JP3754442B1 - 面状支持体とこれを用いた陳列展示装置、表示装置、花台、及び育苗装置 - Google Patents

面状支持体とこれを用いた陳列展示装置、表示装置、花台、及び育苗装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で多数の被収容物を目視可能に収容しながら、他物との接触による落下等から十分に保護でき、狭い設置面積で安定良く支持できるようにする。
【解決手段】表面に沿って多数の収容空間(7)を配置した面状支持体(2)である。2組の螺旋状線条体(4)を互いに直交方向に配置して網部材(5)を形成する。この網部材(5)により、第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に複数の枠体(6)を配設した面状支持体(2)を形成する。枠体(6)により収容空間(7)を包み込むように区画する。収容空間(7)を両表面(2a・2b)間に亙って形成し、各表面(2a・2b)にそれぞれ開口部(8)を設ける。隣り合う収容空間(7)とは枠体(6)を介して隣接させる。枠体(6)に連通部(10)を開口し、連通部(10)を介して隣接する収容空間(7・7)同士を互いに連通させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は面状支持体とこれを用いた陳列展示装置などの各種装置に関し、さらに詳しくは、簡単な構造で多数の被収容物を目視可能に収容しながら、他物との接触による落下等から十分に保護でき、狭い設置面積で安定良く支持できる、面状支持体とこれを用いた陳列展示装置、表示装置、花台、及び育苗装置に関する。
商品等を陳列し展示する場合、展示台上に並べて積み上げる、いわゆる平積みによる展示方法があるが、この場合には商品等を水平方向に並べるため、陳列展示装置の設置に広い面積を必要とする問題がある。
これを解消するため従来の陳列展示装置として、金網等で形成した面状支持体の片面から吊下げ支持棒を片持ち状に突出し、個々の商品をこの吊下げ支持棒へ吊下げるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、この陳列展示装置では、商品等を包装する包装体に吊下げ孔等を形成し、この吊下げ孔を上記の吊下げ支持棒に挿通して陳列展示するようにしてある。
しかしながら、この従来の陳列展示装置では、次のような問題点がある。
(1) 片持ち状の吊下げ支持棒に包装体を吊下げるため、陳列展示装置の重心が面状支持体の表面から離れることになる。このため、この面状支持体を立設状に安定させて設置するには、例えば広い面積で支持する確りとした支持部が必要であり、設置面積が大きくなる問題がある。
(2) 面状支持体から支持棒を突出しているため、この支持棒が他物と接触して引っ掛かり易い。また支持棒に包装体を吊り下げるため、この包装体が他物と接触し易く、この接触により包装体が落下する虞がある。
(3) 面状支持体に多数の吊下げ支持棒を突設するため、形状が複雑であるうえ、上記の接触による包装体の落下を防止するため支持棒にストッパー等を設けると、一層複雑な形状となり、安価に実施できない問題がある。
(4) 包装体に吊下げ孔などを形成するため、この包装体が大きくなり、陳列展示装置が大形化する問題もある。
また、従来、多数の苗を育てる育苗装置として、平面状支持体に多数の凹部からなる収容空間を形成し、この個々の収容空間にそれぞれ苗を収容したものがある(例えば、特許文献2参照)。この育苗装置は各収容空間へ日光等が照射でき、給水や施肥を行うことができるように、水平方向に配置されるため、広い設置面積を必要とする問題がある。
登録実用新案第3016021号公報 特開平11−113416号公報
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消し、簡単な構造で多数の被収容物を目視可能に収容しながら、他物との接触による落下等から十分に保護でき、狭い設置面積で安定良く支持できる、面状支持体とこれを用いた陳列展示装置、表示装置、花台、及び育苗装置を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するため、例えば本発明の実施の形態を示す図1から図11に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち本発明は面状支持体に関し、網部材(5)で形成され、表面に沿って配置された多数の収容