JP3752567B2 - ルアー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、釣り道具のうち、疑似餌として使用されるルアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ルアーは、従来より釣りのしかけとして、釣果を得るために広く用いられている。周知のように、ルアーは、ゴム、プラスチックや金属、或いはそれらの材質を組み合わせて成形され、魚や虫に似せた胴体と、この胴体に取り付けられた鉤状の釣り針とから構成されている。このルアーを釣り竿に取り付けられた釣り糸に結び付け、魚が潜んでいると思われる川、湖或いは海の水面又は水中に投じ、釣り竿或いは釣り竿とリールの両方を手で操作することにより、水面又は水中で該ルアーを移動させると、該ルアーから発生される音、振動又は光に反応し、或いは魚が該ルアーを餌と間違えて摂食すると、該ルアーに取り付けられた釣り針が魚の口中に突き刺ささるので、釣り糸を手繰りよせることにより魚を釣り上げることができる。ルアーには、水中に沈められ、ミミズ等の虫に似せて魚の食性に訴えるワームと呼ばれるものや、水面を移動させて使用され、魚が音、振動又は光に反応する習性を利用したトップウォータープラグと呼ばれるものなど、目的とする魚の性質に応じて様々な形状、大きさの物が提案され使用されている。また、トップウォータープラグにも様々なタイプがあり、いずれも水面上で泡や音を立て、虫や蛙等の小動物の動きをさせることにより水面下の魚を誘いだせるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のルアーは、水面下の魚を誘いだせるように効果的な動きをさせるには高度な技術が必要とされ、特に釣りを始めたばかりのビギナーにとっては困難な作業となる。また、従来のルアーは、色や形状は虫や小魚等に類似しているが、高度な技術を駆使してルアーを動かしても、ルアーの動きは、実物の虫や小魚の動きとは異なっており、魚が本来持っている学習能力により、何度も同じ場所に通って釣りをしていると、そのエリアの魚はルアーに対して徐々に反応が鈍くなり、釣果を上げるのが困難になってくる。
【0004】
そこで、本発明は、上述した従来のルアーが有する課題を解決するために提案されたものであって、魚の餌である虫や小動物と極めて類似した動きを行い、かつ、釣りを始めたばかりのビギナーにとっても高度な技術を駆使することなく、容易に効果的な動きをさせることができ、釣果を上げるために極めて効果的なルアーを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、水よりも比重の低い材料により成形された胴体と、この胴体の中途部の左右両側又は後端の左右両側に形成された脚部と、を備え、これらの脚部は、上記胴体を中心に左右に突出されてなる弾性体と、この弾性体の一端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部と、上記弾性体の他端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0006】
この第1の発明(請求項1記載の発明)に係るルアーによれば、このルアーを、釣り竿に取り付けられた釣り糸の先端に結びつけ、該ルアーを魚が潜んでいると思われる川、湖或いは海の水面に投じ、釣り竿或いは釣り竿とリールの両方を手で操作することにより、水面上で該ルアーを移動させる。上記胴体が、釣り竿の操作により進行方向に移動したときに、上記一方及び他方の水受け部に流入した水の抵抗により、上記一方及び他方の水受け部は上記胴体と一直線となる。上記胴体の進行が止まると、上記一方及び他方の水受け部は、上記弾性体の弾性力により、元の位置に復帰する。こうした釣り竿の操作を繰り返すことにより、該ルアーは上記弾性体の湾曲と復帰を繰り返しながら水面を移動するので、あたかも魚の餌である例えば蛙のような小動物に極めて類似した動きを行い、水面下の魚を刺激し、魚の食性をも刺激するので、従来のルアーと比較して極めて高い釣果を上げることができる。
【0007】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記一方及び他方の水受け部の先端には、前記胴体が進行方向に操作された際該一方及び他方の水受け部内に流入した水が当接する当接部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0008】
この第2の発明(請求項2記載の発明)に係るルアーによれば、前記一方及び他方の水受け部内に流入した水の抵抗がより大きいものとなり、従って、前記弾性体の湾曲と復帰の動きもより小動物の動きに近いものとなる。
【0009】
また、第3の発明は(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明において、前記弾性体は、長方形状のゴム板により一体成形されてなるとともに、該ゴム板の正面は、前記胴体の進行方向を向いて取り付けられてなることを特徴とするものである。
【0010】
この第3の発明(請求項3記載の発明)に係るルアーでは、弾性体は長方形状のゴム板からなることから安価となり、水受け部の取り付けも簡単となる等、製造も容易とすることができる。
【0011】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1、2又は3の発明において、前記胴体には、該胴体の進行方向と平行に形成された1又は2以上の溝部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0012】
この第4の発明(請求項4記載の発明)に係るルアーによれば、前記胴体が進行する際に、前記溝部内を水が流通する。これにより、該胴体が水面を進行する際に振れることなく安定させることができる。
【0013】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、水よりも比重の低い材料により成形された胴体と、この胴体の左右両側に形成された脚部支持部材と、この脚部支持部材に対して回動可能に支持されてなる一方及び他方の脚部と、を備えてなり、これら一方及び他方の脚部は、上記脚部支持部材から左右又は下方に延設され該胴体の進行方向に対して直交する方向に付勢される細長い弾性体と、この弾性体の一端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部と、上記弾性体の他端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部と、上記一方の水受け部に固定されてなる一方の羽板と、上記他方の水受け部に固定されてなる他方の羽板と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0014】
この第5の発明(請求項5記載の発明)に係るルアーでは、前記胴体が進行する際に、前記一方及び他方の脚部を構成する弾性体の弾性力と、前記一方及び他方の水受け部に流入した水の抵抗により、前記一方及び他方の脚部が回動運動を行い、前記一方及び他方の水受け部に固定された前記一方及び他方の羽板が水面に打ち下ろされ、音や振動を生じる。
【0015】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、水よりも比重の高い材料により成形された胴体と、この胴体の前端の左右両側に形成された前端側脚部と、上記胴体の後端に形成された後端側脚部と、を備え、これら前端側脚部は、上記胴体を中心に左右に突出されてなる第1の弾性体と、上記第1の弾性体の一端側に固定され上方に対して水受け面が形成されている第1の水受け部と、上記第1の弾性体の他端側に固定され上方に対して水受け面が形成されている第2の水受け部と、を備え、上記後端側脚部は、上記胴体の後方に突出されてなる第2の弾性体と、この第2の弾性体に固定され上方に対して水受け面が形成されている第3の水受け部と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0016】
