JP3743738B2 - ローラの取り付け構造及びローラの軸固定具 - Google Patents

ローラの取り付け構造及びローラの軸固定具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばローラ本体内にモータと減速機を内蔵するモータ内蔵ローラをコンベアフレーム側に取り付けるのに最適なローラの取り付け構造及びローラの軸固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種コンベアラインに使用されるローラコンベアの駆動ローラやベルトコンベアの駆動プーリとして、ローラ本体内にモータと減速機を内蔵したモータ内蔵ローラが広く知られている。このモータ内蔵ローラは、内蔵されたモータの回転力が減速機によって減速されてローラ本体に伝達される構造となっており、ローラは図示省略の回転駆動しないフリーのローラと共にコンベアフレームに多数配置される。
【0003】
かかるローラは、図9に示す如くローラ本体50の両側からは出力軸51が突設されており、各ローラの出力軸51は、コンベアフレーム53に固定具55を介して回転不可能に軸支されている。
【0004】
かかる固定具55は、コンベアフレーム53の外面にボルト56で固定される固定具本体(回り止め金具)58と、中金具59と、押さえ金具60とを備えている。回り止め金具58は、図10(a)に示す如く前記出力軸51が挿通される軸挿通孔61と、該軸挿通61の両側に設けられネジ62が挿通固定されるネジ孔63とが形成されている。そして、軸挿通孔61とネジ孔63の中心は若干ずれている。具体的には、軸挿通孔61の中心はネジ孔63の中心よりも上方に位置する。
【0005】
また、同図(b)及び(c)に示す如く、前記中金具59及び押さえ金具60にも、軸挿通孔65,66及びネジ挿通孔67,68が形成されているが、軸挿通孔65,66及びネジ挿通孔67,68の中心位置は、直線状(同一高さ)に設定されている。
【0006】
図9(b)に示す如くコンベアフレーム53から側方に突出された出力軸51は、回り止め金具58、中金具59及び押さえ金具60にそれぞれ形成された軸挿通孔61,65,66に挿通されている。そして、ネジ62に螺合されたナット70を締結することにより、回り止め金具58の軸挿通孔61の下縁と、中金具59の軸挿通孔65の上縁とで出力軸51をガタ付くことなく挟持して固定するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の固定具55では、回り止め金具58と中金具59とで出力軸51を挟持するため、出力軸51には剪断力が作用し、出力軸はローラ本体50に対して傾斜して屈曲しようとする。
【0008】
このように出力軸に屈曲しようとする力が作用すると、ローラ本体50内に内蔵されて出力軸を軸支するベアリング71等の内蔵部品に不要な負荷がかかり、その部品の寿命を縮めると共に、ローラの性能特性の低下を招来する欠点があった。
【0009】
また、他の固定具として、出力軸にネジ部を設け、該ネジ部に螺合されるナットを締結することにより、出力軸を直接コンベアフレームに固定する手段も公知である。かかる手段は、出力軸がコンベアフレームに直角に固定されてしまう構成であるが、コンベアフレームは、必ずしも垂直方向(出力軸に対して直角方向)とは限らず、図9(a)に仮想線で示す如く傾斜している場合がある。コンベアフレームが傾斜している場合には、やはり上記の如く出力軸に屈曲しようとする力が作用することとなる。
【0010】
本発明は、仮に、コンベアフレームが傾斜している場合であっても、コンベアフレームにローラの出力軸を固定した際に、取り付けに伴う不要な力が出力軸に発生しないようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明が上記課題を解決するために、ローラの取り付け構造及びローラの軸固定具としてなされたもので、ローラの取り付け構造としての特徴は、両側から軸が突出された回転自在なローラ本体と、各軸が軸支されるコンベアフレームと、軸を回転不可能に固定する固定具とを備えたローラの取り付け構造において、前記軸固定具は、コンベアフレームに対して傾斜自在に設けられ且つ軸が挿通される軸挿通孔が形成された軸固定用部材と、軸を固定すべく軸固定用部材が軸と略直角となった状態で前記軸挿通孔を収径させるための押さえ部材と、押さえ部材で軸固定用部材をフレーム側に押圧するための締結手段とを備え、前記軸固定用部材の一端から軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材をフレーム側に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくして出力軸を固定する構成であることにある。