空間(7)を有する面状支持体であって、上記の網部材(5)は複数の螺旋状線条体(4)で形成され、この螺旋状線条体(4)は互いに直交方向に配置された2組からなるとともに各組内では互いに平行に配置され、各螺旋状線条体(4)は、コイルピッチ(p)をコイル径(d)の約2倍の寸法に設定して、第1表面(2a)と第2表面(2b)との間で互いに絡み合わせてあり、この螺旋状線条体(4)の絡み合いにより、上記の第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に複数の枠体(6)を形成して、この枠体(6)により上記の収容空間(7)を包み込むように区画し、上記の収容空間(7)は両表面(2a・2b)間に亙って形成され、少なくとも一方の表面(2a)にそれぞれ開口部(8)を備えており、隣り合う収容空間(7)と上記の枠体(6)を介して隣接していることを特徴とする。
上記の面状支持体は、複数の螺旋状線条体を互いに絡み合わせて両表面間に枠体を形成するだけであるので、簡単に構成されるうえ、この枠体により高い剛性が得られる。上記の収容空間は隣り合う収容空間とこの枠体を介して隣接しており、面状支持体の表面に沿って複数個の、例えば9乃至100個またはそれ以上の収容空間が、その表面を埋め尽くす状態に高度に密集して配置形成される。そして、全ての収容空間または任意の収容空間に被収容物が収容され、各収容空間に収容された被収容物はそれぞれ上記の開口部から容易に目視される。
上記の枠体は両表面間に配設されており、表面から突出していないので他物が接触しても引っ掛かること等が防止される。しかも、上記の収容空間はこの枠体で包み込まれて区画されるので、この収容空間内の被収容物は枠体により他物との接触が抑制される。
上記の収容空間は両表面間に形成されるので、この収容空間に多数の被収容物を収容しても全体の重心は両表面間に位置する。この結果、例えば両側部に固定した支柱などで安定良く容易に立設され、移動させる際も被収容物を収容した状態で容易に搬送される。
上記の枠体には連通部を開口形成して、この連通部により上記の隣接する収容空間同士を互いに連通させることができる。この場合、上記の収容空間に収容された被収容物は、この連通部に一部が嵌まり込んだ状態に保持される。さらに、上記の収容空間は枠体に開口部と連通部が開口しているため、通気性や通水性に優れており、例えば屋外で強風下や強雨下にあっても、これらの風雨が面状支持体を通過するので吹き飛ばされ難く、風雨等による被害を低減することができる。
上記の連通部は、通常、上記の開口部よりも小さく形成される。これにより、被収容物は収容空間内へ開口部を介して自由に出し入れされ、しかも収容空間内では、上記の連通部に嵌まり込むことはあっても、この連通部を通過して隣接する収容空間へ入り込むことがなく、特定の収容空間内に確実に収容される。
上記の各収容空間は、水平方向や垂直方向へ直線状に並べて配置することができ、この場合は被収容物を整然と並べて見栄えを良くできるうえ、被収容物の数量管理なども容易となり、好ましい。
特に上記の枠体に連通部を形成してある場合には、各収容空間が水平方向へ直線状に並べて配置してあると、水平方向に並ぶ複数の収容空間を貫通する状態に挿通することで、収容空間よりもはるかに長い長尺の被収容物を簡単に収容することができる。また、各収容空間が垂直方向へ直線状に並べて配置してあると、この垂直方向に連なる複数の収容空間へ貫通する状態に支柱等を挿入することで、この面状支持体を立設状態に簡単に支持することができる。
上記の各螺旋状線条体は、スポット溶接等で互いに固定してもよいが、互いに直交方向の2組を絡み合わせるだけで各螺旋状線条体が略拘束されるので、溶接等の固定処理を省略することが可能であり、この場合には、次の利点がある。
(1)螺旋状線条体同士を互いに溶接などで接合する必要がなく、溶接時の加熱による歪みや劣化を生じる虞がない。
(2) 螺旋状線条体同士を接合する必要がないので、被収容物の荷重や外部からの応力が加わっても、絡み合った部分で螺旋状線条体が相対的にずれ動く。この結果、その荷重や応力が面状支持体全体で緩衝されるので、線材が破断したり支柱等に過度の負荷が加わったりすることがなく、耐久性を高めることができる。
(3) 各螺旋状線条体を絡み合わせて網部材が形成してあるので、部分的に破損した場合にも、例えば手作業等で簡単に修復することができる。
上記の面状支持体は、上記の収容空間へ被収容物を収容するとともに、この被収容物を上記の開口部から出し入れ可能に構成することにより、これを陳列展示装置に用いることができる。