この第6の発明(請求項6記載の発明)に係るルアーでは、例えば湖底まで沈下したルアーが進行方向に操作された際、前記第1乃至第3の水受け部に流入した水の抵抗により、前記第1乃至第2の弾性体が下方に湾曲され、該ルアーの進行が止まると、前記第1乃至第2の弾性体の弾性力により、上方に復帰する。該ルアーの操作を繰り返すと、該ルアーは上記第1乃至第2の弾性体が折曲と復元を繰り返しながら水中を移動するので、魚の餌である小動物に極めて類似した動きを行い、水面下の魚を刺激し、魚の食性をも刺激する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態に係るルアーについて図面を参照しながら詳細に説明する。先ず第1の実施の形態に係るルアー1について説明する。このルアー1は、図2に示すように、左右対象の形状とされ、図1に示すように、略紡錘型となされた胴体2と、第1の脚部3と、第2の脚部4と、第1の釣り針5と、第2の釣り針6とから構成されている。上記胴体2は、本実施の形態においては木により略蒲鉾状に成形された上部半体2aと下部半体2bと、この上部半体2aと下部半体2bとの中心に形成された連結部材2cとから構成され、この連結部材2cの左右両側には、上記上部半体2aの下面と上記下部半体2bの上面とにより形成された一方及び他方の溝部2d,2eが形成されている。なお、上記胴体2の下面には、該ルアー1を水面に投じた時、図2に示すように、この胴体2の上面よりもやや下方の位置に水面が位置し、後述する第1及び第2の脚部3,4が水面よりもやや下方に位置するよう、このルアーの浮力を調整するための図示しない重りが取り付けられている。また、上記胴体2の後端には、上記第1及び第2の脚部3,4を構成する、長方形状のゴム板からなる弾性体7が、図3に示すように、該弾性体7の中央部において、一端が図3に示す一方のネジ9により固定され、他端が他方のネジ10により固定された係止金具8により取り付けられている。そしてこの弾性体7の一端側には、図2に示すように、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部11が固定され、上記弾性体7の他端側には進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部12が固定されている。これら一方及び他方の水受け部11,12は、樹脂で成形された円筒を該ルアー1の進行方向側の周面が一端から他端にかけて切除され、該ルアー1の進行方向側に凹面が形成された樋のような形状とされている。そして上記一方の水受け部11の先端には、上記胴体2が進行方向に操作された際上記一方の水受け部11内に流入した水が当接する一方の当接部11aが形成され、上記他方の水受け部12の先端には、上記胴体2が進行方向に操作された際上記他方の水受け部12内に流入した水が当接する他方の当接部12aが形成されている。これら一方及び他方の当接部11a,12aは円形状とされ、上記一方及び他方の水受け部11,12の軸方向に対して直角に形成されている。なお上記一方及び他方の当接部11a,12aの基端には図示しない挿通孔が形成されている。また、上記弾性体7の一端には、図2に示すように、布製の接続部13が取り付けられ、この接続部13は上記一方の当接部11aに形成された図示しない挿通孔に挿通され、先端に細長い板状の木片14が、該接続部13を介して折曲自在に取り付けられ、さらにこの木片14の先端には、細長い板状の木片16が、布製の接続部15を介して折曲自在に取り付けられている。また、上記弾性体7の他端には、図2に示すように、布製の接続部17が取り付けられ、この接続部17は上記他方の当接部12aに形成された図示しない挿通孔に挿通され、先端に細長い板状の木片18が、該接続部17を介して折曲自在に取り付けられ、さらにこの木片18には、細長い板状の木片20が、布製の接続部19を介して折曲自在に取り付けられている。そして上記胴体2の前端には、釣り糸を結びつけるため、先端がリング状とされた第1の止め具21が固定されてなり、上記胴体2の下面の中途部には、先端がリング状とされた第2の止め具22により、第1の釣り針5が取り付けられてなり、また、先端がリング状とされた第3の止め具23により、第2の釣り針6が取り付けられてなる。
【0018】
以下、簡単にこのルアー1の使用方法について説明する。先ず、前記ルアー1の先端に取り付けられた前記第1の止め具21に、図示しない釣り竿に取り付けられた図示しない釣り糸を結び付け、該ルアー1を魚が潜んでいると思われる図示しない川、湖或いは海の水面に投じる。釣り竿、あるいは釣り竿とリール(図示しない)の両方を手で操作することにより、水面で該ルアー1を移動させる。釣り竿の操作を行わない状態では、該ルアー1は、図2に示すように、前記胴体2は一方及び他方の溝部2d,2eより上の部分を水面上に露出した状態にあり、残りの部分は水面下に位置した状態にある。この時、前記一方及び他方の脚部3,4は水面下にあり、前記弾性体7には外力が加わっておらず、該ルアー1の進行方向に対して略直角となり、直線状となっている。そして、この状態から釣り竿を引くと、前記胴体2が前進し、前記一方及び他方の水受け部11及び12内に流入した水の抵抗により、図4に示すように、前記弾性体7が前記係止金具8を基点として湾曲される。ここで前記一方及び他方の水受け部11及び12に流入した水は、該一方及び他方の水受け部11及び12のそれぞれの先端に形成された前記一方及び他方の当接部11a及び12aに当接するため、該一方及び他方の水受け部11及び12に流入した水の抵抗が維持され、前記弾性体7は、図4に示すように、中心においてU字型に湾曲され、前記一方の水受け部11から前記木片14,15に至るまで直線状に伸展し、同時に、前記他方の水受け部12から前記木片18,20に至るまで直線状に伸展する。即ち、前記脚部3と、前記脚部4とは略平行となる。一方、釣り竿を引く操作を止めると、水の抵抗により前記胴体2の前進が止まる。すると前記弾性体7の弾性力により、前記一方及び他方の脚部3,4は、図1に示すように、元の位置に復帰し、前記木片14,18は前記一方及び他方の水受け部11及び12に引き寄せられ、また、前記木片16,20は前記木片14,18に引き寄せられる。こうした釣り竿の操作を繰り返すことにより、該ルアー1は水面を泳ぐ蛙に極めて酷似した動きをするので、水中の魚を刺激するとともに食性をも刺激する。なお、図示しない魚が、該ルアー1を摂食すると、前記胴体2の下面に取り付けられた前記第1又は第2の釣り針5或いは6が魚の口中に突き刺さり、釣り糸を手繰り寄せることにより魚を釣り上げることができる。
【0019】
次に第2の実施の形態に係るルアー30を説明する。このルアー30は、図6に示すように、左右対象の形状とされ、図5に示すように、木からなる略紡錘型の形状を有する胴体31と、第1の脚部32と、第2の脚部33と、第1の釣り針34と、第2の釣り針35と、から構成されている。上記胴体31の上面には、該ルアー30が進行する際に水が流通する溝部31aを備えている。この溝部31aは、該ルアー30の進行方向に形成され、図6に示すように、断面が略逆凸字型とされている。また、上記胴体31の下面には、該ルアー30を水面に投じた時の浮力を調整するための図示しない重りが取り付けられている。上記胴体31の後端には、上記第1及び第2の脚部32,33を構成する長方形状のゴム板からなる弾性体36が、該弾性体36の中央部において、一端が図5に示す一方のネジ38により固定され、他端が図示しない他方のネジにより固定された係止金具37により取り付けられている。そしてこの弾性体36の一端側には、図5に示すように、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部39が固定され、上記弾性体36の他端側には進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部40が固定されている。これら一方及び他方の水受け部39,40は、樹脂で成形された円筒の該ルアー30の進行方向側の周面が一端から他端にかけて切除され、該ルアー30の進行方向側に凹面が形成された樋のような形状とされている。上記一方の水受け部39の先端には、上記胴体31が進行方向に操作された際上記一方の水受け部39内に流入した水が当接する一方の当接部39aが形成され、上記他方の水受け部40の先端には、上記胴体31が進行方向に操作された際上記他方の水受け部40内に流入した水が当接する他方の当接部40aが形成されている。これら一方及び他方の当接部39a,40aは円形状とされ、上記一方及び他方の水受け部39,40の軸方向に対して直角に形成され、上記一方及び他方の水受け部39,40に流入した水が当接し、水の抵抗が維持されるようになっている。上記弾性体36の一端には、図6に示すように、布製の接続部41が取り付けられ、この接続部41は上記当接部39aに形成された図示しない挿通孔に挿通され、先端に細長い棒状の木片42及び43が折曲自在に取り付けられている。上記木片42には、細長い棒状の木片45が、布製の接続部44を介して折曲自在に取り付けられ、また、上記木片43には、細長い棒状の木片47が、布製の接続部46を介して折曲自在に取り付けられている。また、上記弾性体36の他端には、図6に示すように、布製の接続部48が取り付けられ、この接続部48は上記当接部40aに形成された図示しない挿通孔に挿通され、先端に細長い棒状の木片49及び50が折曲自在に取り付けられている。上記木片49には、細長い棒状の木片52が、布製の接続部51を介して折曲自在に取り付けられ、また、該木片50には、細長い棒状の木片54が、布製の接続部53を介して折曲自在に取り付けられている。そして上記胴体31の前端には、釣り糸を結びつけるための先端がリング状とされた第1の止め具55が固定されてなり、上記胴体31の下面の中途部には、先端がリング状とされた第2の止め具56により、第1の釣り針34が取り付けられてなり、また、先端がリング状とされた第3の止め具57により、第2の釣り針35が取り付けられている。
