JP3749726B1 - 周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法、繰返しパターン下での低コントラスト欠陥検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】X方向およびY方向各々に対して得られた、検査対象画素ラインと近傍にある画素ラインまたは繰返しパターンの周期分離れた位置にある画素ラインとの濃度差分画素ラインから、X方向濃度差分画像とY方向濃度差分画像を得て、各画素に対する濃度差分値によって定義される欠陥強度と欠陥方向を使用して欠陥候補を抽出し、その結果に対して領域分割と分割領域に対する濃度統計量によって欠陥候補存在領域を絞り込み、欠陥の連続性判定により欠陥を抽出する。
【選択図】図1
Description
一方、予めその周期がわからない周期性ノイズの被検査物正常部分に対するコントラストが欠陥画素部分の正常部分に対するコントラストより高い場合は、濃度の高い画素部分から濃度の低い画素部分を抜き出すことは技術的に高度であり、特に高速に抜き出すことについては、従来、有効な方法が提示されていなかった。この場合、予めその周期がわからない周期性ノイズに代わって既知の繰返しパターンが存在する場合は、前述の方法を用いることができるが同様の欠点を持つ。
検査対象画素ライン上の濃度と当該検査対象画素ラインの近傍で選択した近傍画素ライン上の濃度との間で相関度が最大となるように双方の画素ライン情報を相対的に画素ライン方向に移動し、検査対象画素ラインと近傍画素ライン同士の濃度差分画素ラインを取得する過程を、X方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してX方向濃度差分画像を作成し、且つY方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してY方向濃度差分画像を作成する近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
X方向濃度差分画像とY方向濃度差分画像から得られる被検査画像上の各画素に対応するX方向の濃度差分値(x)とY方向濃度差分値(y)から得た各画素の、欠陥強度を表現する数値からなる欠陥強度濃淡画像と欠陥方向を表現する数値からなる欠陥方向濃淡画像を使用して、被検査画像上の各画素における欠陥存在の確からしさ(以降、欠陥存在確度ともいう)を計算し、その結果により欠陥候補抽出画像として欠陥候補画素を抽出する欠陥候補抽出ステップとを
具備する周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法を採ることである。
検査対象画素ライン上の濃度と当該検査対象画素ラインの近傍で選択した近傍画素ライン上の濃度との間で相関度が最大となるように双方の画素ライン情報を相対的に画素ライン方向に移動し、検査対象画素ラインと近傍画素ライン同士の濃度差分画素ラインを取得する過程を、X方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してX方向濃度差分画像を作成し、且つY方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してY方向濃度差分画像を作成する近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
(a) X方向濃度差分画像とY方向濃度差分画像により被検査画像上の画素(以降、画素1ともいう)各々に対応するX方向の濃度差分値(x)とY方向濃度差分値(y)を得て、所定の方法で定義された欠陥強度と欠陥方向により計算された画素1各々に対応する欠陥強度と欠陥方向により、欠陥強度濃淡画像と欠陥方向濃淡画像を作成し、
(b) 欠陥強度濃淡画像と欠陥方向濃淡画像の画素(以降、画素2ともいう)各々のうちの選択された画素(以降、注目画素ともいう)に対して、当該注目画素の所定の周辺範囲の画素(以降、周辺画素ともいう)の各々の欠陥強度と、周辺画素各々に対して注目画素における欠陥方向に依存して所定の基準で重み付けを行なうための重み係数と、注目画素の欠陥方向を基準方向として当該基準方向に対してなす角度を代表する各方向に対して決められた基準方向に対する方向の適合度を表す係数を使って求められた各周辺画素における欠陥方向から注目画素の欠陥方向を差し引いた角度を代表する方向の係数(以降、適合係数ともいう)とを使用して、前記周辺画素の選択された一つの画素の欠陥強度と当該周辺画素に対応する重み係数と当該周辺画素に対応する適合係数の乗算結果を得る手順を全ての当該周辺画素に対して実行して、その乗算結果の和で定義される欠陥存在確度を計算する手順を欠陥強度濃淡画像の画素2の全てに対して実行し、画素2各々に対して乗算結果が所定の閾値を超えているか否かを調べて当該画素2に対応する画素1が欠陥候補であるか否かを判定し、欠陥候補でないと判定された当該画素2の欠陥強度をゼロと見做して欠陥強度濃淡画像の当該画素2の濃度をゼロに修正する(b)以降ここまでの一連の手順を全ての画素2に対して繰り返して、
