JP3746906B2 - 共同文書システム、その管理方法及び記録媒体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共同文書システムにおける文書管理技術、特に、各クライアントのネットワークへの接続状態に依存せずに共同文書を管理する技術、すなわち、サーバ内の共同文書を複製してクライアント側に持ち出した文書を、ネットワーク非接続状態で加工し、再びサーバ内で合成する処理を円滑に行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の共同文書システムにおける文書管理技術の一例が、特開平8−202688号公報に開示されている。この公報に開示の技術によれば、サーバ側に、文書作成者及び文書構造を特定化する構造化文書を記憶する属性保存ファイルと、作成・編集された分担分け文書よりなる共同文書を記憶する文書保存ファイルとを設け、一方、クライアント側に、分担分け文書のうち個人的に操作可能な個人領域と誰でも操作可能な全作成者可変領域とを構造化して属性保存ファイルに転送する属性反映装置を設けている。
【0003】
そして、このように文書を構造化して共同文書に対するアクセスを木目細かく管理することにより、共同文書全部を参照しつつ複数の文書作成者による共同執筆を可能として、共同文書の作成・編集作業の効率アップを図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の共同文書システムにおいては、共同文書がサーバにおいて管理されている。このため、各クライアントは、ネットワークを介してサーバに接続した状態、すなわち共有状態で共同文書を編集していた。したがって、従来は、共同編集のためには、クライアントがネットワークと接続状態であることが前提となっていた。
【0005】
これに対して、近年、携帯可能ないわゆるモバイルコンピュータが普及してきている。モバイルコンピュータは、図10に示すネットワーク14を介してサーバ10に接続された通常のクライアント12とは異なり、一般にサーバから独立して使用される。そして、モバイルコンピュータは、データの転送時にのみネットワークに接続される。すなわち、モバイルコンピュータは、ネットワークと原則的に非接続状態で使用されることが前提となっている。このため、共同文書の管理のためにモバイルコンピュータをネットワークに接触状態のままとしたのでは、モバイルコンピュータの利便性が減殺されてしまう。
【0006】
さらに、モバイルコンピュータ以外の一般のコンピュータをクライアントコンピュータとして用いる場合も、通常、ネットワークへの接続時間に応じた通信費用が必要となる。このため、共同文書の管理にあたり、ネットワークへの接続時間は短いことが望ましい。
【0007】
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、クライアントのネットワークへの接続状態に依存せずに共同文書を管理する技術の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の共同文書システムによれば、サーバ内で管理されている、複数のコンテンツからなる共同文書を、複数のクライアントが利用する共同文書システムにおいて、コンテンツに対するクライアント別のアクセス制御情報からなる、コンテンツ別のアクセス制御リストと、クライアント別の所有コンテンツを表すコンテンツリストと、共同文書の各時点識別子及び当該時点識別子の時点における各コンテンツの時点識別子を表す時点識別子履歴管理表と、文書持出・合成処理部とをサーバ内に備えている。
そして、この文書持出・合成処理部は、クライアントが前記共同文書の複製を持ち出す際に、その時点での前記共同文書の時点識別子履歴管理表を保存し、共同文書を複製して複製文書を作成するとともに、アクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成し、アクセス制御リストにおいてコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツをロック状態とし、複製アクセス制御リストにおいてコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツ以外のコンテンツをロック状態とし、かつ、複製文書及び複製アクセス制御リストを当該クライアントへ転送し、クライアントが複製文書を再び共同文書に戻す際に、複製文書のうち複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを共同文書の対応コンテンツと置換し、その時点での共同文書の時点識別子履歴管理表を保存する構成としてある。
【0009】
このように本発明の共同文書システムによれば、共有文書において、複製文書を持出したクライアントの所有コンテンツをアクセス制御リストに基づいてロック状態とする。さらに、複製文書において、そのクライアントの非所有コンテンツを複製アクセス制御リストに基づいてロック状態とする。このように、コンテンツリストとアクセス制御リスト及び複製アクセス制御リストとを組み合わせて用いることにより、共同文書及び複製文書の各コンテンツを個別にロック状態として、コンテンツごとにアクセスを制御することができる。
