JP3742207B2 - 缶入り塗料の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体組成物包装商品の製造/取扱い方法、この方法に用いる製造/取扱い指示データコード、及び、この製造/取扱い指示データコードを付した流体組成物包装商品に関する。本発明は、例えば、塗料を充填した塗料缶商品等に特に好ましく適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、バーコードや2次元コード等のデータコードを、いわゆる製造指示データコードとして各種商品の製造ラインに導入し、商品の製造効率を高めると共に、製造上の加工や処理のミスをなくすると言う試みが盛んになっている。
【0003】
例えば、半導体装置関連では特開昭57−71151号公報、特開昭62−28157号公報、特開平4−146649号公報等、自動車生産関連では特開昭59−124469号公報等、塗装品関連では特開平6−178955号公報等が例示され、更に製造指示データコードそのものの工夫に関しても、特開平6−134656号公報、特開平7−21271号公報等が例示される。
【0004】
上記各公報に開示された技術においては、それぞれバーコード等の製造指示データコードを未加工/未処理商品に付し、製造ライン上でこのデータコードから加工/処理情報を直接に読み取るか、あるいは商品識別情報を読み取ってコンピュータに加工/処理内容を照会することにより、加工/処理を正確かつ自動的に行っている。
【0005】
そして上記いずれの技術においても、このような製造指示データコードの導入により、製造効率の向上と加工/処理ミスの低減とが実現可能であると認めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の各従来技術においては、専ら商品の加工/処理プロセスにおいてのみデータコードを利用している。しかし、例えば自動車のような極めて大型の商品は別として、工場のラインで製造される一般的なサイズの商品は、その製造ラインに引き続いて包装ラインがあり、かつ包装された商品を包装毎に仕分けたり包装商品を所定の出荷ヤードへ搬送したりする工程を経て、初めて工場のラインサイクルを終了するのが通常である。従って、このような商品製造後の取扱いのプロセスについても、効率の向上と取扱いミスの低減のために「取扱い指示データコード」の如きものの導入が望まれる処である。
【0007】
しかしながら、通常は商品の加工/処理が終了してから包装すると言う順序でなければ包装商品を製造できないから、製造指示データコードを包装に付することはできない。又逆に、取扱い指示データコードを商品に付しても、これを商品包装を透過して機械的に読み取ることは、透明フィルムによる真空パッキングのような例外的な包装を除いては、一般的に困難である。従ってこのような場合、仮に取扱い指示データコードを導入するとしても、製造指示データコードは加工/処理に供される商品に付し、取扱い指示データコードは別途商品包装に付すると言う方式にならざるを得なかった。
【0008】
そして係る方式においては、1個の包装商品に対して、製造指示データコードと取扱い指示データコードと言う2種類のデータコードを、それぞれ別のステップにおいて、商品と包装と言う2種類の対象物に表示する必要がある。しかも、包装とその内容物たる商品とを一致させる必要から、この2種類のデータコードを間違いなく対応させなければならない。これらの事から、データコードの貼付プロセスや、コンピュータ等を用いたそのデータの情報処理システムが極めて煩雑なものになると言う問題があった。
【0009】
流体組成物商品、例えば、塗料やその他各種の液体組成物商品、あるいは流動性のある固体粉粒組成物商品等においても、従来、上記の事情は同様と考えられているため、製造指示データコード及び取扱い指示データコードを用いて、流体組成物商品の製造、包装及び取扱いの効率向上と取扱いミス低減とを合理的に図ろうとする技術は、未だ見られない。
【0010】
そこで本発明は、流体組成物包装商品の製造/取扱いにおいて、上記の問題点を解消することを、解決すべき課題とする。
【0011】