(c) 得られた欠陥強度濃淡画像と元の欠陥方向濃淡画像を使用して、(b)に記載の一連の手順を予め設定された回数だけ弛緩法的に繰返し、最終的に得られた欠陥強度濃淡画像を欠陥候補抽出画像として取得する欠陥候補抽出ステップとを
具備する周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法を採ることである。
近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
欠陥候補抽出ステップと、
(a) 欠陥候補抽出ステップで取得された欠陥候補抽出画像を小画像領域に領域分割し、分割された各領域(以降、分割領域ともいう)に対して濃度分散値を計算し、所定の閾値以上の濃度分散値を持つ分割領域を欠陥のある可能性のある領域と見做して欠陥領域として指定し、
(b) 欠陥領域を(a)に記述した方法で領域分割し、欠陥領域を更に絞り込んで指定する過程を分割領域が所定のサイズになるまで繰返し、欠陥の可能性のある領域(以降、欠陥候補存在領域ともいう)を抽出する欠陥候補存在領域抽出ステップとを
具備する周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法を採ることである。
近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
欠陥候補抽出ステップと、
欠陥候補存在領域抽出ステップと、
欠陥候補存在領域抽出ステップで抽出された欠陥候補存在領域に存在する画素を「論理1」とし、欠陥候補存在領域以外の領域の画素は全て「論理0」とする2値化画像を欠陥候補抽出ステップで作成された欠陥強度濃淡画像に対応して作成し、欠陥候補存在領域に対応する2値化領域(以降、2値化欠陥候補領域ともいう)に対し所定の基準で膨張処理を行って隣り合う2値化欠陥候補領域同士を所定の基準の及ぶ範囲で連結し、連結していない箇所は所定の連結条件に従って連結し、連結している2値化欠陥候補領域全体(以降、2値化連結欠陥候補領域という)の形状の特徴量に依存する判定条件に合致する2値化連結欠陥候補領域を欠陥領域として特定し、この特定された2値化連結欠陥候補領域以外の領域の画素を「論理0」として、各々の2値化連結欠陥候補領域に対して収縮処理を施して、「論理1」として残っている画素に対応する被検査画像の画素部分を欠陥として抽出する欠陥抽出ステップとを
具備する周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法を採ることである。
(数1)
欠陥強度=xの二乗とyの二乗の和の平方根
欠陥方向=arctan(y/x)
第1の手段から第4の手段において、近傍画素ラインを検査対象画素ラインから繰返しパターンの周期の整数倍の画素距離だけ離れている画素ラインに変更して、これらの手段のいずれかに記載してある周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法に従って欠陥部を抽出することで繰返しパターン下での低コントラスト欠陥検査を行なうことができる。
図1は、本発明を実施するための最良の形態における処理ステップのフローの例を示す図であり、周期性ノイズのある被検査物の撮像画像に対してステップS1からステップS4の順に処理を行い、コントラストの低い欠陥を抽出する。各処理ステップにおける処理の流れについて、図とともに説明する。被検査物の撮像画像の各画素の位置を、XY直角座標でアドレスすることにする。
このステップの内容を更に詳しく実施例1で説明する。
(ステップS101) 欠陥撮像画像の上端側から順番にX方向の画素ラインを1個検査対象画素ラインとして選択し、選択された検査対象画素ラインに対してその下方近傍にある画素ラインを近傍画素ラインとして選定する。
(ステップS102) 次に、図3に示すように、双方の画素ライン上の濃度を取得(双方の濃度分布の状況例は図3に示すような波形である)する。最適な近傍の程度は取扱う画像のノイズを除いた画像の濃度変化率と濃度変化率の波の単位長さ当たりの数によって変化する。前者又は後者いずれにしても大きい場合には近くの近傍画素ラインを選択し、小さい場合はより遠くの近傍画素ラインを選択することができる。
(ステップS103) 次に、図4に示すように、近傍画素ラインの画素情報を画素ラインの方向に前後両方向に画素単位で移動させながら、各移動位置で検査対象画素ラインと近傍画素ラインの間で同一のX座標値でアドレスされる画素同士で双方の画素ラインのオリジナル画素情報の存在範囲がX方向に重なる範囲内で相関度を計算し、その相関度データを記憶する。
