JP3747442B2 - 水耕栽培における植物害虫駆除用パネル反転式浸漬方法及びそれに使用される装置 - Google Patents

水耕栽培における植物害虫駆除用パネル反転式浸漬方法及びそれに使用される装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、水耕栽培における植物の植えられた定植パネル(以下植物定植パネルという)を植物についた害虫を駆除するため培養液中に浸漬する方法及びそれに使用される植物定植パネルの浸漬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、さきに、この種の浸漬方法として、栽培槽内の培養液の一部をポンプにより貯槽内に移して、栽培槽内の液面に浮かぶ植物定植パネルをに降下させ、所要降下位置で植物定植パネルを浮上不能にロックし、ついで上記貯槽内の培養液を栽培槽内に戻して上記ロックされた植物定植パネルを液中に埋没させ(浸漬)、所要浸漬後上記ロックを解除して植物定植パネルをその浮力で浮上させる方法を開発した。しかし、この従来方法では、窒息死した害虫の死がいが植物に残留して腐敗の原因となり、また大量に残留する液により軟腐病を生じたり、液滴のレンズ作用による焼きつきを招く等の難点があった。
【0003】
これを改善するため、栽培槽内に、無端チェン又は無端ベルトを有する循環式搬送コンベアを配設し、該無端チェン又はベルトに多数の植物定植パネルを支持させ、そして植物定植パネル群が培養液面に位置するとき水耕栽培を行うが、コンベアの駆動により上記植物定植パネル群を反転させて培養液中に移動させたときは所期の浸漬を行い、ついで浸漬後コンベア駆動により上記植物定植パネル群を反転させて培養液面に戻す方法を提案した。この方法によれば、浸漬後の反転により害虫の死がいをほとんど培養液中に流下させ、流下した死がいは培養液の循環濾過により除去することができ、また上記反転により植物の水切りも十分に行うことができるが、本方法に使用される装置が大掛かりな構造となり、その製作費が高額につく欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願第1発明は、害虫の死がいを植物から十分に脱落させると共に、浸漬後の植物の水切りを十分に行うことができる新たな浸漬方法を提供することを課題とする。
本願第2発明は、比較的安価な製作費で、上記第1発明を有効に実施することができる浸漬装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】
上記課題達成の手段として、本願第1発明は、
植物本体をパネル上に植設し、根をパネル下に延出してなる植物定植パネルを、その根を栽培槽内の培養液に浸した状態に支持した水耕栽培において、
上記植物定植パネルを、その植物本体を下に、根を上にした状態に反転し及び上昇させ、
ついで、上記反転した植物定植パネルを降下させて植物本体を培養液中に浸漬し、該浸漬を所要時間継続すると共に、その間パネル上面の根に給水し、
次に、上記植物定植パネルを、その植物本体を上に、根を下にした状態に反転し及び上昇させ、
ついで、上記植物定植パネルを降下させて根を培養液に浸す水耕栽培に戻す、水耕栽培における植物害虫駆除用パネル反転式浸漬方法を提案する。
【0006】
また、本願第2発明は、
植物本体をパネル上に植設し、根をパネル下に延出してなる植物定植パネルを、その根を栽培槽内の培養液に浸した状態に支持した水耕栽培装置において、
上記植物定植パネルにおける該パネル面の2等分線に相当する位置に回転軸を固定し、
上記回転軸の両端部を、上記栽培槽の相対する両側壁近くに起立した案内フレームにそれぞれ回転自在の状態で上下摺動自在に支持し、
上記回転軸を回転させる回転駆動手段及び上記回転軸を上記案内フレームに沿って昇降させる昇降駆動手段をそれぞれ装備した、
水耕栽培装置における植物害虫駆除用パネル反転式浸漬装置を提案する。
【0007】
