JP3748233B2 - 合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法及び合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子 - Google Patents

合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法及び合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は合成有機化合物重合体とフェライトとが複合化した複合粒子の製造方法および合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療や生物科学の分野において、有機化合物重合体の微粒子は、生体物質の分離、酵素固定、医療診断、あるいは医薬配送などに幅広く利用されている。その利用方法はさまざまであるが、多くの場合、生体分子を特異的に認識し、あるいは生体物質に特異的に反応する生体成分を微粒子表面に固定化して利用する。例えば特定の生体物質を認識して選択的に強く結合する分子をリガンドとして微粒子に結合したアフィニティ粒子として用いられる。また有機化合物重合体の微粒子は、酵素などの生体触媒を微粒子に固定した高選択性触媒としても用いられる。
【0003】
アフィニティ粒子には、できるだけ多くのリガンドを固定化することが望ましいことから、アフィニティ粒子の粒径をできるだけ小さくして、その表面積を大きくすることが望ましい。ところがアフィニティ粒子の粒径を小さくすると急激に沈降しにくくなるため、その回収がきわめて困難になる。
アフィニティ粒子を有機化合物の重合体と磁性を持つフェライトとの複合体で構成することにより磁性を付与できれば、磁気分離が可能となるため、粒径が小さくても容易に回収することができるようになる。なお有機化合物の重合体と磁性を持つフェライトとの複合粒子は、外部からの磁気的な操作による迅速な分離回収や誘導が可能であることを利用し、このほか、生体内の薬剤配送、あるいはMRI造影補助剤など、数多くの応用例が知られている。例えばScientific and Clinical Applications of Magnetic Carriers (Plenum Press社1997年発行)には、このような有機化合物の重合体と磁性を持つフェライトとの複合体の粒子に関する数多くの論文が掲載されている。
【0004】
ところで従来から知られている有機化合物の共重合体とフェライトとの複合粒子には、有機化合物の重合体粒子にフェライトを付着固定したものや、逆にフェライト粒子表面に有機化合物を被覆したものなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
こうした従来の有機化合物の共重合体とフェライトとの複合粒子は、有機化合物の重合体粒子をまず製造し、その有機化合物重合体粒子にフェライトを固定するか、あるいはまずフェライトの粒子を製造し、そのフェライト粒子に有機化合物重合体を形成するものである。このため、従来の有機化合物の共重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法では、製造工程が多くなり製造コストが高くなるだけでなく、フェライトと有機化合物とが構造的に安定した複合粒子を得ることが容易でなく、しかも複合粒子の粒子構造と分散性を良好に保ったまま、粒径を数100nm〜数10nmと微小化することが困難であるという問題があった。
【0006】
本発明はこうした従来の有機化合物の共重合体とフェライトとの複合体粒子の製造における問題点を解決し、簡略化された工程で有機化合物の重合体とフェライトとの複合粒子が製造でき、構造的に安定であり、複合粒子の構造と分散性を良好に保って粒子径を微小化することの可能な複合粒子を製造する製造方法と、この製造方法によって製造される複合粒子を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明における第1の複合粒子の製造方法は、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に、2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化した複合粒子を形成することを特徴とする。
【0008】
本発明における第1の複合粒子の製造方法によれば、合成有機化合物重合体の水溶液中でフェライト粒子が生成されることにより、合成有機化合物重合体とフェライトとが複合化されるので、その製造工程が単純化される。しかもフェライトの生成の段階でフェライトは合成有機化合物重合体と結合するので、製造される複合粒子は構造的に安定したものとなる。
【0009】
