JP3761839B2 - 地盤改良車の記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、起伏、旋回、伸縮等が自在に配設されたブームに、地面への穴の掘削及び、この掘削された穴への杭打ち作業を行う作業機を備えた地盤改良車の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地盤改良車は、住宅地等において、穴の掘削及びこの穴に杭の打ち込み作業を別々あるいは同時に行うことにより、その土地に地耐力をつけて未然に地盤沈下を防ぐ地盤改良作業のために用いられる。従来、この地盤改良車1は、図6に示すように、クローラ式の走行装置2を備えた走行自在な車体3に、杭を垂直に且つ適正な深さまで圧入するための施工ガイドであるリーダー4を取り付けて構成されており、リーダー4を起伏、伸長作動させて杭打ち位置の上方に移動させ、穴の掘削及びこの穴に杭の打ち込み作業を別々あるいは同時に行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のリーダー4を備えた地盤改良車1(以下、リーダー式地盤改良車と称する)は、リーダー4が重く作業範囲が狭いため(軸付近のみ)、ひとつの杭打ち位置に関して予め設定されている全ての杭を打ち込みが完了した後に、次の杭打ち位置に移動する工法が採用されている。このような工法では、杭の打ち込み深さを管理することが重要であるため、リーダー式地盤改良車1には、杭の打ち込み深さを累積する機能を有した記録装置が備えられている。
【0004】
しかしながら、上記の記録装置は1ヶ所の杭打ち位置に対応した杭の打ち込み深さを累積する機能しか有していないため、通常行われる複数の杭打ち位置にて杭の打ち込み作業を行う場合、杭の継ぎ足しを行う度に作業者は杭打ち位置毎に記録装置から累積された打ち込み深さを出力せねばならず、非常に煩わしいという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、杭打ち位置と杭の打ち込み深さを対応させて記憶するとともに、この杭の打ち込み深さに、深さ検出手段の検出値を累積し、更新記憶できる地盤改良車の記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、走行自在な車体上に起伏、旋回、伸縮等が自在に配設されたブームと、ブームに取り付けられて地面への穴の掘削及びこの掘削された穴への杭打ち作業を別々あるいは同時に行う作業機とを備えた地盤改良車の記録装置であって、ブームの起伏角度を検出する起伏角検出手段と、ブームの旋回角度を検出する旋回角検出手段と、ブームの伸長量を検出する伸長量検出手段と、起伏角検出手段、旋回角検出手段及び伸長量検出手段により検出された検出値から杭打ち位置を算出する杭打ち位置算出手段と、複数の杭打ち位置を識別設定する設定手段と、作業機により杭打ち作業を行ったときの杭の打ち込み深さを検出する深さ検出手段と、複数の杭打ち位置及び杭の打ち込み深さを対応させて記憶する記憶手段と、杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、複数の杭打ち位置に対応して記憶手段に記憶されている杭の打ち込み深さに深さ検出手段により検出された検出値を加えて更新記憶する深さ更新手段とを備え、杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が判断手段により記憶手段に記憶されていないと判断されたときは、設定手段が杭打ち位置を設定するとともに記憶手段が杭打ち位置と打ち込み深さとを対応させて記憶し、一方、杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が判断手段により記憶手段に記憶されていると判断されたときは、深さ更新手段が杭打ち位置に対応して記憶手段に記憶されている杭の打ち込み深さに深さ検出手段により検出された検出値を加えて更新記憶するように構成される。
【0007】
このような構成により、杭打ち位置と杭の打ち込み深さを対応させて記憶するとともに、この杭の打ち込み深さに、深さ検出手段の検出値を累積し、更新記憶できる。したがって、杭打ち位置毎に打ち込み深さを管理する手間を省くことができ、任意に杭の継ぎ足しを行い、累積した検出値を入手することができるため、特に複数の杭打ち位置での作業を行う場合において、効率よく作業を行うことができる。また、杭打ち位置が位置検出手段により検出されて設定されるため、作業者が手動により杭打ち位置を設定する手間を省くことができる。
【0008】
また、上記のように構成された地盤改良車の記録装置において、深さ検出手段は、上記起伏角検出手段及び伸長量検出手段により検出された検出値から作業機により杭打ち作業を行ったときの杭の打ち込み深さを算出するように構成することが好ましい。
【0009】
