JP3752499B2 - 金融商品提示システム及びその方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客に適する金融商品を提供する金融商品提示システムなどに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの急激な普及により、ホームページにアクセスし、国債、社債、株式などの金融商品をインターネットによって購入する場合も多くなってきている。しかし、金融商品には非常に多くの種類があり、顧客にとってどの金融商品が自分の買いたい商品であるか、判断することは非常に困難な場合が多い。しかも、販売する金融商品を提示するホームページにはどのような顧客がアクセスするかわからないので、すべての顧客が便利に使うことができるよう万人向けに表示する必要があり、金融商品を買おうとする顧客から見ると、常に同じ画面が表示されることになって目的のページに達するまでに手数及び時間がかかる場合もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、インターネットで金融商品を購入する場合、従来、自分の欲しい商品を選択することが困難であり、しかも、ホームページ上でも購入するまでに手数および時間がかかるという問題があった。そこで本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、顧客にとって容易にしかも効率的に自分の欲しい金融商品を選択できる、金融商品の提示システムなどを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によれば、安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の評価項目の整数値の点数により表わす金融商品の特性を記憶する商品評価項目点数データベースと、特定のクライアント端末から特定の顧客がIDを入力してネットワークを介して金融商品の購入がなされたとき、そのIDに対応して購入商品の種類及び取引の年月日を記憶する顧客別購入商品データベースと、特定のクライアント端末から特定の顧客がIDを入力してネットワークを介して金融商品の提示の依頼をしてきたとき、この顧客のIDを検知しこのIDにより前記顧客購入商品データベースを検索しこの顧客購入商品データベースに記憶されている前記IDに対応して前記顧客の購入商品の種類及び取引年月日の取引データを読み出すことにより前記顧客により過去に購入された金融商品を探し出す購入商品履歴検索手段と、この購入商品履歴検索手段により探し出された前記顧客により過去に購入された金融商品の各々につき前記商品評価項目点数データベースを参照して前記安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の評価項目毎の点数を得てそれらの点数を記憶する点数記憶回路と、この点数記憶回路に記憶された前記評価項目毎の点数から各々の標準偏差を算出する演算回路と、この演算回路により算出された各評価項目毎の標準偏差を記憶する標準偏差記憶回路と、この標準偏差記憶回路により記憶された標準偏差を所定値と比較し前記標準偏差がこの所定値以下のとき対応する評価項目を有意評価項目と抽出する比較回路とから成る有意評価項目抽出手段と、前記購入商品履歴検索手段により検索された過去に購入した金融商品の、前記比較回路により抽出された有意評価項目の点数の平均値を算出しこの平均値が最も近い整数値を決定する評価項目値決定手段と、この評価項目値決定手段により決定された有意評価項目の値と同じ値を有する金融商品を、前記商品評価項目点数データベースに問い合わせて検索する該当商品検索部と、この該当商品検索部により検索された金融商品を、前記ネットワークを介してクライアント端末に送信して表示する提示手段と、を有して成ることを特徴とする金融商品提示システムを提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明する。
【0019】
図1に本発明の一実施形態の構成例を示す。同図において、このシステムは、インターネット11に接続されたクライアント端末12a,12b,12c,12d・・・と、これらのクライアント端末からアクセスされる金融商品検索サーバ13とから成る。クライアント端末12a,12b,12c,12d・・・は、有線又は無線によりインターネットに接続でき、金融商品検索サーバ13にアクセスできるものならば、パソコン、PDA、携帯端末、PHSなど、何であってもよい。
【0020】
金融商品検索サーバ13は、クライアント端末からの要求を受けて処理を行い結果をその要求をしたクライアント端末に送り返す入出力部14と、顧客が取引により購入した金融商品の過去の履歴を記憶している顧客別購入商品データベース(DB)15と、後述する各金融商品の評価項目毎の点数を記憶する商品評価項目点数DB16と、評価項目の点数の種々の計算や顧客の指示によって金融商品の点数の修正処理を行う点数修正処理部17と、指定された評価項目の点数を有する金融商品を検索する該当商品検索部18と、検索された金融商品をクライアント端末で表示できるような形式に処理を行う表示処理部19とを有し、通常、コンピュータから構成されている。
【0021】
図1、図2及び各時点における画面例などを用いて、本発明のこの実施形態の処理の流れを説明する。例えば、無線LANあるいは、直接、無線によりインターネットに接続できる、パソコンから成るクライアント端末12dからこの金融商品の提示システムを利用するものとする。
【0022】
顧客は、クライアント端末12dを操作し、金融商品検索サーバ13にアクセスして、図2には示していないが自己のID及びパスワードを入力することにより、通常のログインを行った後、ステップS200で、金融商品表示のサービスを依頼する。このログイン及びサービスの依頼受けは入出力部14を介してなされる。サービスの依頼を受けると、金融商品検索サーバ13は、ステップS201において、顧客購入商品DB15を検索することにより、依頼した顧客が、遡って所定期間内の過去に購入した金融商品、即ち過去の買い取引(買い注文)を検索する。
