JP3744986B2 - カテーテルの弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は血管や臓器の診断或いは治療のため血管に挿入されるカテーテル、主として血管造影用カテーテルの基部に取付けられる弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カテーテルが血管に挿入されているとき、その基端部分には常に先端側から血圧が作用しており、その流出を防止するが生理食塩水や造影剤その他の薬液類の注入を許す手段が必要である。
【0003】
そのための手段として、カテーテル基端に一方活栓を結合し、この活栓を閉止位置に置くことによって血液の流出を防止させ、注入器具を接続して活栓を開放位置に置くことによって薬液類の注入を可能とすることが一部で実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のカテーテル基端に一方活栓を具えさせたものは、回路を最も単純なものとすることができ、且つ活栓の開閉操作によって血液や薬液類の流れを制御することができる、という便利さをもっている。
【0005】
しかしながら、例えば血管造影において血栓防止のための生理食塩水注入および造影剤の注入を行うもののように、二種類以上の薬液類を順次注入する場合は、最初の注入器具を接続して活栓を開き注入を終ったとき閉じて先の注入器具を取外し、次の注入器具を接続してから再び活栓を開く、という操作を行わなければならず、活栓操作が著しく煩雑なものとなるばかりか、手順を誤ると注入した薬液類や血液を流出させるので充分に注意しながら操作しなければならない、という一種類の薬液類のみを注入する場合とは隔段の不便さを伴う。加えて、ガイドワイヤや追加のカテーテルを導入する場合、活性を開いておかなければならないので血液の流出を避けることができない。
【0006】
そこで、本発明は一方活栓がもっている二種類以上の薬液類を順次注入する場合の操作がきわめて面倒である、ガイドワイヤなどを導入する場合に血液の流出が避けられない、という前記の課題を解決し、回路を最も単純なものとしたまま開閉操作を行うことなく血液の流出防止と薬液類の注入とを両立させることができ、且つこれに加えて血液の流出を行わせることも可能であって多様な用法に利用できる弁装置を提供することを目的として発明されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、基端側に注入器具を連結する接続部を有するとともに先端側にカテーテルを直接または間接に連結する接続部を有するケーシングと、前記ケーシング内の基端部および中間部に密嵌固定され中心部に貫通孔を有するシール部材と、前記中間部のシール部材の貫通孔先端側に設けられ先端から基端へ向かう流れを阻止する逆止弁と、前記各シール部材の各貫通孔に両端部を密嵌して前後可動に保持され先端方向へ移動させられたとき前記逆止弁の逆流防止機能を解除する管部材とを備え、前記管部材は前記ケーシングの外側面上に配置された操作部片に結合されており、且つ前記ケーシングの外側面には前記操作部片の前後位置認識用の表示が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、管部材を基端側の位置に移動させておくとカテーテルを通ってケーシングの前部に流入した血液の血圧により逆止弁が閉じられて血液を外部に流出させない。基端側から薬液類を送入すると管部材を通って逆止弁を開きカテーテルを経て血管内に注入され、送入を停止すると逆止弁が閉じられる。従って、回路の遮断および開放のための外部操作を行うことなく注入器具をつけ替えて二種類以上の薬液類を血管内に順次注入することができる。
【0010】
また、管部材を先端側の位置に移動させると逆止弁が強制的に開かれるので、血液のバックフラッシュ確認や血栓の吸引なども容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、図1乃至図4を参照して断面正方形であって円形の室2を有する中心軸線方向に長いケーシング1の基端側に室2に連通する通孔4を有する接手管5が先端を嵌込み固定することにより突出形成されており、この接手管5は生理食塩水、造影剤その他の薬液類の注入器具、または場合によって吸引器具を連結する雌型の接続部3を形成している。また、ケーシング1の先端側には室2に連通する通孔7を有し外側周面が先細りテーパ面とされた接手管8が基端を嵌込み固定することにより突出形成されているとともに、ルアロックアダプタ9が接手管8に回転自由に装着されており、これらはカテーテルを直接または間接に接続するための雄型のまたはルアロック型の接続部6を形成している。
【0012】
ケーシング1の室2には軟質弾性材料で作られ中心に貫通孔12,14を有する短円柱乃至厚肉円板状のシール部材11,13の二個が密嵌固定されている。即ち、一つのシール部材11は貫通孔12を通孔4に連通させて室2の基端に置かれ、もう一つのシール部材13は室2の中間部に置かれてその先端側の室内空間が弁室15を形成している。
【0013】
中間部に置かれたシール部材13の先端面には、貫通孔14と同一中心軸線に配置されたダックビルバルブからなる逆止弁16の基端が重ねて固定されている。この逆止弁16は弁室15の内部に置かれ、通孔7を通って弁室15に流入した血液の血圧によって先端が閉じた状態を維持する。
【0014】
室2の二つのシール部材11,13に挟まれた室内空間には管部材18が縦断しており、この管部材18は両端部を各貫通孔12,14に密嵌して前後可動に保持されている。管部材18の中央部には腕片19が固着されており、この腕片19はケーシング1の一つの面に設けた前後方向へ延びる案内孔20を貫通して板状の操作部片21に結合されている。
【0015】
操作部片21を指先で押してケーシング1の外側面に沿い前後方向へ動かすことにより、管部材18は両端部を貫通孔12,14に密嵌したままほぼ案内孔20の長さに対応する距離だけ前後方向へ動く。
【0016】
