JP3745255B2 - 使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピン - Google Patents

使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原子力発電所等にあって使用される使用済燃料集合体につき、これをプール水内で把持した垂下状態にて、既知の貯蔵ラック枠内に収納したり、これを取り出したりするために使用されている使用済燃料集合体取扱工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記従来の使用済燃料集合体取扱工具Uとしては、図7に開示の如きものが多用されており、これは後に詳記する本発明の場合と同じく、プール水W上に設置の使用済燃料ピットクレーン歩廊1上などにおいて、作業者2が操作することになる操作部3を備えており、これは固設部3Aと昇降操作部3Bとによって構成されている。
そして上記昇降操作部3Bの昇降操作により、上下動自在な操作棒3aは、固設部3Aにおける基板3bに貫設されており、その下端には操作棒1aよりも大径に形成された開閉用作動子3cが、同一軸線X−X上にあって連設されている。
【0003】
さらに、上記の操作棒3aを同上軸線X−X上にあって挿通するようにした操作用筒3dが、上記した固設部3Aの基盤3bから下設されており、この操作用筒3dにおける下端取扱用部3eには、複数の係止爪腕3fが開閉自在なるよう垂装枢支されることで把持部3gが構成されている。
そして図7の従来例では、操作棒3aの上端が基盤3bの上側まで貫通され、当該上端には把持ハンドル3hが連設されることで前掲昇降操作部3Bが構成されている。
【0004】
そして上記昇降操作部3Bが、下降位置に保持されてた状態にあれば、前説の操作棒3aに下設された開閉用作動子3cより、前同把持部3hにおける係止爪腕3eが、外側に向けて開動され、これにより、ここには図示されていないが、後に図5、図6により説示する取扱対象物としての使用済燃料集合体5に対し、これを把持して垂下状態に保持したまま、所要箇所へ持ち運び自在となるラッチ状態が得られるようにしてある。
【0005】
さらに上記ラッチ状態にあって、昇降操作部3Bにおける把持ハンドル3gを握り、所定高位まで引き上げるようにすれば、操作棒3aが上動されることで前記の開閉用作動子3cが上昇し、この結果把持部3gが押動されることにより、前記した使用済燃料集合体5の把持が解脱されるアンラッチの状態が得るよう構成されている。なお図7の4は、使用済燃料集合体5を垂下して移送するために用いられるピットクレーンホイストの懸垂用端部を示している。
【0006】
ここで上記した使用済燃料集合体5につき、後述の内容を理解し易くするため説示すると、既知の如く図6にあって、5aは上部ノズルで5bは下部ノズルを示し、両者間にはシンブル管5c(制御棒案内管)と燃料棒5dが縦装されて、支持格子5eにより所定の離間距離に保持されている。
そして上記した上部ノズル5aは、これまた既知の通り図5にあって5fは上部ノズル5aのコーナ部に開口されたSホールを示し、5gはRホール、5hはクランプ螺孔、5iはホールドダウンスプリング、5jは制御棒案内管固定穴、5kはアダプタプレート、5mは流水孔、そして5nは使用済燃料集合体取扱工具Uを受承する載置面であり、5pは使用済燃料集合体取扱工具Uにおける把持具3gの係止爪腕3fが係脱自在なるよう係止される係当部を示している。
【0007】
さらに既知の通り使用済燃料集合体取扱工具Uにあっては、上記下端取扱用部3eにあって上記した係止爪腕3fの外周側には、図8(A)の如く一対のガイドピン3iが鉛直状に下突されており、このガイドピン3iを上部ノズル5aのSホール5fに向けて降下させることになるが、この際当該ガイドピン3iの先端部3jは、前記した係止爪腕3fの下端が、前記した上部ノズル5aにおけるホールドダウンスプリング5iに衝当してしまう以前にあって、Sホール5f内に挿入されるようにすることで、ガイドピン3iがSホール5fによって案内されながら降下して行くようにしなければならない。