この場合、面状支持体の表面に沿って形成した収容空間に多数の被収容物を収容することができ、しかもこの各被収容物を上記の開口部から目視して確認することができる。
上記の面状支持体は、上記の収容空間に表示要素を収容するとともに、この表示要素を上記の開口部から目視可能に構成することにより、これを表示装置に用いることができる。
この場合、上記の収容空間は枠体を介して互いに隣接しているため、この収容空間に収容された表示要素は、連続した模様を形成することができ、表示要素の配列により文字や図形、模様など、様々な形状を表示することができる。この表示要素としては、例えばカラーボールや風船などのほか、花器や玉子、電球など略一定の大きさを備えた物品を用いることができ、従来にない新規な視覚的効果を得ることができる。
さらに、表示要素として商品等を用いて陳列展示機能を組み合わせると、購買者の興味を高めることができるので、販売機会や購買意欲を促進することができる。
上記の面状支持体は、上記の収容空間に花器を収容するとともに、この花器内の草花を上記の開口部から目視可能に構成することにより、これを花台に用いることができる。この場合、上記の枠体には開口部や連通部が開口してあるので、この開口部や連通部を介して日光や空気、水分等が容易に供給され、これにより花器内の植物が良好な成育環境に容易に保持される。
上記の花台にあっては、面状支持体を用いるため設置面積が狭く済むにもかかわらず、上記の収容空間の全て又は任意の一部に、それぞれ小さな草花を備えた花器を多数配置することで、面状支持体の広い表面に亘って草花等で飾ることができ、インテリアやエクステリアなどとして、従来にない視覚効果を得ることができ、また表示装置として用いることも可能である。
上記の面状支持体は、上記の収容空間に育苗容器を収容することにより、育苗装置として用いることができる。
この場合、面状支持体を立設状態にできるので、広い設置面積を必要とせず、しかも、各収容空間は開口部を備えているので通気性が良いうえ、面状支持体の姿勢が傾斜状や立設状にあっても、上記の開口部から日光の供給や給水、施肥などが可能となり、各収容空間内に収容された苗を良好に育成することができる。
本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
(1) 表面に沿って収容空間を高度に密集して配置形成してあり、デザイン等に応じて表面の任意の位置に被収容物を収容でき、しかも、各収容空間内の被収容物を開口部から容易に目視することができる。
(2) 網部材が螺旋状線条体からなり、この螺旋状線条体を互いに直交方向に絡み合わせて両表面間に枠体を形成するだけの簡単な構造で部品点数が少なく済むうえ、螺旋状線条体同士は溶接などで互いに接合する必要がないので、安価に実施できる。しかも、この螺旋状線条体の絡み合わせで形成した枠体により高い剛性を得ることができるので、所定の平面や曲面などの面形状を、この枠体により確りと維持することができる。
(3) 上記の枠体は両表面間に配設され表面から突出することがないうえ、螺旋状線条体の絡み合わせで形成されるので、面状支持体に角部が形成されず、これと接触した人や他物を傷つける虞がなく、また、他物と接触してもこの他物へ引っ掛かること等を防止できる。
しかも、線条体は螺旋状であるので、線材が細くても高い強度の枠体を形成することができるうえ、上記の収容空間内の被収容物はこの枠体に包み込まれて他物との接触が抑制されるので、他物との接触等による落下の虞を無くして被収容物を良好に保護することができる。
(4) 螺旋状線条体の絡み合わせで形成した枠体により高い剛性が得られるので、所定の平面や曲面などの面形状に確りと維持できるうえ、細い線材で枠体を形成できるので軽量で取り扱い易く、隣接する収容空間を一層近接させて密集させることができる。しかも、上記の収容空間に収容された被収容物の重心は両表面間に位置することから、多数の被収容物を収容した状態でも、例えば両側部に固定した支柱などで、狭い設置面積に安定良く容易に立設することができ、また、移動させる際も、多数の被収容物を収容した状態で容易に安定良く搬送することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1から図3は本発明の面状支持体を陳列展示装置に適用した第1実施形態を示し、図1は陳列展示装置の一部破断斜視図、図2は収容空間の近傍を拡大した一部破断斜視図、図3は面状支持体の要部を示し、図3(a)は収容空間近傍の拡大正面図、図3(b)は図3(a)のB−B線矢視断面図である。
