JP3745461B2 - 加圧手段の固定方法及び加圧手段の固定具 - Google Patents

加圧手段の固定方法及び加圧手段の固定具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加圧手段の固定方法及び加圧手段の固定具に係り、特に加圧式ビア樽の専用栓に固定される注出器具に対して着脱自在に設けられる(炭酸ガス用)小型ガスボンベを交換のために取り外す際に、注出器具に凍結している小型ガスボンベが不用意に飛び出すことを防止して安全性を確保する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
加圧式ビア樽用の専用栓は、工場等においてビールを注入する機能と、店内等において注出器具を接続して加圧用の炭酸ガスを樽内に導入する機能と、小型ガスボンベから導入された炭酸ガスの加圧によりビールを樽の外部に注出する機能と、工場等においてビア樽の内面の洗浄を行うための少なくとも4つの機能が要求される。
【0003】
一方、加圧式ビア樽用の専用栓には注出器具が固定される。また、この注出器具には液化炭酸ガスが充填された小型ガスボンベが着脱可能に設けられ、気化した炭酸ガスを専用栓を介してビア樽内に導入することにより、樽内のビール液面を加圧して、注出器具側に設けられているレバーを操作することによりビールを注ぐようにしている。
【0004】
このように注出器具に対して小型ガスボンベを固定する様子を、添付の図面を参照して述べると、図4は従来の小型ガスボンベを固定する様子を破断して示した断面図(a)、要部破断図(b)である。
【0005】
本図において、小型ガスボンべ1は図示のような形状を有しており、胴部2から連続する肩部4と、この肩部4から連続形成される首部5と、この首部5の端部において樹脂からなる栓体7を設けた口金部6が形成されている。この栓体7は、特殊樹脂からなり、小型ガスボンベ1の口金部6に予め穿設されている開口部を液化ガスを充填した後に完全に封印するように構成されている。
【0006】
そして、この封印状態を保持した状態で提供されるものであり、注出器具30に対して小型ガスボンべ1を新たに固定した状態で、炭酸ガスをビア樽内(不図示)に供給可能にし、略空の状態になってから新品に交換されるようにして使用される。
【0007】
このように交換可能にするために、小型ガスボンベ1は固定具であるスリーブ体120の内径部124中に挿入してから、このスリーブ体120の内ネジ部122を加圧式ビア樽用の注出器具30側の外ネジ部10に対する螺合状態にするとともに、この螺合動作にともない小型ガスボンベ1の底部3をスリーブ体120の底部121で押圧して、図示の矢印方向に移動するようにして口金部6が完全に支持体9の表面に突き当たるまで移動して固定する。
【0008】
一方、注出器具30側の外ネジ部10の内部には支持体9を介して栓体7を穿通して、注出器具30内に液化ガスを供給可能にする先端部8bと連通路8aを設けた穿通体8が固定されており、図4(b)に示すように小型ガスボンベ内との間を連通するように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにスリーブ体120を使用して、小型ガスボンベ1を注出器具30に固定して、使用するものであるが、このとき液化ガスの気化熱で大気中の水分の温度が奪われることで凍結して、注出器具30の支持体9と口金部6の間が氷塊Kにより結合する状態になる。この氷塊Kは次第に成長することで、両者は完全に凍結して結合する場合もある。
【0010】
このように、注出器具30と小型ガスボンベの口金部6の間が氷塊Kにより結合する状態において、ガスボンベの交換のためにスリーブ体120の螺合を解除することによりそのまま取り外すと、凍結力により小型ガスボンベ1が注出器具30に固定された状態に留まり、やがて溶解して、ガスボンベ1の残圧の作用により突然ガスボンベが飛び出すことがある。このように突然飛び出すガスボンベは速度が大きい場合があるので、直に衝突すると危険である。
【0011】
従って、本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、注出器具と小型ボンベの口金部の間が氷塊Kにより結合する状態であっても、小型ガスボンベの交換のために固定具の螺合を解除して取り出すときに、小型ガスボンべの凍結状態を分離するようにして突然飛び出すことを防止した安全性に優れる加圧手段の固定方法及び加圧手段の固定具の提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、胴部から連続形成される肩部と、栓体を設けた口金部を有する小型ガスボンベ中に液化ガスを内蔵した加圧手段を、スリーブ体の内径部に挿入し、前記スリーブ体の内ネジ部を加圧式ビア樽用の注出器具側の外ネジ部に対する螺合状態にすることで、前記小型ガスボンベを長手方向に移動して、前記栓体を穿通し、前記注出器具に前記液化ガスを供給可能にする加圧手段の固定方法であって、前記肩部に対して当接することで前記小型ガスボンベの長手方向に略直交する分力を発生させるために、前記スリーブ体の前記内径部の内壁との間の距離Lが、前記小型ガスボンベの前記胴部の直径Dより大きく設定される上面を有する形状部を設けておき、前記スリーブ体の前記螺合状態の解除の初期段階における前記分力により、前記液化ガスの気化熱で大気中の水分が凍結して互いに凍結状態となっている前記注出器具と前記口金部を確実に分離することを特徴としている。
