JP3742744B2 - 交流電源接地側検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源の接地側を検出するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日本やその他の一定の国・地域においては、一般家庭用電源並びに、一般オフィスビルの電源は単相2線式が採用されている。この電源を利用する電気機器の筺体及びグランドは特別の場合を除き接地されずに使用されている。
特にパーソナルコンピュータにおいては、生産が別の国・地域で行われ、輸入されるケースが多く、これらのものは単相3線式を前提に生産されており、3ピン(以下、3Pともいう)の電源プラグを標準装備としている。
【0003】
しかし、日本などにおいては電源仕様が単相2線式である為、そのコンセントは2ピン(2P)用であり電源を機器に供給するにあたり3Pプラグに2Pの変換アダプターを装着し、使用せざるを得ない。従って本来その機器に装備されているグランドラインは浮いた状態となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は、グランドラインが浮いた状態となっているため、不要電磁波の漏洩を防止することができなかった。
また、交流電源のラインのうちいずれかは接地されているが、コンセントのいずれの端子が接地側の端子であるのか、一般の者には知ることが出来ない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、電気機器を電源の接地側端子に接続して容易に接地できるようにするために、交流電源の接地側電源ラインを検出する検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記問題点を解決すべく、以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の特徴は、交流電源の接地側のラインを検出するための交流電源接地側検出装置であって、交流電源に接続可能な電源端子と、電気機器(電子機器を含む)のグランドに接続可能なグランド端子と、装置のグランドに前記交流電源と接続された交流ラインのいずれか一方を選択的に接続切替するスイッチング部と、電磁波を検出するアンテナ部と、前記装置グランドと接続された交流ラインの違いによる前記電磁波のレベル差に基づいて交流ラインの接地側・非接地側を判別する判別部と、を備えている点にある。
【0006】
また、前記判別部には、前記交流電源からのノイズの影響を受けない主信号に前記アンテナ部によって検出された電磁波信号を印加した信号を与えるのが好適である。
ここで、交流電源からのノイズの影響を受けない信号としては、例えば、交流電源とは別の電源(例えば、乾電池)によって生成した信号や、コンデンサにチャージした電圧によって生成した信号が挙げられる。
また、本装置は、筺体内部に少なくとも前記判定部を備えたものであって、前記筺体には、装置の動作に関連するスイッチが設けられ、当該スイッチの近傍に前記アンテナ部が配置されているのが好適である。この場合、電磁波を容易に検出できる。
【0007】
さらに、具体的には、前記アンテナ部は、筺体内部であって、前記スイッチの背面側に設けられているのが好適である。
そして、前記スイッチは、前記筺体内部に設けられた回路基板に対して筺体外部から操作可能に設けられ、前記アンテナ部は、前記回路基板に形成されているのが好適である。
また、前記スイッチは、装置の動作に関連したスイッチであれば何でもよいが、検出開始を前記判別部に指示する検出開始スイッチとするのが好適である。
【0008】
さらに、前記検出開始スイッチの操作により、主信号が発生するのが好適である。
また、前記電源端子は、コンセントに差し込み可能な2ピンのプラグであるのが好ましい。また、電気電子機器の電源プラグを差込可能なコンセント部を備えた筺体を有しているのが好ましい。
さらに、前記筺体は建築物に取り付けられており、前記電源端子は、当該建築物に設けられた交流電源配線に接続されているのが好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、交流電源接地側検出装置1の外観を示しており、筺体2内部に装置回路が配置されて主構成されている。
筺体2a正面には、装置1の動作に関連したスイッチとしての検出開始スイッチ3と検出結果表示部4とが設けられている。検出結果表示部4は、3個の異なる色のLED(緑色LED4G,赤色LED4R,黄色LED4Y)からなる。
【0010】
また、筺体背面2bには、図2に示すように、3Pのコンセント部5,5,5,5が4個設けられている。コンセント部5は、グランドピンを含む3Pの電源プラグ(パーソナルコンピュータ等の電気・電子機器の電源プラグ)を差込可能なものであって、3Pプラグの交流ピンが差し込まれる2つの交流端子5a,5bとグランドピンの差し込まれるグランド端子5cと、を備えている。
