JP3754754B2 - 剣道の籠手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剣道、薙刀等に用いられる籠手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の籠手を図15乃至図17に示す。図15に示すように親指部11と他の4指部12の二つの指挿入部から構成される手の甲側の布団部13に、一枚の平面的な手の内皮14を周縁部15で縫着することによって形成されている。従って、図15のa−a横断面である図17に示すように、親指以外の他の4指は、布団部13と平面的な手の内皮14で形成される薄くて狭い空間23に入るので、各指の動きが制約を受ける。また、手の甲側に配される布団部13は緩衝効果を高めるため分厚く形成されているので曲げ難く、竹刀を握るには相当の力を要する。一方、剣道においては、小指、薬指、中指が重要な役割を果たし、就中、小指による竹刀の締め付け力が最も必要とされるが、小指の指力は5指中最小である。然るに、小指が位置する端部24若しくは25は、最も狭隘であると共に竹刀を締めつける際に分厚い布団部13を籠手内側、即ち竹刀方向に引っ張り曲げるために最も大きな力を要求される部位であるので、指力の最小な小指にとっては負担が大き過ぎると言う問題がある。更に、図15のb−b横断面である図16に示すように、布団部13と手の内皮14との間に構成される4指挿入部23は、指の先端部に向かって狭くなっているため、4指が竹刀を握るために分厚い布団部13を籠手内側、即ち竹刀方向に引っ張り曲げる際に、手の内皮の指先部分が伸ばされて薄くなるので擦り切れ易く耐久性に劣る欠点もある。
【0003】
前記の問題を解決すべく、5指全部を独立分離した籠手が開発されている。この籠手における各指の動きは容易であり、その点では優れているが、反面、製造に手数を要し高価であること、また、修理が非常に困難であること、更に、各指が独立分離されているため、竹刀での打突、稽古相手との衝突等によって何れかの指に大きな負荷が掛かると、その指が独力で荷重を受けることになり指が損傷する危険がある。或いはまた、古来から籠手は、親指部と他の4指部に別れた形状であり、その外観に長年に亘って慣れ親しんで来た剣道人には違和感を与え、受け入れられ難い問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、従来の籠手の外観は変えることなく、分厚い布団部の曲げ難さにも拘わらず、実質的に指の動作を容易にし、特に小指、薬指、中指の動きを制約せず、竹刀を握る力を向上させ、手の内皮の耐久性を高め、危険性を最小にすること等を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による上述の問題点を解決する手段は、次のとおりである。
請求項1に係る発明は、手の甲側には親指用の布団部と4指用の4指全体が一体の布団部とからなる籠手布団があり、手の掌側には手の内皮を配し、親指用と他の4指用の指挿入部を持つ剣道の籠手において、少なくとも4指用の指挿入部の先端の全面もしくは一部に、手の甲側の布団部に近い厚さを持ち、手の甲側の布団部に対して略垂直な位置関係となる布団部が設けられ、4指用の指挿入部の手の内皮が、指の長さ方向に亘って指の断面形状に近い立体構造に形成されて手の甲側の布団部に取り付けられていることを特徴とする剣道の籠手である。
請求項2に係る発明は、4指用の指挿入部の手の内皮が、任意の4指の指挿入部を分離独立して、4指の幅方向に亘り4指の断面形状に近い立体構造に形成されている請求項1に記載の剣道の籠手である。
請求項3に係る発明は、4指用の指挿入部の手の内皮が、4指の指挿入部をそれぞれ分離独立した請求項1または請求項2に記載の剣道の籠手である。
請求項4に係る発明は、小指の指挿入部の横断面積が、挿入される指の手の内皮内部での移動を可能にするものである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の剣道の籠手である。
【0006】
【発明の実施の形態】
【0007】
【実施例1】
