JP3752253B1 - フェントン反応による汚染地層浄化システム - Google Patents

フェントン反応による汚染地層浄化システム Download PDF

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Abstract

【課題】 汚染地層の深遠部に到達するまで2液を隔離し、より深遠部で化学反応させる。
【解決手段】 第1液2xと、第2液2yが、汚染浄化の化学反応する前段階まで隔離され、汚染地層1の圧入井戸3に挿入されたロッド12を通して、汚染地層1の深遠部1x,1yまで同時に注入される2液独立圧入手段30を備える。2液独立圧入手段30は、第1液2xを供給する第1液供給手段4xと、第2液2yを供給する第2液供給手段4yと、100MPaから400MPaの超高圧に加圧した第1液2xと第2液2yを別経路に区別してロッド12に圧入可能な超高圧噴射ポンプ7と、ロッド12に圧入された第1液2xと第2液2yを、相反して遠ざける方向に噴射するようにロッド12の周面上に離間して配設された第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kと、第1液2xおよび第2液2yに対応する独立した第1の経路12xおよび第2の経路12yと、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有害化学物質により汚染された地層(土壌層も含めた地層および/または岩体と、地下水)をフェントン反応により原位置で浄化するシステムおよびその方法に関する。
従来から周知の重金属の他、揮発性有機塩素系化学物質(以下、「VOCs」という)、例えばトリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの有機溶剤による地層の汚染も、近年の深刻な社会問題となっている。これら重金属やVOCsなど(以下、「汚染物質」という)を有効且つ効率的に除去し無害化する処置として、化学的分解反応を利用することにより、汚染地層を原位置において浄化しようとするフェントン反応による汚染地層浄化システムが実用化されている。
この原位置でのフェントン反応による汚染地層浄化システムとして、汚染物質含有土を大規模に掘削、移動および埋め戻したりする必要がなく、低コストで浄化処理を可能にする技術があった。
例えば、過酸化水素(H22)を第1鉄イオン(Fe2+)によって触媒的に分解した場合に生じるヒドロキシルラジカル(OH・)と汚染物質とが化学反応すれば、無害な物質となることに着目した。同時に、土壌中には鉄分が存在するので、浄化剤として過酸化水素を浄化するべき土壌に噴射或いは注入すればヒドロキシルラジカルと汚染物質とが化学反応すること、処理すべき土壌中に鉄分が不足している場合には過酸化水素と第1鉄塩とを噴射、注入すれば良いこと、に着目した。それと同時に、この様な反応によって生じる反応熱を利用すれば、沸点が比較的低い揮発性の汚染物質(例えば有機塩素系の汚染物質)を気化して、土壌の浄化を促進出来る事(例えば、特許文献1を参照)が着目されていた。
ここで、前記浄化剤は過酸化水素であるのが好ましい。そして、この場合は、浄化剤を噴射する工程に加えて、pH調整剤を注入する工程を行うのが好ましい。同様に、過酸化水素と共に第1鉄塩を噴射するのが好ましい。本発明の実施に際して、掘削工程においては汚染領域最深部まで掘削し、前記モニタの深度を変化する工程においては該モニタをステップ・アップするのが好ましい。しかし、汚染領域上方から下方に向かってステップ・ダウンさせても良い。
また、硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩が添加された第1液と、過酸化水素が添加された第2液を、主にVOCsによる汚染地層に作用させれば、周知のフェントン反応により効果的なフェントン反応による汚染地層浄化システムを実現する可能性のあることが、実験室において検証されている。
特許第3192078号公報([0011〜0013]、第1図)
フェントン反応に用いる第1液と、第2液との2液を汚染地層中で作用させるよるフェントン反応による汚染地層浄化システムでは、それらの2液を汚染地層の深遠部で化学反応させることが汚染浄化の効率化に直結する。
しかしながら、特許文献1に示された汚染地層浄化システムおよびそれを用いた浄化工法をそのまま援用し、浄化媒体として用いた水に代えてフェントン薬液を用いた場合、汚染地層にフェントン薬液の2液が到達する以前に大部分の2液が混合されてしまうので、これらの2液を汚染物質に作用させる以前にフェントン反応が終了し、汚染浄化の効力が消失する。