本願第1発明における上記植物定植パネルを「反転し及び上昇させ」とは、反転を開始し、ついで上昇を開始する場合、反転と上昇を同時に開始する場合、上昇させた後反転を行う場合等種々の態様を含むものである。また上記根に「給水」する方法には、散水、保水紙又は布でカバーするもの、その他種々の方法が採られる。
本願第1及び第2発明における上記「定植パネル」には、発泡スチロール板、発泡スチロール板の四周に金属、合成樹脂、木等の補強枠を組みつけたもの、木板等のフロート型パネル、及び合成樹脂板、金属板、繊維強化プラスチック、木材チップ混合プラスチック等の沈下型パネルが使用される。
また上記「回転駆動手段」には、回転軸に取りつけたハンドルを手動で回すもの、電気モータで回すもの、その他の動力源で回すものが含まれる。
さらに上記回転軸を昇降させる「昇降駆動手段」には、ワイヤロープ、チェン、ベルト等をハンドルの手動によりドラムに巻取り、巻戻すもの、ウィンチ、チェンブロック等により巻取り、巻戻すもの等種々のものが使用される。
以下図面を参照して本願発明の実施例について詳述する。
【0008】
【実施例】
便宜上、本願第2発明によるパネル反転式浸漬装置の実施例から説明する。図1において、上面を開口した横長箱形の栽培槽(1)内の培養液(2)液面に、発泡スチロール樹脂からなる長方形のフロート型定植パネル多数枚(3)…を、互にパネル長辺を隣接させ且つパネル長辺を栽培槽(1)長手方向と交差させた状態でそれぞれ浮かべてあり、この水耕栽培装置における栽培槽(1)の長手方向前後両端部にパネル反転昇降装置(A)、(A)を、長手方向中間位置に中間昇降装置(B)をそれぞれ配置してある。
【0009】
上記パネル反転昇降装置(A)の構造は次のようである。初めに、互に隣接する多数の定植パネル(3)…における各パネル面の2等分線であって、栽培槽(1)長手方向と平行の2等分線の位置に、長い1本の回転軸(4)を全パネル(3)…にわたって位置させると共に、該パネル(3)…の各相対する長辺の中間位置に突設された各一対のブラケット(5)、(5)…に上記回転軸(4)をそれぞれ回転不能に嵌合固定し、それにより該回転軸(4)の回転により各パネル(3)…を該軸(4)を中心に同期的に回転できるようにしてある。
【0010】
一方のパネル反転昇降装置(A)についてみると、図2、3において、栽培槽(1)の側壁外側に補助フレーム(F)を介して門形案内フレーム(6)を起立し、該フレーム(6)の左右縦枠材(7)、(7)の相対する内側面に上下に延長する案内溝(8)、(8)を形成し、該両案内溝(8)、(8)に、パネルホルダー(9)の両翼に形成したスライドレース(10)、(10)を上下摺動自在に係合保持させると共に、パネルホルダー(9)上面に垂直に固定された案内ロッド(11)、(11)を門形フレーム(6)の上枠材(12)に摺動自在に保持させてある。
【0011】
パネルホルダー(9)の前面には、長方形の支持板(13)を、その下端部が栽培槽(1)内に挿入可能の位置で固定してあり、該支持板(13)の下部に、上記パネル(3)…の回転軸(4)の端部(4’)を回転自在に支承してある。
【0012】
上記回転軸(4)の回転駆動手段として、上記支持板(13)の前側における回転軸(4)端部にウォームホイル(14)を固着すると共に、該ウォームホイル(14)とかみ合うウォーム(15)を、支持板(13)前面に突設された軸受(16)、(16)に支持し、上記ウォーム(15)の軸端部に固着されたスプロケット(17)に、パネルホルダー(9)上部に設置された回転軸回転用モータ(18)の出力軸からスプロケット(19)、チェン(20)を介して回転が伝達され。
【0013】
回転軸(4)の昇降駆動手段としては、門形フレーム(6)の上枠材(12)上に回転軸昇降用ウィンチ(21)を設置し、該ウィンチ(21)の巻取りドラム(22)から垂下したワイヤロープ(23)を上記パネルホルダー(13)の上部に連結してある。(29)…は、根を上に向けた状態に反転したパネル(3)…の各根に給水する散水管で、該散水管(29)内にポンプ又は水道蛇口から水を圧送し、各管(29)…に設けた多数のノズルから各植物の根に散水するようにしてある。
他方のパネル反転昇降装置(A)も同一構造である。