換言すれば図8(A)に示されている通り、ホールドダウンスプリング5iと係止爪腕3fとの離間距離aが、ガイドピン3iの先端部3jと上部ノズル5aにおける前記の載置面5nとの離間距離bよりも大であること(a>b)を要求されるわけである。
【0008】
さらに、使用済燃料集合体取扱工具Uにあっては、上記のようにしてガイドピン3iが挿入降下して行き、図8(B)のように下端取扱用部3eにおけるブッシュ部3kの下端周縁3mが、上部ノズル5aのSホール5fを貫設した載置面5nに載承状態となった際、ガイドピン3iの先端部3jが上部ノズル5aのアダプタプレート5kに衝当しないようにしなければならない。
従って、この際、上記ブッシュ部3kに対してガイドピン3iが固設されているとすれば、下端取扱用部3eが停止状態となり、当然係止爪腕3fも、それ以上は降下しないことになり、従ってこの状態で結果把持具3gを後述のように開動しても上部ノズル5aの前記した係当部5pに係止させることは、相対位置の不整合からして不能となる。
【0009】
このため従来の使用済燃料集合体取扱工具Uにあっては、まず図9に開示の如く、ブッシュ部3kから突出のガイドピン3iに押当用鍔3nを固設し、その下端側平周縁面3pを、上部ノズル5aの前記載置面5nに受承させるようにして、前記の如くガイドピン3iの先端部3jとアダプタプレート5kとの接触を回避するようにしていると同時に、図11に開示する如くブッシュ部3kとガイドピン3iとの間に発条3qを介装しておくのである。このようにして当該発条3qに対し荷重をかけることで圧縮可能となし、かくて上記の下端取扱用部3eを降下自在となるよう構成し、把持具3gの係止爪腕3fが、上部ノズル5aにおける前記の係当部5pに係止可能な位置まで降下できるようにしてある。
ここで図11の開示例ではブッシュ部3kが下端取扱用部3eにおける取着横板部3rに、上下配置により螺合挟着した上位閉筒部3sと下位開成筒部3tとからなり、押当用鍔3nの固設されたガイドピン3iを下位開成筒部3tに対して上下動自在なるよう嵌装すると共に、当該下位開成筒部3tの上端開口を閉成した閉蓋3uは止螺子3vによりガイドピン3iに固定し、さらに当該閉蓋3uと上位閉筒部3sとの間にあって、前記の発条3qが介装されるようにしてある。
【0010】
さらに、当該使用済燃料集合体取扱工具Uでは、前記した昇降操作部3Bが図7により理解される通り、下位配置にあるときには、前記操作棒3aの開閉用作動子3cによる押動によって把持具3gの係止爪腕3fが外向きに開成されて、上部ノズル5aにおける係当部5pに対してラッチ状態となるよう構成され、かつ当該昇降操作部3Bを上動操作して上位配置とすることによる操作棒3aの開閉用作動子3cによって、前記係止爪腕3fが内側へ閉成されて、上部ノズル5aの係当部5pに対するラッチ状態が解除され、これによりアンラッチ状態となるよう構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上詳記した従来の使用済燃料集合体取扱工具Uによるときは、既説の内容により理解される通り、ガイドピン3iの先端部3jを使用済燃料集合体5におけるアダプタプレート5kに衝当しないようにするため、ガイドピン3iに押当用鍔3nを固設し、その下端側平周縁面3pを上部ノズル5aの載置面5nにより支承するようにする必要がある。しかもこの際把持具3gの係止爪腕3fは、上部ノズル5aの係当部5p側方位置まで降下させて開動させなければ、上部ノズル5aをラッチ状態として引き上げることができないことから、ガイドピン3iは発条3qの弾力に抗して押入自在としておくことが要求されることになる。
【0012】
