JP3747919B2 - 遠隔制御方法、遠隔制御システムおよび遠隔制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、VTR等のオーディオビジュアル機器を操作するのに用いて好適な遠隔制御方法、遠隔制御システムおよび遠隔制御装置遠隔制御装置に関するもので、特に、コンピュータネットワークを介して放送番組予定を伝送するようなシステムに用いて好適な遠隔制御方法、遠隔制御システムおよび遠隔制御装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
VTRには番組予約機能が設けられており、設定された時間になると設定されたチャンネルの番組が自動的に記録できるようになっている。このような番組予約機能を使うと、例えば、外出中にも所望の番組を録画することができ、非常に便利である。従来のVTRの番組予約は、新聞や雑誌等に掲載されている番組表を参照して、録画開始時間や録画終了時間、録画チャンネルを入力するものであり、ユーザにとって非常に分かりにくく、手間のかかる操作であった。そこで、各番組毎に割り付けられたコード(Gコード)を入力することで、番組予約を行なえるようにしたものが登場してきている。このようなコードを用いると、新聞や雑誌等に掲載されているコードを入力するだけで、番組の開始時刻や終了時刻、チャンネル等設定が簡単に行え、非常に便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のVTRの番組予約は、開始時刻、終了時刻、チャンネル等を個々に入力して番組予約を行う場合も、コード入力により番組予約を行う場合も、新聞や雑誌等に掲載されている番組予定を参照して番組の予約を行っているため、放送番組の予定が変更になった場合に対応できないという問題がある。
【0004】
例えば、野球中継が行われる場合、試合時間が長引いて、以後の放送番組が予定時刻より数分から数時間遅れて放映されるようなことが良くある。従来では、このように放送番組の放映時刻が変更になったような場合には、番組予約を取り消して、新たに、番組予約を設定し直さなければならない。
【0005】
更に、近年、CATVや衛星放送の普及に伴って、チャンネル数が飛躍的に増大している。CATVや衛星放送が普及によりチャンネル数が増大すると、新聞や雑誌等を使って全てのチャンネルの番組を掲載することは困難である。CATVチャンネルの中には、ローカルな放送チャンネルや、特定の視聴者だけに放送を行う専門チャンネルもある。このようなローカルなチャンネルや専門チャンネルの場合には、新聞や雑誌等では番組情報を提供し難い。また、衛星放送の場合には、サービスエリアが広く、サービスエリアが国境を越えるような場合がある。新聞や雑誌では、このような国境を越えたサービスエリアの場合に、サービスエリアの全ての視聴者に対して番組情報を提供することは困難である。
【0006】
したがって、この発明の目的は、番組予約等を遠隔地の携帯機器によって設定することができ、また、オーディオビジュアルシステムや電子機器システムを統合的に管理できる遠隔制御方法、遠隔制御システムおよび遠隔制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、携帯機器から、インターネットに、遠隔地にある第1の機器の動作の設定を行うためのコマンドを含むデータを送信し、
第2の機器がインターネットを介して、コマンドを含むデータを受信し、第1の機器の動作設定を行うのに必要とされるコードデータをインターネットを介して所定の機器から取得し、
第2の機器がコマンドおよび取得したコードデータに基づいて、第1の機器の動作を設定するためのコードを生成し、
第1の機器で、第2の機器で生成されたコードを受信して、当該コードに対応する動作の設定を行う
ことを特徴とする遠隔制御方法である。
【0008】
請求項5の発明は、インターネットに、遠隔地にある第1の機器の動作の設定を行うためのコマンドを含むデータを送信する携帯機器と、
インターネットを介して、コマンドを含むデータを受信し、第1の機器の動作設定を行うのに必要とされるコードデータをインターネットを介して所定の機器から取得し、コマンドおよび取得したコードデータに基づいて、第1の機器の動作を設定するためのコードを生成する第2の機器と、
第2の機器で生成されたコードを受信して、当該コードに対応する動作の設定を行う第1の機器と
を有することを特徴とする遠隔制御システムである。
【0009】
請求項9の発明は、携帯機器から送信された、遠隔地にある第1の機器の動作の設定動作の設定を行うためのコマンドを含むデータを、インターネットを介して受信する手段と、
第1の機器の動作設定を行うのに必要とされるコードデータをインターネットを介して所定の機器から取得する手段と、
