JP3761688B2 - 流体中の特定元素の濃度測定装置 - Google Patents

流体中の特定元素の濃度測定装置 Download PDF

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  • Measurement Of Radiation (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、原子力発電所の加圧水型軽水炉の2次系給水中の鉄、銅等の微量金属成分の濃度の連続測定などに用いられる濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所の加圧水型軽水炉(PWR)では、蒸気発生器の健全性維持の観点から、2次系給水中の鉄濃度の低減について種々の対策が検討され実施されているが、この対策の実施及び実施による効果の確認には、2次系給水中に含まれる微量の鉄濃度を精度高く測定しうる高度な測定技術が必要となる。従来、この濃度測定は、濃縮操作等を必要とする手分析法によっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、手分析法は、2次系給水中の鉄がごく微量であることも相俟って、濃縮等の前処理が非常に厄介であり、一回の測定に多くの時間と手間を要するものであった。従って、濃度の連続測定には対応がなかなか困難であった。
【0004】
本発明は、流体中に含まれる特定の元素の濃度を、これがごく微量であっても、手間と時間を要することなく高精度に測定していくことができる濃度測定装置を提供し、それによって、上記のような問題をも解決していくことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、測定対象とする特定元素を含む流体の流通路に、少なくとも第1、第2の2つのフローセルが設けられ、
第1のフローセルに、流体中に第1の形態で存在する前記元素成分を捕集する第1フィルターが備えられると共に、
第2のフローセルに、流体中に前記第1の形態とは形態を異にする第2の形態で存在する前記元素成分を捕集する第2フィルターが備えられ、かつ、
前記各フローセルのそれぞれに、放射線の照射により捕集物から発せられる蛍光X線を検出する蛍光X線検出器が配備されてなることを特徴とする流体中の特定元素の濃度測定装置によって解決される。
【0006】
本発明装置は、広く、流体中に含まれる微量の特定元素を測定の対象とする。即ち、「流体」は、液体であってもよいし、気体でもあってもよい。液体としては、例えば、水、海水、薬品、油などであってよい。また、気体としては、空気、蒸気、有機ガス、エアロゾルなどであってよい。「特定元素」としては、鉄、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、鉛などの金属元素や、その他、イオウ、塩素など、流体中に存在する各種の元素であってよい。また、流体中における特定元素の「形態」としては、例えば、粒子状、イオンというようなかたちで分類される形態のほか、粒子サイズの大小というのようなサイズ的に分類される形態、また、金属元素の酸化状態で分類されるような形態、あるいはまた、これらの形態を組合わせたものなどであってよい。
【0007】
上記の装置では、フローセルのフィルターにて流体中の特定元素成分を捕集し、これを蛍光X線分析によって検出する形式の測定装置に構成されているものであるから、この特定元素成分の量がごく微量であっても、その濃度を精度良く測定していくことができる。しかも、測定に手間と時間を要さず、測定頻度を増加させ、連続測定を実現することも可能である。
【0008】
のみならず、ある一つの形態の特定元素成分のみを捕集するのではなく、2以上の複数の形態の特定元素成分を捕集し、それらをその特定元素成分の濃度測定の基礎とするものであるから、流体中に含まれる特定元素成分がごくごく微量の場合であっても、その濃度をきわめて高精度に測定できる。
【0009】
また、形態ごとに濃度を把握していくということも可能となり、特定元素のうちのどの形態の濃度に変動がみられるかを把握していくことを通じて、濃度変動の原因を詳細に把握特定していくことも可能となる。例えば、原子力発電所の2次系給水中における微量の特定元素を複数の形態において測定していくことにより、2次系内で進行している腐食の種類まで詳しく把握特定していくというようなことも可能となる。
【0010】
上記の場合、特定元素成分の形態として、粒子状形態の成分とイオン形態の成分とを捕集の対象とすることにより、これら両方の形態の特定元素成分を基礎とした濃度測定が可能となり、微量特定元素成分の濃度を高精度に測定できる。なお、第2フローセルを第1フローセルよりも下流側に介設させることにより、粒子状形態の特定元素成分とイオン形態の特定元素成分とを適正に分別捕集することができる。
【0011】
また、流通路の流体導入口が第1フローセルよりも上方高所に位置して備えられることにより、自重作用の働く粒子状などの形態の特定元素成分を、流体導入口から第1フローセルへと、流通路内に付着、堆積させることなくスムーズに送り込んでいくことができ、特定元素成分の精度高い濃度測定に役立つ。
