JP3763817B2 - Cdmaシステムの等化型並列干渉打消し(epic) - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、一般に、第3世代のワイドバンドコード分割多重アクセスシステム(3G WCDMAシステム)に係り、より詳細には、符牒波形で拡散された異なるユーザの信号より成る拡散スペクトル複合信号を検出する方法に係る。
【0002】
【背景技術】
CDMA(コード分割多重アクセス)を使用するマルチユーザ通信システムは、チャンネルを経て同時に通信できるユーザの数に限度を示し、そしてユーザ当たり特定の性能レベルを維持している。この限度は、主に、マルチアクセス干渉によって生じる。一般に、この限度に対する解決策は、最適なマルチユーザ検出又は干渉打消し方法を使用している。
最適なマルチユーザ検出(UMD)方法(1986年1月のIEEE Trans.on Inform.Theory、IT−32、第85−96ページに掲載されたS.Verdu著の「Minimum probability of error for asynchronous Gaussian multiple-access channels」を参照)は、マルチアクセス干渉(MAI)を排除できるが、ユーザ数に対して指数関数的な複雑さを示し、実施が不可能であると思われる。
【0003】
複雑さ及び性能の基準に関して、実際のシステムに対するMUDの最適な選択は、1998年、Artech House Pub.出版のT.オジャンペラ及びR.プラスト著の「Wideband CDMA for Third Generation Mobile Communications」において評価されている。3段の並列干渉打消し(PCI)の実施は、好ましい結果を与えることが分かっている。
図1は、L段並列干渉打消し解決策を示し、mは、各段の数である。複合信号は、ユーザ1ないしkからの一連のコード化信号より成り、その各々は、2進位相シフトキーイング(BPSK)のような従来の変調技術を使用してRF搬送波を変調するのに使用される。受信した離散的時間信号rは、次のように書き表すことができる。
r=SAb+n
但し、S=拡散コードマトリクス、A=チャンネル係数マトリクス、b=[b1、b2、・・bk]=ユーザ1ないしKにより送信される信号、及びn=AWGNノイズである。
【0004】
1ないしKに等しい各ユーザkに対し、独特のコードs(k)を使用して、ユーザ送信器で信号を拡散し、拡散コードマトリクスSは、コードs(k)より成る。
レーキ(rake)受信器の出力zRakeは、
zRake=AHSHr=AHSH(SAb+n)
であり、但し、()H=共役置換演算であり、そしてSHS=拡散コード間のクロス相関である。
従って、レーキ受信器の出力は、zRake=[z1Rake、z2Rake、・・zKRake]のように拡散解除されそしてマッチングされた信号より成る。例えば、信号z1Rakeは、ユーザ1から受信した信号b1と、他の全てのユーザ2ないしKからの干渉との和より成る。信号zRakeは、ビット極性に関する試験的なハード判断を受け、z1RakeないしzKRakeに対する+1又は−1のビット極性より成る信号bRake=[b1Rake、b2Rake、・・bKRake]がレーキ受信器の出力となるようにされる。各並列打消し段は、手前の段の数と1ビット時間間隔との積だけ各段を遅延させるのに、1ビット
【0005】
図2は、1990年4月のIEEE Trans.Comm.COM−38(4)に掲載されたM.K.バラナシ及びB.アズハング著の「Multistage detection for asynchronous code-division multiple-access communications」により提案されたBPSK(2進位相シフトキーイング)変調のための従来型第m段
【0006】
【0007】
【発明の開示】
本発明の目的は、複雑さの増加が無視できる程度の準最適MUDにおいてシステム性能を改善することである。
本発明の第1の特徴によれば、この目的は、拡散コードで拡散された複数のユーザ信号(b1,b2,..bk)より成る拡散スペクトル複合信号(r)を検出する方法において、
a)上記複合信号(r)をレーキ受信器で受信し、
b)レーキ受信器の出力zRake=AHSHrを得、
c)上記レーキ受信器の出力zRakeに基づいて第1のハード判断値bRake=sgn(zRake)を発生し、
