JP3762538B2 - Roof with balconies - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルコニ付き屋根に関する。
【0002】
【背景技術】
建物の屋根には、切り妻屋根や寄せ棟屋根等のように、棟から軒先に向かって傾斜した傾斜屋根面を有するものが多い。
このような屋根には小屋裏空間が形成されるため、建物の内部空間を有効活用するために、当該小屋裏空間を居室として使用することがある。
居室とされる小屋裏空間には、採光および通風が必要になる上、とくに、小屋裏の居室が建物の三階部分となる場合には建物が三階建てになることから、道路に面した部分から三階の小屋裏の居室へ安全に到達できる非常進入口を設ける必要が生じる。
このため、従来は、屋根の一部をルーフバルコニとして小屋裏空間に出入りできるようにしていた。
すなわち、建物躯体の上に、小屋裏空間を有する傾斜屋根部とルーフバルコニとを並設することにより屋根を構築していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この方法では、一つの屋根を、傾斜屋根部とルーフバルコニという、全く異なる二種類の構造体により構成するので、屋根の構造が複雑化する上、施工が煩雑になるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、簡単な構造で容易に施工できるバルコニ付き屋根を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のバルコニ付き屋根10は、図面を参照して説明すると、複数の建物ユニット92により構築された建物躯体90の上に設けられるバルコニ付き屋根10であって、前記建物ユニット92より高さ寸法を有し、棟10Aに沿って直列に配置される複数の低建物ユニット11と、前記低建物ユニット11の妻方向両側に配置され、前記棟10Aから軒先に向かって傾斜する傾斜面が形成された複数の屋根ユニット12と、前記各屋根ユニット12の傾斜面に配置されて屋根面を形成し、上端側辺が前記傾斜面から傾斜方向上方に突出し、前記棟10Aを挟んで妻方向に対向する屋根パネル13,43の上端側辺と接合される複数の屋根パネル13,43とを備え、前記棟10Aの一端側に配置された前記低建物ユニット11は、妻側側面に形成された開口と、底面に組み付けられた床面材114とを有し、前記開口および前記床面材114により形成される凹部10Eによりバルコニ2が形成され、前記棟10Aの一端側に配置された2つの前記屋根パネル43の各上端側辺は、前記棟から前記バルコニ2の妻方向両端部に向かってそれぞれ斜めに下ろされていることを特徴とする。
【0006】
本発明では、バルコニ付き屋根10は、前記棟10Aの一端側に配置された2つの前記屋根パネル43の前記各上端側辺に沿って、棟10Aの端部が斜めに切り欠かれた形状とされているので、隣地境界線や道路境界線等との関係により妻側から斜線制限を受ける場合にも、この各上端側辺に沿った部分を斜線制限の斜線に沿わせることができるから、建物1全体を妻側の斜線制限内に納めることができる。
さらに、バルコニは屋根の内部に形成されることになるから、ルーフバルコニ等の構造体を採用しなくてもバルコニを形成できる。従って、屋根を一種類の構造体により構成できるので、屋根にバルコニを簡単な構造で設けることができるとともに、屋根の施工を容易化できる。
つまり、バルコニ2は、低建物ユニット11を開口させるだけで形成できるので、バルコニ2を設けるために、ユニット11,12の構造を変更したり、構造の異なる他のユニットを採用したりする必要がなくなる。従って、バルコニ2の有無に拘わらず、屋根10全体を、低建物ユニット11および屋根ユニット12を並べた上に屋根パネル13,43を配置した構造、つまり、一種類の構造により構成できるから、屋根10の構造を複雑化することなくバルコニ2を設けることができ、容易に施工できる。
また、一対の上端側辺に挟まれた部分が開口されて開口部10Fが形成され、この開口部10Fを含んで凹部10Eの開口を構成したので、開口部10Fを介して、バルコニ2の上面を屋外に開放させることができるので、採光および通風が効率よく得られる。
【0008】
また、前記バルコニは、小屋裏空間に設けられた居室に隣接し、当該バルコニおよび居室の間に設けられた間仕切壁には、採光機能および換気機能の少なくともいずれか一方を有する窓部が設けられていることが好ましい。
このように窓部を設けることで、バルコニを通じて小屋裏空間の居室に採光および通風を充分に確保できる。
【0009】
以上において、前記バルコニの上部の屋根面には、天窓851が設けられていてもよく、これによると、天窓を通じてバルコニに充分な採光を確保できる。
【0010】
或いは、前記バルコニの上部の屋根面には、パーゴラまたはルーバ852が設けられていてもよく、これによれば、バルコニに充分な通風が得られる。
【0011】
また、前記棟10Aの一端側に配置された2つの前記屋根パネル43の前記各上端側辺には、前記屋根面から突出する水切り86が設けられていることが好ましい。
このような水切りを設けることで、雨水が水切りに沿って軒先方向に流れるようになり、バルコニ内に雨水が流れ込むことがなくなるから、従来のルーフバルコニのように軒樋を設ける必要がなくなり、構造を簡略化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の参考の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔参考実施形態〕
図1には、本実施形態のバルコニ付き屋根80を備えた建物8が示されている。
この建物8は、在来工法によって建てられた建物であり、建物本体8Aの上にバルコニ付き屋根80を設けた構造を備えている。
建物本体8Aは、図示しないが、基礎89上に柱や梁等の軸材を組んで骨組みを形成し、この骨組みに壁材、床材、天井材等の設備部材を組み付けることにより構成されている。
【0013】
バルコニ付き屋根80は、棟80Aから軒先80Bに向かって傾斜した傾斜屋根面80Cと、当該傾斜屋根面80Cと直交して棟80Aの端部に設けられた屋根側面である妻面80Dとを有して構成されている。妻面80Dは、棟80Aの端部と軒先80Bの妻側の端部とを結ぶ二本の稜線で構成されている。
この屋根80は、切り妻屋根の棟の一端を斜めに切り欠いた変形切り妻屋根状に形成され、これにより、妻面80Dは、屈曲した形状、つまり、棟80Aの一端から斜めに下る略三角形の切欠面およびこの切欠面と交差する垂直面により略V字状に構成されている。
