JP3759693B2 - ノイズフィルタおよびそれを用いた高周波送信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はノイズフィルタおよびそれを用いた高周波送信機に関し、特に、基板に配設されたマイクロストリップラインにより形成されるノイズフィルタとこれを送信電力アンプの出力側に備えた高周波送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高周波を用いた無線通信市場は、放送衛星,通信衛星など多くのシステムで飛躍的な発展を遂げている。それと同時に、インターネットの発達により双方向通信の需要が日を追って高まってきている。衛星通信における双方向通信は、受信は従来と同様にLNB(LOW NOISE BLOCKDOWN CONVERTER)で行なわれ、送信は新たに高周波送信機(トランスミッタ)を用いることにより実現される。
【0003】
図8は従来の高周波送信機の構成を示すブロック図であり、図9は従来の高周波送信機に用いる受信帯域ノイズフィルタの形状を示す図であり、図10は従来の受信帯域ノイズフィルタのシミュレーション結果を示す図である。
【0004】
次に、図8〜図10を参照して、従来例の高周波送信機について説明する。図8に示す高周波送信機へ入力されたIF(中間周波数)信号はIFアンプ1で利得が確保された後、ミキサ回路2へ入力される。ミキサ回路2では局部発振回路3からの局部発振信号とIF信号とがミキシングされ、IF信号が高周波信号に周波数変換される。ミキサ回路2から出力される高周波信号は、ミキサ回路2で発生するスプリアスを減衰させるバンドパスフィルタ4を介した後、3つの高周波アンプ5,6および7で構成される回路で大きなゲインが得られる。
【0005】
高周波アンプ7の出力は増幅されたスプリアスを減衰させるバンドパスフィルタ8を介して高周波アンプ9へ入力され、続くドライバアンプ10と合わせてさらに利得が稼がれる。ドライバアンプ10の出力は受信周波数帯域のノイズレベルを雑音レベル程度まで抑える受信帯域ノイズフィルタ11を介してパワーアンプ12に入力され、衛星に送信するために必要な高い電力の信号となる。パワーアンプ12から出力される高周波信号は、パワーアンプ12のゲインによって熱雑音レベルから上昇している受信周波数帯域のノイズレベルを再び減衰させる受信帯域ノイズフィルタ13およびRF出力と受信帯域ノイズフィルタ13の間のアイソレーションを確保するアイソレータ14を介して高周波送信機(図示せず)から出力される。
【0006】
ここで、受信帯域ノイズフィルタ11および13には、図9に示すように、一方端に入力信号が与えられ、他方端から信号が出力される主マイクロストリップライン15と、この主マイクロストリップライン15に直交するように順次併設された3つの副マイクロストリップライン16,17および18で形成されるマイクロストリップフィルタを用いるのが一般的である。
【0007】
この形状のフィルタを用いる理由は、受信周波数帯域に対して大きな減衰量を得られるのと同時に、送信周波数帯域のロスが1dB程度と低く抑えられることにある。パワーアンプ12の後段に配置される受信帯域ノイズフィルタ13の送信周波数帯域のロスが大きい場合、パワーアンプ12に出力パワーの大きいタイプ(飽和電力が大きいタイプ)を選択する必要がある。出力パワーが大きいパワーアンプは消費電力も大きく、発熱も多くなるため、高周波送信機全体の形状を放熱のために多くしなければならず、小型,低消費電力という普及のための条件に逆行する結果となってしまう。このことから送信周波数帯域のロスが小さい図9に示すような形状のフィルタが用いられている。
【0008】
図9に示したフィルタの信号通過特性は、図10に示すシミュレーション結果により示されている。図10から送信周波数14〜14.5GHz,受信周波数10.95〜12.75GHzで最適化されており、送信周波数のロスは約1dB,受信周波数の減衰量は25dB以上得ている。
【0009】
パワーアンプ12へ入力される受信周波数帯域のノイズレベルがバンドパスフィルタ4,8および受信帯域ノイズフィルタ11の減衰により、熱雑音レベル(−173.5dBm/Hz(25℃))まで下がっている場合、パワーアンプ12の小信号利得20dB、ノイズフィギャア7dBであるとき、パワーアンプ12から出力される受信周波数帯域のノイズレベルは−173.5+20+7=−146.5dBm/Hzまで上昇してしまう。しかしながら、このレベルは図9および図10の形状,特性を持つ受信帯域ノイズフィルタ13へ入力されることで、−146.5−25=−171.5dBm/Hzまで抑制される。一般的な高周波送信機の受信帯域ノイズレベルの仕様は、−165dBm/Hz以下程度であり、受信帯域ノイズフィルタ13の効果により、仕様が満たされることが確認できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
