JP3744581B2 - 浴用湯温調節装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は浴用装置に係り、主に浴槽或いはシャワー用として配られる設定した温度の浴用湯を得るための浴用湯温調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から高温と低温の湯とを適量ずつ混合し主に浴槽用或いはシャワー用として利用し、場合によってはキッチン用としても利用する設定した温度の湯を自動的に得る浴用湯温調節装置が広く利用されている。
【0003】
従来の浴用湯温調節装置は図6に示す通りであり、1が混合室で、この混合室1は、上面が弁穴3を設けた弁座2となっており、下面には混合室1で低温湯と高温湯とを混合して作った浴用湯を浴槽或いはシャワーに接続する配湯管5に流出させるための浴用湯流出口4が設けられ、1つの側面には通湯口6に通じる給湯装置からの給湯管が接続する高温湯流入口としての熱湯流入口7を設け、弁座2の弁穴3に通じて水道管が接続する低温湯流入口としての水道水流入口8を設けてある。
【0004】
9が流量調節弁であり、この流量調節弁9の弁軸10には、下端に弁座2の弁穴3を開閉するための弁板11が設けられ、中央に湯温に応じて体積が変化するサーモエレメントとしてのワックス13が充填されると同時にピストン14が上下動自在にはめられたサーモスタット12が固定してはめられている。
【0005】
なおサーモエレメント13としては一般にワックスが利用されるが、ワックスは加熱にされて融点に達して固体から液体に変化する際に大きく体積が変化し、しかも配合を変えることにより融点を自由に変えられるので、サーモスタット12を設定湯温の範囲で作動させるのに好都合だからである。
【0006】
15は流量調節弁9の弁軸10を上下動自在にはめるため混合室1の上方に延びた案内管であり、16は案内管15の上端にはめられつまみ17の手動操作により設定温度に応じて所定の位置に固定された押さえ軸である。
【0007】
18は弁板11を上に向かって押すための複数の押さえばねであり、したがって流量調節弁9は、混合室1に対して、弁板11を複数の押さえばね18で上に向かって押して弁座2の下面に当て弁穴3を塞ぎながら案内管15に弁軸11を上下動自在にはめ、ピストン14の上端を押さえ軸16の下端に当てて上から押さえて配備する。
【0008】
以上のように構成される浴用湯温調節装置では、給湯装置から給湯管で熱湯流入口7に送られて来た熱湯が通湯穴6を通って混合室1に入る。
【0009】
この際混合室1に流入した熱湯の温度が浴用湯としての設定温度と同じか設定温度以下の場合には、流量調節弁9のサーモスタット12に充填されているサーモエレメント13としてのワックスの体積が殆ど膨張しないのでピストン14は上の方に余り強い力で押し上げられない。
【0010】
このため流量調節弁9は、ピストン14の力で下に押されないで押さえばね18の力で上に押され弁板11が弁座2に当たって弁穴3を塞ぎ弁を閉じた状態になるので、水道管からの水道水は水道水流入口8から混合室1に全く入らず、熱湯流入口7から入った熱湯がそのまま浴用湯として浴用湯流出口4を経て配湯管5へと出て行く。
【0011】
一方熱湯流入口7を経て混合室1に入った熱湯の温度が設定温度以上の場合には、 流量調節弁9のサーモスタット12に充填されているサーモエレメント13としてのワックスの体積が膨張しピストン14は上の方に強い力で押される。
【0012】
すると流量調節弁9は、ピストン14が押さえ軸17で上端が押さえられているので押さえばね18で上に押す力よりも強い力で下に押され弁板11が下がって弁座2から離れて弁穴3に対して弁が開いた状態になる。
【0013】
この結果熱湯流入口7を経て混合室1に入った熱湯は、水道水流入口8から弁穴3を経て混合室1入った水道水で薄められ、この熱湯を水で薄めて作った浴用湯が浴用湯流出口4を経て配湯管5へと流れ出て行く。