このうち、切欠面は開口されて傾斜開口部80Fとされている。
【0014】
また、傾斜屋根面80Cおよび妻面80Dに囲まれた小屋裏空間(図示省略)には、居室が設けられ、屋根80の棟方向一端に設けられたバルコニ81と棟方向に隣接している。
バルコニ81は、妻面80Dに開口された凹部80Eにより構成されている。この凹部80Eには、開口に面した窓部82が設けられ、この窓部82を介して居室とバルコニ81とを行き来できるようになっている。
妻面80Dに形成された凹部80Eの開口は、前述した傾斜開口部80Fを含んで構成され、この傾斜開口部80Fの下方にバルコニ81の床が設けられている。
また、妻面80Dにおいて傾斜開口部80Fの軒先側となる垂直面は、バルコニ81の手摺83とされている。
【0015】
このような屋根80は、建物本体8A上に組んだ骨組み84に屋根下地材85や屋根仕上材87(図3参照)を取り付けることにより構成されている。
この骨組み84は、棟80Aに沿って配置される棟材841と、軒先80Bに沿って配置される軒げた842と、これらの棟材841および軒げた842と平行に前記傾斜屋根面80Cに沿って配列される複数の母屋843と、これらの母屋843と直交して設けられた複数の垂木844,844Aとを有して構成されている。
【0016】
棟材841は、バルコニ81よりも棟方向に没して設けられている。
この棟材841の一端(没した側の端部)には、一対の傾斜材845の各上端が接続され、これらの傾斜材845は、バルコニ81の妻方向両端部に向かってそれぞれ斜めに下ろされている。
傾斜材845は、前述した傾斜開口部80Fの開口端に沿って斜めに設けられ、これらの一対の傾斜材845に挟まれた部分が前述した傾斜開口部80Fとされている。
これらの傾斜材845の傾斜角度は、建物8が隣地境界線や道路境界線等との関係により斜線制限を受ける場合、図2に示すように、傾斜開口部80Fが斜線制限の斜線に沿うように設定される。
【0017】
また、傾斜開口部80Fの周囲には、図3に一部示すように、水切り86が設けられている。
水切り86は、傾斜材845に沿って連続して設けられ、スペーサ861を介して屋根下地材85上に取り付けられている。これにより、水切り86は、屋根下地材85から屋根仕上材87よりも大きく立ち上がって(突出して)いる。
【0018】
図1に戻って、垂木844,844Aは、傾斜材845と交差する方向、具体的には、傾斜屋根面80Cに沿って軒先80Bに向かって下るように設けられた軸材であり、その上面には屋根下地材85が取り付けられている。
このうち、妻面80D側の一対の垂木844Aは、本発明における斜め材844Aとされ、各斜め材844Aの上端には前述した一対の傾斜材845の各下端がそれぞれ結合されている。
これらの斜め材844Aの上端間には、架設材846が架け渡され、この架設材846に前述した手摺83が取り付けられている。
【0019】
複数の屋根下地材85のうちバルコニ81の上部の屋根下地材85には、天窓851およびルーバ852が組み付けられ、バルコニ81に採光および通風を確保するようになっている。
【0020】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、妻面80Dの傾斜開口部80Fの下方にバルコニ81の床を設けるので、バルコニ81は屋根80の内部に形成されることになるから、ルーフバルコニ等の構造体を採用しなくてもバルコニ81を形成できる。従って、屋根80を一種類の構造体により構成できるので、構造を簡略化できるとともに施工を容易化できる。
【0021】
また、屋根80の構造軸材となる棟材841、傾斜材845および斜め材844Aが分断されないで連続する構造となるため、補強しなくても充分な強度を確保できるから、構造を簡略にできるとともに容易に施工できる。
さらに、凹部80Eの開口は、傾斜材845および斜め材844Aに囲まれた部分に形成されているため、開口を大きくしても必要な強度を確保できる。従って、バルコニ81の開口を大きく形成できるから、開口に面した窓部82から採光や通風を充分に確保できる。
【0022】
そして、屋根80の形状は、傾斜材845に沿って切り妻屋根の棟の端部が斜めに切り欠かれた形状であるため、隣地境界線や道路境界線等との関係により斜線制限を受ける場合にも、この傾斜材845に沿った部分を斜線制限の斜線に沿わせることができるから、建物8全体を斜線制限内に納めることができる。
【0023】
さらに、一対の傾斜材845に挟まれた部分に形成された傾斜開口部80Fを含んで凹部80Eの開口が構成されているので、傾斜開口部80Fを介して、バルコニ81の上面を屋外に開放できるから、採光および通風が効率よく得られる。
【0024】
そして、傾斜開口部80Fは、妻面80Dの棟80A寄りの部分に設けられ、妻面80Dの傾斜開口部80Fよりも軒先80B側の部分は、バルコニ81の手摺83とされているので、既存の屋根の構造を利用して手摺83を構成できるので、簡単な構造でバルコニ81を形成できる。
【0025】
さらに、小屋裏空間には居室が設けられ、この居室とバルコニ81との間には、窓部82が設けられているため、この窓部82を通じて採光および通風を居室に充分に確保できるとともにバルコニ81への出入りを容易に行える。
【0026】
また、傾斜開口部80Fの周囲に水切り86が設けられているので、雨水が水切り86に沿って軒先80B方向に流れるようになり、傾斜開口部80Fからバルコニ81内に雨水が流れ込むことがなくなるから、従来のルーフバルコニのように軒樋を設ける必要がなくなり、構造を簡略化できる。
【0027】
以下、本発明の実施の各形態を図面に基づいて説明する。
〔第一実施形態〕
図4には、本実施形態のバルコニ付き屋根10を備えたユニット式建物1が示されている。
ユニット式建物1は、基礎91上に箱状の建物ユニット92を複数組み合わせて配置することにより構築された二階建ての建物躯体90と、この建物躯体90の上に設けられた屋根10とを有して構成されている。
【0028】
建物ユニット92は、予め工場で製造されたものであり、図5に示すように、直方体形状の骨組み92Aを有し、この骨組み92Aに、図示しない床材、内外壁材、天井材、その他必要な設備部材を組み付けて構成されている。
すなわち、骨組み92Aは、四本の柱921と、これらの四本の柱921の上端間を連結する上梁922と、四本の柱921の下端間を連結する下梁923とを含んで構成されている。この骨組み92Aには、その上梁922間に複数の小梁924が架設されるとともに、下梁923間に複数の根太925が架設され、これらに天井材および床材等が取り付けられている。