最近の開発動向では、一般家庭への高周波送信機の普及をめざし、低コスト化および小型化を進める動きがあり、パワーアンプに小信号利得が35dB程度の高利得タイプの採用が進んでいる。高利得タイプのパワーアンプを用いることで、ドライバアンプおよび高周波アンプなどの素子が不要となり、コスト削減および小型化に寄与する。
【0011】
しかしながら、パワーアンプの小信号利得が増えることは、受信周波数帯域のノイズレベルの上昇幅を大きくし、受信帯域ノイズレベルの仕様を満たすことができなくなるという問題がある。
【0012】
図8に示したパワーアンプ1について、小信号利得が35dBのパワーアンプ19に置換えた場合を想定する。パワーアンプ19へ入力される受信周波数帯域のノイズレベルが熱雑音レベル(−173.5dBm/Hz(25℃))まで下がっている場合、パワーアンプ19の小信号利得35dB,ノイズフィギャア7dBであるとき、パワーアンプ19から出力される受信周波数帯域のノイズレベルは−173.5+35+7=−131.5dBm/Hzまで上昇してしまう。図9および図10に示した形状および特性を有する受信帯域ノイズフィルタ13へ信号を入力することで、−131.5−25=−156.5dBm/Hzまで抑制されるが、このレベルでは一般的な高周波送信機の受信帯域ノイズレベルの仕様−165dBm/Hzを満たすことができない。
【0013】
それゆえに、この発明の主たる目的は、受信周波数帯域の減衰量が大きいノイズフィルタおよびそれを用いた高周波送信機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は基板に配設されたマイクロストリップラインにより形成されるノイズフィルタにおいて、その一方端に入力信号が与えられ、その他方端から信号が出力される主マイクロストリップラインと、この主マイクロストリップラインと交差し、その交差部から両端までの長さがそれぞれ異なるように順次併設された少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインとを含むことを特徴とする。
【0015】
これにより、主マイクロストリップラインに対して少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインを交差して配置することにより受信周波数帯域の減衰量を大きくできる。
【0016】
また、第1から第5の副マイクロストリップラインは略長方形の形状に形成される。
【0017】
これにより、フィルタの周波数選択度が向上し、周波数分解能を高くできる。また、第1から第5の副マイクロストリップラインの線幅はすべて同じ所定の長さに形成される。
【0018】
これにより、すべての副マイクロストリップラインのQ値を同じにすることができ、また要求する信号の通過帯域幅や減衰帯域の周波数帯域幅に応じて線幅を最適化することにより、減衰帯域において大きな減衰量と通過帯域において平坦度に優れ、通過損失の小さいフィルタとすることができる。
【0019】
さらに、副マイクロストリップラインのそれぞれがすべて同じ所定の間隔で略平行に配設することにより、副マイクロストリップライン間の高周波的結合を防ぎ、フィルタとしての特性劣化を防ぐことが可能となる。
【0020】
第1から第5の副マイクロストリップラインのうち第1,第3および第5の副マイクロストリップラインを主マイクロストリップラインに対して略直交一方向にずらして配設し、第2および第4の副マイクロストリップラインを主マイクロストリップラインに対して略直交他方向にずらして配設することにより、隣り合う副マイクロストリップライン同士の結合度を避けることができ、フィルタとしての特性劣化を防ぐことができる。
【0021】
さらに、第3の副マイクロストリップラインを中心にして第1および第2の副マイクロストリップラインと、第4および第5の副マイクロストリップラインとを線対称に配設することにより、第1および第2の副マイクロストリップラインと第4および第5の副マイクロストリップラインが同じ長さとなり、同一の周波数に共振点が重なり合うことで減衰帯域においてより大きな減衰量を得ることが可能になる。
【0022】
主マイクロストリップラインを第1および第5の副マイクロストリップラインとのそれぞれの交差部を境とし、この交差部から一方端と他方端部分とを比較して第1の副マイクロストリップラインと第5の副マイクロストリップラインまでの間が太くなるようにその線幅を設定することにより、主マイクロストリップラインの誘導性を抑制でき、高周波帯域でのインピーダンスが低下し、ノイズフィルタの通過帯域における挿入損失を押さえることができる。
【0023】
さらに、主マイクロストリップラインは第1から第5の副マイクロストリップラインとのそれぞれの交差部を境とし、一方端と他方端部分から第3の副マイクロストリップラインに近づくに従って太くなるようにそれらの線幅を設定することにより、主マイクロストリップラインの誘導性を抑制でき、高周波帯域でのインピーダンスが低下すると同時に、一方端と他方端部分の線幅から線幅を太くすることによる線幅の不連続部分でのインピーダンスの不整合を軽減し、ノイズフィルタの通過帯域における挿入損失を抑えることができる。