【0012】
そして、軸と略直角となった軸固定用部材の軸挿通孔を小さくすることにより、軸を固定するため、軸をコンベアフレームに取り付けても軸には屈曲しようとする力が作用することはない。特に、コンベアフレームが傾斜している場合には、軸固定用部材をコンベアフレーム側に対して相対的に傾斜移動させて軸と略直角な状態を維持でき、コンベアフレームの傾斜の有無とは無関係に、軸を固定することが可能となる。
【0013】
また、ローラの軸固定具としての特徴は、回転自在なローラ本体の両側から突出する軸を、コンベアフレーム側に固定する固定具であって、コンベアフレーム側に取り付けられる固定具本体と、軸を回転不可能に固定するための軸固定用部材と、締結具により、軸固定用部材を固定具本体側に押圧する押さえ部材とを備え、固定具本体及び軸固定用部材には、軸が挿通される軸挿通孔がそれぞれ形成され、しかも、軸固定用部材は、軸と略直角となるように固定具本体に対して傾斜自在に設けられ、前記軸固定用部材の一端から軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材を固定具本体に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくして出力軸を固定する構成であることにある。
【0014】
そして、固定具をユニット化することにより、各種のコンベアラインに容易に採用することができ、汎用性を有する。
【0015】
しかも、回転自在なローラ本体の両側から突出する軸を、コンベアフレーム側に固定する固定具であって、コンベアフレーム側に取り付けられる固定具本体と、軸を回転不可能に固定するための軸固定用部材と、締結具により、軸固定用部材を固定具本体側に押圧する押さえ部材とを備え、固定具本体及び軸固定用部材には、軸が挿通される軸挿通孔がそれぞれ形成され、しかも、軸固定用部材は、軸と略直角となるように固定具本体に対して傾斜自在に設けられ、前記固定具本体の軸挿通孔の両側には、外面側に凸状の球面座部が形成され、且つ、軸固定用部材には、前記球面座部に接触すべく外面側に凸状で且つ縦方向に長径の楕円状の座部が形成され、しかも、前記押さえ部材には、前記軸固定用部材の座部が接触する球面座部が形成され、固定具本体、軸固定用部材及び押さえ部材のそれぞれの平坦部間には、軸固定用部材が押さえ部材に対して傾斜できるように間隙がそれぞれ形成され、前記軸固定用部材の一端から座部を経て軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材を固定具本体に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくして出力軸を固定する構成である。
【0016】
かかる場合には、固定具本体、軸固定用部材及び押さえ部材を、例えばプレス加工により、簡単に製造できるようになる。
【0017】
更に、前記固定具本体の球面座部、軸固定用部材の座部及び押さえ部材の球面座部の中心には、締結手段がそれぞれ挿通され、該締結手段により、押さえ金具が締結固定されることにある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図3において、1はモータ内蔵ローラで、該モータ内蔵ローラ1は、ローラ本体2に図示省略のモータと減速機が内蔵されたものである。
【0019】
ローラ本体2は円筒状を呈し、その両端部から軸(例えば、固定軸または出力軸)5が突出している。出力軸5はローラ本体2の内外を連通するものであり、それぞれ軸受け6を介してローラ本体2を回転自在に支承している。出力軸5の突出部は、その上面が偏平に形成されており、左右一対のコンベアフレーム8に形成された挿通孔10に挿通されている。尚、出力軸5からはローラ本体2内のモータ等のコードが挿出されている。
【0020】