【0029】
図4に戻って、屋根10は、棟10Aから軒先10Bに向かって傾斜した傾斜屋根面10Cと、棟10Aの端部に設けられて当該棟10Aと交差する屋根側面としての妻面10Dとを有して、両流れの切り妻屋根状に形成され、棟10Aの一方の端部が斜めに切り欠かれた形状とされている。
この屋根10の小屋裏空間は、図示しないが、建物躯体90の二階部分から昇降可能な三階居室部分として利用されている。
また、屋根10の斜めに切り欠かれた形状とされた側の端部には、三階居室部分に出入り可能なバルコニ2が設けられている。このバルコニ2は、妻面10Dに開口された凹部10Eにより構成されている。
【0030】
具体的には、屋根10は、図6にも示すように、棟10Aに沿って直列に配置された直方体形状の低建物ユニット11と、各低建物ユニット11の妻方向両側に配置された傾斜面を有する三角屋根ユニット12と、この三角屋根ユニット12の傾斜面に沿って棟10Aの両側に傾斜配置された屋根パネル13,43とを有して構成されている。
このような屋根10では、低建物ユニット11および三角屋根ユニット12の各内部空間が小屋裏空間、つまり、三階居室部分とされている。
【0031】
低建物ユニット11は、図7に示すように、前述した建物ユニット92(図5参照)の高さ寸法を低くしたものであり、建物ユニット92と同様に、直方体形状の骨組み11Aに図示しない各種設備部材を組み付けて構成されている。
すなわち、この骨組み11Aは、四本の柱111と、これらの四本の柱111の上端間を連結する上梁112と、四本の柱111の下端間を連結する下梁113とを含んで構成され、柱111の高さ寸法は、建物ユニット92の柱921よりも小さくされている。
【0032】
このような低建物ユニット11のうち、棟10Aの一端に配置される低建物ユニット11は、その妻面10D側の側面が開口されて凹部10Eとされ、これにより、バルコニ2が形成されている。
つまり、本実施形態のバルコニ2は、低建物ユニット11内の妻面10D側の部分に設けられ、当該低建物ユニット11の屋内側(妻面10D側と反対側)の部分に設けられた三階居室部分と隣接している。
【0033】
この低建物ユニット11の骨組み11Aのうちバルコニ2に対応する部分には、図4および図6にも示すように、床面材114、窓サッシ115、手摺116および外壁材117が組み付けられるとともに、骨組み11Aの上面のうちバルコニ2に対応した部分に取り付ける天井面材等の設備部材が省略されている。これにより、低建物ユニット11の上面のバルコニ2に対応した部分は開口され、上梁112が露出している。
【0034】
床面材114は、ALC(軽量気泡コンクリート)等からなるものであり、その上面には、防水シート(図示省略)等による防水処理が施されている。
この床面材114の上面には、図示しないが、屋外(妻面10D)側に向かって下る水勾配が形成され、この水勾配の下流側となる端部には、側溝が設けられてバルコニ2の排水を行えるようになっている。
【0035】
窓部である窓サッシ115は、低建物ユニット11内のバルコニ2と三階居室部分とを仕切る立上壁部を構成するものであり、凹部10Eの開口に面して骨組み11A内に垂直に組み付けられている。これにより、窓サッシ115を介してバルコニ2および三階居室部分を相互に行き来できるようになっている。
このような窓サッシ115は、骨組み11Aに取付下地となる間柱や中間梁を設けることにより組み付けることができる。
なお、バルコニ2および三階居室部分の境界部分を仕切る立上壁部は、窓サッシと内外壁材とを組み合わせて構成してもよい。
【0036】
手摺116は、バルコニ2の妻面10D側の端部となる部分、つまり、骨組み11Aの短辺側側面に沿って立設されている。
外壁材117は、防火サイディング材等からなるものであり、低建物ユニット11のバルコニ2と、当該低建物ユニット11に隣接する三角屋根ユニット12内の三階居室部分との境界部分に立設されている。具体的には、骨組み11Aの長辺側側面のバルコニ2に対応した部分に取り付けられている。
【0037】
一方、三角屋根ユニット12は、図8に示すように、三角柱の長方形側面を底面とした軸組構造の骨組み12Aを備えている。
この骨組み12Aは、四本の下梁121を矩形に枠組みした水平フレーム122と、この水平フレーム122の長辺となる一方の下梁121の両端に立設された一対の柱123と、これらの柱123の上端間を連結する上梁124と、柱123の上端および水平フレーム122の長辺となる他方の下梁121の端部を連結する斜め梁125とを有して構成されている。
斜め梁125および柱123の接合は、柱123に固着されたブラケット(図示省略)に斜め梁125の傾斜方向上端に固着された箱状の取付部材126を被せ、ボルト締め等で互いに結合することにより行われている。
また、斜め梁125の下端および他方の下梁121は、ボルト締め等により連結され、この連結は、他方の下梁121上に固着されかつ上面が傾斜した略箱状の立上部127および角筒状の固定部材128を介して行われている。
【0038】
一方、図9に示すように、二種類の屋根パネル13,43のうち長方形の屋根パネル13は、四本の枠材131,132,133,134を矩形に枠組みした下地フレーム130上に合板等の面材(図示省略)を取り付けた構造を備えている。
この下地フレーム130の傾斜方向上端側(棟10A側)の枠材131は、棟10Aを挟んで対向する屋根パネル13同士で、接合ブラケット(図示省略)を介して互いに棟10Aの位置で結合されるとともに、棟方向に並ぶ枠材131同士で結合されている。
このように、下地フレーム130の各枠材131は一体化されて、棟10Aを構成する棟材21とされている。このような屋根パネル13の枠材131からなる棟材21は、バルコニ2よりも棟方向に没して設けられることになる。
なお、下地フレーム130の傾斜方向下端側(軒先10B側)の枠材132は、三角屋根ユニット12(図8参照)の傾斜面に固定されている。
【0039】
また、バルコニ2を覆うように配置される屋根パネル43は、棟10A側となる上辺が傾斜した形状を備え、具体的には、四本の枠材431,432,433,434を台形に枠組みした下地フレーム430上に合板等の面材(図示省略)を取り付けて構成されている。
この下地フレーム430の傾斜方向上端側(棟10A側)の枠材431の一端は、棟10Aを挟んで対向する屋根パネル43同士で接合ブラケット(図示省略)によって結合されるとともに、隣接する屋根パネル13の枠材131、つまり、棟材21と連結されている。
【0040】
この枠材431の他端は、それぞれ低建物ユニット11の上面、具体的には、妻面10D側の柱111の上端部(図7参照)に固定され、互いに離間している。