【0024】
さらに、第3の副マイクロストリップラインの線長を変えることにより、通過周波数帯域を所望する帯域に設定できる。
【0025】
さらに、このように構成されたノイズフィルタは、通過帯域における挿入損失が小さくまた、アイソレータなしで送信出力における出力VSWR特性を確保でき、アイソレータの挿入損失分も省くことができるため、パワーアンプの出力パワーへの負担が少なくて済み、放熱やシャーシ形状で有利になる。
【0026】
さらに、ノイズフィルタの副マイクロストリップラインの線長を調整することにより高周波送信機の出力リターンロスを改善できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の一実施形態の高周波送信機のブロック図である。図1において、入力されたIF信号はIFアンプ1で利得が確保された後、ミキサ回路2に入力される。ミキサ回路2では局部発振回路3からの局部発振信号とIF信号をミキシングし、IF信号が高周波信号に周波数変換される。ミキサ回路2から出力される高周波信号は、ミキサ回路2で配設するスプリアスを減衰させるバンドパスフィルタ4を介して3つの高周波アンプ5,6および7で構成される回路で大きなゲインが得られる。
【0028】
高周波アンプ7の出力は増幅されたスプリアスを減衰させるバンドパスフィルタ8を介して高周波アンプ9へ入力される。高周波アンプ9の出力はノイズレベルを雑音レベル程度まで抑える受信帯域ノイズフィルタ11を介してパワーアンプ19へ入力される。パワーアンプ19は小信号利得が35dBの高利得タイプであり、このために前述の図8に示したドライバアンプ10のゲインは必要なく、ドライバアンプを用いていない。パワーアンプ19から出力される高周波信号は、パワーアンプ19のゲインによって熱雑音レベルから上昇している受信周波数帯域のノイズレベルを再び抑制する受信帯域ノイズフィルタ20および出力と受信帯域ノイズフィルタの間のアイソレーションを確保するアイソレータ14を介して高周波送信機から出力される。
【0029】
図2は図1に示した受信帯域ノイズフィルタの形状を示す図であり、図3および図4は受信帯域ノイズフィルタのシミュレーション結果を示す図である。
【0030】
受信帯域ノイズフィルタ20は、図2に示すように、主マイクロストリップライン21の一端に入力信号が与えられ、他端側から信号が出力される。この主マイクロストリップライン21と交差し、その交差部から両端部までの長さがそれぞれ異なるように順次併設された少なくとも5本の第1から第5の副マイクロストリップライン22,23,24,25および26が形成されてマイクロストリップフィルタが構成されている。
【0031】
この受信帯域ノイズフィルタ20は副マイクロストリップライン22,23,24,25および26が略長方形の形状で形成され、副マイクロストリップライン22,23,24,25および26の線幅はすべて同じ所定の長さに形成される。また、副マイクロストリップライン22,23,24,25および26はそれぞれがすべて所定の間隔で略平行に配設される。
【0032】
さらに、副マイクロストリップライン22,23,24,25および26は主マイクロストリップライン21と略直交して配設され、第1,第3および第5の副マイクロストリップライン22,24および26は主マイクロストリップライン21に対して略垂直一方向にずらして配設され、第2および第4の副マイクロストリップライン23および25は主マイクロストリップライン21に対して略直交他方向にずらして配設される。
【0033】
さらに、第1から第5の副マイクロストリップライン22,23,24,25および26は副マイクロストリップライン24を中心にして、副マイクロストリップライン22および23と、副マイクロストリップライン25および26とが線対称に配設される。さらに、主マイクロストリップライン21は副マイクロストリップライン22,23,24,25および26とのそれぞれの交差部を境とし、入力信号が与えられる一端部分と信号が出力される他端部分から副マイクロストリップライン24に近づくに従って太くなるようにそれらの線幅が設定される。
【0034】
このように構成された受信帯域ノイズフィルタ20は副マイクロストリップライン24の線長を長くすることによって、図4に示す実線から点線へ帯域が低い周波数へシフトでき、また逆に線長を短くすることによって帯域が高い周波数へシフトでき、希望する帯域に設定できる。
【0035】
図3に、図2に示した受信帯域ノイズフィルタ20の信号通過特性のシミュレーション結果を示す。図3において、送信周波数14〜14.5GHz,受信周波数10.95〜12.75GHzで最適化されており、送信周波数のロスは0.85dB以下であり、受信周波数の減衰量は35dB以上得ている。従来例の受信帯域ノイズフィルタのシミュレーション結果の図9と比べて受信周波数の減衰量は25dBから35dBへ10dB向上している。このときの受信周波数帯域のノイズレベルは以下のとおり計算される。