【0023】
ところで、金融商品検索サーバ13の商品評価項目点数DB16では、予め各金融商品についてそれらの特性を複数の項目(ここでは評価項目という)に関して点数化し記憶されている。例えばこれらの評価項目を安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の6項目とし、図3に示すように点数化してある。
【0024】
この場合、点数は1から5の5段階とし、各評価項目毎にその程度に応じて1から5の整数値を割り振っている。安全性の1は最も安全性が高いことを表わし、換金性の1は最も換金し易いことを表わし、最低金額の1は、非常に低い金額を預けることが可能なことを表わす。満期の1は満期までの期間が短いことを表わし、利回りの1は最も利回りが良いことを表わし、販売額の1は販売額が多いことを表す。
【0025】
例えば、番号31に示すMMF(マネー・マネージメント・ファンド)の場合に、安全性、換金性、最低金額、満期、利回り販売額の各点数は、1,1,1,2,1,3とすれば、安全であって換金し易くしかも満期までの期間が短いが、ある程度の金額が必要でありまた、利回りはそれほど高くないことを意味している。同様に番号32に示すMRF(マネー・リザーブ・ファンド)では、上記評価項目の数値を例えば1,1,1,2,2,5とし、番号33に示すA社社債では、1,2,2,3,1,2とする。同様に、全種類の金融商品についてそれらの特性を上記6評価項目について点数化しておき、これら全商品についても6項目の点数は、図1に示す金融商品検索サーバ13内の商品評価項目点数DB16に記憶されている。
【0026】
商品評価項目DB16に各金融商品に対応してこれらの評価項目のデータが記憶されている構成例を図11に示す。この金融商品のデータベースでは、まずPとその後に続く数字により金融商品の種別を示し、その後に各評価項目の点数が安全性(V1)、換金性(V2)、最低金額(V3)、満期(V4)、利回り(V5)及び販売額(V6)の順に並んでいる。金融商品のMMF、MRF、A社社債、・・の金融商品種別をP001,P002,P003・・・とすると、例えば、MRFを意味するP002の後に、6評価項目の点数V1,V2,V3,V4,V5,V6が1,1,1,2,2,5と続く。他の金融商品についても同様であり、このように金融商品の種別毎に各評価項目の点数が直列に記憶されている。
【0027】
勿論、図3に示すように、2次元的なメモリに各金融商品の種別に対応して上記評価項目の点数が記憶されるようにしてもよい。
【0028】
そして、上記ステップS201では、例えば図4に示したように、依頼があった顧客の過去の取引により購入した金融商品を上述の6評価項目の点数で表わす。顧客の過去の取引は顧客購入商品DB15に記憶されており、図12に示すように当該顧客の顧客IDを検知しそれに続く取引データ(購入商品の種類、取引年月日)を読み出すことにより、その顧客の過去の取引を検索することによりなされる。
【0029】
図4では、番号41に示すように取引1としてMMFを購入しているので、その点数は図3に示したような点数が6つの各評価項目に入る。番号42に示すように、取引2としてはMRFを購入しているので、これについても図3の番号32に示した点数が6評価項目に入れられる。番号43の取引6についてはA社社債が購入されているので、図3の番号33に示す点数が図4の取引6に示す欄に入れられる。
【0030】
該当顧客が過去にどのような金融商品を購入したかは、金融商品検索サーバ13内の顧客別購入商品DB15を調べることによりなされる。顧客別購入商品DB15には、例えば図12に示すようにログインした顧客の顧客ID(ID00023)に対応してその顧客の購入商品の種類とその購入年月日が記憶されている。いまID00023の顧客IDを有する顧客の過去の所定期間内になされた買い取引が8回あることが判明し、商品評価項目点数DB16を参照して調べた結果、それらの金融商品に対する点数が、図4に示すようになったとする。
【0031】
次のステップS203において、図4に示した6評価項目の各々について、その平均、分散及び標準偏差を算出する。この演算は、点数修正処理部17内において行なわれる。
【0032】
ステップS203及びステップS204においてなされる有意評価項目の決定までの回路構成例を図13に示す。有意評価項目決定回路1301は、顧客の過去の所定期間内の買い取引の各評価項目の点数が記憶される点数記憶回路1302と、点数記憶回路1302に記憶された点数を用いて標準偏差を算出する演算回路1303と、演算回路1303で算出された各評価項目の標準偏差を記憶する標準偏差記憶回路1304と、この標準偏差記憶回路1304に記憶された標準偏差を所定値と比較する比較回路1305とから成る。
【0033】
実際の演算は、コンピュータ内の汎用の記憶回路演算回路、及び比較器などを用いて行なわれることが多く本発明でもそのようになされてよいが、説明を理解しやすくするためにここでは、各機能を有する回路として示してある。
【0034】
演算回路1303では、点数記憶回路1302に記憶されている各評価項目毎に、平均値(A)を算出し、次に分散(σ2)を算出し次に標準偏差(σ)を算出し、演算結果が標準偏差記憶回路1304に出力される。図4に示した買い取引がなされたならば各評価項目毎の平均値、分散、標準偏差は図5に示したようになり、これらの標準偏差の値が標準偏差記憶回路1304に記憶される。
【0035】
次のステップS204において、図13に示す比較回路1305では、各評価項目の標準偏差が所定値以下であるかを調べることにより、金融商品選択時の有意評価項目を抽出する。即ち標準偏差σは平均からのばらつきであり、この値が低い程ばらつきが少ないこと、即ち顧客がその評価項目を基準にして金融商品の選択を行っていると考えることができる。
