【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は有機物(重質油、残渣油、プラスチックなど)の部分ガス化炉における炉底残渣排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の噴流床型有機物部分ガス化炉の一例の概念を示す側面図である。図示するように、装置の始動時にガス化炉51を予熱装置58によって約700℃に予熱する。次に、噴流用ガス供給ライン56から、このガス化炉51に水封タンク57によってシールされた噴流用ガス供給管55を介して、例えば窒素ガス、炭酸ガスなどのイナートガスである噴流用ガス62を常温で供給して炉底部51aから吹き上げるとともに、水蒸気・酸素(酸素は支燃ガス)供給ライン52及び原料供給装置54から水蒸気・酸素混合ガス61及び例えばプラスチック廃棄物を粉砕した有機物原料60を供給し、噴流用ガス62のガス化炉51内での噴流及び酸素によって有機物原料60と水蒸気とを反応させてガス化し、メタノール合成の原料用ガス63を生成する。ガス化炉51内は、この反応熱によって700℃前後の温度が維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の噴流床型のガス化炉51では、噴流用ガス62を炉底部51aから炉内に吹き上げるときのガス速度は炉内の噴流速度以上に設定する必要がある。また、噴流用ガス62には、反応に関与しない常温のイナートガスを用いているので,この流量が多くなると反応場の温度が低下してガス化反応が維持できなくなる。一方、前記噴流速度は一定の値以上が必要であるから、噴流用ガス62の噴出流速を低下させないためには、炉底部51aの噴流口の断面積(噴流用ガス供給管55の管径)を小さく設定する必要がある。
従って、ガス化炉51内でガス化しなかったプラスチック廃棄物片やこの廃棄物に付着したアッシュ、金属などの異物が炉底部51aに落下して残渣64となり、場合によってはこの残渣64が前記噴流口を閉塞し、運転を阻害することがある。
本発明は上記の技術水準に鑑み、従来技術におけるような残渣による噴流口の閉塞が防止できる有機物ガス化炉の炉底残渣排出装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための、本発明による有機物ガス化炉の炉底残渣排出装置の構成は次のとおりである。
【0005】
(1)水蒸気、支燃ガス及び有機物原料を高温の炉内に供給し、炉内の噴流によって部分ガス化反応させてメタノール合成用原料ガスを生成する有機物のガス化炉において、炉底残渣を落下させるに充分な水平方向断面積を形成した炉底開口部を前記ガス化炉の炉底最下部に設け、前記炉底残渣を落下させるに充分な水平方向断面積を形成して下端部が水封タンクに浸漬する水封式の噴流用ガス供給管を前記炉底開口部の下方に設け,前記炉底開口部と前記噴流用ガス供給管との間に炉底室を介装し、前記炉底開口部よりも小断面積で噴流用ガスに所定の噴出速度を付与する噴出口を有する炉底仕切板を前記炉底室内で開閉するように設けてなることを特徴とする有機物ガス化炉の炉底残渣排出装置。
【0006】
(2)前記(1)項の装置において、前記噴流用ガス供給管または炉底室に噴流用ガス圧力検出手段を設け、この噴流用ガス圧力検出値によって前記仕切板を自動的に開閉させる仕切板開閉手段を設けてなることを特徴とする有機物ガス化炉の炉底残渣排出装置。
【0007】
(3)水蒸気、支燃ガス及び有機物原料を高温の炉内に供給し、炉内の噴流によって部分ガス化反応させてメタノール合成用原料ガスを生成する有機物のガス化炉において、炉底残渣を落下させるに充分な水平方向断面積を形成した炉底開口部を前記ガス化炉の炉底最下部に設け、前記炉底残渣を落下させるに充分な水平方向断面積を形成して下端部が水封タンクに浸漬する水封式の噴流用ガス供給管を前記炉底開口部の下方に設け、前記炉底開口部よりも小断面積で噴流用ガスに所定の噴出速度を付与する噴出口を有する炉底仕切板を前記噴流用ガス供給管内で開閉するように設けてなることを特徴とする有機物ガス化炉の炉底残渣排出装置。