したがって、2液が汚染地層に到達する前段階までは、これらの2液を隔離しておき、独立して汚染地層中に圧入し、これらフェントン薬液の2液は汚染地層中のより深遠部で最後に混合されるようにする必要があるという課題があった。
そこで、本発明は、前記課題を解決するため、汚染地層の深遠部に到達するまで2液を隔離し、汚染地層中のより深遠部で最後に混合した2液をフェントン反応させ、汚染浄化の施工品質および効率を高めることを可能にしたフェントン反応による汚染地層浄化システムを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩が添加された第1液(2x)と、過酸化水素が添加された第2液(2y)が、汚染浄化の化学反応する前段階まで隔離され、汚染地層(1)に削孔した圧入井戸(3)に挿入されたロッド(12)を通して、前記汚染地層(1)の深遠部(1x,1y)まで同時に注入される2液独立圧入手段(30)を備えたフェントン反応による汚染地層浄化システム(100)であって、前記2液独立圧入手段(30)は、前記第1液(2x)を供給する第1液供給手段(4x)と、前記第2液(2y)を供給する第2液供給手段(4y)と、100MPaから400MPaの超高圧に加圧した前記第1液(2x)および前記第2液(2y)を別経路に区別して前記ロッド(12)に圧入可能な超高圧噴射ポンプ(7)と、前記ロッド(12)に圧入された前記第1液(2x)と前記第2液(2y)を、相反して遠ざける方向に噴射するように前記ロッド(12)の周面上に離間して配設された第1の噴射ノズル(12j)および第2の噴射ノズル(12k)と、前記第1液(2x)および前記第2液(2y)に対応して独立した第1の経路(12x)および第2の経路(12y)と、を備え、前記第1の噴射ノズル(12j)および第2の噴射ノズル(12k)は前記ロッド(12)の軸方向に20〜60cm間隔で配置され、前記ロッド(12)は毎分4〜12回転で自転しながら、毎分10〜30cmの速度で引き上げることが可能であることを特徴とするフェントン反応による汚染地層浄化システム(100)である。
請求項1に係る発明によれば、硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩が添加された第1液(2x)と、過酸化水素が添加された第2液(2y)との2液を汚染地層(1)中で混合させるフェントン反応による汚染地層浄化システム(100)では、その2液を汚染地層(1)の深遠部(1x,1y)で化学反応させることが汚染浄化の効率化に直結する。
そうしなければ、汚染地層(1)に到達させる以前に2液を混合し、化学反応させると汚染浄化に寄与する以前に化学反応を完了するので効力が失われてしまう。したがって、汚染地層(1)に到達する前段階までは2液を隔離しておく必要がある。
そこで、2液独立圧入手段(30)により、第1液(2x)および第2液(2y)の2液は、隔離されながら、汚染地層(1)の深遠部(1x,1y)に到達させるようにする。すなわち、第1液供給手段(4x)が第1液(2x)を供給し、第2液供給手段(4y)が第2液(2y)を供給する。
そして、超高圧噴射ポンプ(7)は100MPaから400MPaの超高圧に加圧した第1液(2x)および第2液(2y)の2液に対応して独立した第1の経路(12x)および第2の経路(12y)にそれぞれを区別して圧入する。
そして、汚染地層(1)に削孔された圧入井戸(3)に挿入される1本のロッド(12)の管内には、第1の経路(12x)および第2の経路(12y)が多層構成されており、その2つの経路(12x,12y)を経由した、第1液(2x)および第2液(2y)の2液は、隔離されながら、1本の圧入井戸(3)へ同時に注入され、汚染地層(1)の深遠部(1x,1y)に到達することが可能である。
前記ロッド(12)の周面上には、離間した位置に第1の噴射ノズル(12j)および第2の噴射ノズル(12k)が、第1液(2x)と第2液(2y)を、相反して遠ざける方向に配設されており、ロッド(12)に圧入された第1液(2x)と第2液(2y)を、相反して遠ざける方向に噴射する。
このようにして、前記ロッド(12)が毎分4〜12回転で自転しながら、毎分10〜30cmの速度で引き上げられることにより、汚染地層(1)は厚さ4〜75mmで直径約4〜6mの円盤が螺旋状に連続して切断されるので、撹拌効率が良い。