【0036】
そこで、例えば標準偏差σが0.75以下の評価項目を調べると、安全性の項目が0.3307、換金性が0.5000でありこの基準を満たすことになる。このように、顧客が金融商品の選択に際して基準として用いているとみられる評価項目をここでは、有意評価項目と称する。
【0037】
ステップS205で当該有意評価項目の平均値に最も近い整数をその評価項目の値とする。いまの場合、安全性及び換金性の項目が有意評価項目であり、これら項目の平均値は1.1250及び1.5000であるから、安全性の項目の値は1とし、換金性については1と2の中間値であるから1又は2とする。この結果は、金融商品検索サーバ13からインターネット11を介してクライアント端末12dに送られ、この端末の画面上に例えば図6に示すように表示される。図6において、上記6つの評価項目が1から5の目盛りと共に表示され、各項目の下のボックス61のチェックはそれらが有意評価項目であることを示す。そして、つまみボタン63は安全性が1であることを示し、つまみボタン64,65は換金性が1又は2であることを示している。
【0038】
次のステップS206では、上記のようにして求められた有意評価項目の値、即ち安全性が1、換金性が1又は2の値を顧客が変更するかを判断する。顧客は図6に示したつまみボタン63,64,65を変更したい数値のところでクリックすることにより、有意評価項目の値を変更できる。各項目の下のボックスにチェックを入れることにより、別の項目を有意の評価項目にし、その評価項目の1〜5の数値の何れかをクリックすることにより、有意評価項目を追加・減少させたり、変更したりすることができる。顧客によるこの評価項目の点数の修正の指示は、クライアント端末12dからインターネットを介して金融商品検索サーバ13の点数修正処理部17に対してなされる。
【0039】
有意評価項目の値が複数のものをリストアップするようにすることもできる。即ち上記の場合で安全性が1又は2の金融商品に広げれば、提示される金融商品を増やすことができる。
【0040】
ステップS206において顧客が有意評価項目を変更する場合にはステップS207に移り、上述のように有意評価項目を変更し、有意評価項目を変更しないならばそのままとし、決めたならば決定ボタン67をクリックする。これにより、有意評価項目及びそれらの値の情報がインターネット11を介して金融商品検索サーバ13に送られる。そして、ステップS208に移り、金融商品検索部13内の該当商品検索部18において、有意評価項目が上記数値の金融商品があるか、調べられる。上述の場合、顧客により有意評価項目が変更されないならば、有意評価項目の安全性が1で、換金性が1又は2の金融商品が検索される。この検索は、商品評価項目点数DB16に問い合わせてなされ、図11に示す安全性V1と換金性V2のデータが各々1、1又は2の金融商品を探すことによりなされる。該当商品があった場合には、ステップS209に移り、例えば図7に示すようにその結果が表示され、サービスが終了する。
【0041】
一方、有意評価項目が上記のようにして指定した金融商品がなかった場合には、ステップS210で、該当金融商品がなかった旨をクライアント端末12dの画面上で表示し、ステップS206に戻る。このとき、その有意評価項目及びそれらの項目の値を記憶させ、後日その条件を満たす金融商品がでてきたら、顧客のクライアント端末に電子メールなどで知らせてもらうようにすることもできる。
【0042】
該当金融商品があった場合の画面例を示す図7は、顧客が有意評価項目及びその値を変更しなかった場合であり、したがって、安全性が1であってしかも換金性が1又は2である金融商品を検索した結果が表示される。この条件を満たす商品は、投資信託ファンドで、MRF、MMF、公社債投信が該当し、債券では、米国ゼロクーポン債、米国国債、第19回5年中期国債が該当することを示している。MRF,MMF,公社債投信の右端に各々対応して設けられている商品概要ボタン71,72,73は、これらをクリックすると対応する商品の概要説明が表示されることを示す。
【0043】
上記実施形態において、有意評価項目を抽出するために標準偏差の値が0.75以下としたが、勿論この値は変更可能でありまた、標準偏差以外の値を用いることも可能である。
【0044】
本発明のこの実施形態によれば、顧客が過去の取引により購入した金融商品の傾向を調べ、有意な評価項目の値を取る金融商品を客観的かつ自動的にリストアップすることができると共に、金融商品の検索前に、有意評価項目あるいはその値を変更することによって顧客の好みも入れることができる利点がある。
【0045】
ところで、上述の実施形態では、有意な評価項目につき所定値を取る金融商品をリストアップするようにした。しかし、有意評価項目が例えば2あるいは3と比較的少なく、それらの値がいろいろ異なる場合の金融商品を知りたい場合などには、例えば図8に示す如く、2次元的に該当金融商品を表示するようにすることもできる。
【0046】
同図は、縦軸に安全性をまた横軸に換金性を取った場合であり、これらの評価項目の1〜5の値に対する金融商品を、該当ます目にカーソルを置くと、吹き出し81により表示する。この場合は安全性が1で換金性が1の商品として、MMFやMRFがあることを示している。更に、その該当するます目をクリックすることによって、有意評価項目が該当数値になる金融商品の詳細を表示することができる。このような表示方法によれば、有意評価項目が1〜5の場合について容易に該当商品を表示できる利点がある。
【0047】
また、3つの有意評価項目を取る場合には、奥行きを3つ目の有意評価項目とすることにより、3次元的に表示することができ、この場合に仮想的な各立体を指定して評価項目の値を指定し、該当する金融商品を表示することができる。
【0048】