【0014】
このようにして熱湯を水道水で薄めて浴用湯を作って行くとやがて浴用湯は設定温度叉はそれ以下になり、するとサーモエレメントの体積が収縮するので流量調節弁9は押さえばね18で上の方に再び押されて弁板11が弁座2に当たって再び弁を閉じた状態になる。
【0015】
すると混合室1には熱湯流入口7から熱湯だけが入って浴用湯が作られれるようになり、浴用湯はやがて温度が設定温度より上がって弁が再び開いて水道水で薄められるようになる。
【0016】
以上のような浴用湯温調節装置において、設定湯温は、押さえ軸16を取り付けられたつまみ17を手で回して上下させサーモスタット12のピストン14の作動範囲を変えることにより調節される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、押さえ軸16をつまみ17を手で回して上下させる手動調節の場合は、つまみ16は付いている目盛りを目安にして回しても正確には回せないので湯温の設定はかなりばらついてしまう。
【0018】
このため、実際に浴槽或いはシャワーに配られる湯は自分で思っているよりも熱い湯が出てしまっつてこれを水で薄めなければならなかったり、或いはぬるすぎて熱湯を足さなければならなくなったり、さらには湯温設定を何度もやり直さなければならなくなったりして、せっかく自動の湯温調節装置を配備していても余り役に立たなくなってしまう。
【0019】
特に流量調節弁9が従来のように低温湯すなわち水道水流入口8に対して設けられていると、混合室1には絶えず高温湯すなわち熱湯が流入していてこれが熱すぎる場合に弁を開いて水道水で薄めてから流出させるようになっているので、熱湯が設定湯温にまで薄められるまでは設定湯温より熱い湯が流出しており、その上設定湯温の調節が不正確だと熱すぎる湯がさらに流出し易くなり、場合によっては熱湯がそのまま流出してしまって利用者がやけどをする危険すらある。
【0020】
本発明は前記したような従来技術の欠点を解消して、湯温設定が正確にでき、必ず適温の湯が浴槽やシャワーに配られ利用者が安心して湯を使えるような浴用湯温調節装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、高温湯と低温湯とをそれぞれの流入口から混合室内に流入させて混合し、設定温度の浴用湯を作って流出させる浴用湯温調節装置において、高温湯流入口に対して、混合室内の湯温に応じてのサーモエレメントの体積変化に基いてピストンが作動し、弁を開閉して高温湯の混合室内への流入量を調整するサーモスタット式流量調整弁を配備する。
【0022】
そして、該サーモスタット式流量調整弁は、前記ピストンの作動範囲を制限するための押さえ軸が、湯温設定キーで設定された設定温度に応じて位置決めされ、且つ、混合室の高温湯の流入口に、ピストンの作動に伴って上下することで通湯面積である弁が開く量が変化する、切り欠き溝を設けた筒状の弁体が嵌挿され、混合室内へは、混合室内の混合湯の湯温に応じてのピストンの作動により、混合室内の湯温に応じて精密に調整された量の高温湯が流入することを特徴とする浴用湯温調節装置として構成し、これにより、設定温度より高温となることが絶対にない状態で、設定された湯温に精密に調節された浴用湯が得られるようにして前記課題を解決した。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の第1の実施例が縦断面図として示されており、19が混合室であり、この混合室19は、上面が中央に弁穴21を設けた弁座20となっており、下面には混合室19で低温湯としての水道水と高温湯としての熱湯とを混ぜて作った浴用湯を浴槽或いはシャワー等に接続する配湯管5に流出させる浴用湯流出口22が設けられ、1つの側面は通湯穴23として開口し、この通湯穴23に接続して水道管が接続する低温湯流入口としての水道水流入口24が設けられ、弁座20の弁穴21に通じて給湯装置からの給湯管が接続する高温湯流入口としての熱湯流入口25が設けてある。