【0012】
更に、第2フローセルが第1フローセルよりも下方低所に位置して備えられることにより、第1フローセルから第2フローセルへと送られる流体の圧力損失を低くでき、流体をスムーズに第2フローセルへと送り込むことができる。特に、流体が液体の場合には効果的である。
【0013】
また、上記測定装置において、蛍光X線検出器からの検出信号によって得られるスペクトルに基づいて特定元素の濃度を解析により求める処理手段が備えられることにより、測定を能率的に遂行しえて、連続モニタリングも実現される。即ち、被捕集物にX線、γ線等の放射線を照射し、それによって被捕集物から発生する蛍光X線は、例えば比例計数管にてスペクトル計数することができ、こうして得られるスペクトルに基づいてスペクトル解析を行っていくのである。
【0014】
更に、測定対象を特定の複数種類の元素とし、蛍光X線検出器からの検出信号によって得られるスペクトルに基づいてそれぞれの種類の元素の濃度を解析により求める処理手段が備えられることにより、複数の特定元素成分の濃度測定を同時にしかも連続的に遂行していくことができる。従って、例えば、原子力発電所の2次系給水中における複数の特定元素を測定していくことにより、2次系のどの箇所、どの機器において腐食が進んでいるかまで詳しく把握特定していくというようなことも可能となる。より具体的には、例えば、鉄濃度の測定により2次系配管やタービン等の腐食進行状況を予測でき、銅濃度の測定により復水器等の腐食状況を予測できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
本実施形態の濃度測定装置は、原子力発電所の加圧水型軽水炉の2次系給水中に含まれる鉄(Fe)と銅(Cu)との2種類の元素を、測定しようとする特定元素とする。図3に示すように、濃度測定装置1への2次系給水の供給は、復水器2にて復水され蒸気発生器3へと向かう2次系冷却材をサンプリング管4を通じてサンプリングすることにより行う。なお、5は原子炉圧力容器、6は加圧器、7は冷却材ポンプ、8はタービン、9は給水ポンプである。
【0017】
濃度測定装置1は、図1及び図2に示すように、第1、第2の2つのフローセル11,12を備えている。第1フローセル11は、2次系給水中に粒子状の形態で存在するFe成分とCu成分を捕集するもので、ポアサイズが例えば0.45μmのマイクロメンブレンフィルター13を備えている。第2フローセル12はイオンの形態で存在するこれら元素成分を捕集するもので、イオン交換メンブレンフィルター14を備えている。
【0018】
15はサンプリングライン、16は中間ライン、17はドレンラインであり、本発明にいう流通路は、これらのラインによって構成されている。サンプリング管4からのサンプリング水は、まず、装置1のサンプリングライン15を通じて第1フローセル11に送り込まれ、マイクロメンブレンフィルター13を通過する。この通過により、サンプリング水中の粒子状の形態のFe成分とCu成分とがマイクロメンブレンフィルター13に捕集される。しかる後、サンプリング水は、中間ライン16を通じて第2フローセル12に送り込まれ、イオン交換メンブレンフィルター14を通過する。この通過により、サンプリング水中のイオンの形態のFe成分とCu成分とがイオン交換メンブレンフィルター14に捕集される。そして、サンプリング水は、ドレンライン17を通じて装置1から排出される。サンプリングライン15にはサンプリング水の流量を計測する流量計18が介設されている。
【0019】
上記サンプリングライン15の導入口19は、本測定装置1において、第1フローセル11よりも上方高所に位置して備えられており、サンプリングライン15は導入口19から第1フローセル11に向けて下降していくように配管されている。これにより、サンプリングライン15を構成する管ないしはホース内に、Fe、Cu元素成分のうち、粒子状物質が付着、堆積するのを防いで、粒子状物質を滞留させることなくスムーズに第1フローセル11へと送り込ませることが可能となり、Fe、Cu元素成分の精度高い濃度測定を実現することができる。
【0020】
また、第2フローセル12は、第1フローセル11よりも下方低所に位置して備えられている。これにより、第1フローセル11から第2フローセル12へと中間ライン16を通じて送られるサンプリング水の圧力損失を低くすることができ、サンプリング水を勢いを失わせることなくスムーズに第2フローセル12へと送り込ませることができる。
【0021】
そして、第1、第2のフローセル11,12のそれぞれには、フィルター13,14の上方において、蛍光X線検出器21,22が配備されている。蛍光X線検出器21,22は、よく知られているように、試料にX線やγ線などの放射線を照射することにより発生する蛍光X線を検出するもので、これを通じて試料の定性、定量を行うことができる。各蛍光X線検出器21,22には、これに組み合わされて、照射用の線源が備えられている。線源には例えば 244CmなどによるRI、あるいはX線管球などが用いられる。