【0036】
パワーアンプ19へ入力される受信周波数帯域のノイズレベルがバンドパスフィルタ4,8および受信帯域ノイズフィルタ11の減衰により、熱雑音レベル(−173.5dBm/Hz(25℃))まで下がっている場合、パワーアンプ19の小信号利得35dB,ノイズフィギャア7dBであるとき、パワーアンプ19から出力される受信周波数帯域のノイズレベルは−173.5+35+7=−131.5dBm/Hzまで上昇してしまう。しかしながら、このレベルは図2に示す形状および図3に示す特性を持つ受信帯域ノイズフィルタ20を介することで、−131.5−35=−166.5dBm/Hzまで抑制される。一般的な高周波送信機の受信帯域ノイズレベルの仕様は−165dBm/Hz以下程度であり、受信帯域ノイズフィルタ20を置換えることにより仕様を満たすことができるようになることが確認できる。
【0037】
図5はこの発明の他の実施形態を示す高周波送信機のブロック図である。この図5に示した実施形態は、図1に示したアイソレータ14を省いた構成となっている。アイソレータ14を省くことにより、部品のコストダウンを実現できる。また、アイソレータ14での送信信号のインサーションロス(挿入損失)がなくなり、パワーアンプ19の出力パワーを小さくでき、放熱およびシャーシ形状で有利になる。
【0038】
しかしながら、アイソレータはRF出力とパワーアンプ19の間のアイソレーションを確保する役割を果たしており、アイソレータがなくなることでパワーアンプ19の出力リターンロスの特性が高周波送信機の出力リターンロスに大きく影響するようになる。
【0039】
図6はパワーアンプ19単体のSパラメータ特性を示す図である。送信周波数帯域(14〜14.5GHz)での出力リターンロスS22は最悪値で−11.3dBとなる。
【0040】
一般に、高周波送信機の出力リターンロスのスペックは−7〜−15dB程度であり、図6の特性では満たすことが難しい。このとき、パワーアンプ19の出力側に配置される受信帯域ノイズフィルタ20の形状および寸法を調整,最適化することにより、高周波送信機の出力リターンロスを改善することができる。
【0041】
図7は受信帯域ノイズフィルタ20の寸法を最適化した場合の、パワーアンプ19+受信帯域ノイズフィルタ20のSパラメータ特性を示す。図7において、通過特性(S21)では受信帯域(10.95〜12.75GHz)での利得を大きく抑えかつ送信帯域での出力リターンロス(S22)の最悪値−16.3dBとパワーアンプ単体の場合よりも5dB改善している。このように、受信帯域ノイズフィルタ20の調整により、アイソレータなしでも高周波送信機の出力リターンロスを改善することができる。
【0042】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、主マイクロストリップラインに対して少なくとも5本の副マイクロストリップラインを交差させ、副マイクロストリップラインの交差部から両端までの長さがそれぞれ異なるように順次配設することにより、受信周波数帯域の減衰量を大きくでき、さらにフィルタの周波数選択度が向上し、周波数分解能を高くすることができる。
【0044】
また、このようなノイズフィルタを高周波送信信号を増幅する送信電力のアンプの出力側に接続することにより、受信周波数帯域ノイズレベルを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の高周波送信機のブロック図である。
【図2】 この発明の実施形態に用いる受信帯域ノイズフィルタの形状を示す図である。
【図3】 図2に示した受信帯域ノイズフィルタのシミュレーション結果を示す図である。
【図4】 同じく受信帯域ノイズフィルタのシミュレーション結果を示す図である。
【図5】 この発明の他の実施形態の高周波送信機のブロック図である。
【図6】 この発明の他の実施形態のシミュレーション結果を示す図である。
【図7】 この発明の他の実施形態のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】 従来の高周波送信機の構成を示すブロック図である。
【図9】 従来の高周波送信機に用いる受信帯域ノイズフィルタの形状を示す図である。
【図10】 従来の高周波送信機に用いる受信帯域ノイズフィルタのシミュレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
1 アンプ、2 ミキサ回路、3 局部発振回路、4 バンドパスフィルタ、5,6,7 高周波アンプ、8 バンドパスフィルタ、9 高周波アンプ、11受信帯域ノイズフィルタ、14 アイソレータ、19 パワーアンプ、20 受信帯域ノイズフィルタ、21 主マイクロストリップライン、22,23,24,25,26 副マイクロストリップライン。

Claims (9)

  1. 基板に配設されたマイクロストリップラインにより形成されるノイズフィルタにおいて、
    その一方端に入力信号が与えられ、その他方端から信号が出力される主マイクロストリップラインと、