【0024】
26が流量調節弁であり、この流量調節弁26の弁軸27は、下端に弁座20の弁穴21を開閉するための弁筒28が固定して取り付けられ、内部に混合室19で作られた浴用湯の湯温に応じて体積が変化するサーモエレメントとしてのワックス30が充填されると同時にワックス30に下端が当るピストン28が上下動自在にはめられたサーモスタット29が固定してはめられている。
【0025】
32は流量調節弁26の弁軸27を上下動自在にはめるため混合室19の上方に延びた案内管であり、33は案内管29の上端に上下動自在にはめられサーモスタット29のピストン31の上端が当たりその作動範囲を制限するための押さえ軸であり、34は流量調節弁26を上の方に押し上げるための複数の押さえばねである。
【0026】
流量調節弁26の弁軸27の下端に固定して取り付けられる弁筒28は、図2に斜視図として示される通りであり、上半分は弁穴21を塞ぐ円筒である閉湯筒35となっており、下半分は所定の間隔で複数の切り欠き溝37を通湯溝として設けた円筒である通湯筒36となっており、閉湯筒35の中央に弁軸27に取り付けるための取付穴38が設けられている。
【0027】
したがって流量調節弁26は、弁筒28を取付穴38を介して弁軸27の下端に取り付けた後、混合室19に対して、弁筒28を弁座20の弁穴21に、弁軸27を案内管32に上下動自在にはめ、複数の押さえばね34で上に向かって押し上げ、ピストン31の上端を押さえ軸33で上から押さえながら配備する。
【0028】
39が自動湯温設定装置であり、この自動湯温設定装置39は押さえ軸33を駆動するパルスモータ40、このパルスモータ40の駆動を制御するマイクロコンピュータ41、及び利用者が湯温を設定するための湯温設定キー42から成っている。
【0029】
このようにして流量調節弁26を混合室19に対して配備すると、弁筒28は上の方に押し上げられていて弁座20の弁穴21の位置には弁筒28の切り欠き溝37が設けられた下方の通湯筒36が位置するので弁は開いた状態となっている。
【0030】
また自動湯温設定装置39は、湯温設定キー42で設定された湯温に基づくマイクロコンピュータ41の制御の下にパルスモータ40が作動し、押さえ軸33を設定された湯温に応じた位置まで上下に自動的に動かし設定湯温に応じた位置に固定させる。
【0031】
次に前記したように混合室19の熱湯流入口25に配備された流量調節弁26が弁が開き、しかもこの流量調節弁26を作動するピストン31の作動範囲を自動湯温設定装置39で自動的に設定された湯温に応じて調節した状態で、常に混合室19に流入する低温湯である水を流量調節弁26を開閉して熱湯を混合し、設定温度の湯とする状態について図3に基づいて説明する。
【0032】
(a)図には、前記したように流量調節弁26が押さえばね34により上の方に押されて弁筒28は通湯筒35が混合室19の弁座20に設けた弁穴21に位置していて弁が開き、押さえ軸33はパルスモータ40で駆動されて設定された湯温に応じた位置まで動かされ固定されている、初期設定状態が示されている。
【0033】
この状態では、低温湯流入口としての水道水流入口24からの水道水と高温湯流入口としての熱湯流入口25からの熱湯とが同時に混合室19に入ってきて両者が混合され浴用湯となって配湯管5へ向かって流れていく。
【0034】
(a)図の弁が開き水道水に熱湯が混合される状態が続くと混合室19で作られる浴用湯の温度はやがて設定温度に達し弁が閉じるが、この弁が閉じた瞬間は、(b)図に示すような状態になる。
【0035】
すなわち水道水に熱湯が混ぜられて浴用湯の温度が上るにつれてサーモスタット29は充填されたサーモエレメントであるワックス30の温度が上がって体積が膨張しピストン31を上に押し上げる力を与えるようになる。
【0036】
