JP3745907B2 - 映像信号処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レターボックス形態の映像信号など、主画部と無画部の情報を有する映像信号に基づいて画像表示を行う映像信号処理方法に関し、特に、主画部と無画部との境界部分を鮮明に表示することが可能な映像信号処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定のアスペクト比に設定された表示画面を有する表示装置に、それとは異なるアスペクト比の画像を表示させるための方式として、レターボックス形態の画像を表示させる方式が知られている。
【0003】
例えば、我が国の標準テレビジョン方式(NTSC方式など)では、アスペクト比4:3の表示画面を有するテレビジョン受像機に、映画スクリーンと同じアスペクト比16:9のワイド画像を表示させるため、レターボックス形態の映像信号がテレビジョン放送されている。
【0004】
このレターボックス形態の映像信号によると、図8に示すように、アスペクト比4:3のテレビジョン受像機の表示画面に、アスペクト比16:9に相当する横縦比が4:(9/4)の主画部Aと、横縦比がそれぞれ4:(3/8)の無画部B1,B2から成る画像が表示される。そして、主画部Aにワイド画像が表示され、無画部B1,B2は黒表示がなされることにより、縮小画像にはなるものの、アスペクト比16:9のワイド画像全体が欠落部分を生じることなく表示されるようになっている。
【0005】
また、NTSC方式では1フレームの画像情報を2フィールドの映像信号に分けて伝送し、受信側のテレビジョン受像機では、この2フィールドの映像信号を飛越し走査(インターレース走査)することにより1フレームの画像を再生表示している。したがって、レターボックス形態の画像についても、2フィールドの映像信号として伝送し、飛越し走査によって図8に示した形態の再生表示が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の飛越し走査により画像再生を行うと、1ラインおきの走査線構造により粗い画像になったり、ラインフリッカなどが生じて画質が劣化する場合がある。この画質の劣化を除去するために、受信機側で走査線補間を行い、順次走査(ノンインターレース走査)の形態に変換して再生表示させる方法が提案され、一例として、動き適応型補間法が適用されている。
【0007】
この動き適応型補間法によると、静止画については、フィールド間補間処理により前後のフィールドの画像情報を用いて補間走査信号を生成し、動画については、フィールド内補間処理により互いに隣接するライン情報(走査線情報)を用いて補間走査信号を生成し、これらの補間処理を組合わせたり画像の動き量に応じて適応的に切り換えることで、画質の劣化を除去することとしている。
【0008】
しかし、動き適応型補間法によりレターボックス形態の映像信号を順次走査の画像信号に走査線変換して表示すると、図8に示した主画部Aと無画部B1,B2の境界部分L1,L2に動画と静止画が混在した場合に、その境界部分L1,L2の動画に対して垂直方向の補間処理が施され、静止画に対しては補間処理が施されない。このため、境界部分L1,L2は、補間処理の施された鮮明な部分と、補間処理の施されない不鮮明な部分とが混在することとなり、画像品質の低下を招くという問題があった。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を克服するためになされたものであり、レターボックス形態の画像の主画部と無画部との境界部分を鮮明に表示して、高画質を実現する映像信号処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、主画部と無画部の情報を有する信号を走査線変換する映像信号処理方法であって、前記主画部と前記主画部に隣接する前記無画部との境界部分に対して、画像の動きに係わらず常にフィールド間補間処理により補間走査信号を生成することとした。
【0011】
また、上記境界部分を、上記主画部と無画部の情報を有する信号に多重されている識別信号に基づいて検出することとした。
【0012】