本発明において、合成有機化合物重合体は、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体が付加重合した重合体であり、多くの水酸基を備えているため水溶性を有する。この合成有機化合物重合体の水酸基にフェライトが生成される。しかもこの合成有機化合物重合体は水溶液中で成長するフェライトの粒子を互いに分離する役割を果し、フェライトが過度に粒成長するのを抑制する。従って水溶液中の重合体の濃度が高くなると生成するフェライトの粒子サイズは小さくなる。このようにして複合粒子の粒径を例えば100nm以下に微小化することができ、また50nm以下に微小化することもできる。また、このようにして得られる複合粒子は重合体の性質により親水性であり、複合粒子の表面は上記重合体で覆われているため、比較的柔らかいという特徴を持つ。
【0010】
本発明の第1の複合粒子の製造方法において、上記炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合したものは、多数の水酸基を有する線状の合成有機化合物重合体となり、この重合体水溶液中でフェライトを生成することにより、分散性の良好な複合粒子が形成される。
【0011】
そのような重合体として、例えばメタクリル酸グリセロール(GLM)
【化1】
Figure 0003748233
の重合体を好ましく用いることができる。
【0012】
この重合体の重合度や分子量については,適宜選択可能であり、例えば分子量50,000〜1,000,000の重合体を好ましく用いることができる。
【0013】
また本発明における第2の複合粒子の製造方法は、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に、2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化した複合粒子を形成する工程と、炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体を前記複合粒子にシード重合により付加重合するシード重合工程とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の複合粒子の製造方法によれば、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液中で直接にフェライト粒子が生成されることにより、この合成有機化合物重合体とフェライトとが複合化され、これに続いてこの合成有機化合物重合体の末端の二重結合に、炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合されるので、比較的単純な製造工程により、構造の安定した合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子とを製造することができる。この製造方法によれば、複合粒子の粒径を300nm以下に微小化することができ、また100nm以下、さらには50nm以下に微小化することもきる。また、このようにして得られる複合粒子は重合体の性質により親水性であり、複合粒子の表面は上記重合体で覆われているため、複合粒子でありながらその表面が比較的柔らかいという特徴を持つ。
【0015】
またシード重合で形成された複合粒子表面の重合体は、エポキシ基を有しているので、このエポキシ基により、直接あるいは適当なスペーサを介して、粒子に各種の物質を結合させることができる。
【0016】
本発明におけるの第2の複合粒子の製造方法においては、上記第1の複合粒子の製造方法の場合と同様に、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を用い、これを付加重合することにより、多数の水酸基を有する線状の合成有機化合物重合体を得ることができ、この重合体水溶液中でフェライトを生成することによって、分散性の良好な複合粒子を形成することができる。このような重合体として、例えば上記メタクリル酸グリセロール(GLM)の重合体を好ましく用いることができる。
【0017】
また本発明における第2の複合粒子の製造方法において、上記シード重合を行なわせる炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体として、例えばメタクリル酸グリシジル(GMA)
【化2】
Figure 0003748233
を好ましく用いることができる。
【0018】
本発明の第1および第2の複合粒子の製造方法において、フェライト粒子を生成する合成有機化合物重合体の水溶液の重合体濃度としては、0.2〜3.0重量%が好ましく、0.4〜1.5重量%がより好ましく、0.8〜0.75重量%がさらに好ましい。またこの合成有機化合物重合体の水溶液に添加する2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液との添加量は、この合成有機化合物重合体の量に対し、重量比で1/4ないし4倍、より好ましくは1/2ないし2倍の量のフェライト粒子を生成するようにすればよい。
【0019】