ところがピストン31は押さえ軸33で上端が押さえられているので流量調節弁26は徐々に下に向かって動きだし、混合室19で水に熱湯が混ぜられて作られた湯の温度が設定温度と同じになると、混合室19は流量調節弁26の弁筒28の閉湯筒35の下端が丁度弁穴21の位置に来て弁を閉じ熱湯が入らない状態になり、設定温度の浴用湯が配湯管5に向かって流れていくようになる。
【0037】
(c)図には熱湯が水に混合されすぎて混合室19で作られた浴用湯の温度が設定温度よりも高くなりすぎ弁が完全に閉じてしまった状態が示されている。
【0038】
この状態ではサーモスタット27に充填されたワックス30がかなり膨張するので流量調節弁26をさらに下げ、混合室19は弁穴21が弁筒28の閉湯筒35の上端で塞がれ完全に弁が閉じ熱湯は絶対に混ぜられない状態になる。
【0039】
このようになると低温湯としての水道水だけが混合室19に入るようになるので湯の温度は次第に下がり、サーモスタット29はワックス30が収縮しだして流量調節弁26は押さえばね34の力で徐々に上がって行き、(b)図に示すような湯温が設定温度と同じになった状態を経た後、(a)図に示すような湯温が設定温度よりも下になって弁が再び開いた状態になる。
【0040】
(b)図に示したように湯の温度が設定温度と同じになると同時に弁が閉じられて混合室19には熱湯が入らなくなるのでこのように熱湯が混ざりすぎて湯の温度が設定温度より高くなりすぎることは殆どない。
【0041】
しかし、仮にこのようになったとしても流量調節弁26は湯の温度が上がるにつれて弁を閉じる方向に動き設定温度より下がるまでは絶対に開かないので、やけどの危険があるような熱すぎる浴用湯が浴槽やシャワーに配られる心配はない。
【0042】
また仮に弁が故障しても、閉じた状態のままになると熱湯が混ざらないで冷たい水道水のままの浴用湯が作られ続けるだけであり、開いた状態のままになっても、必ず熱湯と水道水とが混ざった状態の浴用湯が出るので、湯の温度が設定温度より高すぎるだけで熱湯だけが出てやけどするような危険は絶対にない。
【0043】
また以上のように流量調節弁26は、弁穴21にはめた通湯溝としての切り欠き溝37を設けた弁筒28を湯温に応じて上下させて弁の開閉をしているので、弁の開閉は湯温に応じその量を調節しながら行われ、湯温は精密に調節される。
【0044】
浴用湯の温度が設定温度より低すぎる場合に流量調節弁26は通湯溝としての切り欠き溝37を設けた通湯筒36が弁座20の上に出て弁を開くようになるが、この弁座20の上に出る通湯筒36の長さすなわち通湯面積である弁を開く量は湯温に応じて変わるようになっている。
【0045】
このため弁を開いた際に、混合室19には設定温度と浴用湯温との温度差に比例した量の熱湯が入るようになり浴用湯は素早くしかも正確に設定湯温に調節されるようになる。
【0046】
一方浴用湯の温度が高すぎる場合には流量調節弁26は閉湯筒35が弁座20の下に出て弁を閉じるようになるが、この弁座20の下に出る閉湯筒35の長さすなわち弁を閉じる量も浴用湯温と設定温度との温度差に比例していて浴用湯温が設定温度以下になるまでは決して開かないで温度調節を正確にすると同時に浴用湯が熱くなりすぎるのを完全に防いでいる。
【0047】
以上のようにして浴用湯温調節装置を利用して浴用湯の湯温を調節する際に、押さえ軸33は前記したような自動湯温設定装置39により利用者が設定した湯温に応じた位置に固定されている。
【0048】
この結果流量調節弁26は、ピストン31の作動範囲が設定された湯温に応じて押さえ軸33によって正確に制限されるので、設定された湯温に応じて弁が正確に開閉し湯を正確に温度調節し、浴用湯温調節装置からは熱すぎもしなければぬる過ぎもしない最適の温度の湯を常に流出するようになる。
【0049】
図4には本発明の第2の実施例が示され、この第2実施例は、第1実施例と比べて、弁座20の弁穴21を開閉するため流量調節弁26の弁軸27にに取り付けられる弁の構成が異なるだけで、他の構成は全く同じである。
【0050】