受信したデータに含まれるコマンドおよび取得したコードデータに基づいて、第1の機器の動作を設定するためのコードを生成する手段と、
生成されたコードを第1の機器に送信する送信手段と
を有することを特徴とする遠隔制御装置である。
【0010】
携帯機器が第1の機器の動作の設定を行うためのコマンドが送信され、第2の機器がコマンドを受信し、第1の機器の動作を設定するコードを生成する。このコードが第1の機器で受信されて、コードに対応する動作がなされる。携帯機器によって第1の機器を遠隔制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1はこの発明が適用されたシステムの一例を示すものである。図1において、1は地上波テレビジョン放送局、2は衛星テレビジョン放送局、3はFMラジオ放送局である。
【0012】
地上波テレビジョン放送局1は、VHF帯やUHF帯を使って、各家庭に向けてテレビジョン放送を行っている。衛星テレビジョン放送局2は、衛星4を使って、各家庭にテレビジョン放送を行っている。衛星テレビジョン放送の場合には、広いサービスエリアが確保できることから、サービスエリアが国境を越えるような場合もあり得る。また、衛星テレビジョン放送の場合には、多チャンネル化が図られており、特定の視聴者だけのために放送が行われる場合もある。FMラジオ放送局3は、FM放送で各家庭にラジオ放送を行っている。FMラジオ放送局3には、小電力で、地域に根ざした放送を行っている小規模放送局も含まれる。更に、このようなシステムにCATVのテレビジョン放送局を含めることができる。
【0013】
5は各家庭のオーディオビジュアルシステムを示すものである。この例では、各家庭のオーディオビジュアルシステム5は、VTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15、スピーカ16A、16Bとからなる。オーディオビジュアルシステム5を構成している衛星放送チューナ付のVTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、衛星放送チューナ付のテレビジョン受像機14、オーディオアンプ15には、夫々、受光部11A、12A、13A、14A、15Aが設けられており、これらの機器は、赤外線信号により遠隔操作が可能とされている。
【0014】
地上波テレビジョン放送局1から送信されたテレビジョン信号は、各家庭のオーディオビジュアルシステム5におけるアンテナ17で受信される。アンテナ17の出力は、VTR11及びテレビジョン受像機14に供給される。そして、地上波テレビジョン放送局1から送られてきたテレビジョン信号に基づく画面がテレビジョン受像機14に映出される。また、地上波テレビジョン放送局1から送信されたテレビジョン信号は、VTR11で磁気テープに記録することができる。
【0015】
衛星テレビジョン放送局2から送信され、衛星4を介されたテレビジョン信号は、各家庭のオーディオビジュアルシステム5におけるパラボラアンテナ18で受信される。パラボラアンテナ18の出力は、図示せずもコンバータにより衛星中間周波数に変換され、VTR11及びテレビジョン受像機に供給される。そして、衛星テレビジョン放送局2から送信され、衛星4を介されたテレビジョン信号に基づく画面が、テレビジョン受像機14に映出される。また、このテレビジョン信号は、VTR11で磁気テープに記録することができる。
【0016】
FMラジオ放送局2から送信されたラジオ放送信号は、FMチューナ12で受信される。FMチューナ12の出力がオーディオアンプ15に供給される。オーディオアンプ15の出力がスピーカ16A、16Bから出力される。また、このFMラジオ放送局2からのラジオ放送に基づくオーディオ信号は、MDプレーヤ13でミニディスクに記録することができる。
【0017】
更に、この発明が適用されたシステムでは、地上波テレビジョン放送局1、衛星テレビジョン放送局2、FMラジオ放送局3は、インターネット6を使って、放送する放送予定の番組の情報をWWW(World Wide Web)で提供している。これにより、放送予定の番組を、文字だけでなく、静止画や動画、更には、音声を使って紹介できる。
【0018】
更に、この発明が適用されたシステムでは、後に詳述するように、このWWWのページ中に、電子機器の動作を設定するためのコマンドを埋め込むことができる。このWWWのページ中に埋め込まれた電子機器の動作を設定するためのコマンドを使うと、各放送局からの番組紹介のWWWのページを見ながら、番組予約を簡単に行うことができる。
【0019】