【0010】
その結果、クライアントが複製文書を持出して、ネットワーク非接続状態で所有コンテンツの編集操作を行ったコンテンツを、再び共同文書に合成することができる。勿論、ネットワークを介してサーバに接続した状態で、共同文書中の所有コンテンツを直接編集操作することも可能である。したがって、本発明によれば、クライアントのネットワークへの接続状態に依存せずに共同文書を管理することができる。
【0011】
また、複製文書の持出及び合成の際に、その時点での時点識別子履歴管理表を保存するので、共同文書の任意の時点のコンテンツを再現することができる。その結果、例えば、持出して編集操作した所有コンテンツを編集前の状態に戻して合成する場合に、共同文書を持出前の時点ではなく、持出後、他のコンテンツが編集操作された後の時点に戻すことができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明によれば、アクセス制御リストは、前記共同文書中の各コンテンツ対する可能な動作について共有符号を表示し、アクセス制御リスト及び前記複製アクセス制御リストは、ロック状態とするコンテンツに対する少なくとも読出し以外の動作について非共有の符号を表示する構成としてある。
【0013】
このような構成とすれば、共有符号に基づいて、共同文書中の非ロック状態のコンテンツすなわち共有状態のコンテンツに対するクライアントのアクセスを制御することができる。また、非共有符号に基づいて、共同文書及び複製文書中のコンテンツをロック状態とすることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明によれば、文書持出・合成処理部は、複製文書を持出す際に時点識別子履歴管理表を保存するにあたり、共同文書の時点識別子と、アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツの時点識別子とを更新する構成としてある。
【0015】
このような構成とすれば、複製文書を持出しているクライアントの所有コンテンツの時点識別子をそのままとして、その他の非ロック状態の共有コンテンツの時点識別子のみを更新することができる。
これにより、クライアントが持出した複製文書を合成するときに、整合性を保つことができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明によれば、持出・合成処理部は、前記複製文書を前記共同文書に合成する際に時点識別子履歴管理表を保存するにあたり、共同文書の時点識別子と、アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツの時点識別子とを更新する構成としてある。
【0017】
このような構成とすれば、複数のクライアントが複製文書を持出している場合に、一つのクライアントが合成しても、他の持出クライアントの所有コンテンツの時点識別子をそのままとすることができる。
これにより、複数のクライアントが持出した複製文書をそれぞれ合成するときに、整合性を保つことができる。
【0018】
また、本発明の請求項5記載の共同文書システムの管理方法によれば、サーバ内で管理されている、複数のコンテンツからなる共同文書を、複数のクライアントが利用するにあたり、
クライアントにより共同文書の複製がサーバから持ち出される際に、サーバが、その時点での共同文書の時点識別子及び各コンテンツの時点識別子とを表す時点識別子履歴管理表をサーバ内に保存するステップと、サーバが、共同文書を複製して複製文書を作成するとともに、コンテンツに対するクライアント別のアクセス制御情報からなる、コンテンツ別のアクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成するステップと、サーバが、クライアント別の所有コンテンツを表すコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツをアクセス制御リストにおいてロック状態とするステップと、サーバが、複製アクセス制御リストにおいてコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツ以外のコンテンツをロック状態とするステップと、サーバが、複製文書及び複製アクセス制御リストを当該クライアントへ転送するステップと、
クライアントにより複製文書再び共同文書に戻される際に、サーバが、複製文書のうち複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを、共同文書の対応コンテンツと置換するステップと、サーバが、その時点での共同文書の時点識別子履歴管理表を保存するステップとを含む方法としてある。
【0019】