【0014】
次に、中間昇降装置(B)としては、図4に示すように隣り合うパネル(3)、(3)の隣接部に対応する栽培槽(1)の側壁外側に、上端部を回転軸(4)上に延長するアーム(24)を起立し、該アーム(24)の上端部にウィンチ(25)を設置し、その巻取りドラム(26)から垂下したワイヤロープ(27)を、上記隣り合うパネル(3)、(3)間において回転軸(4)に被嵌した軸受リング(28)に連結してある。上記パネル反転昇降装置(A)のウィンチ(21)と、中間昇降装置(B)のウィンチ(25)は、巻取り、巻戻し速度を等しくしてある。
【0015】
【実施例】
上例の浸漬装置を使用しての本願第1発明の植物害虫駆除用パネル反転式浸漬方法の実施例について説明する。図2、3、4の水耕栽培の状態において、パネル反転昇降装置(A)、(A)の回転軸回転用モータ(18)の回転によりスプロケット(19)、チェン(20)、スプロケット(17)及びウォーム(15)を介してウォームホイル(14)を図2反時計方向に低速で回転させ、それに伴い回転軸(4)及び各植物(P)の植えられた定植パネル(3)…が反時計方向にゆっくりと回転を始め、小角度(例えば10〜20度)回転したときウィンチ(21)及び中間昇降装置(B)のウィンチ(25)の巻取り駆動による巻取りドラム(22)、(26)の回転によりワイヤロープ(23)、(27)を巻取り、それによりパネルホルダー(9)全体を案内溝(8)、(8)に沿って上昇させ、それに伴ってゆっくりと回転するパネル(3)…全体を上昇させる。この場合各パネル(3)…は、上昇に先だって小角度回転し、液面に対し傾斜姿勢をとって液面の表面張力を弱められているから、容易に液面から離脱する。
【0016】
パネル(3)…が180度回転し、植物本体を下に、根を上にした反転状態で図2仮想線の位置に上昇したら、モータ(18)及びウィンチ(21)、(25)をそれぞれ停止すると共に、散水管(29)…から各根に給水を開始する。
【0017】
ついで、ウィンチ(21)及び(25)の巻戻し駆動によりワイヤロープ(23)、(27)を巻戻してパネルホルダー(9)を降下させ、それに伴い上記反転状態の各パネル(3)…を降下させ、パネル(3)…が液面に接し、植物本体が液中に浸漬したときウィンチ(21)、(25)を停止する。この浸漬状態を所要時間継続し、所期の害虫駆除を行う。死滅した害虫の一部は植物から離れて液中に沈下するが、残部は植物に付着したままとなる。
【0018】
浸漬終了後、モータ(18)の回転により上記反転状態のパネル(3)…を上記と同様反時計方向へ回転させ、小角度(10〜20度)回転したときウィンチ(21)、(25)の駆動により上記パネル(3)…を上昇させる。上記パネル(3)…の回転及び上昇において、植物に残留している害虫の死がいは、液の激しい流下によってほとんど植物から離れて液中に沈下すると共に、十分な水切りを行う。
【0019】
パネル(3)…が180度回転し、植物本体を上に、根を下にした正姿勢に戻った状態で上昇位置に至ったら、モータ(18)及びウィンチ(21)、(25)を停止する。
【0020】
ついで、ウィンチ(21)及び(25)の巻戻し駆動により正姿勢のパネル(3)…を降下させ、パネル(3)…が液面に接し、植物本体が上に、根が液中に浸ったときウィンチ(21)、(25)を停止し、通常の水耕栽培の状態に戻す。
【0021】
上記パネル(3)…が上述のように反転又は正姿勢で上昇したとき、パネルに植えられている植物の重量が偏在することにより、パネル(3)…が回転軸(4)について回転又は傾斜しようとする。しかしウォーム(15)とウォームホイル(14)とのかみ合いによる制動作用によりその回転を阻止する。
【0022】
【実施例】
図5、6は、本願第2発明による浸漬装置の他の実施例を示し、そのパネル反転昇降装置(Aa)、(Aa)は、左右縦枠材(7a)、(7a)の相対する内側面に案内溝(8a)、(8a)を有する案内フレーム(6a)を、その下端部分を栽培槽(1a)内に垂下した状態で、補助フレーム(Fa)を介して起立し、その案内溝(8a)、(8a)にブロック状のパネルホルダー(9a)を摺動自在に保持させ、該ホルダー(9a)に、パネル(3a)…の回転軸(4a)の端部(4a’)を回転自在に支承させると共に、該回転軸端部(4a’)の最端部に、回転駆動手段として、手動式ハンドル(18a)を固着してある。