各家庭には、インターネット6と接続可能なパーソナルコンピュータ21が備えられる。このパーソナルコンピュータ21には、ディスプレイ22、キーボード23、マウス24が接続される。更に、このパーソナルコンピュータ21には、RS232CやSCSI等のインターフェースを介して、インターフェースボックス25が取り付けられる。
【0020】
インターフェースボックス25は、パーソナルコンピュータ22からのコマンドに基づいて、赤外線信号を発生する。このインターフェースボックス25は、オーディオビジュアルシステム5を構成するVTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15と対向して配置され、インターフェースボックス25からの赤外線信号により、VTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15の各機器の動作が設定される。
【0021】
各家庭のパーソナルコンピュータ21には、ブラウザと呼ばれるアプリケーションがインストールされており、例えばプロバイダを介して、インターネット6に接続可能とされている。各家庭のパーソナルコンピュータ21で、ブラウザを使って、各放送局1、2、3の運営しているWWWのサイトを呼び出し、各放送局1、2、3のWWWのページとリンクさせると、各放送局1、2、3の放送予定番組に関する情報が得られる。この情報はハイパーテキストで送信され、文字だけでなく、静止画や動画、更には、音声を使うことができる。
【0022】
更に、この発明が適用されたテスシムでは、このWWWのページ中に、電子機器の動作を設定するためのコマンドが埋め込まれる。このWWWのページ中に埋め込まれているコマンドを使うと、WWWのページを見て、放送予定の番組を確認しながら、見たい番組を簡単に予約することができる。
【0023】
例えば、家庭のパーソナルコンピュータ21で、ブラウザを使って、地上波放送局1のWWWのサイトを呼び出すと、パーソナルコンピュータ21のディスプレイ22には、図2に示すような、そのチャンネルの放送番組予定のWWWのページが映出される。このWWWのページには、図2に示すように、番組の予定時刻の表示31A、31B、31Cと、どのような番組かを示す番組の表示32A、32B、32Cが設けられる。そして、各番組の表示32A、32B、32Cには、番組録画を行うためのコマンドが埋め込まれている。
【0024】
視聴者は、各家庭のパーソナルコンピュータ21上で、このWWWのページを見ながら、その日の放送番組予定を確認する。そして、録画したい番組があれば、その番組の表示32A、32B、32Cをマウス24を使ってクリックする。このようにすると、図1におけるインターフェースボックス25から、その番組をその時間にVTR11で録画させるための赤外線信号が出力される。この赤外線信号により、VTR11は、その番組を録画するための録画予約の状態に設定される。
【0025】
このことについて、更に詳述する。この発明が適用されたシステムでは、WWWのページ中に、電子機器の動作を設定するためのコマンドが含められる。例えば、図2に示したようなWWWのページは、図3に示すようなハイパーテキストで記述されている。図3において、〔 〕で括られた部分の記述33A、33B、33Cが電子機器の動作を設定するためのコマンドである。なお、これらのコマンドを使ってスクリプト言語を作成するようにしても良い。
【0026】
図4は、これらのコマンドと、そのコマンドの動作の一例を示すものである。図4に示すように、各コマンドは、VTR、テレビジョン受像機、MDプレーヤ等の電子機器の動作に対応して定義される。例えば、16進数の〔00H〕のコマンドにより、VTRの停止の動作が設定され、16進数の〔01H〕のコマンドにより、VTRの再生の動作が設定される。このコマンドにより動作設定できる電子機器は、VTRやテレビジョン受像機のようなオーディオビジュアル機器に限られず、エアーコンディショナ、照明等、種々の電子機器に渡っている。
【0027】
図5にパーソナルコンピュータ21の機能ブロック図で示すように、各放送局1、2、3のWWWのサイトに接続すると、インターフェース40を介して、上述した電子機器の動作を設定するためのコマンドを含むハイパーテキストがパーソナルコンピュータ21で受信される。そして、パーソナルコンピュータ21にインストールされているブラウザのアプリケーション41により、ハイパーテキストの処理が行われ、テキストデータと、静止画や動画データと、音声データ等がリンクされ、マルチメディア画面が形成される。このマルチメディア画面が表示部42によりディスプレイ22に映出される。
【0028】
また、このハイパーテキスト中に、上述したような電子機器の動作を設定するためのコマンドが含められていると、このブラウザのアプリケーション41により、このコマンドが画面中に埋め込まれて表示される。