すなわち、屋根パネル43の枠材431は、バルコニ2の妻方向両端部に向かってそれぞれ斜めに下ろされ、棟材21から延びる傾斜材431とされている。これらの傾斜材(枠材)431に挟まれた部分は開口されて傾斜開口部10Fとされ、図4に示したように、この傾斜開口部10Fを含んで凹部10Eの開口が構成されている。
バルコニ2の上面、つまり、低建物ユニット11の上面においてバルコニ2用に開口された部分は、この傾斜開口部10Fを介して屋外に開放されている。
【0041】
図9に戻って、下地フレーム430の妻面10D側の枠材434は、傾斜材(枠材)431から軒先10Bに延びる斜め材434であり、屋根パネル13,43により構成される傾斜屋根面10Cに沿って配置されている。
具体的には、斜め材(枠材)434は、三角屋根ユニット12の斜め梁125(図8参照)に沿って設けられている。
なお、下地フレーム430の傾斜方向下端側(軒先10B側)の枠材432は、屋根パネル13と同様に、三角屋根ユニット12(図8参照)の傾斜面に固定されている。
また、前記参考実施形態と同様に、屋根パネル43には、傾斜材となる枠材431に沿って水切りを設けてもよい。
【0042】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、妻面10Dの傾斜開口部10Fの下方にバルコニ2の床を設けるので、バルコニ2は屋根10の内部に形成されることになるから、ルーフバルコニ等の構造体を採用しなくてもバルコニ2を形成できる。従って、屋根10を一種類の構造体により構成できるので、構造を簡略化できるとともに施工を容易化できる。
つまり、バルコニ2は、低建物ユニット11を開口させるだけで形成できるので、バルコニ2を設けるために、ユニット11,12の骨組み11A,12Aの構造を変更したり、構造の異なる他のユニットを採用したりする必要がなくなる。従って、バルコニ2の有無に拘わらず、屋根10全体を、低建物ユニット11および三角屋根ユニット12を並べた上に屋根パネル13,43を配置した構造、つまり、一種類の構造により構成できるから、屋根10の構造を複雑化することなくバルコニ2を設けることができ、容易に施工できる。
【0043】
また、屋根10の構造軸材となる棟材21、傾斜材となる枠材431、および斜め材となる枠材434を分断しないで連続させた構造としたため、補強しなくても充分な強度を確保できるから、簡単に施工できる。
さらに、凹部10Eの開口は、傾斜材(枠材)431および斜め材(枠材)434に囲まれた部分に形成されているため、大きく形成できるから、採光や通風を充分に確保できる。
そして、本実施形態の屋根10は、傾斜材(枠材)431に沿って棟10Aの端部が斜めに切り欠かれた形状とされているので、隣地境界線や道路境界線等との関係により斜線制限を受ける場合にも、この傾斜材(枠材)431に沿った部分を斜線制限の斜線に沿わせることができるから、建物1全体を斜線制限内に納めることができる。
【0044】
また、一対の傾斜材(枠材)431に挟まれた部分を開口して傾斜開口部10Fとし、この傾斜開口部10Fを含んで凹部10Eの開口を構成したので、傾斜開口部10Fを介して、バルコニ2の上面を屋外に開放させることができるので、採光および通風が効率よく得られる
【0045】
また、小屋裏空間は三階居室部分として利用されているので、採光および通風が充分に得られる小屋裏空間を有効利用できる上、バルコニ2への出入りを容易に行える。
【0046】
〔第二実施形態〕
図10には、本実施形態のバルコニ付き屋根50が示されている。
なお、以下の説明にあたって、前述した図4〜図9と同じ構成要素については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
本実施形態のバルコニ付き屋根50は、棟10Aと交差する屋根側面が傾斜面50Dとされた寄せ棟屋根であり、図示しないが、その小屋裏空間は、前記第一実施形態と同様に、三階居室部分として利用されている。
この屋根50には、三階居室部分に出入り可能なバルコニ4が設けられている。このバルコニ4は、傾斜面50Dに開口された凹部50Eにより構成されている。
また、この傾斜面50Dの傾斜方向上部には、三角形の傾斜開口部50Fが設けられ、この傾斜開口部50Fを含んで凹部50Eの開口が構成されている。
【0047】
具体的には、屋根50は、図11にも示すように、棟10Aに沿って直列に配置された傾斜低建物ユニット51と、各傾斜低建物ユニット51の妻方向両側に配置された傾斜三角屋根ユニット52と、これらの両ユニット51,52の各傾斜面に沿って傾斜配置された屋根パネル13,53,54とを有して構成され、傾斜低建物ユニット51および傾斜三角屋根ユニット52の各内部空間が小屋裏空間、つまり、三階居室部分とされている。
【0048】
傾斜低建物ユニット51は、図12に示すように、前記第一実施形態の低建物ユニット11(図7参照)の短辺側(屋根側面側)の側面を傾斜面としたものであり、低建物ユニット11と同様に、骨組み51Aに図示しない各種設備部材を組み付けて構成されている。
この骨組み51Aは、上下に対向配置されかつ平面視で長辺方向寸法のみが異なる上面用矩形枠511および下面用矩形枠512と、両矩形枠511,512の長辺方向一端側の二つの角部を相互に連結する垂直な柱513と、両矩形枠511,512の長辺方向他端側の二つの角部を相互に連結する傾斜梁514とを含んで構成されている。
【0049】
このうち、棟10Aの一端に配置される傾斜低建物ユニット51は、その傾斜面50D側の側面が開口されて凹部50Eとされ、この凹部50Eによりバルコニ4が構成されている。
この傾斜低建物ユニット51においては、前記第一実施形態の低建物ユニット11と同様に、骨組み51Aの上面のバルコニ4に対応した部分に取り付ける天井面材等の設備部材が省略されている。これにより、傾斜低建物ユニット51の上面のうち、バルコニ4に対応した部分は開口され、上面用矩形枠511の一部が露出している。
また、凹部50Eを開口させるために、傾斜梁514に沿った骨組み51Aの傾斜面に取り付ける屋根パネルは省略され、バルコニ4の前面および上面が屋外に開放されている。
【0050】
一方、傾斜三角屋根ユニット52は、図13に示すように、前記第一実施形態の三角建物ユニット12(図8参照)の平面視における短辺側(屋根側面側)の側面を傾斜面としたものである。