また、筺体背面2bには補助グランド端子6を備えている。この補助グランド端子6は、ノートパソコンなど2Pの電源プラグを有する機器にも対応するためのものであり、2Pプラグをコンセント部5に差し込み、別途、機器のグランドと補助グランド端子6を接続して使用する。
【0011】
さらに、筺体背面2bからは、電源ケーブル7が延設され、図3に示すように、当該ケーブル7の先端には2Pの電源プラグ(電源端子)8が設けられている。
電源プラグ8に接続されているケーブル7の2本の交流ライン(第1交流ライン7a,第2交流ライン7b)は、それぞれ各コンセント部5,5,5,5の交流端子(第1交流端子5a、第2交流端子5b)に接続されている。このように電源プラグ8、電源ケーブル7及びコンセント部5,5,5,5に至る配線構造は、通常の移動式コンセント(テーブルタップ;延長ケーブル)と同一である。
【0012】
なお、補助グランド端子6は、各コンセント部5,5,5,5のグランド端子5cとグランドライン9によって接続されている。
図4は、装置1の正面側(背面側は省略)よりの部分の断面図を示しており、この図4に示すように、前記筺体2内部には、メイン回路基板10とスイッチ回路基板11とが設けられている。
スイッチ回路基板11には、図5に示す回路が形成されている。すなわち、検出開始スイッチ3と、検出結果表示部(LED)4G,4R,4Yと、電気機器から漏洩する電磁波を検出するためのアンテナ部13と、メイン回路基板10と接続するための端子14が設けられている。
【0013】
スイッチ3と、表示部4G,4R,4Yとは、基板11の表面11aに取り付けられ、かつ筺体2の正面外部に露出するように配置されている(図4参照)。前記アンテナ部13は、スイッチ3の背面側に設けられることによってスイッチ3近傍に位置しているので、電磁波を確実に検出することができる。すなわち、使用者がスイッチ3を手で操作(押操作)すれば、その手はスイッチ3に接触し、アンテナ部3にも非常に接近する。アンテナ部3に人が近づくと、その身体が媒介となってアンテナ部は電磁波を検出し易くなる。
【0014】
図6に示すように、基板11の裏面11bには、スイッチ3と表示部4G、4R、4Yと端子14(a〜f)とを接続する配線が形成され、その配線の周囲にはアンテナ部13を構成する導体面(アンテナ素子)が形成されている。図示のようにアンテナ部13は基板裏面11bの大半を占めている。
前記スイッチ3、表示部4、アンテナ部13は、端子14(a〜g)からケーブル15を介して、メイン回路基板10の端子16に接続されている。
図7及び図8は、メイン回路10に形成された回路を示している。図7に示すように、スイッチ回路11の表示部4及びスイッチ3は、制御部18に接続されている(図5の符号a〜gは、図7のa〜gにそれぞれ対応する)。すなわち、配線aは電源Vccに接続され、配線b(LED4Y)は抵抗R1を介して制御部18に接続され、配線c(LED4R)は抵抗R2を介して制御部18に接続され、配線d(LED4G)は抵抗R3を介して制御部18に接続され、配線e(スイッチ3)は制御部18に接続され、配線fはグランドに接続されている。なお配線eは、スイッチ3が開のときにHigh信号を、閉じたときにLowレベル信号を制御部18に与えるべく、抵抗R4を介して電源Vccに接続されている。
【0015】
なお、図7の回路に対応する回路ブロック図を図9に示しており、図7に加えて図9も参照すると以下の説明を容易に理解できるであろう。
アンテナ部13(配線g)は、増幅部19の入力側に接続されている。さらに、増幅部19の入力側には主信号発生部20が接続されており、増幅部19の入力には、この主信号発生部20によって発生した主信号Mにアンテナ部13で検出した電磁波信号を印加した信号が与えられる。増幅部19によって増幅された信号は増幅信号出力線22を介して制御部(判定部)18に与えられる。
【0016】
前記主信号発生部20は、電気機器からの電磁波レベルを判別するために、交流電源からのノイズの影響を受けない信号を生成するためのものである。ここで、電源Vccは交流電源から変圧・整流されて生成されるので、ノイズの影響を受け易く電磁波レベルを判別するための基準電位としては誤動作を招きふさわしくない。ノイズの影響を受けない信号を得るには、例えば装置に交流電源とは別途独立した電源(乾電池等)を設け、その電源から主信号を得ることもできるが、ここでは、装置の簡素化のため、コンデンサにチャージされた電圧を使用している。
【0017】
すなわち、主信号発生部20は、電源Vccと装置1のグランド間に直列接続された抵抗R5とコンデンサC1からなり、主信号はコンデンサC1にチャージされた電圧(4.2V)である。