【0029】
例えば、図3に示すようなハイパーテキストが受信されると、ブラウザアプリケーション41により、ディスプレイ22には、図2に示したような表示が現れる。ここで、番組案内のための表示32A、32B、32C中には、電子機器の動作を設定するためのコマンド33A、33B、33Cが埋め込まれている。コマンドが埋め込まれている部分には、例えば、下線が付され、コマンドが埋め込まれていることが識別できるようにされている。
【0030】
なお、コマンドが埋め込まれた部分を、他の部分とは異なる色にしたり、フォントの種類やフォントの大きさを変えるようにして、識別できるようにしても良い。更に、図6に示すように、この電子機器の動作を設定するためのコマンドの動作に対応するアイコン35で表示するようにしても良い。
【0031】
図5において、マウスやキーボード等の入力部43により、コマンドが埋め込まれている部分の表示32A、32B、32Cがクリックされると、この表示32A、32B、32Cに埋め込まれているコマンド33A、33B、33Cがコマンド送信部44からインターフェースボックス25に向けて送信される。
【0032】
例えば、図2における表示32Aがクリックされたとする。この表示32Aの部分には、図3に示すように、コマンド33Aで示すコマンド〔07H,0AH,08H〕が埋め込まれている。このため、表示32Aがクリックされると、ここに埋め込まれていた〔07H,0AH,08H〕がインターフェースボックス25に向けて送信される。
【0033】
図4に示すように、このコマンド〔07H,0AH,08H〕は、Gコードの「142」に対応する。したがって、インターフェースボックス25には、Gコードの「142」が送信されることになる。
【0034】
図7は、このときのパーソナルコンピュータ21での動作を示すフローチャートである。図7に示すように、電子機器の動作を設定するためのコマンドを含むハイパーテキストが受信されると(ステップST1)、ブラウザアプリケーション41により、テキストと、静止画や動画がリンクされたマルチメディア画面が映出される(ステップST2)。コマンドが埋め込まれている表示部分がクリックされたかどうかが判断され(ステップST3)、コマンドが埋め込まれている表示部分がクリックされたら、そのコマンドがインターフェースボックス25に向けて送信される(ステップST4)。
【0035】
インターフェースボックス25は、このようにして送られてきたコマンドを、各電子機器の機種に応じた赤外線信号に変換し、この赤外線信号をインターフェースボックス25から、オーディオビジュアルシスムテ5を構成する、VTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15に送信する。これにより、オーディオビジュアルシステム5を構成する各機器の動作が設定される。
【0036】
例えば、図2における表示32Aがクリックされると、ここに埋め込まれていた〔07H,0AH,08H〕がインターフェースボックス25で受信される。インターフェースボックス25は、このコマンドを、VTR11に対するGコードの「142」に設定するための赤外線信号に変換し、この赤外線信号をVTR11に向けて送信する。これにより、VTR11は、Gコードの「142」に設定される。
【0037】
図8は、インターフェースボックス25の構成を示すものである。図8に示すように、インターフェースボックス25には、コード記憶部52が備えられている。コード記憶部52には、図9に示すように、各メーカの各機器に対する赤外線信号のコードデータ(コード及び搬送波の情報)が記憶されている。即ち、各機器を赤外線信号で制御する際のコード及び搬送波は、各メーカ毎に異なっている。また、同一メーカであっても、製造年月日や機種により、コードや搬送波は異なっている。コード記憶部52には、図9に示すように、各社の各機器のコードデータが全て記憶されている。
【0038】
図8において、パーソナルコンピュータ21からインターフェースボックス25に、WWWのページに埋め込まれている電子機器の動作を設定するためのコマンドが送られてくる。このコマンドがインターフェース53を介して、コントローラ51に供給される。コントローラ51で、このコマンドが解釈され、対応するコードデータがコード記憶部52から読み出される。このコード記憶部52の出力が赤外線信号発生部54に供給され、赤外線信号発生部54から、このコードデータに応じたコード及び搬送波の赤外線信号が発生される。
【0039】