【発明実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図2に本発明に係る記録装置を備えた地盤改良車を示しており、図2(a)は平面図であり、図2(b)は側面図である。この地盤改良車10は、前部に運転キャビン11aを有した車体11(トラックシャーシ)をベースに構成されている。車体11の後部には、車体11に対して水平旋回自在な旋回台12が取り付けられている。
【0010】
また、旋回台12の上部には、入れ子式に伸縮自在に構成されたブーム13が起伏自在に取り付けられている。このブーム13の先端にはクレーン装置14が取り付けられている。クレーン装置14は、クレーンワイヤ14aと、フック(図示せず)とから構成されている。ブーム13の先端のクレーンワイヤ14aによってフックが吊り下げられており、ブーム13の基端上面に取り付けられたウインチ18によって、このクレーンワイヤ14aの巻き取り・繰り出しを行うことにより、フックに引っ掛けた杭のクレーン作業を行うことができるようになっている。
【0011】
また、ブーム13の先端上にはオーガブラケット15がその先端の部材の長手方向にスライド移動可能に取り付けられている。このオーガブラケット15の下部には、ロッド部材15aがブーム13の幅方向に揺動自在に取り付けられている。さらに、このロッド部材15aの先端には、オーガ装置16がブーム13の下方において、その長手方向に揺動自在に取り付けられている。
【0012】
オーガ装置16は、杭を把持するホルダ16aと、このホルダ16aを回転駆動するオーガ油圧モータ及び減速装置16bとから構成されており、ブーム13の先端から垂直に吊り下げた状態でオーガ油圧モータ及び減速装置16bにより、杭を把持させたホルダ16aを回転させることにより、杭打ち作業を行うことができる。
【0013】
なお、このような杭打ち作業を行うときは、オーガブラケット15をブーム13の基端部材に固定しておく。これにより、旋回台12やブーム13の作動により、吊り下げられたオーガ装置16を目標とする杭打ち位置の上方に移動させることができる。
【0014】
一方、オーガ装置16を使用しないとき(例えば、クレーン作業を行うときやブーム13を車体11上に格納するとき)には、オーガブラケット15をブーム13の基端部材に固定し、オーガ装置16をブーム13とほぼ平行になるように引き上げて、ブーム13の基端部材の側面に設けられたオーガ受け17に受容させ格納する。
【0015】
旋回台12上に作業操作台20が設けられている。この作業操作台20は、作業者が座る椅子21と、その前に位置する操作装置22と、後述する記録装置50とからなり、椅子21に着座した作業者(図示せず)は操作装置22を操作して各種作動操作を行う。
【0016】
車体11の前後左右の4ヵ所には、車体11の側方に張り出して下端部を設定されることにより車体11を支持するアウトリガジャッキ40が取り付けられている。
【0017】
上記で説明した旋回台12の旋回作動、ブーム13の起伏及び伸縮作動、アウトリガジャッキ40の伸縮作動等は、図示しない油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエータによりなされる。各油圧アクチュエータは、車体11上に配設された油圧ポンプから吐出される作動油を制御バルブ(ともに図示せず)で給排制御することにより作動する。この制御バルブは、作業操作台20に設けられた操作装置22の操作に応じて作動制御される。
【0018】
このような構成の地盤改良車10に設けられた記録装置50について、以下に図を用いて説明する。図1は、記録装置50の制御系の構成を示すブロック図である。図3は、記録装置50の斜視図及び表示装置50における表示例を示している。図4は、杭の打ちこみ深さの算出方法を説明するための概念図である。
【0019】
記録装置50は、伸長量センサ51aと、起伏角センサ51bと、深さ算出部52と、開始/終了ボタン53と、選択ボタン54aと、設定ボタン54bと、コントローラ60と、表示装置55とから構成されている。
【0020】
伸長量センサ51aは、ブーム13の伸長量を検出する。起伏角センサ51bは、ブーム13の起伏角を検出する。伸長量センサ51a及び起伏角センサ51bにより検出された値は、深さ算出部52に送信される。
【0021】
深さ算出部52は、伸長量センサ51a及び起伏角センサ51bにより検出された検出値より打ち込み深さを算出する。なお、深さ算出部52により算出された打ち込み深さは、コントローラ60に送信される。
【0022】
ここで、深さ算出部52における打ち込み深さの算出方法について、図4を用いて概説する。杭Kの打ち込み作業においてブーム13を移動させ、地表面の位置Aから位置Bまで杭Kを打ち込むとき、杭Kの移動した量hはブーム13の位置A´から位置B´まで移動した量h´と等しくなる。したがって、伸長量センサ51a及び起伏角センサ51bより検出された検出値から、位置A´から位置B´までブーム13が移動した量h´を算出することにより杭Kの移動した量、すなわち打ち込み深さhを求めることができる。