このように、本発明の共同文書システムの管理法方によれば、クライアントが複製文書を持出して、ネットワーク非接続状態で所有コンテンツの編集操作を行ったコンテンツを、再び共同文書に合成することができる。勿論、ネットワークを介してサーバに接続した状態で、共同文書中の所有コンテンツを直接編集操作することも可能である。したがって、本発明によれば、クライアントのネットワークへの接続状態に依存せずに共同文書を管理することができる。
【0020】
また、本発明の請求項6記載の記録媒体によれば、サーバ内で管理されている、複数のコンテンツからなる共同文書を、複数のクライアントで利用するためのプログラムが記録された記録媒体であって、
クライアントにより共同文書の複製がサーバから持ち出される際に、サーバを、その時点での共同文書の時点識別子及び各コンテンツの時点識別子とを表す時点識別子履歴管理表をサーバ内に保存する手段、共同文書を複製して複製文書を作成するとともに、コンテンツに対するクライアント別のアクセス制御情報からなる、コンテンツ別のアクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成する手段、アクセス制御リストにおいて、クライアント別の所有コンテンツを表すコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツをロック状態とする手段、複製アクセス制御リストにおいて前コンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツ以外のコンテンツをロック状態とする手段、及び、複製文書及び複製アクセス制御リストを当該クライアントへ転送する手段として機能させるとともに、
クライアントにより前記複製文書再び共同文書に戻される際に、サーバを、複製文書のうち複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを、共同文書の対応コンテンツと置換する手段、及び、その時点での共同文書の時点識別子履歴管理表を保存する手段として機能させるためのプログラムが記録されている。
【0021】
本発明の記録媒体に記録されたプログラムをサーバのコンピュータに読み込ませて実行させることにより、クライアントのネットワークへの接続状態に依存せずに共同文書を管理することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の各実施形態における共同文書システムの管理のための処理は、プログラムに制御されたサーバコンピュータにより実行される。このプログラムは、例えば、記録媒体により提供される。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、半導体メモリ、その他の任意の、コンピュータで読み取り可能なものを使用することができる。
【0023】
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、第1実施形態の共同文書システムの構成について説明する。図1は、共同文書システムを構成するサーバ内の機能ブロック図である。図1に示すように、この共同文書システムは、共同文書16、アクセス制御リスト18、コンテンツリスト20、時点識別子履歴管理表としての版数履歴管理表22及び文書持出・合成処理部23を備えている。そして、共同文書16及びアクセス制御リスト18は、文書データ24として管理されている。
なお、以下の実施形態においては、「時点識別子」を便宜的に「版数」とも表記する。ただし、「版数」は、文書が更新されない場合においても、更新される場合がある。
【0024】
さらに、図1には、クライアントが持出すための複製文書データ30を示す。この複製文書データ30は、複製文書26と複製アクセス制御リスト28とにより構成されている。
そして、この複製文書データ30は、図12に示すネットワーク14等を通じて、クライアント12へ転送される。複製文書データ30を受け取ったクライアント12は、ネットワーク14非接続状態下で複製文書26を編集操作し、再び、ネットワーク14を介して複製文書26を合成することができる。
【0025】
ここで、図2に共同文書16の一例を示す。この共同文書16は、コンテンツa161、コンテンツb162、コンテンツc163及びコンテンツd164の四つのコンテンツにより構成されている。そして、この共同文書16及び各コンテンツは、図3に示すように、階層構造となってなる。そして、各コンテンツごとにアクセス制御リストが設定されている。各アクセス制御リストは、ユーザ別の制御情報から構成されている。
【0026】
例えば、コンテンツaのアクセス制御リストは、ユーザ1の制御情報、ユーザ2制御情報及びユーザ2制御情報により構成されている。ユーザ1制御情報は、コンテンツaに対するユーザ1のクライアントのアクセス内容を示すものであり、ここでは、共有状態下で、「READ(読出し)」及び「WRITE(書込み)」が可能であることが示されている。
【0027】