上述のように、各機器を制御するためのコード及び搬送波は、各メーカ毎に異なっており、また、同一メーカであっても、製造年月日毎や機種毎により、コード及び搬送波が異なっている。これに対して、インターフェースボックス25に送られてくるコマンドは、メーカや機種に係わらず、各動作毎に共通なものとされる。このため、上述のように、コマンドを解釈し、各社の各機器に応じたコード及び搬送波に変換する必要がある。このため、オーディオビジュアルシステム5を構成する、VTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15の登録が必要になる。
【0040】
この機器の登録は、例えば、パーソナルコンピュータ21で行われる。この登録は、オーディオビジュアルシステムを構築した時点で設定するようにしても良いし、WWWのページを見ながら各オーディオビジュアル機器の動作を設定する毎に登録設定するようにしても良い。また、この登録は、インターフェースボック25側で行うようにしても良い。
【0041】
図10Aに示すように、機器登録では、先ず、機種の設定メニューが表示される。この機器の設定メニューで、VTR、テレビジョン受像機等のうち対応する機器を選択する。対応する機器を選択すると、図10Bに示すように、メーカの設定メニューが現れる。このメーカの設定メニューでメーカを設定すると、図10Cに示すように、製造年月日の入力画面が現れる。ここで、製造年月日を入力すると、その機器についてのメーカ情報及び製造年月日情報が入力される。このように、その機器についてのメーカ情報及び製造年月日情報が入力されると、これらの情報がインターフェースボックス25に送られ、各機器についてのメーカの情報と製造年月日の情報がインターフェースボックス25に登録される。
【0042】
図11は、このときの動作を示すフローチャートである。図11に示すように、機器登録の際には、先ず、機種の設定メニューが表示される(ステップST11)。この機器の設定メニューで、VTR、テレビジョン受像機、MDプレーヤ等の機器が選択されたかどうかが判断される(ステップST12)。機器が選択されたら、次に、メーカ設定メニューが表示される(ステップST13)。このメーカー設定メニューで、A社、B社、C社等のメーカが選択されたかどうかが判断される(ステップST14)。メーカが選択されたら、次に、製造年月日入力画面が表示される(ステップST15)。この製造年月日入力画面で、製造年月日が入力されたかどうかが判断される(ステップST16)。製造年月日が入力されたら、設定された機器についての、メーカ、製造年月日の情報がインターフェースボックス25に登録される(ステップST17)。
【0043】
例えば、図1におけるオーディオビジュアルシステム5を構成しているVTR11のメーカがA社であり、その製造年月日が1985年から1990年の間であったとする。そして、パーソナルコンピュータ21のディスプレイ22に、図2に示したようなWWWの画面が表示され、表示32Aがクリックされたとする。この場合、パーソナコンピュータ21からインターフェースボックス25に、Gコードの「142」に対応するコマンドが送られてくる。
【0044】
A社のVTRで製造年月日が1985年から1990年のものでは、図9に示すように、Gコードの「142」に対応するコードデータは、アドレス「A7,A10,A8」に記憶されているコードデータである。したがって、図8におけるコード記憶部52に記憶されているコードデータのうち、アドレス「A7,A10,A8」に記憶されているコードデータが読み出される。
【0045】
このコードデータが赤外線信号発生部54に送られる。そして、赤外線信号発生部54からの赤外線信号がVTR11に向けて送信される。これにより、VTR11に、Gコードの「142」がセットされる。
【0046】
図12は、このときのインターフェースボックス25の動作を示すフローチャートである。図12に示すように、パーソナルコンピュータ21からコマンドが送られてきたかどうかが判断される(ステップST21)。コマンドが送られてきたら、そのコマンドが解釈される(ステップST22)。そして、予め登録されている機器のメーカ及び製造年月日のデータが呼び出される(ステップST23)。このメーカの情報と、機器の製造年月日の情報に基づいて、コマンドの動作に対応するコードデータが決定される(ステップST24)。このコードデータがコード記憶部52から読み出され(ステップST25)、赤外線発生部54から赤外線信号として送信される(ステップST26)。
【0047】
なお、上述の例では、インターフェースボックス25で、電子機器の動作を設定するためのコマンドからこれと対応する赤外線コードへの変換を行っているが、この変換を、パーソナルコンピュータ21側で行うようにしても良い。
【0048】
また、上述の例では、予め機器毎のメーカと製造年月日を登録するようにしたが、各コマンドに対応するコードを、全ての機種について読出すようにすれば、予め機器毎のメーカと製造年月日を登録する必要はなくなる。