【0023】
回転軸(4a)の昇降駆動手段としては、案内フレーム(6a)の上面にウィンチ(21a)を設置し、該ウィンチの巻取りドラム(22a)から垂下したワイヤロープ(23a)を上記パネルホルダー(9a)に連結してある。
【0024】
中間昇降装置(Ba)としては、上記回転軸(4a)に対応する天井位置に軸(30a)を軸受け(31a)…により回転自在に支承すると共に、該軸(30a)の端部を上記ウィンチ(21a)の巻取りドラム(22a)の軸と接続し、この軸(30a)に固着した巻取りドラム(26a)…から垂下したワイヤロープ(27a)…を、回転軸(4a)に回転自在に被嵌した軸受けリング(28a)…にそれぞれ連結してある。
【0025】
さらに、本例では、図5、6に示すように、栽培槽(1a)の相対する長辺側壁内側面に、液面から若干下の位置に各パネル(3a)…を受支するための受け板(32a)…を突設してある。
【0026】
【実施例】
上記図4、5の浸漬装置を使用しての浸漬方法の他の実施例について説明する。まず、栽培槽(1a)内の培養液(2a)をポンプ(図示略)の駆動により別途用意した予備タンクに排出し、栽培槽(1a)内の液面を受け板(32a)…の受け面より若干下位(例えば2〜3cm下)まで下げ、それにより各パネル(3a)…を液面から離間させる。これにより各パネル(3a)…が液面の表面張力から遮断される。
【0027】
次に、ウィンチ(21a)の巻取り駆動によりパネルホルダー(9a)を上昇させ、それに伴い、回転駆動(4a)、各パネル(3a)…を上昇させ、図5仮想線の上昇位置でウィンチ(21a)を停止する。そこで作業員のハンドル(18a)回し操作により回転軸(4a)、各パネル(3a)…を同図反時計方向に180度回転させて植物本体を下に、根を上に反転させる。ここで含水させた保水紙を各パネル(3)…の根の上にかぶせて給水する。
【0028】
次に、ウィンチ(21a)の巻戻し駆動によりパネル(3a)…を降下させて受け板(32a)…に受支された位置でウィンチ(21a)を停止する。ここで、植物本体の茎基部を残して他の部分が液(2a)中に埋没する場合は、その状態で所要時間の浸漬を行う。しかし十分に埋没しない場合は、予備タンク内の液を栽培槽(1a)内に戻して浸漬を行う。
【0029】
予備タンク内の液を栽培槽(1a)に戻さなかった場合は、直ちにウィンチ(21a)の巻取り駆動により各パネル(3a)…を上昇させ、又予備タンクの液を戻した場合は、再び栽培槽(1a)内の液を予備タンクに排出して液面を受け板(32a)…の下位まで下げた後ウィンチ(21a)によりパネル(3a)…を上昇させる。上昇位置でハンドル(18a)操作により各パネル(3a)…を180度反転させ、ついでウィンチ(21a)の巻戻し駆動により各パネル(3a)…を受け板(32a)…まで降下させ、そして予備タンクの液を栽培槽(1a)に戻して当初の水耕栽培に復帰する。
【0030】
【実施例】
図7は本願第2発明のさらに他の実施例で、各パネル(3b)…を、液(2b)の面から若干離して、栽培槽(1b)側壁に係止した受け金具(33b)…により受支し、他の構造は図5、6と実質的に同一とした例である。
【0031】
【実施例】
図7の浸漬装置を使用しての浸漬方法のさらに他の実施例は次のようである。パネル(3b)…は液面の表面張力を受けていないから、直ちにウィンチにより上昇させ、上昇位置においてハンドル(18b)の操作により180度反転させて植物本体を下に、根を上に向け、ついでウィンチにより各パネル(3b)…を受け金具(33b)…による受支位置に降下させ、植物本体を液中に浸漬し、所要時間の害虫駆除を行う。その間保水紙を根にかぶせる。
【0032】
浸漬後、ウィンチにより各パネル(3b)…を上昇させ、上昇位置で180度反転させて植物本体を上に、根を下に向け、ついで各パネル(3b)…を受け金具(33b)…上に降下させて水耕栽培に戻す。