図1に示すように、この陳列展示装置(1)は正面視で矩形に形成した平面状の面状支持体(2)と、この面状支持体(2)を立設状態に支持する支柱(3)とからなる。
上記の面状支持体(2)は、複数の螺旋状線条体(4)を互いに絡み合わせて形成した網部材(5)からなる。この螺旋状線状体(4)の絡み合いにより、上記の面状支持体(2)の表裏を構成する第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に多数の枠体(6)が形成してあり、この枠体(6)で包み込むように区画された多数の収容空間(7)が、両表面(2a・2b)に沿って配置してある。
図1及び図2に示すように、上記の各収容空間(7)は両表面(2a・2b)間に亙って形成してあり、両表面(2a・2b)にそれぞれ開口部(8)が形成してある。この収容空間(7)内に収容される被収容物(9)は、この開口部(8)から出し入れされる。なお、この実施形態では両表面(2a・2b)にそれぞれ開口部(8)を形成したが、本発明では一方の表面にのみ開口部を形成し、他方の表面は面状支持体に沿って配置した板状部材等で閉塞してもよい。
上記の収容空間(7)は、水平方向と垂直方向にそれぞれ直線状に並べて配置してあり、各収容空間(7)は、上記の枠体(6)を介して上下および左右に隣り合う収容空間(7)と互いに隣接するように、高度に密集させて配置してある。例えば1辺が600〜3000mmまたはそれ以上の矩形の面状支持体(2)に、9〜100個またはそれ以上の収容空間(7)が形成される。上記の枠体(6)には連通部(10)が開口形成してあり、この連通部(10)を介して上記の隣接する収容空間(7・7)同士が互いに連通してある。
なお、この実施形態では面状支持体(2)を矩形に形成した。しかし本発明ではこの面状支持体を正方形や長方形のほか、他の多角形や円形、楕円形、不定形など、任意の形状にすることができ、その大きさも被収容物の大きさや収容個数に応じて自由に設定される。また、上記の収容空間も、水平方向や垂直方向へ直線状に並べたものに限定されない。
上記の面状支持体(2)の両側端部には、上下に連なる一連の収容空間(7…)内に、前記の支柱(3)が挿通してあり、これにより面状支持体(2)が立設状態に確りと支持される。この支柱(3)は、上記の一連の収容空間(7…)内へ単に挿入するだけでもよく、あるいは結線などの固定手段(11)で枠体(6)に固定して安定支持してもよい。なお、この支柱(3)は、面状支持体(2)の左右方向の中間部に支柱等を挿入して支持させてもよい。
この実施形態では、上記の面状支持体(2)を支持する支持手段として、支柱(3)を用いた。しかし本発明ではこれに代えて、面状支持体の周囲に付設した固定枠で支持手段を構成してもよく、或いは、他の構造物等に吊下げや固定により支持させてもよい。さらに、この面状支持体やこれを支持する支柱等にキャスター類を付設して搬送可能に構成することもできる。
図2に示すように、上記の網部材(5)を構成する螺旋状線条体(4)は、水平面に対する傾斜角度(θ)が約45度で、且つ、互いに直交方向に配置された2組からなる。各組内の螺旋状線条体(4)は互いに平行に配置してあり、前記の第1表面(2a)と第2表面(2b)との間で互いに絡み合わせてある。
上記の螺旋状線条体(4)のコイルピッチ(p)は、コイル径(d)の約2倍の寸法、より詳しくは、コイル径(d)から絡み合う寸法(L)を控除した値の略2倍の寸法に設定してある。これにより、一方の組の螺旋状線条体(4)と他方の組の螺旋状線条体(4)とを、各組内の螺旋状線条体(4)同士が絡み合う部位で、即ち、上記の第1表面(2a)と第2表面(2b)との間で互いに絡み合わせてある。
なお、本発明では上記の各螺旋状線条体(4)同士をスポット溶接等で互いに固定してもよいが、この実施形態では、互いに直交方向の2組を絡み合わせるだけで各螺旋状線条体(4)が略拘束されるので、溶接等の固定処理が省略してある。このため、製造工程が簡略に済み安価に実施できるうえ、螺旋状線条体(4)に過剰な熱負荷を加えずに済む。また、螺旋状線条体(4)同士が僅かにずれ動くので、被収容物(9)の荷重や外部応力が加わった際に、面状支持体(2)全体でその荷重等が分散され、緩衝される。