【0020】
次に、第3の実施の形態に係るルアー60を説明する。このルアー60は、図7に示すように、胴体61と、第1の脚部62と、第2の脚部63と、第1の釣り針64と第2の釣り針65(図8参照)と、から構成されている。上記胴体61は、アルミニウムにより板状に成形され、中央には長方形状の開口が穿設されてなる平板66と、この平板66の一側側上面に接着されてなる第1の胴部61aと、上記平板66の一側側下面に接着されてなる図示しない第2の胴部と、上記平板66の他側側上面に接着されてなる第3の胴部61bと、上記平板66の他側側下面に接着されてなる第4の胴部61cとから構成されている。上記第1乃至第4の胴部61a,61b,61cは何れも木により同一形状に成形されてなるものであり、第1の胴部61aと第3の胴部61bとの間及び第2の胴部と第4の胴部61cとの間は、上記平板66に形成された開口の幅を同一の間隔をもって対峙されている。そして上記第2の胴部と第4の胴部61cとの下面には、このルアー60全体の浮力を調整するための図示しない重りが固定されている。そして上記平板61の後端には、木で成形された直方体状の脚部支持部材69が取り付けられてなり、この脚部支持部材69の後端には、上記第1及び第2の脚部62,63を構成する、長方形状のゴム板からなる細長い弾性体70が、該弾性体70の中央部において、一端が図8に示す一方のネジ72により固定され、他端が他方のネジ73により固定された係止金具71により取り付けられている。そしてこの弾性体70の一端側には進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部74が固定され、上記弾性体70の他端側には進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部75が固定されてなる。これら一方及び他方の水受け部74,75は、樹脂で成形された円筒を該ルアー60の進行方向側の周面が一端から他端にかけて切除され、該ルアー60の進行方向側に凹面が形成された樋のような形状とされている。前記一方及び他方の水受け部74及び75の先端には、該ルアー60が進行方向に操作された際前記一方及び他方の水受け部74及び75内に流入した水が当接する一方及び他方の当接部74a及び75aが形成されてなる。これら一方及び他方の当接部74a,75aは円形状とされ、上記一方及び他方の水受け部74,75の軸方向に対して直角に形成され、上記一方及び他方の水受け部74,75内に流入した水が当接し、水の抵抗が維持されるようになっている。そして前記一方の水受け部74の内側には、図8に示すように、格子状の一方の箱体76が固定され、前記他方の水受け部75の内側には、格子状の他方の箱体77が固定されている。これら一方及び他方の箱体76,77には、図8に示すように、複数の仕切り板(符号は省略する)が形成されており、これらの仕切り板は、上記一方及び他方の当接部74a,75aと同様に、水の抵抗が維持されるよう作用する。また、上記当接部74aには、細長い棒状の木片79,80,81が、布製の接続部78を介して折曲自在に取り付けられている。また、上記木片79には、細長い棒状の木片83が、布製の接続部82を介して折曲自在に取り付けられ、さらに上記木片80には、細長い棒状の木片85が、布製の接続部84を介して折曲自在に取り付けられ、上記木片81には、細長い棒状の木片87が、布製の接続部86を介して折曲自在に取り付けられている。上記当接部75aには、細長い棒状の木片89,90,91が、布製の接続部88を介して折曲自在に取り付けられている。上記木片89には、細長い棒状の木片93が、布製の接続部92を介して折曲自在に取り付けられ、また、上記木片90には、細長い棒状の木片95が、布製の接続部94を介して折曲自在に取り付けられ、上記木片91には、細長い棒状の木片97が、布製の接続部96を介して折曲自在に取り付けられている。上記平板66の先端には、図示しない釣り糸を結びつけるための貫通穴66aが形成されてなり、上記第2及び第4の胴部61cの下面中途部には、図8に示すように、それぞれ先端がリング状とされた第1の止め具98により、第1の釣り針64が取り付けられ、また、先端がリング状とされた第2の止め具99により、釣り針65が取り付けられている。
【0021】
次に、第4の実施の形態に係るルアー100を説明する。このルアー100は、図9に示すように、胴体101と、図10に示すように、第1の脚部102と、第2の脚部103と、第1の釣り針104と、第2の釣り針105と、から構成されている。上記胴体101は、アルミニウムで成形されてなり、中央部に略台形状の開口が穿設されてなる略卵型形状の平板106と、図10に示すように、この平板106の右側であって中途部から上側に接着された第1の胴部107と、該平板106の右側であって中途部から下側に、上記胴部107とは間隔をあけて接着された第2の胴部108と、該平板106の左側であって中途部から上側に接着された第3の胴部109と、該平板106の左側であって中途部から下側に、上記第3の胴部109とは間隔をあけて接着された第4の胴部110と、を備えたものである。なお、上記第1乃至第4の胴部はそれぞれ木で同一形状に成形されている。上記第2及び第4の胴部108,110のそれぞれの下面には、該ルアー100を水面に投じた時の浮力を調整するための図示しない重りが取り付けられている。上記平板106の後端には、前記第1の実施の形態に係るルアー1と同様の構成の第1の脚部102と、第2の脚部103と、が取り付けられている。上記平板106の先端には、図9に示すように、図示しない釣り糸を結びつけるための第1の貫通穴106aが形成されている。また、上記平板106の下部には、図9に示すように、第2の貫通穴106bと、第3の貫通穴106cと、が形成されている。上記貫通穴106bには、上記第1の釣り針104が取り付けられてなり、上記貫通穴106cには、上記第2の釣り針105が取り付けられてなる。
【0022】
次に、第5の実施の形態に係るルアー200を説明する。このルアー200は、図11に示すように、左右対象の形状とされ、木で成形され、略紡錘型となされた胴体201と、第1乃至第4の脚部202,203,204,205と、第1の釣り針206と、第2の釣り針207と、から構成されている。上記胴体201の後端には、上記第1及び第2の脚部202,203を構成する、長方形状のゴム板からなる第1の弾性体208と、この第1の弾性体208の下側に位置し、上記第3及び第4の脚部204,205を構成する、長方形状のゴム板からなる第2の弾性体209とが、該第1及び第2の弾性体208,209のそれぞれの中央部において、一端が図11に示す一方のネジ210により固定され、他端が図示しない他方のネジにより固定された図示しない係止金具により取り付けられている。そして上記第1の弾性体208の一端側には進行方向に対して開口が形成されている格子状の第1の箱体211が固定され、上記第1の弾性体208の他端側には進行方向に対して開口が形成されている格子状の第2の箱体212が固定されている。上記第2の弾性体209の一端側には進行方向に対して開口が形成されている格子状の第3の箱体213が固定され、上記弾性体209の他端側には進行方向に対して開口が形成されている格子状の第4の箱体214が固定されている。上記第1乃至第4の箱体211,212,213,214の内側には、複数の仕切り板(符号は省略する。)が形成され、該ルアー200が進行方向に操作された際、上記第1乃至第4の箱体211,212,213,214内に流入した水が当接し、水の抵抗が維持されるようになっている。上記第1の箱体211には接続糸215及び216が取り付けられている。上記接続糸215の基端側には、樹脂により成形された管体217が取り付けられ、上記接続糸215の他端側には、樹脂により成形された管体218が取り付けられている。上記接続糸216の基端側には、樹脂により成形された管体219が取り付けられ、上記接続糸216の他端側には、樹脂により成形された管体220が取り付けられている。上記第2の箱体212には接続糸221及び222が取り付けられている。上記接続糸221の基端側には、樹脂により成形された管体223が取り付けられ、上記接続糸221の他端側には、樹脂により成形された管体224が取り付けられている。上記接続糸222の基端側には、樹脂により成形された管体225が取り付けられ、上記接続糸222の他端側には、樹脂により成形された管体226が取り付けられている。上記第3の箱体213には接続糸227及び228が取り付けられている。上記接続糸227の基端側には、樹脂により成形された管体229が取り付けられ、上記接続糸227の他端側には、樹脂により成形された管体230が取り付けられている。上記接続糸228の基端側には、樹脂により成形された管体231が取り付けられ、上記接続糸228の他端側には、樹脂により成形された管体232が取り付けられている。上記第4の箱体214には接続糸233及び234が取り付けられている。上記接続糸233の基端側には、樹脂により成形された管体235が取り付けられ、上記接続糸233の他端側には、樹脂により成形された管体236が取り付けられている。上記接続糸234の基端側には、樹脂により成形された管体237が取り付けられ、上記接続糸234の他端側には、樹脂により成形された管体238が取り付けられている。前記胴体201の先端には、図示しない釣り糸を結びつけるための、先端がリング状とされた第1の止め具239が固定されている。また、前記胴体201の下面には、先端がリング状とされた第2の止め具240により、第1の釣り針206と、先端がリング状とされた第3の止め具241により、第2の釣り針207と、が取り付けられている。