また、該当金融商品の表示方法については、他にも種々の方法があり、これらの表示をクライアント端末の画面上に行うために、金融商品検索サーバ13内の表示処理部19で予め処理して、顧客が用いているクライアント端末に送られる。
【0049】
顧客の過去の取引により購入した金融商品の傾向を知りたい場合には、例えば図9に示す方法を取ることができる。同図において横軸は顧客の過去の経時的な買い取引を示しており、縦軸はそれらの買い取引において購入した各金融商品の、例えば換金性についての点数を表わす。この場合、上述の図4に示す取引を行った場合の換金性の点数をグラフ化している。即ち図4の取引1、取引2及び取引6は図9の領域91、92、93に対応する。このような表示の形態によれば、各評価項目について、顧客が重視している傾向を経時的な変化として知ることが可能である。このような表示のための処理も金融商品検索サーバ13の表示処理部19で行い、インターネット11を介して顧客の使用しているクライアント端末に送りその端末の画面上で表示する。顧客の希望する表示形式などはそのクライアント端末からインターネット11を介して、金融商品検索サーバ13に送られ、この中の表示処理部19で処理されてインターネットを介して再び当該顧客の使用するクライアント端末の画面上で表示されることになる。
【0050】
また本発明では、購入する金融商品のある年代・性別の一般的な傾向を顧客が購入する際の参考として表示することもできる。図10(a)は、上段の安全性、換金性、最低金額、満期、利回り、販売額を示し、これらの例えば安全性、及び換金性にチェックを入れることによって、注目する評価項目を選択し、その下に表示されている、年代欄の例えば領域1002をクリックする。すると、40才代の男性は安全性及び換金性がどのような金融商品を購入することが多いか、図10(b)に示すようにクライアント端末の画面上に表示させることができる。この場合、領域1003がマークされた領域として表示されているので、安全性が2でしかも換金性が2の金融商品を購入することが多いことを示している。上記図10(a)のように特定の年代・性別を指定したとき、それらの年代・性別が購入する金融商品を列挙して表示するようにすることもできる。
【0051】
ところで、図10(a)で示した上記実施形態では、安全性と換金性に、顧客がチェックを入れることにより表示したい評価項目を指定したが、標準偏差の小さい2項目を自動的に選択して図10(a)に示すように表示することも可能である。更に顧客がサービスを求めるとき顧客の年令とか生年月日などの個人属性を予め入力させ、顧客の年代・性別が判明している場合にはそれに応じた年代・性別の領域を1002に示すように表示させることも可能である。このようにすれば顧客の関心ある範囲内の金融商品を自動的に表示させることができる利点がある。
【0052】
図10(a)に示すように購入する金融商品の年代・性別を指定するだけでなく、指定できる領域を変更することにより種々のグループの人々が購入する金融商品の傾向を知ることが可能である。
【0053】
ところで、上述の図2に基づいて説明した実施形態では、ステップS201に示すように、顧客の過去の取引履歴に基づいて有意評価項目を決定していた。証券会社のホームページでは金融商品を販売あるいは提示していることが多いが、これらの金融商品の閲覧回数を顧客毎に把握して、顧客が後日金融商品を購入したときに上記ホームページの金融商品の閲覧履歴に基づいて有意評価項目を決定することも可能である。
【0054】
この場合には、図1の顧客別購入商品DBと類似の顧客別購入商品DBが設けられ、図2におけるフローチャートのステップS201では、顧客の過去の閲覧履歴を検索することになり、ステップS202ではそれらの各閲覧された金融商品の評価項目の点数に基づいて、標準偏差を算出することになる。この演算は図13に示した有意評価項目決定回路1301と同じ回路を用いることができる。
【0055】
更に、実際の取引回数が少ない顧客についてのみ、この閲覧履歴により有意評価項目を決定することもできる。次に、この種の本発明の他の実施形態について図面を用いて説明する。この場合の金融商品検索サーバ1401は例えば図14に示すようになる。この図において、図1と同じ構成は同じ番号を用いて表す。顧客別購入商品DB15と同様の顧客別閲覧商品DB1402が設けられる以外は、図1の構成と同じである。
【0056】
各クライアント端末からインターネットに接続されている特定の証券会社のホームページにアクセスして各金融商品の閲覧が可能であり、この閲覧した顧客及びその顧客が閲覧した金融商品を検知でき、各顧客の閲覧履歴は上記顧客別閲覧商品DBに記憶されるものとする。
【0057】
この実施形態の動作は、図2に示したフローチャートにおけるステップS201までを、図15に示すように置き換えることによりなされる。即ち、まずステップS1501では、顧客には、氏名、住所、性別、年齢、取引の経験年数など、自己の個人的な情報(個人属性)を入力してパスワードをもらい、次のステップS1502ではそのパスワードに基づいて、本発明による提示サービスを依頼する。
【0058】
ステップS1503では、点数修正処理部17で顧客別購入商品DB15を調べ、その顧客の過去の所定期間、例えば2年間の取引、即ち購入した金融商品を検索する。そして、ステップS1504で当該顧客の取引回数が3回以上あったかを判定する。顧客の取引回数が2回以下であれば、点数修正処理部17は、ステップS1505において、顧客別購入商品DB1402を調べて、その期間内において顧客がある証券会社のインターネットのホームページにアクセスして、閲覧した金融商品を検索する。この場合の結果は、閲覧及び2回以下の取引となる(ここでは取引がまったくなかったとし閲覧のみで説明する)が、例えば図4と同様な結果が得られる。
【0059】
次のステップS1506では、各閲覧商品を評価項目毎に点数化する。後は図2のステップS203に移り上述の実施形態の場合と同様に、評価項目毎の平均、分散、標準偏差を算出する。
