションシステムに関する。
【0002】
【従来技術】
今日、コンピュータ(情報処理装置)を使って情報や知識を発見する手法には、大きく分けて2つの方法がある。1つはデータベースシステムなどのプログラムを活用する方法であり、もう1つの方法は友人や知人などの他人に聞く方法である。
【0003】
インターネットでは、例えば「Alta Vista」や「Infoseek」などといった、インターネット上に存在する膨大な情報を検索するためのエンジンがいくつか存在する。これらの検索エンジンからは、実際様々な情報を入手することが可能であり、巨大なデータベースシステムと見なすことができる。
しかしながらデータベースは絶対ではなく、探している情報が必ずしもデータベースに存在するとは限らない。特にノウハウと呼ばれる知識や、特定の地域、文化に密着したローカル情報などは、データベースに登録しておくことは非常に難しい。
ノウハウについて具体的に先ほどの検索エンジン関連で例を上げてみると、どの検索エンジンがどんな分野に強いとか、どのように検索キーワードを指定するとうまく検索できるかとか、英語版とは別に日本語版の検索エンジンが用意されているといった知識が相当するが、これらの知識、情報は人の頭の中にのみ存在しているものである。
【0004】
したがって、データベースが多く普及する現在においても、人に聞くという情報や知識を発見する方法は重要な位置を占めていると言える。
人に聞く場合、コンピューターは人同士の通信メディアとなる。その主な例が電子メールである。ここで言う電子メールには、個人的にやり取りするメールの他、メーリングリストによるメールの配信、ニュースグループのような電子掲示板なども含んでいる。電子メールを使って情報、知識を発見するには、だれに聞くというメールの宛先が重要な要素となる。この宛先についての知識は、友人、知り合いという人脈に関するものなので個人差が大きく表れる。電子メールを使って情報や知識をうまく発見する人は、自分の豊富な人脈を有効に活用している人と言える。
【0005】
個人差が大きく出る宛先についての知識を補う方法としてメーリングリストの活用がある。情報や知識を発見しようとする人が活動するコミュニティに、適切なメーリングリストが用意されているとしたら、人脈に頼る以上に探索空間を広げることができて、より適切な知識を発見できるかもしれない。
しかしながら、適切なメーリングリストを用意することはとても難しい。探索空間を広げるには、メーリングリストにより多くのメンバーを登録することになるが、このようにすると、コミュニティにメールをブロードキャストすることと等しくなり、多くの人々にとっては無駄なメールが増加して迷惑が生じてしまう。
【0006】
このような迷惑なメールの増加を防ぐ意味では、探索空間を個人の人脈以上に広げてより適切な知識を発見する方法には、電子掲示板のほうがふさわしい。インターネットのニュースグループのように、様々な興味の対象によって議論のグループ分けがなされていて、だれでも意見を投稿できる環境があれば、多くの情報や知識を収集することができるかもしれない。
しかしながら、インターネット上の電子掲示板のように完全にオープンな環境であると、招かれざる相手に情報を知られてしまい、悪用されたりする問題点がある。これらの問題点を解決するには、会員制をしいてパスワードの入力を要求するなどして、電子掲示板を利用する人を厳密に制限することが考えられるが、オープンな環境が損なわれる分だけ内容が乏しくなったり、魅力に欠けたものとなってしまう。なお、招かれざる相手に情報を知られてしまい悪用されたりする問題は、参加自由のオープンなメーリングリストでも同様に発生する。
【0007】
本出願人は、すでに、友人や知り合いという人脈をベースとしたネットワークを構成する手段と、人脈を強化、拡張する手段を備え、知識源となる人を人脈をたどる形式で動的に集めることが可能となる発明を行っている(特願平9−123547号)。
この発明は、まさに、適切な知識源を発見し、流通するしくみとなり、当該発明では、友人や知り合いという関係は、それぞれの間で共有できる興味の内容を属性と属性値(キーワードと重み)からなる集合で記録することで構成している。また、これらの興味の内容を記録するデータは、主に電子メールのやりとりから抽出される。