前記増幅部19は、トランジスタTRで信号を増幅するものであって、ダイオードD1,D2、コンデンサC3,C4、抵抗R7,R8,R9を有している。
図8は、2Pの電源プラグ8側の2つの交流ライン7a,7bを装置1のグランドGNにそれぞれ交互に接続するための回路を主に示している。
【0018】
交流ライン7a,7bと装置1のグランドGNとの間は、第2スイッチング部SW2と抵抗R6を介して接続され、第2スイッチング部SW2が切り替わることにより、交流ライン7a,7bが交互にグランドGNに接続される。通常、第2スイッチング部は第2交流ライン7b側に接続されている。
また、第2交流ライン7bを抵抗R10を介してグランドライン9に接続するための第1スイッチング部SW1も設けられている。通常、第1スイッチング部SW1は開状態にある。
【0019】
なお、抵抗R6と抵抗R10にはそれぞれコンデンサC5とコンデンサC6が並列に接続されている。
また、第1及び第2スイッチング部SW1,SW2はともにリレースイッチによって構成され、開閉・切替制御は制御部18によって行われる。
なお、交流ライン7a、7bにはトランス24を介して電源回路25が接続されており、この電源回路25は、交流電源100Vから制御部18などを動作させるための5V直流電圧VccとリレースイッチSW1,SW2を動作させるための12V直流電圧V12を発生する。
【0020】
以下、本装置1の使用方法とその動作を説明する。
まず、電源プラグ8を交流電源(家庭・オフィスなどにあるコンセント)に接続し、コンセント部5に電子機器の3Pプラグを差し込み、電子機器を動作状態にする。
そして、使用者が検出開始スイッチ3を押すと、装置1が検出を行い、その結果が表示部4に表示される。
検出結果は、次の三種類がある。すなわち、▲1▼その接続状態でグランドライン9が交流電源の接地側(ニュートラル側)に接続される場合、▲2▼その接続状態ではグランドライン9が交流電源の非接地側(ホット側)に接続される場合、▲3▼検出不能の場合、である。▲1▼は不要電磁波の漏洩が検出されなかった場合であり、▲2▼は不要電磁波の漏洩が検出された場合である。検出結果▲1▼の場合には緑色LED4Gが点灯し、検出結果▲2▼の場合には赤色LED4Rが点灯し、検出結果▲3▼の場合にはLED4Yが点灯する。
【0021】
使用者は検出結果を確認し、結果▲1▼の場合にはそのまま使用し、結果▲2▼の場合には、電源プラグ8の極を逆にして差し込み直して使用し、結果▲3▼の場合にはもう一度検出開始スイッチ3を押して検出を行えばよい。
次に検出動作の手順を詳細に説明する。まず、検出開始スイッチ3が押される(ONになると)と、制御部18に検出開始信号(リセット信号)が与えられ、制御部18がリセットされる(すなわちスイッチ3はリセットスイッチである)。さらに、制御部18は主信号発生部20のコンデンサC1にLow信号を与え、このコンデンサC1をディスチャージし(通常はチャージされている)、コンデンサC1の電位を0Vまで下げる。スイッチ3がOFFになると、再びコンデンサC1にHigh信号を与えコンデンサC1をチャージアップし、4.2Vの主信号Mを発生する。
【0022】
この主信号Mには、スイッチ3に触れた使用者の身体を媒介としてアンテナ部13で検出した電磁波(ノイズ)が印加される(図10の判定部への入力波形参照)。
主信号Mの発生とともに、第2スイッチング部SW2の切替が開始される。図10に示すように、アンテナ部13によって検出される電磁波は、第2スイッチング部SW2がどちらの交流ライン7a,7bと接続されているかによって異なる。
【0023】
すなわち、第2スイッチング部SW2が接地側の交流ライン7a,7bに接続されている場合には、検出される電磁波(ノイズ)が小さくなり、非接地側の交流ライン7a,7bに接続されている場合には、検出される電磁波(ノイズ)が大きくなる。
したがって、第2スイッチング部SW2を切り替えて、検出される電磁波レベルの小さい方の接続状態が接地状態であり、検出される電磁波レベルの大きい方の接続状態が非接地状態であることが判る。これが本発明の接地側検出の基本原理である。
【0024】
主信号Mに電磁波が印加されると、主信号Mは電磁波ノイズによりリップル信号となり、その脈動が大きいほどノイズが大きいことになる。図10に示す例では、第2スイッチング部SW2が第1交流ライン7aに接続されている間は判定部としての制御部18への入力信号の脈動が大きく、電磁波レベルが高いことが判る。また、第2スイッチング部SW2が第2交流ライン7aに接続されている間は脈動が比較的小さく、電磁波レベルが低いことが判る。
判定部18は、このレベル差を検出して、ノイズの少ない交流ライン7a,7bが接地側であり、ノイズの多い交流ライン7a,7bが非接地側であることが判別できる。ここまでが判別処理である。