【0012】
また、好ましくは、胴部から連続形成される肩部と、栓体を設けた口金部を有する小型ガスボンベ中に液化ガスを内蔵した加圧手段を、固定具であるスリーブ体の内径部に挿入し、前記スリーブ体の内ネジ部を加圧式ビア樽用の注出器具側の外ネジ部に対する螺合状態にすることで、前記小型ガスボンベを長手方向に移動して、前記栓体を穿通し、前記注出器具に前記液化ガスを供給可能にする加圧手段の固定具であって、前記スリーブ体の前記螺合状態の解除の初期段階において、前記肩部に対して当接することで前記小型ガスボンベの長手方向に略直交する分力を発生させるために、前記スリーブ体の前記内径部の内壁面との間の距離Lが、前記小型ガスボンベの前記胴部の直径Dより大きく設定される上面を有する形状部を前記内径部に設けておき、前記分力により、前記液化ガスの気化熱で互いに凍結状態となっている前記注出器具と前記口金部を分離するように構成することを特徴としている。
【0013】
そして、好ましくは、前記スリーブ体の底部において貫通孔を設けるか、または前記スリーブ体の胴部において長手方向に開口する一対の開口孔部を設けることにより、前記内径部中の前記小型ガスボンベを前記スリーブ体の外部から容易に取り外せるように構成したことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1(a)は実施形態を示した小型ガスボンベを固定する様子を破断して示した断面図であり、(b)は(a)のA‐A矢視断面図、(c)は(a)のB‐B矢視断面図である。
【0016】
先ず、図1(a)において、図4で既に説明済みの構成には同一符号を付して説明を割愛して、未説明部分について述べると、小型ガスボンベ1は図示のような形状を有しており、胴部2の直径Dは約22mmであり、全長は約90mmである。この種の小型ガスボンベは近年になり自動車のパンク修理用としても多く提供されるようになっているので、比較的に入手が容易であるし、また液体炭酸ガスが内蔵されているので、人体に一切無害である。
【0017】
この小型ガスボンべ1の胴部2からは図示のように次第に直径を少なくするように連続形成された肩部4と、この肩部4から連続形成される首部5と樹脂からなる栓体を設けた口金部6が形成されている。
【0018】
また、この小型ガスボンベ1は固定具であるスリーブ体20の内径部24中に形状部23を介して図示のように挿入される。このために、図1(b)に示したように形状部23の上面23bと内径部24の間の距離Lは胴部2の直径Dより大きくなるように設定される。
【0019】
次に、このスリーブ体20の内ネジ部22を加圧式ビア樽(不図示)用の専用栓に固定された状態となっている注出器具30側の外ネジ部10に対する螺合状態にするとともに、この螺合動作にともない小型ガスボンベ1の底部3をスリーブ体20の底部21により押圧することで、図4で述べたように穿通体8を穿通する状態にする。
【0020】
スリーブ体20は、例えば所定樹脂材料から射出樹脂成形されるものであって、注出器具30側の外ネジ部10に螺合する内ネジ部22と、内径部24と形状部23とを少なくとも備えている。また、図1(c)に示すように、胴部2と内径部24の間には若干の隙間が設けられている。
【0021】
図1に示した状態において、ガスボンベが空になり、新品に交換するときの動作について、図2(a)から(c)の動作説明図で述べる。
【0022】
先ず、図2(a)において、スリーブ体20を矢印D1方向に回転することで、注出器具30側の外ネジ部10に螺合して固定することで、破線Pの位置でそれ以上の移動ができない状態となる。この位置において、注出器具30側の外ネジ部10の内部の支持体9の穿通体8を介して、注出器具30内に液化ガスを供給可能にし、連続使用により氷塊Kが成長する。この氷塊Kは次第に成長することで、両者は完全に凍結して結合する場合もある。
【0023】
このように、注出器具30と小型ガスボンベの口金部6の間が氷塊Kにより結合する状態において、図2(b)に示したように、小型ガスボンベ1の交換のためにスリーブ体20の螺合を解除するために矢印D2方向に回動して、破線Pの位置からP1の距離移動する、このときに形状部23の当接面23aがボンベ1の肩部4に当接することで、当接力Fを与えるようになる。
【0024】
この当接力Fは図示のように長手方向の分力F1と略垂直の分力F2となって肩部4に作用するが、このとき、ガスボンベ1に残圧があってもスリーブ体20は螺合している状態なので、ガスボンベがスリーブ体20の内径部の内部に留まるようにできるので、飛び出すことが防止される。