【0060】
一方、図15のステップS1504において、サービスを依頼した顧客の取引回数が3回以上であった場合には、ステップS1507で各取引商品を評価項目毎に点数化し、上記ステップS203に移り、上述の実施形態の場合と同様に、評価項目毎の平均、分散、標準偏差を算出する。
【0061】
後は、図2で説明した実施形態の場合と同様にして、標準偏差から有意評価項目を求めて、顧客に適切な金融商品を提示する。
【0062】
なお、この実施形態の説明で、取引回数が3回未満の場合にその顧客の閲覧した金融商品についても参考にしているが、取引回数が4以上あるいは2回以下の場合に閲覧金融商品を考慮するようにしてもよいことは勿論である。
【0063】
本発明のこの実施形態によれば、適切な金融商品の提示を求める顧客が、取引回数が少ない、即ち金融商品の購入の経験が少ない場合にも、閲覧した関心のある金融商品に基づいて、その顧客に適切な金融商品を提示することができる利点がある。
【0064】
ところで、各金融商品の評価項目を例示する図3から明らかなように、上述の実施形態では、各評価項目の点数は固定されていた。しかし、例えば株式や株式投資信託のように時期によって価格の変動がかなり大きくなる金融商品では、相場変動に応じて上記評価項目の、例えば安全性の点数を変えた方が適切な場合がある。本発明のこの種の実施形態について次に説明する。
【0065】
この実施形態における金融商品検索サーバ1601の構成例は図16に示すように、相場変動判定部1602を有し、他は図1に示した金融商品検索サーバ13と同様である。
【0066】
安全性の点数を変更するときのフローチャートを示す図17及び図18乃至図19を用いてこの実施形態の動作を説明する。図2のステップS201での前提として、特定の金融商品の安全性の点数を相場変動に応じて変更する以外は、図2に示した動作と同じであるので、安全性の点数を変える点についてのみ述べる。
【0067】
図16に示す商品評価項目点数DB16では、図3に示したように予め金融商品毎に各評価項目の点数を決めておく。例えば図18に示すように、株式投資信託A1801では、各評価項目の値がそれぞれ3,1,1,3,3,1とし、株式投資信託B1802では、それぞれ3,2,1,3,2,1であったとする。図16に示すようにステップS1701において、相場変動判定部1602は、インターネットを介して金融商品検索サーバ1601の外部から株式、債券、為替、外国株式、外国債券などの相場情報を常時、受信する。
【0068】
次のステップS1702で、安全性の変動する可能性のある金融商品、例えば株式投資信託(投信)を購入したか調べる。株式投信を顧客が購入した場合には、相場変動判定部1602は内蔵する比較回路(図示せず)により、ステップS1703において当該株式投信に類似した動きをする指標、例えば日経平均株価225種が、例えば1週間前の値に比して5%以上、上昇又は下降したかを判定する。
【0069】
5%以上の変動が生じたときには次のステップS1704でその取引時の安全性を1増加させ、ステップS1705でその取引を顧客別購入商品DB15に記録し、ステップS1701に戻って、再び相場情報を受信する。ステップS1702において、株式投信を購入しない場合、及びステップS1703で±5%以上の変動がなかった場合にもステップS1701に戻って相場情報を受信する。
【0070】
例えば、当該顧客が2001年10月14日に株式投信Bを購入し、そのときの相場変動が±5%以上あったとすると、図19で番号1901に示すように、この取引1の株式投信Bの評価項目の安全性の項目の点数が3から4に変更される。また、同じ顧客が2002年2月25日に株式投信Aを購入したが、この日の相場変動が±5%以上なかったとすると、図19の番号1902に示すように、この取引2の株式投信Aの安全性の評価項目の点数は3のままで変更されない。当該顧客が提示サービスを依頼したとき、ステップS201で図19に示すような取引履歴が得られ、その後は図2のステップS202以下と同じようにして標準偏差を得て、有意評価項目を求めて顧客に適切な金融商品を提示する。
【0071】
上記実施形態では株式投信の例について説明したが、これ以外のデリバティブを組み込んだ投資信託、外国債券、外国株式、外貨建て投資信託などのように、他の金融商品に比して変動が比較的大きくなる可能性のある金融商品について適用可能である。
【0072】
なお、上記実施形態では、株式投信の取引があった場合で相場の変動を表す指標として日経平均株価225種を用いた場合について説明した。しかし、顧客が購入する金融商品が国債、社債などでは、国債先物価格(10年物)が±1%以上変動した場合に、安全性を1増加させる。また、外国為替の場合には円・ドルレートが±3%以上変動する場合に、米国株式、米国株式投信、米国国債、米ドル建て社債、米ドル預金(米ドル建て金融商品)などの安全性を1増加させる。
【0073】
また米国株式の場合には指標としてNYダウ工業株30種が±5%以上変動した場合に米国株式、米国株式投信の安全性を1増加させる。更に米国債券の場合には米国債価格(10年物)を指標として用い、その±1%以上変動があった場合に、米国国債、米ドル建て社債の安全性を1増加させるようにすることができる。
【0074】
本発明のこの実施形態によれば、相場変動の影響を受けやすい金融商品について安全性について適切な点数を付けることができ、このような金融商品も含めて最も適切なものを顧客に提示することができる利点がある。
【0075】
ところで、本発明の上述の実施形態では、客観的に顧客に適切な金融商品を顧客に提示している。しかし、顧客の年齢や取引経験に応じて提示する金融商品を限定した方が望ましい場合もある。次に説明する本発明の一実施形態はこのような場合に適するものである。
【0076】
図20にこの実施形態の一部フローチャートを示す。図2のステップS208で有意評価項目が当該整数値を有する商品があるか調べられるまでは、同様なステップによる。