【0022】
Fe、Cuの各元素の濃度は、各蛍光X線検出器21,22からの信号を用い、次のような処理手段によって求められるものとなされている。即ち、図2に示すように、蛍光X線検出器21,22からの電気パルスは、増幅器23を経て、マルチチャンネルアナライザー24に送られる。そして、マルチチャンネルアナライザー24によって所定時間単位で得られる蛍光X線スペクトルデータが、コンピューター25の記憶部26に次々と連続的に蓄積、記憶されていく。このスペクトルデータに基づいてCPU27がプログラム制御を行い、スペクトル解析によってFe、Cuの各元素の重量が算出され、この重量と流量計18によるサンプリング流量とからFe、Cuの各元素の濃度が求められる。
【0023】
このコンピューター処理では、2次系給水中のごく微量のFe、Cuを測定対象としているため、移動平均処理を行う。即ち、記憶部26に次々と蓄積、記憶されていくスペクトルデータのうち、現時点から時間的に最も近いスペクトルデータから所定数データをさかのぼってこれらスペクトルを積算し、この積算スペクトルをスペクトル解析の基礎として、Fe、Cuの各元素の濃度を求めるものとしている。
【0024】
フローセル11,12を構成する部品材料は、不純物の含有率が低く低バックグラウンドの材料からなるのがよい。蛍光X線検出器21,22は、フィルター13,14に捕集された物質からの放射線のほか、フローセル11,12そのそものからのバックグラウンド放射線をも検出してしまい、これが、スペクトル解析上不利に作用し、特定元素の検出下限値を高いものにしてしまう。そこで、このバックグラウンド放射線の検出を低減するのが好ましい。殊に、エネルギーレベルが互いに近接しているFeとCuのような複数の特定元素成分を測定対象とするような場合は、バックグラウンドの低減により、それぞれの元素成分についてのスペクトル解析を容易なものにすることができる。上記フローセル11,12のうち、特に、フィルター13,14を保持するホルダー28は、フィルター13,14と検出器21,22との間に面して存在するため、蛍光X線検出器21,22は、ホルダー28からのバックグラウンド放射線を多く検出してしまいやすく、上記のような材料にて製作することが推奨される。上記の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリカーボネイトなどのC元素、H元素が主体の合成樹脂、その他、セラミックなどが好適に用いられる。
【0025】
上記の濃度測定装置を用い、加圧水型軽水炉の2次系給水中に含まれるFeとCuの2種類の元素について測定を行った試験結果を図4ないし図8に示す。図4は、スペクトルの例である。Fe、Cuが微量であっても、それぞれについての重量をこのスペクトルに基づいて解析により精度良く算出しうることがわかる。また、図5及び図6は、サンプリング流量を400ml/分とし、測定時間を、起動時5分サンプリング、定格出力時10分サンプリングとして、移動平均処理を実施しながら、Fe濃度、Cu濃度を連続測定した結果を示す。この結果より、本測定装置を用いることによって、起動時、定格出力時の連続測定においてFe濃度、Cu濃度を0.数ppb〜数百ppbのオーダーで測定を行っていけること、出力上昇運転操作において応答性が非常に良好であること、2次給水中のFe、Cuの濃度の挙動を連続監視可能であることを確認し得た。また、図7はFe濃度を粒子の濃度とイオンの濃度にわけて示したものであり、図8はCu濃度を粒子濃度とイオンの濃度にわけて示したものである。この結果より、特にCuについては、粒子とイオンの両方の形態を基礎として濃度測定を実施していくことにより、精度の高い濃度測定が実現されることを確認し得た。なお、Feについては、イオンの形態の濃度が低かったが、これは、サンプリング水中のFeイオン濃度がたまたま低かっただけにすぎない。
【0026】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更を行い得るものであることはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、原子力発電所の加圧水型軽水炉の2次系給水中の特定元素を対象としているが、本発明装置は、沸騰水型軽水炉(BWR)の給水中の特定元素を対象として用いたり、火力発電所の給水中の特定元素を対象として用いたり、半導体洗浄装置に用いられる純水の水質管理の一助として用いたり、あるいはまた、気体中に含まれる特定元素の濃度の測定、監視、検査などにも有効的に用いることができ、用途に制限はなく、各種の用途に有効的、効果的に用いることができる。また、Fe、Cuのほか、各種の元素を測定対象とし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態ではFeとCuの2種類の元素を対象としているが、1種類の元素のみを対象としたり、あるいは逆に、3種類以上の元素を対象した構成としてもよい。また、形態の変更に応じて、各種フィルターが用いられてよい。また、フローセルは、捕集しようとする特定元素の形態に応じて3つ以上備えられていてもよい。また、フローセルは、流体がフィルターを適正に通過していけるようにフィルターを保持しうるものであればよく、流体の種類などに応じて各種構造形式のものが採用されてよい。