かかる構成によると、主画部と無画部の境界部分に動画と静止画が混在した場合でも、常にフィールド間補間処理による補間走査信号によって境界部分の表示が行われる。このため、従来技術のような、境界部分に鮮明な部分と不鮮明な部分とが混在するこがなく、高画質の画像表示が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の映像信号処理方法を適用した映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【0014】
同図において、本映像信号処理装置には、第1のフィールド遅延回路1と、ライン遅延回路2と、第2のフィールド遅延回路3が備えられている。
【0015】
第1のフィールド遅延回路1は、DVD(Digital Video Disk)再生装置やテレビジョンチューナなどから供給される飛越し走査形態のデジタルのコンポーネント信号(以下、映像信号という)Siを入力し、1フィールド期間遅延して出力するビデオメモリなどの遅延素子で構成されている。ライン遅延回路2は、第1のフィールド遅延回路1から供給される映像信号Srを1水平期間(1H期間)遅延して出力するビデオメモリなどの遅延素子で構成されている。第2のフィールド遅延回路3は、ライン遅延回路2から供給される映像信号Spを1フィールド期間遅延して出力するビデオメモリなどの遅延素子で構成されている。
【0016】
更に、第1のフィールド遅延回路1とライン遅延回路2から出力される映像信号を処理することにより、信号SFIを生成する第1の演算器4と増幅器5及び第1の調整回路6と、第2のフィールド遅延回路3から出力される映像信号Spを処理することにより、信号SFFを生成する第2の調整回路7が設けられている。
【0017】
また、信号SFI,SFFを加算することにより補間走査信号Scを生成する第2の演算器8と、第1のフィールド遅延回路1から出力される映像信号Srと補間走査信号Scに基づいて順次走査(ノンインターレース走査)の形態の映像信号Soを生成する時間軸変換部12が設けられている。
【0018】
更に、映像信号Srと第2のフィールド遅延回路3から出力される映像信号Sffに基づいて動画と静止画の映像信号を判別する動きベクトル検出部9と、レターボックス形態の映像信号を受信した際に、主画部Aと無画部B1,B2との境界部分を検出する境界部分検出部10と、動きベクトル検出部9及び境界部分検出部10の各検出信号に基づいて第1,第2の調整回路6,7を制御する係数発生部11を備えて構成されている。
【0019】
ここで、第1の演算器4は、第1のフィールド遅延回路1とライン遅延回路2から出力される各映像信号Sr,Spを加算し、それによって生成される加算信号Sadを増幅器5に出力する。増幅器5は、加算信号Sadを2分の1の振幅に増幅することにより、フィールド内補間信号Sfiを生成して出力する。第1の調整回路6は、係数発生部11から供給される係数信号Swに基づいて増幅率Kを可変調整する可変増幅器やアッテネータなどで構成されており、フィールド内補間信号Sfiを増幅率Kで増幅することにより信号SFIを生成する。尚、増幅率Kは、0≦K≦1の範囲に設定されている。
【0020】
第2の調整回路7は、第1の調整回路6と同様の構成を有し、係数発生部11から供給される係数信号Swによって設定される増幅率1−Kに基づいて映像信号Sffを増幅することにより、信号SFFを生成する。この増幅率1−Kも、0≦1−K≦1の範囲に設定されており、第1の調整回路6の増幅率Kが増減するのに伴って増幅率1−Kが減増する関係に設定されている。
【0021】
動きベクトル検出部9は減算器などで構成されており、映像信号Sffと映像信号Siの振幅の差を求め、その差分信号Sdを出力する。すなわち、第1,第2のフィールド遅延回路1,3及びライン遅延回路2によって設定される遅延時間内における動画情報の変化を表す差分信号Sdが出力される。
【0022】
境界部分検出部10は、黒レベルと略等しい値のしきい値VTH1と映像信号Siとを比較し、映像信号Siが最初にしきい値VTH1より大振幅となった時点を上側の無画部B1と主画部Aとの境界部分L1と判定すると共に、映像信号Siがしきい値VTH1より小振幅となった時点を下側の無画部B2と主画部Aの境界部分L2と判定する。そして、境界部分L1,L2の位置を水平走査線の本数として表す判定信号SLを出力する。
【0023】