12は前記出力軸5を回転不可能に固定するための固定具で、コンベアフレーム8の外面に設けられている。固定具12は固定具本体としての回り止め金具13と軸固定用部材としての出力軸固定用金具15と、押さえ部材としての押さえ金具17とを備える。
【0021】
回り止め金具13は、図6(a)に示す如く略矩形状の板金からなり、その下部にはボルト孔18が一対形成され、各ボルト孔18に挿通されたボルト(図示省略)により、回り止め金具13を前記コンベアフレーム8の外面に固定することが可能である。また、回り止め金具13には、前記モータ等のコードが接続される端子等を有する接続手段(図示省略)が取り付けられている。
【0022】
回り止め金具13の上部で且つ幅方向(コンベアフレーム8の長手方向)の中央部には、前記出力軸5が挿通される軸挿通孔20が形成されている。該軸挿通孔20は出力軸5の断面形状と同様の形状を呈しているが、出力軸5よりも径が若干大きく形成されており、例えば略0.2mm大きくなっている。また、挿通孔20に対して回り止め金具13の両側には、円形の球面座部22がそれぞれ形成されている。球面座部22は回り止め金具13の外面側に凸状の球面となるように例えばプレス加工により形成されたものである。
そして、各球面座部22の中心には、回り止め金具13の裏側からネジ23が挿通固定されるネジ孔24がそれぞれ形成されている。尚、挿通孔20及び球面座部22の中心は、直線状(同一高さ)に設けられている。
【0023】
前記出力軸固定用金具15は、図6(b)に示す如く前記回り止め金具13の外側の上部に位置するもので、帯状の板金から形成されている。出力軸固定用金具15の中央部には、前記出力軸5が挿通される軸挿通孔25が形成されている。該挿通孔25も出力軸5の断面形状と同形状を呈しているが、出力軸5よりも径が若干大きく形成されており、例えば略0.1mm大きくなっている。
【0024】
また、出力軸固定用金具15の軸挿通孔25に対して両側(前記回り止め金具13の球面座部22に対応する位置)には、座部27がそれぞれ形成されている。座部27は、出力軸固定用金具15の外面側に凸状で且つ上下方向に長径の楕円状となるように、例えばプレス加工により形成されたものである。各座部27の短径方向(コンベアフレーム8の長手方向)の凹面曲率半径は、前記回り止め金具13の球面座部22の凸面曲率半径と略同等に設定されている。従って、各座部27の内面の短径方向の部分は、回り止め金具13の球面座部22の外面に球面接触している。
【0025】
しかも、各座部27の長径方向の凹面曲率半径は、前記回り止め金具13の球面座部22の凸面曲率半径よりも大きく設定されている。従って、図3に示す如く各座部27の内面の長径方向の部分は、回り止め金具13の球面座部22の外面から離間している。
【0026】
ここで、出力軸固定用金具15の各座部27の内面の短径方向の部分が、回り止め金具13の球面座部22の外面に球面接触することにより、回り止め金具13及び出力軸固定用金具15のそれぞれの平坦部13a,15a間には、間隙28が形成されている。尚、この間隙28は、出力軸固定用金具15が回り止め金具13に対して球面接触部分を中心にして相対的に傾斜できるような隙間に設定されており、例えば略1mmに設定することができる。
【0027】
また、各座部27の中心部には、前記ネジ23が挿通されるネジ孔30が形成されている。各ネジ孔30は、ネジ23径よりも大きくなっており、例えば横方向に比し縦方向に略1mm長い長孔となっている。
31は、図7に示す如く出力軸固定用金具15の一端から一方の座部27のネジ孔30を経て軸挿通孔25にわたって形成されたスリットである。出力軸固定用金具15の軸挿通孔25は、スリット31を狭めることにより、その径を小さくすることが可能となる。
【0028】
前記押さえ金具17は前記出力軸固定用金具15の外側に位置するもので、図6(c)に示す如く前記出力軸固定用金具15と同様に板金からなり、その中央部には、前記出力軸5が挿通される軸挿通孔32が形成されている。該軸挿通孔32は出力軸5よりも大きくなっており、例えば横方向に比し縦方向に略1mm大きな長孔となっている。
【0029】