【0077】
図2のステップS208でそのような金融商品があった場合に、ステップS2001において顧客の年令、取引経験年数などの属性を得る。このステップは図15のステップS1501のように顧客がログインする前に、自分の属性を入力してパスワードを受けるようにしておけば、その後に個人属性を入力する必要はない。
【0078】
次のステップS2002では、顧客が例えば70才未満かどうか判定し、70才未満であれば、ステップS2003で取引経験年数が3年以上か否か判定する。この判定は、図示していないが比較回路を用いて顧客の個人属性である年令と70をあるいは取引経験年数と3を比較することにより容易に判定することができる。
【0079】
ステップS2003において顧客の取引経験年数が3年以上であれば、初めて、ステップS2004において上記図2のステップS208にてリストアップされた金融商品を顧客に提示する。
【0080】
一方、ステップS2002において顧客が70才以上であるか、あるいは取引経験年数が3年未満であれば、ステップS2005で例えば評価項目の安全性が3以上の金融商品を削除し、安全性が2以下、即ち比較的安全な金融商品のみをステップS2004で顧客に提示する。
【0081】
なお、上記実施形態では年令を70才、取引経験年数を3年で分けたがこれ以外の年令、取引経験年数で分けてもよい。またそのほか、顧客の預け入れ残高が把握できるならば、その残高に応じて安全性の低い金融商品の提示を制限するようにすることもできる。
【0082】
本発明のこの実施形態によれば、顧客の個人属性に応じて提示する金融商品を制限できしたがって顧客としては、あまり適当でない安全性の低い金融商品を提示されることがなく安心して提示商品を考慮することができる利点がある。
【0083】
ところで、顧客には相場の変動により、購入したい金融商品が変化する人もいる。即ち、相場が変動しているときには、危機感を感じて堅実な、安全性が高くその値が低い金融商品を望み、相場が比較的穏やかなときにはある程度リスクを冒しても即ち安全性が低くてもハイリスク・ハイリターン型の金融商品を買いたい人がいる。一方、相場が変動しているときにこそ危険を冒してもハイリスク・ハイリターン型の金融商品を求めたい人もいる。このように相場の変動によって提示を受けたい金融商品が異なることがある。このような場合に適する本発明の他の実施形態について次に説明する。
【0084】
この実施形態では、各取引毎にそのときの相場の状況を相場動向値として、顧客購入商品DBに記憶しておく。この場合の金融商品検索サーバとしては図16に示すように相場変動判定部1602を有するものを用いる。図21にこの実施形態において取引毎に相場動向値を記憶する動作のフローチャートを示す。いま株式投資信託(投信)を購入する場合について説明する。
【0085】
相場判定部1602では、ステップS2101において、常時、外部から相場情報を受信する。次のステップS2102では顧客が金融商品を購入すること、即ち取引を行なったことを検知する。すると次のステップS2103で、相場変動判定部1602において、相場のある指標を一週間前のその指標の値と比較してその5%以上、上がったかあるいは5%以上下がったかどうかを判定する。いま取引1として株式投資信託を購入すると、ここで用いる指標として日経平均株価225種である。株式を購入する場合にも、この日経平均株価225種が好ましい。
【0086】
この指標が前週比で±5%未満の変動であった場合には、ステップS2104に移って図22の番号2201に示すように相場動向値として、相場安定日を意味する1をこの取引に対応させて顧客別購入商品DBに記憶させる。その後再びステップS2101に戻って相場情報を受信する。顧客がステップS2102で再び金融商品を購入したとすると、次のステップS2103で、相場変動判定部1602において相場の変動率が前週比で±5%以上あったかどうか判定する。
【0087】
この場合の取引2では、±5%以上の相場変動があったとすると、ステップS2103からステップS2105に移って図22の番号2202に示すように、相場動向値を2に設定する。このように各取引に応じて相場動向値が、顧客別購入商品DB15に記憶される。
【0088】
次に、このように記憶された相場動向値に基づいて、顧客が自分の欲しい金融商品の提示を受ける場合について説明する。図23にこの場合の動作を示した。まずステップS2301で自分の使っているクライアント端末から顧客がログインし、提示サービスを依頼する。すると、金融商品検索サーバ1601はその依頼をインターネットを介して受けて、相場安定日の取引履歴を見たいか、即ち相場が比較的落ち着いているときの取引履歴を知りたいかを該当クライアント端末に問い合わせる。
【0089】
これに対して顧客から相場安定日の取引履歴を知りたい旨の回答を受けると、ステップS2302でこの回答を判断し、ステップS2303に移って、相場動向値が1の取引履歴を検索する。この結果が図24(a)のようになる。即ち、図22において過去の取引のうち相場動向値が1の取引は取引1,3,6のみであり、この結果が図24(a)にリストアップされる。これ以降は図2のステップS202に示されるように、各取引の評価項目毎に点数化され、平均値、分散、標準偏差が算出され有意評価項目が判定されて顧客に適切な金融商品が提示される。
【0090】
一方、顧客が相場変動日の取引履歴が知りたいと回答があった場合には、ステップS2302からステップS2304に移り、顧客別購入商品DB15で相場動向値が2の取引が検索される。その結果は、図24(b)に示すように、図22で相場動向値が2の取引即ち、取引2,4,5,7,8がリストアップされる。後は図2のステップS202において各取引の評価項目毎に点数化され、同様にして顧客に適切な金融商品が提示される。
【0091】