上記のコイル径(d)は、被収容物(9)の大きさに対応して設定され、例えば20〜100mm程度に形成される。また、この螺旋状線条体(4)の太さは、被収容物(9)を保護できる必要強度等から設定され、例えば金属製であれば、1.2〜6.0mm程度のものが採用される。ただし、本発明に用いる螺旋状線条体の太さやコイル径は、これらの大きさに限定されないことはいうまでもない。
上記の螺旋状線条体(4)は、金属材料のほか、合成樹脂やガラス、或いはこれらの複合材料等が用いられ、特定の材質に限定されない。ただし、例えば金属線やこれを合成樹脂で被覆したものなど、適度の弾力性と剛性を備えたものを採用すると、収容空間内を保護する優れた保形性と、被収容物の荷重や外部応力等が加わった際の緩衝性能が良好に発揮され、好ましい。
上記の収容空間(7)を包み込む各枠体(6)は、図3(a)に示すように、正面視では一辺がコイル径(d)の約1.4倍(約21/2倍)の寸法の略正方形となり、換言すれば、対角線の長さがコイルピッチ(p)と略同じ寸法の略正方形となる。
これに対し、図3(b)に示すように、側面視や平面視では短軸がコイル径(d)と同じ寸法で長軸がコイル径(d)の約1.4倍(約21/2倍)の寸法の略楕円形となり、この短軸の長さ、即ちコイル径(d)の寸法がほぼ両表面(2a・2b)間の距離となる。この両表面(2a・2b)間では、4本の螺旋状線状体(4)が絡み合うため、この枠体(6)に開口された連通部(10)は、上記の長軸の長さよりも短い。従って、この連通部(10)は両表面(2a・2b)に開口された開口部(8)よりもかなり狭くなり、この結果、この開口部(8)から挿入された被収容物(9)は、連通部(10)を通り抜けることなく、これに嵌まり込んで支持される。
なお、この実施形態では被収容物(9)の全体を収容空間(7)内に収容してあるので、この被収容物(9)を枠体(6)で良好に保護できる。しかしながら、本発明ではこの被収容物(9)の一部を開口部(8)から突出した状態で収容空間(7)に収容させてもよい。
上記の実施形態では、面状支持体を平面状に形成して立設した。しかし本発明では面状支持体の形状や配置は、例えば図4に示す変形例のように、この実施形態のものに限定されない。
即ち、図4(a)に示す第1変形例では、平面状の面状支持体(2)を傾斜させて支持してある。この場合、設置面積に余裕があれば水平方向に配置することも可能である。
また、図4(b)に示す第2変形例では、複数の平面状の面状支持体(2)を屈曲状に配置してある。この場合、面状支持体(2・2)同士の配置角度は、この変形例のように90度に限定されず、任意の角度に設定でき、さらに、複数の面状支持体(2)を組み合わせて角筒状に配置することも可能である。
さらに図4(c)に示す第3変形例では、面状支持体(2)を湾曲させてある。この場合、この面状支持体(2)を円筒状に形成することも可能である。
図5は本発明の第2実施形態を示し、面状支持体を用いた表示装置の一部破断正面図である。
図5に示すように、この表示装置(12)は、前記の第1実施形態と同様の面状支持体(2)とこれを立設状態に支持する支柱(3)とを備える。この面状支持体(2)に形成した多数の収容空間(7)には、表示するデザインに基づいて所定の位置に表示要素(13)が収容され、収容空間(7)の開口部(8)からこの表示要素(13)が目視される。
上記の表示要素(13)としては、例えばカラーボールや風船、草花を備えた花器、玉子、電球などが用いられるが、特定の物品に限定されず、略一定の大きさを備えた物品を用いることができる。
上記の表示要素(13)は、全ての収容空間(7)に収容してもよく、或いは特定の収容空間(7)にのみ収容してもよい。これにより、面状支持体(2)の両表面(2a・2b)またはいずれか一方の表面(2a)に、表示要素(13)の有無や表示要素(13)の色彩で、任意の文字や図形、模様等が表示される。また、表示要素(13)として電球などを用いると、点灯と消灯とを制御することで、経時的に変化する模様等が表示される。
なお、上記の表示要素(13)に商品等を用いると、陳列展示機能が組み合わさるので購買者の興味が高まり、販売機会や購買意欲が促進される。
上記の収容空間(7)は互いに隣接しているため、連続した模様等をきれいに表示することができる。しかも、上記の表示要素(13)は収容空間(7)に収容されているだけであるので、これを他の収容空間(7)へ入れ替えたり他の表示要素(13)と交換したりすることで、簡単に表示内容を変更することができる。
その他は上記の第1実施形態と同様に構成され作用するので、説明を省略する。
図6から図8は本発明の面状支持体を花台に適用した第3実施形態を示し、図6は花台の正面図、図7は花台の要部を拡大した正面図、図8は花台の要部を拡大した縦断側面図である。