同様に、コンテンツaに対するユーザ2制御情報では、「READ」及び「EXECUTE(実行)」が可能であることが示されている。ここで、実行とは、コンテンツの動的なデータを実行することをいい、例えば、ボタンをクリックすると、ダイアログが開くような別のアクションやプログラムを実行することをいう。
また、同様に、コンテンツaに対するユーザ3制御情報では、「READ」及び「DELETE(消去)」が可能であることが示されている。
【0028】
次に、図4を参照して、アクセス制御情報の一例について説明する。図4の上段のリストは、あるクライアントのあるコンテンツ対するアクセスの制御状況を示したものである。そして、アクセス可能な動作について共有符号(共有パーミッション)を表示している。
【0029】
ここでは、アクセスの種類として、「READ」、「WRITE」及び「EXECUTE」の三種類について規定している。また、この他に、例えば、「DELETE」について規定しても良い。
そして、「READ」及び「EXECUTE」の欄には、共有パーミッションの丸印が表示されている。したがって、このコンテンツは、共有状態下で、「READ」及び「EXECUTE」が可能であり、「WRITE」は不可能となっている。
【0030】
また、図4の下段のリストは、あるコンテンツが、サーバに残された共同文書中で、ロック状態となっているアクセス制御状況を示したものである。そのコンテンツが非共有状態となってアクセス不可能な動作について非共有符号(非共有パーミッション)を表示している。非共有状態のコンテンツには、複製文書を持出したクライアントの所有コンテンツが該当する。
【0031】
ここでは、そして、「WRITE」及び「EXECUTE」の欄に、非共有パーミッションの黒丸印が表示されている。したがって、このコンテンツは、非共有状態下で、「WRITE」及び「EXECUTE」が不可能であり、「READ」すなわち閲覧のみが可能となっている。
なお、共有パーミッションが表示されている項目についても、非共有パーミッションが表示された場合には、非共有パーミッションが優先されて、その項目についてロック状態となる。
【0032】
次に、図5を参照して、コンテンツリストについて説明する。このコンテンツリストは、クライアント別の所有コンテンツを表す。例えば、図5に示すコンテンツリストでは、ユーザ1のクライアントは、コンテンツa、コンテンツb及びコンテンツcの三つのコンテンツを所有している。又、ユーザ2のクライアントは、コンテンツb、コンテンツd及びコンテンツeの三つのコンテンツを所有している。
なお、複数のクライアントが、一つのコンテンツを共通して所有していても良い。また、各クライアントは、所有コンテンツのうち、所望のコンテンツを選択的にロック状態とすることができる。
【0033】
次に、図6を参照して、第1実施形態の共同文書システムの管理方法の一例について説明する。ここでは、コンテンツa、コンテンツb及びコンテンツcの三つのコンテンツを含む共同文書を例にとって説明する。
なお、図6においては、非ロック状態のコンテンツを実線枠で表し、ロック状態のコンテンツを破線枠で表す。
【0034】
初期状態(図6のS1の段階)においては、図7の版数履歴管理表中のS1の欄に示すように、共同文書の版数は、「1.0」であり、各コンテンツの版数も「1.0」である。
【0035】
次に、図8を参照して、コンテンツaを所有するクライアントが、共同文書の複製を持出す場合の文書持出・合成処理部23(図1参照)の処理手順例について説明する。
クライアントが共同文書の複製を持ち出す際に、まず、その時点での共同文書の版数履歴管理表を保存する(図8のt1)。保存にあたっては、共同文書の版数と、アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツの版数とを更新する。初期段階では、非ロック状態のコンテンツはないので、図7の版数履歴管理表のS2の欄に示すように、共同文書及び全コンテンツの版数をいずれも「1.1」更新する。
【0036】
次に、共同文書を複製して複製文書を作成するとともに、アクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成する(図8のt2)。
【0037】
続いて、アクセス制御リストにおいてコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツをロック状態とする(図8のt3)。ここでは、コンテンツaが所有コンテンツに該当するので、コンテンツaをロック状態とする。ロック状態では、原則的にアクセス制御リストの「READ」以外の項目に非共有パーミッションが表示されてアクセスが制限される。その結果、コンテンツaは、非共有状態となる(図6のS2の段階)。
なお、図7の版数履歴管理表においては、S2の欄において、非共有状態のコンテンツaの版数を「<1.1>」と括弧付きで表示する。
【0038】
さらに、複製アクセス制御リストにおいて、コンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツa以外のコンテンツをロック状態する(図8のt4)。この例では、コンテンツbとコンテンツcとをロック状態とする。その結果、図6のS3に示す複製文書においては、クライアントは、コンテンツaのみを編集操作することが可能となる(図6のA1)。