(ステップS104)次に、図5に示すように、最も相関度の高かった移動位置に近傍画素ラインの画素情報を移動し、近傍画素ラインの濃度平均値を検査対象画素ラインの濃度平均値にあわせるように近傍画素ラインの濃度波形の濃度レベルを比例的に調整する。
(ステップS105)次に、図6に示すように、検査対象画素ラインと濃度レベルの調整された近傍画素ラインとの間で濃度差分をとり、濃度差分画素ラインを取得する。
ただし、もし差分値で上記小突起部分のような有意な値が出た場合に、単純に上記検査対象画素ラインと上記近傍画素ラインとの濃度差分を採るだけでは、検査対象画素ラインと近傍画素ラインのどちらに欠陥があったかの判定ができない。そのため、ステップS101において、検査対象画素ラインの上方近傍にある画素ラインを再度近傍画素ラインとして選定し、ステップS102からステップS105までの手順を実行し、どちらの場合にも画素ライン方向の同じ位置に差分値の似通った有意な値が出た場合に検査対象ライン上にその有意な値の原因があったと判断する。画素ライン方向の同じ位置に差分値の似通った有意な値が出なかった場合には、近傍画素ライン上にその有意な値の原因があったとして、検査対象画素ラインの位置に対応する位置の濃度差分画素ラインとして上記有意な値をその前後の画素の濃度差分値の延長と見做せる値に置き換えたものを採用する。
(ステップS106) 以上、ステップS101からステップS105までの手順を欠陥撮像画像のすべてのX方向の画素ラインに対して実行して、取得されたすべてのX方向濃度差分画素ラインからX方向濃度差分画像を作成する。
(ステップS107) Y方向についても上記と同様な手順によりY方向濃度差分画像を作成する。
ステップS103で近傍画素ライン情報をシフトしたとき、画素ラインの移動方向と反対側の新しく生まれる画素に対しては、この範囲は差分結果をゼロにして欠陥がなかったことにする。
(ステップS201) X方向濃度差分画像とY方向濃度差分画像により被検査画像上の画素(画素1ともいう)各々に対応するX方向の濃度差分値(x)とY方向濃度差分値(y)を得て、式(1)で定義された欠陥強度と式(2)で定義された欠陥方向
(ステップS202) 欠陥強度濃淡画像と欠陥方向濃淡画像の画素(画素2ともいう)各々のうちの選択された画素(注目画素ともいう)を中心画素とする5画素×5画素範囲の画素(周辺画素ともいう)の各々の欠陥強度(式(3)で示す)
(ステップS203) 当該注目画素における欠陥存在確度が所定の閾値を超えているか否かを調べて当該注目画素に対応する画素1が欠陥候補であるか否かを判定し、欠陥候補でないと判定された当該注目画素の欠陥強度をゼロと見做して欠陥強度濃淡画像の当該注目画素の濃度をゼロに修正する。
(ステップS204) ステップS202とステップS204の手順を欠陥強度濃淡画像の画素2の全てに対して実行し、画素2各々に対する欠陥存在確度によって修正された欠陥強度濃淡画像を得る。
(ステップS205) 得られた欠陥強度濃淡画像を新たな欠陥強度濃淡画像として元の欠陥方向濃淡画像とを使用してステップS202からステップS204までの一連の手順を予め設定された回数だけ弛緩法的に繰返し、結果として欠陥存在確度が弛緩法的に高まって、最終的に得られた欠陥強度濃淡画像を欠陥候補抽出画像として取得する。図11はこの欠陥候補抽出画像の例である。白い部分が欠陥候補箇所である。
ここで、各画素2の欠陥存在確度がある閾値を超えている場合に欠陥とし、ある閾値を超えていない場合は欠陥無しとして欠陥強度を0とした理由は、例えば、本実施例とはアプリケーションが違うが、非特許文献1で示されているように、周辺の画素の修正を徐々に進めていく一般的な弛緩法によって周辺の画素の情報によるエッジ確率を変動させて、最後にエッジ確率がある閾値を超えた画素をエッジとしている方法例に対して、本実施例は弛緩法による欠陥存在確度の高まりを加速し高速化を計る為に、条件により周辺の画素の急速な修正を行なう、即ち一回毎に欠陥判定を行い欠陥であるか否かを決定することで収束性を高めようとしたことにある。
当然、この意味から、画素2の濃度をゼロに修正する代わりに「ゼロに近い値」に修正することは、等価な修正と見做せる。
また、重み係数のパターン又は関数のあり方も、予め経験等でその形状が想定される場合には欠陥の形状に依存するパターン又は関数を定義して使うほうが望ましい。
ただ、一般的には、テーブルから数値を引いてくるほうが計算によるよりも処理時間が早くなることを考慮すれば、より高速化するためには、重み係数も含めて本実施例のようにテーブルから数値を引く方法のほうが望ましい。