このため当該使用済燃料集合体取扱工具Uを、ピットクレーンホイストに懸垂して上部ノズル5aに対しラッチ状態、アンラッチ状態とするための作業を行う際、下端取扱用部3eを降下して行く際には図10(A)のようにガイドピン3iの押当周鍔3nにおける下端側平周縁面3pが、上部ノズル5aの構造物5qに押当したとしても、発条3qによって緩衝作用が発揮されることから、押当用鍔3nが破損するといった支障は生じない。しかし下端取扱用部3eは必要に応じ昇降動操作を受けることになるため、下端取扱用部3eが吊り上げられた場合には、構造物5qに押当用鍔3nが引っかけられた状態で衝当することになるから、当該衝撃による破損が生じ得ることになる。
このため上記の破損を回避するため、現状では押当用鍔3nを構造物5qに引っかけないよう充分に注意しながらピットクレーンホイストの操作を慎重に、かつ超低速作業によって行うことを余儀なくされており、この結果作業者の労力負担が大となるのはもちろん、操作に長時間を費やすこととなり、極めて作業性の悪いものとなっている。
【0013】
本発明は上記従来技術の有する欠陥を解消しようとするもので、請求項1にあっては上記した使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンの構成につき改良を加えるようにしたもので、従来における押当用鍔における下端側平周縁面の反対側にあって、上向きに先細りとなるように形成した上端側テーパ周縁面を設けるようにし、かくしてガイドピンを引き上げるようにした際、上部ノズルの構造物に、上端側テーパ周縁面が当接した場合にあっても、使用済燃料集合体取扱工具が横方向に逃避するようにし、これにより押当用鍔の破損問題を解消すると共に、この種の作業に際し、その能率を向上し、かつ作業者の労力を軽減しようとするのが、その目的である。
【0014】
さらに請求項2にあっては、請求項1のようにガイドピンの押当用鍔に下端側平周縁面を形成するのではなしに、ガイドピンを上側大径ガイドピン部と下側小径ガイドピン部とによる連設構成とし、当該両ガイドピン部の連設段差箇所にあって下向きに周設された下端側平周縁面を形成することによって、当該下端側平周縁面を上部ノズルの載置面に受承自在なるよう構成することで、これまた請求項1につき上記したと同様にピットクレーンホイストの引き上げ作業に際して、上部ノズルの構造物に引っかかるような箇所を皆無となし、この種の取扱工具を用いた作業中に生じ易い損壊事故の発生を絶滅すると共に、作業性の飛躍的な向上と労力の軽減とを達成しようとするのが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、請求項1にあっては操作部には固設部と昇降操作部とが具備され、当該操作部の昇降操作部により上下動自在なるよう前記固設部に貫装した操作棒の下端には、開閉用作動子を設けると共に、この操作棒を軸線上に挿通した操作用筒が固設部から下設されて、当該操作用筒の下端取扱部には、複数の係止爪腕が開閉動自在なるよう垂装枢支されてなる把持具と、ブッシュ部の発条により下方への伸出状態に保持されて昇降動自在であると共に、押当用鍔の固設された複数のガイドピンとが装備され、使用済燃料集合体の上部ノズルへ向けて前記下端取扱用部を降下させることで、上記のガイドピンを上部ノズルのSホールに挿入して、当該ガイドピンの先端部が上部ノズルのアダプタプレートに非接触状態が保持されるよう前記押当用鍔の下端側平周縁面を、上部ノズルの載置面にあって受承することにより、前記ブッシュ部の発条を荷重圧縮して前記下端取扱用部を降下自在とし、このことで前記把持具の係止爪腕が、上部ノズルの係当部に係止可能な位置まで進入自在となり、前記した昇降操作部が下位配置にあるときは、前記操作棒に連設された開閉用作動子の押動により把持具の係止爪腕が開成されて、上部ノズルの係当部とラッチ状態となり、同上昇降操作部を上動操作して上位配置とすることによる操作棒の開閉用作動子によって、前記係止爪腕が閉成されて、上部ノズルの係当部とアンラッチ状態となる使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンにおいて、上記したガイドピンの押当用鍔には、前記上部ノズルの前記載置面に受承される下端側平周縁面の反対側にあって、上向きに先細りとなるよう形成した上端側テーパ周縁面が設けられていることを特徴とする使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンを提供しようとしている。