より具体的には、境界部分検出部10は図2に示す構成となっている。すなわち、映像信号Siとしきい値VTHとを比較する比較器13と、垂直同期信号VSと水平同期信号HSとを生成する同期分離回路14と、計数回路15,16、及びデコーダ回路17,18を備えて構成されている。
【0024】
ここで、比較器13は、映像信号Siとしきい値VTH1とを比較し、映像信号Siがしきい値VTH1より大振幅となった時点で第1の検出信号UPを出力し、その後、映像信号Siがしきい値VTH1より小振幅となった時点で第2の検出信号LOを出力する。計数回路15は、垂直同期信号VDに同期してリセットして、水平同期信号HSの計数動作を開始し、第1の検出信号UPが発生した時点に同期して計数動作を停止し、その計数値をデコーダ回路17へ出力する。計数回路15も同様に、垂直同期信号VDに同期してリセットして、水平同期信号HSの計数動作を開始し、第2の検出信号UPが発生した時点に同期して計数動作を停止し、その計数値をデコーダ回路18へ出力する。
【0025】
デコーダ回路17は、計数回路15から供給される上記計数値をデコードすることにより、フィールド画像中の上側の境界部分L1の位置を水平走査線の本数値SLUとして出力する。デコーダ回路18は、計数回路16から供給される上記計数値をデコードすることにより、フィールド画像中の下側の境界部分L2の位置を水平走査線の本数値SLLとして出力する。そして、これらの本数値SLU,SLLが判定信号SLとして出力される。
【0026】
また、境界部分検出部10は、図3に示す構成であってもよい。すなわち、垂直同期信号VDと水平同期信号HSを出力する同期分離回路19と、映像信号Siを1水平走査期間遅延させる複数個のライン遅延回路20と、計数回路21、減算器22及び比較器23を備えて構成される。
【0027】
減算器22は、ライン遅延回路20で遅延された映像信号Si’と現時点の映像信号Siとの差分の絶対値|Si’−Si|を求める。比較器23は、予め決められたしきい値VTH2と絶対値|Si’−Si|とを比較し、VTH2<|Si’−Si|になった時点tUPと、その後にVTH2>|Si’−Si|になった時点tLOとを表す検出信号STHを出力する。
【0028】
このように、ライン遅延回路20と減算器22及び比較器23の処理が行われると、図4に示すように、絶対値|Si’−Si|が無画部B1,B2と主画部Aとの境界部分で強調された波形となり、この絶対値|Si’−Si|をしきい値VTH2と比較することで、時点tUPと時点tLO(図示略)に同期して、上側の境界部分L1と下側の境界部分L2の位置が検出され、検出信号STHとして出力される。
【0029】
計数回路21は、垂直同期信号VDに同期してリセットし、水平同期信号HSの計数動作を開始して、検出信号STHの発生時点tUPとtLOまで計数する。そして、時点tUPまでの計数値を上側の境界部分L1の位置を示す水平走査線の本数値SLUとし、時点tLOまでの計数値を下側の境界部分L2の位置を示す水平走査線の本数値SLLとする判定信号SLを出力する。
【0030】
また、上記のDVD再生装置から映像信号Siが供給される場合には、記録媒体であるDVDには、予めレターボックス形態の画像と上側の境界部分L1と下側の境界部分L2の情報を示す識別情報が書き込まれているので、この識別情報に基づいて、境界部分L1,L2を示す判定信号SLを設定してもよい。
【0031】
係数発生部8は、図5の特性図中、実線で示された関係に基づいて、動きベクトル検出部9からの差分信号Sdに対応する係数値Kを設定し、係数信号Swによって第1,第2の調整回路6,7のそれぞれの増幅率K,1−Kを制御する。すなわち、図5中のしきい値VTH3は、差分信号Sd中の雑音成分などを除去するために設定され、しきい値VTH4は、差分信号Sdの飽和領域を排除するために設定されている。そして、差分信号Sdの値がしきい値VTH3より小さいときは、K=0、差分信号Sdの値がしきい値VTH4より大きいときは、K=1、差分信号Sdの値がしきい値VTH3とVTH4の範囲内のときは、差分信号Sdの値に比例した係数値Kが設定される。
【0032】
更に、係数発生部8は、判定信号SLによっても係数値Kを設定する。すなわち、判定信号SLによって本数値SLU,SLLが入力されると、境界部分L1,L2のタイミングで係数値Kを、強制的にK=0にする。
【0033】