【0039】
なお、図7の版数履歴管理表においては、発明の理解を容易にするため、S2の欄の下のA1の欄においては、複製書中でロック状態のコンテンツb及びコンテンツcの版数を「<1.1>」と括弧付きで便宜的に表示する。ただし、版数履歴管理表はサーバ内で管理されているため、A1の欄は実際の版数管理表には設けられない。
【0040】
そして、複製文書及び複製アクセス制御リストを複製文書データとして、クライアントへ転送する(図8のt5)。複製文書データを受け取ったクライアントは、ネットワーク非接触状態下で、所有コンテンツaを編集操作することができる。
【0041】
次に、図9を参照して、クライアントが複製文書を再び共同文書に戻して合成する際の文書持出・合成処理部23(図1参照)の処理手順例について説明する。
まず、複製文書のうち複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを、共同文書の対応コンテンツと置換する(図9のt6)。この例では、共有文書中のコンテンツaを複製文書中のコンテンツaに置換する。その結果、アクセス制御リストにおいて、全てのコンテンツから非共有パーミッションがなくなる。
【0042】
続いて、その時点での共同文書の版数履歴管理表を保存する(図9のt7)。保存にあたっては、共同文書の版数と、アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツの版数とを更新する。合成後の段階では、非ロック状態のコンテンツはないので、図7の版数履歴管理表のS3の欄に示すように、共同文書及び全コンテンツの版数をいずれも「1.2」に更新する。
【0043】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、図10を参照して、複数のクライアントがそれぞれ複製文書を持出し、その後それぞれ戻して合成する例について説明する。図10では、コンテンツa、コンテンツb及びコンテンツcの三つのコンテンツを含む共同文書を例にとって説明する。
なお、図10においては、非ロック状態のコンテンツを実線枠で表し、ロック状態のコンテンツを破線枠で表す。
【0044】
まず、図10のS1に初期状態の共同文書(ver1.0)を示す。初期状態においては、共同文書に含まれるコンテンツa、コンテンツb及びコンテンツcの各コンテンツの版数も「1.0」となっている。
【0045】
次に、ユーザ1のクライアントが、複製文書Aを持出す。持出にあたっては、その時点での版数履歴管理表を保存する。保存の結果、共有文書及び各コンテンツの版数は、図11のS2の欄に示すように、いずれも「1.1」となる。
そして、複製文書においては、図10のA1に示すように、そのクライアントの所有コンテンツaのみが非ロック状態となっており、コンテンツb及びコンテンツcがロック状態になっている。
【0046】
また、残った共同文書においては、図10のS2に示すように、コンテンツaのみがロック状態となっており、コンテンツb及びコンテンツcは非ロック状態となっている。このため、共同文書においては、コンテンツb及びコンテンツcの編集が可能である。
なお、図11の版数履歴管理表においては、ロック状態の版数を括弧付きで示す。
【0047】
次に、ユーザ3のクライアントが、複製文書Cを持出す。持出にあたっては、その時点での版数履歴管理表を保存する。保存の結果、共有文書及び各コンテンツの版数は、図11のS3の欄に示すように、非ロック状態のコンテンツb及びコンテンツcの版数は、「1.1」となり、ロック状態のコンテンツaの版数は「1.1」である。
【0048】
そして、複製文書においては、図10のC1に示すように、そのクライアントの所有コンテンツcのみが非ロック状態となっており、コンテンツa及びコンテンツbがロック状態になっている。
【0049】
また、残った共同文書においては、図10のS3に示すように、コンテンツa及びコンテンツcがロック状態となっており、コンテンツbのみが非ロック状態となっている。このため、共同文書においては、コンテンツbの編集が可能である。
なお、図11の版数履歴管理表のS3の欄の下に、A1及びC1の欄として、複製文書A及び複製文書Cの各コンテンツの版数及びロック状態を示す。
【0050】
次に、ユーザ1のクライアントが複製文書Aを合成する。合成にあたっては、ユーザ1の所有コンテンツaを共同文書中のコンテンツaと置換する。その結果、アクセス制御リストにおけるコンテンツaについて非共有パーミッションがなくなり、コンテンツaは非ロック状態となる。したがって、図10のS4に示すように、共同文書においては、コンテンツcのみがロック状態となっている。
【0051】
そして、その段階での版数履歴管理表を保存する。保存の結果、図11のS3の欄に示すように、共同文書の版数は、「1.3」に更新され、非ロック状態のコンテンツaの版数は「1.2」に、コンテンツbの版数は「1.3」それぞれ更新される。しかし、ロック状態のコンテンツaの版数は「1.1」である。