押さえ金具17の軸挿通孔32に対して両側(前記回り止め金具13の球面座部22に対応する位置)には、内面側を球面に凹設してなる球面座部34が、それぞれ形成されている。各球面座部34の凹面曲率半径は、前記出力軸固定用金具15の座部27の長径側の凸面曲率半径と略同等に設定されている。従って、図3に示す如く各球面座部34の縦方向の内面は、出力軸固定用金具15の球面座部27の表面に球面接触するが、図1に示す如く該球面座部34の横方向の内面は、出力軸固定用金具15の球面座部27から離間するようになっている。また、図1に示す如く出力軸固定用金具15の平坦部15aと押さえ金具17の平坦部17aとの間には、間隙35が形成されている。尚、この間隙35は前記間隙28と同じ間隙にする。
また、各球面座部34の中心部には、前記ネジ23が挿通されるネジ孔36が形成されている。各ネジ孔36は、ネジ23径よりも十分大きくなっている。
【0030】
37は出力軸固定用金具15及び押さえ金具17を回り止め金具13側に共締めするためのナットで、前記ネジ23に螺合されている。尚、ネジ23とナット37により、締結手段が構成されている。
【0031】
本実施の形態のローラの取り付け構造は以上の構成からなり、次にその動作について説明する。
【0032】
先ず、コンベアフレーム8が傾斜することなく、垂直状態である場合について図1〜図3を参照しながら説明する。ナット37を締結すると、その締結力は押さえ金具17をコンベアフレーム8側に押圧する。押さえ金具17は、その球面座部34が出力軸固定用金具15の座部27と接触しているため、出力軸固定用金具15を押圧することとなる。また、出力軸固定用金具15の座部27は、回り止め金具13の球面座部22に接触しているため、出力軸固定用金具15は回り止め金具13に押圧される。
【0033】
ここで、押さえ金具17の球面座部34の縦方向の内面が、出力軸固定用金具15の座部27と接触しているため、押さえ金具17の球面座部34は、出力軸固定用金具15の座部27を縦方向に収径させ、スリット31が狭められる。スリット31が狭められることにより、出力軸固定用金具15の軸挿通孔25の径が小さくなり、単体の出力軸固定用金具15により出力軸5はガタ付くことなく固定される。
【0034】
尚、コンベアフレーム8が傾斜していない状態では、出力軸5とネジ23のそれぞれの軸心の向きは平行な状態で一致するため、押さえ金具17及び出力軸固定用金具15は、回り止め金具13に対して所定の間隙28,35を有してそれぞれ平行な状態となる。
【0035】
次に、コンベアフレーム8が傾斜している場合について、図4及び図5を参照しながら説明する。かかる場合には、水平状態のローラ本体2から突出する出力軸5は、コンベアフレーム8に対して傾斜した状態で挿通されることとなる。一方、回り止め金具13は傾斜するコンベアフレーム8に固定されるため、ネジ23は回り止め金具13から垂直に突出することとなり、出力軸5に対して傾斜した状態(互いの中心の向きは一致していない状態)となる。
【0036】
前記出力軸固定用金具15の平坦部15aと、回り止め金具13及び押さえ金具17のそれぞれの平坦部13a,17aとの間に間隙28,35がそれぞれ形成され、しかも、出力軸固定用金具15の座部27は、回り止め金具13の球面座部22に球面接触している。このため、出力軸固定用金具15は回り止め金具13及び押さえ金具17に対して相対的に傾斜させることが可能となり、出力軸5に対して直角な状態とすることができる。
【0037】
かかる状態で、ナット37を締結すると、ナット37は押さえ金具17をネジ23と直角な状態で押圧するため、押さえ金具17は回り止め金具13と平行になろうとする。ところが、押さえ金具17の球面座部34の縦方向の部分が、出力軸固定用金具15の座部27に球面接触しているため、出力軸固定用金具15を出力軸5に直角な状態で回り止め金具13に押圧することができる。
【0038】
即ち、出力軸固定用金具15は、押さえ金具17と球面接触しているので、押さえ金具17及び回り止め金具13と平行になろうとする無理な力が作用することなく、出力軸固定用金具15にはナット37による締結力が伝えられる。従って、押さえ金具17の球面座部34には、前記コンベアフレーム8が傾斜していない状態と同様に、出力軸固定用金具15の座部27を縦方向に収径させる力が作用し、スリット31が狭められる。この結果、出力軸固定用金具15は押さえ金具17が傾斜していても、押さえ金具17の傾斜角度とは無関係に出力軸5を直角な状態でガタ付くことなく固定することができる。
【0039】
