JP3764966B2 - 太陽電池付電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池と二次電池を備えた電子機器、例えば図3に示すソーラー時計などでは、ソーラーセル11に光りが当たっているときはソーラーセル11で発電した電力で時計部12の回路を駆動し、ソーラーセル11に光りが当たっていないときには二次電池13から電力を供給して時計部12の回路を駆動する。このとき二次電池13からソーラーセル11を通って電流がリークするのを防止するために二次電池13とソーラーセル11の間にリーク防止用ダイオード14を設けている。
【0003】
二次電池13を充電する場合、二次電池13の電圧が高くなってもそのまま充電を続けると、過充電となって二次電池13の特性の劣化等を生じることがある。そこで、二次電池13の電圧を基準電圧と比較し、電池電圧が設定電圧を超えると、ソーラーセル11の出力端子に接続されたトランジスタ15をオンしてソーラーセル11の出力をショートさせる過電圧防止回路16が用いられている。
【0004】
この過電圧防止回路16は、図3に示すようにコンパレータ17の反転入力端子に二次電池13の出力電圧を分圧した電圧を印加し、非反転入力端子にソーラーセル11の出力電圧を分圧した電圧を基準電圧18として印加して、二次電池13の電圧を分圧した電圧が基準電圧18より高くなったならトランジスタ15をオンさせてソーラーセル11の出力を短絡するようになっている。
【0005】
腕時計の中には、暗いところでも時刻が分かるように、エレクトロルミネッセンス素子等の照明装置で時刻表示部を照明するようにしたものがあり、それらの中には、腕時計を特定の方向に傾けると照明装置が点灯するようになっているものもある。
【0006】
照明装置をオン、オフさせるスイッチとして、図4に示すような傾斜スイッチ21が用いられる。傾斜スイッチ21は、根元の部分が太くなっている2本の電極ピン22と、金属性の球形の接触子23とがケース24に収納されている。この傾斜スイッチ21を特定の方向に傾けると、接触子23が移動して太くなっている電極ピン22の根元の部分に接触して2本の電極ピン22が導通してスイッチがオンする。
【0007】
この傾斜スイッチ21を文字盤の6時の方向を鉛直方向下向きにしたときに2本の電極ピン22が接触子23により導通するような位置に配置しておけば、腕時計を腕に装着している人が時刻を確認する動作をしたときに傾斜スイッチ21がオンして照明装置が自動的に点灯するようにできる。
【0008】
しかしながら、傾斜スイッチ21のオン、オフだけで照明装置をオン、オフさせると、ユーザが腕を少し動かしただけでも傾斜スイッチ21がオンして照明が点灯してしまう。
【0009】
そこで、図5に示すように傾斜スイッチ21のオン、オフをキー判断回路25で検出し、ある程度以上長い時間傾斜スイッチ21がオン状態を保持しているときのみ、時刻を確認するために文字盤の6時方向が下に向けられたものと判断してエレクトロルミネッセンス素子(EL)27を点灯させるようにしている。傾斜スイッチ21がオンされたと判断されると、時計部12のELD端子からエレクトロルミネッセンスドライバー26を駆動させる信号が出力され、エレクトロルミネッセンス素子27が一定時間点灯し、その後自動的に消灯する。その後傾斜スイッチがオフされたことが確認されないと、EL27を再度点灯させないようになっている。これは時計を傾けたままの状態で置かれたときにEL27が点灯しっぱなしとなるのを防止するためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにキー判断回路25で傾斜スイッチ21のオン、オフを判断するよにしても、EL27を点灯させるか否かのユーザの意志に関わらず腕を傾けたときにEL27が自動的に点灯してしまう。そこで、傾斜スイッチ21がオンしたときにEL27が点灯するオートELオンモードと、傾斜スイッチ21がオンしてもEL27が点灯しないオートELオフモードの2つのモードを設け、それらのモードをユーザがキーを操作して選択するようにしたものもある。
【0011】
EL27を点灯させる必要のある機会はそれほど多くないので、通常はオートELオフモードに設定されていると考えられる。するとEL27を点灯させたいいときには、キーを操作してオートELオンモードに切り換えことになり、これでは腕を傾けるだけでEL27を自動的に点灯させることができるという機能が意味の無いものとなってしまう。また、普段からオートELオンモードに設定しておくと、腕を傾けただけでEL27が点灯してしまうので消費電力が多くなってしまう。
【0012】