【0027】
【発明の効果】
以上の次第で、本発明の流体中の特定元素の濃度測定装置は、フローセルのフィルターにて流体中の特定元素成分を捕集し、これを蛍光X線分析によって検出する形式の測定装置に構成したものであるから、この特定元素成分の量がごく微量であっても、その濃度を精度良く測定していくことができ、しかも、測定に手間と時間を要さず、測定頻度を増加させて連続測定を実現することができる。のみならず、複数のフローセルが備えられ、それぞれのフローセルにおいて、特定元素成分を形態を異にして捕集するフィルターが備えられ、これらフローセルのそれぞれに蛍光X線検出器が配備されたものであるから、2以上の複数の形態の特定元素成分をその特定元素の濃度測定の基礎とすることができ、流体中に含まれる特定元素成分がごくごく微量の場合であっても、その濃度をきわめて高精度に測定していくことができる。この場合、第1フィルターを粒子状の形態の成分を捕集するマイクロメンブレンフィルターとし、第2フィルターをイオンの形態の成分を捕集するイオン交換メンブレンフィルターとすることにより、粒子状形態の成分とイオン形態の成分とを基礎とした精度高い濃度測定が可能となる。
【0028】
また、流通路の流体導入口を第1フローセルよりも上方高所に位置して備えさせることにより、粒子状等の形態の特定元素成分を、流体導入口から第1フローセルへと、流通路内に付着、堆積させることなくスムーズに送り込んでいくことができる。また、第2フローセルを第1フローセルよりも下方低所に位置して備えさせることにより、第1フローセルから第2フローセルへと送られる流体の圧力損失を低くでき、流体をスムーズに第2フローセルへと送り込むことができる。
【0029】
更に、上記測定装置において、測定対象を特定の複数種類の元素とし、前記蛍光X線検出器からの検出信号によって得られるスペクトルに基づいてそれぞれの種類の元素の濃度を解析により求める処理手段を備えさせることにより、複数の特定元素成分の濃度測定を同時遂行していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】測定装置の一実施形態を示す一部断面正面図である。
【図2】同装置の全体構成を示す一部断面正面図である。
【図3】加圧水型軽水炉の全体構成を示す説明図である。
【図4】発明装置によって得られたエネルギースペクトル図である。
【図5】Fe濃度の連続測定の結果を示すグラフ図である。
【図6】Cu濃度の連続測定の結果を示すグラフ図である。
【図7】Fe濃度を粒子の濃度とイオンの濃度にわけて示したグラフ図である。
【図8】Cu濃度を粒子の濃度とイオンの濃度にわけて示したグラフ図である。
【符号の説明】
1…濃度測定装置
11…第1フローセル
12…第2フローセル
13…マイクロメンブレンフィルター(第1フィルター)
14…イオン交換メンブレンフィルター(第2フィルター)
15,16,17…流通路
21,22…蛍光X線検出器

Claims (6)

  1. 測定対象とする特定元素を含む流体の流通路に、少なくとも第1、第2の2つのフローセルが設けられ、
    第1のフローセルに、流体中に第1の形態で存在する前記元素成分を捕集する第1フィルターが備えられると共に、
    第2のフローセルに、流体中に前記第1の形態とは形態を異にする第2の形態で存在する前記元素成分を捕集する第2フィルターが備えられ、かつ、
    前記各フローセルのそれぞれに、放射線の照射により捕集物から発せられる蛍光X線を検出する蛍光X線検出器が配備されてなることを特徴とする流体中の特定元素の濃度測定装置。
  2. 前記第1フィルターが、粒子状の形態の成分を捕集するマイクロメンブレンフィルターからなると共に、第2フィルターが、イオンの形態の成分を捕集するイオン交換メンブレンフィルターからなり、第2フローセルが第1フローセルよりも下流側において前記流通路に設けられている請求項1に記載の流体中の特定元素の濃度測定装置。
  3. 前記流通路の流体導入口が第1フローセルよりも上方高所に位置して備えられている請求項1又は2に記載の流体中の特定元素の濃度測定装置。
  4. 前記第2フローセルが第1フローセルよりも下方低所に位置して備えられている請求項1ないし3のいずれか一に記載の特定元素の濃度測定装置。
  5. 前記蛍光X線検出器からの検出信号によって得られるスペクトルに基づいて特定元素の濃度を解析により求める処理手段が備えられている請求項1ないし4のいずれか一に記載の流体中の特定元素の濃度測定装置。
  6. 測定対象を特定の複数種類の元素とし、前記蛍光X線検出器からの検出信号によって得られるスペクトルに基づいてそれぞれの特定元素の濃度を解析により求める処理手段が備えられている請求項1ないし5のいずれか一に記載の流体中の特定元素の濃度測定装置。
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