図1乃至図2は、請求項1項に係わる実施例を示す図で、図1が正面図、図2は指先先端の断面図で、図1のd−d横断面を示すものである。図2は、手の甲側布団部31と手の内皮32との間に形成される4指挿入部33の先端部の横断面垂直面に布団部34を設けた実施例を示している。図16に示される従来の籠手に形成される指挿入部23は先端部ほど薄いので、挿入された指が手の甲側の布団部の最先端に位置することはなく、また、該布団部が竹刀を握ると指の動きに追随して指の先端を覆い保護するようになっているので、布団部を屈曲させるのにかなりの力を要する。然るに、本発明による籠手においては、指挿入部を立体的に形成してあるので、指の動きの自由度が高く、しかも指先端に相当する位置に布団部34が設けられているので、指の動きに布団部が追随する割合が比較的に小さく、大きな力で布団部を屈曲させる必要がないので、大部分の指の力を竹刀を握るための力として用いることができる。指挿入部の横断面積を広くしておくと、指の自由度をより高め、竹刀を握る力をより強くできる。また布団部34を設けたものは、指の先端を保護するとともに、外観性の向上にも効果がある。
【0008】
図3は、手の甲側の布団部40を、指挿入部の先端垂直面に延伸して設けた例を示している。この目的と効果は、図2の例と同様であるが、図2における布団部の断点部35が存在しない点において、危険性排除と外観性向上効果が大きくなる利点がある。
【0009】
図1に示すように、全体の外観は、指挿入部を親指部41と他の4指挿入部42とに分離した従来技術の籠手に倣って文化的違和感を排除してある。
【0010】
【実施例2】
図4及び図5は他の実施例を示す図で、図4はその正面図、図5は図4のc−c断面図である。この例では、4指挿入部42に設けられる手の内皮32は、4指がそれぞれ独立した指挿入部44、45、46、47に立体的に分離して形成され、手の甲側の布団部48と周縁部49で縫着されている。指の先端に相当する部分に布団部50が設けられている点は、前述した実施例と同様である。
【0011】
図5に示す図4のc−c横断面図のとおり、各4指が分離されているのでそれぞれ隣接する他指に動きを制約されることがなく使い易い籠手が得られる。各指が挿入される44、45、46、47の横断面積は、挿入される指の横断面積より相当に大きいことが好ましく、少なくとも小指挿入部の横断面積は、小指の横断面積の1.5倍以上が望ましく、その結果、小指の動きはより自由となり、更に小指が竹刀を締めつける際に分厚い布団部を引っ張り曲げる割合が更に小さくなるので小指の負担が軽く、竹刀締め付け力が飛躍的に増大する効果がある。
【0012】
図6は、4指が分離した他の実施例に関するもので、図4のc−c断面図に相当する部分断面図である。この例の特徴は中指と薬指の挿入部の横断面が4辺からなる略ボックス形状に形成されていることにある。即ち、親指挿入部61は布団部60と親指挿入部61とを隔絶する裏布66と手の内皮67との2辺で構成され、人指し指挿入部62と小指挿入部65は裏布66と手の内皮67と片側の側面材68との3辺で構成されているのに対して、中指挿入部63と薬指挿入部64は裏布66と手の内皮67とそれぞれ両側面に設けられた両側面材68との4辺で構成されている。
【0013】
一枚の手の内皮用の材料を手の内皮の形状に裁断する時に、親指は左右に、人指し指は左手の場合は左に、小指は右に、それぞれ指の幅より広く裁断する余裕があるので、親指部61は66と67の2辺、人指し指部62と小指部65は66と67と片側の68の3辺のみでそれぞれの指挿入部を立体的に形成可能である。然るに、中指部と薬指部の場合はその余地がなく、従って立体的に形成するためには両側面に側面材68を要するが、その結果、必要に応じた横断面積を有する指挿入部を形成でき、使い易い籠手を得られる効果がある。
【0014】
【実施例3】
図7及び図8は、更に他の実施例を示す図で、図7は正面図、図8は図7のe−e断面図である。前述の如く、剣道においては、中指、薬指、小指による竹刀の締め付けが重要であるが、特に小指が重視される。従って、4指挿入部において、4指全てが独立分離していなくともよく、図7、図8のように小指のみ分離した小指挿入部51を設けてていてもよく、或いは、図9に示すように小指と薬指だけ分離していてもよい。また、図10に示すように薬指と中指の中間で2つに分離独立させてもよい。以上のように任意の4指挿入部を分離独立した立体構造に形成することができる。更に、分離独立の態様は、図11のように各指間に隔壁を設ける形態でもよく、前述したのと同様の効果がある。
【0015】
【実施例4】
図12は、親指以外の4指挿入部を構成する手の内皮部の長さ方向先端部の一部に布団部50を設けたものの例を示す正面図である。この例では、薬指、中指を中心に布団部を設けてあり、小指、人差し指の方向に向かって漸次該布団部が減少して、両端部においては該布団部が消滅した形状となっている。本実施例の籠手においては、図1に示したものと同様の効果があるほかに、人差し指部における布団部が右端面で消滅しているので、竹刀を把握する際に、親指部と布団部が干渉することを防止し、竹刀の操作性を向上することができる。