ところで、図2により説明した実施形態では、ステップS208において有意評価項目が当該整数値を有する金融商品がなかった場合についてのみ有意評価項目の整数値を変えていた。しかし、提示される金融商品が何百と多かったり、1とか2などと非常に少ない場合には、比較して選択する自由度が少なくなってしまう。このような場合に適当な数の金融商品が提示されない場合に整数の異なるものをも加えて顧客に金融商品を提示するようにすることも可能である。次にこのような本発明の他の実施形態について説明する。
【0092】
図25に、この実施形態においてステップS205以降に続く一部の動作のフローチャートを示す。ステップS205において有意評価項目の整数値が決まったら、ステップS2501において有意評価項目がその整数値の金融商品を抽出する。
【0093】
次にステップS2502において、抽出された金融商品の数が比較選択するに適当な数、例えば5以上15以下であるか比較器(図示せず)で計数される。抽出金融商品の数がこの範囲内になければステップS2503においてその旨クライアント端末に送信し、顧客に、4以下の場合には追加してよい有意評価項目の点数、16以上の場合には除いてよい有意評価項目、有意評価項目の点数が複数の場合には除いてよい点数を、顧客に入力してもらう。抽出された金融商品の数が5以上15以下でなくてもそのままでよいならばその旨を顧客にクライアント端末から入力してもらう。この顧客が入力された情報は、顧客の使用しているクライアント端末からインターネットを介して金融商品検索サーバに送られる。
【0094】
ステップS2504で顧客により有意評価項目の点数が追加するあるいは削除、有意評価項目自体を削除する入力がなされたか判定し、なされたならば再びステップS2501に戻り、再度該当商品を抽出する。一方、ステップS2504で顧客により有意評価項目の追加削除などがなされなかったら、次のステップS2505で顧客がそのままでよい旨の入力がクライアント端末からなされたら、ステップS2506に移り、抽出された金融商品を提示する。ステップS2505でそのままでよい旨の入力もなされなかった場合には、再びステップS2501に戻る。
【0095】
ステップS2502で、抽出された金融商品の数が5以上15以下と判定された場合、及び顧客から所定時間内に何の入力もなされなかった場合には、ステップS2506で抽出された金融商品を提示する。
【0096】
この実施形態において提示される金融商品の数は、勿論、5以上15以下にせず、他の範囲内とすることも可能である。本発明のこの実施形態は、最終的に顧客に提示する金融商品を増減するものであるから、図15を用いて説明した実施形態、図17を用いて説明した実施形態、図20を用いて説明した実施形態、図21を用いて説明した実施形態、図23を用いて説明した実施形態にも適用できる。
【0097】
本発明のこの実施形態によれば、顧客に提示される金融商品の数を比較対照できる程度にするものであるから、顧客にとって選択することが容易な金融商品提示方法などが得られる利点がある。
【0098】
ところで、上述の実施形態では、評価項目として、安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の6項目を用いて金融商品の特性を表わす場合について説明した。しかし、本発明において評価項目はこれよりも多くしても少なくしてもよいし、他の項目を評価項目として採用してもよい。
【0099】
なお、上述の実施形態では、顧客が金融商品の提示を依頼する端末とその結果である適切な金融商品を提示するクライアント端末が同じ場合で説明した。しかし、金融商品の提示を依頼するクライアント端末が携帯端末であって、その結果を提示するクライアント端末が通常のパソコンであってもよい。このようにすれば、金融商品の提示依頼は簡単な手続きで可能である一方、提示を受けた金融商品については、詳細なデータを表示し顧客は比較検討できる利点がある。このように依頼のためのクライアント端末と結果表示のクライアント端末を変えることができる。
【0100】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、顧客にとって容易にしかも効率的に自分の欲しい金融商品を選択できる、金融商品提示方法やシステムなどを得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成例を示す図。
【図2】本発明の一実施形態の処理の流れを説明するための図。
【図3】本発明の一実施形態における、各金融商品の評価項目に対する点数の例を示す図。
【図4】本発明の一実施形態において過去の取引例及びそれらの点数の例を示す図。
【図5】図4の取引例における、各評価項目の平均値、分散、標準偏差の値を示す図。
【図6】本発明の一実施形態において、有意評価項目の値を変更できることを説明するための図。
【図7】本発明の一実施形態において、安全性1及び換金性が1又は2に該当する金融商品を表示した例を示す図。
【図8】本発明の他の実施形態において、安全性及び換金性が1の商品が現れることを説明するための図。
【図9】本発明の他の実施形態において、過去の各取引の金融商品の換金性の点数を経時的に表示する例を示す図。
【図10】本発明の他の実施形態において、あるグループの購入した金融商品の傾向を表示する例を示す図。
【図11】本発明の一実施形態において、評価項目の記憶の構成例を示す図。
【図12】本発明の一実施形態において、購入商品の種別と購入日の記憶の構成例を示す図。
【図13】本発明の一実施形態において、有意評価項目決定の構成例を示す図。
【図14】本発明の他の実施形態における、金融商品検索サーバの構成例を示す図。
【図15】本発明の他の実施形態の動作フローチャートの一部を示す図。
【図16】本発明の更に他の実施形態における、金融商品検索サーバの構成例を示す図。
【図17】本発明の他の実施形態の動作フローチャートの一部を示す図。
【図18】本発明の他の実施形態における各評価項目の点数の例を示す図。
