JP3754442B1 - 面状支持体とこれを用いた陳列展示装置、表示装置、花台、及び育苗装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に沿って多数の収容空間(7)を配置した面状支持体(2)である。2組の螺旋状線条体(4)を互いに直交方向に配置して網部材(5)を形成する。この網部材(5)により、第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に複数の枠体(6)を配設した面状支持体(2)を形成する。枠体(6)により収容空間(7)を包み込むように区画する。収容空間(7)を両表面(2a・2b)間に亙って形成し、各表面(2a・2b)にそれぞれ開口部(8)を設ける。隣り合う収容空間(7)とは枠体(6)を介して隣接させる。枠体(6)に連通部(10)を開口し、連通部(10)を介して隣接する収容空間(7・7)同士を互いに連通させる。
【選択図】 図1
Description
これを解消するため従来の陳列展示装置として、金網等で形成した面状支持体の片面から吊下げ支持棒を片持ち状に突出し、個々の商品をこの吊下げ支持棒へ吊下げるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、この陳列展示装置では、商品等を包装する包装体に吊下げ孔等を形成し、この吊下げ孔を上記の吊下げ支持棒に挿通して陳列展示するようにしてある。
(1) 片持ち状の吊下げ支持棒に包装体を吊下げるため、陳列展示装置の重心が面状支持体の表面から離れることになる。このため、この面状支持体を立設状に安定させて設置するには、例えば広い面積で支持する確りとした支持部が必要であり、設置面積が大きくなる問題がある。
(2) 面状支持体から支持棒を突出しているため、この支持棒が他物と接触して引っ掛かり易い。また支持棒に包装体を吊り下げるため、この包装体が他物と接触し易く、この接触により包装体が落下する虞がある。
(3) 面状支持体に多数の吊下げ支持棒を突設するため、形状が複雑であるうえ、上記の接触による包装体の落下を防止するため支持棒にストッパー等を設けると、一層複雑な形状となり、安価に実施できない問題がある。
(4) 包装体に吊下げ孔などを形成するため、この包装体が大きくなり、陳列展示装置が大形化する問題もある。
特に上記の枠体に連通部を形成してある場合には、各収容空間が水平方向へ直線状に並べて配置してあると、水平方向に並ぶ複数の収容空間を貫通する状態に挿通することで、収容空間よりもはるかに長い長尺の被収容物を簡単に収容することができる。また、各収容空間が垂直方向へ直線状に並べて配置してあると、この垂直方向に連なる複数の収容空間へ貫通する状態に支柱等を挿入することで、この面状支持体を立設状態に簡単に支持することができる。
(1)螺旋状線条体同士を互いに溶接などで接合する必要がなく、溶接時の加熱による歪みや劣化を生じる虞がない。
この場合、面状支持体の表面に沿って形成した収容空間に多数の被収容物を収容することができ、しかもこの各被収容物を上記の開口部から目視して確認することができる。
この場合、上記の収容空間は枠体を介して互いに隣接しているため、この収容空間に収容された表示要素は、連続した模様を形成することができ、表示要素の配列により文字や図形、模様など、様々な形状を表示することができる。この表示要素としては、例えばカラーボールや風船などのほか、花器や玉子、電球など略一定の大きさを備えた物品を用いることができ、従来にない新規な視覚的効果を得ることができる。
さらに、表示要素として商品等を用いて陳列展示機能を組み合わせると、購買者の興味を高めることができるので、販売機会や購買意欲を促進することができる。
この場合、面状支持体を立設状態にできるので、広い設置面積を必要とせず、しかも、各収容空間は開口部を備えているので通気性が良いうえ、面状支持体の姿勢が傾斜状や立設状にあっても、上記の開口部から日光の供給や給水、施肥などが可能となり、各収容空間内に収容された苗を良好に育成することができる。
しかも、線条体は螺旋状であるので、線材が細くても高い強度の枠体を形成することができるうえ、上記の収容空間内の被収容物はこの枠体に包み込まれて他物との接触が抑制されるので、他物との接触等による落下の虞を無くして被収容物を良好に保護することができる。
図1から図3は本発明の面状支持体を陳列展示装置に適用した第1実施形態を示し、図1は陳列展示装置の一部破断斜視図、図2は収容空間の近傍を拡大した一部破断斜視図、図3は面状支持体の要部を示し、図3(a)は収容空間近傍の拡大正面図、図3(b)は図3(a)のB−B線矢視断面図である。
上記の面状支持体(2)は、複数の螺旋状線条体(4)を互いに絡み合わせて形成した網部材(5)からなる。この螺旋状線状体(4)の絡み合いにより、上記の面状支持体(2)の表裏を構成する第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に多数の枠体(6)が形成してあり、この枠体(6)で包み込むように区画された多数の収容空間(7)が、両表面(2a・2b)に沿って配置してある。
なお、この実施形態では面状支持体(2)を矩形に形成した。しかし本発明ではこの面状支持体を正方形や長方形のほか、他の多角形や円形、楕円形、不定形など、任意の形状にすることができ、その大きさも被収容物の大きさや収容個数に応じて自由に設定される。また、上記の収容空間も、水平方向や垂直方向へ直線状に並べたものに限定されない。