【0016】
次に請求項2にあっては、操作部には固設部と昇降操作部とが具備され、当該操作部の昇降操作部により上下動自在なるよう前記固設部に貫装した操作棒の下端には、開閉用作動子を設けると共に、この操作棒を軸線上に挿通した操作用筒が固設部から下設されて、当該操作用筒の下端取扱部には、複数の係止爪腕が開閉動自在なるよう垂装枢支されてなる把持具と、ブッシュ部の発条により下方への伸出状態に保持されて昇降動自在であると共に、下端側平周縁面の形成された複数のガイドピンとが装備され、使用済燃料集合体の上部ノズルへ向けて前記下端取扱用部を降下させることで、上記のガイドピンを上部ノズルのSホールに挿入して、当該ガイドピンの先端部が上部ノズルのアダプタプレートに非接触状態が保持されるよう前記した下端側平周縁面を、上部ノズルの載置面にあって受承することにより、前記ブッシュ部の発条を荷重圧縮して前記下端取扱用部を降下自在とし、このことで前記把持具の係止爪腕が、上部ノズルの係当部に係止可能な位置まで進入自在となり、前記した昇降操作部が下位配置にあるときは、前記操作棒に連設された開閉用作動子の押動により把持具の係止爪腕が開成されて、上部ノズルの係当部とラッチ状態となり、同上昇降操作部を上動操作して上位配置とすることによる操作棒の開閉用作動子によって、前記係止爪腕が閉成されて、上部ノズルの係当部とアンラッチ状態となる使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンにおいて、上記したガイドピンの下端側平周縁面が、上側大径ガイドピン部と下側小径ガイドピン部との連設段差箇所にあって下向きに周設されていることを特徴とする使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンを提供しようとしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る請求項1の使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンにつき以下図1、図2を参照して詳記すると、当該ガイドピン以外の構成については、前記した使用済燃料集合体取扱工具Uの構成と実質的に同一であるので、ここで先ず当該使用済燃料集合体取扱工具Uについて、前掲符号を用いてその不可欠な構成につき図5ないし図7を参照して明示すると以下の通りである。
すなわち操作部3には固設部3Aと昇降操作部3Bとが具備され、昇降操作部3Bにより上下動自在なるよう固設部3Aに貫設されている操作棒3aの下端には、開閉用作動子3cが設けられている。
そしてこの操作棒3aを軸線X−X上に挿通している挿作用筒3dが固設部3Aから下設されていて、上記挿作用筒3dの下端取扱用部3eには、複数の係止爪腕3fが左右方向へ開閉自在なるよう垂装枢支されてなる把持具3gが設けられていると共に、ブッシュ部3kが設けられた発条3qにより下方へ伸出状態に保持されて昇降自在であり、かつ押当用鍔3nの固設された複数のガイドピン3iとが装備されている。
【0018】
さらに、使用済燃料集合体5の上部ノズル5aへ向け下端取扱用部3eを降下させれば、ガイドピン3iが上部ノズルのSホールに挿入して、ガイドピン3iの先端部3jが上部ノズル5aアダプタプレート5kに非接触状態が保持されるよう前記押当用鍔3nの下端側平周縁面3pを、上部ノズル5aの載置面5nに受承することができる。
そしてこの際ブッシュ部3kの発条3qが荷重圧縮されることで、下端取扱用部3eが降下(沈下)し、このことで把持具3gの係止爪腕3fが、上部ノズル5aの係当部5pに係止可能となる位置まで進入し得るよう構成されている。
【0019】
しかも、当該使用済燃料集合体取扱工具は、昇降操作部3Bを下位配置とすることで、操作棒3aの開閉用作動子3cが押動されて把持具3gの係止爪腕3fが開成され、これにより上部ノズル5aの係当部5pに対するラッチ状態が確保されることになる。