なお、図11の版数履歴管理表のS4の欄の下に、C1の欄として複製文書Cの各コンテンツの版数及びロック状態を示す。
【0052】
次に、ユーザ3のクライアントが複製文書Cを合成する。合成にあたっては、ユーザ3の所有コンテンツcを共同文書中のコンテンツcと置換する。その結果、アクセス制御リストにおけるコンテンツcについて非共有パーミッションがなくなり、コンテンツcは非ロック状態となる。したがって、図10のS5に示すように、共同文書においては、全コンテンツが非ロック状態となっている。
【0053】
そして、その段階での版数履歴管理表を保存する。保存の結果、図11のS5の欄に示すように、共同文書の版数は、「1.4」に更新され、コンテンツaの版数は「1.3」に、コンテンツbの版数は「1.4」に、コンテンツcの版数は「1.3」にそれぞれ更新される。
【0054】
なお、図11に示すような各段階での版数履歴管理表が有るので、例えば、複製文書Aを合成する際に、コンテンツaを編集前のものに戻したい場合には、図10のS1の段階ではなく、共同文書を図10のS3の段階とすることができる。このため、複製文書Cについて整合性を保つことができる。
【0055】
上述した実施の形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態においては、クライアントが文書を持出して、ネットワーク非接続状態下でそれぞれ編集する例について説明したが、この発明では、ネットワーク接続状態下で、共同文書中の非ロック状態のコンテンツを直接編集することも勿論可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、クライアントのネットワークへの接続状態に依存せずに共同文書を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の共同文書システムを説明するための機能ブロック図である。
【図2】共同文書の一例である。
【図3】共同文書の階層構造及びアクセス制御リストの構成を示す模式図である。
【図4】アクセス制御リストの一例である。
【図5】コンテンツリストの一例である。
【図6】第1実施形態における共同文書システムの管理方法を説明するためのブロック図である。
【図7】第1実施形態における版数履歴管理表である。
【図8】複製文書持出時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】複製文書合成時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2実施形態における共同文書システムの管理方法を説明するためのブロック図である。
【図11】第2実施形態における版数履歴管理表である。
【図12】従来の共同文書システムにおいて、サーバとクライアントとがネットワークを介して接続されている様子を示す模式図である。
【符号の説明】
10 サーバ
12 クライアント
14 ネットワーク
16 共同文書
18 アクセス制御リスト
20 コンテンツリスト
22 版数履歴管理表
24 文書データ
26 複製文書
28 複製アクセス制御リスト
30 複製文書データ

Claims (6)

  1. サーバ内で管理されている、複数のコンテンツからなる共同文書を、複数のクライアントが利用する共同文書システムにおいて、
    前記コンテンツに対するクライアント別のアクセス制御情報からなる、コンテンツ別のアクセス制御リストと、
    前記クライアント別の所有コンテンツを表すコンテンツリストと、
    前記共同文書の各時点識別子及び当該時点識別子の時点における前記各コンテンツの時点識別子を表す時点識別子履歴管理表と、
    文書持出・合成処理部と
    を前記サーバ内に備え、
    前記文書持出・合成処理部は、
    クライアントが前記共同文書の複製を持ち出す際に、その時点での前記共同文書の時点識別子履歴管理表を保存し、
    前記共同文書を複製して複製文書を作成するとともに前記アクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成し、
    前記アクセス制御リストにおいて前記コンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツをロック状態とし、
    前記複製アクセス制御リストにおいて前記コンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツ以外のコンテンツをロック状態とし、かつ、
    前記複製文書及び前記複製アクセス制御リストを当該クライアントへ転送し、
    前記クライアントが前記複製文書を再び共同文書に戻す際に、前記複製文書のうち前記複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを前記共同文書の対応コンテンツと置換し、
    その時点での前記共同文書の時点識別子履歴管理表を保存する