図6から図8に示すように、この花台(14)は、前記の第1実施形態と同様の、面状支持体(2)とこれを立設状態に支持する支柱(3)とを備える。この面状支持体(2)に形成した多数の収容空間(7)には、草花(15)を備えた花器(16)が収容され、収容空間(7)の開口部(8)からこの草花(15)が目視される。
上記の花器(16)としては、草花(15)等を植えたり活けたりできるものであればよく、植木鉢などが用いられる。上記の収容空間(7)に収容されたこの花器(16)は、枠体(6)の下面に形成された連通部(10)に嵌まり込んでおり、枠体(6)に確りと保持されるとともに保護されている。このため、他物が面状支持体(2)に接触しても、この花器(16)や草花(15)には接触し難く、また、花器(16)が収容空間(7)から落下する虞がない。
上記の草花(15)には、上記の開口部(8)や連通部(10)から日光や空気、水分等が簡単に供給され、草花(15)の種類に応じた良好な成育環境に保持される。草花(15)が個体差等により枯れたり散ったりした場合は、上記の収容空間(7)から花器(16)ごと取り出され、必要に応じて別の草花(15)を植えた花器(16)等がこの収容空間(7)内に収容される。
上記の花器(16)は、上記の収容空間(7)の全て又は一部に配置することができる。この結果、上記の花台(14)は、面状支持体(2)の設置面積が狭く済むにもかかわらず、面状支持体(2)の広い表面に亘って草花(15)で飾ることができ、インテリアやエクステリアなどとして、従来にない視覚効果を得ることができる。この場合、色彩豊かにする等のため、一部の収容空間(7)に花器以外の被収容物を収容してもよい。また、この草花(15)の色彩を利用して、特定位置の収容空間(7)に特定色の草花(15)を備えた花器(16)を収容することで、面状支持体(2)を表示手段として兼用させることも可能である。
その他は上記の第1実施形態と同様に構成され作用するので、説明を省略する。
図9から図11は本発明の面状支持体を育苗装置に適用した第4実施形態を示し、図9は育苗装置の正面図、図10は育苗容器の斜視図、図11は収容空間の近傍を拡大した縦断側面図である。
図9に示すように、この育苗装置(17)は、前記の第1実施形態と同様の面状支持体(2)とこれを立設状態に支持する支柱(3)とを備え、さらに水平方向に連続した収容空間(7)へ挿入される複数の育苗容器(18)を備える。
図10に示すように、上記の育苗容器(18)は、断面が半円形で上面を開放した長尺の樋状に形成してあり、内部に土などの培地(19)が収容され、適当間隔ごとに、好ましくは収容空間(7)の幅に対応する間隔ごとに、種子が蒔かれ或いは苗(20)が植えてある。
図11に示すように、上記の収容空間(7)には、開口部(8)や連通部(10)が開口してある。上記の種子や苗(20)には、この開口部(8)や連通部(10)から日光や空気、水分、肥料等が簡単に供給され、苗(20)等の種類に応じた良好な成育環境に保持される。
培地(19)の手入れの際には、図9に示すように、上記の育苗容器(18)が面状支持体(2)の側面に開口した連通部(10)から取り出され、培地(19)が手入れされたのち、元のように連通部(10)から収容空間(7)内に挿入される。
上記の連通部(10)は、前記の第1実施形態と同様、面状支持体(2)の両表面(2a・2b)に形成された開口部(8)よりも小さく開口してある。しかしこの第4実施形態では、長尺の育苗容器(18)は枠体(6)に形成された上記の連通部(10)に支持される。このため、この連通部(10)の開口は、上記の開口部(8)と同程度以上に大きく開口してあってもよい。
またこの第4実施形態では長尺の育苗容器(18)を用いたが、本発明の育苗装置では、これに代えて鉢状の育苗容器等を用いても良い。この場合は、各育苗容器が個々の収容空間内に収容される。また、面状支持体(2)は支柱(3)等で傾斜状に支持してもよく、或いは吊下げ手段など他の支持手段で支持してもよく、さらには可搬構造にしてもよいことは、いうまでもない。
その他は上記の第1実施形態と同様に構成され作用するので、説明を省略する。