そして上記した昇降操作部3Bを上動操作することで上位配置とすれば、操作棒3aの開閉用作動子3cによって、係止爪腕3fが閉成されて、上部ノズル5aの係当部5pに対してアンラッチ状態とすることができる。
【0020】
さて、上記の如き使用済燃料集合体取扱工具にあって、そのガイドピン3iが請求項1にあっては以下のように構成されている。
すなわち図1、図2によって理解される通り、同一符号で示したガイドピン3iは、前説の従来品と基本的に同一の構成となっているが、その前記した押当用鍔3nの形態が以下のように相違している。
請求項1における押当用鍔6なるものは、従来例における押当用鍔3nの下端側平周縁面3pに対応する下端側平周縁面6aが形成され、これが上部ノズル5aの載置面5nに受承されるのであるが、この下端側平周縁面6aの反対側にあっては、上向きに先細りとなるよう形成の上端側テーパ周縁面6bが設けられているのであり、従って従来例では下端側平周縁面3pの反対側にもフラットな上端側平周縁面が設けられていたのに対し、これを上端側テーパ周縁面6bにて形成している点で本質的な相違を有している。
【0021】
従って上記の如き押当用鍔6をガイドピン3iに形成することで、もちろん発条3qの作用により使用済燃料集合体取扱工具を吊り降ろすときには、押当用鍔6が上部ノズル5aの構造物に衝当しても、当該押当用鍔6が破損することはないだけでなく、同上取扱工具を矢印F1のように引き上げるときには、上記構造物に対して押当用鍔6の上端側テーパ周縁面6bが押当することになる。この結果図1(B)に示されている通り当該押当による衝撃が軽減されると共に、この際押当用鍔6は矢印F2方向への力を受けることになり、従って当該ガイドピン3iは横方向への逃避を許容されて、使用済燃料集合体取扱工具の吊り上げを支障なく行い得ることになり、押当用鍔6の破損を未然に防止できると共に、ピットクレーンホイストの高速なる昇降操作を実施することができる。
【0022】
なお、ここで図2に開示するようにブッシュ部3kの下位開成筒部3tの下端部にあってテーパ付き受嵌凹所3wを設けておき、このことにより当該テーパ付き受嵌凹所3wに対して、押当用鍔6における上端側テーパ周縁面6bが嵌合自在となるようにしておくのが、ガイドピン3iの安定と補強上望ましい。
また図11によって説示の従来例を、上記請求項1の構成に改設しようとする際には、ガイドピン3iと下位開成筒部3tとを上位閉筒部3sの雌螺子部3xから螺回操作により取り外し、押当用鍔6を備えたガイドピン3iを下位開成筒部3tに嵌して閉蓋3uを止螺子3vにより固定したものにつき、これを、上記した雌螺子部3xに螺着するだけでよく、同図の3yは雌螺子部3xに螺合する下位開成筒部3tの雄螺子部を示している。
【0023】
次に請求項2について詳記すると、これまた上記請求項1と同様に従来の使用済燃料集合体取扱工具Uと実質的に相違するところは、そのガイドピンに関しており、使用済燃料集合体取扱工具の構成については実質的に前記請求項1に係る説示内容と同一である。
以下図3と図4によって当該ガイドピン7につき以下詳記すると請求項1の如き押当用鍔3nではなしに、ブッシュ部3kに昇降動自在なるよう嵌合されたガイドピン7を、上側大径ガイドピン部7aと、これに連設された下側小径ガイドピン部7bとによって形成するようにしてており、図中7cが下側小径ガイドピン部7bの先端部を示している。
【0024】
さらに請求項2では、上記した上側大径ガイドピン部7aと下側小径ガイドピン部7bとの連設段差箇所Pにあって、下向きにガイドピン7の下端側平周縁面7dが周設されているのである。
この際図3により理解される通り、上記の下端側平周縁面7dは前記従来例における押当用鍔3nの下端側平周縁面3pと同等の高さ位置に形成することになり、さらに設計上請求項2にあって、ブッシュ部3kと下端側平周縁面7dとの離間距離である昇降許容長S1の寸法と、前記した従来の押当用鍔3nとブッシュ部3kとの離間距離である昇降許容長S2の寸法とをS1=S2とすべく、上記両者のブッシュ部3k、3kの寸法差d1は、押当用鍔3nの鍔厚d2と相等しくすることになる。