また、第1の噴射ノズル(12j)と第2の噴射ノズル(12k)が、ロッド(12)の軸方向に20〜60cm間隔で離間し、第1液(2x)と第2液(2y)を、汚染地層(1)の深遠部1x,1yでロッド(12)から離れたところまで、相反して遠ざける方向に噴射するので、より広範囲を効率良く、高品質の汚染地層浄化が実現できる。
請求項1に係る発明によれば、フェントン反応による汚染地層浄化に用いる2液を、汚染地層の深遠部でロッドから離れたところまで、相反して遠ざける方向に噴射し、汚染地層中のより深遠部で最後に混合させるので、より広範囲を効率良く、高品質の汚染地層浄化が実現できる。
以下、本発明の第1実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態においては、主に揮発性有機塩素化合物(VOCs)による汚染地層を修復する場合について説明する。また、重金属その他の汚染物質による汚染地層を修復する場合にも適用することができる。
まず、本発明に係るフェントン反応による汚染地層浄化システム(以下、「本システム」という)の概略を説明する。図1は、本システム100を示す概念図であり、汚染地層1の中心に掘削した圧入井戸3から、2液でなる周知のフェントン薬液を汚染地層1へ注入することにより汚染地層浄化の目的を達成する構成である。
図1に示すように、本システム100は、汚染地層1に削孔した圧入井戸3と、この圧入井戸3に挿入されたロッド12を通してフェントン薬液を超高圧で圧入する2液独立圧入手段30により構成されている。
2液独立圧入手段30は、2液でなるフェントン薬液のうち、一方の第1液2xを供給する第1液供給手段4xと、他方の第2液2yを供給する第2液供給手段4yと、これらにより供給された第1液2xおよび第2液2yの隔離を保ち、これら2液それぞれを100MPaから400MPaの超高圧に加圧してロッド12に圧入可能な超高圧噴射ポンプ7を備えている。
2液独立圧入手段30には、超高圧噴射ポンプ7によりロッド12に圧入された第1液2xと第2液2yを、ロッド12から相反して遠ざける方向に噴射させるように、すなわち、ロッド12の周面上には、軸方向に約20〜60cm間隔で離間して配置され、第1液2xおよび第2液2yの2液でなるフェントン薬液が互いに遠ざかる方向に噴射されるように、第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kが配設されている。
また、ロッド12の本体内部は、第1液2xおよび第2液2yに対応して独立した第1の経路12xおよび第2の経路12yが同軸多重管構造により、第1液2xおよび第2液2yを別経路にして第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kまで連通している。
図1および図3に示すロッド12は2重管構造のため、2種類の流体を独立に流通させるが、3重以上の多重管構造にしても構わない。そして、ロッド12は図示せぬスイーベル機構等の地上設備により、R方向に毎分4〜12回転で自転しながら、毎分10〜30cmの速度で引き上げることが可能である。
なお、2液でなるフェントン薬液のうち、一方の第1液2xは硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩が添加された水溶液、他方の第2液2yは過酸化水素が添加された水溶液であり、汚染物質の種類または汚染地層1の地質に応じて、薬液の種類、濃度、分量および頻度または圧入のタイミング等を最適に制御する。
本実施形態では、第1液供給手段4xおよび第2液供給手段4yの両方共に、予め化学工場で濃度等が調整されたフェントン薬液をタンクローリー等で施工現場の保存タンクまで搬入する方法により実現している。そして、保存タンクに備蓄された第1液2xと第2液2yは液室の隔離された第1のポンプ7xと第2のポンプ7yに区別し、100MPaから400MPaの超高圧に加圧されてから、ロッド12に別経路で圧入できるように超高圧噴射ポンプ7が構成されている。
なお、超高圧噴射ポンプ7は内蔵された第1のポンプ7xと第2のポンプ7yを適宜に制御しながら運転されるが、第1のポンプ7xと第2のポンプ7yは液室が隔離された独立構造であれば、別体でも一体でも構わない。
つぎに、本システム100により、第1液2xと、第2液2yが、汚染浄化の化学反応する前段階まで隔離され、ロッド12を通して、汚染地層1の深遠部1x,1yまで同時に注入される一連の作用効果を説明する。
硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩が添加された第1液2xと、過酸化水素が添加された第2液2yとの2液を汚染地層1中で混合させるフェントン反応による汚染地層浄化システム100では、その2液を汚染地層1の深遠部1x,1yで化学反応させることが汚染浄化の効率化に直結する。
したがって、汚染地層1に到達させる以前に2液を混合し、化学反応させると汚染浄化に寄与する以前に化学反応を完了するので効力が失われてしまう。つまり、汚染地層1に到達する前段階までは2液を隔離しておく必要がある。
そこで、2液独立圧入手段30により、第1液2xおよび第2液2yの2液を、隔離しれながら、汚染地層1の深遠部1x,1yに到達させるようにする。すなわち、第1液供給手段4xが第1液2xを供給し、第2液供給手段4yが第2液2yを供給する。
そして、超高圧噴射ポンプ7は100MPaから400MPaの超高圧に加圧した第1液2xおよび第2液2yの2液に対応して独立した第1の経路12xおよび第2の経路12yにそれぞれを区別して圧入する。
なお、汚染地層1に削孔された圧入井戸3に挿入される1本のロッド12の管内には、第1の経路12xおよび第2の経路12yが多層構成されており、その2経路12x,12yを経由した第1液2xおよび第2液2yの2液は隔離されながら、1本の圧入井戸3へ同時に注入され、汚染地層1の深遠部1x,1yに到達することが可能である。
前記ロッド12の周面上には、離間した位置に第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kが、第1液2xと第2液2yを、相反して遠ざける方向に配設されており、ロッド12に圧入された第1液2xと第2液2yを、相反して遠ざける方向に噴射する。
図2は、本システムによる施工の説明図であり、(a)実態配置図、(b)数量表、(c)1単位の圧入井戸と観測井戸の断面略図である。図2(a)に示す実態配置図は、本システム100による施工の現場を、約1/500〜1/1000縮尺(印刷紙面により変化)の地図上に、各井戸の配置を見取り図として示している。
図2は、事前の調査により特定された汚染領域が、網掛け(グレースケール)で示され、1桝(ます)が、ほぼ4mの碁盤目状に区画設定され、これら桝目の単位ごとに1サイクルの汚染地層浄化を行って、単位桝目に沿って浄化する場所を順次移動し、全ての桝目の浄化を完了させるように段取りする。
そして、桝目の1単位ごとに、図2(c)に示す圧入井戸3と観測井戸9が配置されている。また、汚染地層1の中心に掘削した圧入井戸3と、その圧入井戸3から水平の離間距離Xだけ離間して取り囲むように複数の本数を掘削して観測井戸9を設けている。
これら圧入井戸3から、周知のフェントン薬液を汚染地層1へ注入する。そうすると、観測井戸9からは、汚染地層1から地上へ押し上げられた大量の水蒸気を含む無害の反応生成物が吹き上がるので、地下でのフェントン反応による無害化処理の進捗状況が作業者から容易に目視確認できる。
なお、実際の施工現場では、図2に示したように、対象地の規模に応じて何十本もの観測井戸9が、碁盤目状に、詳しくは、各碁盤目の格子の交点位置に配置される。そして圧入井戸3は、各碁盤目のなかで、サイコロにおける5の目の中心位置に相当するように配置されている。また、圧入井戸3から破壊半径Yの範囲内の汚染地層1がフレーク状に破壊され(図4参照)、破壊半径Yの範囲外を非破壊層と呼ぶ。
また、区画設定された単位桝目の大きさを4mとした理由は、経験則および検証試験に基づいて、圧入井戸3と観測井戸9の離間距離X=2〜3mの範囲内に設定することが、施工品質と採算性の面から効果的と判断されているので、正方形の各桝目の一辺Zとその対角線との関係より前記離間距離X=2〜3mに(√2)を乗じて、正方形一辺Zの長さを概ね2.8〜4.2mの範囲とし、単位桝目4mを基準として採用している。したがって、単位桝目4mの対角線中心に圧入井戸3を配置し、圧入井戸3の周辺にある桝目の格子の交点に観測井戸9が配設されている。
なお、図2(a)に示す実態配置図上の数字はm(メートル)単位として直読可能であり、単位桝目4mを基準として各桝目の一辺Zを1.46〜4.5mの範囲にし、施工品質が環境基準を満足できる範囲内となるように、汚染の程度、施工手順の都合により適宜設定している。