この傾斜三角屋根ユニット52の骨組み52Aは、各一対の長辺下梁521および短辺下梁522を枠組みした水平フレーム523と、長辺下梁521よりも短く形成されて一方の長辺下梁521と平面視で重なる位置に平行に設けられた上梁524と、この上梁524の両端部および水平フレーム523の前記一方の長辺下梁521側の二つの角部をそれぞれ連結する垂直な柱525および第一傾斜梁526と、上梁524の両端部および水平フレーム523の他方の長辺下梁521側の二つの角部をそれぞれ連結する第二、第三傾斜梁527,528とを有して構成されている。
この骨組み52Aにおいては、第一、第二傾斜梁526,527の傾斜は、傾斜低建物ユニット51の傾斜梁514(図12参照)の傾斜と同一とされ、これにより、屋根50の傾斜面50Dは平坦に形成されている。
【0051】
このような傾斜三角屋根ユニット52のうち、第二、第三傾斜梁527,528により構成される傾斜面には矩形平板状の屋根パネル13および略三角平板状の屋根パネル53(図11参照)が取り付けられ、第一、第二傾斜梁526,527からなる傾斜面には、三角平板状の屋根パネル54が取り付けられている。
【0052】
このような本実施形態の屋根50では、図14に示すように、屋根パネル53の下地フレーム530により、棟材21の端部からバルコニ4の妻方向両端部に向かって斜めに下ろされた一対の傾斜材531が構成され、屋根パネル54の下地フレーム540により、傾斜材531の下端から軒先10Bに向かって下る斜め材541が構成されている。
すなわち、屋根パネル53、54は、それぞれ三本の枠材531,532,533,541,542,543を直角三角形に枠組みした下地フレーム530,540を備え、傾斜材531は、屋根パネル53の下地フレーム530のうち、下り棟に沿って配置される枠材により構成され、斜め材541は、傾斜材531から傾斜面(屋根側面)50Dの傾斜に沿って下る枠材541により構成されている。
【0053】
一対の傾斜材(枠材)531および傾斜低建物ユニット51の上面用矩形枠511に囲まれた部分は、図10にも示したように、開口されて傾斜開口部50Fとされ、この傾斜開口部50Fを含んで凹部50Eの開口が構成されている。
これにより、傾斜低建物ユニット51(図12参照)の上面においてバルコニ4用に開口された部分は、この傾斜開口部50Fを介して屋外に開放されている。
【0054】
このような本実施形態によれば、前記第一実施形態と同様な作用、効果を奏することができる他、屋根側面が傾斜面50Dとされているので、棟材21が傾斜面50Dに設けられたバルコニ4よりも元々棟方向に没した構造であるため、寄せ棟屋根の外形形状を変えることなくバルコニ4を形成できるから、容易に設計できる上、良好な外観を確保できる。
【0055】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記第一、第二実施形態では、バルコニ2,4を平面視で傾斜開口部10F,50Fよりも大きい矩形形状に形成したが、平面視で開口部10F,50Fと同形状となるように形成してもよい。
【0056】
前記第一、第二実施形態において、バルコニの上部に設置される屋根パネルに天窓、ルーバ、パーゴラ等を設けてもよい。
【0057】
前記各実施形態では、変形切り妻屋根および寄せ棟屋根について説明したが、屋根の種類はこれらに限定されず、例えば、図15に示すように、屋根の傾斜屋根面10Cが屈曲したマンサード屋根であってもよい。
具体的には、屋根側面が傾斜面となった寄せ棟タイプのマンサード屋根の場合、その傾斜面(屋根側面)50Dに凹部50Eを設けてバルコニ4を形成し、バルコニ付き屋根60を構成してもよい。
要するに、棟から軒先に向かって傾斜した傾斜屋根面と棟の端部で棟と交差する屋根側面とを備えた屋根であれば、屋根の種類は任意である。
【0058】
また、図16〜図20に示すように、小屋裏空間において居室よりも妻側の部分を全てバルコニ31,32,33,34,35空間としてもよい。
さらに、手摺は、垂直なものに限定されず、図16および図18に示すように、手摺311,331を屋根側面に沿って傾斜して設けてもよい。
そして、棟の端部と軒先とを結ぶ稜線は、特に限定されず、屈曲している場合には、図19および図20に示すように、前記各実施形態と同様、屋外側に張り出すように屈曲していてもよく、図18に示すように、屋内側にへこむように屈曲していてもよい。
この場合、手摺の上端位置は、屈曲部分よりも上であっても下であってもよく、屈曲部分のバルコニ床からの高さ位置に応じて適宜設定すればよい。
【0059】
以上に述べた各実施形態では、在来工法により建てられた建物の屋根およびユニット工法により建てられたユニット式建物の屋根について説明したが、本発明は、パネル工法等の他の工法により構築された建物の屋根に対しても適用できる。
【0060】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、屋根の棟の一端側に配置された建物ユニットの開口および床面材と、棟の一端側に配置された2つの屋根パネルの各上端側辺とによって形成される凹部にバルコニが形成されるので、バルコニは屋根の内部に形成されることになるから、ルーフバルコニ等の構造体を採用しなくてもバルコニを形成できる。従って、屋根を一種類の構造体により構成できるので、屋根にバルコニを簡単な構造で設けることができるとともに、屋根の施工を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考実施形態を示す斜視図。
【図2】 前記参考実施形態の建物を示す図。
【図3】 前記参考実施形態の水切りの取付けを示す断面図。
【図4】 本発明の第一実施形態を示す斜視図。
【図5】 前記第一実施形態の建物ユニットの骨組みを示す斜視図。
【図6】 前記第一実施形態のバルコニ付き屋根を一部破断して示す分解斜視図。
【図7】 前記第一実施形態の低建物ユニットの骨組みを示す斜視図。
【図8】 前記第一実施形態の三角屋根ユニットの骨組みを示す斜視図。
【図9】 前記第一実施形態の屋根パネルを示す平面図。
【図10】 本発明の第二実施形態を示す斜視図。
【図11】 前記第二実施形態のバルコニ付き屋根を一部破断してを示す分解斜視図。
【図12】 前記第二実施形態の傾斜低建物ユニットの骨組みを示す斜視図。
【図13】 前記第二実施形態の傾斜三角屋根ユニットの骨組みを示す斜視図。
【図14】 前記第二実施形態の屋根パネルを示す平面図。
【図15】 本発明の他のバルコニ付き屋根を示す図。
【図16】 本発明のさらに他のバルコニ付き屋根を示す図。
【図17】 本発明のさらにまた他のバルコニ付き屋根を示す図。
【図18】 本発明の別のバルコニ付き屋根を示す図。
【図19】 本発明のさらに別のバルコニ付き屋根を示す図。