(ステップS301) 図13に示すように、欠陥候補抽出画像をLx画素×Ly画素の画像として、この画像の左上隅から水平右方向へSx画素×Sy画素の小画像で且つ直前の分割領域とはSx画素の半数が重なるように(実線部分と破線部分のように)領域分割を順に行っていくやり方で、分割領域ごとに当該領域に対して濃度分散値を計算し所定の閾値以上の濃度分散値を持つ分割領域を欠陥のある可能性のある領域と見做して欠陥領域と指定する手順を水平方向にこの画像の右端まで実行する。
(ステップS302) 次にこの画像の左端に戻り、垂直方向にSy画素の半数が重なるように(実践部分と1点鎖線部分のように)新たな領域Sx画素×Sy画素を選択し、以降上記の水平右方向への領域分割と濃度分散値計算とこの画像の左端へ戻る一連の手順を、領域分割と濃度分散値計算がこの画像のすべてに対してなされるまで実行する。上記で領域の重なる部分については、重なるいずれかの領域が欠陥領域と指定されれば欠陥領域として指定することにする。また、本実施例ではSx=128、Sy=128としている。
(ステップS303) ステップS301とステップS302で欠陥領域として指定された領域に対して、当該2ステップで実行したと同様の一連の手順を、Lx画素×Ly画素の画像をSx画像×Sy画像に小分割したようにして、より小さい分割領域サイズSx×Sy(例としては、Sx=64、32等、Sy=64、32等がある)として実行する。
(ステップS304) ステップS303の手順を、予め決められている最小分割サイズSx×Sy(例えば、Sx=8または4、Sy=8または4)に対応する手順まで実行し、欠陥領域を絞り込む。
ここで、Sx=4、Sy=4に対して実行するときは、上記分割領域間の重なりがないようにする方が好ましい。
(ステップS305) ステップS304の結果、欠陥領域として指定されている領域を最終的に欠陥のある可能性のある領域と見做して、欠陥候補存在領域として抽出する。
(ステップS401) 欠陥候補存在領域に存在する画素を「論理1」とし、欠陥候補存在領域以外の領域の画素は全て「論理0」とする2値化画像を欠陥強度濃淡画像に対応して作成する。
(ステップS402) 欠陥候補存在領域に対応する2値化領域(以降、2値化欠陥候補領域ともいう)に対し所定の基準で膨張処理を行って隣り合う2値化欠陥候補領域同士を所定の基準の及ぶ範囲で連結する。
(ステップS403) 連結していない箇所は所定の連結条件に従って連結する。
(ステップS404) 連結している2値化欠陥候補領域全体(2値化連結欠陥候補領域ともいう)の形状の特徴量に依存する判定条件に合致する2値化連結欠陥候補領域を欠陥領域として特定し、この特定された領域以外の領域の画素を「論理0」とする。
(ステップS405) 2値化連結欠陥候補領域(この例を図15に示す。)に対して収縮処理を施して「論理1」として、「論理1」となっている画素に対応する被検査画像の画素部分を欠陥として抽出する。欠陥抽出結果の例を、図16に示す。
欠陥の形状についてマクロに見て細長い、線状の形状と太い塊形状を想定できることから、まず細長い線状の形状に合致するパターンを類型化すると図17あるいは図18のような類型化ができる。図17と図18の違いは、2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形が、その各辺が座標軸のいずれかに平行であるか、その矩形が2値化連結欠陥候補領域に外接する最小の面積を持つ矩形であるかである。また、太い塊形状に合致するパターンの典型は図17(e)の2値化連結欠陥候補領域Fの内側の領域が欠陥候補領域で埋まっている場合である。
判定の方法は、2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形の長さに着目し、矩形の長さのいずれかが予め決められている所定の長さ以上であるときは、上述した全てのパターンをのいずれかであるとして、その2値化連結欠陥候補領域は欠陥領域とする方法である。この場合の前記判定条件は、2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形の長さが、予め決められている所定の長さ以上であることである。実施例で使った上記所定の長さの1例は10画素である。
更に、太い塊の2値化連結欠陥候補領域を更に欠陥領域としたくない場合には、2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形の面積と2値化連結欠陥候補領域の面積が近い(換言すれば、前者の面積と後者の面積の比が、上記欠陥領域としたくない太い塊の形状に依存する数値(例えば、2)未満であるときには、当該の2値化連結欠陥候補領域は欠陥領域としないとすることである。この場合の前記判定条件に対する追加判定条件は、2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形の面積と2値化連結欠陥候補領域の面積の比が、太い塊の形状に依存する所定の数値以上であることである。