d)上記bRakeに基づいて第1の並列干渉打消し値zRake−FbRakeを発生し、
e)上記第1の並列干渉打消し値に基づいて第2のハード判断値bPIC=sgn(zRake−FbRake)を発生し、
という段階を含む方法により達成される。
【0008】
第2の特徴によれば、上記目的は、拡散コードで拡散された複数のユーザ信号(b1,b2,..bk)より成る拡散スペクトル複合信号(r)を検出するための検出装置において、上記複合信号(r)は、レーキ受信器で受信され、レーキ受信器は、レーキ受信器出力zRake=AHSHrを発生し、上記検出装置は、
a)上記レーキ受信器の出力zRakeに基づいて第1のハード判断値bRake=sgn(zRake)を発生し、
b)上記bRakeに基づいて第1の並列干渉打消し値zRake−FbRakeを発生し、
c)上記第1の並列干渉打消し値に基づいて第2のハード判断値bPIC=sgn(zRake−FbRake)を発生し、
というように構成された検出装置によって達成される。
【0009】
本発明の第1の実施形態によれば、第1の合成値は、各々(1−ω1)及びω1で重み付けされた第1及び第2のハード判断値を加算することによって発生される。
本発明の第2の実施形態によれば、第k番目のユーザに対し、第1のハード判断値が第2のハード判断値に等しい場合には、第2のハード判断値が第1の合成値として使用され、そして第1のハード判断値が第2のハード判断値に等しくない場合には、第k番目のユーザに対する第1合成値は、第2ハード判断値を(2ω1−1)で重み付けすることにより発生される。
【0010】
第1の実施形態によれば、第m番目の合成値は、(1−ωm)及びωmで各々重み付けされた第m及び第(m+1)番目のハード判断値を加算することにより発生される。
第2の実施形態によれば、各ユーザに対してEPIC検出器の第m番目のハード判断値と第(m−1)番目のハード判断値が比較され、ユーザkに対し、第m番目のハード判断値が第(m−1)番目のハード判断値に等しい場合には、第m番目のハード判断値が第m番目の合成値として使用され、そして第m番目のハード判断値が第(m−1)番目のハード判断値に等しくない場合には、第m番目の合成値は、第m番目のハード判断値を(2ωm−1)で重み付けすることにより発生される。
第m番目の重み付け係数は、第(m−1)番目の重み付け係数より大きい。
【0011】
本発明によれば、第1の並列干渉打消し値は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより発生され、
MAI1=FbRake
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ii)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である。
【0012】
第2の実施形態によれば、第2の並列干渉打消し値は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより発生され、
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である。
【0013】
更に、第2の実施形態によれば、(m+1)番目の並列干渉打消し値は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより発生され、
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である。
【0014】
各段mにおける重み又は重み付け係数は、異なるシステムにおいてトレーニングシーケンスの試行錯誤シミュレーションにより変更され且つ予め定義される。更に、重みは、適応性スキムにより最適化される。
更に、重み又は重み付け係数は、2の累乗により定義することができ、これは、本発明の実施の複雑さを更に著しく低減する。
第2の特徴による検出装置は、レーキ受信器を含むベースステーション又はターミナルのような装置において実施される。
本発明は、ほぼ同じ複雑さを有する従来のPIC検出器に比して著しく改善されたシステム性能を発揮する。更に、本発明によるEPIC(等化型並列干渉打消し)検出は、大きな負荷のかかったシステムにおいてPPIC検出器の性能を著しく高める。
【0015】