このように、係数発生部8で係数値Kが設定されると、K=0のときは、第1の調整回路6の増幅率が「0」になることで信号SFIは黒レベルとなり、更に、第2の調整回路10の増幅率が「1」になることで、映像信号Sffがそのまま信号SFFとなって出力される。
【0034】
また、K=1のときには、第1の調整回路6の増幅率が「1」になることで、フィールド内補間信号Sfiがそのまま信号SFIとなって出力され、更に、第2の調整回路10の増幅率が「0」になることで、映像信号SFFは黒レベルとなる。そして、0<K<1のときは、フィールド内補間信号Sfiと映像信号Sffがそれぞれの増幅率K,1−Kで増幅されて、信号SFIとSFFが出力される。
【0035】
第2の演算器8は、上述したように信号SFI,SFFを加算することにより補間走査信号Scを生成する。ここで、映像信号Siは、第1,第2のフィールド遅延回路1,3及びライン遅延回路2で遅延されることにより、フィールド間補間が施されるため、映像信号Sffはフィールド間補間信号となり、更に、信号SFFはこのフィールド間補間信号を第2の調整回路7でレベル調整して得られるフィールド間補間信号となっている。
【0036】
この結果、補間走査信号Scは、フィールド内補間が施された信号SFIとフィールド間補間が施された信号SFFとによって形成されるフィールド画像の映像信号となり、更に、係数発生部8で設定される係数値Kに応じてレベル調整が成されることにより、無画部B1,B2と境界部分L1,L2では黒レベル、主画部Aでは、係数値Kに応じて信号SFIとSFFが混合(加算)された信号となる。
【0037】
時間軸変換部12は、フィールド画像の映像信号Srと補間走査信号Scとを1水平走査期間(1H)の2分の1の時間に時間圧縮し、1ライン毎に交互に内挿することで順次走査(ノンインターレース走査)の形態の映像信号Soを生成する。すなわち、フレーム画像のノンインターレース映像信号Soが生成される。
【0038】
そして、この映像信号SoをCRTディスプレイなどの表示装置に供給すると、静止画と動画が境界部分L1,L2に掛かるような場合であっても、境界部分L1,L2は鮮明な黒表示がなされため、ちらつきなどの無い鮮明なレターボックス形態の画像が再生表示される。
【0039】
次に、図6を参照して、図1に示した映像信号処理装置の一連の動作を概説する。尚、図6は、映像信号処理装置内で生成される上記の各信号のタイミングをフィールド期間に合わせて示した説明図である。また、各信号中の「×」印で示した部分が無画部、(F1),(F2),(F1’),(F2’)等の括弧付き符号で示した部分が主画部Aの映像信号を示している。更に、1フィールド期間遅延された主画部Aの映像信号を、F1d,F2d,F1d’,F2d’等、符号dを付して示している。
【0040】
同図において、レターボックス形態の映像信号Siが入力すると、第1のフィールド遅延回路1から、1フィールド期間遅延された映像信号Srが出力される。この映像信号Srがライン遅延回路2で1H期間遅延されて、図1中の映像信号Spが発生する。これら1H期間の時間差を有する映像信号SrとSpが演算器4と増幅器5を通ることにより、フィールド内補間信号Sfiが生成される。
【0041】
第2のフィールド遅延回路3からは、2フィールド期間と1H期間遅延された映像信号Sffが出力され、これによって、映像信号Sffはフィールド間補間が施されたフィールド間補間信号となる。更に、この映像信号Sffに基づいて、動きベクトル検出部9と境界部分検出部10が差分信号Sdと判定信号SLを生成し、係数発生部11がこれらの信号Sd,SLに基づいて、係数値Kを設定するための判定信号SLを生成する。
【0042】
この判定信号SLに同期して第1,第2の調整回路6,7の各増幅率K,1−Kが設定され、フィールド内補間信号Sfiと映像信号(フィールド間補間信号)Sffのレベル調整が行われ、レベル調整されたフィールド内補間信号SFIとフィールド間補間信号SFFが演算器8で加算されることにより、補間走査信号Scが生成される。
【0043】
そして、補間走査信号Scと映像信号Srに基づいて時間軸変換部12がノンインターレース映像信号Soを生成して出力する。
【0044】