【図20】 本発明のさらにまた別のバルコニ付き屋根を示す図。
【符号の説明】
2,4,311,321,331,341,351,81 バルコニ
10,50,60,80 バルコニ付き屋根
10A,80A 棟
10B,80B 軒先
10C,80C 傾斜屋根面
10D,80D 妻面(屋根側面)
10E,50E,80E 凹部
10F,50F,80F 傾斜開口部
21,841 棟材
50D 傾斜面(屋根側面)
82,115 窓部
83,116,311,321,331,341,351 手摺
431,531,845 傾斜材
434,541,844A 斜め材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a roof with balconies.
[0002]
[Background]
Many roofs of buildings have sloping roof surfaces that are slanted from the ridge toward the eaves, such as gable roofs and side roofs.
Since a roof space is formed on such a roof, the roof space may be used as a living room in order to effectively use the internal space of the building.
In the attic space, which is considered to be a living room, lighting and ventilation are required, and especially when the living room in the attic is on the third floor of the building, the building becomes a three-story building, facing the road. It is necessary to provide an emergency entrance that can safely reach the room on the third floor from the part.
For this reason, conventionally, a part of the roof has been made to be able to enter and exit the shed space as a roof balcony.
That is, the roof is constructed by arranging an inclined roof portion having a hut space and a roof balcony on the building frame.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In this method, since one roof is composed of two completely different structures, that is, an inclined roof portion and a roof balcony, there is a problem that the structure of the roof becomes complicated and the construction becomes complicated.
[0004]
An object of the present invention is to provide a roof with balconies that can be easily constructed with a simple structure.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The roof 10 with balconies of the present invention isWith reference to the drawings,A roof 10 with a balcony provided on a
[0006]
In the present invention,Since the roof 10 with a balconi has a shape in which the end portion of the
Further, since the balconi is formed inside the roof, the balconi can be formed without adopting a structure such as a roof balconi. Therefore, since the roof can be constituted by one type of structure, the roof can be provided with a simple structure, and the construction of the roof can be facilitated.
That is, since the
In addition, since the opening 10F is formed by opening a portion sandwiched between the pair of upper side edges, and the opening of the
[0008]
Further, the balconi is adjacent to a living room provided in the shed space, and a partition wall provided between the balcony and the living room is provided with a window portion having at least one of a lighting function and a ventilation function. It is preferable.
By providing the window portion in this way, it is possible to sufficiently ensure lighting and ventilation in the room of the cabin space through the balconies.