また、太陽電池付電子機器では、周囲の明るさが充分あり太陽電池により二次電池13が充電されているのか、それとも周囲の明るさが充分ではなく、二次電池13から電圧が供給されているのかを外部から確認することができないので、その明るさで二次電池13の充電が十分に行えるか否かを判断できないという問題点もあった。
【0013】
本発明の課題は、必要なときに照明装置を点灯させることのできる太陽電池付電子機器を提供することである。また、他の課題は、太陽電池により二次電池を充電するのに充分な明るさがあるか否かを判断できるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の太陽電池付電子機器は、太陽電池と、この太陽電池の出力により充電される蓄電体と、前記太陽電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、機器の姿勢を検出する姿勢検出手段と、照明手段と、前記電圧検出手段で検出された前記太陽電池の出力電圧が所定値以下の場合は、前記姿勢検出手段により特定の方向に傾けられたことが検出されたときに前記照明手段を点灯させ、前記電圧検出手段で検出された前記太陽電池の出力電圧が所定値を超える場合には、前記姿勢検出手段の検出出力にかかわらず前記照明手段を非点灯にする駆動制御手段とを備える。
【0015】
請求項1の発明は、姿勢検出手段で、機器が特定の方向に傾けられているか否かを検出し、太陽電池の出力電圧と姿勢検出手段の検出出力とから照明手段の点灯、非点灯を制御することにより、周囲が暗く太陽電池の出力電圧が低く、かつ特定の姿勢に設定されたときに照明手段を点灯させ、それ以外のときは照明手段を消灯させることができる。これにより照明手段を照明が必要なときのみ点灯させることができるので、電力消費の無駄を減らすことができる。
【0016】
請求項2の発明の太陽電池付電子機器は、太陽電池と、この太陽電池の出力により充電される蓄電体と、前記太陽電池の出力電圧を平均化するためのローパスフィル及びこのローパスフィルタによって平均化された電圧と基準電圧とを比較するコンパレータを有し、前記太陽電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、機器の姿勢を検出する姿勢検出手段と、照明手段と、前記姿勢検出手段で検出される機器の姿勢と前記電圧検出手段の検出結果に基づいて前記照明手段を駆動する駆動制御手段とを備える。
【0017】
請求項2の発明は、例えば機器本体、あるいは機器の表示部が特定の方向に傾けられているか否かを検出し、その検出結果と太陽電池の出力電圧とから照明手段の点灯、非点灯を制御する。
【0018】
また、電源周波数の2倍の周期で明暗を繰り返す電灯の光の下でも正確に照度を検出できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態のソーラー時計の回路ブロック図である。以下、前述した従来のソーラ時計の回路ブロック(図3)と同じブロックには同じ番号を付け、それらの説明は省略する。
【0023】
コンパレータ(COM2)31は、リーク防止用ダイオード14の両端の電圧を比較するものであり、反転入力端子には、二次電池13の出力電圧VBTを分割した電圧を、さらに抵抗R1、R2、R3で分圧した電圧がアナログスイッチAS1,AS2を介して印加され、非反転入力端子には、ソーラーセル11の出力電圧VSCを分割した電圧が印加されている。これら抵抗R1、R2、R3、アナログスイッチAS1、AS2及びコンパレータ31により二次電池(蓄電池・ニッカド、リチウム等)13が充電状態にあるのか、放電状態にあるのかを判別する充放電判別回路32を構成している。
【0024】
コンパレータ31の出力は時計部12のVCO端子に入力しており、時計部12のCPUが、アナログスイッチAS1及びAS2の状態と、コンパレータ31の出力電圧の変化により二次電池13の充放電状態を判別している。
【0025】
例えば、アナログスイッチAS1がオンでアナログAS2がオフの場合には、抵抗R1と、抵抗R2+R3との分圧比で決まる電圧がコンパレータ31の反転入力端子に印加される。そのとき、ソーラーセル11の出力電圧VSC(正確には、VCSを分圧した電圧)と二次電池13の出力電圧VBAT(二次電池13bの電圧VBATを分圧した電圧)の関係が、
|VSC|−|VBAT|<0.1V
のとき、コンパレータ31の出力電圧はハイレベル(グランドレベル)となる(この状態を分類1と呼ぶ)。アナログスイッチAS1,AS2をオン、オフさせる信号は時計部12の出力端子VO1、VO2から供給されているので、出力端子VO1、VO2の出力信号によりアナログスイッチAS1,AS2の状態を知ることができる。