【0008】
(4)前記(3)項の装置において、前記噴流用ガス供給管に噴流用ガス圧力検出手段を設け,この噴流ガス圧力検出値によって前記仕切板を自動的に開閉させる仕切板開閉手段を設けてなる事を特徴とする有機物ガス化炉の炉底残渣排出装置。
【0009】
【作用】
噴流用ガスを噴流用ガス供給管及び炉底仕切板の噴出口からガス化炉の炉底最下部に所定の噴出速度で噴出させて炉内に噴流を発生させるとともにに、水蒸気、支燃ガス(酸素又は空気などの酸素含有ガス)及び有機物原料を高温の炉内に供給し、有機物原料と水蒸気とを支燃ガスによって反応させてガス化し、例えばメタノール合成の原料用ガスを生成する。ガス化炉内は、この反応熱によって反応に必要な温度が維持される。
炉底最下部すなわち炉底仕切板の上面には、炉内でガス化しなかった有機物片やこの有機物に付着したアッシュ、金属等の異物が落下して炉底残渣となって堆積し、炉底開口部を閉塞しようとする。この炉底開口部の開口面積が炉底仕切板の噴出口よりも小さくなると、炉底室内又は噴流用ガス供給管内で炉底仕切板を開いて炉底残渣を炉底室を経て噴流用ガス供給管から、又は直接噴流用ガス供給管から水封タンクに落下させ、噴流用ガスの噴出速度低下すなわち炉内噴流速度の低下を防止する。
炉底残渣が落下して除去されると炉底仕切板を炉底開口部の下方に戻し、ガス化炉を正常運転に戻す。
【0010】
前記の作用に加え、噴流用ガス供給管内または炉底室内の圧力を噴流用ガス圧力検出手段によって連続して検出する。この検出値が予め設定した圧力上限値を超えると、炉底仕切板の上面に炉底残渣が堆積し、炉底開口部の開口面積が炉底仕切板の噴出口よりも小さくなっているので、仕切板開閉手段によって炉底仕切板を自動的に開放し、炉底残渣を噴流用ガス供給管から水封タンクに落下させ、噴流用ガスの噴出速度低下すなわち炉内噴流速度の低下を防止する。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の第1実施例である炉底残渣排出装置を備えた噴流床型有機物部分ガス化炉の概念を示す側面図、図2は図1の炉底残渣排出時の状態を示す側面図、図3はその制御器の構成を示すブロック図、図4はその手順を要約したフロー図である。なお、従来の装置と同一の部材及び部位には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
図1及び図2において、ガス化炉51の炉底部51a最下部には、残渣64を落下させるに充分な断面積の炉底開口部51bが設けられ、さらにその下方には炉底室1が配設されている。この炉底室1には予熱装置58及び圧力検出器7が装着され、この圧力検出器7は制御器10を介して油圧シリンダ4の切換弁6に検出信号を送信するようになっている。2は炉底仕切板であり、噴流用ガス62に所定の噴出速度を付与することのできる開口面積を有する噴出口2aが穿設され、回転軸3、アーム5及び油圧シリンダ4によって下方に開くように炉底室1に収納されている。炉底室1の下方には下端部が水封タンク57に浸漬する噴流用ガス供給管8が配設され、この噴流用ガス供給管8には噴流用ガス供給ライン56が装着されている。
【0013】
制御器10は図3に示すように、圧力検出器7から検出信号を受信して圧力上限値と比較演算する検出値比較部11と、圧力上限値を記憶する圧力上限記憶部12と、切換弁6を作動させる切換弁作動指示部13とによって構成されている。
【0014】
装置の始動時には、予熱装置58から熱風を炉底室1及び噴出口2aを介してガス化炉51内に供給し、ガス化炉51を約700℃に予熱する。次に、噴流用ガス供給ライン56から例えば窒素ガス、炭酸ガスなどのイナートガスである噴流用ガス62を噴流用ガス供給管8及び炉底室1を介して噴出口2aからガス化炉51内に噴出させ、炉51内に噴流を発生させると共に、水蒸気酸素供給ライン52及び原料供給装置54から水蒸気・酸素混合ガス61及び例えばプラスチック廃棄物を粉砕した有機物原料60を供給し、炉内の熱及び酸素によって有機物原料60と水蒸気とを反応させてガス化し、メタノール合成の原料用ガス63を生成する。定常運転中のガス化炉51内は、この反応熱によって700℃前後の温度に維持される。