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図8((a),(b)に示す如く押さえ金具17には、軸逃がし手段として軸挿通孔32にかえて上方に開口する切欠32aであっても良い。また、回り止め金具13には、端子等を有する接続手段40が取り付けられている。
【0040】
また、前記回り止め金具13、出力軸固定用金具15及び押さえ金具17は、板金で製造する場合には、プレス加工により、容易に製造することができる利点があるが、回り止め金具13は板金から製造されたものに限定されない。
【0041】
また、ローラ本体2内にモータ等の駆動手段を内蔵したものに限定されるものではなく、ローラは、その上部を移動する被搬送物により転動するフリーの構成のものであっても良い。
【0042】
また、出力軸固定用金具15は単体に限定されるものではなく、複数個のものを間隙を有して配置する構成も可能である。
【0043】
しかも、ローラの取り付け構造としては、コンベアヘレーム8側に前記回り止め金具13と同様の機能を有する球面座部及びネジ孔を直接設けた場合には、回り止め金具13を省略することも可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明のローラの取り付け構造の軸固定具は、コンベアフレームに対して傾斜自在に設けられ且つ軸が挿通される軸挿通孔が形成された軸固定用部材と、軸を固定すべく軸固定用部材が軸と略直角となった状態で前記軸挿通孔を収径させるための押さえ部材と、押さえ部材で軸固定用部材をフレーム側に押圧するための締結手段とを備えるので、コンベアフレームが傾斜していない場合は無論、仮に、コンベアフレームが傾斜している場合であっても、コンベアフレームにローラの軸を固定した際に、取り付けに伴う不要な力が軸に発生することはない。
【0045】
この結果、軸を軸支するベアリング等の内蔵部品に不要な負荷がかかるのを効果的に防止でき、軸の取り付けが原因で部品の寿命を縮めたり、性能特性の低下を招来するおそれはない。
【0046】
また、ローラの軸固定具は、コンベアフレーム側に取り付けられる固定具本体と、軸を回転不可能に固定するための軸固定用部材と、締結具により、軸固定用部材を固定具本体側に押圧する押さえ部材とを備え、固定具本体及び軸固定用部材には、軸が挿通される軸挿通孔がそれぞれ形成され、しかも、軸固定用部材は、軸と略直角となるように固定具本体に対して傾斜自在に設けられ、しかも、軸固定用部材の軸挿通孔の大きさは、押さえ部材を軸固定用部材に押圧することより、小さくなるように構成されているので、固定具のユニット化を簡単に図ることが可能となり、各種のコンベアラインに容易に採用することができ、汎用性が向上する。
【0047】
しかも、前記固定具本体の軸挿通孔の両側には、外面側に凸状の球面座部が形成され、且つ、軸固定用部材には、前記球面座部に接触すべく外面側に凸状で且つ縦方向に長径の楕円状の座部が形成され、しかも、前記押さえ部材には、前記軸固定用部材の座部が接触する球面座部が形成され、固定具本体、軸固定用部材及び押さえ部材のそれぞれの平坦部間には、軸固定用部材が押さえ部材に対して傾斜できるように間隙がそれぞれ形成され、前記軸固定用部材の一端から座部を経て軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材を固定具本体に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくする構成である場合には、簡単な構成により、軸を確実に固定することが可能となる利点がある。
【0048】
更に、前記固定具本体の球面座部、軸固定用部材の座部及び押さえ部材の球面座部の中心には、締結手段がそれぞれ挿通され、該締結手段により、押さえ部材が締結固定される場合には、締結手段により、軸固定用部材及び押さえ部材の共締めが可能となり、部品点数を減らすことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のモータ内蔵ローラの取り付け状態を示す断面平面図である。
【図2】 同図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】 同図1のB−B線矢視断面図である。
【図4】 同コンベアフレームが傾斜した状態のA−A線矢視断面図である。