【0023】
なお、本発明を構成する脚部は、上述した各実施の形態に示されたものばかりでなく、図12に示すものであってもよい。この脚部300は、図13に示すように、長方形状のゴム板からなる弾性体301と、この弾性体301の一端側に、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部302と、上記弾性体301の他端側に、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部303と、から構成されている。上記弾性体301の一方の先端には、細長い板状の木片305が、布製の接続部304を介して折曲自在に取り付けられ、この木片305には、細長い板状の木片307が、布製の接続部306を介して折曲自在に取り付けられている。上記木片305の一側には両端がV字型にカットされたパイプ状の水抜け部材308が取り付けられ、上記木片307の一側には両端がV字型にカットされたパイプ状の水抜け部材309が取り付けられている。上記弾性体301の他方の先端には、細長い板状の木片311が、布製の接続部310を介して折曲自在に取り付けられ、この木片311には、細長い板状の木片313が、布製の接続部312を介して折曲自在に取り付けられている。上記木片311の一側には両端がV字型にカットされたパイプ状の水抜け部材314が取り付けられ、上記木片313の一側には両端がV字型にカットされたパイプ状の水抜け部材315が取り付けられている。
【0024】
また、本発明を構成する胴体は、上述した各実施の形態に示されたものばかりでなく、図13に示すものであってもよい。胴体400は、図14に示すように、樹脂で成形された楕円形状の第1乃至第5の平板401,402,403,404,405を、この平板の長辺方向に角柱状の第1乃至第4の角材406,407,408,409を介して積層したものであり、左右両側にそれぞれ4ヵ所の空間を有するものである。上記第2の角材407の一端には図示しない釣り糸を結び付けるための止め具が固定されてなり、上記第5の平板405の下面には、図示しない止め具により、第1の釣り針411と、第2の釣り針412が取り付けられている。本実施の形態では5枚の平板を4本の角材を介して接着したものを示したが、該平板の数は5枚に限らず、4枚以下であっっても6枚以上であってもよい。また、ルアーの胴体の他の形態としては、木で成形された胴体の左右両側に、両端が開放された図示しないパイプ状の水抜け部材を備えたものであってもよい。
【0025】
次に、第6の実施の形態に係るルアー500を説明する。このルアー500は、図14に示すように、木で成形された略紡錘形状の胴体501と、第1の脚部502と、第2の脚部503と、釣り針504と、から構成されている。上記胴体501の先端側中途部には、挿通穴501a(図15参照)が形成されており、この挿通穴501aに長方形状のゴム板で成形された弾性体505が肉厚を上下両端に位置して潜通された状態で固定されたものである。この弾性体505の一端側には一方の水受け部506が固定され、上記弾性体505の他端側には他方の水受け部507が固定されている。なお、上記一方及び他方の水受け部506,507は、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされている。また、上記水受け部506の上側には第1の羽板508が接着され、上記水受け部507の上側には第2の羽板509が接着されている。上記胴体501の前端には、図示しない釣り糸を結び付けるための第1の止め具510が固定されてなり、上記胴体501の下面中途部には第2の止め具511により、釣り針504が取り付けられている。
【0026】
次に、第7の実施の形態に係るルアー600を説明する。このルアー600は、図16に示すように、木で成形されてなるとともに両端が半球状に加工された円柱形状の胴体601と、第1の脚部602と、第2の脚部603と、第1の羽板604と、第2の羽板605と、釣り針606と、から構成されている。上記胴体601の前端側中途部の左右両側には、L字状に成形された第1及び第2の脚部支持部材607、608が取り付けられている。そして上記第1の脚部支持部材607には、上記第1の脚部602を構成する、長方形状のゴム板からなる第1の弾性体609が、上記羽板604から下垂する方向に取り付けられてなり、この第1の弾性体609には、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部610が取り付けられている。上記第2の脚部支持部材608には、上記第2の脚部603を構成する、長方形状のゴム板からなる第2の弾性体611が、上記羽板605から下垂する方向に取り付けられてなり、この第2の弾性体611には、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部612が取り付けられている。なお、上記一方及び他方の水受け部610,612の形状は、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされている。また、上記一方の水受け部610には第1の羽板604が取り付けられてなり、上記他方の水受け部612には第2の羽板605が取り付けられてなる。上記胴体601の前端には、図示しない釣り糸を結びつけるための止め具613が固定されてなり、上記胴体601の下面中途部には、図示しない止め具により釣り針606が取り付けられてなる。そして上記ルアー600が進行方向に操作されると、前記一方及び他方の水受け部610,612内に流入した水の抵抗により、図17中の二点鎖線で示す位置まで前記一方及び他方の水受け部610,612と前記一方及び他方の羽部604,605が移動する。該ルアー600の進行が止まると、前記第1及び第2の弾性体609,611の弾性力により、前記一方及び他方の水受け部610,612と前記一方及び他方の羽部604,605は、図17中の実線で示す位置まで復帰し、この時前記一方及び他方の羽部604,605が水面Wを打ち、音や泡を生じる。該ルアー600の操作を繰り返すと、該ルアー600は水面を音や泡を生じながら移動し、水中の魚を刺激して誘いだすことができる。
【0027】
次に、第8の実施の形態に係るルアー700を説明する。このルアー700は、図18に示すように、木で成形されてなるとともに両端が半球状に加工された円柱形状の胴体701と、第1の脚部702と、第2の脚部703と、第1の羽板704と、第2の羽板705と、釣り針706と、から構成されている。上記胴体701の前端側中途部の左右両側には、L字状に成形された第1及び第2の脚部支持部材707、708が取り付けられている。そして上記第1の脚部支持部材707には、上記第1の脚部702を構成する、長方形状のゴム板からなる第1の弾性体709が内側に向かって取り付けられてなり、この弾性体709には、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部710が取り付けられている。上記第2の脚部支持部材708には、上記第2の脚部703を構成する、長方形状のゴム板からなる第2の弾性体711が内側に向かって取り付けられてなり、この弾性体711には、進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部712が取り付けられている。なお、上記一方及び他方の水受け部710,712の形状は、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされている。また、上記一方の水受け部710の先端側(胴体701側)には第1の羽板704が取り付けられてなり、上記他方の水受け部712の先端側(胴体701側)には第2の羽板705が取り付けられてなる。上記胴体701の前端には、図示しない釣り糸を結びつけるための止め具713が固定されてなり、上記胴体701の下面中途部には、図示しない止め具により釣り針706が取り付けられてなる。そして上記ルアー700が進行方向に操作されると、前記一方及び他方の水受け部710,712内に流入した水の抵抗により、図19中の二点鎖線で示す位置まで前記一方及び他方の水受け部710,712と前記一方及び他方の羽部704,705が左右両側に展開する。該ルアー700の進行が止まると、前記第1及び第2の弾性体709,711の弾力により、前記一方及び他方の水受け部710,712と前記一方及び他方の羽部704,705は、図19中の実線で示す位置まで復帰し、この時前記一方及び他方の羽部704,705が水面をかき分け、音や波を生じる。該ルアー700の操作を繰り返すと、該ルアー700は水面を音や波を生じながら移動し、水中の魚を刺激して誘いだすことができる。