超高圧噴射ポンプ7は出力の調整が自在であり、工程により適宜に切り換えて用いる。例えば、はじめに強い破壊力のある200MPの超高圧噴射液(フェントン薬液)で粘土層等を含む汚染地層1に切り込んでフレーク状に破壊し緩めておく。そのようにして緩められた汚染地層1は流体の浸透が良くなるので、20MPa程度に加減した圧力であっても、適量のフェントン薬液を汚染地層1中の深遠部1x,1yにまで迅速確実に到達させることが可能となる。このように、工程に応じて超高圧噴射ポンプ7の出力を適宜に調整すれば、限られたポンプの能力およびエネルギーを効率的に用いて最大の効果を発揮することが可能となる。
なお、フェントン反応が終了した後の汚染地層1であれば、既に超高圧噴射液により緩められた汚染地層1の深遠部1x,1yに、いくらか加減した圧力で大量の流体、例えば水を流通させることにより地層汚染1を洗浄する工法を併用しても構わない。これらの組み合わせは、汚染浄化の途中における観測結果、フェントン薬液を追加注入するコスト、土質、未処理の汚染物質、状況に応じた手段別の浄化効率、施工期間の制約、設備、その他を総合的に考慮して判断すれば良い。
観測井戸9により残留汚染濃度(浄化達成度)を測定する。ここで、VOCs濃度を測定し、残留汚染濃度が環境基準値を達成していれば、圧入井戸3を地上の付帯設備と共に移動して次の区画の施工を進める。未達成であれば、再びフェントン薬液を圧入井戸3から噴射することを繰り返す。
以上説明したように、本システム100によれば、原位置において、汚染地層1の中に100〜400MPaのフェントン薬液を噴射して、その衝撃力や切断力により土壌塊を切断、粉砕すると共に、地層粒子を細粒化して汚染物質を分離させ、化学反応しやすい状態にしてから迅速確実に汚染地層の浄化処理をすることができる。
なお、観測井戸9の各井戸は、1本の内径が約10〜50cm(16cmで実施)であり、相互の縦横間隔1〜6mで碁盤目状に配置されている。本システム100は、観測井戸9で汚染地層1の領域を網羅し、かつ取り囲むように施工される。そして、領域内の汚染地層1が圧入され噴射されたフェントン薬液によりフレーク状に破壊されて浄化を促される。一方、領域外の地層は、非破壊層として原状を保存され、本システム100の影響を受けない。したがって、フェントン薬液を注入しても、非破壊層への影響は及ばない。
また、掘削機にて汚染地層1に削孔し、圧入井戸3を形成する。図2(a)に示すように、広大な敷地では、碁盤の目の間隔を例えば4mとすれば、縦2m、横2mの中心部に削孔すると良い。なお、図2(c)に示す対象地の地表面GLには密閉するためのコンクリート被覆を施している。
広大な敷地では、碁盤の目状に配置し、その間隔は4m間隔でよく、等間隔が望ましい。なお、ここでは、圧入井戸3を形成した後に、観測井戸9を打設するとしているが、観測井戸9の打設をした後に圧入井戸3を形成してもよく、また、平行作業であっても構わない。工程の進捗により圧入井戸3と観測井戸9はローテーションすると効率が良い。さらに、観測井戸9を曝気井戸として用いることにより、従来からある曝気洗浄または揚水洗浄工程を適宜に併用しても構わない。
汚染地層1に形成された圧入井戸3にはロッド12が挿入され、ロッド12の外周に設けられた噴射ノズル12j,12kに圧縮空気が圧送され、フェントン薬液が供給される。フェントン薬液の種類その他は、地層の形態により100MPaから400MPaまでの範囲で適宜選択が可能である。
本システム100では、噴射ノズル12j,12kから毎分10〜40リットルのフェントン薬液のジェット噴流をR方向に噴射旋回させ、汚染地層1を切削し撹拌しながら、地層を切断、粉砕して地層の地層粒子に含まれる汚染物質の分離を行うと共に、噴射したフェントン薬液の化学反応により汚染地層1を浄化する。
ここで、硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩と過酸化水素との隔離状態を保ちながら独立した2経路のフェントン薬液に添加し、別の噴射ノズル12j,12kから噴射する工程を含んでいる。つまり、硫酸第1鉄(FeSO4)と過酸化水素(H22)を、それぞれ適切な濃度および添加速度となるように制御しながらフェントン薬液に添加する。そうすると、VOCs、例えばテトラクロロエチレン(PCE)で汚染された汚染地層1に対し、フェントン反応により高い効率で浄化することが可能となる。
図3は2液独立圧入手段の概念図である。2液独立圧入手段30は、第1液2xと第2液2yの2液でなるフェントン薬液の望ましい混合方法を実現する手段である。すなわち、ロッド12の先端近傍で通称モニタと呼ばれるところの周囲に、軸方向40cm間隔で配設された第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kが配設されている。これら、第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kには、それぞれ独立した2つの経路12x,12yが連通し、2液でなるフェントン薬液の供給を受けられる。