【0026】
ソーラーセル11の電圧VCSの絶対値が、二次電池13の電圧VBATの絶対値に0.1Vを加えた値より小さくなるのは、ソーラーセル11の出力電圧の絶対値が小さい場合、つまり周囲が暗くソーラーセル11により二次電池13の充電が行えない場合である。
【0027】
従って、アナログスイッチAS1,AS2が特定の状態(この場合AS1がオンで、AS2がオフ)にあるときのコンパレータ31の出力を調べることで、現在ソーラーセル11により充電が行われているか、それとも二次電池13が放電しているかを判別することができる。
【0028】
次に、アナログスイッチAS1がオン、アナログAS2がオフで、
(i) |VSC|−|VBAT|>0.1V
のとき、コンパレータ31の出力はローレベル(VSCレベル)となる。
【0029】
かつ、アナログスイッチAS1がオフ、アナログスイッチAS2がオンで
(ii) |VSC|−|VBAT|<0.25V
のとき、コンパレータ31の出力はハイレベルとなる((i)及び(ii)の状態を分類2と呼ぶ)。これはソーラーセル11の電圧VCSの絶対値が、|VBAT|+0.1Vより大きく、|VBAT|+0.25Vより小さい場合、つまりソーラーセル11の出力電圧があまり高くないので二次電池13の充電はできないが、駆動電圧の一部を供給している場合である。
【0030】
従って、アナログスイッチAS1がオン、AS20オフ及びアナログスイッチSA1がオフ、アナログスイッチSA2がオンのときのコンパレータ31の出力を調べることで、周囲が明るくソーラーセル11により二次電池13が充電されている状態か、あるいは周囲が薄暗く駆動電圧の一部をソーラーセル11から供給されている状態かを判別することができる。
【0031】
次に、アナログスイッチAS1がオフ、アナログスイッチAS2がオンで、
|VSC|−|VBAT|>0.25V
のとき、コンパレータ31の出力はローレベルとなる(この状態を分類3と呼ぶ)。
【0032】
これは、ソーラーセル11の電圧VSCの絶対値が、|VBAT|+0.25Vより大きい場合、つまり周囲が明るくソーラーセル11の出力電圧が高い場合である。
【0033】
従って、アナログスイッチAS1がオフ、AS2がオンのときに、コンパレータ31の出力を調べることでソーラーセル11により二次電池13が充電されている状態か、そうでないかを判別することができる。
【0034】
上述したようにコンパレータ31の入力電圧レベルを決めるアナログスイッチAS1,AS2をオン、オフさせて入力電圧レベルを変化させ、コンパレータ31の出力を判定することにより、ソーラーセル11の出力電圧の絶対値が小さく二次電池13を充電できない状態と(分類1)、ソーラーセル11の出力電圧の絶対値があまり大きくなく、ソーラーセル11から駆動電圧の一部の電圧が供給されている状態と(分類2)、ソーラーセル11の出力電圧の絶対値が大きく二次電池13を十分充電できる状態(分類3)の3つの状態に分類することができる。
【0035】
この3つの状態は、ソーラーセル11の電圧についてみると、ソーラーセル11の出力電圧の絶対値が大きいということは、ソーラーセル11の受光量が大きい、つまり周囲が明るいということであり、ソーラーセル11の電圧の絶対値があまり大きくないとうことは、周囲があまり明るくないということであり、ソーラーセル11の出力電圧の絶対値が小さいということは、周囲が暗いということである。
【0036】
すなわち、アナログスイッチAS1、AS2の状態と、コンパレータ31の出力を判定することで、外部環境が明るいのか、薄暗いのか、暗いのかの3つの状態の何れであるかを判別できることになる。この判別結果を前述したオートELモードの切り換えに利用し、周囲が明るいときにはオートELモードがオフで、周囲が暗くなったときにオートELモードをオンにすることができる。
【0037】
図1の回路は、充放電判別回路32で二次電池13の充電が行われていると判別された場合は、周囲が明るい場合であるのでオートELモードをオフ状態にし、二次電池13が放電していると判別された場合は、周囲が暗い場合であるのでオートELモードをオン状態にしている。
【0038】
ただし、充放電判別回路32の判別だけでは、EL27を点灯させる必要がないときでも、周囲が暗いときにはEL27が点灯してしまうので、例えば、設定1としてオートELオフモード、設定2として分類1の条件に該当するとき、つまり周囲が暗いときのみ、傾斜スイッチ21の状態によってEL27が点灯または消灯するオートELオンモードに、設定3として分類1と分類2のとき、つまり周囲が暗いとき、あるいは薄暗いときに、傾斜スイッチ21の状態によってEL27が点灯または消灯するオートELオンモードとなるようにする。そして、ユーザがそれらの設定を任意に選択することで、どの程度の暗さのときにオートELモードをオンにして、傾斜スイッチ21がオンしたときEL27を点灯させるかを決めることができる。