【0008】
したがって、人脈は興味に基づくpeer to peerのネットワークで構成される。この興味に基づく人脈のネットワークに対して、この発明では、人脈を強化する手段として、自分の人脈であるネットワークでつながる友人や知り合いから、その人が持つ他の人との興味の内容を参照して、自分とその人との興味の内容に適当な属性および属性値集合を新たに追加する機能を提供している。また、人脈を拡張する手段としては、自分の人脈である友人や知り合いから、その人が持つ人脈から同じ興味を共有できる人を紹介してもらう機能を提供している。したがって、この発明によれば、友人の紹介で新たな友人を得ることができる。
【0009】
この発明によれば、先に上げた電子メールにおける問題点を緩和することができ、興味に基づく人脈ネットワークを活用すれば、お互いの知識源となる宛先情報を共有することができ、人脈ネットワークを活用することで、電子メールなどによる問い合わせをおおよそふさわしい人に限定して実行することができる。したがって、見当違いの迷惑メールは削減できる。さらに、この発明によれば、同様に人脈ネットワークを活用することで、他人が容易に情報を盗むことはできなくなる。したがって、この発明は、情報に関して完全にオープンなネットワークと、厳密にユーザー管理を行うネットワークとの中間に位置するゆるい制限を設けたネットワークを実現すると言える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した興味に基づく人脈ネットワークは、ネットワークにつながった友人や知り合いを全て均一に取り扱ってしまう。要するに、本当の意味での友人関係と、システムの助けを借りた知り合いの紹介による知り合い関係を一切区別せずに、それぞれの人脈データは完全に共有し合うことになる。
【0011】
また、この上記のネットワークでは、動的に変化する人脈に適応するために、人脈を表す興味の内容データに有効期限を設定し、古い内容は削除する手段を提供している。具体的に述べると、興味の内容を表す属性値(重み)を指定した法則や関数により減衰させ、属性値がゼロになった属性(キーワード)を削除する。そして、全ての属性値がゼロになれば、対応する人脈ネットワークそのものを削除する。このような機能を設けることで、人脈ネットワークを構成する興味の内容データが無駄に肥大化して、コンピューターの記憶領域を大量に消費したり、システムによる人脈を強化、拡張する処理時間が伸びることを防いでいる。
【0012】
ここで、現実の友人や知り合いという人脈関係を考慮すると、人脈の中には特別なものとそうでないものとが存在し、それぞれによって異なる扱い方をしたいというプライバシー保護の要求がある。
しかしながら、上記のネットワークには、特定の人脈により処理を変える機能が備わっておらず、この削除機能も全ての人脈ネットワークに共通に適用されてしまう。
【0013】
本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、人脈の種類によって異なる処理を実行することができる人脈ネットワークのコミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明の概念を説明すると、まず第一の要点として、人脈ネットワークを個人的な関係と公共的な関係とに分けて、個人的な関係の人脈ネットワークは、ユーザ両者の間でのみ興味の内容が共有されて、システムによる人脈の拡張機能からは自由に参照されないようにする。したがって、個人的な関係は、公共的な関係である友人からは参照できない。
なお、この場合に、個人的な関係の設定には、ある人との興味の内容全てを対象とする機能と、特定の興味の内容のみを対象としてそれ以外の興味の内容は公共的な関係にまわす機能とを備えるようにする。
【0015】