【0049】
即ち、図13に示すように、パーソナルコンピュータ21からコマンドが送られてきたかどうかが判断され(ステップST31)、コマンドが送られてきたら、そのコマンドが解釈される(ステップST32)。そして、そのコマンドに対応するコードの動作を行うコードデータが全メーカの全機種について順次読み出され(ステップST33)、赤外線発生部54から赤外線信号として順次送信される(ステップST34)。このように、対応する動作のコードデータを全メーカの全機種について読み出させば、そのうちの1つは、オーディオビジュアルシステム5を構成している機器に合致するので、これにより、その機器の動作を設定できる。
【0050】
なお、赤外線信号は、各メーカ毎に、コード体系と搬送波が異なっているので、このように全メーカの全機種について対応するコードを順次読出すようにしても、機器が誤動作する危険性は殆どない。
【0051】
なお、上述の例では、コード記憶部52には、各メーカの各機種のコードデータを全て予め蓄えるようにしているが、全ての電子機器の全ての機種についてのコードを記憶させると、そのコードの数は膨大になる。また、赤外線信号のコードは、変更されることがある。
【0052】
そこで、コード記憶部52を読出し/書込み可能とし、学習リモコンのように、コード記憶部52に、外部からの入力により、コードデータを取り込めるようにしても良い。
【0053】
また、このコードデータをインターネットのWWWを使って転送するようにしても良い。例えば、図14に示すように、番組紹介のWWWのページ中に、VTRのメーカ及び製造年月日に関する表示36が設けられる。この表示36には、各メーカの機種毎のコードデータを取り込むためのコマンドが埋め込まれる。この表示36の中から所望のメーカ及び製造年月日のVTRを選択すると、その機種に応じたコードデータがインターネット6を介してダウンロードされる。
【0054】
図15は、このときの動作を示すフローチャートである。図15に示すように、コードデータを設定するための表示がクリックされたかどうかが判断される(ステップST41)。このコードデータを設定するための表示がクリックされたら、そのコードデータの取込み要求がインターネット6を介して出力される(ステップST42)。そして、コードデータが受信できるかどうかが判断され(ステップST43)、コードデータが受信できれば、そのコードデータがダウンロードされる(ステップST44)。
【0055】
なお、このとき、コードデータを提供するサーバは、図1における各放送局に置くようにしても良いし、これとは異なるサーバ、例えば機器の製造メーカのサーバに、コードデータを置くようにしても良い。即ち、コードデータが機器の製造メーカのサーバに置かれ、表示36で所望のメーカ及び製造年月日のVTRが選択されると、そのメーカのFTP(File Transer Protocol )のサーバにリンクされる。そして、このFTPのサーバから、そのメーカの電子機器のコードデータがダウンロードされる。
【0056】
なお、図1の例では、VTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15等のオーディオビジュアルシステム5を、インターフェースボックス25により、赤外線を使って遠隔操作するようにしているが、図16に示すように、有線のインターフェースボックス28を用いるようにしても良い。この場合、インターフェースボックス28を介して、パーソナルコンピュータ21と、VTR11、FMチューナ12、MDプレーヤ13、テレビジョン受像機14、オーディオアンプ15等のオーディオビジュアルシステム5とを双方向で結ぶことができる。
【0057】
このように、この発明が適用されたシステムでは、各放送局1、2、3の番組がインターネットのWWWのサービスを使って送信される。このWWWによる放送番組の予定は、例えば野球中継が延長になり放送予定が変更になった場合には即座に改められ、常に最新の情報が得られる。そして、番組予約は、上述したように、対応する表示をクリックするだけで簡単に行なえる。
【0058】
また、衛星放送やCATVの普及により、テレビジョン放送のチャンネル数は増大しているが、インターネットは国際的なコンピュータネットワークなので、インターネットを使えば、チャンネル数が多くなったり、サービスエリアが国境を越えても、個々のチャンネルについての番組予定を視聴者に知らせることができる。
【0059】
なお、このようなシステムの利用は、番組予約等に限られるものではない。このように、電子機器の動作を設定するためのコマンドがハイパーテキストを使って簡単に作成できることから、このシステムは幅広く応用可能である。
【0060】