【着眼点】
本願発明者は、上記課題の解決手段を試行錯誤する中で、以下着眼点に到達し、本願発明を完成した。
【0012】
(イ)通常の固体商品は、それ自体が独立した空間的形態を有するため、製造指示データコードを商品に直接に表示することが可能であり、しかも商品の1個ずつが製造ライン上を搬送されて、製造指示データコードに対応した加工/処理を受けることが可能である。しかし反面、原則として包装上から加工/処理を施すことができないために、前記の問題を生じる。
【0013】
(ロ)流体組成物商品は、製造指示データコードを直接に表示することも、製造ライン上を1商品分ずつ区分して搬送し所定の加工/処理をほどこすこともできない。しかし反面、包装容器内にある場合には、少なくとも組成分の充填やそのミキシング等の「包装後の加工/処理」が可能であるため、包装に製造指示データコード及び取扱い指示データコードを併せ表示することにより、単一のデータコードによる商品の製造、包装及び取扱いが可能である。
【0014】
(ハ)従来の塗料等の多品種製造法は、通常、品種毎に所定の組成物をまずマスターバッチとして製造した後に個々の包装容器に分注する方式であるが、最近、製造ラインに空の包装容器を順次供給し、これらの個々の包装容器に所定の組成分を充填してミキシング等を行い、よって流体組成物の製造と流体組成物包装商品の製造とが同時になされる方式が紹介されている。この方式を採用すれば、上記(ロ)のメリットを活かすことができる。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための第1発明(請求項1に記載の発明)の構成は、
少なくとも、組成内容の異なる2種以上の流体組成物を製造する工程、前記2種以上の流体組成物を包装容器へ充填した2種以上の流体組成物包装商品を製造する工程、及び、前記2種以上の流体組成物包装商品に対してその種別に対応した異なる取扱いを行う工程、の各工程を含む流体組成物包装商品の製造/取扱い方法において、以下の(1)〜(4)の条件を備える流体組成物包装商品の製造/取扱い方法である。
【0016】
(1)同一製造ライン上に順次供給される個々の包装容器に対して、流体組成物の種別に対応した所定の組成分の充填及びその他の必要な処理を行うことにより、前記2種以上の流体組成物の製造と前記2種以上の流体組成物包装商品の製造とが同時になされる方式である。
【0017】
(2)前記製造ラインにおいて製造された前記2種以上の流体組成物包装商品は、取扱いラインにおいて、その種別に対応した所定の取扱いを受ける。
【0018】
(3)前記個々の包装容器には、予め、あるいは製造ラインの前工程において、流体組成物の製造に必要な処理情報と、流体組成物包装商品の取扱いに必要な取扱い情報とを含む製造/取扱い指示データコードが表示されている。
【0019】
(4)製造ライン上における流体組成物の製造のための処理ステーションにおいては前記データコードの処理情報に基づく必要な処理が決定・実行され、かつ、取扱いライン上における流体組成物包装商品の取扱いのための取扱いステーションにおいては前記データコードの取扱い情報に基づく必要な取扱いが決定・実行される。
【0020】
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
第1発明において前記流体組成物が塗料であり、前記流体組成物包装商品が塗料缶に充填された塗料商品である、流体組成物包装商品の製造/取扱い方法である。
【0021】
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
第1発明又は第2発明において前記データコードが塗料缶に印刷あるいは貼付されたバーコードあるいは2次元コードである、流体組成物包装商品の製造/取扱い方法である。
【0022】
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
第2発明又は第3発明において前記製造ライン上の処理が少なくとも塗料缶への所定の組成分の充填及び塗料缶のミキシングであり、前記取扱いライン上の取扱いが少なくとも缶入り塗料商品の所定出荷ヤードへの仕分けである、流体組成物包装商品の製造/取扱い方法である。