本発明によれば、以前の段のハード判断を記憶するための余計なKビットメモリが要求され、ここで、Kはユーザの数である。例えば、K=31の場合には、31ビット即ち4バイトの容量をもつ余計なメモリが必要とされる。しかしながら、従来のPPIC検出器は、以前の段のソフト判断を記憶するためにより多くのメモリ容量を必要とした。例えば、各ソフト判断に8ビットが使用されそしてK=31の場合、31x8ビット即ち31バイトのメモリ容量がPPIC検出器に必要とされた。
【0016】
本発明によるEPIC検出器は、MK倍のデジタル2ビット比較を必要とし、ここで、Mは、段数であり、そして2ビット比較器は、4つの論理ゲートのみによって設置することができる。又、EPIC検出器は、ほぼMK/4の余計な乗算(floating_pointx重みx±1)を必要とする。というのは、2つの相次ぐ段のハード判断が同じである場合には、余計な乗算が必要ないからである。しかしながら、浮動小数点に8ビットが使用されそして重みに4ビットが使用される場合には、余計な乗算は、5MK/2の演算を必要とする。更に、2の累乗により重みを定義できる場合には、重みに対して2ビットしか必要とされない。従って、余計な乗算は、3MK/4の演算しか必要とせず、そして複雑さを更に著しく減少することができる。
【0017】
これとは対照的に、従来のPPIC検出器は、2MKの余計な乗算を必要とする(floating_pointx重みxfloating_point)を必要とする。これは、64MKの余計な演算が必要とされることを意味する。
本発明は、従来のPIC検出器に比して無視できる程度の余計な演算しか必要としないことに注意されたい。更に、PPIC検出器に比して本発明により複雑さを著しく減少することができる。
本発明は、3G FDD/TDD−WCDMAベースステーション又は3G TDD−WCDMAターミナルのような3G製品において容易に実施することができ、システム性能の著しい改善を与える。
【0018】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明の考え方は、レーキ受信器及び1段並列干渉打消し(PIC)検出器のハード判断出力を合成及び等化して、より信頼性の高いデータ推定を達成することである。
本発明のブロック図でありそして第1の実施形態の重み付け構成を示す図4を参照すれば、レーキ受信器からの信号zRakeは、次の式に基づいてハード判断値を得るために試験的なハード判断を受ける。
[bRake]k=sgn{[zRake]k}
但し、ユーザインデックスをkとすれば、k=1、2・・Kである。
【0019】
ハード判断値bRakeは、次の式に基づき並列干渉打消しより成るMAI再生を受ける。
MAI1=FbRake、F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij) オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス
図4に示す第1のMAI再生により出力された値は、レーキ受信器信号zRakeから減算され、そしてその結果が試験的なハード判断を受ける。この試験的なハード判断により出力される信号bPICは、次のように決定される。
bPIC=sgn[zRake−FbRake]
【0020】
[bRake]k=[bPIC]kの場合には、これらの判断は、著しく信頼できるとみなされ、そして誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)が再生されそしてソフトレーキ受信器の出力zRakeから完全に減算される。[bRake]k≠[bPIC]kの場合には、低い信頼性の判断により誘起されたMAIが重み付けされ、そしてzRakeから部分的に減算される。即ち、図4に示す第2のMAI再生は、次のように計算される。
MAI2=F[ω1bPIC+(1−ω1)bRake]
第2のMAI再生の出力信号は、zRakeから減算される。その減算結果は、試験的なハード判断を受け、そして第1段の等化型並列干渉打消し出力bEPIC(1)が次のように得られる。
bEPIC(1)=sgn{zRake−F[ω1bPIC+(1−ω1)bRake]}
【0021】
第2段では、1段のPICのハード判断bPICと、第1段のEPIC検出器出力bEPIC(1)とが等化される。その後、第3段では、第1段及び第2段EPICのハード判断bEPIC(1)及びbEPIC(2)が次の式に基づいて等化され、等々となる。
bEPIC(m)=sgn{zRake−F[ωmbEPIC(m−1)+(1−ωm)bEPIC(m−2)]}
但し、m=2、3、・・L、そしてbEPIC(0)=bPICである。