【0025】
請求項2に係るガイドピン3iは以上のようにして構成されていることから、請求項1のようにガイドピン7から鍔状のものが径方向へ突設されておらず、しかもガイドピン7が順次上方から上側大径ガイドピン部7aと下側小径ガイドピン部7bとによって連設されているので、連設段差箇所Pにあって、下向きに形成された下端側平周縁面7dが形成されている。このため当該下端側平周縁面7dによって、上部ノズル5aの載置面5nに受承できると共に、ガイドピン7が吊り上げられるときにも、上部ノズル5aの構造物5qに衝当する如き箇所が全く存在しないため、使用済燃料集合体取扱工具の昇降動操作に支障を来すことがなく、請求項1の場合よりも一層その作業性を向上することが可能となる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上のようにして構成されているので、請求項1によるときはガイドピンの押当用鍔に上端側テーパ周縁面を形成するようにしたことにより、使用済燃料集合体取扱工具の作業に際し押当用鍔を上部ノズルの構造物に衝当して破損してしまうことなく、しかも当該衝当時には、これを回避するようにガイドピンが横向きにスライドするので、係留状態となってしまうことなく、従って使用済燃料集合体取扱工具を可成りのスピードで昇降動させることが可能となり、この種の作業に要する操作時間の大幅な短縮と、作業労力の低減を図ることが可能となる。
【0027】
さらに請求項2によるときは、請求項1における押当用鍔に相当するものはなく、上側大径ガイドピン部と下側小径ガイドピン部とによってガイドピンを形成することで、下向きの下端側平周縁面を形成し、これを上部ノズルの載置面に受承自在なるよう構成したことから、ガイドピンの吊り上げ時に上部ノズルの構造物に衝当する箇所が皆無となり、ガイドピン側には衝当によって破損するものがないため、円滑な高速の作業が保証され、その制作費をも削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は請求項1に係る使用済燃料集合体取扱工具における下端部分が、使用済燃料集合体の上部ノズル近傍まで降下した状態を示す正面略示図で、(B)は(A)におけるガイドピンの吊り上げ状態を示す正面作用説明図である。
【図2】図1に示したガイドピンと、そのブッシュ部とを示す別異例の部分正面図である。
【図3】従来のガイドピン近傍と請求項2のガイドピン近傍との寸法を対比して示した相対関係正面図である。
【図4】請求項2に係るガイドピンの吊り上げ状態における上部ノズルを組成する構造物との相対関係を示した正面説明図である。
【図5】使用済燃料集合体における上部ノズルを示した斜視図である。
【図6】使用済燃料集合体の正面図である。
【図7】従来の使用済燃料集合体取扱工具を示す使用状態を示した略示正面図である。
【図8】(A)は図7の使用済燃料集合体取扱工具における下端部分と使用済燃料集合体における上部ノズルとの相対関係を示した正面説明図であり、(B)は(A)におけるガイドピンが上部ノズルに受承された状態を示す一部を切欠して示した要部拡大正面図である。
【図9】(A)は図7のガイドピンに押当用鍔を設けた使用済燃料集合体取扱工具の下端部分と上部ノズルとの相対関係を示した正面説明図であり、(B)は(A)におけるガイドピンの押当用鍔が上部ノズルに受承された状態を示す一部切欠の要部拡大正面図である。
【図10】(A)は上記図9のガイドピンにおける押当用鍔が、上部ノズルの特定構造物に対し降下衝当した状態を示す要部正面図で、(B)は同上構造物に押当用鍔が上昇により衝当した状態の要部正面図である。
【図11】図9に示したブッシュ部と、これに昇降自在なるよう嵌装されたガイドピンとを示した縦断正面図である。
【符号の説明】
3 操作部
3A 固設部
3B 昇降操作部
3a 操作棒
3c 開閉用作動子
3d 操作用筒
3e 下端取扱用部
3f 係止爪腕
3g 把持具
3i ガイドピン
3j 先端部