【0033】
【実施例】
図8は、上記パネルをウィンチにより上昇させたとき、該パネルの回転又は傾斜を阻止するための回転軸ロック装置である。本装置は、ハンドル(18c)を回して回転軸(4c)及び各パネル(3c)…の反転操作を行うときは、図示のようにハンドル(18c)を手前に若干引いてハンドル軸(34c)の先端部の角軸部(35c)を回転軸(4c)端部の角孔(36c)と回転不能に係合したまま、ハンドル軸のスプライン軸部(37c)をパネルホルダー(9c)のスプライン孔(38c)から離脱させておく。又、各パネル(3c)…が上昇位置にあるとき、パネルに植設の植物の重量が偏在することによりパネル(3c)…が回転又は傾斜するのを阻止したい場合は、上記ハンドル(18c)を前方へ押しこみ、その角軸部(35c)を角孔(36c)に深く係合しつつ、スプライン軸部(37c)をスプライン孔(38c)に係合させ、それにより回転軸(4c)及び各パネル(3c)…を回転不能にロックする。
【0034】
【発明の効果】
本願第1発明によれば、植物定植パネルを反転させることにより害虫の死がいを植物からほとんど流下させることができ、それにより植物の腐敗を防止することができると共に、植物の水切りを十分に行うことにより軟腐病や焼きつきを防止することができ、しかも従来方法と比較して、植物定植パネルの反転と昇降だけを行うものであるから、本方法を実施する装置の簡略化を可能にする。
【0035】
本願第2発明によれば、従来装置とくらべ比較的簡単で安価な構造をもって上記第1発明の浸漬方法を有効に実施することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第2発明による浸漬装置の平面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】浸漬装置の他の実施例の図2と同じ断面による拡大断面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】浸漬装置のさらに他の実施例の図5と同じ断面による拡大断面図である。
【図8】回転軸ロック装置の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
P、Pa、Pb 植物
1、1a、1b、1c 栽培槽
2、2a、2b、2c 培養液
3、3a、3b、3c 定植パネル
4、4a、4b、4c 回転軸
6、6a、6b、6c 案内フレーム
18 モータ
18a、18b、18c ハンドル
21、21a ウィンチ

Claims (2)

  1. 植物本体をパネル上に植設し、根をパネル下に延出してなる植物定植パネルを、その根を栽培槽内の培養液に浸した状態に支持した水耕栽培において、
    上記植物定植パネルを、その植物本体を下に、根を上にした状態に反転し及び上昇させ、
    ついで、上記反転した植物定植パネルを降下させて植物本体を培養液中に浸漬し、該浸漬を所要時間継続すると共に、その間パネル上面の根に給水し、
    次に、上記植物定植パネルを、その植物本体を上に、根を下にした状態に反転し及び上昇させ、
    ついで、上記植物定植パネルを降下させて根を培養液に浸す水耕栽培に戻す、水耕栽培における植物害虫駆除用パネル反転式浸漬方法。
  2. 植物本体をパネル上に植設し、根をパネル下に延出してなる植物定植パネルを、その根を栽培槽内の培養液に浸した状態に支持した水耕栽培装置において、
    上記植物定植パネルにおける該パネル面の2等分線に相当する位置に回転軸を固定し、
    上記回転軸の両端部を、上記栽培槽の相対する両側壁近くに起立した案内フレームにそれぞれ回転自在の状態で上下摺動自在に支持し、
    上記回転軸を回転させる回転駆動手段及び上記回転軸を上記案内フレームに沿って昇降させる昇降駆動手段をそれぞれ装備した、
    水耕栽培装置における植物害虫駆除用パネル反転式浸漬装置。
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