【0025】
なお、本実施形態における判別部18は、TTLレベル(1.2V以下の信号が入力された場合にLowを出力し、2.5V以上の信号が入力された場合にHigh信号を出力し、1.2V〜2.5Vの間は出力が不確定となる)で動作しており、ノイズが多い場合にはリップル信号が1.2V以下となってLowを検出し、ノイズが少ない場合にはリップル信号が1.2V以下とならずにHighを検出して、ノイズ差を判別することができる。
そして、接地側と判別された交流ラインが第2交流ライン7bであれば、第2交流ライン7bは第2スイッチング部SW2によって通常接続される方のラインであるから、そのまま電気・電子機器を使用しても電磁波の漏洩が少なく、「良い接続状態」といえる。すなわち、これは先に説明した検出結果▲1▼であり、第1スイッチング部SW1をONして第2交流ライン7bとグランドライン9とを接続するとともに、緑色LED4Gが点灯する。
【0026】
また、接地側と判別された交流ラインが第1交流ライン7aであれば、第1交流ライン7aは第2スイッチング部SW2によって通常接続されていないから、第1スイッチング部SW1をONすれば、非接地側である第2交流ライン7bをグランドライン9と接続することになり、そのまま電気・電子機器を使用すれば不要電磁波が漏洩し、「悪い接続状態」といえる。すなわち、これは、先に説明した検出結果▲2▼であり、第1スイッチング部SW1をONすることなく、赤色LED4Rが点灯する。
【0027】
また、ノイズレベルなどの都合により、判別部18がうまく接地側を判別できなかった場合は、先の検出結果▲3▼として、黄色LED4Yが点灯する。
図10の例では、第2交流ライン7b側がノイズが少なく、接地側であると判別され、スイッチング部SW1がONし、緑色LED4Gが点灯する。
なお、第1交流ライン7aが接地側であると判別された場合には、制御部18によって第2スイッチング部SW2を第1交流ライン7a側に接続維持させるようにしてもよい。この場合、電源プラグ8が交流電源にどのように接続されていても、接地側と検出されたラインをグランドライン9に接続することができ、本装置1を自動接地装置として使用することができる。
【0028】
図11は、本発明の第2実施形態に係る装置1を示している。この装置1は、第1実施形態と異なり、電源ケーブル7が設けられておらず、筺体200の背面から2つの電源ピン208aが突設されて、住宅やビルの壁などに設けられたコンセント210に差し込み可能なプラグ208を構成している。また、この第2実施形態では、装置のコンセント部5,5、スイッチ3及びLED4は、筺体200の正面200aに集中して配置されている。
したがって、本実施形態の装置1は、コンセント210に直接差込できるタイプの分配式コンセントのように使用することができる。
【0029】
なお、本実施形態においても、スイッチ回路基板11がスイッチ3の背面側に設けられている。また、説明を省略した点については第1実施形態と同様である。 図12は、本発明の第3実施形態に係る装置1を示している。この装置1は、住宅やビル等の建築物の壁等に埋設され、通常のコンセントのように使用できるものである。つまり、筺体300の正面300aに装置のコンセント部5,5、スイッチ3及びLED4が配置され、この正面300aが壁Wから露出するように、取り付けられている。なお、筺体300は、壁から露出する正面部分があれば足り、装置1の回路基板などを全て覆う必要はない。また、装置1の電源端子は、建築物の配線施工時等に建物の交流電源配線310と接続されている。なお、本実施形態において説明を省略した点については、第1及び第2実施形態と同様である。
【0030】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、判別部は、TTLレベルで判別する必要はなく、例えば、電磁波信号の印加された主信号をコンパレータによって一の基準電圧と比較するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、アンテナ部13を、スイッチ基板11の裏面に設けたアンテナ素子によって構成したが、このような独立したアンテナ素子が無くとも回路自体がノイズを拾うことができるので、本発明においてアンテナ素子を別途設けることは必須ではなく、回路自体がアンテナ部としての役割を果たす場合には、アンテナ素子を省略することができる。回路配線はそれ自体ノイズを拾うアンテナ部の役割を有しているからである。なお、別途アンテナ素子があれば検出精度が上がるので好適である。
【0031】
また、コンセント部5の数は、少なくとも1個以上であればよいが複数個が好適である。
また、本装置1は電磁波漏洩防止の目的以外に、接地による感電防止にも使用することができる。また、接地されることによる電気電子機器の安定した動作確保にも役立つ。