【0025】
また、分力F2の作用により、氷塊Kが完全に分断されることで凍結力により小型ガスボンベ1が注出器具30に固定された状態が完全に解消される。
【0026】
続いて、図2(c)に示すように、引く続きスリーブ体20を回転して完全に取り外す。この後に、ガスボンベをスリーブ体から取出して再度使用する。
【0027】
最後に、図3は、スリーブ体20の外観斜視図であり、氷塊Kが成長して、ガスボンベ1がスリーブ体20に固く留まる様子を示したものであり、このようにガスボンベ1がスリーブ体20内にあるときは、スリーブ体20の底部の貫通孔26に箸Wを入れるようにして出すようにするか、または長手方向に開口する一対の開口孔部25から指先を入れることにより、内径部24中の小型ガスボンベ1を容易に取り外せるように構成している。
【0028】
尚、上記の実施形態に限定されず、種々の構成が可能であることは勿論であって、例えばスリーブ体20を射出成形するための成形金型において、形状部23は所謂アンダー部となるので、成形金型においてスライド駒を設けた高額のものとなることから、この形状部23を別部品として個別に固定するようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、注出器具と小型ボンベの口金部の間が氷塊Kにより結合する状態でも、固定具であるスリーブ体の内径部に挿入される小型ガスボンベの交換のために固定具の螺合を解除して取り出すときに、小型ガスボンべの凍結状態を分離するようにして突然飛び出すことを防止した安全性に優れる加圧手段の固定方法及び加圧手段の固定具を提供することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態を示した小型ガスボンベを固定する様子を破断して示した断面図であり、(b)は(a)のA‐A矢視断面図、(c)は(a)のB‐B矢視断面図である。
【図2】(a)から(c)は小型ガスボンベの着脱の際の動作説明図である。
【図3】スリーブ体20の外観斜視図である。
【図4】 (a)は従来の小型ガスボンベを固定する様子を破断して示した断面図、(b)は要部破断図(b)である。
【符号の説明】
1…小型ガスボンベ
2…胴部
3…底部
4…肩部
5…首部
6…口金部
7…栓体
8…穿通体
9…支持体
10…外ネジ部
20…スリーブ体
21…底部
22…内ネジ部
23…形状部
24…内径部
25…開口部
30…注出器具

Claims (3)

  1. 胴部から連続形成される肩部と、栓体を設けた口金部を有する小型ガスボンベ中に液化ガスを内蔵した加圧手段を、スリーブ体の内径部に挿入し、前記スリーブ体の内ネジ部を加圧式ビア樽用の注出器具側の外ネジ部に対する螺合状態にすることで、前記小型ガスボンベを長手方向に移動して、前記栓体を穿通し、前記注出器具に前記液化ガスを供給可能にする加圧手段の固定方法であって、
    前記肩部に対して当接することで前記小型ガスボンベの長手方向に略直交する分力を発生させるために、前記スリーブ体の前記内径部の内壁面との間の距離Lが、前記小型ガスボンベの前記胴部の直径Dより大きく設定される上面を有する形状部を設けておき、前記スリーブ体の前記螺合状態の解除の初期段階における前記分力により、前記液化ガスの気化熱で大気中の水分が凍結して互いに凍結状態となっている前記注出器具と前記口金部を確実に分離することを特徴とする加圧手段の固定方法。
  2. 胴部から連続形成される肩部と、栓体を設けた口金部を有する小型ガスボンベ中に液化ガスを内蔵した加圧手段を、固定具であるスリーブ体の内径部に挿入し、前記スリーブ体の内ネジ部を加圧式ビア樽用の注出器具側の外ネジ部に対する螺合状態にすることで、前記小型ガスボンベを長手方向に移動して、前記栓体を穿通し、前記注出器具に前記液化ガスを供給可能にする加圧手段の固定具であって、
    前記スリーブ体の前記螺合状態の解除の初期段階において、前記肩部に対して当接することで前記小型ガスボンベの長手方向に略直交する分力を発生させるために、前記スリーブ体の前記内径部の内壁面との間の距離Lが、前記小型ガスボンベの前記胴部の直径Dより大きく設定される上面を有する形状部を前記内径部に設けておき、前記分力により、前記液化ガスの気化熱で互いに凍結状態となっている前記注出器具と前記口金部を分離するように構成することを特徴とする加圧手段の固定具。
  3. 前記スリーブ体の底部において貫通孔を設けるか、または前記スリーブ体の胴部において長手方向に開口する一対の開口孔部を設けることにより、前記内径部中の前記小型ガスボンベを前記スリーブ体の外部から容易に取り外せるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の加圧手段の固定具。
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