【0015】
炉底部51aの炉底仕切板2の上面には、ガス化炉51内でガス化しなかったプラスチック廃棄物片やこの廃棄物に付着したアッシュ、金属などの異物が落下して残渣64となって図1に示すように堆積し、炉底開口部51bを閉塞しようとする。この炉底開口部51bの開口面積が炉底仕切板2の噴出口2aよりも小さくなると炉底室1内の圧力が上昇する。
【0016】
圧力検出器7はこの圧力を連続して検出し、制御器10に送信する。検出値比較部11はこの検出値を受信して圧力上限値記憶部12に予め入力されている圧力上限値と比較演算し、検出値がこの圧力上限値を超えると、切換弁作動指示部13によって図2に示すように切換弁6が作動し、炉底仕切板2を下方に開いて残渣64を噴流用ガス供給管8から水封タンク57に落下させる。
所定の時間が経過して残渣64が落下すると、切換弁作動指示部13は図1に示すように切換弁6を作動させ炉底仕切板2を元に戻す。この有機物部分ガス化及び炉底残渣搬出の手順を要約すると図4のようになる。
【0017】
図5は本発明の第2実施例である炉底残渣排出装置を備えた噴流床型有機物部分ガス化炉の概略を示す側面図である。
このガス化炉は第1実施例の炉底室1を省略し、圧力検出器7を噴流用ガス供給管28に装設してその圧力を検出し、炉底仕切板22を噴流用ガス供給管28の上部で水平方向にスライドして開き、残渣64を落下させるものである。なお、図5中図1と同一部位には同一符号を付してあるので、説明は省略する。
【0018】
【発明の効果】
本発明では次に示す効果がある。
(1)炉底残渣を落下させるに充分な断面積の炉底開口部を前記ガス化炉の炉底最下部に設け、炉底残渣を落下させるに充分な断面積で下端部が水封タンクに浸漬する噴流用ガス供給管を炉底開口部の下方に設け、必要により炉底開口部と噴流用ガス供給管との間に炉底室を介装し、炉底開口部よりも小断面積で噴流用ガスに所定の噴出速度を付与する噴出口を有する炉底仕切板を炉底室内又は噴流用ガス供給管内で開閉するように設けたことにより、炉底仕切板の上面に炉底残渣が堆積すると、炉底仕切板を開いて炉底残渣を炉底室、噴流用ガス供給管から水封タンクに落下させることが可能になり、炉底開口部の開口面積の減少による噴流用ガスの噴出量減少を防止し、ガス化炉を正常に運転することができる。
【0019】
(2)前記(1)項の効果に加え、噴流用ガス供給管または炉底室に噴流用ガス圧力検出手段を設け、この噴流用ガス圧力検出値によって前記仕切板を自動的に開閉させる仕切板開閉手段を設けたことにより、噴流用ガス圧力検出手段によって連続して検出した噴流用ガス供給管内、または炉底室内の圧力検出値が予め設定した圧力上限値を超えると、仕切板開閉手段によって炉底仕切板を自動的に開いて炉底残渣を噴流用ガス供給管から水封タンクに落下させることが可能になり、炉底開口部の開口面積の減少による噴流用ガスの噴出量減少を防止し、ガス化炉運転の自動化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である炉底残渣排出装置を備えた噴流床型有機物ガス化炉の概念を示す側面図。
【図2】図1の装置の炉底残渣排出時の状態を示す側面図。
【図3】図1及び図2の制御器の構成を示すブロック図。
【図4】有機物部分ガス化及び炉底残渣排出の手順を要約したフロー図。
【図5】本発明の第2実施例である炉底残渣排出装置を備えた噴流床型有機物ガス化炉の概念を示す側面図。
【図6】従来の噴流床型有機物ガス化炉の一例の概念を示す側面図。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a bottom residue discharging apparatus in a partial gasification furnace for organic substances (heavy oil, residual oil, plastic, etc.).