【0016】
また、小指部の左端部において布団部が消滅しているため、図1に示す実施例と同様の効果を維持しつつ、外観をより一層従来の籠手に近づけることができ、より文化的違和感を減少できる。また、本実施例では、布団部50は薬指、中指を中心に設けてあるが、小指、薬指、中指の3指を中心に布団部を設けることもでき、布団部の設定部位は、任意の5指に対して設けることができる。
【実施例5】
図13および図14は更に他の実施例を示す図で、図13は正面図、図14は図13のcーc断面図である。この例では図12に示される籠手において、その4指挿入部の手の内皮を、4指とも分離独立した立体構造に形成した例である。図14に示すように、小指、人差し指部は、図5に示すのと同様の断面形状をもち、薬指部、中指部は、図6に示すと同様の4辺からなる略ボックス状に形成される断面形状にそれぞれ立体的に形成されており、前述したのと同様の効果がある。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、従来からの籠手の文化的親和感を損なうことなく、各指、特に小指、薬指、中指の運動の自由度を高めることが可能となり、使い易さと耐久性に富む籠手を得ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の正面図である。
【図2】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図3】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図4】本発明の実施例の正面図である。
【図5】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図6】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図7】本発明の実施例の正面図である。
【図8】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図9】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図10】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図11】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図12】本発明の実施例の正面図である。
【図13】本発明の実施例の正面図である。
【図14】本発明の実施例の指挿入部の断面図である。
【図15】従来の籠手の正面図である。
【図16】従来の籠手の指挿入部の断面図である。
【図17】従来の籠手の指挿入部の断面図である。
【符号の説明】
31、手の甲側布団部
32、手の内皮32
33、4指挿入部33
34、先端部の横断面に設けた布団部
35、布団部の断点部
40、手の甲側の布団部
41、親指部
42、4指挿入部
44、指挿入部
45、指挿入部
46、指挿入部
47、指挿入部
48、手の甲側の布団部
49、周縁部
50、布団部
51、指挿入部

Claims (4)

  1. 手の甲側には親指用の布団部と4指用の4指全体が一体の布団部とからなる籠手布団があり、手の掌側には手の内皮を配し、親指用と他の4指用の指挿入部を持つ剣道の籠手において、
    少なくとも4指用の指挿入部の先端の全面もしくは一部に、手の甲側の布団部に近い厚さを持ち、手の甲側の布団部に対して略垂直な位置関係となる布団部が設けられ、
    4指用の指挿入部の手の内皮が、指の長さ方向に亘って指の断面形状に近い立体構造に形成されて手の甲側の布団部に取り付けられていることを特徴とする剣道の籠手。
  2. 4指用の指挿入部の手の内皮が、任意の4指の指挿入部を分離独立して、4指の幅方向に亘り4指の断面形状に近い立体構造に形成されている請求項1に記載の剣道の籠手。
  3. 4指用の指挿入部の手の内皮が、4指の指挿入部をそれぞれ分離独立した請求項1または請求項2に記載の剣道の籠手。
  4. 小指の指挿入部の横断面積が挿入される指の手の内皮内部での移動を可能にするものである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の剣道の籠手。
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