また、本発明の第二の要点として、人脈ネットワークを静的な関係と動的な関係とに分けて、静的な関係の人脈ネットワークは、興味の内容が一時的に失われたとしても、人脈としてのネットワークが保存されるようにする。ここに言う静的な人脈ネットワークとは、動的に変化する興味の内容に左右されない、特別な信頼関係を表している。
【0016】
このような機能を実現するために、本発明では、両端のノードをそれぞれ情報処理装置を操作するユーザ情報とした複数のパイプにより人脈ネットワークを構成し、当該ネットワークを介して複数のユーザがそれぞれ情報処理装置を用いて情報のやり取りを行うコミュニケーションシステムに、それぞれのパイプを表すパイプ情報を集合として管理するパイプ管理手段と、パイプ管理手段が管理するパイプ情報の集合からユーザの要求に適するパイプ情報を検索するパイプ検索手段と、パイプ検索手段により検索された複数のパイプ情報から新たなパイプ情報を生成してパイプ管理手段に管理させるパイプ合成手段と、を備えている。
【0017】
そして、パイプ情報は、更に、当該パイプを利用できるユーザを当該パイプのノードに設定されたユーザに制限する個人属性情報を含んでおり、個人属性情報で利用制限されていない状態でのみ、パイプ合成手段は、当該個人属性情報が設定されているパイプを利用して、当該パイプの一端ノードに接続されている他のパイプのノードと当該パイプの他端ノードに接続されている他のパイプのノードとの間に新たなパイプを生成する。
また、個人属性情報で利用制限されている状態では、パイプ合成手段は、当該個人属性情報が設定されているパイプを利用して、当該パイプの一端ノードと当該パイプの他端ノードに接続されている他のパイプのノードとの間に新たなパイプを生成する。
【0018】
すなわち、個人属性情報で利用制限されている状態では当該パイプを個人的なものとして、当該パイプを利用できるユーザを当該パイプのノードに設定されたユーザに制限する一方、個人属性情報で利用制限されていない状態では当該パイプを公共的なものとして、当該パイプを利用できるユーザを当該パイプのノードに接続されている他のパイプのノードのユーザにまで拡張している。
【0019】
また、本発明では、パイプは両端ノードのユーザ間のつながりを表す意味(すなわち、興味内容)毎の要素の束として実現する。そして、パイプ情報は、更に、各パイプ要素の両端ノードのユーザ間のつながりを表す意味情報を複数のグループに分けて含んでいるとともに、個人属性情報に従ったパイプ合成手段によるパイプ要素の利用制限を当該グループ毎に規定する部分属性情報を含んでいる。
すなわち、意味情報のグループ毎にパイプ合成手段によるパイプ要素の利用制限を及ばせることにより、パイプ要素の単位で個人的か公共的かの処理を設定できるようにしている。
【0020】
また、本発明では、各パイプの利用度に応じてパイプ管理手段が管理する各パイプ情報の重みを変化させるパイプ維持手段を備え、パイプ情報は、更に、当該パイプ情報の消滅を制限する静的属性情報を含んでいる。そして、パイプ維持手段は、静的属性情報で消滅を制限されていないパイプ情報に対してのみ重みが所定値以下となったところで、前記パイプ管理手段で管理されている当該パイプ情報を消去する。
すなわち、静的属性情報で消滅を制限されているパイプ情報に対しては、その利用度が例えば全くない状態となっても、当該パイプ情報は存続させて、動的に変化する利用度に左右されない特別な信頼関係を維持するようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1には本実施例に係るコミュニケーションシステムの構成を示してあり、ネットワーク11にはそれぞれ異なるユーザが操作する複数の情報処理装置10が接続され、各情報処理装置10に本実施例のシステムが構成されている。
なお、本実施例では、各情報処理装置10は各ユーザ毎に存在し、ネットワーク11を介して相互通信を実施する。
【0022】