【図19】本発明の他の実施形態において、安全性の点数を変える動作を説明するための図。
【図20】本発明の更に他の実施形態の動作フローチャートの一部を示す図。
【図21】本発明の他の実施形態の動作フローチャートの一部を示す図。
【図22】本発明の他の実施形態において、取引時の相場動向値を記憶することを説明するための図。
【図23】本発明の他の実施形態の動作フローチャートの一部を示す図。
【図24】本発明の他の実施形態において、取引時の相場動向値をも参照して検索することを説明するための図。
【図25】本発明の更に他の実施形態の動作フローチャートの一部を示す図。
【符号の説明】
11・・・インターネット、
12a,12b,12c,12d・・・クライアント端末、
13,1401,1601・・・金融商品検索サーバ、
14・・・入出力部、
15・・・顧客別購入商品DB、
16・・・商品評価項目点数DB、
17・・・点数修正処理部、
18・・・該当商品検索部、
19・・・表示処理部、
1301・・・有意評価項目決定回路、
1302・・・点数記憶回路、
1303・・・演算回路、
1304・・・標準偏差記憶回路
1305・・・比較回路、
1402・・・顧客別閲覧商品DB、
1602・・・相場変動判定部。
Claims (2)
- 安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の評価項目の整数値の点数により表わす金融商品の特性を記憶する商品評価項目点数データベースと、
特定のクライアント端末から特定の顧客がIDを入力してネットワークを介して金融商品の購入がなされたとき、そのIDに対応して購入商品の種類及び取引の年月日を記憶する顧客別購入商品データベースと、
特定のクライアント端末から特定の顧客がIDを入力してネットワークを介して金融商品の提示の依頼をしてきたとき、この顧客のIDを検知しこのIDにより前記顧客購入商品データベースを検索しこの顧客購入商品データベースに記憶されている前記IDに対応して前記顧客の購入商品の種類及び取引年月日の取引データを読み出すことにより前記顧客により過去に購入された金融商品を探し出す購入商品履歴検索手段と、
この購入商品履歴検索手段により探し出された前記顧客により過去に購入された金融商品の各々につき前記商品評価項目点数データベースを参照して前記安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の評価項目毎の点数を得てそれらの点数を記憶する点数記憶回路と、この点数記憶回路に記憶された前記評価項目毎の点数から各々の標準偏差を算出する演算回路と、この演算回路により算出された各評価項目毎の標準偏差を記憶する標準偏差記憶回路と、この標準偏差記憶回路により記憶された標準偏差を所定値と比較し前記標準偏差がこの所定値以下のとき対応する評価項目を有意評価項目と抽出する比較回路とから成る有意評価項目抽出手段と、
前記購入商品履歴検索手段により検索された過去に購入した金融商品の、前記比較回路により抽出された有意評価項目の点数の平均値を算出しこの平均値が最も近い整数値を決定する評価項目値決定手段と、
この評価項目値決定手段により決定された有意評価項目の値と同じ値を有する金融商品を、前記商品評価項目点数データベースに問い合わせて検索する該当商品検索部と、
この該当商品検索部により検索された金融商品を、前記ネットワークを介してクライアント端末に送信して表示する提示手段と、
を有して成ることを特徴とする金融商品提示システム。 - 特定のクライアント端末から特定の顧客がIDを入力してネットワークを介して金融商品の購入がなされたとき、顧客別購入商品データベースにそのIDに対応してその購入商品の種類及び取引の年月日を記憶する顧客別購入商品記憶ステップと、
特定のクライアント端末から特定の顧客が入力手段によりIDを入力してネットワークを介して金融商品の提示の依頼があったとき、安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の評価項目の整数値の点数により金融商品の特性を記憶する商品評価項目点数データベースを検索し、この顧客のIDを検知しこのIDに対応してこの顧客の購入商品の種類及び取引年月日の取引データを読み出すことにより、この顧客により過去に購入された金融商品を探し出し記憶する購入商品履歴検索ステップと、
この購入商品履歴検索ステップにより探し出された前記顧客により過去に購入された金融商品の各々につき前記商品評価項目点数データベースを参照して前記安全性、換金性、最低金額、満期、利回り及び販売額の評価項目毎の点数を得てそれらの点数を記憶する点数記憶ステップと、この点数記憶ステップに記憶された前記評価項目毎の点数から各々の標準偏差を算出する演算ステップと、この演算ステップにより算出された各評価項目毎の標準偏差を記憶する標準偏差記憶ステップと、この標準偏差記憶ステップにより記憶された標準偏差を所定値と比較し前記標準偏差がこの所定値以下のとき対応する評価項目を有意評価項目と抽出する比較ステップとから成る有意評価項目抽出ステップと、
前記購入商品履歴検索ステップにより検索された過去に購入した金融商品の、前記有意評価項目抽出ステップにより抽出された有意評価項目の点数の平均値を算出しこの平均値が最も近い整数値を決定する評価項目値決定ステップと、
この評価項目値決定ステップにより決定された有意評価項目の値を有する金融商品を、前記商品評価項目点数データベースに問い合わせることにより該当商品検索部において検索する金融商品検索ステップと、
この金融商品検索ステップにより検索された金融商品を、前記ネットワークを介してクライアント端末に送信して表示する提示ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする金融商品提示方法。
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