さらに、本装置1は、コンピュータだけでなく、テレビ、ビデオ等の映像機器、オーディオ等の音響機器、安定した動作が要求される医療機器等の電源コンセントとして広く利用できる。
【0032】
【発明の効果】
以上本発明によれば、機器から発生する電磁波をアンテナ部で検出して、電磁波のレベルの低い方を接地側と判別することにより、容易に交流電源の接地側を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る交流電源接地側検出装置の斜視図である。
【図2】検出装置の背面図である。
【図3】検出装置の回路構成概略図である。
【図4】検出装置の正面側の側断面図である。
【図5】スイッチ回路基板の回路図である。
【図6】スイッチ回路基板の背面図である。
【図7】メイン回路基板に形成された回路の一部を示す図である。
【図8】メイン回路基板に形成された回路の他の一部を示す図である。
【図9】電磁波を検出する回路構成を示すブロック図である。
【図10】装置の動作を示す波形図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る交流電源接地側検出装置を示す斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る交流電源接地側検出装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 交流電源接地側検出装置
2 筺体
3 検出開始スイッチ
4 LED
5 コンセント部
5c グランド端子
6 補助グランド端子
7 電源ケーブル(電源端子)
7a 第1交流ライン
7b 第2交流ライン
8 (2P)電源プラグ
9 グランドライン
11 (スイッチ)回路基板
13 アンテナ部
18 制御部
20 主信号発生部
M 主信号
SW2 (第2)スイッチング部
Claims (10)
- 交流電源の接地側のラインを検出するための交流電源接地側検出装置であって、
交流電源に接続可能な電源端子(8)と、
電気電子機器のグランドに接続可能なグランド端子(5c,6)と、
装置のグランド(GN)に前記交流電源と接続された交流ライン(7a,7b)のいずれか一方を選択的に接続切替するスイッチング部(SW2)と、
電磁波を検出するアンテナ部(13)と、
前記装置グランドと接続された交流ライン(7a,7b)の違いによる前記電磁波のレベル差に基づいて交流ライン(7a,7b)の接地側・非接地側を判別する判別部(18)と、
を備えていることを特徴とする交流電源接地側検出装置。 - 前記判別部(18)には、前記交流電源からのノイズの影響を受けない主信号(M)に前記アンテナ部(13)によって検出された電磁波信号を印加した信号が与えられることを特徴とする請求項1記載の交流電源接地側検出装置。
- 筺体(2)内部に少なくとも前記判定部(18)を備えた請求項1又は2に記載の交流電源接地側検出装置であって、
前記筺体(2)には、装置の動作に関連するスイッチ(3)が設けられ、
当該スイッチ(3)の近傍に前記アンテナ部(13)が配置されている。 - 前記アンテナ部(13)は、筺体(2)内部であって、前記スイッチ(3)の背面側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の交流電源接地側検出装置。
- 前記スイッチ(3)は、前記筺体(2)内部に設けられた回路基板(11)に対して筺体(2)外部から操作可能に設けられ、前記アンテナ部(13)は、前記回路基板(11)に形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の交流電源接地側検出装置。
- 前記スイッチ(3)は、検出開始を前記判別部(18)に指示する検出開始スイッチであることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の交流電源接地側検出装置。
- 前記検出開始スイッチ(3)の操作により、主信号(M)が発生することを特徴とする請求項6記載の交流電源接地側検出装置。
- 前記電源端子は、コンセントに差し込み可能な2ピンのプラグであることを特徴とする請求項1記載の交流電源接地側検出装置。
- 電気電子機器の電源プラグを差込可能なコンセント部(5)を備えた筺体(2,200,300)を有していることを特徴とする請求項1記載の交流電源接地側検出装置。
- 前記筺体(300)は建築物に取り付けられており、前記電源端子は、当該建築物に設けられた交流電源配線(310)に接続されていることを特徴とする請求項9記載の交流電源接地側検出装置。
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