【0023】
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
流体組成物包装商品の当該包装に付されるデータコードであって、少なくとも、内容物である流体組成物の製造に利用すべき製造指示データと、包装後の流体組成物包装商品の取扱いに利用すべき取扱い指示データとを併せ含む製造/取扱い指示データコードである。
【0024】
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第5発明の製造/取扱い指示データコードが包装容器に付されている流体組成物包装商品である。
【0025】
(第7発明の構成)
上記課題を解決するための第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
塗料を充填した塗料缶商品に付されるデータコードであって、少なくとも、内容物である塗料の製造に利用すべき製造指示データと、塗料を充填した塗料缶商品の取扱いに利用すべき取扱い指示データとを併せ含む製造/取扱い指示データコードである。
【0026】
(第8発明の構成)
上記課題を解決するための第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第7発明の製造/取扱い指示データコードが塗料缶に付されている缶入り塗料商品である。
【0027】
【発明の作用・効果】
流体組成物包装商品の製造/取扱い方法において、まず、同一製造ライン上に、少なくとも組成内容の異なる2種以上の流体組成物を製造するための個々の包装容器が順次供給される。
【0028】
そしてこれらの包装容器に対しては、流体組成物の種別に対応した所定の組成分の充填及びその他の必要な処理(例えば、流体組成物のミキシング)が行なわれることにより、同一製造ライン上にて連続的に多品種商品の製造がなされ、しかも、通常の固体/固形の加工商品と異なり、2種以上の流体組成物が製造されると同時にその包装商品の製造も同時に完了すると言うユニークな多品種同時製造方式が構成される。
【0029】
こうして製造ラインから出てくる多品種の流体組成物包装商品は、引き続き、例えば品種毎に定められた所定の集荷ヤード(若しくはストックヤード)への仕分け等の取扱いを受ける。
【0030】
このような流体組成物包装商品の製造/取扱いサイクルにおいて、前記の個々の包装容器には、予め、あるいは製造ラインの前工程において、流体組成物の製造に必要な処理情報と、流体組成物包装商品の取扱いに必要な取扱い情報とを含む製造/取扱い指示データコードがラベル貼付や印刷等の手段により表示されている。
【0031】
従って、流体組成物製造処理ステーションでは製造/取扱い指示データコード中の製造処理情報部分を、又、流体組成物包装商品の取扱いステーションでは製造/取扱い指示データコード中の取扱い情報部分を、それぞれコードリーダ等を用いて機械的に読み取ることにより、前記各ステーションでの処理や取扱いを決定・実行することができ、流体組成物包装商品の製造/取扱いサイクルを全て自動化することも可能となる。
そしてその際に、空の包装容器に製造/取扱い指示データコードを表示したもとで製造ラインに供給すると言う方式と、これらの個々の容器に対して所定の流体組成物の充填とミキシング等が行われると言う方式とを組み合わせることによって、前記「着眼点」の項の(ロ)で指摘した流体組成物のメリットが実現される。即ち、流体組成物が包装容器内にある場合には、少なくとも組成分の充填やそのミキシング等の「包装後の加工/処理」が可能であるため、包装に製造指示データコード及び取扱い指示データコードを併せ表示することにより、単一のデータコードによる商品の製造、包装及び取扱いが可能となるのである。
【0032】
この結果、従来技術のように、1個の包装商品に対して製造指示データコードと取扱い指示データコードと言う2種類のデータコードを、それぞれ別のステップにおいて商品と包装と言う2種類の対象物に表示する必要がなくなり、よって2種類のデータコードを間違いなく対応させるためのチェックシステムも不要となる事から、データコードの貼付プロセスや、コンピュータ等を用いたそのデータの情報処理システムを著しく簡便化することができる。