また、操作部片21、従って管部材18が先端方向へ移動した位置に置かれているか、或いは基端方向へ移動した位置に置かれているかを認識させる二つの丸印からなる表示23a,23bが案内孔20の前後両側方に位置させてケーシング1の外側面に設けられている。
【0017】
図1は管部材18が基端方向へ移動している状態を示しており、このとき管部材18の先端は逆止弁16の基端に僅か突出している。この状態では、接続部6に連結されたカテーテルより通孔7を通って弁室15に流入した血液がもっている血圧によって逆止弁16は閉じた状態を維持し、管部材18,貫通孔12,通孔4を通って血液を外部に流出させることがない。また弁室15の血液はシール部材13によってその基端側の空間に漏出することもない。
【0018】
この状態で基端側の接続部3に注入器具を接続して薬液類の注入が行われる。即ち、シリンジによる生理食塩水の注入や造影剤のインジエクションを行うと、これらは通孔4より貫通孔12,管部材18を通って逆止弁16に達し、その圧力で逆止弁16を開いてその前方に開口している通孔7に直進して入りカテーテルを経て血管に注入されるものである。注入を停止すると逆止弁16は再び閉じられる。なお、通孔4から貫通孔12に流れる薬液類はシール部材11によってその先端側の空間に漏出することがない。
【0019】
従って、二種類以上の薬液類を順次注入するとき、最初の注入器具を連結して注入を行い、次にこれを外して二番目の注入器具を連結して注入を行ってこれを外す、という注入操作を繰返して行う間に回路をその都度開閉して血液の流出防止状態と薬液類の注入可能状態とを適正に形成することが、外部操作なしで自動的に行われることとなる。
【0020】
また、基端側から例えば追加のカテーテルを導入する場合、このカテーテルは通孔4,管部材18を通り逆止弁16を押し開いて通孔7から先のカテーテルに導入され、ダックビルバルブからなる逆止弁16の先端部が追加のカテーテルに密着することによって血液の逆流を防止する。
【0021】
また、この弁装置を用いて血液を流出させることもできる。即ち、操作部片21を先端方向へ押して図2の平面図に示す中間位置を経て先端側の位置まで移動させると、管部材18の先端部は基端部を貫通孔12に密嵌したまま逆止弁16に深く入り込んで図4に示すように逆止弁16の先端を強制的に開き逆流防止機能を解除する。
【0022】
これにより、カテーテルから通孔7,弁室15,逆止弁16,管部材18,貫通孔12を経て基端側の通孔4に至る回路が形成されるので、血液のバックフラッシュ確認や血栓の吸引など、カテーテル先端側からの流路を必要とする手技を容易に行うことができる。また、薬液類を注入する場合も、このように逆止弁16を強制的に開いておくと安定した回路が形成されるため大量且つ長い時間に亘る注入を安定よく行わせることができる。
【0023】
尚、前記のケーシング1および接続部3,6は塩化ビニル樹脂などの硬質合成樹脂、管部材18および操作部片21はポリプロピレンなどの硬質合成樹脂、シール部材11,13および逆止弁16はシリコンゴムなどの軟質弾性樹脂または合成ゴムで作られる。また、逆止弁16は蝶形、ボール形などさまざまな構造のものが使用可能であるが、ダックビル形のものが構造簡単であり且つ管部材18による機能の変更も容易であることから最も好ましい。
【0024】
図5は本発明の弁装置にカテーテルを連結したいくつかの例を示す図である。(A)はカテーテル25の基端に雌ねじ型アダプタ26によって固結されている一方活栓27に、前記形態のものが具えているルアロックアダプタ9を用いて連結したものであって、予め一方活栓27を具えさせたカテーテル25に適用した例である。一方活栓17は開放位置としたままで放置される。(B)はカテーテル25の基端に形成されているカテーテルハブ28を接手管8にかぶせて連結したもの、(C)はカテーテル25の基端を接手管8に嵌込んで直接連結したものであり、これらはルアロックアダプタを具えておらず接手管8のみで接続部6を構成した図1のものとは異なる形態のものが用いられる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明の弁装置によると、煩雑で手順を誤る心配がある外部操作を要しないで回路の遮断と開放とが血液および薬液類の圧力によって自動的に行われ、血液の流出を防止しながら複数種の薬液類を順次注入させ或いは追加のカテーテルなどを導入させることができ、また逆止弁を強制的に開いてカテーテル先端側からの流路を必要とする手技を行うこともでき、多様な用法に利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】図1の形態の平面図。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図。
【図4】図1の形態の図1とは異なる状態の縦断面図。
【図5】本発明の弁装置とカテーテルとの連結の形態を示す正面略図。
【符号の説明】
1 ケーシング, 3,6 接続部, 11,13 シール部材, 12,14 貫通孔, 16 逆止弁, 18 管部材, 21操作部片, 23a,23b 表示

Claims (1)

  1. 基端側に注入器具を連結する接続部(3)を有するとともに先端側にカテーテルを直接または間接に連結する接続部(6)を有するケーシング(1)と、前記ケーシング(1)内の基端部および中間部に密嵌固定され中心部に貫通孔(12,14)を有するシール部材(11,13)と、前記中間部のシール部材(13)の貫通孔先端側に設けられ先端から基端へ向かう流れを阻止する逆止弁(16)と、前記各シール部材(11,13)の各貫通孔に両端部を密嵌して前後可動に保持され先端方向へ移動させられたとき前記逆止弁(16)の逆流防止機能を解除する管部材(18)を備え、前記管部材(18)は前記ケーシング(1)の外側面上に配置された操作部片(21)に結合されており、且つ前記ケーシング(1)の外側面には前記操作部片(21)の前後位置認識用の表示が設けられていることを特徴とするカテーテルの弁装置。
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