本発明における第1および第2の複合粒子の製造方法においては、前記2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液に、3価鉄イオンを含むようにすることができる。この2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液に、3価鉄イオンを含めておくことにより、フェライト相の生成を容易にすることができる。またこの水溶液には、2価鉄イオンおよび3価鉄イオンのほかに、フェライトを構成する各種金属イオンを含有させることができる。
【0020】
本発明の第1および第2の複合粒子の製造方法において、合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子を形成する複合粒子形成工程では、水溶液を均一に攪拌しながら工程を進めることがより好ましい。水溶液を均一に攪拌することによって、複合粒子の分散性と分散安定性を高めることができる。
【0021】
また本発明の第1および第2の複合粒子の製造方法においては、合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子を形成する複合粒子形成工程を、溶存酸素量の制限された条件下で行うことが好ましい。
【0022】
例えば合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子形成の反応に、開口を狭めた反応容器を用いて空気の流入を制限したり、反応容器に窒素などの不活性気体を導入して、反応液が接する空気の酸素分圧を通常の0.2気圧よりも小さくすることが好ましい。このようにすることによって、2価鉄イオンが酸化してフェライトが生成する速度を緩やかにすることができ、分散安定性の良好な複合粒子を得ることができる。
【0023】
また本発明の第1および第2の複合粒子の製造方法において、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子形成の工程は、室温で行うこともできるが、昇温して行うことが好ましい。複合粒子形成を昇温して行うことによって、例えば複合粒子の分散安定性を保ち、しかも複合粒子の磁気特性を高めることができる。
【0024】
この複合粒子形成を行う温度としては、60℃を中心として40℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上70℃以下がさらに好ましい。
【0025】
また本発明における第2の複合粒子の製造方法において、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の溶液中でフェライトを生成し複合化した合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子にシード重合を行う場合に、シード重合工程の前に複合粒子を洗浄し精製することが好ましい。
【0026】
洗浄工程においては、形成されたフェライト粒子含有有機化合物重合体粒子の沈降を待たずに磁石で引き寄せてデカンテーションすることができるので、生産性よく行なうことができる。この洗浄によって未反応の鉄イオンなどの金属イオンや余分なポリマーなどが取り除かれ、フェライト粒子含有有機化合物重合体粒子が精製される。
【0027】
本発明の第1の複合粒子は、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより形成され、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化された複合粒子であることを特徴とする。
【0028】
また本発明の第2の複合粒子は、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより形成された前記フェライトと前記合成有機化合物重合体とが複合化された複合粒子に、炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合されていることを特徴とする。
【0029】
これら本発明の第1および第2の複合粒子においては、フェライトとの複合粒子とを形成する炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体として、メタクリル酸グリセロール重合体を好ましく用いることができる。
【0030】
本発明の第1および第2の複合粒子においては、炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液中でフェライトが生成され、合成有機化合物重合体とフェライトとが複合化されているので、単純な構成でしかも合成有機化合物重合体とフェライトとの結合が強固である。
【0031】
また、この第2の複合粒子は、表面にエポキシ基を有し、エポキシ基により、直接あるいは適当なスペーサを介して、粒子に各種の物質を結合させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。
【0033】