ここで、第1液2xは硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩、詳しくは25%硫酸鉄(II)、すなわち、硫酸第1鉄7水和物(FeSO47H2O)の1万倍希釈液5.0ppm、第2液2yは35%過酸化水素(H22)1〜4倍希釈液とする。これらが、2液独立圧入手段30のそれぞれ2つの経路12x,12yにより隔離されながら、第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kから互いに遠ざかる方向に噴射される。
なお、一方の第1の噴射ノズル12jは高い位置にあるので、比重の大きい硫酸第1鉄の希釈液を噴射させてから地層1中で沈降させる。他方の第2の噴射ノズル12kは低い位置にあるので、比重の小さい過酸化水素水を噴射させてから汚染地層1中で浮揚させる。このことで、汚染地層1とフェントン薬液がより迅速確実に効率良く撹拌混合される。
図4は汚染地層1をフェントン薬液により切削する模式説明図である。
ロッド12の軸方向に40cmの間隔で、第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kが配設され、それぞれから第1液2xと第2液2yが軸直角に180度方向で噴射されている。なお、前記軸方向に40cmの間隔とした理由は、経験則による最適値であり、諸条件により適宜に機材交換する等により調整すれば良い。
一方、図4に示したロッド12は、2液が独立して噴射された後、より遠方の汚染地層1中で初めて融合するように構成されている。すなわち、第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kは、相互の配置をロッド12の軸方向に20〜60cm間隔、好ましくは40cm間隔とし、両者の噴出方向はロッド12に直角で互いに反対の方向に設定されている。
このような構成により、第1液2xと第2液2yは、ロッド12から破壊半径Y=2〜3mの範囲で相互に遠ざかる方向へ、独立に噴射されるが、ロッド12が矢印R方向に自転すると1回転で汚染地層1をそれぞれ水平の円盤状に40cmの厚みにスライス・カットする。このように自転しているロッド12は、毎分8回転しながら毎分20cmの上昇速度で引き上げられる。そうすると、汚染地層1中で螺旋を描くように連続して円盤状のスライス・カットを継続し、切削が進むにつれて40cmの厚みであった円盤は2分間かけて16〜32枚にスライスされるので、1枚が12.5〜25mmまで薄くなり2液は融合しやすくなる。
詳しくは、第1の噴射ノズル12jおよび第2の噴射ノズル12kからそれぞれ噴射される第1の超高圧噴射液20xと第2の超高圧噴射液液20yが回転する2枚刃となり、それらの2枚刃が正確に同一軌跡を切り進めば厚さ40cmを16枚にスライスするので1枚の厚さは計算上25mmとなる。しかし、ロッド12の回転速度および上昇速度は多少ずれるので、2枚刃がそれぞれ別の軌跡を切り進むとすれば、厚さ40cmを32枚に緻密にスライスするので、薄く切削された箇所は約12.5mmの厚さ、そして、切削箇所の最下層と最上層のそれぞれ40cmだけは、第1、第2の超高圧噴射液20x,20yの何れか一方のみが形成する1枚刃により疎らに切削されるので25mmの厚さとなる。
ロッド12を毎分4〜12回転しながら、毎分10〜30cmの速度で引き上げることにより、汚染地層1を厚さ4〜75mmで直径約4〜6mの円盤が螺旋状に連続するように切断することが可能なので、汚染地層1の地質に応じて適宜に加減すれば良い。
本発明における、「フェントン薬液の望ましい混合方法」、および「反応生成物は何か」については、実験室で予め検討した。
まず、フェントン薬液(Fenton’s reasent)とは、過酸化水素水と硫酸鉄(II)などの鉄(II)塩との混合物をいう(理化学辞典 第5版)。
また、この混合物は、つぎのような反応でヒドロキシル遊離基・OHを発生する。
22+Fe2+ → Fe3+ + HO+ ・OH
これはフェントン反応と呼ばれている。