【0023】
開始/終了ボタン53は、設定されている杭打ち位置における打ち込み深さの記録の開始・終了操作を行う。記録停止状態のときに開始/終了ボタン53を押圧すると記録を開始し、記録中に押圧すると記録を終了する。このように開始/終了ボタン53が操作されると、操作信号がコントローラ60に送信される。
【0024】
選択ボタン54aは、杭打ち位置を任意に設定する。記録停止状態において選択ボタン54aを押圧すると、例えばA1、A2、A3…と杭打ち位置が変化し任意の番号を選ぶことができる。設定ボタン54bは、上記のように選択ボタン54aにより設定された杭打ち番号を確定する。選択ボタン54a及び設定ボタン54bが押圧されると、この操作信号はコントローラ60に送信される。なお、選択ボタン54a及び設定ボタン54bにより、杭打ち位置が任意に設定されない限り、開始/終了ボタン53が押圧されて記録が開始される毎に杭打ち位置は自動付番される。
【0025】
表示装置55は、杭打ち位置とこの杭打ち位置に対応した杭の打ち込み深さを表示する(図3参照)。
【0026】
コントローラ60は、入力部600と、判定部610、累積更新部611と、記憶部620とから構成されている。入力部600は、開始/終了ボタン53と選択ボタン54a及び設定ボタン54bが操作されると、この操作信号を判定部610に送信する。
【0027】
判定部610は、設定されている杭打ち位置が記憶部620に記憶されているか否かを判定する。判定部610により、記憶部620に記憶されていない(すなわち、新規入力である)と判定された場合は、この杭打ち位置と深さ算出部52の算出値とを対応させて記憶部620に記憶させるとともに、この杭打ち位置と深さ算出部52の算出値を表示装置55へ出力する(図3参照)。一方、記憶部620に記憶されている(すなわち、既に設定されている杭打ち位置である)と判定された場合は、この杭打ち位置と記憶されている打ち込み深さを記憶部620から読み出し、累積更新部611へ送信する。
【0028】
累積更新部611は、判定部610より送信された打ち込み深さ(すなわち、記憶部620に記憶されていた打ち込み深さ)に、深さ算出部52の算出値を累積して記憶部620に記憶されている杭の打ち込み深さをこの累積値に更新(記憶)する。また、この累積値とこの累積値に対応した杭打ち位置は、判定部610を介して表示装置55に出力される。
【0029】
記憶部620は、杭打ち位置及び杭の打ち込み深さを対応させて記憶する。
【0030】
このような構成の記録装置50の作用について説明する。ここで、本発明の記録装置50を用いて、図5に示すように、杭打ち位置Aに鋼管a1と鋼管a2を用いて深さxまで、杭打ち位置Bに鋼管b1を用いて深さyまで打ちこむ作業を行うとする。作業手順は、先ず鋼管a1と鋼管b1をそれぞれ深さyまで打ち込み、次に鋼管a2を深さzまで打ち込むものとする。
【0031】
車体上11にブーム13とオーガ装置16を格納した状態で作業現場まで移動させた後、アウトリガジャッキ40を張り出して車体11を支持する。作業者(図示せず)は、作業操作台20に乗り込み、操作装置22を操作してクレーン装置14により鋼管a1を吊り込み、ホルダ16aに取り付ける。続いて、旋回台12やブーム13を作動させ、ホルダ16aに固定した鋼管a1を目標とする杭打ち位置Aの上方に移動させる。そして、作業者は、記録装置50の開始/終了ボタン53を押して、操作装置22を操作して鋼管a1の杭打ち作業を行う。
【0032】
このとき記録装置50においては、開始/終了ボタン53が押圧されると、この情報が入力部600に送信される。入力部600はこの操作を受けて、判定部610に記録開始信号を送信する。この信号を受けて、判定部610は杭打ち位置Aが記憶部620に記憶されていないと判定して記憶部620に杭打ち位置Aと深さ算出部52の算出値を対応して記憶させるとともに、これらの値(杭打ち位置Aと深さ算出部52の算出値)を表示装置55に出力する。
【0033】
作業者は、この表示装置55に表示される打ち込み深さを常に確認しながら、所望の打ち込み深さまで鋼管a1の打ち込み作業を進める。そして、図3(1)に示すように、表示装置55に表示される打ち込み深さがyとなったとき、すなわち杭打ち位置Aにおける杭の打ち込み深さがyに達したとき、鋼管a1の打ち込み作業を終了し、記録装置50の開始/終了ボタン53を押圧する。
【0034】
次に、杭打ち位置Bにおいて、鋼管b1を深さyまで打ちこむ作業を行う。記録装置50の開始/終了ボタンを操作すると杭打ち位置が自動付番され、杭打ち位置Bが設定される。上記同様に作業を進め、図3(2)に示すように、表示装置55に表示されている打ち込み深さがyとなったとき、すなわち杭打ち位置Bにおける杭の打ち込み深さがyに達したとき、鋼管b1の打ち込み作業を終了する。