【0039】
また、上述した分類1、2、3の何れの状態にあるかを文字盤の液晶表示部等に表示すれば、太陽電池付電子機器が、ソーラーセル11により二次電池を充電中か、充電はされないが駆動電圧の一部の電圧がソーラーセル11から供給されている状態か、二次電池13を充電できない状態の何れの状態であるかが分かるので、ユーザが充電するのに充分な明るさがあるか否かを判断できる。
【0040】
上述した第1の実施の形態では、アナログスイッチAS1、AS2によりコンパレータ31の入力電圧レベルを切り換えているが、この方法に限らずトランジスタ、IC回路等により電圧レベルを切り換えてもよい。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態を図2を参照して説明する。図2の回路において上述した図1の回路と同じブロックには同じ符号をつけてそれらの説明は省略する。
【0042】
ソーラセル11の出力に抵抗R1、R2及びMOSトランジスタ41が直列に接続され、抵抗R1に並列にコンデンサC1が接続されている。これらの抵抗R1、R2、コンデンサC1によりローパスフィルタを構成している。抵抗R1とR2との接続点Pはコンパレータ42の反転入力端子に接続され、二次電池13の出力電圧を分圧して得られる基準電圧43がコンパレータ42の非反転入力端子に入力している。コンパレータ42は、反転入力端子に入力するソーラセル11の出力電圧を分圧した接続点Pの電圧Vpと、非反転入力端子に入力する基準電圧43とを比較し、接続点Pの電圧Vpが基準電圧43より高いときには、コンパレータ42の出力電圧、すなわち時計部12のVCO端子に出力される電圧はローレベル(VSCレベル)となり、P点の電圧が基準電圧43より低いときには、ハイレベル(グランドレベル)となる。これら抵抗R1、R2、C1、MOSトランジスタ41及びコンパレータ42により、ソーラセル11の周囲の照度を検出する照度検出回路40を構成している。この照度検出回路40で、抵抗R1、R2とコンデンサC1からなるローパスフィルタを設けているのは、電灯の光が電源周波数の2倍の周期で明暗を繰り返すので、ソーラセル11の出力電圧も同じ周期で変動し、その出力電圧と基準電圧43をコンパレータ42で比較すると正確な照度を検出できないからである。そこで、ローパスフィルタにより接続点Pの電圧Vpを平均化して、その平均化した電圧Vpと基準電圧43を比較することで照度を正確に測定できるようにしている。
【0043】
次に、以上のような構成の第2の実施の形態の動作を説明する。時計部12はEN端子から一定時間毎にMOSトランジスタ41をオンさせる信号を出力する。MOSトランジスタ41がオンすると、抵抗R1、R2にソーラセル11の出力電圧が印加され、ソーラセル11の出力電圧を抵抗R1、R2で分圧した接続点Pの電圧Vpがコンパレータ42の反転入力端子に入力する。
【0044】
この接続点Pの電圧Vpが基準電圧43より高くなると、コンパレータ42から時計部12のVCO端子にローレベルの信号が出力される。なお、電圧Vp及び基準電圧43は負電圧である。時計部12は、VCO端子にローレベルの信号が入力されたときには、ソーラセル11の出力電圧の絶対値が小さく、ソーラーセル11の周囲が暗いものと判断して、傾斜スイッチ21のオン、オフによりEL27を自動的に点灯または非点灯とするオートライトモードをオンにする。この状態でユーザが腕時計の文字盤を見るための動作を行うと、キー判別回路25が傾斜スイッチ21がオンしたことを検出し、時計部12によりEL27が自動的に点灯される。
【0045】
他方、接続点Pの電圧Vpが基準電圧43以下となると、コンパレータ42から時計部12のVC0端子にハイレベルの信号が出力される。時計部12はVCO端子にハイレベルの信号が入力されたときには、ソーラセル11の出力電圧の絶対値が大きく、ソーラセル11の周囲が明るいものと判断してオートライトモードをオフにする。この状態では、キー判断回路25で傾斜スイッチ21がオンしたことを検出しても、EL27は点灯されない。
【0046】