図1は本発明の合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子製造の流れを模式的に示したブロック図である。図1において、例えばメタクリル酸グリセロールなどの炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体または低重合度の重合体(モノマー、オリゴマー)111は、窒素雰囲気などの非酸化性雰囲気で蒸留水112とともに開始剤13が添加され、攪拌されながら例えば60℃に昇温されて重合工程114で重合され、合成有機物重合体115の水溶液を得る。
【0034】
この合成有機物重合体115の水溶液の濃度を調整し、攪拌しながらこれにフェライト生成に必要な金属元素である2価鉄イオンを含む水溶液116とフェライト生成に伴なうpHの変化を調整するためのアルカリ溶液例えばアンモニア水117とを添加し、フェライト生成工程118にてこの合成有機物重合体水溶液中にフェライトを生成させ、磁力による吸引を用いたデカンテーションを利用した洗浄工程119で洗浄し、未反応成分などを除いて、合成有機化合物重合体とフェライトとの第1の複合粒子120を得る。
【0035】
この合成有機化合物重合体とフェライトとの第1の複合粒子120を水に浸漬して攪拌し、メタクリル酸グリシジルなどの炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体121を加え、合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子120をシードとして、シード重合工程122にてシード重合を行なうことにより、合成有機化合物重合体とフェライトとの第2の複合粒子123を得ることができる。
【0036】
図2は本発明の合成有機化合物重合体とフェライトとの第1および第2の複合粒子を模式的示した図である。図2(a)に示されているように、メタクリル酸グリセロール重合体などの合成有機化合物重合体211の水溶液中で生成したフェライト粒子112は、合成有機化合物重合体211に囲まれて第1の複合粒子を形成する。図2(a)ではフェライト粒子1個が合成有機化合物重合体211に囲まれた図が示されているが、同図(b)に示したように、複数個のフェライト粒子212が合成有機化合物重合体211に囲まれて1個の粒子を形成していてもよい。
【0037】
図2(c)はフェライト粒子212を合成有機化合物重合体311が囲んで形成された第1の複合粒子に、メタクリル酸グリシジルなど炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合された重合体213を有する第2の複合粒子を示す。図2(c)には第1の複合粒子1個が合成有機化合物重合体211に囲まれた図が示されているが、同図(d)に示したように、複数個の第1の複合粒子が炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合された重合体213に囲まれて1個の粒子を形成していてもよい。さらに同図(e)に示したように、複数のフェライト粒子が合成有機化合物重合体211に囲まれて第1の複合粒子を形成し、この第1の複合粒子複数個がメタクリル酸グリシジルなど炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合さ1〜4のいずれか1項れた重合体213に囲まれたものであってもよい。上記の製造方法によれば、このような構成を有し数100〜数10nmの粒径にまで微細化され、粒径のよく揃った第1および第2の複合粒子を作製することができる。こうして作製される複合粒子はいずれも親水性で比較的柔らかい重合体に覆われた表面を有している。これら複合粒子の粒径を100未満の例えば80nm以下、あるいは50nm以下にすることにより、血管中にて使用することが可能である。
【0038】
この炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合された複合粒子は、粒子の表面に多くのエポキシ基が存在している。このため、例えば特開平10−195099号公報に記載のミクロスフィアと同様に、図3に示したように、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDE)
【化3】
Figure 0003748233
のような線状の分子314を、スペーサ分子としてこの粒子の周囲に設けことができる。
【0039】
(実施例1)
四つ口フラスコ中で、合成有機化合物単量体3g、開始剤としてVA−044(2,2'-Azobis[2-(2-imidazolin-2-yl)propane]dihydrochloride)0.06gおよび蒸留水110gの組成で、60℃、攪拌速度200rpm、窒素雰囲気下で1時間溶液重合を行なうことにより、合成有機化合物重合体を作製した。この方法で鎖状のメタクリル酸グリセロール重合体を作製した。
【0040】
次にこのメタクリル酸グリセロール重合体0.168gを100mLのビーカーに蒸留水で25gになるように調整したものを用意し、一つの50mLのビーカーには塩化鉄(II)四水和物0.217gと40%塩化鉄(III)溶液0.441gを蒸留水で12.5gに調整したものを用意し、さらにもう一つのビーカーには28%アンモニア水溶液を蒸留水で12.5gに調整したものを用意し、これら3つのビーカーはマグネティックスターラーで攪拌しておいた。