ここで、発生するヒドロキシル遊離基は、活性酸素の一種であり、有機物の酸化(脱水素反応)、ヒドロキシル基の導入、電子移動反応を行う。ヒドロキシルラジカルの半減期(寿命)は、他の活性酸素と比較しても大変短く(7μs)、したがって平均拡散距離も小さい。つまり、ヒドロキシルラジカルは、拡散律速で反応し、発生箇所のごく近傍に存在する標的のみと反応する(日本化学会1999)。
なお、拡散律速とは反応物質を含む液の中で攪拌することにより反応速度がより速くなることを意味する。つまり、反応物質どうしが遭遇する早さによって反応速度が決まる。本発明において、VOCs等の汚染物質に超高圧でフェントン薬液を圧入・撹拌する手段は、拡散律速に適応するものであり、汚染地層1中で、汚染物質と、第1液2xと、第2液2yの3者でなる反応物質どうしを効率良く確実に遭遇させる作用により反応速度をより速くさせることが可能である。
フェントン反応では、ヒドロキシル遊離基のほか、Feイオンの酸素錯体(FeO2+)も生成する。これも生物学的には活性酸素として作用し、標的分子を酸化する広義の活性酸素である。(浅田、1992)。また、このような反応が起きることは、H22とFe2+がフェントン反応の式で見られるように1:1で反応するわけではないことも意味している。
産業利用の観点からフェントン薬液を構成する片方の薬品の余剰分が少ない濃度の組み合わせを、H22とFeSO4との反応の比を求める実験により模索し、無駄のない混合比を確立した。具体的な実験の内容とその結果は以下のとおりである。
蒸留水5mLに“25%硫酸鉄”と“35%過酸化水素水”を、それぞれ50μL添加し、1時間後、鉄(II)の濃度とH22の濃度を測定した。測定はバックテスト(WAK−Fe2+(D)、WAK−H22(C)、共立理化学研究所)を応用した吸光光度計による定量法でおこなった。
吸光波長は、それぞれの反応産物の吸収ピークである306nmおよび497nmで測定した。鉄については、モール塩((NH42SO4FeSO46H2O)で調整した標準液で検量線をもとに定量した。
また、25%硫酸鉄の濃度を確認するため、この液の1万倍希釈液について同様にバックテスト(WAK−Fe、WAK−Fe2+)を用いて510nmで吸光光度を測定し、定量した。しかし、過酸化水素水は適当な標準液が得られなかったため、35%の濃度が正しいとして後の計算を行った。
その結果、25%硫酸鉄(II)の1万倍希釈液の濃度は5.0ppmとなり、これはもとの濃度が5.0%であることに相当する。25%硫酸鉄(II)の硫酸第1鉄7水和物(FeSO47H20)の重量に対して調整されているとすると、この濃度は一致し、“25%硫酸鉄”は、5.0%鉄(II)と読み替えることも可能である。
そして、液の量を最終量の5.1mLとすると、反応前の濃度は、鉄(II)が490ppm、H22が3430ppmであり、反応後の鉄(II)濃度は35.7ppm、H22は290ppmであった。
したがって、反応したH22と鉄(II)のモル比は、92.4 / 8.14で11となり、元の液について比重を1として計算すると、“35%過酸化水素”は10.3mol/Lとなり、これらの液を1:1で反応させることで、いずれにも余剰分が少ない濃度の組み合わせになっている。
PCE汚染地層を浄化した水と同等の300ppmに調整したPCE水溶液に、25%硫酸鉄液および35%過酸化水素水を元液として、1〜4倍の範囲で希釈して添加すると最善の状態でPCE濃度が76.5%に減少し、その後、過酸化水素水を添加すると最善の状態でPCE濃度が41.6%に減少した。その後、18時間経過してもほとんど変化しないものの、最善の状態ではPCE濃度が39.0%にまで減少した。このことは、2液が隔離された状態で独立して汚染地層1中に圧入され、フェントン薬液の2液は汚染地層1中で最後に混合されるシステム構成が望ましいことを意味する。
なお、PCE分解過程では、PCEにヒドロラジカルが反応し、水酸基の導入が行われるなどの反応が起きているものと思われるが、分解されたPCEの塩素原子のうち全体で概ね18%は塩素イオンとして出現した。しかし、残る塩素原子がどのような形態で存在しているかは未解明であり、可能性としては、C−Cl結合を持った化合物が存在していることがまず考えられる。これが有害物質である可能性も否定できないが、VOCは出現しておらず、環境基準値の定められた物質である可能性は極めて低い。
また、PCE分解を目的として適量のフェントン薬液を用いるならば、一度に添加するよりは、例えば5回に分けて小出しに添加する方が、より効果的であることも確認された。すなわち、フェントン薬液を必要以上に高濃度にすることは無駄であり、PCE分解効率が飽和する程度の希薄な濃度で連続、断続または間欠的に汚染地層1へ圧入し続けるシステム構成が望ましいことを意味する。