    ことを特徴とする共同文書システム。
  2. 前記アクセス制御リストは、前記共同文書中の各コンテンツ対する可能な動作について共有符号を表示し、
    前記アクセス制御リスト及び前記複製アクセス制御リストは、ロック状態とするコンテンツに対する少なくとも読出し以外の動作について非共有の符号を表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の共同文書システム。
  3. 前記文書持出・合成処理部は、前記複製文書を持出す際に前記時点識別子履歴管理表を保存するにあたり、
    前記共同文書の時点識別子と、前記アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツの時点識別子とを更新する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の共同文書システム。
  4. 前記持出・合成処理部は、前記複製文書を前記共同文書に合成する際に前記時点識別子履歴管理表を保存するにあたり、
    前記共同文書の時点識別子と、前記アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツの時点識別子とを更新する
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の共同文書システム。
  5. サーバ内で管理されている、複数のコンテンツからなる共同文書を、複数のクライアントが利用するにあたり、
    クライアントにより前記共同文書の複製が前記サーバから持ち出される際に、
    前記サーバが、その時点での前記共同文書の時点識別子及び前記各コンテンツの時点識別子とを表す時点識別子履歴管理表を前記サーバ内に保存するステップと、
    前記サーバが、前記共同文書を複製して複製文書を作成するとともに、前記コンテンツに対するクライアント別のアクセス制御情報からなる、コンテンツ別のアクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成するステップと、
    前記サーバが、前記クライアント別の所有コンテンツを表すコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツを前記アクセス制御リストにおいてロック状態とするステップと、
    前記サーバが、前記複製アクセス制御リストにおいて前記コンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツ以外のコンテンツをロック状態とするステップと、
    前記サーバが、前記複製文書及び前記複製アクセス制御リストを当該クライアントへ転送するステップと、
    前記クライアントにより前記複製文書再び共同文書に戻される際に、
    前記サーバが、前記複製文書のうち前記複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを、前記共同文書の対応コンテンツと置換するステップと、
    前記サーバが、その時点での前記共同文書の時点識別子履歴管理表を保存するステップと
    を含むことを特徴とする共同文書システムの管理方法。
  6. サーバ内で管理されている、複数のコンテンツからなる共同文書を、複数のクライアントで利用するためのプログラムが記録された記録媒体であって、
    クライアントにより前記共同文書の複製が前記サーバから持ち出される際に、前記サーバを、
    その時点での前記共同文書の時点識別子及び前記各コンテンツの時点識別子とを表す時点識別子履歴管理表を前記サーバ内に保存する手段、
    前記共同文書を複製して複製文書を作成するとともに、前記コンテンツに対するクライアント別のアクセス制御情報からなる、コンテンツ別のアクセス制御リストを複製して複製アクセス制御リストを作成する手段、
    前記アクセス制御リストにおいて、前記クライアント別の所有コンテンツを表すコンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツをロック状態とする手段、
    前記複製アクセス制御リストにおいて前記コンテンツリストの示す当該クライアントの所有コンテンツ以外のコンテンツをロック状態とする手段、及び、
    前記複製文書及び前記複製アクセス制御リストを当該クライアントへ転送する手段として機能させるとともに、
    前記クライアントにより前記複製文書再び共同文書に戻される際に、前記サーバを、
    前記複製文書のうち前記複製アクセス制御リストにおいて非ロック状態のコンテンツを、前記共同文書の対応コンテンツと置換する手段、及び、
    その時点での前記共同文書の時点識別子履歴管理表を保存する手段として機能 させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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