【0033】
上記の作用・効果は、流体組成物が塗料その他の液体組成物であり、流体組成物包装商品が塗料缶その他の缶容器に充填された塗料商品等である場合に、特に好ましく発現される。又、製造/取扱い指示データコードが塗料缶等の包装容器に印刷あるいは貼付されたバーコードあるいは2次元コードである場合にも、上記の作用・効果が特に好ましく発現される。
【0034】
【発明の実施の形態】
(流体組成物)
本発明において流体組成物の種類は限定されず、流動状態又は半流動状態を呈する液相、粉粒相、気相の組成物が含まれるが、これらの内の単一相の物質のみで構成されたものでも、例えば固体懸濁液のようにいずれか2相以上が混在して構成されたものでも構わない。上記の単一相の物質のみで構成されたものには、例えばエマルションも含まれる。これらの内、特に液体組成物、とりわけ塗料組成物が好適である。
【0035】
本発明においては組成内容の異なる2種以上の流体組成物が製造されるが、その組成内容の相違としては、組成分の種類が異なる場合及び/又は組成分の組成比が異なる場合の他、流体組成物商品として区別可能なあらゆる種類の組成内容の相違(例えば流体組成物の充填量、色調、材料グレード、骨材添加の有無、 その他の例えば増粘剤、撥水剤、防黴剤等の添加剤の有無、等)が含まれる。
【0036】
(2種以上の流体組成物を製造する工程)
2種以上の流体組成物は、原則として製造ライン上で所定の組成分が所定量充填されることにより製造されるが、例えば塗料製造において、別途に予め塗料の基本組成を完成しておき、これに対して製造ライン上で所定の色調の顔料を所定量混合して2種以上の色彩の異なる塗料を製造する場合のように、一部の組成分については既に調製済みのものを使用しても良い。
【0037】
流体組成物製造工程には、少なくとも包装容器への所定の組成分の充填処理が含まれるが、その他の処理を含んでいても良い。そのような処理の2,3の例として、充填した組成分のミキシング、製造指示データコードによって情報化及び自動処理が可能であることを前提として流体組成物の品質チェック、等を挙げることができる。
【0038】
(2種以上の流体組成物包装商品を製造する工程)
上記の2種以上の流体組成物を製造する工程が、即ち2種以上の流体組成物包装商品を製造する工程にもなるため、両工程は基本的には同時に完了する。
【0039】
より厳密には、流体組成物の包装容器は、少なくとも組成分を充填するための充填口を備えているので、本工程には充填口へのキャップ付け等の包装封鎖処理が付加されるのが通常である。この包装封鎖処理は任意かつ必要なタイミングで行えば良い。例えば前記充填組成分のミキシング処理が充填口より包装容器内へ攪拌手段を進入させて行われる場合には、ミキシング処理の後に包装封鎖処理が行われるし、充填組成分のミキシング処理が包装容器全体を把持して振り回したり回転運動を与えたりする手段によって行われる場合には、ミキシング処理の前に包装封鎖処理が行われる。
【0040】
包装容器の形状や材質は特に限定されるものではない。しかし、この包装容器に製造/取扱い指示データコードが表示されることから、表示の容易さやコードリーダによるデータコードの読み取りの容易さ及び確実さを考慮して、包装容器としては柔軟な袋は余り好ましくない。望ましくは、金属やプラスチック等の剛体材料からなり、コードリーダによる読み取りの容易な部位にデータコードを表示し易い平坦面を有する包装容器が好適である。塗料包装容器としてしばしば使用される立方形もしくは直方形の金属製塗料缶は最も好適な一例である。
【0041】
(2種以上の流体組成物包装商品の取扱い工程)
上記工程において順次製造された流体組成物包装商品は、ついで、取扱いラインにおいて、商品の種別に対応した所定の取扱いを受ける。この取扱いの内容は特に限定されるものではないが、その代表的なものが、商品種別に応じて出荷先名や更には運送便などを指定し、これに対応して所定の出荷ヤードあるいはストックヤードへ仕分けや搬送を行うことである。その他にも、出荷ヤードやストックヤードにおける特定位置へ配置すること、在庫数量の管理、複数商品を集合化すること、複数商品を一括包装すること、等を挙げることができる。