【0041】
次にポンプを用いて流速5mL/分の速さで上記塩化鉄溶液とアンモニア水溶液からそれぞれ同時にメタクリル酸グリセロール重合体溶液のビーカーに流し込みフェライトを生成した。
【0042】
フェライト生成後は過剰なアンモニア、未反応の鉄イオンやメタクリル酸グリセロール重合体などを取り除くために、ビーカーの外から磁石で吸引してデカンテーションし、蒸留水を加えて再分散を繰り返し、得られたフェライトとメタクリル酸グリセロール重合体との複合粒子を精製した。
【0043】
(実施例2〜5)
実施例1の場合と同じ条件で開始剤としてVA−044を用いたメタクリ.ル酸グリセロール重合体を、0.0420g、0.0840g、0.168g、0.330g用意した。これらをそれぞれ蒸留水で25gになるように調整し、200mLの四つ口フラスコに収めた。
【0044】
また一つの50mLのビーカーには塩化鉄(II)四水和物0.217gと40%塩化鉄(III)溶液0.441gを蒸留水で12.5gに調整したものを用意し、さらにもう一つのビーカーには28%アンモニア水溶液を蒸留水で12.5gに調整したものを用意し、これら3つのビーカーはマグネティックスターラーで攪拌しておいた。
【0045】
次にポンプを用いて5mL/分の速さで、塩化鉄溶液とアンモニア水溶液からそれぞれ同時にポリマー水溶液の入れてある四つ口フラスコに流し込み磁性体を生成した。フェライト生成後は過剰なアンモニア、未反応の鉄イオンやメタクリル酸グリセロール重合体などを取り除くために、ビーカーの外から磁石で吸引してデカンテーションし、蒸留水を加えて再分散を繰り返し、得られたフェライトとメタクリル酸グリセロール重合体との複合粒子を精製した。
【0046】
(実施例6.7)
開始剤としてKPS(ぺルオキソ二硫酸カリウム、(過流酸カリウム))を用いたほかは、実施例1の場合と同じ条件で作製したたメタクリ.ル酸グリセロール重合体を、0.0840g、0.168g、および0.330g用意した。これらをそれぞれ蒸留水で25gになるように調整し、200mLの四つ口フラスコに収めた。
【0047】
また一つの50mLのビーカーには塩化鉄(II)四水和物0.217gと40%塩化鉄(III)溶液0.441gを蒸留水で12.5gに調整したものを用意し、さらにもう一つのビーカーには28%アンモニア水溶液を蒸留水で12.5gに調整したものを用意し、これら3つのビーカーはマグネティックスターラーで攪拌しておいた。
【0048】
次にポンプを用いて5mL/分の速さで、塩化鉄溶液とアンモニア水溶液からそれぞれ同時にポリマー水溶液の入れてある四つ口フラスコに流し込み磁性体を生成した。フェライト生成後は過剰なアンモニア、未反応の鉄イオンやメタクリル酸グリセロール重合体などを取り除くために、ビーカーの外から磁石で吸引してデカンテーションし、蒸留水を加えて再分散を繰り返し、得られたフェライトとメタクリル酸グリセロール重合体との複合粒子を精製した。
【0049】
(実施例8)
実施例2の場合と同じ条件で開始剤としてKPSを用いて作製したメタクリ.ル酸グリセロール重合体0.500gを、蒸留水で20gになるように調整し、100mLの四つ口フラスコに収め、60℃の高温相中で200rpmの速度で攪拌しながら30分間窒素置換をした。
【0050】
塩化鉄(II)四水和物と40%塩化鉄(III)溶液を蒸留水で5gに調整したものと28%アンモニア水溶液を蒸留水で5gに調整したものを容易しておき、窒素置換後、シリンジを使って塩化鉄溶液、アンモニア水の純に一気に加えてフェライトを生成した。フェライト生成後は過剰なアンモニア、未反応の鉄イオンやメタクリル酸グリセロール重合体などを取り除くために、ビーカーの外から磁石で吸引してデカンテーションし、蒸留水を加えて再分散を繰り返し、得られたフェライトとメタクリル酸グリセロール重合体との複合粒子を精製した。
【0051】
以上の実施例1〜8で得られた複合粒子について、分散安定性と磁気応答を調べた。分散安定性は靜置保存に対し、沈降がほとんど見られなければ〇、沈降がわずかであれば△、ほとんど沈降していれば×とする判定基準によって判定した。また磁気応答については、磁石に引き寄せられる速さを目安にして、磁性体のみの場合を◎、磁石による吸引がみられない場合を×として、◎、〇、△、×の4段階の評価を行った。これらの結果を表1にまとめて示した。
【表1】
Figure 0003748233
【0052】
表の結果から、実施例1のビーカーを用いた空気存在下でのフェライト生成では、磁気応答は良好であるものの、分散安定性には改善の余地があることがわかった。この分散安定性は、空気存在下でのフェライト生成であっても、実施例2〜7に示されているように、四つ口フラスコを用い、フェライトを生成するメタクリル酸グリセロール重合体水溶液の攪拌をむらなく行なうことにより改善されることがわかった。
【0053】