[0002]
[Prior art]
FIG. 6 is a side view showing a concept of an example of a conventional spouted bed type organic substance partial gasification furnace. As shown in the figure, the gasification furnace 51 is preheated to about 700 ° C. by the preheating device 58 when the apparatus is started. Next, a jet gas 62 that is an inert gas such as nitrogen gas or carbon dioxide gas is supplied from a jet gas supply line 56 through a jet gas supply pipe 55 sealed to the gasification furnace 51 by a water-sealed tank 57. At a normal temperature and blown up from the furnace bottom 51a, and an organic raw material 60 obtained by pulverizing the water vapor / oxygen mixed gas 61 and, for example, plastic waste, from the water vapor / oxygen (oxygen is a combustion supporting gas) supply line 52 and the raw material supply device 54. The organic raw material 60 and water vapor are reacted and gasified by the jet of oxygen in the gasification furnace 51 of the gas 62 for jet flow and oxygen to produce a raw material gas 63 for methanol synthesis. The gasification furnace 51 is maintained at a temperature of around 700 ° C. by this heat of reaction.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional spouted bed type gasification furnace 51 described above, the gas velocity when the jet gas 62 is blown from the furnace bottom 51a into the furnace needs to be set to be higher than the jet velocity in the furnace. In addition, since the inert gas at room temperature that does not participate in the reaction is used as the jet gas 62, when the flow rate increases, the temperature of the reaction field decreases and the gasification reaction cannot be maintained. On the other hand, since the jet velocity needs to be a certain value or more, in order not to reduce the jet velocity of the jet gas 62, the sectional area of the jet port of the furnace bottom 51a (the diameter of the jet gas supply pipe 55). Must be set smaller.
Accordingly, a plastic waste piece that has not been gasified in the gasification furnace 51, or foreign matters such as ash and metal adhering to the waste fall to the furnace bottom 51a to form a residue 64. May obstruct the mouth and obstruct driving.
In view of the above technical level, the present invention intends to provide a bottom residue discharge device for an organic gasification furnace that can prevent the clogging of a jet port due to a residue as in the prior art.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the configuration of the bottom residue discharging apparatus for an organic gasification furnace according to the present invention is as follows.
[0005]
(1) In an organic gasification furnace in which water vapor, supporting gas and organic material are supplied into a high-temperature furnace and partially gasified by a jet in the furnace to produce a raw material gas for methanol synthesis, A furnace bottom opening having a horizontal cross-sectional area sufficient to be dropped is provided at the bottom of the bottom of the gasification furnace, and a horizontal cross-sectional area sufficient to drop the furnace bottom residue is formed to have a lower end portion. A water-sealed jet gas supply pipe immersed in a water-sealed tank is provided below the furnace bottom opening, and a furnace bottom chamber is interposed between the furnace bottom opening and the jet gas supply pipe. An organic gas characterized in that a furnace bottom partition plate having a jet port for giving a predetermined jet velocity to the jet gas with a smaller cross-sectional area than the furnace bottom opening is opened and closed in the furnace bottom chamber. Furnace bottom residue discharge device.
[0006]
(2) In the apparatus of (1), a jet gas pressure detecting means is provided in the jet gas supply pipe or the furnace bottom chamber, and the partition plate is automatically opened and closed according to the jet gas pressure detection value. A bottom residue discharging apparatus for an organic gasification furnace, comprising a plate opening / closing means.
[0007]
(3) In the organic gasification furnace in which water vapor, supporting gas and organic material are supplied into a high-temperature furnace and partially gasified by a jet in the furnace to produce a raw material gas for methanol synthesis, A furnace bottom opening having a horizontal cross-sectional area sufficient to be dropped is provided at the bottom of the bottom of the gasification furnace, and a horizontal cross-sectional area sufficient to drop the furnace bottom residue is formed to have a lower end portion. A water-seal-type jet gas supply pipe immersed in a water-sealed tank is provided below the furnace bottom opening, and a jet outlet that gives a predetermined jet velocity to the jet gas with a smaller cross-sectional area than the furnace bottom opening. A furnace bottom residue discharging apparatus for an organic gasification furnace, comprising: a furnace bottom partition plate having an opening and closing opening in the jet gas supply pipe.
[0008]
(4) In the apparatus of the above (3), a jet gas pressure detecting means is provided in the jet gas supply pipe, and a partition plate opening / closing means for automatically opening and closing the partition plate according to the jet gas pressure detection value is provided. A bottom residue discharge device for an organic gasification furnace characterized by comprising:
[0009]
[Action]
The jet gas is jetted from the jet port of the jet gas supply pipe and the furnace bottom partition plate to the bottom of the bottom of the gasification furnace at a predetermined jet speed to generate a jet in the furnace, and water vapor, combustion supporting gas (Oxygen-containing gas such as oxygen or air) and an organic raw material are supplied into a high-temperature furnace, and the organic raw material and water vapor are reacted with a combustion support gas to gasify, for example, a raw material gas for methanol synthesis is generated. The temperature required for the reaction is maintained in the gasification furnace by this heat of reaction.