Claims (10)
- 直交XY座標によって画素位置が特定可能で周期性ノイズのある被検査画像において欠陥部を抽出する方法であって、
検査対象画素ライン上の濃度と該検査対象画素ラインの近傍で選択した近傍画素ライン上の濃度との間で相関度が最大となるように双方の画素ライン情報を相対的に画素ライン方向に移動し、前記検査対象画素ラインと前記近傍画素ライン同士の濃度差分画素ラインを取得する過程を、X方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してX方向濃度差分画像を作成し、且つY方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してY方向濃度差分画像を作成する近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
前記X方向濃度差分画像と前記Y方向濃度差分画像から得られる前記被検査画像上の各画素に対応するX方向の濃度差分値(x)とY方向濃度差分値(y)から得た前記各画素の、欠陥強度を表現する数値からなる欠陥強度濃淡画像と欠陥方向を表現する数値からなる欠陥方向濃淡画像を使用して、前記被検査画像上の各画素における欠陥存在の確からしさ(以降、欠陥存在確度ともいう)を計算し、その結果により欠陥候補抽出画像として欠陥候補画素を抽出する欠陥候補抽出ステップとを
具備することを特徴とする周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。 - 直交XY座標によって画素位置が特定可能で周期性ノイズのある被検査画像において欠陥部を抽出する方法であって、
検査対象画素ライン上の濃度と該検査対象画素ラインの近傍で選択した近傍画素ライン上の濃度との間で相関度が最大となるように双方の画素ライン情報を相対的に画素ライン方向に移動し、前記検査対象画素ラインと前記近傍画素ライン同士の濃度差分画素ラインを取得する過程を、X方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してX方向濃度差分画像を作成し、且つY方向の検査対象画素ラインの各々に対して実行して取得された濃度差分画素ラインを集合してY方向濃度差分画像を作成する近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
(a) 前記X方向濃度差分画像と前記Y方向濃度差分画像により前記被検査画像上の画素(以降、画素1ともいう)各々に対応するX方向の濃度差分値(x)とY方向濃度差分値(y)を得て、所定の方法で定義された欠陥強度と欠陥方向により計算された前記画素1各々に対応する前記欠陥強度と前記欠陥方向により、欠陥強度濃淡画像と欠陥方向濃淡画像を作成し、
(b) 前記欠陥強度濃淡画像と前記欠陥方向濃淡画像の画素(以降、画素2ともいう)各々のうちの選択された画素(以降、注目画素ともいう)に対して、該注目画素の所定の周辺範囲の画素(以降、周辺画素ともいう)の各々の欠陥強度と、前記周辺画素各々に対して前記注目画素における欠陥方向に依存して所定の基準で重み付けを行なうための重み係数と、注目画素の欠陥方向を基準方向として該基準方向に対してなす角度を代表する各方向に対して決められた該基準方向に対する方向の適合度を表す係数を使って求められた前記各周辺画素における欠陥方向から注目画素の欠陥方向を差し引いた角度を代表する方向の係数(以降、適合係数ともいう)とを使用して、前記周辺画素の選択された一つの画素の欠陥強度と当該周辺画素に対応する重み係数と当該周辺画素に対応する適合係数の乗算結果を得る手順を全ての当該周辺画素に対して実行して、その乗算結果の和で定義される欠陥存在確度を計算する手順を前記欠陥強度濃淡画像の画素2の全てに対して実行し、前記画素2各々に対して前記乗算結果が所定の閾値を超えているか否かを調べて当該画素2に対応する画素1が欠陥候補であるか否かを判定し、欠陥候補でないと判定された当該画素2の欠陥強度をゼロと見做して前記欠陥強度濃淡画像の当該画素2の濃度をゼロに修正する(b)以降ここまでの一連の手順を全ての画素2に対して繰り返して、
(c) 得られた欠陥強度濃淡画像と元の前記欠陥方向濃淡画像を使用して、(b)に記載の一連の手順を予め設定された回数だけ弛緩法的に繰返し、最終的に得られた欠陥強度濃淡画像を欠陥候補抽出画像として取得する欠陥候補抽出ステップとを
具備することを特徴とする周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。 - 直交XY座標によって画素位置が特定可能で周期性ノイズのある被検査画像において欠陥部を抽出する方法であって、
請求項1に記載の近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