【0028】
次に、第9の実施の形態に係るルアー800を説明する。このルアー800は、図21に示すように、胴体801と、第1の羽板802と、第2の羽板803と、釣り針804と、から構成されている。上記胴体801は、木で成形された円柱形状の腹部805と、この腹部805の上端側に冠着され、透明樹脂で成形された中空状の頭部806とからなる。上記胴体801には、上記頭部806の両側面中途部に形成された図示しない貫通穴に挿通されて上記腹部805に基端側が固定された一方及び他方の羽板支持部材807,808を備えてなる。上記一方の羽板支持部材807には、図21に示すように、中空状の一方の筒部材809が回動可能に挿通され、また、この筒部材809が左右にずれるのを防止するための第1及び第2のビーズ状の変位防止部材810,811が取り付けられている。上記一方の筒部材809には、2ヵ所のスリット802a,802bが形成された第1の羽板802が取り付けられている。この羽板802の基端側は側面視においてL字型に延長されて水受け部支持部802cを形成し、この水受け部支持部802cには、側面視において三角形状であって正面には格子状の開口が形成されてなる一方の水受け部812が設けられている。上記他方の羽板支持部材808には中空状の図示しない他方の筒部材が回動可能に挿通され、また、この筒部材が左右にずれるのを防止するための第3及び第4のビーズ状の変位防止部材813,814が取り付けられている。上記他方の筒部材には、2ヵ所のスリット803a,803bが形成された他方の羽板803が取り付けられている。この羽板803の基端側は側面視においてL字型に延長されて図示しない水受け部支持部を形成し、この水受け部支持部には、側面視において三角形状であって正面には格子状の開口が形成されてなる他方の水受け部815を備えてなる。上記一方及び他方の水受け部812,815の内部には、複数の仕切り板(符号は省略する。)が形成されており、上記一方及び他方の水受け部812,815内に流入した水が当接し、水の抵抗が維持されるようになっている。上記胴体801の前端には、上記頭部806の前端面に形成された図示しない貫通穴に挿通されて上記腹部805の前端に基端側が固定された止め具816が固定されている。この止め具816は図示しない釣り糸を結び付けるためのものである。また、上記腹部805の下面中途部には止め具817により、釣り針804が取り付けられている。該ルアー800が進行方向に操作されると、上記一方及び他方の水受け部812,815内に流入した水の抵抗により、上記一方及び他方の羽板802,803が上方向に撥ね上げられる。該ルアー800の進行が止まると、上記一方の筒部材809と、他方の筒部材(図示しない。)の回転により、上記一方及び他方の羽板802,803が水面に打ち下ろされ、音や泡を生じる。
【0029】
次に、第10の実施の形態に係るルアー900を説明する。このルアー900は、図22に示すように、木で成形されてなり、両端が半球状に加工された円柱形状の胴体901と、第1乃至第4の脚部902、903,904,905と、第1乃至第4の羽板906,907,908,909とから構成されている。上記胴体901の前端側中途部には、第1及び第2の脚部支持部材910,911が固定されてなり、上記胴体901の後端側中途部には、第3及び第4の脚部支持部材912,913が固定されてなる。上記第1の脚部支持部材910には、上記第1の脚部902を構成する長方形状のゴム板からなる第1の弾性体914が取り付けられてなり、この第1の弾性体914には進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている第1の水受け部915が取り付けられてなる。上記第2の脚部支持部材911には、上記第2の脚部903を構成する長方形状のゴム板からなる第2の弾性体916が取り付けられてなり、この第2の弾性体916には進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている第2の水受け部917が取り付けられてなる。上記第1及び第2の水受け部915,917は、前記第8の実施の形態に係るルアー700を構成する一方及び他方の水受け部710,712と同様の形状とされている。また、上記第1の水受け部915の背面には、上記第1の羽板906が取り付けられてなり、上記第2の水受け部917の背面には、上記第2の羽板907が取り付けられてなる。上記第3の脚部支持部材912には、上記第3の脚部904を構成する長方形状のゴム板からなる第3の弾性体918が取り付けられてなり、この第3の弾性体918には進行方向に対して開口が形成されている第3の水受け部919が取り付けられてなる。上記第4の脚部支持部材913には、上記第4の脚部904を構成する長方形状のゴム板からなる第2の弾性体920が取り付けられてなり、この第4の弾性体920には進行方向に対して開口が形成されている第4の水受け部921が取り付けられてなる。上記第3及び第4の水受け部919,921は、進行方向側が開放された円筒形状であって、上記胴体901側の周面が前方に延長されている。上記第3の水受け部919の背面には、上記第3の羽板908が取り付けられてなり、上記第4の水受け部921の背面には、上記第4の羽板が取り付けられてなる。また、上記第1の水受け部915の上面には第1の触覚部支持部材922が取り付けられてなり、この第1の触覚部支持部材922の先端には、第1の触覚部923が取り付けられてなる。また、上記第2の水受け部917の上面には第2の触覚部支持部材924が取り付けられてなり、この触覚部支持部材924先端には、第2の触覚部925が取り付けられてなる。該ルアー900は前記第8の実施の形態に係るルアー700の変形例であるが、可動部分をより多く備えているので、水面でより複雑な音、しぶき、泡を生じながら移動し、より遠くに潜む魚を刺激して誘いだすことができる。
【0030】
次に、第11の実施の形態に係るルアー1000を説明する。ルアー1000は、図23に示すように、金属で成形された弾性体支持部材1001と、長方形状のゴム板からなる第1の弾性体1002と、第2の弾性体1003と、第1の水受け部1004と、第2の水受け部1005と、から構成されている。上記第1及び第2の弾性体1002,1003は、それぞれの基端側で上記弾性体支持部材1001を挟持するように上記弾性体支持部材1001に取り付けられてなるとともに、それぞれが外側に向かって湾曲された状態とされている。上記第1の弾性体1002の他端側には、長方形状の木で成形された第1の水受け部支持部材1006が取り付けられてなり、この第1の水受け部支持部材1006の一端側には第1の水受け部1004が取り付けられている。上記第2の弾性体1003の他端側には、長方形状の木で成形された第2の水受け部支持部材1007が取り付けられてなり、この第2の水受け部支持部材1007の一端側には第2の水受け部1005が取り付けられている。上記第1の水受け部1004の一側には、進行方向に対して第1の開口1004aが形成され、上記第1の水受け部1004の他側には、上記第1の開口1004aより上記第1の水受け部1004内に流入した水が流出する第2の開口1004bが形成されている。上記第2の水受け部1005の一側には、進行方向に対して第3の開口1005aが形成され、上記第2の水受け部1005の他側には、上記第2の開口1005aより上記第1の水受け部1005内に流入した水が流出する第2の開口1005bが形成されている。該ルアー1000を進行方向に操作すると、上記第1及び第3の開口1004a,1005aから上記第1及び第2の水受け部1004,1005内に水が流入し、この水が上記第2及び第4の開口1004b,1005bから流出する。この時の水流の作用により、上記第1及び第2の水受け部1004,1005は、図24中の実線で示すように、左右両側に展開する。該ルアー1000の進行が止まると、上記第1及び第2の弾性体1002,1003の弾性力により、上記第1及び第2の水受け部1004,1005は、図23中の二点鎖線で示すように、元の位置に復帰する。
【0031】