【0022】
図5は、本発明のEPIC検出器の第2実施形態のフローチャートである。第2の好ましい実施形態では、EPIC検出器は、3つの段を備え、そして段1ないし3の重み付けファクタは、ωm=[0.6;0.7;0.9]に対して選択される。bEPIC(m)(m=1、2、3)は、次の式に基づいて計算される。
【0023】
【0024】
【0025】
唯一の制限0.5<ω1<ω2<ω3を伴う重み付けファクタωm=[0.6;0.7;0.9]は、より上位のEPIC段が、より信頼性の高いデータ推定を与えるという仮定で、シミュレーションにおいてテストされた。各段の重みは、異なるシステムにおいて、トレーニングシーケンスの試行錯誤シミュレーションにより変更及び予め定義することができる。更に、重みは、適応構成によって最適化することができる。
図6ないし9は、信号対雑音比の関数としてビットエラー率(BER)のシミュレーション結果を示し、ビットエラー率は、レーキ受信器のみ、従来の3段PIC検出器、ωm=[0.5;0.7;0.9]の従来の3段PPIC検出器、及び本発明の好ましい実施形態によるEPIC検出器により得られる。
【0026】
図6は、経路の数が1に等しく、ユーザが21人で、理想的な電力制御を行いそして拡散コードとして31ビットゴールドコードを使用する場合に、アップリンク方向の各ビットエラー率及び完全なチャンネル推定を示す。
図7は、経路の数が1に等しく、ユーザが21人で、[−5、+5]dBの範囲の電力制御を行いそして拡散コードとして31ビットゴールドコードを使用する場合に、アップリンク方向の各ビットエラー率及び完全なチャンネル推定を示す。
図8は、経路の数が1に等しく、ユーザが31人で、理想的な電力制御を行いそして拡散コードとして31ビットゴールドコードを使用する場合に、アップリンク方向の各ビットエラー率及び完全なチャンネル推定を示す。
【0027】
図9は、経路の数が1に等しく、ユーザが31人で、[−5、+5]dBの範囲の電力制御を行いそして拡散コードとして31ビットゴールドコードを使用する場合に、アップリンク方向の各ビットエラー率及び完全なチャンネル推定を示す。
図6ないし9から明らかなように、好ましい実施形態に基づくEPIC検出器は、従来のPIC及びPPIC検出器より著しい性能を発揮する。本発明によるEPIC検出器では、特に負荷の大きいシステムにおいてシステム性能を著しく改善することができる。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明を説明したが、これは、単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明をこれに限定するものではない。特許請求の範囲に規定した本発明の真の精神及び範囲から逸脱せずに種々の変更や修正がなされ得ることが明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーキ受信器を備えた公知のICシステムの並列段を示すブロック回路図である。
【図2】 従来のPIC検出器の段を示すブロック回路図である。
【図3】 従来のPPIC検出器の段を示すブロック回路図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態による2段EPIC検出器のブロック回路図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態による3段EPIC検出器のブロック回路図である。
【図6】 レーキ受信器のみ、PIC検出器を伴うレーキ受信器、PPIC検出器を伴うレーキ受信器、及び本発明の第2の実施形態によるEPIC検出器を伴うレーキ受信器のビットエラー率BERを、21人のユーザ、31ビットのゴールドコード及び理想的な電力制御を伴うシステムにおいて信号対雑音比の関数として示すグラフである。
【図7】 レーキ受信器のみ、PIC検出器を伴うレーキ受信器、PPIC検出器を伴うレーキ受信器、及び本発明の第2の実施形態によるEPIC検出器を伴うレーキ受信器のビットエラー率BERを、21人のユーザ、31ビットのゴールドコード及び[−5、+5]dBの範囲の電力制御を伴うシステムにおいて信号対雑音比の関数として示すグラフである。
【図8】 レーキ受信器のみ、PIC検出器を伴うレーキ受信器、PPIC検出器を伴うレーキ受信器、及び本発明の第2の実施形態によるEPIC検出器を伴うレーキ受信器のビットエラー率BERを、31人のユーザ、31ビットのゴールドコード及び理想的な電力制御を伴うシステムにおいて信号対雑音比の関数として示すグラフである。