【0035】
そして、再び杭打ち位置Aにおいて、鋼管a2の打ちこみ作業を行う。上記のようにクレーン装置14を使用して鋼管a2を吊り込み、ホルダ16aに取り付ける。続いて、旋回台12やブーム13を作動させ、ホルダ16aに固定した鋼管a2を目標とする杭打ち位置Aの上方に移動させる。そして、今回打ち込む鋼管a2と既に打ちこまれている鋼管a1とを溶接する。
【0036】
ここで作業者(図示せず)は、表示装置55を確認しながら選択ボタン54aを押圧して杭打ち位置Aを選択し、設定ボタン54bを押圧して設定する。このとき表示装置55には、図3(1)に示すように、既に杭打ち位置Aにおいて杭が深さyまで打ちこまれていることが表示される。作業者は、開始/終了ボタン51を押圧して、表示装置55の表示を見ながら操作装置22の操作を行い鋼管a2の打ちこみ作業を行う。
【0037】
このとき記録装置50においては、先ず、選択ボタン54a及び設定ボタン54bが操作されて杭打ち位置Aが設定されると、この杭打ち位置Aの情報は判定部610に送信される。既に、杭打ち位置Aにおいては鋼管a1が深さyまで打ちこまれているので、判定部610はこの杭打ち位置Aが記憶部620に記憶されていると判定し、記憶部620に記憶されている打ち込み深さyを読み出し、この打ち込み深さyの情報を累積更新部611へ送信する。続いて、開始/終了ボタン51が操作されると、累積更新部611は、記憶部620に記憶されている打ち込み深さyに、深さ算出部52の算出値を累積し、記憶部620に記憶されている打ち込み深さをこの累積値に更新記憶すると同時に、この累積値と杭打ち位置Aの情報とを判定部610を介して表示装置55に出力する。
【0038】
作業者は、図3(3)に示すように、表示装置55に表示される杭の打ちこみ深さがxとなったとき、すなわち杭打ち位置Aにおける鋼管a1及びa2の打ち込み深さの合計がxに達したとき、鋼管a2の打ち込み作業を終了する。
【0039】
なお、上記実施例においては、杭を地面に打つための穴の掘削とこの掘削された穴への杭打ち作業を同時に行ったが、これに限られるものではなく、穴の掘削とこの掘削された穴への杭打ち作業を別々に行ってもよい。例えば、ブーム13の先端にアースオーガ装置を備え、アースオーガ装置の下部に取り付けられたオーガスクリューを回転作動させることにより穴の掘削を行い、この穴の掘削が終了した後にクレーン装置14により杭を吊り上げて掘削した穴に杭を建て入れるようにしてもよい。
【0040】
また、本発明の記録装置50において、表示装置55の表示内容は、杭の打ち込み速度や回転トルクなど作業に必要な施工データを適宜表示することも可能である。また、記録装置50にプリンタを備えて必要な施工データを印字出力ができるようにしたり、外部記憶装置を取り付けて必要な施工データを保存できるようにして、施工データの管理等に役立てることも可能である。
【0041】
さらに、本発明の記録装置50は上述の伸長量センサ51a及び起伏角センサ51bに加え、ブームの旋回角度を検出する旋回角センサと、これら伸長量センサ51a、起伏角センサ51b及び旋回角センサから検出された検出値により杭打ち位置を算出する杭打ち位置算出部と、コントローラ60に杭打ち位置算出部により検出された杭打ち位置が上記の記憶部620に記憶されているか否かを判断する判断部を備え、この判断部により杭打ち位置算出部により算出された杭打ち位置が記憶部620に記憶されていないと判断されたときは、コントローラ60において新たに杭打ち位置が設定されるとともに、この杭打ち位置と打ちこみ深さを対応させて記憶する。また、判断部により杭打ち位置算出部により算出された杭打ち位置が記憶部620に記憶されていると判断されたときは、上記コントローラにおいてこの杭打ち位置に対応して記憶部620に記憶されている杭の打ち込み深さに、伸長量センサ51a及び起伏角センサ51bにより検出された検出値を加えて、更新記憶するように構成してもよい。このような構成により、作業者は手動により杭打ち位置を設定する手間を省くことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる地盤改良車の記録装置においては、起伏角検出手段、旋回角検出手段及び伸長量検出手段により検出された検出値から杭打ち位置を算出する杭打ち位置算出手段と、複数の杭打ち位置を識別設定する設定手段と、作業機により杭打ち作業を行ったときの杭の打ち込み深さを検出する深さ検出手段と、複数の杭打ち位置及び杭の打ち込み深さを対応させて記憶する記憶手段と、杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、各杭打ち位置に対応して記憶手段に記憶されている杭の打ち込み深さに、深さ検出手段により検出された検出値を加えて更新記憶する深さ更新手段とを備えて構成される。そして、杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が、判断手段において記憶手段に記憶されていないと判断されたときは、設定手段が杭打ち位置を設定するとともに、記憶手段が杭打ち位置と打ち込み深さとを対応させて記憶する。一方、杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が、判断手段において記憶手段に記憶されていると判断されたときは、深さ更新手段が杭打ち位置に対応して既に記憶手段に記憶されている杭の打ち込み深さに、深さ検出手段により検出された検出値を加えて更新記憶するように構成されている。