なお、上記の各実施形態で説明した面状支持体や、陳列展示装置、表示装置、花台、育苗装置は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、面状支持体の材質や形状、構造、支持手段、被収容物の種類等を、これらの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において、種々の変更を加え得るものである。例えば、上記の実施形態では、いずれも面状支持体を地上に立設した。しかし本発明ではこの面状支持体の配置場所は特定されず、特に表示装置や花台のように視覚効果を高めるために使用する場合は、高所に吊下げて配置することも可能である。また、本発明の面状支持体は両表面を広く形成しても設置面が狭く済むので、上記の陳列展示装置や表示装置、花台、育苗装置は、区画壁等の構造物として兼用することも可能である。
本発明は、簡単な構造で多数の被収容物を目視可能に収容しながら十分に保護でき、狭い設置面積で安定良く支持できるので、各種の陳列展示装置や表示装置、花台、及び育苗装置に好適である。
本発明の第1実施形態を示す、陳列展示装置の一部破断斜視図である。 第1実施形態の、収容空間の近傍を拡大した一部破断斜視図である。 第1実施形態の面状支持体の要部を示し、図3(a)は収容空間近傍の拡大正面図、図3(b)は図3(a)のB−B線矢視断面図である。 第1実施形態の変形例を示し、図4(a)は第1変形例の陳列展示装置の斜視図、図4(b)は第2変形例の陳列展示装置の斜視図、図4(c)は第3変形例の陳列展示装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す、表示装置の正面図である。 本発明の第3実施形態を示す、花台の正面図である。 第3実施形態の、花台の要部を拡大した正面図である。 第3実施形態の、花台の要部を拡大した縦断側面図である。 本発明の第4実施形態を示す、育苗装置の正面図である。 第4実施形態の、育苗容器の斜視図である。 第4実施形態の、収容空間の近傍を拡大した縦断側面図である。
符号の説明
1…陳列展示装置
2…面状支持体
2a…第1表面
2b…第2表面
4…螺旋状線条体
5…網部材
6…枠体
7…収容空間
8…開口部
9…被収容物
10…連通部
12…表示装置
13…表示要素
14…花台
15…草花
16…花器
17…育苗装置
18…育苗容器
d…螺旋状線条体(4)のコイル径
p…螺旋状線条体(4)のコイルピッチ

Claims (6)

  1. 網部材(5)で形成され、表面に沿って配置された多数の収容空間(7)を有する面状支持体であって、
    上記の網部材(5)は複数の螺旋状線条体(4)で形成され、この螺旋状線条体(4)は互いに直交方向に配置された2組からなるとともに各組内では互いに平行に配置され、
    各螺旋状線条体(4)は、コイルピッチ(p)をコイル径(d)の約2倍の寸法に設定して、第1表面(2a)と第2表面(2b)との間で互いに絡み合わせてあり、
    この螺旋状線条体(4)の絡み合いにより、上記の第1表面(2a)と第2表面(2b)との間に複数の枠体(6)を形成して、この枠体(6)により上記の収容空間(7)を包み込むように区画し、
    上記の収容空間(7)は両表面(2a・2b)間に亙って形成され、少なくとも一方の表面(2a)にそれぞれ開口部(8)を備えており、隣り合う収容空間(7)と上記の枠体(6)を介して隣接していることを特徴とする、面状支持体。
  2. 上記の枠体(6)に連通部(10)を開口形成し、この連通部(10)を介して上記の隣接する収容空間(7・7)同士を互いに連通させ、この連通部(10)を上記の開口部(8)よりも小さく形成した、請求項1に記載の面状支持体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)へ被収容物(9)を収容するとともに、この被収容物(9)を上記の開口部(8)から出し入れ可能に構成したことを特徴とする、陳列展示装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)に表示要素(13)を収容するとともに、この表示要素(13)を上記の開口部(8)から目視可能に構成したことを特徴とする、表示装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)に花器(16)を収容するとともに、この花器(16)内の植物(15)を上記の開口部(8)から目視可能に構成したことを特徴とする、花台。
  6. 請求項1または請求項2に記載の面状支持体(2)を用い、上記の収容空間(7)に育苗容器(18)を収容したことを特徴とする、育苗装置。
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