情報処理装置10には、ネットワーク11を介して他の情報処理装置10との間で交換される電子メールなどからコミュニケーションを検出するコミュニケーション検出部1と、コミュニケーション検出部1が検出したコミュニケーション情報から、両者が共有する興味の内容を表した属性および属性値の集合(以下、パイプと呼ぶ)の生成と更新を行うパイプ生成更新部2と、生成されたパイプを記憶管理するパイプ管理部3と、ユーザまたは他のユーザの情報処理装置10からの要求を受け付ける要求処理部4と、要求処理部4からの要求に基づいてパイプ管理部3から要求の条件に合うパイプを検索するパイプ検索部5と、要求処理部4からの要求に合うパイプがパイプ管理部3に存在しないときに既存のパイプを基に新しいパイプを生成するパイプ合成部6と、他のユーザの情報処理装置10とネットワーク11を介して通信する通信インターフェース7と、時間の経過とともに活用されていないパイプのパイプ属性を減衰させるパイプ維持部8と、ユーザからの操作を受け付けるユーザーインタフェース9とを備えている。
【0023】
図2には、本実施例においてパイプを表現するパイプ情報のモデルを示してある。
概念的には、パイプは2人のユーザをそれぞれノードとしたアークであり、当該パイプはこれらユーザによって所有されて、これらユーザ(オーナー)以外のユーザによる利用が後述するように制限可能となっている。
このパイプ情報には、パイプの2人の持ち主(オーナー)として、2つの変数(オーナー1、オーナー2)にそれぞれのユーザの識別子(ユーザ名:一太郎、三四郎)が登録される。
【0024】
また、パイプ情報にはオーナー両者における興味の内容を表した集合となるパイプ属性リストの変数は2種類用意されており、この2つのパイプ属性リストは、以下に示す3つの属性変数によって利用方法が切り替えられる。
この3つの属性には、このパイプが公共的なものか、個人的なものかを示す個人属性、部分的に個人的なものなのか、全てが個人的なものなのかを示す部分属性、このパイプは静的なものなのか、動的なもの(一時的なもの)なのかを示す静的属性がある。
【0025】
次に、パイプ管理部3におけるパイプ属性リストの書き込み処理および読み出し処理について説明する。
パイプ属性リストの書き込みは、パイプ生成更新部2とパイプ合成部6より、新たに生成したパイプおよびすでに存在するパイプのパイプ属性リストに興味の内容を示した属性および属性値(キーワード、重み)を記録するのに呼び出される。この機能の要求者は、パイプの所有者である本人とその知人、知人の紹介による知人(知人の知人)に限定されている。
パイプ属性リストの書き込みは、個人属性と部分属性の値により処理が切り替えられる。個人属性と部分属性はそれぞれtrue/falseの真偽値をとり、デフォルト値は共にfalseであり、パイプ所有者双方の希望によりtrueの設定が可能となる。
【0026】
図3にはパイプ属性リストの書き込み処理の手順を示してある。
まず、個人属性がfalseであったならば(ステップS1)、興味の内容はパイプ属性リスト1に記録される(ステップS2)。これがデフォルトの処理である。
一方、個人属性がtrueに設定されている場合には(ステップS1)、部分属性がfalseであったならば(ステップS3)、興味の内容はパイプ属性リスト1に記録される。ただし、個人属性がtrueなので、この処理の要求者は必ずパイプ所有者である。
【0027】
これに対して、個人属性がtrueに設定されている場合(ステップS1)で、部分属性がtrueであったならば(ステップS3)、部分的に秘密にするべき興味の内容はパイプ属性リスト2に記録され(ステップS4)、それ以外の興味の内容はパイプ属性リスト1に記録される。
パイプ属性リスト2への記録は、属性のtrue設定と同様に、パイプ所有者による手動処理でなされ、具体的には、デフォルト設定で生成されたパイプを、パイプ所有者が個人属性をtrueに変更し、部分属性をtrueに変更し、パイプ属性リスト1から意図する興味の内容をパイプ属性リスト2へ移動する作業を実行する。
【0028】
パイプ属性リストの読み出し処理もその利用形態は書き込みと同様であり、図4にパイプ属性リストの読み出し処理の手順を示してある。
まず、個人属性がfalseならば(ステップS11)、パイプ属性リスト1を読み出す(ステップS12)。