図17は、このようなシステムの応用例である。図17において、101はテレビジョン受像機、102は照明、103はエアーコンディショナである。テレビジョン受像機101、照明102、エアーコンディショナ103には、受光部101A、102A、103Aが夫々設けられている。これらのテレビジョン受像機101、照明102、エアーコンディテョナ103は、インターフェースボックス104からの赤外線信号により、動作が設定される。インターフェースボックス104は、パーソナルコンピュータ105と接続される。
【0061】
このようなシステムにおいて、例えば、エアーコンディショナ103の冷房強度や照明102の明るさを常に最適に設定したいとする。この場合には、パーソナルコンピュータ105を用いて、エアーコンディショナ103の最適な冷房強度設定値や、照明102の最適な明るさの設定値がハイパーテキスト中にコマンドとして記述される。
【0062】
このようにすると、パーソナルコンピュータ105からのハイパーテキスト中のコマンドがインターフェースボックス104に送られ、インターフェースボックス104からこのハイパーテキスト中のコマンドに応じた赤外線信号が出力される。これにより、照明102、エアーコンディショナ103を最適な状態に設定される。
【0063】
更に、パーソナルコンピュータ105を、インターネット106を介して、外部の携帯型コンピュータ107と接続可能とすると、外部の携帯型コンピュータ107を用いて、テレビジョン受像機101、照明102、エアーコンディショナ103等を外部から制御することが可能である。
【0064】
つまり、外部の携帯型コンピュータ107で、テレビジョン受像機101、照明102、エアーコンディショナ103の設定を行うためのコマンドを含むハイパーテキストが作成される。そして、このハイパーテキストが、外部の携帯型コンピュータ107から、インターネット106を介して、パーソナルコンピュータ105に送られる。このようなハイパーテキストが送られると、インターフェースボックス104から、このハイパーテキスト中のコマンドに応じた赤外線信号が出力され、これにより、テレビジョン受像機101、照明102、エアーコンディショナ103の動作が設定される。
【0065】
【発明の効果】
この発明によれば、携帯型機器からインターネットを介して第1の機器の動作を設定するためのコマンドを含むデータが送信され、第2の機器がデータを受信し、第2の機器がコマンドに基づいて第1の機器の動作を設定するコードを生成し、第1の機器は、生成されたコードを受信してコードに対応した動作を行う。したがって、携帯機器が第1の機器を遠隔制御することができる。第1の機器が録画機能を有している場合には、録画予約を携帯機器から遠隔制御で設定することができる。また、この発明では、第1の機器の動作設定に必要とされるコードデータをインターネットを介して取得するので、不要なコードデータを記憶することによるコードデータを記憶するメモリの容量の増加を防止でき、コードデータの変更、追加等に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された電子機器システムの一例の説明に用いる略線図である。
【図2】この発明が適用された電子機器システムの一例における表示画面の説明に用いる略線図である。
【図3】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるハイパーテキストの説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるコマンドの説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるコンピュータの動作説明に用いる機能ブロック図である。
【図6】この発明が適用された電子機器システムの一例における表示画面の説明に用いる略線図である。
【図7】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるコンピュータの動作説明に用いるフローチャートである。
【図8】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの説明に用いるブロック図である。
【図9】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスのコードの説明に用いる略線図である。
【図10】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの説明に用いる略線図である。
【図11】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの動作説明に用いるフローチャートである。