次に、第12の実施の形態に係るルアー1100を説明する。このルアー1100は、図25に示すように、胴体1101と、第1の脚部1102と、第2の脚部1103と、第1の釣り針1104と、第2の釣り針1105と、から構成されている。上記胴体1101は、金属で成形された弾性体支持部材1106と、この弾性体支持部材1106を両側からそれぞれの基端側で挟持するように取り付けられており、長方形状のゴム板からなる第1及び第2の弾性体1107,1108と、上記第1の弾性体1107の外側に取り付けられた第1の胴部1109と、上記第2の弾性体1108の外側に取り付けられた第2の胴部1110と、から構成されている。なお、上記第1及び第2の弾性体1107,1108は、それぞれが外側に向かって湾曲された状態で取り付けられている。上記第1の胴部1109の外側面には、図26に示すように、樹脂で成形された第1の水抜け部材1111が取り付けられてなり、上記第2の胴部1110の外側面には、図26に示すように、樹脂で成形された第2の水抜け部材1112が取り付けられてなる。これら第1及び第2の水抜け部材1111,1112は、図25に示すように、外側に向けて4ヵ所の仕切り板(符号は省略する。)が形成されている。また、上記第1の胴部1109の後端には、上記第1の脚部1102を構成する第3の弾性体1113が、図26に示すように、該第3の弾性体1113の基端側において、一端が一方のネジ1115により固定され、他端が図示しない他方のネジにより固定された係止金具1114により取り付けられている。また、上記第2の胴部1110の後端には、上記第2の脚部1103を構成する第4の弾性体1116が、図26に示すように、該第4の弾性体1116の基端側において、一端が一方のネジ1118により固定され、他端が図示しない他方のネジにより固定された係止金具1117により取り付けられている。上記第3の弾性体1113の他端側には、第1の水受け部1119が取り付けられてなり、上記第4の弾性体1116の他端側には、第2の水受け部1120が取り付けられてなる。これら第1及び第2の水受け部1119,1120は、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされている。上記第1の水受け部1119の先端には、基端側から先端にかけて2つに別れた第1の樹脂片1122が、布製の接続部1121を介して折曲自在に取り付けられてなり、上記第2の水受け部1120の先端には、基端側から先端にかけて2つに別れた第2の樹脂片1124が、布製の接続部1123を介して折曲自在に取り付けられてなる。上記弾性体支持部材1106の下部には、釣り針支持部材1125が取り付けられてなり、この釣り針支持部材1125の一端には、上記第1の釣り針1104が取り付けられてなり、上記釣り針支持部材1125の他端には、上記第2の釣り針1105が取り付けられてなる。該ルアー1100が進行方向に操作されると、図26中の実線で示すように、上記第1及び第2の胴部1109,1110と、上記第1及び第2の脚部1102,1103は該ルアー1100の進行方向に対して平行に伸展し、該ルアーの進行が止まると、上記第3及び第4の弾性体1113,1116は、図26中の二点鎖線で示すように、元の位置に復帰し、上記第1及び第2の樹脂片1122,1124の先端は、上記第1及び第2の水受け部1119,1120に接近する。また、上記第1及び第2の胴部1109,1110は後端が互いに離間する方向に展開する。
【0032】
次に、第13の実施の形態に係るルアー1200を説明する。このルアー1200は、図27(ルアー1200の底面図)に示すように、木で成形された胴体1201と、第1の脚部1202と、第2の脚部1203と、から構成されている。上記胴体1201は、図27に示すように、左右対象の形状とされている。上記胴体1201の上面には、図28に示すように、該ルアー1200が進行する際に水が流通する溝部1201aが該ルアー1200の進行方向に形成され、上記胴体1201の下面には、該ルアー1200の進行方向に脚部支持部材1201bが形成されている(図27参照)。この脚部支持部材1201bの一側面には、上記第1の脚部1202を構成する長方形状のゴム板からなる第1の弾性体1204が取り付けられている。この第1の弾性体1204は外側に向かって湾曲された状態で取り付けられてなり、外側面には、長方形状の一方の木板1205が取り付けられている。この木板1205の外側面には、樹脂で成形された一方の水抜け部材1206が取り付けられている。この一方の水抜け部材1206の表面には、図28に示すように、3ヵ所の仕切り板(符号は省略する。)が形成されている。上記一方の木板1205の先端には、該一方の木板1205の長さ方向と直角に長方形状のゴム板からなる第2の弾性体1207が取り付けられてなり、この第2の弾性体1207には、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされた一方の水受け部1208が取り付けられている。この一方の水受け部1208の先端には、細長い棒状の木片1210,1211が、布製の接続部1209を介して折曲自在に取り付けられている。上記木片1210の先端には、細長い棒状の木片1213が、布製の接続部1212を介して折曲自在に取り付けられてなり、上記木片1211の先端には、細長い棒状の木片1215が、布製の接続部1214を介して折曲自在に取り付けられている。この脚部支持部材1201bの他側面には、上記第2の脚部1203を構成する長方形状のゴム板からなる第3の弾性体1216が取り付けられている。この第3の弾性体1216は外側に向かって湾曲された状態で取り付けられてなり、外側面には、長方形状の他方の木板1217が取り付けられている。この他方の木板1217の外側面には、樹脂で成形された他方の水抜け部材1218が取り付けられている。この他方の水抜け部材1218の表面には、図28に示すように、3ヵ所の仕切り板(符号は省略する。)が形成されている。上記他方の木板1217の先端には、該他方の木板1217の長さ方向と直角に長方形状のゴム板からなる第4の弾性体1219が取り付けられてなり、この第4の弾性体1219には、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされた他方の水受け部1220が取り付けられている。この他方の水受け部1220の先端には、細長い棒状の木片1222,1223が、布製の接続部1221を介して折曲自在に取り付けられている。上記木片1222の先端には、細長い棒状の木片1225が、布製の接続部1224を介して折曲自在に取り付けられてなり、上記木片1223の先端には、細長い棒状の木片1227が、布製の接続部1226を介して折曲自在に取り付けられている。該ルアー1200が進行方向に操作されると、図28中の実線で示すように、上記第1及び第2の脚部1202,1203は、該ルアー1200の進行方向に対して平行に伸展し、該ルアー1200の進行が止まると、上記第1及び第2の脚部1202,1203は、図28中の二点鎖線で示すように、元の位置に復帰する。この時、上記一方及び他方の木板1205及び1217は、上記第1及び第3の弾性体1204,1216の弾性力に抗して、上記脚部支持部材1201bから離間する方向に移動し、上記第1及び第3の弾性体1204,1216の弾性力により、再び元の位置に復帰する。
【0033】
次に、第14の実施の形態に係るルアー1300を説明する。ルアー1300は、図29に示すように、木で成形された胴体1301と、第1の羽板1302と、第2の羽板1303と、釣り針1304と、から構成されている。上記胴体1301の上面には、該ルアー1300の浮力を調整するためのコルクにより成形された浮力調整部材1305が取り付けられている。上記胴体1301の先端側中途部の一側面には、図31に示すように、長方形状のゴム板となされた一方の弾性体1306が、金属で成形され、基端が上記胴体1301の一側面に固定された一方の弾性体支持部材1307により取り付けられてなり、上記胴体1301の先端側中途部の他側面には長方形状のゴム板となされた他方の弾性体1308が、金属で成形され、基端が上記胴体1301の他側面に固定された他方の弾性体支持部材1309により取り付けられてなる。上記胴体1302の下面中途部には、図示しない止め具により、釣り針1304が取り付けられている(図29参照)。上記一方の弾性体1306の一端には樹脂で成形された第1の羽板1302が、金属で成形された一方の羽板支持部材1310により取り付けられてなる。上記他方の弾性体1308の一端には樹脂で成形された第2の羽板1303が、金属で成形された他方の羽板支持部材1311により取り付けられてなる。上記一方及び他方の羽板1302,1303の先端は、図30又は図31に示すように、下方に円弧状に延長されて、該ルアー1300の進行方向に対して碗状の凹面が形成されてなる一方及び他方の水受け部1302a,1303aが形成されている。該ルアー1300を水面に投じると、上記一方及び他方の水受け部1302a,1303aに下方からかかる水圧により、上記一方及び他方の羽板1302,1303は、図31中の実線で示すように、左右両側に展開し、その直後に上記一方及び他方の弾性体1306,1308の弾性力により、図31中の二点鎖線で示す位置に復帰する。また、該ルアー1300を進行方向に操作すると、上記一方及び他方の水受け部1302a,1303a内に流入した水の抵抗により、上記一方及び他方の羽板1302,1303は、図31中の実線で示すように、左右両側に展開し、その直後に上記一方及び他方の弾性体1306,1308の弾性力により、図31中の二点鎖線で示す位置に復帰する。該ルアー1300を勢いよく操作すると、上記一方及び他方の羽板1302,1303が左右両側に展開する際に水面に泡が生じ、この泡が弾ける時にチャプチャプと音を生じる。この音が水中の魚を刺激して誘いだすために効果的に作用する。