3k ブッシュ部
3q 発条
5 使用済燃料集合体
5a 上部ノズル
5f Sホール
5k アダプタプレート
5n 載置面
5p 係当部
6 押当用鍔
6a 下端側平周平面
6b 上端側テーパ周縁部
7 ガイドピン
7a 上側大径ガイドピン
7b 下側小径ガイドピン
7d 下端側平周縁面
P 連結段差箇所
U 使用済燃料集合体取扱工具
X−X 軸線

Claims (2)

  1. 操作部には固設部と昇降操作部とが具備され、当該操作部の昇降操作部により上下動自在なるよう前記固設部に貫装した操作棒の下端には、開閉用作動子を設けると共に、この操作棒を軸線上に挿通した操作用筒が固設部から下設されて、当該操作用筒の下端取扱部には、複数の係止爪腕が開閉動自在なるよう垂装枢支されてなる把持具と、ブッシュ部の発条により下方への伸出状態に保持されて昇降動自在であると共に、押当用鍔の固設された複数のガイドピンとが装備され、使用済燃料集合体の上部ノズルへ向けて前記下端取扱用部を降下させることで、上記のガイドピンを上部ノズルのSホールに挿入して、当該ガイドピンの先端部が上部ノズルのアダプタプレートに非接触状態が保持されるよう前記押当用鍔の下端側平周縁面を、上部ノズルの載置面にあって受承することにより、前記ブッシュ部の発条を荷重圧縮して前記下端取扱用部を降下自在とし、このことで前記把持具の係止爪腕が、上部ノズルの係当部に係止可能な位置まで進入自在となり、前記した昇降操作部が下位配置にあるときは、前記操作棒に連設された開閉用作動子の押動により把持具の係止爪腕が開成されて、上部ノズルの係当部とラッチ状態となり、同上昇降操作部を上動操作して上位配置とすることによる操作棒の開閉用作動子によって、前記係止爪腕が閉成されて、上部ノズルの係当部とアンラッチ状態となる使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンにおいて、上記したガイドピンの押当用鍔には、前記上部ノズルの前記載置面に受承される下端側平周縁面の反対側にあって、上向きに先細りとなるよう形成した上端側テーパ周縁面が設けられていることを特徴とする使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピン。
  2. 操作部には固設部と昇降操作部とが具備され、当該操作部の昇降操作部により上下動自在なるよう前記固設部に貫装した操作棒の下端には、開閉用作動子を設けると共に、この操作棒を軸線上に挿通した操作用筒が固設部から下設されて、当該操作用筒の下端取扱部には、複数の係止爪腕が開閉動自在なるよう垂装枢支されてなる把持具と、ブッシュ部の発条により下方への伸出状態に保持されて昇降動自在であると共に、下端側平周縁面の形成された複数のガイドピンとが装備され、使用済燃料集合体の上部ノズルへ向けて前記下端取扱用部を降下させることで、上記のガイドピンを上部ノズルのSホールに挿入して、当該ガイドピンの先端部が上部ノズルのアダプタプレートに非接触状態が保持されるよう前記した下端側平周縁面を、上部ノズルの載置面にあって受承することにより、前記ブッシュ部の発条を荷重圧縮して前記下端取扱用部を降下自在とし、このことで前記把持具の係止爪腕が、上部ノズルの係当部に係止可能な位置まで進入自在となり、前記した昇降操作部が下位配置にあるときは、前記操作棒に連設された開閉用作動子の押動により把持具の係止爪腕が開成されて、上部ノズルの係当部とラッチ状態となり、同上昇降操作部を上動操作して上位配置とすることによる操作棒の開閉用作動子によって、前記係止爪腕が閉成されて、上部ノズルの係当部とアンラッチ状態となる使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピンにおいて、上記したガイドピンの下端側平周縁面が、上側大径ガイドピン部と下側小径ガイドピン部との連設段差箇所にあって下向きに周設されていることを特徴とする使用済燃料集合体取扱工具におけるガイドピン。
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