すなわち、第1実施例では、流量調節弁26の弁軸27に弁座20に設けられた弁穴21を開閉するために取り付けられる弁は、弁の開閉が湯温に応じて量が変わり比例制御的になるように、閉湯筒35と通湯筒36とに上下に二分した筒を弁穴21に上下動自在にはめた弁筒28として構成していた。
【0051】
これに対して第2実施例では、流量調節弁26は、弁軸27に下端面が密閉した筒状の弁蓋43をはめ、第1実施例と同様に押さえばね34で上に押し上げて弁座20の上の方に位置させて配備している。
【0052】
したがって、流量調節弁26は、弁軸27が湯温に応じて上下した際に弁蓋43の下端面が弁座20の上面に対して接触したり離れたりして弁穴21を閉じたり開いたりし、2位置制御的な弁の開閉をする。
【0053】
前記したように本発明では、流量調節弁を高温湯すなわち熱湯の流入口25に対して配備し設定湯温より熱すぎる湯が流出しないようにし、しかも自動湯温設定装置39により押さえ軸33が正確に設定された湯温に応じた位置に固定され、正確に設定された湯温で弁が開閉するようになっているので、このように流量調節弁26の弁の開閉機構を2位置制御的な単純な構成にしても殆ど問題は出ない。
【0054】
図5に第1実施例の場合と同様に自動湯温設定装置39で自動的に設定された湯温に応じた位置に押さえ軸33を固定した状態で、常に混合室19に流入する低温湯である水を流量調節弁26を開閉して熱湯を混合し、設定温度の湯とする状態にが示されている。
【0055】
(a)図には、前記したように流量調節弁26が押さえばね34により上の方に押されて弁蓋43が混合室19の弁座20の上面から離れ弁穴21を開いた初期設定状態が示され、(b)図には、弁が開き水道水に熱湯が混合され混合室19で作られる浴用湯の温度が設定温度に達し弁が閉じた瞬間の状態が示され、(c)図には、熱湯が水に混合されすぎて混合室19で作られた浴用湯の温度が設定温度よりも高くなり弁が完全に閉じた状態が示されている。
【0056】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成され、極めて構造が簡単でコストが安く、設定された温度で正確に湯温を調節し、しかも絶対に熱湯が出ないで安全な状態で浴槽やシャワーに湯を配れる浴用湯温調節装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例縦断面図、
【図2】 弁筒斜視図、
【図3】 第1実施例流量調節弁開閉状態図図、
【図4】 第2実施例縦断面図、
【図5】 第2実施例流量調節弁開閉状態図、
【図6】 従来例。
【符号の説明】
19 混合室
20 弁座
21 弁穴
24 水道水(低温湯)流入口
25 熱湯(高温湯)流入口
26 流量調節弁
27 弁軸
28 弁筒
29 サーモスタット
30 ワックス(サーモエレメント)
31 ピストン
33 押さえ軸
34 押さえばね
39 自動湯温設定装置
40 パルスモータ
41 マイクロコンピュータ
42 湯温設定キー
43 弁蓋
Claims (1)
- 高温湯と低温湯とをそれぞれの流入口から混合室内に流入させて混合し、設定温度の浴用湯を作って流出させる浴用湯温調節装置において、高温湯流入口に対して、混合室内の湯温に応じてのサーモエレメントの体積変化に基いてピストンが作動し、弁を開閉して高温湯の混合室内への流入量を調整するサーモスタット式流量調整弁が配備され、該サーモスタット式流量調整弁は、前記ピストンの作動範囲を制限するための押さえ軸が、湯温設定キーで設定された設定温度に応じて位置決めされ、且つ、混合室の高温湯の流入口に、ピストンの作動に伴って上下することで通湯面積である弁が開く量が変化する、切り欠き溝を設けた筒状の弁体が嵌挿され、混合室内へは、混合室内の混合湯の湯温に応じてのピストンの作動により、混合室内の湯温に応じて精密に調整された量の高温湯が流入することを特徴とする浴用湯温調節装置。
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