【0034】
次に、第15の実施の形態に係るルアー1400を説明する。このルアー1400は、図32に示すように、木で成形された胴体1401と、第1の脚部1402と、第2の脚部1403と、第3の脚部1404と、から構成されている。この胴体1401の前端側下面には、上記第1及び第2の脚部1402,1403を構成する長方形状のゴム板からなる第1の弾性体1405が、一端が図32に示す第1のネジ1407により固定され、他端が第2のネジ1408により固定されてなる係止金具1406により、中央部で固定されている。上記胴体1401の後端には、図33で示すように、上記第3の脚部1404を構成する長方形状のゴム板からなる第2の弾性体1409が、一端が図32に示す第3のネジ1411により固定され、他端が図示しない第4のネジにより固定されてなる係止金具1410により、基端側で固定されている。上記第1の弾性体1405の一端には、上方に向かって水受け面が形成されてなる第1の水受け部1412が取り付けられてなり、上記第1の弾性体1405の他端には、上方に向かって水受け面が形成されてなる第2の水受け部1413が取り付けられてなる。上記第2の弾性体1409は、該第2の弾性体1409の基端側上面に取り付けられたL字型の押さえ板1414により、基端側から先端側にかけて下方に傾斜している。この第2の弾性体1409の下面には、上方に向かって水受け面が形成されてなる第3の水受け部1415が取り付けられてなる。上記第1乃至第3の水受け部1412,1413,1415は、前記第1の実施の形態に係るルアー1を構成する一方及び他方の水受け部11,12と同様の形状とされている。上記第1の水受け部1412の先端には、樹脂で成形されたY字型の一方の樹脂片1417が、布製の接続部1416を介して折曲自在に取り付けられてなる。また、上記第2の水受け部1413の先端には、樹脂で成形されたY字型の他方の樹脂片1419が、布製の接続部1418を介して折曲自在に取り付けられてなる。上記第3の水受け部1415の先端には、布製の尾部1420が取り付けられてなる。上記胴体1401の上面であって後端側中途部には、図示しない釣り糸を結びつけるための先端がリング状とされた止め具1421が取り付けられてなる。なお、このルアー1400は、水よりも比重が高く設定されているので、水面に投じると例えば湖底まで徐々に沈下する。そして、このルアー1400を進行方向に操作すると、上記第1乃至第3の水受け部1412,1413,1415に流入した水の抵抗により、図33中の実線で示すように、上記第1及び第2の弾性体1405,1409は下方に湾曲され、該ルアー1400の進行が止まると、上記第1及び第2の弾性体1405,1409の弾性力により、図33中の二点鎖線で示す位置まで復帰する。そしてこのルアー1400の操作を繰り返すと、上記第1及び第2の弾性体1405,1409は湾曲と復帰を繰り返し、魚の餌である小海老に極めて酷似した動きで水中を移動し、水中の魚を刺激する。
【0035】
なお、本発明にかかる弾性体に取り付けられる水受け部の形状は、図34に示す水受け部1500のように、中空状に成形され、水が流入するパイプ部1501と、このパイプ部1501の一端を閉塞し、上記パイプ部1501内に流入した水が当接する円形状の当接部1502と、上記パイプ部1501の他端に形成されたV字状の切り欠き部1501aと、から構成されたものや、図35に示す水受け部1600のように、中空状に成形され、水が流入するパイプ部1601と、このパイプ部1601の一端を閉塞し、上記パイプ部1601内に流入した水が当接する半円状の当接部1602と、上記パイプ部1601の一端が樋状に成形された凹面部1603と、から構成されたものであってもよい。また、弾性体の進行方向側に、進行方向に対して碗状の凹面が形成されている水受け部材(図は省略する。)が複数取り付けられたものであってもよい。
【0036】
【効果】
前述した本発明の各実施の形態の説明からも明らかなように、第1の発明(請求項1記載の発明)に係るルアーによれば、水よりも比重の低い材料により成形された胴体と、この胴体の中途部の左右両側又は後端の左右両側に形成された脚部と、を備えたルアーを、釣り竿に取り付けられた釣り糸の先端に結びつけ、該ルアーを魚が潜んでいると思われる川、湖或いは海の水面に投じ、釣り竿を手で操作することにより、水面上で該ルアーを移動させる。上記脚部は、上記胴体から左右に突出されてなる細長い弾性体と、この弾性体の一端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部と、上記弾性体の他端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部と、を備えているので、上記胴体が、釣り竿の操作により進行方向に移動したときに、上記一方及び他方の水受け部に流入した水の抵抗により、上記脚部は上記胴体と一直線となる。上記胴体の進行が止まると、上記脚部は上記脚部に備えられた上記弾性体の弾力により、元の位置に復帰する。こうした釣り竿の操作を繰り返すことにより、上記弾性体は折曲と復帰を繰り返しながら胴体が水面上を移動するので、該ルアーは、あたかも魚の餌である例えば蛙のような小動物に極めて酷似した動きを行い、水面下の魚を刺激し、魚の食性をも刺激するので、従来のルアーと比較すると極めて高い釣果を上げることができる。
【0037】
第2の発明(請求項2記載の発明)に係るルアーでは、前記一方及び他方の水受け部の先端には、前記胴体が進行方向に操作された際該一方及び他方の水受け部内に流入した水が当接する当接部が形成されてなるので、該一方及び他方の水受け部内に流入した水の抵抗がより大きいものとなり、従って、前記弾性体は折曲と復帰の動きもより大きいものとなる。従って、前記弾性体の湾曲と復帰の動きもより小動物の動きに近いものとなる。
【0038】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)に係るルアーでは、前記弾性体は、長方形状のゴム板からなることから安価となり、水受け部の取り付けも簡単となる等、製造も容易とすることができる。
【0039】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)に係るルアーでは、前記胴体には、該胴体の進行方向と平行に形成された1又は2以上の溝部が形成されてなるので、該胴体が進行する際に、該溝部内を水が流通する。これにより、該胴体が水面上を進行する際に振れることなく安定させることができ、より小動物の動きに近いものとすることができる。
【0040】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)に係るルアーでは、水よりも比重の低い材料により成形された胴体の左右両側に脚部支持部材が形成されており、この脚部支持部材に対して回動可能に支持されてなる一方及び他方の脚部に一方及び他方の羽板が固定されてなり、該ルアーが進行する際に、上記一方及び他方の脚部を構成する弾性体の弾性力と水受け部に流入した水の抵抗により、上記一方及び他方の脚部が回動運動を行い、上記一方及び他方の脚部に固定された上記一方及び他方の羽板が水面を打ち、音や振動が生じ、魚の餌である例えば虫のような小動物に極めて酷似した動きを行う。
【0041】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)に係るルアーでは、水よりも比重の高い材料により成形された胴体の前端に第1の弾性体を備え、前記胴体の後端には第2の弾性体を備えてなり、前記第1の弾性体の一端及び他端には、上方に対して水受け面が形成されている第1乃至第2の水受け部が固定され、前記第2の弾性体には、上方に対して水受け面が形成されている第3の水受け部が固定されているので、該ルアーを操作すると、上記第1乃至第3の水受け部に流入した水の抵抗により、上記第1乃至第2の弾性体は下方に湾曲され、該ルアーの進行が止まると、上記第1乃至第2の弾性体の弾性力により、元の位置に復帰する。このようにして該ルアーの操作を繰り返すと、前記第1乃至第2の弾性体は湾曲と復帰を繰り返し、魚の餌である例えば小海老のような動きで水中を移動し、水中の魚を刺激する。したがって、この第6の発明に係るルアーによっても、第1に発明と同じように、釣果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態に係るルアーを示す正面図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態に係るルアーを示す背面図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態に係るルアーの脚部の動きを示す平面図である。