これに対し、図3(b)に示すように、側面視や平面視では短軸がコイル径(d)と同じ寸法で長軸がコイル径(d)の約1.4倍(約21/2倍)の寸法の略楕円形となり、この短軸の長さ、即ちコイル径(d)の寸法がほぼ両表面(2a・2b)間の距離となる。この両表面(2a・2b)間では、4本の螺旋状線状体(4)が絡み合うため、この枠体(6)に開口された連通部(10)は、上記の長軸の長さよりも短い。従って、この連通部(10)は両表面(2a・2b)に開口された開口部(8)よりもかなり狭くなり、この結果、この開口部(8)から挿入された被収容物(9)は、連通部(10)を通り抜けることなく、これに嵌まり込んで支持される。
即ち、図4(a)に示す第1変形例では、平面状の面状支持体(2)を傾斜させて支持してある。この場合、設置面積に余裕があれば水平方向に配置することも可能である。
また、図4(b)に示す第2変形例では、複数の平面状の面状支持体(2)を屈曲状に配置してある。この場合、面状支持体(2・2)同士の配置角度は、この変形例のように90度に限定されず、任意の角度に設定でき、さらに、複数の面状支持体(2)を組み合わせて角筒状に配置することも可能である。
さらに図4(c)に示す第3変形例では、面状支持体(2)を湾曲させてある。この場合、この面状支持体(2)を円筒状に形成することも可能である。
図5に示すように、この表示装置(12)は、前記の第1実施形態と同様の面状支持体(2)とこれを立設状態に支持する支柱(3)とを備える。この面状支持体(2)に形成した多数の収容空間(7)には、表示するデザインに基づいて所定の位置に表示要素(13)が収容され、収容空間(7)の開口部(8)からこの表示要素(13)が目視される。
上記の表示要素(13)としては、例えばカラーボールや風船、草花を備えた花器、玉子、電球などが用いられるが、特定の物品に限定されず、略一定の大きさを備えた物品を用いることができる。
なお、上記の表示要素(13)に商品等を用いると、陳列展示機能が組み合わさるので購買者の興味が高まり、販売機会や購買意欲が促進される。
その他は上記の第1実施形態と同様に構成され作用するので、説明を省略する。
その他は上記の第1実施形態と同様に構成され作用するので、説明を省略する。
図10に示すように、上記の育苗容器(18)は、断面が半円形で上面を開放した長尺の樋状に形成してあり、内部に土などの培地(19)が収容され、適当間隔ごとに、好ましくは収容空間(7)の幅に対応する間隔ごとに、種子が蒔かれ或いは苗(20)が植えてある。
培地(19)の手入れの際には、図9に示すように、上記の育苗容器(18)が面状支持体(2)の側面に開口した連通部(10)から取り出され、培地(19)が手入れされたのち、元のように連通部(10)から収容空間(7)内に挿入される。
その他は上記の第1実施形態と同様に構成され作用するので、説明を省略する。
2…面状支持体
2a…第1表面
2b…第2表面
4…螺旋状線条体
5…網部材
6…枠体
7…収容空間
8…開口部
9…被収容物
10…連通部
12…表示装置
13…表示要素
14…花台
15…草花
16…花器
17…育苗装置
18…育苗容器
d…螺旋状線条体(4)のコイル径
p…螺旋状線条体(4)のコイルピッチ
Claims (6)
- 網部材(5)で形成され、表面に沿って配置された多数の収容空間(7)を有する面状支持体であって、
上記の網部材(5)は複数の螺旋状線条体(4)で形成され、この螺旋状線条体(4)は互いに直交方向に配置された2組からなるとともに各組内では互いに平行に配置され、
各螺旋状線条体(4)は、コイルピッチ(p)をコイル径(d)の約2倍の寸法に設定して、第1表面(2a)と第2表面(2b)との間で互いに絡み合わせてあり、
この螺旋状線条体(4)の絡み合いにより、上記の第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に複数の枠体(6)を形成して、この枠体(6)により上記の収容空間(7)を包み込むように区画し、
上記の収容空間(7)は両表面(2a・2b)間に亙って形成され、少なくとも一方の表面(2a)にそれぞれ開口部(8)を備えており、隣り合う収容空間(7)と上記の枠体(6)を介して隣接していることを特徴とする、面状支持体。 - 上記の枠体(6)に連通部(10)を開口形成し、この連通部(10)を介して上記の隣接する収容空間(7・7)同士を互いに連通させ、この連通部(10)を上記の開口部(8)よりも小さく形成した、請求項1に記載の面状支持体。
- 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)へ被収容物(9)を収容するとともに、この被収容物(9)を上記の開口部(8)から出し入れ可能に構成したことを特徴とする、陳列展示装置。
- 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)に表示要素(13)を収容するとともに、この表示要素(13)を上記の開口部(8)から目視可能に構成したことを特徴とする、表示装置。
- 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)に花器(16)を収容するとともに、この花器(16)内の植物(15)を上記の開口部(8)から目視可能に構成したことを特徴とする、花台。
- 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)に育苗容器(18)を収容したことを特徴とする、育苗装置。
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