【図9】 レーキ受信器のみ、PIC検出器を伴うレーキ受信器、PPIC検出器を伴うレーキ受信器、及び本発明の第2の実施形態によるEPIC検出器を伴うレーキ受信器のビットエラー率BERを、31人のユーザ、31ビットのゴールドコード及び[−5、+5]dBの範囲の電力制御を伴うシステムにおいて信号対雑音比の関数として示すグラフである。
Claims (27)
- 拡散コードで拡散された複数のユーザ信号(b1,b2,..bk)より成る拡散スペクトル複合信号(r)を検出する方法において、
a)上記複合信号(r)をレーキ受信器で受信し、
b)レーキ受信器の出力zRake=AHSHrを得、
c)上記レーキ受信器の出力zRakeに基づいて第1のハード判断値bRake=sgn(zRake)を発生し、
d)上記bRakeに基づいて第1の並列干渉打消し値zRake−FbRakeを発生し、
e)上記第1の並列干渉打消し値に基づいて第2のハード判断値bPIC=sgn(zRake−FbRake)を発生し、
という段階を含み、
第k番目のユーザに対し、第1のハード判断値が第2のハード判断値に等しい場合には、第2のハード判断値を第1の合成値として使用し、そして
第1のハード判断値が第2のハード判断値に等しくない場合には、第k番目のユーザに対する第1合成値は、第2ハード判断値を(2ω1−1)で重み付けすることにより発生されることを特徴とする方法。 - 上記段階i)ないしk)は、所定回数だけ繰り返される請求項2に記載の方法。
- 上記段階i)ないしk)は、所定のビットエラー率に到達するまで繰り返される請求項2に記載の方法。
- 上記第1の合成値は、(1−ω1)及びω1で各々重み付けされた第1及び第2のハード判断値を加算することにより発生される請求項1に記載の方法。
- 上記段階i)は、(1−ωm)及びωmで各々重み付けされた第m及び第(m+1)番目のハード判断値を加算することにより第m番目の合成値を発生する段階を含む請求項2に記載の方法。
- 上記段階i)は、
各ユーザに対してEPIC検出器の第m番目のハード判断値と第(m−1)番目のハード判断値を比較し、
ユーザkに対し、第m番目のハード判断値が第(m−1)番目のハード判断値に等しい場合には、第m番目のハード判断値を第m番目の合成値として使用し、そして
第m番目のハード判断値が第(m−1)番目のハード判断値に等しくない場合には、第m番目の合成値は、第m番目のハード判断値を(2ωm−1)で重み付けすることにより発生される、
という段階を含む請求項2に記載の方法。 - 第m番目の重み付け係数は、第(m−1)番目の重み付け係数より大きい請求項6に記載の方法。
- 上記第1の並列干渉打消し値は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより発生され、
MAI1=FbRake
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である請求項1に記載の方法。 - 上記第2の並列干渉打消し値は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより発生され、
MAI2=F[ω1bPIC+(1−ω1)bRake]
=F[(2ω1−1)bPIC] [bRake]k≠[bPIC]kの場合
=FbPIC [bRake]k=[bPIC]kの場合
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である請求項1に記載の方法。 - 上記(m+1)番目の並列干渉打消し値は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより発生され、
MAIm+1=F[(2ωm−1)bEPIC(m−1)] [bRake]k≠[bPIC]kの場合
=FbEPIC(m−1) [bRake]k=[bPIC]kの場合
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である請求項7に記載の方法。 - 各段mにおける重み付け係数は、異なるシステムにおいてトレーニングシーケンスの試行錯誤シミュレーションにより変更され且つ予め定義され、そして適応性スキムにより最適化される請求項5又は6に記載の方法。
- 上記重み付け係数は、2の累乗により定義される請求項5又は6に記載の方法。