At the bottom of the furnace bottom, that is, the top surface of the furnace bottom partition plate, organic matter pieces that have not been gasified in the furnace, ash, metal, and other foreign matter that have fallen into the organic matter fall and accumulate as furnace bottom residues and accumulate. Trying to close the opening. When the opening area of the furnace bottom opening is smaller than the outlet of the furnace bottom partition plate, the furnace bottom partition plate is opened in the furnace bottom chamber or in the jet gas supply pipe, and the furnace bottom residue is passed through the furnace bottom chamber to generate the jet gas. Dropping from the supply pipe or directly from the jet gas supply pipe to the water-sealed tank prevents a drop in the jet speed of the jet gas, that is, a drop in the in-furnace jet speed.
When the bottom residue is dropped and removed, the bottom partition plate is returned below the bottom opening and the gasifier is returned to normal operation.
[0010]
In addition to the above action, the pressure in the jet gas supply pipe or the furnace bottom chamber is continuously detected by the jet gas pressure detecting means. If this detected value exceeds the preset upper pressure limit, the bottom residue is deposited on the top surface of the bottom partition plate, and the opening area of the bottom opening is smaller than the outlet of the bottom partition plate. The furnace bottom partition plate is automatically opened by the partition plate opening and closing means, and the bottom residue is dropped from the jet gas supply pipe to the water seal tank to prevent a decrease in the jet gas jet speed, that is, a decrease in the furnace jet speed. To do.
[0011]
【Example】
FIG. 1 is a side view showing a concept of a spouted bed type organic matter partial gasification furnace equipped with a furnace bottom residue discharging apparatus according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 2 shows a state when discharging the furnace bottom residue of FIG. FIG. 3 is a side view, FIG. 3 is a block diagram showing the configuration of the controller, and FIG. 4 is a flow diagram summarizing the procedure. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the member and site | part same as the conventional apparatus, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0012]
1 and 2, a furnace bottom opening 51 b having a cross-sectional area sufficient to drop the residue 64 is provided at the bottom of the furnace bottom 51 a of the gasification furnace 51, and the furnace bottom chamber 1 is further below that. It is arranged. A preheating device 58 and a pressure detector 7 are mounted in the furnace bottom chamber 1, and the pressure detector 7 transmits a detection signal to the switching valve 6 of the hydraulic cylinder 4 via the controller 10. Reference numeral 2 denotes a furnace bottom partition plate, which is provided with a jet outlet 2a having an opening area capable of giving a predetermined jet speed to the jet gas 62 and opened downward by the rotary shaft 3, the arm 5 and the hydraulic cylinder 4. As shown in FIG. A jet gas supply pipe 8 whose lower end is immersed in the water-sealed tank 57 is disposed below the furnace bottom chamber 1, and a jet gas supply line 56 is attached to the jet gas supply pipe 8.
[0013]
As shown in FIG. 3, the controller 10 receives a detection signal from the pressure detector 7 and compares it with a pressure upper limit value, a detection value comparison unit 11 for storing the pressure upper limit value, and a pressure upper limit storage unit 12 for storing the pressure upper limit value. And a switching valve operation instructing unit 13 that operates the valve 6.
[0014]
When the apparatus is started, hot air is supplied from the preheating device 58 into the gasification furnace 51 through the furnace bottom chamber 1 and the jet outlet 2a, and the gasification furnace 51 is preheated to about 700 ° C. Next, a jet gas 62 which is an inert gas such as nitrogen gas or carbon dioxide gas is supplied from the jet gas supply pipe 8 and the furnace bottom chamber 1 into the gasification furnace 51 through the jet gas supply pipe 8 and the furnace bottom chamber 1. A jet is generated to generate a jet in the furnace 51, and a steam / oxygen mixed gas 61 and an organic raw material 60 obtained by pulverizing plastic waste, for example, are supplied from the steam oxygen supply line 52 and the raw material supply device 54, and the heat in the furnace The organic raw material 60 and water vapor are reacted with oxygen to be gasified to generate a raw material gas 63 for methanol synthesis. The gasification furnace 51 in steady operation is maintained at a temperature of around 700 ° C. by this reaction heat.