【0043】
このような構成により、杭打ち位置と杭の打ち込み深さを対応させて記憶するとともに、この杭の打ち込み深さに、深さ検出手段の検出値を累積し、更新記憶できる。したがって、杭打ち位置毎に打ち込み深さを管理する手間を省くことができるため、特に複数の杭打ち位置での作業を行う場合において、効率よく作業を行うことができる。また、位置検出手段によって杭打ち位置が算出されるため、作業者は手動により杭打ち位置を設定する手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地盤改良車の記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る記録装置を有した地盤改良車の斜視図である。なお、図2(a)は平面図であり、図2(b)は側面図である。
【図3】本発明に係る地盤改良車の記録装置の斜視図である。なお、表示装置における表示例も示している。
【図4】本発明に係る記録装置の深さ算出部における打ちこみ深さの算出方法を説明するための概念図である。
【図5】本発明に係る地盤改良車の記録装置の上記実施例を説明する図である。
【図6】従来の地盤改良車の斜視図である。
【符号の説明】
1 地盤改良車(従来例)
10 地盤改良車
14 クレーン装置 (作業機)
16 アースオーガ装置(作業機)
50 記録装置
51a 伸長量センサ(深さ検出手段)
51b 起伏角センサ(深さ検出手段)
52 深さ算出部(深さ検出手段)
53 開始/終了ボタン
54a 選択ボタン(設定手段)
54b 設定ボタン(設定手段)
55 表示装置
60 コントローラ
600 入力部
610 判定部 (深さ更新手段)
611 累積更新部(深さ更新手段)
620 記憶部 (記憶手段)

Claims (2)

  1. 走行自在な車体上に起伏、旋回、伸縮等が自在に配設された
    ブームと、前記ブームに取り付けられて地面への穴の掘削及びこの掘削された穴への杭打ち作業を別々あるいは同時に行う作業機とを備えた地盤改良車の記録装置であって、
    前記ブームの起伏角度を検出する起伏角検出手段と、
    前記ブームの旋回角度を検出する旋回角検出手段と、
    前記ブームの伸長量を検出する伸長量検出手段と、
    前記起伏角検出手段、前記旋回角検出手段及び前記伸長量検出手段により検出された検出値から杭打ち位置を算出する杭打ち位置算出手段と、
    複数の杭打ち位置を識別設定する設定手段と、
    前記作業機により前記杭打ち作業を行ったときの杭の打ち込み深さを検出する深さ検出手段と、
    前記複数の杭打ち位置及び前記杭の打ち込み深さを対応させて記憶する記憶手段と、
    前記杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    前記複数の杭打ち位置に対応して前記記憶手段に記憶されている前記杭の打ち込み深さに、前記深さ検出手段により検出された検出値を加えて更新記憶する深さ更新手段とを備え、
    前記杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が、前記判断手段により前記記憶手段に記憶されていないと判断されたときは、前記設定手段が杭打ち位置を設定するとともに、前記記憶手段が前記杭打ち位置と前記打ち込み深さとを対応させて記憶し、
    一方、前記杭打ち位置算出手段により算出された杭打ち位置が、前記判断手段により前記記憶手段に記憶されていると判断されたときは、前記深さ更新手段が前記杭打ち位置に対応して前記記憶手段に記憶されている前記杭の打ち込み深さに、前記深さ検出手段により検出された検出値を加えて、更新記憶することを特徴とする地盤改良車の記録装置。
  2. 前記深さ検出手段は、前記起伏角検出手段及び前記伸長量検出手段により検出された検出値から前記作業機により杭打ち作業を行ったときの杭の打ち込み深さを算出するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の地盤改良車の記録装置。
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