[0009]
In the above, a
[0010]
Alternatively, a pergola or
[0011]
Also,From the roof surface to each upper end side of the two
By providing such a drainer, rainwater flows in the direction of the eaves along the drainer., BaSince rainwater does not flow into Luconi, it is not necessary to provide eaves like a conventional roof Balconi, and the structure can be simplified.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A reference embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[Reference embodiment]
FIG. 1 shows a
This
Although not shown, the building main body 8A is configured by forming a framework by assembling shafts such as columns and beams on the
[0013]
The
The
Among these, the notch surface is opened to form an
[0014]
Further, in the shed space (not shown) surrounded by the
The
The opening of the
Further, a vertical surface on the eaves side of the
[0015]
Such a
The
[0016]
The
The upper ends of a pair of
The
The inclination angles of these
[0017]
Further, a
The
[0018]
Returning to FIG. 1, the
Among these, the pair of
A construction material 846 is bridged between the upper ends of these
[0019]
A
[0020]
According to this embodiment, there are the following effects.
That is, since the floor of the
[0021]
Further, since the
Furthermore, since the opening of the
[0022]
The shape of the
[0023]
Furthermore, since the opening of the
[0024]
The
[0025]
Furthermore, since a room is provided in the back space, and a
[0026]
Further, since the
[0027]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[First embodiment]
FIG. 4 shows a
The
[0028]
As shown in FIG. 5, the
That is, the
[0029]
Returning to FIG. 4, the roof 10 includes an inclined roof surface 10 </ b> C inclined from the ridge 10 </ b> A toward the eaves 10 </ b> B, and a wife surface 10 </ b> D as a roof side surface provided at an end of the ridge 10 </ b> A and intersecting the ridge 10 </ b> A. It has a gable roof shape with both flows, and has a shape in which one end of the
The roof space of the roof 10 is used as a three-story room part that can be raised and lowered from the second floor part of the
In addition, a
[0030]
Specifically, as shown in FIG. 6, the roof 10 has a rectangular parallelepiped-shaped low building unit 11 arranged in series along the ridge 10 </ b> A, and slopes arranged on both sides of each low building unit 11 in the wife direction. A
In such a roof 10, each internal space of the low building unit 11 and the
[0031]
As shown in FIG. 7, the low building unit 11 is obtained by reducing the height of the
That is, the framework 11A includes four
[0032]
Among such low building units 11, the low building unit 11 arranged at one end of the ridge 10 </ b> A has a side surface on the side of the end face 10 </ b> D opened to form a recess 10 </ b> E, thereby forming the
That is, the
[0033]
As shown in FIGS. 4 and 6, the
[0034]
The
Although not shown in the drawing, a water gradient is formed on the upper surface of the
[0035]
The
Such a
In addition, you may comprise the standing | upright wall part which partitions off the boundary part of the
[0036]
The
The
[0037]
On the other hand, as shown in FIG. 8, the
The
The
Further, the lower end of the
[0038]
On the other hand, as shown in FIG. 9, the
The
In this way, the
Note that the
[0039]
Further, the
One end of the
[0040]
The other ends of the
That is, the
The upper surface of the
[0041]
Returning to FIG. 9, the
Specifically, the diagonal member (frame member) 434 is provided along the diagonal beam 125 (see FIG. 8) of the
Note that the
Also,Reference embodimentSimilarly to the above, the
[0042]
According to this embodiment, there are the following effects.
That is, since the floor of the
In other words, since the
[0043]
In addition, since the
Furthermore, since the opening of the
And since the roof 10 of this embodiment is made into the shape where the edge part of 10 A of ridges was notched diagonally along the inclined material (frame material) 431, it is a relationship with an adjacent boundary line, a road boundary line, etc. Even when the oblique line restriction is applied, the portion along the inclined material (frame member) 431 can be made to follow the oblique line restriction oblique line, so that the
[0044]
Moreover, since the part sandwiched between the pair of inclined members (frame members) 431 is opened to form the inclined opening 10F, and the opening of the
[0045]
In addition, since the attic space is used as a three-floor room, the attic space where lighting and ventilation can be sufficiently obtained can be used effectively, and the entrance and exit to
[0046]
[Second embodiment]
FIG. 10 shows a
In the following description, the same components as those in FIGS. 4 to 9 described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted or simplified.
The
The
Further, a triangular
[0047]
Specifically, as shown in FIG. 11, the
[0048]
As shown in FIG.First embodimentThe side of the short side (roof side) of the low building unit 11 (see FIG. 7) is an inclined surface. Like the low building unit 11, various equipment members (not shown) are assembled to the
The
[0049]
Among these, the inclined
In this inclined
Moreover, in order to open the recessed
[0050]
On the other hand, as shown in FIG.First embodimentThe side of the short side (roof side) in plan view of the triangular building unit 12 (see FIG. 8) is an inclined surface.
A
In this
[0051]
Among such inclined
[0052]
In such a
That is, the
[0053]
A portion surrounded by the pair of inclined members (frame members) 531 and the
Thereby, the part opened for
[0054]
According to this embodiment,First embodimentSince the roof side surface is the
[0055]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and includes other configurations that can achieve the object of the present invention, and includes the following modifications and the like.
That is, the aboveFirst and second embodimentsThen, the
[0056]
First and second embodimentsThe roof panel installed on the top of the balconi may be provided with a skylight, a louver, a pergola or the like.
[0057]
In each of the above-described embodiments, the modified gable roof and the ridge roof have been described. However, the type of the roof is not limited thereto, and for example, as shown in FIG. 15, a mansard roof in which the inclined roof surface 10 </ b> C of the roof is bent. There may be.
Specifically, in the case of a ridge-type mansard roof whose roof side surface is an inclined surface, a
In short, the type of roof is arbitrary as long as the roof has an inclined roof surface inclined from the ridge toward the eaves and a roof side surface that intersects the ridge at the edge of the ridge.
[0058]
Moreover, as shown in FIGS. 16-20, it is good also considering all the parts by the side of the wife rather than a living room in hut space as
Furthermore, the handrail is not limited to a vertical one, and as shown in FIGS. 16 and 18,
And the ridgeline which connects the edge part of an ridge and an eaves edge is not specifically limited, When it is bent, as shown in FIG. 19 and FIG. Or may be bent so as to be recessed indoors as shown in FIG.