【0042】
更には、流体組成物包装商品の「取扱い」の概念を拡張して、出荷運送業者あるいは出荷先ユーザーとの協調の下に、これらの者における荷扱い、包装商品の倉庫内保管、使用時出庫作業等の一定の取扱いを自動化するに有効な取扱い指示データをも前記データコードに含ませることが可能である。
【0043】
(製造/取扱い指示データコード)
製造/取扱い指示データコードとしては、好ましくはいわゆるバーコード形式、更に好ましくはより多量の情報を設定できるいわゆる2次元コード形式のものが良いが、他にも、例えばカードに所定様式でパンチング穿孔して情報を設定する形式のものでも良く、要するにコードリーダ等の読み取り装置で機械的に読み取って、コンピュータを介する情報処理により、処理ステーション又は取扱いステーションにおける処理や取扱いを自動的に行い得るものであれば足りる。
【0044】
製造/取扱い指示データコードを包装容器上に表示する形態は限定されないが、好ましくは、包装容器に直接印刷され、あるいは製造/取扱い指示データコードを表示したラベルが包装容器に貼付される。包装容器における貼付部位にも限定はなく、読み取り装置による読み取りが確実かつ容易になされる部位を適宜に選択して貼付すれば良い。例えば塗料缶の場合、その上面(缶の天板)の平坦部に貼付することとすれば、コードリーダの配置も含めてライン設計が容易になる場合が多く、かつ、円筒形の塗料缶であっても支障がない。もちろん、塗料缶の側面や底面に貼付することもできる。
【0045】
そして、製造/取扱い指示データコードは製造ラインに供給される包装容器に予め表示されていても良く、製造ラインにおける流体組成物製造工程の前工程に例えばラベル発行・貼付装置を設置して計画通りに所定の種類/数量の製造/取扱い指示データコードを順次包装容器に貼付しても良い。これらの場合において、流体組成物包装商品の製造/取扱いは、発行されるラベルの種類と発行数量によって決定されるから、工場の製造/取扱いライン全体の稼働がラベルによって自動的にコントロールされることになる。従って、1日あるいは1週間の生産計画を、発行されるラベルの種類と発行数量でもって管理する生産システムを構成することもできる。
【0046】
製造/取扱い指示データコードの情報内容としては、少なくとも、流体組成物の製造に利用すべき製造指示データと、流体組成物包装商品の取扱いに利用すべき取扱い指示データとが含まれる。
【0047】
但し、多品種流体組成物/該包装商品の製造ラインや取扱いラインにおいて、中には自動化するよりも、マニュアル処理に委ねた方が却って便利であるような処理もある。従って、本発明においては少なくとも一の製造工程上のプロセスと、一の取扱い工程上のプロセス(例えば、流体組成物製造工程において充填すべき組成分の種類と量とを決定・実行するプロセスと、流体組成物包装商品取扱い工程において商品の仕分けを決定・実行するプロセス)とが自動化されていれば発明の効果は確保され、必ずしもそれ以外の全ての処理/取扱いまで自動化する必要はない。
【0048】
このため、上記製造指示データと取扱い指示データには、最低限、一の製造工程上のプロセスの指示データと、一の取扱い工程上のプロセスの指示データ(例えば、流体組成物製造工程においては充填すべき組成分の種類と量とを指示するデータあるいは他の種類の製造指示データ、流体組成物包装商品取扱い工程においては商品の仕分けを指示するデータあるいは他の種類の取扱い指示データ)が含まれていれば足りる。
【0049】
なお、マニュアル処理の利用は、当日受注,出荷が行われる場合に特に有効であり、当該日中における出荷時間の制限(時間の繰り上げ、路線便のトラックの集荷時間に間に合わせるようにする)、あるいは当日中の注文のキャンセルの発生における、生産計画の変更が容易になる。
【0050】
又、製造/取扱い指示データコードは、自動化の対象となった必要な製造指示と取扱い指示との全てのデータが含まれて処理ステーション又は取扱いステーションにおける処理や取扱いを直接に指示するように構成されていても良く、商品の品種を示す識別データ(IDコード等)のみが含まれてこれに基づきホストコンピュータのメモリから必要な製造指示と取扱い指示とのデータを引き出すように構成されていても良い。
