JP3747113B2 - 車用防護ネット - Google Patents

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、カーポート、その他屋根付きの車庫において、車の上を猫が歩いたり寝そべったりし、或いは小鳥が止まるのを防止する目的で用いられる防護ネットに関する。
【０００２】
【従来技術】
青空駐車では車が雨風に曝されるのを防止するため車カバーが取付けられることがあるが、カーポート、その他屋根付きの車庫では車は通常、車カバーを取付けることなく、そのまゝ入庫されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
カーポートその他屋根付きの車庫で、人の出入りが自由な開放型の車庫では、車の上に猫が飛び乗って歩いたり、寝そべったりして汚れることがある。ことに降雨時、ボンネットや屋根の上に猫の足跡がついて汚れ易い。車の上にはまた小鳥が止まり、小鳥の糞で車体が汚れたり錆着いたりする糞公害を生ずることもある。
【０００４】
上記の問題に対処するため、車カバーを被せるのは次のような問題がある。すなわち、車カバーを一々取付けたり取り外したりするのは手間がかゝり面倒であるうえ、車カバーの上を猫が歩いたり、小鳥が止まることにより車カバー自体が汚れるようになる。本発明は、上記の問題を解消することを目的としてなされたもので、車の上を猫が歩いたり、寝そべったりし、或いは小鳥が止まるのを防止することができる防護ネットを提供しようとするものである。
【０００５】
【課題の解決手段】
本発明の防護ネットはそのため、カーポート、その他屋根付きの車庫の天井に吊り下げられ、車を覆うことができるようにしたネットよりなることを特徴とする。本発明によると、防護ネットは車庫の天井に吊り下げられた状態で車に被さっているため、猫が歩くことはできないし、小鳥が止まることもできない。
【０００６】
本発明の防護ネットによる場合、出庫時においては防護ネットの裾を払って車より外し、車の一側に避けたのちに出庫されるが、防護ネットを装着したまゝでも出庫することは可能である。入庫時においては、車庫内で停止後、天井より吊り下がる防護ネットの裾を持上げて広げ、車に被せる。
【０００７】
車に被せられた防護ネットは風が通り抜けるため、風に煽られることも少ないが、風に煽られても外れることなく確実に装着できるようにするために、防護ネットの裾に吸着盤、好ましくは磁石を取付け、車体に吸着して取付けられるようにするのが望ましい。したがって別の発明は、上記防護ネットの裾に車体に吸着する吸着盤や磁石等よりなる吸着手段を設けたことを特徴とする。
【０００８】
上記発明のネットは、樹脂製のネットが望ましい。軽量で車を傷付けず、ある程度強度があって、風雨に曝されても耐久性があるからである。ネットはまた猫が出入りできない程度の荒い目のものが望ましい。軽量化され、かつ風雨で煽られることが少なくなるからである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図１及び図２は、カーポート１の天井１ａに突設されるフック４に長方形をなすネット２の中央部を一定幅に渡って一定長さ引掛けることにより取付け、車３に被せたもので、裾には図示していないが磁石が取付けてあり、車体に吸着させるようになっている。
【００１０】
別の例ではカーポートの天井に環状のレールを取付けてレールに走行可能なランナーにネットを取付け、カーポートの天井にネットが開閉可能に支持される。
【００１１】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によると、車庫の天井から吊りさげられる防護ネットが車に被さるため、猫が歩いたり、小鳥が止まったりするようなことがなく、こうしたことに起因する車の汚れを防止することができる。
【００１２】
請求項２記載の発明によると、防護ネットが風にあおられて車より外れるおそれがないうえ、防護ネットを弛みがなく張った状態にして被せることができ、猫が歩いたり小鳥が止まったりすることによる汚れを一層防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】車に防護ネットを取付けた状態を示す側面図。
【図２】同正面図。
【符号の説明】
１・・カーポート
１ａ・・天井
２・・ネット
３・・車
４・・フック

Claims (2)

1. カーポート、その他屋根付きの車庫の天井に対し、幅方向及び長手方向にそれぞれ一定間隔で突設される計４個のフックに直接、ネット中央部を引掛けて吊り下げられ、車を覆うことができるようにしたことを特徴とする車用防護ネット。
2. 上記防護ネットの裾に車体に吸着する吸着盤や磁石等よりなる吸着手段を設けたことを特徴とする請求項１記載の車用防護ネット。

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