In this case, the upper end position of the handrail may be above or below the bent portion, and may be appropriately set according to the height position of the bent portion from the balconi floor..
[0059]
In each of the embodiments described above, the roof of a building built by a conventional construction method and the roof of a unit type building built by a unit construction method have been described, but the present invention is constructed by other construction methods such as a panel construction method. It can also be applied to the roofs of other buildings.
[0060]
【The invention's effect】
As mentioned above, according to the present invention,Balconi is formed in the recess formed by the opening and floor material of the building unit arranged at one end of the roof ridge and the upper end sides of the two roof panels arranged at one end of the ridge. ,Since the balconies are formed inside the roof, the balconies can be formed without using a structure such as a roof balconi. Therefore, since the roof can be constituted by one type of structure, the roof can be provided with a simple structure, and the construction of the roof can be facilitated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 of the present inventionReference embodimentFIG.
FIG. 2Reference embodimentOf the building.
FIG. 3Reference embodimentSectional drawing which shows attachment of the draining of.
FIG. 4 of the present inventionFirst embodimentFIG.
FIG. 5First embodimentThe perspective view which shows the framework of the building unit of.
FIG. 6First embodimentThe disassembled perspective view which partially cuts and shows the roof with a balcony.
FIG. 7First embodimentThe perspective view which shows the framework of the low building unit of.
FIG. 8First embodimentThe perspective view which shows the framework of the triangular roof unit.
FIG. 9First embodimentThe top view which shows a roof panel.
FIG. 10 shows the present invention.Second embodimentFIG.
FIG. 11Second embodimentThe disassembled perspective view which shows a partially broken roof with a balconi.
FIG. 12Second embodimentThe perspective view which shows the framework of the inclined low building unit.
FIG. 13Second embodimentThe perspective view which shows the framework of the inclined triangular roof unit.
FIG. 14Second embodimentThe top view which shows a roof panel.
FIG. 15 is a view showing another roof with balconies of the present invention.
FIG. 16 is a view showing still another roof with balconies of the present invention.
FIG. 17 is a view showing still another roof with balconies according to the present invention.
FIG. 18 is a view showing another roof with a balcony of the present invention.
FIG. 19 is a view showing still another roof with balconies of the present invention.
FIG. 20 is a view showing still another roof with balconies according to the present invention.
[Explanation of symbols]
2,4,311,321,331,341,351,81 Balconi
10, 50, 60, 80 Balcony roof
10A, 80A building
10B, 80B eaves
10C, 80C inclined roof surface
10D, 80D Wife side (roof side)
10E, 50E, 80E recess
10F, 50F, 80F Inclined opening
21,841 Building materials
50D inclined surface (roof side)
82,115 windows
83,116,311,321,331,341,351 Handrail
431,531,845 Inclined material
434,541,844A Diagonal material
Claims (4)
前記建物ユニットより低い高さ寸法を有し、棟に沿って直列に配置される複数の低建物ユニットと、 A plurality of low building units having a height dimension lower than the building unit and arranged in series along the ridge;
前記低建物ユニットの妻方向両側に配置され、前記棟から軒先に向かって傾斜する傾斜面が形成された複数の屋根ユニットと、 A plurality of roof units that are arranged on both sides of the lower building unit in the wife direction, and formed with inclined surfaces that are inclined from the ridge toward the eaves;
前記各屋根ユニットの傾斜面に配置されて屋根面を形成し、上端側辺が前記傾斜面から傾斜方向上方に突出し、前記棟を挟んで妻方向に対向する屋根パネルの上端側辺と接合される複数の屋根パネルとを備え、 It is arranged on the inclined surface of each roof unit to form a roof surface, the upper end side protrudes upward in the inclined direction from the inclined surface, and is joined to the upper end side of the roof panel facing the wife direction across the ridge. A plurality of roof panels
前記棟の一端側に配置された前記低建物ユニットは、妻側側面に形成された開口と、底面に組み付けられた床面材とを有し、前記開口および前記床面材により形成される凹部によりバルコニが形成され、 The low building unit arranged on one end side of the ridge has an opening formed on the side surface of the wife side and a floor surface material assembled to the bottom surface, and is a recess formed by the opening and the floor surface material. Balconi is formed by
前記棟の一端側に配置された2つの前記屋根パネルの各上端側辺は、前記棟から前記バルコニの妻方向両端部に向かってそれぞれ斜めに下ろされている The upper side edges of the two roof panels arranged on one end side of the ridge are respectively lowered obliquely from the ridge toward both ends of the balconi in the wife direction.
ことを特徴とするバルコニ付き屋根。 A roof with a balcony characterized by that.
前記バルコニには、当該バルコニ付き屋根の小屋裏空間に設けられた居室に隣接され、
前記バルコニおよび前記居室の間に設けられた間仕切壁には、採光機能および換気機能の少なくともいずれか一方を有する窓部が設けられていることを特徴とするバルコニ付き屋根。In the roof with a balcony according to claim 1,
The balconi is adjacent to a living room provided in the roof space of the roof with the balconi ,
A roof with a balcony, wherein a partition wall provided between the balconi and the living room is provided with a window having at least one of a lighting function and a ventilation function.
前記バルコニの上部の屋根面には、パーゴラまたはルーバが設けられていることを特徴とするバルコニ付き屋根。In the roof with a balcony according to claim 1 or 2,
A roof with a balconi, wherein a pergola or a louver is provided on an upper roof surface of the balconi.
前記棟の一端側に配置された2つの前記屋根パネルの前記各上端側辺には、前記屋根面から突出する水切りが設けられていることを特徴とするバルコニ付き屋根。In the roof with a balcony in any one of Claims 1-3,
A roof with a balcony, characterized in that a drainer protruding from the roof surface is provided on each of the upper end sides of the two roof panels arranged on one end side of the ridge .
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