すなわち、ソーラセル11の出力電圧の絶対値が所定値より小さいときには、周囲が暗いものと判断してオートライトモードをオンにして、傾斜スイッチ21がオンとなったときEL27を点灯させる。他方、ソーラセル11の出力電圧の絶対値が所定値と等しいか、大きいときには、周囲が明るいものと判断してオートライトモードをオフにする。オートライトモードがオフとなると、傾斜スイッチ21がオンとなってもEL27は点灯しないので電力が無駄に消費されるのを防止でき、ソーラセル11の出力エネルギーを回路の駆動エネルギーとして有効に利用できる。特に、二次電池13からEL27の駆動電流の一部が供給されているときには、二次電池13の電力の消費を減らすことができる。
【0047】
上述した実施の形態は、本発明を太陽電池を有する腕時計に適用した場合であるが、腕時計以外の他の機器にも適用できる。例えば、太陽電池と表示部とその表示部を照明する照明装置を有する電子機器において、ユーザが表示部を見るために機器本体、あるいは表示部を傾けたときにその姿勢を検出し、周囲の明るさに応じて照明装置を自動的にオン、オフさせることもできる。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、周囲が暗く、かつ機器が特定の姿勢に設定されたときのみ照明手段を点灯させ、それ以外のときは照明手段を点灯させないようにしたので、照明手段を照明が必要なときのみ点灯させることができ、消費電力の無駄を減らすことができる。
【0049】
また、太陽電池の出力電圧が小さく、姿勢検出手段で機器が特定の姿勢にあることが検出されたときのみ照明手段を駆動するようにしたので、照明する必要のあるときのみ照明手段を点灯させ、無駄な電力消費を減らすことができる。また、電源周波数の2倍の周期で明暗を繰り返す電灯の光の下でも正確に照度を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のソーラー時計の回路ブロック図である。
【図2】第2の実施の形態のソーラー時計の回路ブロック図である。
【図3】従来のソーラー時計の回路ブロック図である。
【図4】傾斜スイッチの構造を示す図である。
【図5】EL点灯回路を示す図である。
【符号の説明】
11 ソーラーセル
13 二次電池
21 傾斜スイッチ
31、42 コンパレータ

Claims (4)

  1. 太陽電池と、
    この太陽電池の出力により充電される蓄電体と、
    前記太陽電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    機器の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    照明手段と、
    前記電圧検出手段で検出された前記太陽電池の出力電圧が所定値以下の場合は、前記姿勢検出手段により特定の方向に傾けられたことが検出されたときに前記照明手段を点灯させ、前記電圧検出手段で検出された前記太陽電池の出力電圧が所定値を超える場合には、前記姿勢検出手段の検出出力にかかわらず前記照明手段を非点灯にする駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする太陽電池付電子機器。
  2. 太陽電池と、
    この太陽電池の出力により充電される蓄電体と
    前記太陽電池の出力電圧を平均化するためのローパスフィル及びこのローパスフィルタによって平均化された電圧と基準電圧とを比較するコンパレータを有し、前記太陽電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    機器の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    照明手段と、
    前記姿勢検出手段で検出される機器の姿勢と前記電圧検出手段の検出結果に基づいて前記照明手段を駆動する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする太陽電池付電子機器。
  3. 前記姿勢検出手段は、人体の動きによりオン、オフするスイッチ手段であることを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池付電子機器。
  4. 前記駆動制御手段は、前記電圧検出手段で検出された前記太陽電池の出力電圧が所定値以下で、かつ前記姿勢検出手段により特定の方向に傾けられたことが検出されたとき、前記照明手段を点灯させ、前記電圧検出手段で検出された前記太陽電池の出力電圧が所定値を超えるときには、前記姿勢検出手段の検出出力にかかわらず前記照明手段を非点灯にすることを特徴とする請求項2記載の太陽電池付電子機器。
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