    前記主マイクロストリップラインと交差して順次併設された少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインとを含み、
    前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインの各々は、一方端と他方端間の略中央の交差部で前記主マイクロストリップラインと交差し、前記交差部から前記一方端までの長さと前記交差部から前記他方端までの長さが異なるように配置され、
    前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインは、前記主マイクロストリップラインと略直交して配設されており、前記第1,第3および第5の副マイクロストリップラインは前記主マイクロストリップラインに対して略直交する一方向にずらして配設され、前記第2および第4の副マイクロストリップラインは前記主マイクロストリップラインに対して略直交する他方向にずらして配設され、
    前記主マイクロストリップラインは、前記第1および第5の副マイクロストリップラインとのそれぞれの2つの交差部を境として線幅が変化し、前記2つの交差部の間の部分が他の部分よりも太くなるようにその線幅が設定されていることを特徴とする、ノイズフィルタ。
  2. 基板に配設されたマイクロストリップラインにより形成されるノイズフィルタにおいて、
    その一方端に入力信号が与えられ、その他方端から信号が出力される主マイクロストリップラインと、
    前記主マイクロストリップラインと交差して順次併設された少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインとを含み、
    前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインの各々は、一方端と他方端間の略中央の交差部で前記主マイクロストリップラインと交差し、前記交差部から前記一方端までの長さと前記交差部から前記他方端までの長さが異なるように配置され、
    前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインは、前記主マイクロストリップラインと略直交して配設されており、前記第1,第3および第5の副マイクロストリップラインは前記主マイクロストリップラインに対して略直交する一方向にずらして配設され、前記第2および第4の副マイクロストリップラインは前記主マイクロストリップラインに対して略直交する他方向にずらして配設され、
    前記主マイクロストリップラインは、少なくとも前記第1から第5の副マイクロストリップラインとのそれぞれの交差部を境として各部分の線幅が変化し、前記一方端および他
    方端から前記第3の副マイクロストリップラインに近づくに従って次第により太くなるように各部分の線幅が設定されていることを特徴とする、ノイズフィルタ。
  3. 前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインは、それぞれが略長方形の形状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のノイズフィルタ。
  4. 前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインは、同じ長さであることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のノイズフィルタ。
  5. 少なくとも前記第1から第5の副マイクロストリップラインは、それぞれがすべて同じ所定の間隔で略平行に配設されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のノイズフィルタ。
  6. 前記少なくとも第1から第5の副マイクロストリップラインは、前記第3の副マイクロストリップラインに対して第1および第2の副マイクロストリップラインと、前記第4および第5の副マイクロストリップラインとが線対称に配置されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のノイズフィルタ。
  7. 前記第3の副マイクロストリップラインの線長は、通過周波数帯域を所望の帯域に設定するように定められることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載のノイズフィルタ。
  8. 高周波送信信号を増幅する送信電力アンプの出力側に前記請求項1から7のいずれかに記載のノイズフィルタを備えたことを特徴とする、高周波送信機。
  9. 前記ノイズフィルタの副マイクロストリップラインの線長を調整することにより高周波送信機の出力リターンロスを改善することを特徴とする、請求項8に記載の高周波送信機。
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