JP3092052U - ペット用簡易小屋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、小屋の床面にカーペットを敷くこ
とにより、床面の損傷を防ぐこととしたペット用簡易小
屋を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 本考案は、ダンボールにより形成される
第一の小屋２と、この第一の小屋２の上部に設けられる
第二の小屋３と、この第二の小屋３の上部に設けられる
タワー部４とから構成され、更に第一の小屋の床面にカ
ーペットより成る床面防護用敷部８を覆着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はペット用簡易小屋に関する。詳しくはダンボールを利用して屋内で飼 育する猫や犬などのペット用簡易小屋に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年マンションなどの集合住宅において屋内で犬や猫などのペットを飼う場合 が多くなっている。この場合にはペットが寝食するための小屋としてダンボール によって作成された簡易小屋が使用されている。

【０００３】 このダンボールによる簡易小屋は、廃棄するダンボール箱などを再利用して安 価で作成することができ、又廃棄する際に折り畳んでゴミとして処理することが できるために、その需要が増加しているのが現状である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら特に猫の場合には、小屋の床面に対して爪を立ててガリガリと引 っ掻く習性があるために、ダンボールにより作成される小屋の床面が切り裂かれ て、その下部の家屋の床面を傷つけることとなる。

【０００５】 また、タンボール表面は平坦状であるために滑り易く、小屋内に入る際にはダ ンボール面に爪を食い込ませることとなり、他の個所に比べて傷みが激しくなる 問題がある。

【０００６】 従って小屋の床面以外の面、例えば壁面や屋根部分がまだ傷んでいない状態で 廃棄しなければならない問題が生じる。 更に猫の場合には、小屋の周りが行動範囲となり、遊び場となることから猫が 飽きない構造とすることが要望される。

【０００７】 本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、小屋の床面にカーペッ トを敷くことにより、床面の損傷を防ぐこととしたペット用簡易小屋を提供する ことを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案に係るペット用簡易小屋は、ダンボール により形成されるペット用小屋の床面と、該床面に覆着自在とされる床面防護用 敷部とを備える。

【０００９】 ここで、ダンボールより形成される床面に対して床面防護用敷部を覆着するこ とにより、爪を立てた場合にあっても床面に爪が達することが無く、爪による損 傷を未然に防ぐことが可能となる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供す る。

【００１１】 図１に、本考案を適用したペット用簡易小屋の一例を説明するための斜視図、 図２に図１における断面説明図を示す。ここで示すペット用簡易小屋１は、ダン ボールにより形成される第一の小屋２と、この第一の小屋２の上部に設けられる 第二の小屋３と、この第二の小屋３の上部に設けられるタワー部４とから構成さ れている。

【００１２】 ここで、第一の小屋２は例えば猫が十分に動き回れる広さの空間部を有した箱 体の正面下端よりアーチ状に切り込むことにより下端縁が連結された状態の扉部 ５が形成されるものであり、この扉部５を手前側に開くことで出入り口６が設け られるものである。

【００１３】 そして第一の小屋２の床面７および扉部５面に対して図３に示すように、カー ペットから形成される床面防護用敷部８を覆着するものである。

【００１４】 また、第二の小屋３は第一の小屋２よりその大きさを小さくし、猫が寝るため に必要な広さとするものであり、その正面側に出入り口６が開口されるものであ り、この第二の小屋３内には猫が寝やすいように布切れ９を入れておくことが好 ましい。

【００１５】 更に、タワー部４は第二の小屋３の上部に立設されるものであり、その上面は 猫が乗れる広さとするものである。

【００１６】 なおペット用簡易小屋の作成に際しては、第一の小屋およ第二の小屋並びにタ ワー部をダンボールによって個別に作成し、これらを接着剤などによって積み重 ねる構造とすることが最も好ましいものである。

【００１７】 ここで、床面防護用敷部は必ずしもカーペットにより形成される必要性は無く 、爪を立てることができ、かつ床面に達するのを防ぐものであればいかなるもの であっても良く、例えばスポンジ板や織布などであっても良いが、切断し易く、 かつ爪を立てるのに適した硬さを有するカーペットによって形成される方が望ま しい。 また、猫の場合にあっては床面のみならずいかなる個所にも爪を立てる習性が あるために、第一の小屋および第二の小屋並びにタワー部の壁面や屋根部分にも カーペットを覆着することが好ましい。

【００１８】 更に床面防護用敷部を覆着自在とすることにより、爪を立てることによりボロ ボロとなった場合には床面防護用敷部のみを取り替える構成とする。

【００１９】 また、第二の小屋およびタワー部は必ずしも必要とされるものではないが、特 に猫の場合では変化に富んだ構造とすることにより猫の遊び場として併用するこ とができストレスが解消でき、屋内をうろつき回ることによる家具などへの損傷 を防ぐことができる。

【００２０】 以上の構成より成る本考案では図４に示すように、猫Ａは第一の小屋２内に玩 具を入れてやることにより、第一の小屋２内で遊びまわる。この場合に爪を立て たりするが床面防護用敷部８によって床面まで爪が食い込むことが無く、床面が 防護されることとなる。

【００２１】 また、扉部５面に覆着される床面防護用敷部８によって猫が爪を立てて引っ掻 く行為をした場合でも、扉部５およびその下部の家屋内のフロアーや畳への損傷 を防ぐことが可能となる。

【００２２】 また、第二の小屋３およびタワー部４は猫が比較的に高い場所で寝るのを好む 習性に合わせて設置することで、第二の小屋３内で寝たり、タワー部４上面に座 ったり、寝そべったりすることで猫が飽きることがない状況とすることが可能と なる。

【００２３】 なおダンボールは廃棄されるダンボール箱を利用し、その表面に絵の具などに よって図柄を付したり、包装紙を貼ったりすることで見栄えが良くなり、かつ低 価格での製作が可能となる。 更にダンボール特有の加工性によって新たな小屋の設置や、高さが異なるタワ ー部の設置などの増改築が容易に行うことが可能となる。

【００２４】

【考案の効果】

以上述べて来た如く本考案によれば、ダンボールより製作されるペット用簡易 小屋の床面に対してカーペットを覆着することにより、ペットが爪を立てた場合 にカーペットに爪が食い込むのみで床面を損傷させることが無い。

【００２５】 また、カーペットがボロボロになったり、あるいは汚れた場合にはカーペット のみを取り替えることによりペット用簡易小屋を損傷させることなく長期に渡り 使用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したペット用簡易小屋の一例を示
す斜視図である。

【図２】図１における断面説明図である。

【図３】本考案を適用したペット用簡易小屋の床面の一
例を示す拡大断面説明図である。

【図４】本考案を適用したペット用簡易小屋の使用状態
を示す説明図である。

【符号の説明】

１ ペット用簡易小屋 ２ 第一の小屋 ３ 第二の小屋 ４ タワー部 ５ 扉部 ６ 出入り口 ７ 床面 ８ 床面防護用敷部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダンボールにより形成されるペット用小
   屋の床面と、 該床面に覆着自在とされる床面防護用敷部とを備えるこ
   とを特徴とするペット用簡易小屋。
2. 【請求項２】 前記床面防護用敷部がカーペットにより
   形成されることを特徴する請求項１記載のペット用簡易
   小屋。