また実施例2〜5と実施例6,7との比較から、同じメタクリル酸グリセロール重合体であっても、開始剤の相違によって分散安定性と磁気応答に及ぼす重合体量が異なることもわかった。開始剤としてVA−044(2,2'-Azobis[2-(2-imidazolin-2-yl)propane]dihydrochloride)を用いた方が、より良好な結果が得られることがわかる。これはVA−044を用いた場合に、より単純な線状の重合体を形成し、複合体の形成により適しているためと考えられる。
【0054】
上記実施例3〜5で作成した複合粒子について、透過電子顕微鏡観察を行なった結果、複合粒子はいずれも球状に近く、大きさが比較的よく揃っており、その粒径はおよそ30〜80nmであることがわかった。またこれらの複合粒子を動的散乱法で測定するこによって、粒子がよく揃っていることがわかった。これらの粒径は血管内に注入でき、食細胞が検知しない大きさであるため、例えばMRIの造影補助剤などとして用いることができる。
【0055】
また実施例8で作製した複合粒子の加熱減量を測定した結果、約420℃で約35%の重量減があり、フェライト(マグネタイト)65に対し、重合体35の割合で複合化されていることがわかった。
【0056】
また温度を60℃に昇温し、窒素雰囲気下でのフェライト生成を行なうことにより、重合体量を多くして分散安定性を高めても磁気応答を示すようにできることがわかった。
【0057】
(比較例1)
実施例1において、メタクリル酸グリセロール重合体水溶液の代わりに蒸留水を用い、他は実施例1と同様にして、フェライト粒子を作製した。
【0058】
(比較例2)
実施例1において、メタクリル酸グリセロール重合体水溶液の代わりに、メタクリル酸グリセロールとアクリルアミドの2.85g/0.15gの共重合体をVA‐044を開始剤として共重合させたものの水溶液を用いたほかは、実施例1と同じ条件で複合粒子を作製した。
【0059】
(比較例3)
実施例1において、メタクリル酸グリセロール重合体水溶液の代わりに、メタクリル酸グリセロールとメタクリル酸グリシジルの2.85g/0.15gの共重合体をVA‐044を開始剤として共重合させたものの水溶液を用いたほかは、実施例1と同じ条件で複合粒子を作製した。
【0060】
(比較例4)
実施例2〜5において、メタクリル酸グリセロール重合体水溶液の代わりに蒸留水を用い、他は実施例2〜5と同様にして、フェライト粒子を作製した。
【0061】
(比較例5)
実施例8において、メタクリル酸グリセロール重合体水溶液の代わりに蒸留水を用い、他は実施例8と同様にして、フェライト粒子を作製した。
【0062】
(比較例6)
実施例8において、メタクリル酸グリセロール重合体の代りに、メタクリル酸グリセロール単合体0.440gを蒸留水で20gになるように調整した水溶液を用いたほかは、実施例8と同じ条件で複合粒子を作製した。
【0063】
以上の比較例1〜6について、実施例1〜8と同様の評価を行った。その結果を表2にまとめて示した。
【表2】
Figure 0003748233
【0064】
表2の比較例1,4および5に示されている通り、分散安定性を得るには有機物重合体は不可欠であること、また比較例2,3に示されているように有機物重合体は水酸基を持たない単量体との共重合体では分散安定性が得られていないことがわかった。さらに比較例6に示されているように、有機物重合体の代りに、有機物単量体を用いたものは、表2に示された分散安定性の点で十分でないほか、粒子形状や、各種物性の点でも問題があるものと考えられる。
【0065】
(実施例9)
精製したフェライトとメタクリル酸グリセロール重合体との複合粒子、即ち実施例6と同条件で作製した複合粒子をシードとして、メタクリル酸グリシジルのシード重合を行なった。このシード重合は四つ口フラスコ中で、複合粒子0.0556g、蒸留水45gの組成で70℃、攪拌速度200rpmで30分窒素置換後、メタクリル酸グリシジルをそれぞれ0.165、0.248、0.330を加えて1時間吸着させ、続いて4時間の重合を行った。
【0066】
その結果、シード重合する前の複合粒子は磁石によって容易に吸引されるが、シード重合したものはメタクリル酸グリシジル量の多いほど、磁石による吸引により多くの時間かかるようになること、そしてシード重合したものはメタクリル酸グリシジル量の多いほど、水中での分散安定性がよいことがわかった。
【0067】
これらシード重合した複合粒子を走査電子顕微鏡によって調べた結果、シード重合したものはメタクリル酸グリシジル量の多いほど、しっかりとした球形に近い形を有していることが見出された。その粒径はおよそ200nm〜500nmであった。この大きさは、例えば磁気を有するアフィニティ粒子として、磁気分離による迅速な分離精製を利用した生体物質の分離生成や分析、あるいは生体内の薬剤配送に適している。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、簡略化された工程で有機化合物の重合体とフェライトとの複合粒子を製造することができ、しかも構造的に安定した複合粒子を製造することができ、さらに複合粒子の粒子構造と分散性を良好に保ったまま、粒径を微小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子製造の流れを模式的に示したブロック図である。