一方、個人属性がtrueで(ステップS11)、部分属性がfalseならば(ステップS13)、要求者がパイプ所有者であれば(ステップS14)、パイプ属性リスト1を読み出し、要求者がパイプ所有者でなければ何も読み出さずに処理を終了する。
【0029】
これに対して、個人属性がtrueで(ステップS11)、部分属性がtrueならば(ステップS13)、要求者がパイプ所有者であれば(ステップS15)、パイプ属性リスト2を読み出すとともに(ステップS16)、パイプ属性リスト1を読み出し(ステップS12)、要求者がパイプ所有者でなければ(ステップS15)、パイプ属性リスト1だけを読み出す(ステップS12)。
【0030】
ここで、このような個人属性および部分属性の値は動的に切り替えることが可能である。しかしながら、部分属性をtrue/falseと切り替える際、パイプ属性リスト2の扱いは実装方法に依存する。
部分属性をtrueからfalseに切り替えたときに、単純にパイプ属性リスト2を無視すると、パイプ属性リスト2に記録された内容が一切利用されなくなるが、再び部分属性をtrueにすると、前の状態を復元できる。
一方、部分属性をtrueからfalseに切り替えたとき、パイプ属性リスト2の内容を自動的にパイプ属性リスト1へ移動すれば、興味の内容はすべて継承されるが、再び部分属性をtrueにしても、前の状態には復元できなくなる。この場合には、前の状態に復元するには、パイプの所有者による手動処理でパイプ属性リスト2の内容を復元しなくてはならない。
本発明の実施に際しては、いずれの態様も採用することができる。
【0031】
次に、上記したパイプ管理部3の機能による個人的なパイプと公共的なパイプの切り替え処理を簡単な事例で説明する。図5は、ユーザおよび各ユーザに備わる情報処理装置10をノード(A〜D)、これらノード間のパイプをアークで示した無向グラフで人脈ネットワークを示している。なお、説明を簡明にするために、このパイプは全て同じ興味の内容(キーワード)を表したものとする。
また、ユーザBとDが共有するパイプ(以下B−Dと記す)は、個人属性がtrue、部分属性がfalseと設定されていて、それ以外のパイプは全てデフォルト(個人属性がfalse)となっているとする。
【0032】
図5(a)のようにパイプがノード間で接続されて人脈ネットワークが構成されている状態から、ユーザDが要求処理部4に、Bとの興味の内容と等しい相手を探して欲しいと要求を出すと、パイプ合成部6はBの紹介という形で図5(b)に示すようにD−CとD−Aのパイプを新たに生成できる。
すなわち、DはB−Dのパイプの所有者であるから、当然B−Dのパイプは読むことができ、また、B−CのパイプとB−Aのパイプはデフォルト設定であるから、どちらのパイプもBの紹介でDが読むことができる。その結果、パイプ合成部6はこのパイプB−Dを利用してDとAおよびCとの間に新たなパイプD−CおよびD−Aを生成し、人脈ネットワークを拡張することができる。
【0033】
同様にして、図5(a)の状態において、ユーザAから要求がだされると、図5(c)に示すようにA−Cのパイプだけが新たに生成される。
すなわち、AはA−Bのパイプを読むことができ、さらに、B−CのパイプはBの紹介でAも読むことができるが、B−Dのパイプはパイプ所有者しか読み書きできないために、Aからは読めない。その結果、A−Cとのパイプだけしか生成されない。
なお、実際には、上記のようなパイプは興味の内容(キーワード)毎のパイプ要素の束として構成され、各パイプ要素が上記のようにして生成される。
【0034】
次に、パイプ管理部3のパイプの整理について説明する。
図2に示したパイプモデルの変数である静的属性は、true/falseの真偽値をとり、その値により静的なパイプと動的なパイプの切り替えが実行される。パイプ管理部3が管理するパイプは、パイプ維持部8により、利用度が低く活用されていない興味の内容を示した属性値が減衰されていく。
【0035】
図6には、パイプ管理部3におけるパイプ整理処理の手順を示してある。
まず、利用度が低くなって属性値(重み)がゼロとなると(ステップS21)、パイプ管理部3は速やかにその属性を削除する(ステップS22)。よって、長い期間参照されていないパイプは、興味の内容を示した全ての属性を失うことになる。