【0051】
【実施例】
次に、流体組成物包装商品の製造/取扱い方法のためのシステム例を示す図1に基づいて、本発明の一実施例を説明する。
【0052】
本実施例は、多品種の塗料缶入り塗料を同時連続生産するシステムであり、その塗料の品種としては、まず所定の骨材を含む塗料とこれを含まない塗料とに大別され、かつ、その両タイプについて各色彩の顔料を添加する(添加しない場合もあり得る)ことにより、所定の複数の色調を持った塗料が造り分けられる。
【0053】
図1のシステムは、缶入りの塗料組成物を調製する製造ライン1と、これを仕分け搬送する取扱いライン2からなっている。これらの製造ラインや取扱いラインが、それぞれ、単数のラインで構成されているか、2以上の複数のラインで構成されているか、は任意に変更可能である。
【0054】
製造ライン1の始点は、図の矢印方向への物品搬送能力のある搬送コンベア等をもって構成された2本の塗料缶供給路3,4である。塗料缶供給路3に供給される塗料缶5は空缶であって、骨材非添加塗料の製造が予定されており、塗料缶供給路4に供給される塗料缶5には所定の骨材が添加された白ベース塗料(予め基本組成が完成され、後は顔料を充填すれば塗料組成が完成する状態のもの)が充填されている。
【0055】
そして、2本の塗料缶供給路3,4上を搬送される塗料缶5は、合流した後にラベラー6において所定の情報内容の製造/取扱い指示データコードを表示したラベル(図示省略)を貼付される。その際、塗料缶5が空缶であるか白ベース塗料充填缶であるかは、人為的あるいは自動的な適当な手段で識別される。
【0056】
上記の製造/取扱い指示データコードには、製造指示データとして、骨材添加塗料か否かの識別,ベース塗料の充填,顔料添加,ミキシング要領等に関する情報が含まれ、取扱い指示データとして、商品種別仕分け,出荷先名,運送便等に関する情報が含まれている。あるいは、製造/取扱い指示データコードには、製造指示データの識別コードと取扱い指示データの識別コードとが含まれ、これによって製造指示データと取扱い指示データとをコンピュータに照会できる形式であっても良い。
【0057】
なお、塗料缶供給路が2本に分けられているのは製造事情及びライン設計の都合によるものであり、これらの都合が許せば、塗料缶供給路3,4を1本化しても構わない。
【0058】
ラベラー6において製造/取扱い指示データコードのラベルを貼付された塗料缶5は、次いでライン選択部7において、それぞれのデータコードを読み取られることにより、骨材添加塗料製造用の第1処理ライン8、又は骨材非添加塗料製造用の第2処理ライン9のいずれかに送り分けられる。即ち、骨材添加白ベース塗料が既に充填されている塗料缶5は第1処理ライン8へ、空缶である塗料缶5は第2処理ライン9へ、それぞれ送られる。
【0059】
第1処理ライン8へ送られた塗料缶5は、顔料充填処理を行う充填ステーション10において、図示省略のコードリーダ等の機械的手段で製造/取扱い指示データコードの情報を読み取られることにより、既に充填されている骨材添加白ベース塗料に対して所定の色彩の顔料を所定量充填される。そして次に、図示省略の閉蓋装置により充填口をキャップで密封されたもとで、攪拌ステーション11に送られてミキシング処理を受け、塗料組成物が均一に攪拌混合される。
【0060】
攪拌ステーション11では、他の工程に比較してやや処理時間が長いため、ラインに沿って多数の攪拌装置が設置されている。そしてこの攪拌装置は、密封された直方形の塗料缶5をクランプで把持して振り回すことにより、内容物を均一に攪拌混合させる方式のものであるが、その他の方式の攪拌装置を採用しても構わない。
【0061】