【図5】 同コンベアフレームが傾斜した状態のB−B線矢視断面図である。
【図6】 (a)は固定具本体の背面図、(b)は出力軸固定用金具の背面図、(c)は押さえ金具の背面図である。
【図7】 出力軸固定用金具の背面図である。
【図8】 固定具を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】 従来例を示し、(a)はローラの取り付け状態を示す側面図、(b)は同断面側面図である。
【図10】 固定具を示し、(a)は固定具本体の正面図、(b)は出力軸固定用金具の正面図、(c)は押さえ金具の正面図である。
【符号の説明】
2 ローラ本体
3 モータ
5 出力軸
8 コンベアフレーム
12 固定具
13 回り止め金具(固定具本体)
13a,15a,17a 平坦部
15 出力軸固定用金具(軸固定用部材)
17 押さえ金具(押さえ部材)
22 球面座部
23 ネジ(締結手段)
25 軸挿通孔
27 座部
28,35 間隙
30 スリット
34 球面座部
37 ナット(締結手段)

Claims (4)

  1. 両側から軸が突出された回転自在なローラ本体と、各軸が軸支されるコンベアフレームと、軸を回転不可能に固定する固定具とを備えたローラの取り付け構造において、前記軸固定具は、コンベアフレームに対して傾斜自在に設けられ且つ軸が挿通される軸挿通孔が形成された軸固定用部材と、軸を固定すべく軸固定用部材が軸と略直角となった状態で前記軸挿通孔を収径させるための押さえ部材と、押さえ部材で軸固定用部材をフレーム側に押圧するための締結手段とを備え、前記軸固定用部材の一端から軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材をフレーム側に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくして出力軸を固定する構成であることを特徴とするローラの取り付け構造。
  2. 回転自在なローラ本体の両側から突出する軸を、コンベアフレーム側に固定する固定具であって、コンベアフレーム側に取り付けられる固定具本体と、軸を回転不可能に固定するための軸固定用部材と、締結具により、軸固定用部材を固定具本体側に押圧する押さえ部材とを備え、固定具本体及び軸固定用部材には、軸が挿通される軸挿通孔がそれぞれ形成され、しかも、軸固定用部材は、軸と略直角となるように固定具本体に対して傾斜自在に設けられ、前記軸固定用部材の一端から軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材を固定具本体に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくして出力軸を固定する構成であることを特徴とするローラの軸固定具。
  3. 回転自在なローラ本体の両側から突出する軸を、コンベアフレーム側に固定する固定具であって、コンベアフレーム側に取り付けられる固定具本体と、軸を回転不可能に固定するための軸固定用部材と、締結具により、軸固定用部材を固定具本体側に押圧する押さえ部材とを備え、固定具本体及び軸固定用部材には、軸が挿通される軸挿通孔がそれぞれ形成され、しかも、軸固定用部材は、軸と略直角となるように固定具本体に対して傾斜自在に設けられ、前記固定具本体の軸挿通孔の両側には、外面側に凸状の球面座部が形成され、且つ、軸固定用部材には、前記球面座部に接触すべく外面側に凸状で且つ縦方向に長径の楕円状の座部が形成され、しかも、前記押さえ部材には、前記軸固定用部材の座部が接触する球面座部が形成され、固定具本体、軸固定用部材及び押さえ部材のそれぞれの平坦部間には、軸固定用部材が押さえ部材に対して傾斜できるように間隙がそれぞれ形成され、前記軸固定用部材の一端から座部を経て軸挿通孔にわたってスリットが形成され、押さえ部材で軸固定用部材を固定具本体に押圧することにより、スリットを狭めて軸固定用部材の軸挿通孔を小さくして出力軸を固定する構成であるローラの軸固定具。
  4. 前記固定具本体の球面座部、軸固定用部材の座部及び押さえ部材の球面座部の中心には、締結手段がそれぞれ挿通され、該締結手段により、押さえ部材が締結固定される請求項3に記載のローラの軸固定具。
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