【図2】 本発明の合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子を模式的示した図である。
【図3】 メタクリル酸グリシジルなどの炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体をシード重合した合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の表面にスペーサ粒子を設けた状況を示した模式図である。
【符号の説明】
111……炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体、112……蒸留水、113……開始剤、114……重合工程、115……合成有機物重合体、116……2価鉄イオンを含む水溶液、117……アルカリ溶液例えばアンモニア水、118……フェライト生成工程、119……洗浄工程、120……合成有機化合物重合体とフェライトとの第1の複合粒子、121……炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体、122……シード重合工程、123……炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体のシード重合された合成有機化合物重合体とフェライトとの第2の複合粒子、211……合成有機化合物重合体、212……フェライト粒子、213……炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体、311……合成有機化合物重合体、312……フェライト粒子、313……炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体、314……スペーサ粒子。

Claims (7)

  1. 炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に、2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化された複合粒子を形成することを特徴とする合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法。
  2. 炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に、2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化された複合粒子を形成する工程と、
    炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体を前記複合粒子にシード重合により付加重合するシード重合工程と
    を備えたことを特徴とする合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法。
  3. 前記炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体が、メタクリル酸グリシジルであることを特徴とする請求項2記載の合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法。
  4. 前記炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体が、メタクリル酸グリセロールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法。
  5. 前記合成有機化合物重合体の水溶液中でフェライト粒子を生成することにより合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子を形成する工程を、昇温して行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子の製造方法。
  6. 炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより形成され、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化された複合粒子であることを特徴とする合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子。
  7. 炭素間に二重結合を有しかつ複数の水酸基を有する単量体を付加重合して得られる合成有機化合物重合体の水溶液に2価鉄イオンを必須成分として含む金属元素イオンの水溶液とアルカリ水溶液とを添加してフェライト粒子を生成することにより形成され、フェライトと合成有機化合物重合体とが複合化された複合粒子に、炭素間に二重結合を有しかつエポキシ基を有する単量体または低重合度の重合体がシード重合されていることを特徴とする合成有機化合物重合体とフェライトとの複合粒子。
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