[0015]
On the upper surface of the furnace bottom partition plate 2 of the furnace bottom 51a, a plastic waste piece that has not been gasified in the gasification furnace 51, foreign matter such as ash and metal adhering to this waste fall, and become a residue 64. It accumulates as shown in FIG. 1 and attempts to close the furnace bottom opening 51b. When the opening area of the furnace bottom opening 51b becomes smaller than the jet outlet 2a of the furnace bottom partition plate 2, the pressure in the furnace bottom chamber 1 increases.
[0016]
The pressure detector 7 continuously detects this pressure and transmits it to the controller 10. The detection value comparison unit 11 receives this detection value, compares it with the pressure upper limit value input in advance in the pressure upper limit storage unit 12, and when the detection value exceeds the pressure upper limit value, the switching valve operation instruction unit 13 2, the switching valve 6 is actuated to open the furnace bottom partition plate 2 downward, and the residue 64 is dropped from the jet gas supply pipe 8 to the water-sealed tank 57.
When the residue 64 falls after a predetermined time has elapsed, the switching valve operation instructing unit 13 operates the switching valve 6 to return the furnace bottom partition plate 2 to the original position as shown in FIG. FIG. 4 shows a summary of the procedures for partial gasification of organic matter and removal of furnace bottom residues.
[0017]
FIG. 5 is a side view showing an outline of a spouted-bed type organic matter partial gasification furnace equipped with a furnace bottom residue discharging apparatus according to a second embodiment of the present invention.
In this gasification furnace, the furnace bottom chamber 1 of the first embodiment is omitted, the pressure detector 7 is installed in the jet gas supply pipe 28 to detect its pressure, and the furnace bottom partition plate 22 is supplied with the jet gas. It slides horizontally in the upper part of the pipe 28 and opens the residue 64. In FIG. 5, the same parts as those in FIG.
[0018]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
(1) A furnace bottom opening having a sufficient cross-sectional area for dropping the bottom residue is provided at the bottom of the bottom of the gasification furnace, and the bottom end is a water-sealed tank with a sufficient cross-sectional area for dropping the bottom residue. A jet gas supply pipe immersed in the furnace is provided below the furnace bottom opening, and if necessary, a furnace bottom chamber is interposed between the furnace bottom opening and the jet gas supply pipe. By providing a furnace bottom partition plate having a jet port that gives a predetermined jet velocity to the jet gas in an area so as to open and close in the furnace bottom chamber or in the jet gas supply pipe, When the residue accumulates, it becomes possible to open the furnace bottom partition plate and drop the furnace bottom residue from the furnace bottom chamber and the gas supply pipe for jets to the water-sealed tank. It is possible to prevent the gas ejection amount from decreasing and to operate the gasification furnace normally.
[0019]
(2) In addition to the effect of the item (1), a jet gas pressure detecting means is provided in the jet gas supply pipe or the furnace bottom chamber, and the partition plate is automatically opened and closed by the jet gas pressure detection value. By providing the plate opening / closing means, when the pressure detection value in the jet gas supply pipe or the furnace bottom chamber continuously detected by the jet gas pressure detecting means exceeds the preset pressure upper limit value, the partition plate opening / closing means It is possible to automatically open the furnace bottom partition plate and allow the furnace bottom residue to fall from the jet gas supply pipe to the water-sealed tank, reducing the amount of jet gas jetted by reducing the opening area of the furnace bottom opening. This can contribute to the automation of gasifier operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a concept of a spouted-bed type organic gasification furnace equipped with a furnace bottom residue discharging apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing a state when the furnace bottom residue is discharged from the apparatus of FIG.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of a controller of FIGS. 1 and 2;
FIG. 4 is a flow diagram summarizing procedures for partial gasification of organic matter and discharge of bottom residue.
FIG. 5 is a side view showing a concept of a spouted bed type organic material gasification furnace equipped with a furnace bottom residue discharging apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a side view showing the concept of an example of a conventional spouted bed type organic gasification furnace.