【図12】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの動作説明に用いるフローチャートである。
【図13】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの動作説明に用いるフローチャートである。
【図14】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの説明に用いる略線図である。
【図15】この発明が適用された電子機器システムの一例におけるインターフェースボックスの動作説明に用いるフローチャートである。
【図16】この発明が適用された電子機器システムの他の例の説明に用いる略線図である。
【図17】この発明が適用された電子機器システムの更に他の例の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
1,2,3・・・放送局,6・・・インターネット,11,12,13,14,15・・・機器,21・・・パーソナルコンピュータ,25・・・インターフェースボックス
Claims (12)
- 携帯機器から、インターネットに、遠隔地にある第1の機器の動作の設定を行うためのコマンドを含むデータを送信し、
第2の機器が上記インターネットを介して、上記コマンドを含むデータを受信し、上記第1の機器の動作設定を行うのに必要とされるコードデータを上記インターネットを介して所定の機器から取得し、
上記第2の機器が上記コマンドおよび取得した上記コードデータに基づいて、上記第1の機器の動作を設定するためのコードを生成し、
上記第1の機器で、上記第2の機器で生成された上記コードを受信して、当該コードに対応する動作の設定を行う
ことを特徴とする遠隔制御方法。 - 上記第1の機器は、録画機能を有する機器であって、上記動作の設定は、録画予約である
ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御方法。 - 上記コードは、上記第2の機器から上記第1の機器へ双方向の有線伝送路を介して送信される
ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御方法。 - 上記コードは、上記第2の機器から上記第1の機器へ赤外線を使って送信される
ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御方法。 - インターネットに、遠隔地にある第1の機器の動作の設定を行うためのコマンドを含むデータを送信する携帯機器と、
上記インターネットを介して、上記コマンドを含むデータを受信し、上記第1の機器の動作設定を行うのに必要とされるコードデータを上記インターネットを介して所定の機器から取得し、上記コマンドおよび取得した上記コードデータに基づいて、上記第1の機器の動作を設定するためのコードを生成する第2の機器と、
上記第2の機器で生成された上記コードを受信して、当該コードに対応する動作の設定を行う上記第1の機器と
を有することを特徴とする遠隔制御システム。 - 上記第1の機器は、録画機能を有する機器であって、上記動作の設定は、録画予約である
ことを特徴とする請求項5に記載の遠隔制御システム。 - 上記コードは、上記第2の機器から上記第1の機器へ双方向の有線伝送路を介して送信される
ことを特徴とする請求項5に記載の遠隔制御システム。 - 上記コードは、上記第2の機器から上記第1の機器へ赤外線を使って送信される
ことを特徴とする請求項5に記載の遠隔制御システム。 - 携帯機器から送信された、遠隔地にある第1の機器の動作の設定動作の設定を行うためのコマンドを含むデータを、インターネットを介して受信する手段と、
上記第1の機器の動作設定を行うのに必要とされるコードデータを上記インターネットを介して所定の機器から取得する手段と、
受信した上記データに含まれるコマンドおよび取得した上記コードデータに基づいて、上記第1の機器の動作を設定するためのコードを生成する手段と、
生成された上記コードを上記第1の機器に送信する送信手段と
を有することを特徴とする遠隔制御装置。 - 上記第1の機器は、録画機能を有する機器であって、上記動作の設定は、録画予約である
ことを特徴とする請求項9に記載の遠隔制御装置。 - 上記コードは、上記送信手段から上記第1の機器へ双方向の有線伝送路を介して送信される
ことを特徴とする請求項9に記載の遠隔制御装置。 - 上記コードは、上記送信手段から上記第1の機器へ赤外線を使って送信される
ことを特徴とする請求項9に記載の遠隔制御装置。
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