一方、過酸化水素と鉄(II)を含む鉄の組み合わせによるフェントン薬液は、前記実験室での検証結果等にも裏付けられるように、産業揚水と廃水処理産業において有効と認められ、長年にわたって利用されている。これらは、共に反動的な水酸基を形成する。
また、この10年、フェントン酸化法は、汚染地層浄化に使用されており、特にVOCsによる汚染の浄化に効果的で、汚染物質は過酸化水素によって速やかに崩壊し、最終生産物である二酸化炭素と水になるほか、塩素で処理された合成物が存在すれば、塩化物イオンも分解され無害化される。
以下、フェントン反応に類似の化学反応、すなわちVOCsによる汚染の浄化に効果的で、汚染物質を最終的に二酸化炭素と水のほか、塩化物イオンも分解して無害化される化学反応式を参考までに列挙する。これらの化学反応式に示されるように、PCEで汚染された地層には、フェントン反応を適用することに限定せず、各種の添加物を超高圧浄化水に添加しても有効である。
3C2Cl4+4MnO4 -+4H2O→4MnO2+6CO2+8H++12Cl-
2Cl3H+2MnO4 -→2MnO2+2CO2+H++3Cl-
3C2Cl22+8MnO4 -+2H+→8MnO2+6CO2+6Cl-+4H2
8C2ClH3+10MnO4 -+7H+→10MnO2+6CO2+3Cl-+8H2
なお、各物質の英文名称は以下のとおりである。
2Cl4 perchloroethylen
2Cl3H trichloroethylene
2Cl22 dichloroethylene
2ClH3 vinylchloride
MnO4 - permanganate
MnO2 manganese dioxide
CO2 carbon dioxide
Cl- chloride−ion
+ hydrogen−ion
2O Water
本システムの概念図である。 本システムによる施工の説明図であり、(a)実態配置図、(b)数量表、(c)1単位の圧入井戸と観測井戸の断面略図である。 2液独立圧入手段の概念図である。 汚染地層をフェントン薬液により切削する模式説明図である。
符号の説明
1 汚染地層
1x,1y 深遠部
2x 第1液
2y 第2液
3 圧入井戸
4x 第1液供給手段
4y 第2液供給手段
7 超高圧噴射ポンプ
7x 第1のポンプ
7y 第2のポンプ
9 観測井戸
12 ロッド
12j 第1の噴射ノズル
12k 第2の噴射ノズル
12x 第1の経路
12y 第2の経路
30 2液独立圧入手段
20x 第1の超高圧噴射液
20y 第2の超高圧噴射液
100 フェントン反応による汚染地層浄化システム
GL 地表
X 圧入井戸と観測井戸とそれぞれの断面中心までの離間距離
Y 破壊半径
Z 桝目の一辺
R ロッドの回転方向

Claims (1)

  1. 硫酸鉄(II)を含む鉄(II)塩が添加された第1液(2x)と、過酸化水素が添加された第2液(2y)が、汚染浄化の化学反応する前段階まで隔離され、汚染地層(1)に削孔した圧入井戸(3)に挿入されたロッド(12)を通して、前記汚染地層(1)の深遠部(1x,1y)まで同時に注入される2液独立圧入手段(30)を備えたフェントン反応による汚染地層浄化システム(100)であって、
    前記2液独立圧入手段(30)は、
    前記第1液(2x)を供給する第1液供給手段(4x)と、
    前記第2液(2y)を供給する第2液供給手段(4y)と、
    100MPaから400MPaの超高圧に加圧した前記第1液(2x)および前記第2液(2y)を別経路に区別して前記ロッド(12)に圧入可能な超高圧噴射ポンプ(7)と、
    前記ロッド(12)に圧入された前記第1液(2x)と前記第2液(2y)を、相反して遠ざける方向に噴射するように前記ロッド(12)の周面上に離間して配設された第1の噴射ノズル(12j)および第2の噴射ノズル(12k)と、
    前記第1液(2x)および前記第2液(2y)に対応して独立した第1の経路(12x)および第2の経路(12y)と、を備え、
    前記第1の噴射ノズル(12j)および第2の噴射ノズル(12k)は前記ロッド(12)の軸方向に20〜60cm間隔で配置され、
    前記ロッド(12)は毎分4〜12回転で自転しながら、毎分10〜30cmの速度で引き上げることが可能であることを特徴とするフェントン反応による汚染地層浄化システム(100)。
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