- 拡散コードで拡散された複数のユーザ信号(b1,b2,..bk)より成る拡散スペクトル複合信号(r)を検出するための検出装置において、上記複合信号(r)は、レーキ受信器で受信され、レーキ受信器は、レーキ受信器出力zRake=AHSHrを発生し、上記検出装置は、
a)上記レーキ受信器の出力zRakeに基づいて第1のハード判断値bRake=sgn(zRake)を発生し、
b)上記bRakeに基づいて第1の並列干渉打消し値zRake−FbRakeを発生し、
c)上記第1の並列干渉打消し値に基づいて第2のハード判断値bPIC=sgn(zRake−FbRake)を発生し、
というように構成されており、
第k番目のユーザに対し、第1のハード判断値が第2のハード判断値に等しい場合には、上記装置は、第2のハード判断値を第1の合成値として使用し、そして
第1のハード判断値が第2のハード判断値に等しくない場合には、上記装置は、第k番目のユーザに対する第1合成値を、第2ハード判断値を ( 2ω 1 −1 ) で重み付けすることにより発生することを特徴とする検出装置。 - 上記装置は、上記段階g)ないしi)を所定回数だけ繰り返す請求項15に記載の装置。
- 上記装置は、上記段階g)ないしi)を所定のビットエラー率に到達するまで繰り返す請求項15に記載の装置。
- 上記第1の合成値は、(1−ω1)及びω1で各々重み付けされた第1及び第2のハード判断値を加算することにより発生される請求項14に記載の装置。
- 上記段階g)を遂行する際に、上記の装置は、(1−ωm)及びωmで各々重み付けされた第m及び第(m+1)番目のハード判断値を加算することにより第m番目の合成値を発生するように構成された請求項15に記載の装置。
- 上記段階g)を遂行する際に、上記装置は、
各ユーザに対してEPIC検出器の第m番目のハード判断値と第(m−1)番目のハード判断値を比較し、
ユーザkに対し、第m番目のハード判断値が第(m−1)番目のハード判断値に等しい場合には、上記装置は、第m番目のハード判断値を第m番目の合成値として使用し、そして
第m番目のハード判断値が第(m−1)番目のハード判断値に等しくない場合には、上記装置は、第m番目の合成値を、第m番目のハード判断値を(2ωm−1)で重み付けすることにより発生する、
請求項15に記載の装置。 - 第m番目の重み付け係数は、第(m−1)番目の重み付け係数より大きい請求項20に記載の装置。
- 上記装置は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより、上記第1の並列干渉打消し値を発生し、
MAI1=FbRake
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である請求項14に記載の装置。 - 上記装置は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより、上記第2の並列干渉打消し値を発生し、
MAI2=F[ω1bPIC+(1−ω1)bRake]
=F[(2ω1−1)bPIC] [bRake]k≠[bPIC]kの場合
=FbPIC [bRake]k=[bPIC]kの場合
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である請求項14に記載の装置。 - 上記装置は、誘起されたマルチアクセス干渉(MAI)を次の式に基づいて再生することにより、上記(m+1)番目の並列干渉打消し値を発生し、
MAIm+1=F[(2ωm−1)bEPIC(m−1)] [bRake]k≠[bPIC]kの場合
=FbEPIC(m−1) [bRake]k=[bPIC]kの場合
F=AHSHSA−diag([AHSHSA]ij)
但し、S=拡散コードマトリクス、
A=チャンネル係数マトリクス、
()H=共役置換演算、及び
F=オフ・ダイアゴナルクロス相関マトリクス、
である請求項20に記載の装置。 - 各段mにおける重み付け係数は、異なるシステムにおいてトレーニングシーケンスの試行錯誤シミュレーションによって変更され且つ予め定義され、そして適応性スキムにより最適化される請求項18又は19に記載の装置。
- 上記重み付け係数は、2の累乗により定義される請求項18又は19に記載の装置。
- レーキ受信器及び請求項14から26うちのいずれか1項に記載の検出装置を備えた装置。
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