このように本実施形態の映像信号処理方法及び映像信号処理装置によれば、図7に示すように、無画部B1,B2と境界部分L1,L2は黒表示がなされることで、動画と静止画が混在した場合でも境界部分L1,L2にちらつき等が発生せず、更に、主画部Aには、フィールド内補間とフィールド間補間の施された画像が形成されるため、極めて鮮明なレターボックス形態の画像を再生表示することができる。
【0045】
尚、以上の本実施形態では、図5に示したように、2つのしきい値VTH3,VTH4に基づいて係数値Kを強制的に「0」または「1」に設定することとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。図5中の2点鎖線で示すように、しきい値VTH3は設けずに、差分信号Sdの値が「0」のときから係数値Kを設定してもよい。この1点鎖線の特性を適用すると、無画部B1,B2に字幕スーパー等の情報が多重化された映像信号Siが供給された場合に、その情報を表示させることができる。更に、無画部B1,B2中の字幕スーパー等の情報表示を除いた領域は実質的に黒表示がなされるため、画質が低下することはない。
【0046】
また、しきい値VTH4も設けず、図5中の2点鎖線で示すように、差分信号Sdの全ての値に対して係数値Kと比例関係になるように設定してもよい。この場合にも、境界部分L1,L2は、判定信号SLによって係数値Kが「0」となることにより黒表示されるため、鮮明なレターボックス形態の画像が再生表示される。
【0047】
また、本発明は、アスペクト比16:9のレターボックス形態の画像に限定されるものではなく、任意のアスペクト比の画像を鮮明に再生表示することができる。また、主画部のみからなる通常の画像を再生表示させる場合にも、その主画部の画質を劣化させることは無く、鮮明な画像を提供することができる。
【0048】
尚、上記実施形態では、フィールド間補間とフィールド内補間処理を行うための基本的な構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィールド間補間とフィールド内補間を他の構成によって実現してもよい。
【0049】
また、デジタルのコンポーネント信号Siを入力して処理する構成としたが、アナログ信号処理回路の構成にして、アナログの映像信号を処理するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、主画部と無画部の境界部分に動画と静止画が混在した場合でも、常にフィールド間補間処理による補間走査信号によって境界部分の表示を行うようにしたので、境界部分を鮮明に表示することが可能となり、レターボックス形態の画像等、主画部と無画部を有する画像について高画質の画像表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】境界部分検出部の構成を示すブロック図である。
【図3】境界部分検出部の他の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示した境界部分検出部の動作を説明するための波形図である。
【図5】係数発生部の動作原理を説明するための特性図である。
【図6】本実施の形態の映像信号処理装置の動作を説明するための説明図である。
【図7】本実施の形態の映像信号処理装置の作用を説明するための説明図である。
【図8】従来技術の問題点を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1,3…フィールド遅延回路
2,20…ライン遅延回路
4,8…演算器
5…増幅器
6,7…調整回路
9…動きベクトル検出部
10…境界部分検出部
11…係数発生部
12…時間軸変換部
13,23…比較器
15,16,21…計数回路
17,18…デコーダ回路

Claims (2)

  1. 主画部と無画部の情報を有する信号を走査線変換する映像信号処理方法であって、
    前記主画部と前記主画部に隣接する前記無画部との境界部分に対して、画像の動きに係わらず常にフィールド間補間処理により補間走査信号を生成することを特徴とする映像信号処理方法。
  2. 前記境界部分は、前記主画部と前記無画部の情報を有する信号に多重されている識別信号に基づいて検出することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理方法。
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