一方、第2処理ライン9へ送られた塗料缶5は空缶であるから、最初に白ベース塗料の充填処理を行う充填ステーション12に送られ、ここで図示省略のコードリーダ等の機械的手段で製造/取扱い指示データコードの情報を読み取られることにより、所定の組成の白ベース塗料を所定量充填される。そして次に、前記充填ステーション10と同様に構成された顔料充填処理を行う充填ステーション13、及び、前記と同様の閉蓋装置による充填口のキャップ密封を経て、前記攪拌ステーション11と同様に構成された攪拌ステーション14での攪拌混合処理を受ける。塗料缶5の種類によっては(例えば、白ベース塗料の充填だけで、骨材も顔料も添加されない場合等)、攪拌ステーション14におけるミキシング処理を受けない場合もあり得る。
【0062】
上記の第1処理ライン8と第2処理ライン9とは、製造効率等を考慮して、敢えて骨材添加塗料の塗料缶5と骨材非添加塗料の塗料缶5にライン分けしたものであるが、製造/取扱い指示データコードの利用を前提として、これらのラインをベース塗料充填ステーション,顔料充填ステーション及び攪拌ステーションを備えたラインに一本化することは、もちろん構わない。
【0063】
こうして、第1処理ライン8の工程を完了した骨材添加塗料の塗料缶5、及び骨材非添加塗料の塗料缶5は、次の取扱いライン2へ搬送される。
【0064】
取扱いライン2において、第1処理ライン8からの塗料缶5は搬送路15上を、第2処理ライン9からの塗料缶5は搬送路16上を(搬送路15と搬送路16とは一本化されていても構わない)、それぞれ搬送されて仕分けライン17に送られる。
【0065】
そして仕分けライン17では、必要な数の出荷/ストック用の仕分けポイント18が設けられ、順次送られて来る塗料缶5の製造/取扱い指示データコードの取扱いデータをコードリーダ等の機械的手段で読み取ることにより、その仕分けポイント18で規定された該当する塗料缶5のみを対応する出荷用のパレット19又はストック用のパレット20へ転送し、その他の塗料缶5はそのまま通過させて次の仕分けポイント18へ送る。
【0066】
本実施例のシステムにより、多数でかつ多品種の塗料が、包装容器入りの状態で連続的に効率良く製造され、しかもその仕分け及び出荷/ストック先別のパレット分けまで自動的にミスなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のシステムを概念化して示す図である。
【符号の説明】
1 製造ライン
2 取扱いライン
5 塗料缶
6 ラベラー
8 第1処理ライン
9 第2処理ライン
10 充填ステーション
11 攪拌ステーション
12 充填ステーション
13 充填ステーション
14 攪拌ステーション
17 仕分けライン
18 仕分けポイント

Claims (2)

  1. 着色塗料の製造のための処理ステーションを備える製造ラインと、缶入り塗料の取扱いのための取扱いステーションを備える取扱いラインとによって缶入り塗料を製造する方法であって、少なくとも、
    前記製造ライン上に順次供給される個々の塗料缶には、製造ライン上において予め、あるいは製造ラインの前工程において、着色塗料の製造に必要な処理情報と、缶入り塗料の取扱いに必要な取扱い情報との全てを含み、かつ前記処理ステーション又は取扱いステーションにおける処理や取扱いを直接に指示するように構成された製造指示データコードが表示されるステップと、
    前記処理ステーションにおいて、前記製造指示データコードが表示された個々の塗料缶に対して、当該データコードの処理情報に基づき、塗料の種別に対応した少なくとも白ベース塗料と顔料を含む組成分の充填及び塗料缶のミキシングを行うことにより、少なくとも各色彩の顔料の添加において組成内容の異なる2種以上の色調の着色塗料をそれぞれ充填した缶入り塗料を同一製造ライン上にて連続的に多品種製造するステップと、
    前記取扱いステーションにおいて、前記2種以上の色調の着色塗料をそれぞれ充填した缶入り塗料に対して、前記データコードの取扱い情報に基づき、取扱いラインにおける缶入り塗料の種別に対応した所定の出荷ヤード若しくはストックヤードへの仕分けが決定・実行されるステップと、
    を含むことを特徴とする缶入り塗料の製造方法。
  2. 前記データコードが塗料缶に印刷あるいは貼付されたバーコードあるいは2次元コードであることを特徴とする請求項1に記載の缶入り塗料の製造方法
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