請求項1または請求項2に記載の欠陥候補抽出ステップと、
(a) 前記欠陥候補抽出ステップで取得された欠陥候補抽出画像を小画像領域に領域分割し、分割された各領域(以降、分割領域ともいう)に対して濃度分散値を計算し、所定の閾値以上の濃度分散値を持つ分割領域を欠陥のある可能性のある領域と見做して欠陥領域として指定し、
(b) 前記欠陥領域を(a)に記述した方法で領域分割し、前記欠陥領域を更に絞り込んで指定する過程を分割領域が所定のサイズになるまで繰返し、欠陥の可能性のある領域(以降、欠陥候補存在領域ともいう)を抽出する欠陥候補存在領域抽出ステップとを
具備することを特徴とする周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。 - 小画像領域に領域分割する際に、各分割領域が互いに重複する領域を持つように領域分割がなされることを特徴とする請求項3に記載の周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。
- 直交XY座標によって画素位置が特定可能で周期性ノイズのある被検査画像において欠陥部を抽出する方法であって、
請求項1に記載の近傍ライン濃度差分画像作成ステップと、
請求項1または請求項2に記載の欠陥候補抽出ステップと、
請求項3に記載の欠陥候補存在領域抽出ステップと、
前記欠陥候補存在領域抽出ステップで抽出された欠陥候補存在領域に存在する画素を「論理1」とし、前記欠陥候補存在領域以外の領域の画素は全て「論理0」とする2値化画像を前記欠陥候補抽出ステップで作成された欠陥強度濃淡画像に対応して作成し、前記欠陥候補存在領域に対応する2値化領域(以降、2値化欠陥候補領域ともいう)に対し所定の基準で膨張処理を行って隣り合う2値化欠陥候補領域同士を所定の基準の及ぶ範囲で連結し、連結していない箇所は所定の連結条件に従って連結し、連結している2値化欠陥候補領域全体(以降、2値化連結欠陥候補領域という)の形状の特徴量に依存する判定条件に合致する2値化連結欠陥候補領域を欠陥領域として特定し、この特定された2値化連結欠陥候補領域以外の領域の画素を「論理0」として、各々の2値化連結欠陥候補領域に対して収縮処理を施して、「論理1」として残っている画素に対応する被検査画像の画素部分を欠陥として抽出する欠陥抽出ステップとを
具備することを特徴とする周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。 - 前記所定の連結条件が、前記膨張処理直後の連結している2値化欠陥候補領域の端点から前記欠陥候補存在領域の前記欠陥候補存在領域抽出ステップにおける最小の分割領域のサイズを超えない所定画素範囲内に隣の2値化欠陥候補領域の端点が存在することであることを特徴とする請求項5に記載の周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。
- 前記判定条件が、前記2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形の長さが、予め決められている所定の長さ以上であることとする第1条件か、または、該第1条件と、前記2値化連結欠陥候補領域に外接する矩形の面積と前記2値化連結欠陥候補領域の面積の比が、太い塊の2値化連結欠陥候補領域の形状に依存する所定の数値以上であることとする第2条件の両方を満たす条件かのいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。
- 前記近傍ライン濃度差分画像作成ステップにおいて、相対的に移動した画素ラインの濃度平均レベルを画素ラインごとに合わせこむ補正が濃度差分画素ラインを取得する前に付加的に行われることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。
- 前記欠陥強度と前記欠陥方向が、前記濃度差分値(x)と前記Y方向濃度差分値(y)によって、以下の数式
(数1)
欠陥強度=xの二乗とyの二乗の和の平方根
欠陥方向=arctan(y/x)
で定義されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法。 - 直交XY座標によって画素位置が特定可能で繰返しパターンのある被検査画像において欠陥部を抽出する方法であって、
近傍画素ラインを検査対象画素ラインから繰返しパターンの周期の整数倍の画素距離だけ離れている画素ラインに変更して、請求項1から9のいずれかに記載の周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法に従って前記欠陥部を抽出することを特徴とする繰返しパターン下での低コントラスト欠陥検査方法。
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