そして、興味の内容を示した全ての属性を失ったパイプとなったところで(ステップS23)、パイプ管理部3は、静的属性がfalseと指定されているパイプに対しては(ステップS24)、全ての属性を失うともはや不要なパイプであると判断してパイプ(パイプ情報自体)を削除する(ステップS25)。
一方、静的属性がtrueと指定されているパイプに対しては(ステップS24)、全ての属性を失ってもその存在を維持して処理を終了する。
【0036】
このように静的属性がtrueと設定されて、全ての属性を失ったまま記録されているパイプは、このままではパイプ合成部6による知人の紹介形式で新たにパイプを生成する人脈の拡張機能に活用されない。しかしながら、このパイプは、興味の内容にとらわれない特別な関係を表しており、言わば特別な信頼関係を表していると言える。このため、静的属性のデフォルト値はfalseであり、静的属性をtrueと設定するには、パイプの所有者間の合意が必要となっている。
【0037】
このように属性を失ってもパイプとしてパイプ管理部3に記録が残っていれば、パイプ合成部6による両者の保持するパイプからそれぞれが新たに共有できる興味の内容を追加する人脈強化機能を使うことで、その時点で最新の興味の内容を反映したパイプとして復旧することができる。ちょうど、WWWブラウザで、有用なホームページのURLをブックマークに登録できるのと同じような機能と言える。しかしながら、WWWの場合にはユーザにとってデータの更新はあくまでも受動的であるのに対し、パイプの更新はユーザが能動的に実行できるという特徴がある。
【0038】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、興味に基づく友人、知り合いといった人脈ネットワークを個人的な関係と、公共的な関係とに分けて、それぞれの参照制限を明確に規定することにより、コミュニケーションネットワークによる人脈の中でもプライバシーの保護が確立できるようになる。
また、同様に人脈ネットワークを静的な関係と、動的な関係とに分けることで、人脈の中の特別な信頼関係を、一時的な関係と明確に区別して扱えるようになり、より実際の人脈を反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るコミュニケーションシステムの構成図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るパイプ情報を示す概念図である。
【図3】 パイプ管理部におけるパイプ属性リストの書き込み処理を示すフローチャートである。
【図4】 パイプ管理部におけるパイプ属性リストの読み出し処理を示すフローチャートである。
【図5】 個人的なパイプと公共的なパイプの利用を説明する概念図である。
【図6】 パイプ管理部におけるパイプ整理処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・コミュニケーション検出部、 2・・・パイプ生成更新部、
3・・・パイプ管理部、 4・・・要求処理部、 5・・・パイプ検索部、
6・・・パイプ合成部、 7・・・通信インターフェース、
8・・・パイプ維持部、 9・・・ユーザインターフェース、
10・・・他のユーザのシステム、 11・・・コンピューターネットワーク、

Claims (5)

  1. 通信ネットワークに接続された複数の情報処理装置で構成するコミュニケーションシステムとして、
    両端のノードをそれぞれ情報処理装置を操作するユーザ情報とした複数のパイプにより人脈ネットワークを構成し、当該人脈ネットワークを利用して複数のユーザがそれぞれ情報処理装置を用いて情報のやり取りを行うコミュニケーションについて、前記情報処理装置が新たなパイプ情報を生成することにより人脈ネットワークを拡張するコミュニケーションシステムであって、
    両端ノードのユーザ間のつながりを表す意味情報を含むパイプ情報を集合として管理するパイプ管理手段と、