【図5】図5は、第2の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図6】図6は、第2の実施の形態に係るルアーを示す正面図である。
【図7】図7は、第3の実施の形態に係るルアーを示す平面図である。
【図8】図8は、第3の実施の形態に係るルアーを示す右側面図である。
【図9】図9は、第4の実施の形態に係るルアーを示す右側面図である。
【図10】図10は、第4の実施の形態に係るルアーを示す正面図である。
【図11】図11は、第5の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図12】図12は、本発明に係るルアーを構成する脚部の異なる形態を示す斜視図である。
【図13】図13は、本発明に係るルアーを構成する胴体の異なる形態を示す斜視図である。
【図14】図14は、第6の実施の形態に係るルアーを示す分解斜視図である。
【図15】図15は、図14のA−A線断面図である。
【図16】図16は、第7の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図17】図17は、第7の実施の形態に係るルアーの水面での動きを示す斜視図である。
【図18】図18は、第8の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図19】図19は、第8の実施の形態に係るルアーの水面での動きを示す斜視図である。
【図20】図20は、第9の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図21】図21は、図20のB−B線断面図である。
【図22】図22は、第10の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図23】図23は、第11の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図24】図24は、第11の実施の形態に係るルアーの動きを示す平面図である。
【図25】図25は、第12の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図26】図26は、第12の実施の形態に係るルアーの動きを示す平面図である。
【図27】図27は、第13の実施の形態に係るルアーを示す底面図である。
【図28】図28は、第13の実施の形態に係るルアーの動きを示す斜視図である。
【図29】図29は、第14の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図30】図30は、第14の実施の形態に係るルアーの羽板を示す斜視図である。
【図31】図31は、第14の実施の形態に係るルアーの動きを示す平面図である。
【図32】図32は、第15の実施の形態に係るルアーを示す斜視図である。
【図33】図33は、第15の実施の形態に係るルアーの動きを示す斜視図である。
【図34】図34は、本発明に係るルアーの水受け部の異なる形態を示す斜視図である。
【図35】図35は、本発明に係るルアーの水受け部の異なる形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ルアー
2 胴体
2d 溝部
2e 溝部
3 脚部
4 脚部
7 弾性体
11 水受け部
11a 当接部
12 水受け部
12a 当接部
30 ルアー
31 胴体
31a 溝部
32 脚部
33 脚部
36 弾性体
39 水受け部
39a 当接部
40 水受け部
40a 当接部
60 ルアー
61 胴体
62 脚部
63 脚部
70 弾性体
74 水受け部
74a 当接部
75 水受け部
75a 当接部
100 ルアー
101 胴体
102 脚部
103 脚部
200 ルアー
201 胴体
202 脚部
203 脚部
204 脚部
205 脚部
208 弾性体
209 弾性体
300 脚部
301 弾性体
302 水受け部
303 水受け部
400 胴体
500 ルアー
501 胴体
502 脚部
503 脚部
505 弾性体
506 水受け部
507 水受け部
600 ルアー
601 胴体
602 脚部
603 脚部
604 羽板
605 羽板
607 脚部支持部材
608 脚部支持部材
609 弾性体
610 水受け部
611 弾性体
612 水受け部
700 ルアー
701 胴体
702 脚部
703 脚部
704 羽板
705 羽板
707 脚部支持部材
708 脚部支持部材
709 弾性体
710 水受け部
711 弾性体
712 水受け部
800 ルアー
801 胴体
802 羽板
803 羽板
812 水受け部
815 水受け部
900 ルアー
901 胴体
902 脚部
903 脚部
904 脚部
905 脚部
906 羽板
907 羽板
908 羽板
909 羽板
910 脚部支持部材
911 脚部支持部材
912 脚部支持部材
913 脚部支持部材
914 弾性体
915 水受け部
916 弾性体
917 水受け部
918 弾性体
919 水受け部
920 弾性体
921 水受け部
1000 ルアー
1002 弾性体
1003 弾性体
1004 水受け部
1005 水受け部
1100 ルアー
1101 胴体
1102 脚部
1103 脚部
1107 弾性体
1108 弾性体
1113 弾性体
1116 弾性体
1119 水受け部
1120 水受け部
1200 ルアー
1201 胴体
1202 脚部
1203 脚部
1204 弾性体
1207 弾性体
1208 水受け部
1216 弾性体
1219 弾性体
1220 水受け部
1300 ルアー
1301 胴体
1302 羽板
1303 羽板
1306 弾性体
1308 弾性体
1302a 水受け部
1303a 水受け部
1400 ルアー
1401 胴体
1402 脚部
1403 脚部
1404 脚部
1405 弾性体
1409 弾性体
1412 水受け部
1413 水受け部
1415 水受け部
1500 水受け部
1502 当接部
1600 水受け部
1602 当接部
Claims (6)
- 水よりも比重の低い材料により成形された胴体と、この胴体の中途部の左右両側又は後端の左右両側に形成された脚部と、を備え、これらの脚部は、上記胴体を中心に左右に突出されてなる弾性体と、この弾性体の一端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部と、上記弾性体の他端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部と、を備えてなることを特徴とするルアー。
- 前記一方及び他方の水受け部の先端には、前記胴体が進行方向に操作された際該一方及び他方の水受け部内に流入した水が当接する当接部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載のルアー。
- 前記弾性体は、長方形状のゴム板により一体成形されてなるとともに、該ゴム板の正面は、前記胴体の進行方向を向いて取り付けられてなることを特徴とする請求項1又は2記載のルアー。
- 前記胴体には、該胴体の進行方向と平行に1又は2以上の溝部が形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載のルアー。
- 水よりも比重の低い材料により成形された胴体と、この胴体の左右両側に形成された脚部支持部材と、この脚部支持部材に対して回動可能に支持されてなる一方及び他方の脚部と、を備えてなり、これら一方及び他方の脚部は、上記脚部支持部材から左右又は下方に突出されてなる弾性体と、この弾性体の一端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている一方の水受け部と、上記弾性体の他端側に固定され進行方向と直交する方向に水受け面が形成されている他方の水受け部と、上記一方の水受け部に固定されてなる一方の羽板と、上記他方の水受け部に固定されてなる他方の羽板と、を備えてなることを特徴とするルアー。
- 水よりも比重の高い材料により成形された胴体と、この胴体の前端の左右両側に形成された前端側脚部と、上記胴体の後端に形成された後端側脚部と、を備え、これら前端側脚部は、上記胴体を中心に左右に突出されてなる第1の弾性体と、上記第1の弾性体の一端側に固定され上方に対して水受け面が形成されている第1の水受け部と、上記第1の弾性体の他端側に固定され上方に対して水受け面が形成されている第2の水受け部と、を備え、上記後端側脚部は、上記胴体の後方に突出されてなる第2の弾性体と、この第2の弾性体に固定され上方に対して開口が形成されている第3の水受け部と、を備えてなることを特徴とするルアー。
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