    前記パイプ管理手段が管理するパイプ情報の集合からユーザが要求した意味情報に適するパイプ情報を検索するパイプ検索手段と、
    前記パイプ検索手段により検索された複数のパイプ情報から新たなパイプ情報を生成して前記パイプ管理手段に管理させるパイプ合成手段とを、前記情報処理装置が備え、
    前記パイプ情報は、更に、当該パイプを利用できるユーザを当該パイプのノードに設定されたユーザに制限する個人属性情報を含んでおり、
    前記パイプ合成手段は、ユーザからの要求に応じて、当該ユーザが個人属性情報に基づいて利用できる第1のパイプと、当該第1のパイプの当該ユーザのノードとは他端のノードに接続され且つ個人属性情報で当該ユーザが利用できる第2のパイプとを利用して、第1のパイプの当該ユーザのノードと第2のパイプの前記接続されたノードとは他端のノードとの間に新たなパイプを生成することを特徴とするコミュニケーションシステム。
  2. 請求項1に記載のコミュニケーションシステムにおいて、
    前記第2のパイプは、個人属性情報でいずれのユーザに対しても利用制限されていないパイプであることを特徴とするコミュニケーションシステム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコミュニケーションシステムにおいて、
    前記パイプは、両端ノードのユーザ間のつながりを表す意味毎の要素の束であり、
    前記パイプ情報は、更に、各パイプ要素の両端ノードのユーザ間のつながりを表す意味情報を複数のグループに分けて含んでいるとともに、前記個人属性情報に従った前記パイプ合成手段によるパイプ要素の利用制限を当該グループ毎に規定する部分属性情報を含んでいることを特徴とするコミュニケーションシステム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコミュニケーションシステムにおいて、
    各パイプの利用度に応じて前記パイプ管理手段が管理する各パイプ情報の重みを変化させるパイプ維持手段を、更に備え、
    前記パイプ情報は、更に、当該パイプ情報の消滅を制限する静的属性情報を含んでおり、
    前記パイプ維持手段は、静的属性情報で消滅を制限されていないパイプ情報に対してのみ重みが所定値以下となったところで、前記パイプ管理手段で管理されている当該パイプ情報を消去することを特徴とするコミュニケーションシステム。
  5. 通信ネットワークに接続された複数の情報処理装置で構成するコミュニケーションシステムとして、
    両端のノードをそれぞれ情報処理装置を操作するユーザ情報とした複数のパイプにより人脈ネットワークを構成し、当該人脈ネットワークを利用して複数のユーザがそれぞれ情報処理装置を用いて情報のやり取りを行うコミュニケーションについて、前記情報処理装置が新たなパイプを生成することにより人脈ネットワークを拡張するコミュニケーション情報処理方法であって、
    前記パイプ情報は、両端ノードのユーザ間のつながりを表す意味情報と、当該パイプを利用できるユーザを当該パイプのノードに設定されたユーザに制限する個人属性情報を含んでおり、
    前記情報処理装置は、
    それぞれのパイプを表すパイプ情報を集合として管理するパイプ管理手段と、
    前記パイプ管理手段が管理するパイプ情報の集合からユーザが要求した意味情報に適するパイプ情報を検索するパイプ検索手段と、
    前記パイプ検索手段により検索された複数のパイプ情報から新たなパイプ情報を生成して前記パイプ管理手段に管理させるパイプ合成手段とを備え、
    前記パイプ合成手段が、ユーザからの要求に応じて、当該ユーザが個人属性情報に基づいて利用できる第1のパイプと、当該第1のパイプの当該ユーザのノードとは他端のノードに接続され且つ個人属性情報で当該ユーザが利用できる第2のパイプとを利用して、第1のパイプの当該ユーザのノードと第2のパイプの前記接続されたノードとは他端のノードとの間に新たなパイプを生成することを特徴とするコミュニケーション情報処理方法。
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